JP3222446U - 靴底及び靴 - Google Patents

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哲也 野坂
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Abstract

【課題】クッション性を高めることができる靴底及び靴を提供する。【解決手段】足底を支持する靴底基部と、靴底基部の踵近傍を支持する踵支持部とを含むよう構成され、踵支持部の幅方向の断面形状が、靴底基部の方向に突出することにより上に凸の形状をしている。また、靴底は、踵支持部と対向する位置において、靴底基部の幅方向の断面形状が、踵支持部の方向に窪むことにより凹の形状をしている。また、踵支持部20は、上に凸の形状を包含する周縁領域を有し、踵支持部の周縁領域を除いた領域の高さは、該踵支持部の周縁領域の高さの1.5倍〜2倍の高さとなっている。また、靴底は、靴底基部の土踏まず近傍を支持する土踏まず支持部をさらに有し、踵支持部は、前記土踏まず支持部より弾力性のある材料で構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、靴底及び靴に関するものである。
特許文献1では、例えば、主として土踏まず近傍を下側から支持するための土踏まず支持部と、主として爪先近傍を下側から支持するための爪先支持部と、主として踵近傍を下側から支持するための踵支持部とからなる靴底であって、土踏まず支持部の下面における爪先部から土踏まず部に至るまでを下り傾斜として、土踏まず支持部の下面における土踏まず部から踵部に至るまでを上り傾斜とし、土踏まず支持部の土踏まず部近傍に肉厚部を形成して該土踏まず部の最下面を平坦に形成するとともに、爪先支持部における最も厚い部分の厚さを10〜20mmとして、踵支持部における最も厚い部分の厚さを15〜25mmとし、土踏まず支持部をアスカーC硬度が55〜95度の素材によって形成し、爪先支持部及び踵支持部をアスカーC硬度が10〜50度の素材によって形成することにより、砂浜歩行感覚を得ることができるようしたことを特徴とする靴底として開示されている。
特許第4647322号
本考案は、クッション性を高めることができる靴底及び靴を提供することを目的とする。
本考案に係る靴底は、足底を支持する靴底基部と、前記靴底基部の踵近傍を支持する踵支持部とを有し、前記踵支持部の幅方向の断面形状が、前記靴底基部の方向に突出することにより上に凸の形状を有してなる。好適には、さらに、前記踵支持部の前後方向の断面形状が、前記靴底基部の方向に突出することにより上に凸の形状を有してなる。
好適には、前記踵支持部と対向する位置において、前記靴底基部の幅方向の断面形状が、前記踵支持部の方向に窪むことにより凹の形状を有してなる。
好適には、前記踵支持部は、上に凸の形状を包含する周縁領域を有し、前記踵支持部の周縁領域を除いた領域の高さは、該踵支持部の周縁領域の高さの1.5倍〜2倍の高さを有する。
好適には、前記靴底基部の土踏まず近傍を支持する土踏まず支持部をさらに有し、前記踵支持部は、前記土踏まず支持部より弾力性のある材料で構成される。
本考案に係る靴は、足底を支持する靴底基部と、前記靴底基部の踵近傍を支持する踵支持部とを有し、前記踵支持部及び前記靴底基部を組み合せた場合の幅方向の断面形状のうち、少なくとも一部の該踵支持部が該靴底基部の方向に突出する。
好適には、前記靴底基部に重ねて設置され、他の領域に対する踵の高さの比率が異なる複数の中敷きをさらに有する。
本考案によれば、クッション性を高めることができる。
本実施形態に係る靴1を模式的に例示する組立図である。 本実施形態に係る靴1の構成を例示する分解図である。 ミッドソール2の構成を例示する図である。 踵支持部20の構成を例示する図である。 中敷き40を例示する図である。 ミッドソール2及び踵支持部20の組合時の断面形状を説明する図である。
本実施形態に係る背景を説明する。
