JP3222950U - シェラックを用いて接着した紙製ストロー - Google Patents

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周一 遠藤
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Abstract

【課題】プラスチック製ストローは、適切に処分されなかったものが海洋に流出するなど、海洋汚染や生態系へ与える悪影響に代表される環境問題の原因となっている。こうした状況を鑑みて、環境への配慮として、プラスチック製品の使用削減への圧力が社会的に高まっている。本考案は、人体への安全性が高く、環境負荷が小さい、生分解性の接着剤を用いた紙製ストローを提供する。【解決手段】紙製基材とシェラックとを含み、紙製基材は一部または全体にシェラックを塗布された接着層を有し、紙製基材は筒状に形成されて接着層によって固定され、任意選択により、紙製基材はシェラックを塗布された保護層をさらに有する。【選択図】図2

Description

本考案は、シェラックを用いて接着した紙製ストローに関するものである。
一般に流通しているストローの多くは、プラスチック製である。廃棄されたプラスチック製品は分別回収され、リサイクルや焼却処分に供されるのが通常のプロセスである。しかし、適切に処分されなかったものが海洋に流出するなど、海洋汚染や生態系へ与える悪影響に代表される環境問題の原因となっている。
こうした状況を鑑みて、環境への配慮として、プラスチック製品の使用削減への圧力が社会的に高まっている。その一環として、プラスチック製のストローの削減への取り組みが進められている。諸外国において、複数の世界的な飲食チェーンが、プラスチック製のストローを廃止することを表明している。また、日本国内においても同様に、プラスチック製ストローの提供を廃止した飲食店や、将来的に廃止することの検討を始めた企業が存在する。
しかし、ストローは無用のものではなく、プラスチック製のストローを使用しないのであれば、それを補うための仕組みや代替品が求められる。飲食店において飲料を販売する際には、ストローを添えて提供することが多い。持ち帰りなど移動を前提とした提供の場合、容器には蓋が必要であるが、ストローがあれば容器から蓋を外さずに飲むことができる。また、ストローを介して飲むことにより、口紅などの化粧が崩れるのを防止することができる。さらに近年では、見栄えの良い写真をSNSに投稿することが日常の楽しみとして定着している。飲料の写真において、ストローが構図やバランスに与える影響は軽視できるものではない。
従来のプラスチック製のストローに代替するものとして、紙製のストローが注目されている。紙製ストローは、自然界に存在する微生物の働きによって分解される。そのため、適正に処理されず自然界に流出した場合であっても、環境に与える悪影響を低減させることができる。
こうした紙製ストローは、紙製の基材を接着剤で接着し、筒状に成形することで製造される。接着剤としては、酢酸ビニル系の合成樹脂や、デンプン系の糊がよく使用される。これらは30分程度の浸漬であれば接着成分が溶出することはなく、安全性に問題はないとされている。また、食品衛生法においても、使用を禁止する規定はない。
しかしながら、人体への安全性がより高く、環境負荷がより小さい、生分解性の接着剤を用いて紙製ストローを製造することができれば、紙製ストローのさらなる普及が見込まれ、環境保全への寄与を期待することができる。
特許文献1には、紙片を粘着剤で接着した紙製ストローが開示されている。また、紙片の表面を防水フィルムで覆い、液体の侵入を防止することが記載されている。しかしながら、粘着剤の成分については具体的な記載がない。また、防水フィルムについても、食品クラスのラミネートフィルムまたは食用ワックスと記載されるにとどまる。
登録実用新案第3219329号公報
本考案は、人体への安全性が高く、環境負荷が小さい、生分解性の接着剤を用いた紙製ストローを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案は、紙製基材とシェラックとを含み、前記紙製基材はその一部または全体にシェラックを塗布された接着層を有し、前記紙製基材は筒状に形成されて前記接着層によって固定され、任意選択により、前記紙製基材はシェラックを塗布された保護層をさらに有する、紙製ストローを提供する。
