JP3222103B2 - 放送確認方法及びその装置 - Google Patents

放送確認方法及びその装置

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JP3222103B2
JP3222103B2 JP04824098A JP4824098A JP3222103B2 JP 3222103 B2 JP3222103 B2 JP 3222103B2 JP 04824098 A JP04824098 A JP 04824098A JP 4824098 A JP4824098 A JP 4824098A JP 3222103 B2 JP3222103 B2 JP 3222103B2
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哲夫 和田
良隆 中島
亮 滝澤
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讀賣テレビ放送株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放送すべき放送素
材が、実際に放送されたかどうかを確認するための方法
及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン(以下単にテレビと略称す
る)やラジオなどで放送される放送素材のうち、例え
ば、商品の宣伝などのためのコマーシャルメッセージ
(以下、CMと略称する)は、スポンサーが放送局に所
定の料金を支払って契約することによって放送されてい
る。CMは本編(CM以外のドラマやニュース番組など
をいう)の放送中に、適宜本編の放送を中断して挿入さ
れる。そのため、契約に従って正しく放送されるべきC
M放送が放送局の都合によって実際には放送されない場
合が生じる。そこで、スポンサーは契約したCMが確か
に放送されたかどうかを確認することを望んでいる。
【0003】CMが契約通りに放送されたかどうかを確
認する従来の方法としては、テレビの画面を目視により
監視して、目的のCM放送がなされたことを視認して記
録する方法がとられていた。この場合長時間にわたって
画面に注目する必要があり相当な労力を要する。
【0004】前記の監視を自動化するために、放送時に
映像信号の垂直ブランキング期間に特定のコードを挿入
する方法が考えられる。しかし、視聴者にとって全く必
要のないデータを垂直ブランキング期間に挿入すること
は現在の放送法では認められていない。
【0005】自動化の他の方法としては、テレビの画像
に肉眼では認知できないようにコード(透かし)を挿入
し、受像器でそれをデコードし、目的の放送素材が放送
されたかどうか確認する方法が考えられる。この場合、
画像に加工を施すことになるため、CMまたは放送素材
制作者あるいはCMの代理店・スポンサー等の了解を得
るのが困難であり、現時点では実用化されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
目視により監視するため多大な人件費を要する。また人
為的なミスによる誤認あるいは確認もれが生じるおそれ
もあり、これらを解決するのが課題であった。本発明は
上記課題を解決するために、自動的に放送の確認を行う
方法を及びその装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の放送確認方法
は、放送すべき放送素材の放送開始から一定時間の音声
信号をあらかじめ記録するステップ、前記放送素材を放
送するとき、前記音声信号の送出に先だって所定の時間
無音状態を保つステップ、前記放送を受信するとき、前
記無音状態を検出するステップ、前記無音状態が検出さ
れたとき、無音状態の終了後に受信される前記放送素材
の放送開始から前記一定時間の、前記無音状態が検出さ
れるたびに時差を持って生成される音声信号を複数のメ
モリに順次記録するステップ、前記複数のメモリに順次
記録するステップにより複数のメモリに順次記録された
前記一定時間の音声信号を、前記あらかじめ記録するス
テップによりあらかじめ記録された音声信号と比較する