靴は、例えば、概ね、足全体を包み込むアッパーと、靴底部分であるソールとで構成されている。また、ソールは、着用者の足底を支持し弾性力により衝撃から足を保護する中底(ミッドソール)と、地面を捉えるグリップ性を備えるアウトソールとで構成されている。しかし、着用者によっては、ソールのクッション性不足による足や関節の痛みが生じる虞があった。
一方、クッション性不足を補うために、ソールは、ミッドソールに、着用者の爪先近傍を支持する爪先支持部材と、着用者の踵近傍を支持する踵支持部材とを別途構成することにより、爪先近傍と踵近傍とのクッション性を補っていた。しかし、よりクッション性を得るために、着用者の使いやすい靴の形状や弾力性を逸脱して爪先支持部材と踵支持部材との構成を変更することは難しい。
そこで、本実施形態に係る靴底及び靴は、ミッドソールと踵支持部材とを組み合わせた場合の断面形状のうち、踵支持部材を部分的にミッドソールの方向に突出させる。
本実施形態に係る靴底は、足底を支持する靴底基部と、靴底基部の踵近傍を支持する踵支持部とを含むよう構成され、踵支持部の幅方向の断面形状が、靴底基部の方向に突出することにより上に凸の形状をしている。また、靴底は、踵支持部と対向する位置において、靴底基部の幅方向の断面形状が、踵支持部の方向に窪むことにより凹の形状をしている。また、踵支持部は、上に凸の形状を包含する周縁領域を有し、踵支持部の周縁領域を除いた領域の高さは、該踵支持部の周縁領域の高さの1.5倍〜2倍の高さとなっている。また、靴底は、靴底基部の土踏まず近傍を支持する土踏まず支持部をさらに有し、踵支持部は、前記土踏まず支持部より弾力性のある材料で構成されている。
このように、靴底は、踵支持部を靴底基部の方向に凸の形状で突出させ、さらに突出する部分を包含する周縁領域を設けるよう構成することにより、クッション性をさらに増加させることが期待できる。また、靴底は、踵支持部と対向する位置における靴底基部の幅方向の断面形状を踵支持部の方向に窪むよう形状することにより、踵支持部の凸の形状に突出する部分の弾力性をより着用者に伝達することが期待できる。
また、本実施形態に係る靴は、足底を支持する靴底基部と、靴底基部の踵近傍を支持する踵支持部とを含むよう構成され、踵支持部及び前記靴底基部を組み合せた場合の幅方向の断面形状のうち、少なくとも一部の踵支持部が靴底基部の方向に突出している。また、靴底基部に重ねて設置され、他の領域に対する踵の高さの比率が異なる複数の中敷きをさらに有する。
このように、靴は、少なくとも一部の踵支持部が靴底基部の方向に突出するよう構成することにより、踵支持部の突出する部分の弾力性をより着用者に伝達することができため、クッション性をより増加させることができる。
また、靴は、他の領域より踵の高さが異なる中敷きを靴に設置することにより、踵部分のクッション性の調整を行うことができる。
次に、本実施形態に係る構成を説明する。
以下、本考案に係る実施形態の構成を、図面を参照して説明する。ただし、本考案の範囲は、図示例に限定されるものではない。具体的には、本実施形態に係る靴底及び靴は、必ずしも連続面状の甲被覆部を有する靴、又は、該靴に備えられることを目的とした靴底だけに限定されない。例えば、サンダルのように、紐状、帯状、又は、網状の甲被覆部を有する履物、又は、該履物に備えられることを目的とした靴底であっても、本考案の技術的範囲に含まれるものとする。また、足袋や草履のように、指別れしている履物、又は、該履物に備えることを目的とした靴底であっても、技術的範囲に含まれる。
また、本実施形態では、説明の便宜上、左足用の靴底又は靴を中心に説明するが、左足用と右足用は略左右対称であり、右足用においても、左足用と同様の構成を採用することができるものとする。
[靴1]
図1は、本実施形態に係る靴1を模式的に例示する組立図である。
図1に例示するように、靴1は、概ね、アッパー(upper)と、ソール(sole)とで構成されている。
アッパーは、靴の形状において、靴底(ソール)を除いた部分であり、足の甲を覆う部分である。アッパーは、外部の気象の変化(暑さ、寒さ、雨など)、及び、衝撃からの足の保護や、歩行時の足と靴との隙間を無くすように、ソール側に絶えず足を密着させる。また、アッパーは、足の生理条件を考慮した素材を選択する必要があり、湿気を吸収・軽減する素材が好適である。また、アッパーは、疲労などにより足の体積変化を考慮した伸縮性のある素材が好適である。