本考案による紙製ストローは原料として、紙製基材と、接着層および保護層となるシェラックとを用いる。シェラックは後述するように、天然由来の成分であり、人体に対する安全性も高い物質である。また、各種溶媒に対する安定性も高く、無味無臭である。そのため、環境中に流出しても有害性が低いストローと、安全で使用感の良いストローを両立することができる。
図1は、本考案の紙製ストローの斜視図である。 図2は、本考案の紙製ストローの製造プロセスを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本考案の紙製ストローについて詳細に説明する。
図2のフローチャートに示すように、本考案の紙製ストローは例えば、シェラックをアルコールに溶解させることによりシェラック液を準備する工程、シェラック液を紙製基材に塗布する工程、紙製基材を筒状に形成する工程、および塗布したシェラック液を乾燥させる工程を含むプロセスにより、製造することができる。
シェラックとは、ラックカイガラムシやその近縁種の昆虫が分泌する物質を抽出することで得られる、天然由来の樹脂である。シェラックはアルコールには可溶性であるが、それ以外の有機溶媒には一般に溶解しない。そのため、飲料用ストローに塗布しても、成分の溶出や、接着が剥がれてストローとしての形状を損なうことのおそれがない。また、無味無臭であるため、シェラックを塗布したストローを口に入れることで、飲料の味や香りを損なうおそれもない。
シェラックは人体に対する安全性が認められており、食品添加物としての使用実績も豊富である。例えばチョコレートの光沢剤、チューインガムベース、糖衣食品のコーティングとして使用されている。また、安全性については、食品衛生法において既存添加物として使用を認められている。また、シェラックを原因とするアレルギー発生の報告もない。
シェラック液を準備する工程は、シェラックをエタノールに溶解させることにより行うことができる。シェラックはアルコール類、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、1−ブタノールに可溶であることが知られているが、飲料用ストローに用いるため、安全性の観点からエタノールが好適である。
紙製基材は任意の形状であってよいが、例えば、テープ状のクラフト紙を用いることができる。紙製基材は複数、例えば3本の紙製基材を用いてもよく、それらを互いに接着させてストローを形成することができる。
シェラック液を紙製基材に塗布する工程は、例えば、準備したシェラック液を塗布槽に収容し、その中に紙製基材を通過させることにより行うことができる。あるいは、ブラシ等によって、紙製基材上にシェラック液を塗布してもよい。紙製基材への塗布は、複数の紙製基材のうちの一部の特定のものに行っても、すべての紙製基材に行ってもよい。また、特定の紙製基材の一部分に塗布しても、全体に塗布してもよい。
紙製基材を筒状に形成する工程は、例えば、テープ状の紙製基材を心棒に、紙製基材の一部が重なるように巻きつけることにより行うことができる。心棒を抜き取り、必要に応じて所定の長さに切断することにより、ストローとしての形状が得られる。
塗布したシェラック液を乾燥させる工程は、例えば、製造プロセスに熱風を当てる工程を設けて、乾燥させることにより行うことができる。あるいは、自然乾燥、または温度、気圧、風などを制御した乾燥室に、所定の時間だけ保管することにより乾燥させてもよい。
塗布されたシェラック液は、乾燥させてアルコール溶媒が揮発することにより、防水性、防湿性の層を形成する。この層は、重なった紙製基材の間に位置する場合は接着層として機能する。これにより、人体に対する安全性の高い物質を用いて紙製基材を接着し、ストローとしての形状を維持することができる。また、この層が紙製基材の間ではなく、ストローの表面となる箇所に位置する場合、保護層として機能する。すなわち、使用時には飲料と接触する箇所では、紙製基材が飲料に接触することを防止する保護層となる。保護層は、紙製ストローの耐久性を高め、使用時により長い時間浸漬させることを可能にする。
なお、本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本考案の範囲から排除するものではない。

Claims (1)

  1. 紙製基材とシェラックとを含み、
    前記紙製基材はその一部または全体にシェラックを塗布された接着層を有し、
    前記紙製基材は筒状に形成されて前記接着層によって固定され、
    任意選択により、前記紙製基材はシェラックを塗布された保護層をさらに有する、
    紙製ストロー。
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