ステップ、及び前記比較結果に基づいて、前記受信され
た音声信号と、あらかじめ記録された音声信号との一致
を検出するステップを有する。
【0008】本発明の放送確認装置は、放送すべき放送
素材の放送開始から一定時間の音声信号をあらかじめ記
録する記録装置、前記放送素材を放送するとき、前記音
声信号の送出に先だって所定の時間無音状態を保つ手段
を有する放送装置、前記放送を受信し、前記無音状態を
検出する無音検出手段、前記無音状態が検出されたと
き、無音状態の終了後に受信される前記放送素材の放送
開始から前記一定時間の、前記無音状態が検出されるた
びに時差を持って生成される音声信号を順次記録する複
数のメモリ、前記複数のメモリに順次記録された前記一
定時間の音声信号を、前記あらかじめ記録された音声信
号と比較する比較手段、前記比較結果に基づいて、前記
受信された音声信号と、前記あらかじめ記録された音声
信号との一致を検出する一致検出手段を有する。
【0009】本発明の放送確認方法及びその装置による
と、まず前記の所定時間の無音状態の検出によって、確
認すべき放送素材を受信した可能性があることが検知さ
れる。次に受信した音声信号と、あらかじめ記録された
音声信号とを比較手段によって比較し、両者が一致した
場合には確認すべき放送素材が受信されたことが判定さ
れる。無音状態が検出されるたびに時差を持って生成さ
れる一定時間の音声信号を複数のメモリに順次記録する
ことにより、無音状態が複数回検出される場合でも、音
声信号の記録もれが生じない。以上のように、無音状態
の検出及び音声信号の比較は、自動的に行われるのでコ
ストが低減されるとともに、人為的ミスのない正確な確
認結果が得られる。また、確認すべき放送素材の送出前
に短時間の無音状態を保つこと以外に、放送素材に加工
を加える必要がないので、実施が容易である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその好ましい実施
例を示す図1ないし図9を参照して説明する。図1は、
本発明の実施例による放送確認装置のブロック図であ
る。図において、例えばテレビ放送の音声信号((L+
R)信号)が、放送確認装置の入力用のローパスフィル
タ(以下LPFと記す)1に入力される。LPF1の出
力端は、整流回路2の入力端と、波形整形回路10の入
力端に接続されている。整流回路2の出力端は他のLP
F3の入力端に接続され、LPF3の出力端はAD変換
器4の入力端に接続されていいる。AD変換器4の出力
端はサンプリング回路8の入力端と、音声信号のレベル
が所定値以下の状態を検出する無音検出回路5の入力端
と所定値を超える状態を検出する有音検出回路5の入力
端に接続されている。サンプリング回路8の出力端はレ
ベルメモリ9に接続されている。無音検出回路5の出力
端はサンプリング信号発生回路7の入力端に接続されて
いる。有音検出器6の出力端はサンプリング信号発生回
路7の他の入力端に接続されている。
【0011】波形整形回路10の出力端は周波数の変化
する信号を電圧の変化する信号に変換するFV変換回路
11の入力端に接続されている。FV変換回路11の出
力端はLPF12の入力端に接続され、LPF12の出
力端はAD変換器13の入力端に接続されている。AD
変換器13の出力端はサンプリング回路14の入力端に
接続され、サンプリング回路の出力端は周波数メモリ1
5に接続されている。サンプリング信号発生回路7の出
力端は、サンプリング回路8及び14、レベルメモリ
9、周波数メモリ15に接続されている。AD変換器4
及び13には例えば1024Hzのクロック信号CLK
が印加される。
【0012】レベルメモリ9の出力はDATA1とし
て、図2に示すコンピュータ17の入力端21に入力さ
れる。周波数メモリ15の出力はDATA2として、コ
ンピュータ17の入力端子22に入力される。図2にお
いて、コンピュータ17は例えばパーソナルコンピュー
タであり、メモリ23及び24、CPU25、登録波形
表示部26、取り込み波形表示部27及び結果表示部2
8を備えている。コンピュータ17の出力は画像記録装
置30に入力されて、映像の記録を指示する。
【0013】図4は、サンプリング信号発生回路7の詳