ソールは、靴の形状において、足の甲を覆う部分(アッパー)を除いた部分であり、靴底部分である。ソールは、路面の凹凸などによる衝撃、及び、釘やガラスなどの危害より足を保護する。ソールは、歩行をスムーズに行えるよう屈曲性に優れ、消耗しにくく、かつ、滑りにくい素材で構成されることが好適であり、例えば、弾性部材で構成される。
ソールは、弾性部材により構成され、具体的には、合成ゴム、天然ゴム、柔軟樹脂等を用いることができる。なかでも、ソールは、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性柔軟樹脂やポリウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)等の弾性部材をソールの素材として用いると好適である。ソールは、靴底に使用できる素材ならば、これらに限定せず、適宜に材料を選択することができる。
図2は、本実施形態に係る靴1の構成を例示する分解図である。
図1及び図2に例示するように、靴1に含まれるソールは、ミッドソール2、爪先支持部10、踵支持部20、及び、アウトソール30により構成される。靴1は、ミッドソール2、爪先支持部10、踵支持部20、及び、アウトソール30の各構成を個別に形成されており、ミッドソール2の下面側(ミッドソール下端面部8)に、爪先支持部10、踵支持部20、及び、アウトソール30が接着されている。
[ミッドソール2]
ミッドソール2は、本考案に係る靴底基部の一例である。
図1及び図2に例示するように、ミッドソール2は、靴1の基礎となる部材であり、少なくとも、着用者の足底を支える。そのため、ミッドソール2は、安定性、クッション性、及び、衝撃吸収性を必要とされる。
図3は、ミッドソール2の構成を例示する図である。
図3(a)は、ミッドソール2の斜視図である。
図3(a)に例示するように、ミッドソール2は、着用者の足を支えるために、緩やかな略S字形状をなす面(ミッドソール上端面部6)を有する。具体的には、ミッドソール上端面部6は、ミッドソール爪先部6a、ミッドソール土踏まず部6b、及び、ミッドソール踵部6cにより構成される。
ミッドソール2は、ミッドソール前端部4aから着用者の爪先近傍を支えるミッドソール爪先部6a、及び、足の土踏まず近傍を支えるミッドソール土踏まず部6bにかけて連続する緩やかな略下り傾斜面に形成される。また、ミッドソール2は、着用者の土踏まず近傍を支持する、ミッドソール土踏まず部6b近傍にて略下り傾斜面から略上り傾斜面に転じるよう形成される。
ミッドソール2は、ミッドソール前端部4aから、ミッドソール土踏まず部6b近傍にかけての連続する緩やかな傾斜面により、着用者の足の爪先近傍から、土踏まず近傍にかけての足のアーチ形状の崩れを軽減し、かつ、アーチ形状を保つ補助を行うことができる。
また、ミッドソール2は、ミッドソール土踏まず部6bから、着用者の足の踵近傍を支えるミッドソール踵部6c、及び、ミッドソール後端部4bにかけて、連続する緩やかな略上り傾斜面に形成される。また、ミッドソール2は、ミッドソール踵部6c近傍からミッドソール後端部4bにかけて略平坦面となるよう形成される。
ミッドソール2は、ミッドソール土踏まず部6b近傍から、ミッドソール後端部4bにかけての連続する緩やかな略上り傾斜面により、着用者の足の土踏まず近傍から、踵近傍にかけての足の形状の崩れを軽減し、アーチ形状を保つ補助を行うことができる。
したがって、ミッドソール2は、ミッドソール上端面部6により形成される連続する緩やかな傾斜面によって、着用者の足を正しいアーチ形状になるよう補助することができる。また、ミッドソール2は、着用者の足を正しいアーチ形状となるよう補助することにより、足に備わるクッション性を補正することができる。すなわち、ミッドソール2は、着用者の足を正しいアーチ形状に保つことにより、関節などにかかる負担を軽減することができる。
図3(b)は、ミッドソール2の底面図である。
図3(a)及び図3(b)に例示するように、ミッドソール2は、ミッドソール上端面部6の裏面側(アウトソール30に側)に、ミッドソール下端面部8を有する。ミッドソール下端面部8は、ミッドソール爪先部8a、ミッドソール土踏まず部8b、及び、ミッドソール踵部8cにより構成される。
ミッドソール2は、後述する爪先支持部10の形状に当て嵌まる形状をなすミッドソール爪先部8aを具備する。
ミッドソール2は、ミッドソール前端部4aからミッドソール爪先部8aを通過し、ミッドソール土踏まず部8bにかけて、緩やかな略下り傾斜面に形成される。
ミッドソール土踏まず部8bは、本考案に係る土踏まず支持部の一例である。
ミッドソール土踏まず部8bは、着用者の足底の土踏まず近傍を支持する。ミッドソール土踏まず部8bは、ミッドソール爪先部8a、及び、ミッドソール踵部8cより下方に突出して構成される。また、図3(b)に例示するように、ミッドソール土踏まず部8bは、下方端面を略扇形状に構成される。具体的には、ミッドソール土踏まず部8bは、拇趾の位置する内曲線の長さより小趾の位置する外曲線の長さを長くなるように略扇形状を形成される。ミッドソール土踏まず部8bの下方端面は、着用者の足の拇趾側と、足の小趾側とでの土踏まずのアーチの高さや範囲が異なるために、略扇形状に形成される。
また、ミッドソール土踏まず部8bは、下方端面を略平坦に構成される。このため、ミッドソール土踏まず部8bは、着用者の体重を支えることができる。ミッドソール土踏まず部8bは、爪先支持部10、及び、踵支持部20より硬質な素材で構成される。換言すると、爪先支持部10、及び、踵支持部20は、ミッドソール2よりも柔らかく、かつ、弾性が高い部材である。ミッドソール土踏まず部8bは、着用者が体重を踵側から爪先側に移動する場合に、支障なく移動できるよう支点として機能する。そのため、着用者は、踵側から爪先側に移動する場合に、自然に無理なく体重移動を行うことができる。ミッドソール土踏まず部8bは、着用者に合わせて、形状及び硬度を適宜に変更することができる。
ここで、図2及び図3に例示するように、本実施形態のミッドソール2は、土踏まずを支持するミッドソール土踏まず部8bと一体となる構成を例示しているが、これに限定するものではなく、ミッドソール2は、ミッドソール土踏まず部8bと別に構成し組み合せてもよい。
図3(c)は、ミッドソール2のA−A切断部端面図である。
図3に例示するように、ミッドソール2は、後述する踵支持部20の形状に当て嵌まる形状をするミッドソール踵部8cを具備する。また、ミッドソール2は、ミッドソール踵部8cの周縁に周縁部8dを有する。ミッドソール2は、周縁部8dからミッドソール後端部4bにかけて、緩やかな傾斜面に形成される。
また、図3(b)及び図3(c)に例示するように、ミッドソール2は、周縁部8dの内縁からミッドソール踵部8cに対して、例えば、略半球状(略ドーム状)となるように窪んで凹の形状となるよう加工される。ミッドソール2は、ミッドソール踵部8cと踵支持部上面部20cとが嵌り合い、周縁部8dと周縁部20eとが嵌り合うよう構成されている。
[爪先支持部10]
図1及び図2に例示するように、爪先支持部10は、着用者の爪先近傍を支持する。爪先支持部10は、着用者の爪先近傍を支持できる形状であれば適宜に変更することができる。図1に例示するように、爪先支持部10は、爪先支持部上面部10cをミッドソール爪先部8aに嵌まる形状に形成される。また、爪先支持部10は、ミッドソール土踏まず部8bを含むミッドソール2よりも柔らかく、かつ、弾性の高い部材である。
また、図2に例示するように、爪先支持部10は、爪先支持部前端部10aから爪先支持部後端部10bにかけて、湾曲するよう形成される。また、爪先支持部10は、ミッドソール2と組み合わせた場合に、爪先支持部下面部10dと、ミッドソール土踏まず部8bとが滑らかに連続するように形成される。爪先支持部10は、ミッドソール土踏まず部8bと滑らかに連続するよう爪先支持部下面部10dを形成することにより、着用者の土踏まず近傍から爪先側にかけての体重移動時の衝撃を軽減させ、爪先の安定をはかることができる。
[踵支持部20]
図4は、踵支持部20の構成を例示する図である。