細な構成を示すブロック図である。図において、無音検
出回路5の出力端はモノマルチバイブレータ40とフリ
ップフロップ42の入力端に接続されている。モノマル
チバイブレータ40の出力端はフリップフロップ42の
リセット端子に接続されている。フリップフロップ42
の出力端はANDゲート43の入力端に接続されてい
る。
【0014】有音検出回路6の出力端は、スタートパル
ス発生回路41の入力端に接続され、その出力端はAN
Dゲート43入力端に接続されている。ANDゲート4
3の出力端は64バイトのカウンタ44の入力端に接続
されている。カウンタ44のクロック入力端子45に
は、例えば1024Hzのクロック信号CLKが入力さ
れる。カウンタ44の出力はサンプリングクロックとし
て、サンプリング回路8、14、及びレベルメモリ9、
周波数メモリ15に印加される。
【0015】次に本実施例の動作について説明する。L
PF1のカットオフ周波数は例えば20KHzであり、
このLPFにより、入力された音声信号の高域ノイズが
除去される。LPF1の出力の音声信号は整流回路2で
全波整流され、さらにカットオフ周波数約7HzのLP
F3によって平滑されて音声信号の正のレベルを示す信
号が出力される。LPF3の出力信号は例えば8ビット
のAD変換器4によってデジタル信号に変換される。デ
ジタル信号は無音検出回路5に入力される。
【0016】無音検出回路5において、入力されたデジ
タル信号が所定のデジタル値a(例えば0000001
1)以下の場合、これは音声のない状態の「無音」と判
定され、サンプリング信号発生回路7に出力信号が印加
される。有音検出回路6において、入力されたデジタル
信号がデジタル値b(例えば00000100)以上の
場合、これは音声のある状態の「有音」と判定し、サン
プリング信号発生回路7に出力信号が印加される。
【0017】テレビ放送中のCMは、本編(CM以外の
放送素材、例えばドラマ、ニュースなど)の放送中に適
宜挿入される。一般にCMを挿入するときは、本編の放
送を中断し、約0.3秒間の無音状態を保った後CM放
送を開始する。無音検出回路5で0.3秒以上の無音状
態が検出されたときのサンプリング信号発生回路7の動
作を図5を参照して説明する。図5において、(a)は
音声信号の波形であり、ローレベルは無音状態を示す。
(b)は無音検出回路5の出力波形であり、無音が検出
されると、ハイレベルとなる。(c)はモノマルチバイ
ブレータ40の出力トリガパルスの波形であり、無音検
出回路5の立ち上がりにより動作し0.3秒間ローレベ
ルとなる。(d)はフリップフロップ42の出力ゲート
パルスの波形であり、無音が検出されたときはトリガパ
ルスの立ち上がりでハイレベルとなる。ゲートパルスが
ハイレベルのとき、有音検出回路6が有音を検出して出
力が(e)に示すように、ハイレベルとなる。すると、
スタートパルス発生回路41はその立ち上がりで、
(f)に示すスタートパルスを発生する。ゲートパルス
とスタートパルスはAND回路43を経てカウンタ44
に入力され、クロックCLK(1024Hz)を分周し
た16Hzのサンプリングクロック信号が出力される。
サンプリングクロック信号はクロックCLKの1サイク
ル分(約1ms)の時間精度を有している。
【0018】サンプリングクロック信号は、サンプリン
グ回路8に印加され、例えば4秒間のデジタル音声信号
が16Hzのサンプリングレートでサンプリングされ6
4バイトの音声データが生成される。生成された音声デ
ータはレベルメモリ9に入力されメモリされる。レベル
メモリ9は音声信号のレベルを示す音声データをメモリ
する。レベルメモリ9は、例えば4個のメモリAないし
Dを有し、最初に生成された音声データはメモリAにメ
モリされる。放送中における0.3秒以上の無音状態
は、CM放送の直前だけではなく、本編の放送中にも頻
繁に発生する。従って前記無音検出回路5及び有音検出
回路6は0.3秒以上の無音状態が発生するたびにサン
プリング信号発生回路7を動作させサンプリングクロッ
ク信号を発生させる。このサンプリングクロック信号に
より次々に音声データが生成される。この状態を図6の
(a)に示す。最初の音声データの生成中の4秒間以内
(取り込み1)に次の無音状態が検出された場合は、こ
の無音状態の終了後の音声データ(取り込み2)はレベ
ルメモリ9のメモリBにメモリされる。このようにし
て、時差を持って生成された音声データは順次メモりA
ないしDにメモリされる。メモリAないしDの切換制御
は、レベルメモリ9内に設けられたメモリ制御部MCU
で行われる。レベルメモリ9内のメモリAないしDの数
は本実施例では4個であるが、無音状態の発生頻度に応
じてその個数を増減すればよい。
【0019】レベルメモリ9の音声データは、内部のマ
ルチプレクサMPXにより選択され、DATA1として
図2に示すコンピュータ17の入力端子21へ入力され
る。コンピュータ17において、ハードディスク等のメ
モリ23には、放送されたかどうかを確認したい複数の
CMのそれぞれ開始から4秒間の音声データがあらかじ
めメモリされている。入力されたDATA1は、一旦メ
モり24にメモリされる。次にメモり23とメモリ24
のデータはCPU25に読み込まれる。
【0020】図6の(a)において、音声データの生成
順序を表す、取り込み1、取り込み2、取り込み3によ
って生成された各音声データの波形を、図6の(b)に
それぞれ示す。図6の(b)では取り込み3によって生
成された取り込み波形3の音声データがCM放送のもの
である。取り込み波形3に相当するデータ、すなわち放
送前にあらかじめ記録されたCMの音声信号のレベルを
表すデータ(以後登録レベルデータという)があらかじ
めメモリ23にメモリされている。登録レベルデータの
波形は登録波形表示部26に表示される。また取り込み
波形は取り込み波形表示部27に表示される。登録レベ
ルデータは、図3の(b)に示すように例えば1ないし
68、あるいはそれ以上のCMについてあらかじめその
波形がメモリされている。図3の(a)は取り込み信号
の波形を示す。
【0021】CPU25により、メモリ23から入力さ
れた登録レベルデータと、メモリ24から入力された取
り込み波形1、2及び3のデータが順次比較される。上
記の比較において、以下の式(1)に示す演算を行い相
関係数γを求める。
【0022】
【数1】
【0023】式(1)において、xは登録レベルデータ
を表し、yは音声データを表す。x及びyのサフィック
スは時間順序で得られるサンプルの番号を表す。x及び
yは、それぞれN個のx及びyの平均値を表す。上記の
演算結果の相関係数γが下記の式(2)に示す範囲にあ
るとき取り込み波形のデータが登録レベルデータに一致
したと判定する。
【0024】 0.7≦γ≦1 (2)
【0025】判定結果は結果表示部28に表示される。
また判定結果の放送素材の映像信号29を画像記録装置
30に記録してもよい。また必要に応じて判定結果を紙
にプリントアウトしてもよい。上記の判定では音声信号
のレベルを検出し、音声信号の波形と登録レベルデータ
の波形との一致により放送確認を行っている。しかし両
者の波形の比較だけでは正しい判定結果が得られない場
合がある。そこで図1の波形整形回路10ないし周波数
メモリ15においては、音声信号の周波数に基づいて判
定する。
【0026】波形整形回路10において、音声信号を増
幅し、ゼロクロス点を求めることにより基本周波数成分
のみをパルス状の波形に整形する。波形整形回路10の
出力はFV変換回路11に入力される。FV変換回路1
1において、入力信号の周波数が電圧値に変換され、基
本周波数成分を表す電圧信号が出力される。電圧信号は
カットオフ周波数7HzのLPF12を経てAD変換器
13に入力されデジタル信号に変換される。デジタル信
号はサンプリング回路14に入力され、サンプリング信
号発生回路7から印加される16Hzのサンプリングク
ロック信号でサンプリングされる。サンプリング回路1
4から出力される音声データは周波数メモリ15にメモ
リされる。周波数メモリ15が4個のメモリAないしD
を有する構成及び各メモリAないしDの動作はレベルメ
モリ9と同様であるので説明を省略する。周波数に基づ
いて判定する他の方法として、図7に示すように、LP
F1の出力の音声信号をAD変換器50でデジタル信号
に変換する。デジタル信号を高速フーリエ変換回路(以