図4(a)は、踵支持部20の斜視図であり、図4(b)は、踵支持部20の左側面図である。また、図4(c)は、踵支持部20の平面図であり、図4(d)は、踵支持部20の右側面図である。
踵支持部20は、本考案に係る踵支持部の一例である。
図1及び図2に例示するように、踵支持部20は、ミッドソール2のうち、ミッドソール踵部8c及び、周縁部8dとなる位置に取り付けられている。踵支持部20は、ミッドソール土踏まず部8bを含むミッドソール2よりも柔らかく、かつ、弾性の高い部材である。
また、図4に例示するように、踵支持部20は、踵支持部前端部20a、踵支持部後端部20b、踵支持部上面部20c、踵支持部下面部20d、及び、周縁部20eを備える。
踵支持部20は、踵支持部前端部20aから踵支持部後端部20bにかけて、湾曲して形成される。踵支持部20は、踵支持部前端部20aから踵支持部下面部20dを経て踵支持部後端部20bにかけて滑らかに形成される。
踵支持部20は、踵支持部上面部20cが凸の形状に突出して形成されている。具体的には、踵支持部20は、略半球状(略ドーム状)に突出して形成されている。踵支持部20は、略半球状に突出しているため、踵支持部前端部20aから踵支持部後端部20bの方向だけでなく、幅方向も突出するよう形成されている。
また、踵支持部20は、踵支持部下面部20dから周縁部20eまでの高さより踵支持部下面部20dから踵支持部上面部20cまでの高さの方が約1.5倍〜約2倍の高さとなっている。具体的には、踵支持部20は、踵支持部下面部20dから周縁部20eまでの高さのうち、最も高い部分の高さが1.8cmであり、踵支持部下面部20dから踵支持部上面部20cまでの高さのうち、最も高い部分の高さが2.8cmとなっている。
このように踵支持部20は、踵支持部上面部20cを幅方向にも突出させる構成にすることにより、どの方向からの圧力が加えられても受けることができるため、踵近傍のクッション性をさらに増加させることができる。
また、踵支持部20は、踵支持部上面部20cを包含するように周縁部20eを配置されている。周縁部20eは、本考案に係る周縁領域の一例である。
周縁部20eは、例えば、5mm〜15mmの幅を有する。周縁部20eは、周縁部8dと当て嵌まる形状であれば、形状を適宜に変更することができる。
このように、踵支持部20は、踵支持部上面部20cを包含するよう周縁部20eを配置されることにより、着用者の踵近傍より加えられる圧力を踵支持部上面部20cだけでなく、周縁部20eでも受けることができる。また、柔らかく、かつ、中央部で盛り上がった踵支持部20が、これもよりも硬いミッドソール2と組み合わされることにより、踵中央部における硬度が踵周縁部よりも低くなる。これにより、踵中央部では十分な弾力性を確保しつつ、踵周縁部に安定性を持たせることができ、耐久性の向上と歩行安定性の確保が期待できる。
[アウトソール30]
図1及び図2に例示するように、アウトソール30は、靴底部の床面に接する部分である。アウトソール30は、本底、または、表底とも呼ばれる。アウトソール30は、例えば、弾性素材で構成され、具体的には、合成ゴム、革、ウレタン、ウッド、コルク、又は、ジュート等である。
また、アウトソール30は、例えば、シート状に形成される。本実施形態に係るアウトソール30は、ミッドソール爪先部8aに爪先支持部10を、ミッドソール踵部8cに踵支持部20を取り付けた状態で、ミッドソール2のミッドソール前端部4aからミッドソール後端部4bにかかるように取り付けられている。
このように、靴1は、ソールをミッドソール2、爪先支持部10、踵支持部20、及び、アウトソール30により構成されている。
[中敷き40]
図5は、中敷き40を例示する図である。
図5(a)は、中敷き40を例示する斜視図であり、図5(b)は、中敷き40aを例示する図である。また、図5(c)は、中敷き40bを例示する図である。
中敷き40は、本考案に係る中敷きの一例である。
図5(a)に例示するように、中敷き40は、シート状に構成されている。中敷き40は、足底に接する部分を有し、靴の中に設置する敷物である。
中敷き40は、インソール、または、インナーソールとも呼ばれる。また、中敷き40は、医学的には、例えば、足底板、足底挿板、または、矯正中敷とも呼ばれる。
本実施形態では、中敷き40は、取外し可能であり、靴1に挿入するものを例示する。また、中敷き40は、凹凸形状のないフラットインソールの場合について説明するが、これに限定されるものではなく、凹凸形状のあるフットベッドインソールの場合でもよい。また、中敷き40は、長さを変更することもできる。
また、中敷き40は、例えば、合成樹脂素材、合成繊維素材、革素材、ポリウレタン素材、又は、活性炭素材で構成される。中敷き40は、医療用として、足の疾患や変形の治療、または、矯正を目的とするものもある。この場合、中敷き40は、医療用の場合、例えば、コルクを用いられる。
また、中敷き40は、靴のサイズを調整するものとして使用されているが、それに限定するものではなく、例えば、足裏への負担や踵への衝撃を軽減する衝撃吸収用、足首を引き締めるヒールアップ用、外反母趾対策用、靴内の通気性を良くする足の蒸れ対策や消臭・脱臭用、膝や腰の痛みを軽減するバランス改善用、運動時の足裏にかかる負担や衝撃を和らげるスポーツ用、O脚・X脚症状を予防するO脚・X脚対策用、または、足の冷えを防ぐ防寒用と様々なものに応用可能である。
図5(b)及び図5(c)に例示するように、中敷き40は、ミッドソール2のミッドソール上端面部6に相当する形状に構成されている。また、中敷き40は、他の領域に対する踵の高さの比率が異なるよう構成されている。
まず、図5(b)に例示するように、中敷き40aは、図5(c)に例示する中敷き40bより、踵近傍の高さを抑えて構成されている。中敷き40aは、踵近傍の高さを抑えることで、踵支持部20に圧力を加えやすくすることができる。よって、着用者は、中敷き40aを靴1に敷くことにより踵近傍の適度な沈み込みを体感することができる。また、着用者は、踵近傍の比較的深い沈み込みを体感することにより、通常の歩行時よりも、踵側から爪先側に体重移動を行なうためにより大きな筋力を使用することになるため、着用者の足に適度な負荷を加えることができる。
次に、図5(c)に例示するように、中敷き40bは、図5(b)に例示する中敷き40aより、踵近傍の高さを高く構成されている。中敷き40bは、踵近傍の高さを高くすることにより、踵支持部20に加える圧力を軽減し弾力性を制限する。中敷き40bは、踵支持部20の弾力性を制限することにより、踵近傍の適度な沈み込みを防ぐことができる。よって、着用者は、中敷き40bを靴1に敷くことにより、中敷き40aより踵が沈み込まないため、踵側から爪先側に体重移動を円滑に行なうことができる。そのため、中敷き40bは、中敷き40aに比べて、着用者の足の筋力に負荷を加えることなく軽快に歩行を行うことができる。
中敷き40は、踵支持部20の弾力性に合わせて適宜に踵近傍の高さを調節することができる。
図6は、ミッドソール2及び踵支持部20の組合時の断面形状を説明する図である。
図6(a)は、ミッドソール2及び踵支持部20を組合図であり、図6(b)は、ミッドソール2及び踵支持部20の組合時のB−B切断部端面である。
図6(a)に例示するように、また、踵支持部20は、踵支持部上面部20c及び周縁部20eと、ミッドソール2のミッドソール踵部8c及び周縁部8dとが接触するようミッドソール2に取り付けられている。踵支持部20は、ミッドソール2と組み合わせた場合に、踵支持部前端部20a、踵支持部後端部20b、及び、踵支持部下面部20dが、ミッドソール土踏まず部8b及びミッドソール後端部4bと滑らかに連続するように形成される。踵支持部20は、滑らかに連続するように踵支持部下面部20dを形成することにより、着用者の踵側から土踏まずにかけての体重移動時の衝撃を軽減させる。
図6(b)に例示するように、踵支持部20は、踵支持部上面部20cをミッドソール2に対して凸の形状に突出している。また、ミッドソール2は、踵支持部20に対して凹の形状に窪んでいる。靴1の踵近傍は、これら踵支持部20及びミッドソール2が組み合って構成されている。
踵支持部20は、踵支持部上面部20cは、踵支持部前端部20aから踵支持部後端部20bの方向だけでなく、幅方向にもミッドソール2に対しても突出して形成されている。そのため、着用者は、踵支持部上面部20cとミッドソール踵部6cとの中央領域において、より弾力性を体感することができる。
また、ミッドソール2と踵支持部20とは、周縁部8dと周縁部20eとが接触して組み合っている。そのため、ミッドソール2と踵支持部20とは、着用者から様々な方向からの圧力が加えられても、周縁部8dと周縁部20eとが互いに組み合っているため、分離しにくい構造となっている。
以上説明したように、本実施形態に係る靴1よれば、着用者の歩行時において、踵支持部20による踵近傍の沈み込み、爪先支持部10による爪先近傍の沈み込み、及び、ミッドソール2による土踏まずの支点機能により、着用者の足の形状を補助することができる。
また、靴1は、踵支持部上面部20cがミッドソール2に対して凸状に突出しており、踵支持部前端部20aから踵支持部後端部20bの方向だけでなく、幅方向にもミッドソール2に対しても突出して形成される。そのため、靴1は、平坦状に比べて、踵近傍のクッション性をさらに増加させることができる。
また、靴1は、突出する踵支持部上面部20cの周りに周縁部20eを設けた踵支持部20と、これもよりも硬いミッドソール2と組合わせることにより、踵中央部における硬度が踵周縁部よりも低くなる。これにより、踵中央部では十分な弾力性を確保しつつ、踵周縁部に安定性を持たせることができ、耐久性の向上と歩行安定性の確保が期待できる。
また、靴1は、中敷き40の踵近傍の厚みの異なるものに適宜に変更することにより、踵支持部20の弾力性を調節することができるため、歩行時に、足にかかる負荷を任意に変更することできる。
以上、本考案に係る実施形態について説明したが、これらに限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。
1 靴
2 ミッドソール
4a ミッドソール前端部
4b ミッドソール後端部
6 ミッドソール上端面部
6a ミッドソール爪先部
6b ミッドソール土踏まず部
6c ミッドソール踵部
8 ミッドソール下端面部
8a ミッドソール爪先部
8b ミッドソール土踏まず部
8c ミッドソール踵部
8d 周縁部
10 爪先支持部
10a 爪先支持部前端部
10b 爪先支持部後端部
10c 爪先支持部上面部
10d 爪先支持部下面部
20 踵支持部
20a 踵支持部前端部
20b 踵支持部後端部
20c 踵支持部上面部
20d 踵支持部下面部
20e 周縁部
30 アウトソール
40 中敷き
40a 中敷き
40b 中敷き

Claims (6)

  1. 足底を支持する靴底基部と、
    前記靴底基部の踵近傍を支持する踵支持部と
    を有し、
    前記踵支持部の幅方向の断面形状が、前記靴底基部の方向に突出することにより上に凸の形状を有してなる
    靴底。
  2. 前記踵支持部と対向する位置において、
    前記靴底基部の幅方向の断面形状が、前記踵支持部の方向に窪むことにより凹の形状を有してなる
    請求項1に記載の靴底。
  3. 前記踵支持部は、上に凸の形状を包含する周縁領域
    を有し、
    前記踵支持部の周縁領域を除いた領域の高さは、該踵支持部の周縁領域の高さの1.5倍〜2倍の高さを有する
    請求項2に記載の靴底。
  4. 前記靴底基部の土踏まず近傍を支持する土踏まず支持部
    をさらに有し、
    前記踵支持部は、前記土踏まず支持部より柔らかい材料で構成される
    請求項1に記載の靴底。
  5. 足底を支持する靴底基部と、
    前記靴底基部の踵近傍を支持する踵支持部と
    を有し、
    前記踵支持部及び前記靴底基部を組み合せた場合の幅方向の断面形状のうち、少なくとも一部の該踵支持部が該靴底基部の方向に突出する
    靴。
  6. 前記靴底基部に重ねて設置され、他の領域に対する踵の高さの比率が異なる複数の中敷き
    をさらに有する
    請求項5に記載の靴。
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