下、FFTと略記する)51に入力し、音声信号の周波
数分布データを求める。周波数分布データをサンプリン
グ52に入力してサンプリングし、音声周波数分布デー
タを得る。音声周波数分布データは周波数メモリ15に
よりメモリされる。周波数メモリ15の出力はDATA
2として図2のコンピュータ17の端子22からメモリ
24に入力されメモリされる。図7の上記以外の回路構
成及び動作は図1と同じであるので説明を省略する。
【0027】メモリ23の前記の登録レベルデータエリ
アとは別のエリアに登録周波数データがあらかじめメモ
リされている。登録周波数データは放送確認をすべきす
べてのCMのそれぞれ開始4秒間の音声信号の周波数成
分を含むデータである。DATA2はCPU25によっ
て登録周波数データと比較される。比較処理の方法及び
比較結果の出力は、前記の登録レベルデータの場合と同
様である。
【0028】次にコンピュータ17の比較処理を図8及
び図9のフローチャートを用いて詳細に説明する。この
フローチャートによる処理は第1ステージと第2ステー
ジから成っている。第1ステージではDATA1を用い
る。第2ステージでは、DATA2を用いる。第1ステ
ージで求めた一致する可能性のある候補(以下一致候補
という)に対して第2ステージで一致の確認を行う。コ
ンピュータ17の動作がスタートすると、第1ステージ
のステップ2でDATA1が入力される。次にステップ
3で、メモリ23に登録されている第1番目の登録レベ
ルデータが入力される。ステップ4で、相関係数の補正
の計算を行う。相関係数の補正は、式(1)の各偏差に
一定の値を乗じることによって行う。
【0029】次にステップ5で、登録レベルデータとD
ATA1の相関係数が演算される。ステップ5の演算で
は、登録レベルデータとDATA1はともに64バイト
のデータである。相関係数が0.7以上であれば、ステ
ップ18でDATA1と登録レベルデータとが一致する
可能性のある「一致候補」として保存される。ステップ
5で、相関係数が0.7未満のときは、ステップ6に進
み、登録レベルデータの始めの1バイト分のデータを削
除して登録データとDATA1のタイミングをずらす。
これによって登録レベルデータに対してDATA1が1
6分の1秒遅れて入力された場合であっても両者の相関
係数を求めることによって一致するかどうかを判定でき
る。相関係数が0.7以上のときは前記と同様にステッ
プ18に進み、一致候補として保存される。相関係数が
0.7未満のときはステップ7に進む。ステップ7で
は、DATA1の始めの1バイト分のデータを削除して
登録レベルデータとDATA1のタイミングをずらす。
これによって登録レベルデータに対してDATA1が約
16分の1秒早く入力された場合であっても、両者の相
関係数を求めることによって一致するかどうかを判定で
きる。相関係数が0.7以上のときはステップ18に進
み一致候補として保存される。相関係数が0.7未満の
ときは、ステップ8に進む。ステップ8で、相関係数の
演算にすでに用いた登録レベルデータ数nが対象となっ
ている全登録データ数kに等しくなったかどうかを調べ
る。n≠kのときはステップ19で「n←n+1」とし
てステップ3に戻り、上記の同様の処理を繰り返す。n
=kの場合はステップ20に進み、登録データの中に一
致候補がないときは処理を終了する。一致候補があると
きは、図9のフローチャートの第2ステージのステップ
9に進む。一致候補数をfで表す。
【0030】ステップ10でDATA2が入力される。
次にステップ11で、メモリ23に登録されている第1
番目の登録周波数データが入力される。ステップ12
で、相関係数の補正の計算を行う。ステップ13で、登
録周波数データとDATA2の相関係数が演算される。
この演算では、登録周波数データとDATA2はともに
64バイトのデータである。演算結果の相関係数をステ
ージ1の演算結果の相関係数に加算し、両者の和を求め
る。次にステップ14に進み相関係数の演算にすでに用
いた登録周波数データ数mが対象となっている一致候補
数fに等しくなったかどうかを調べる。m≠fのときは
ステップ11に戻り、上記と同様の処理を繰り返す。m
=fのときは、ステップ16へ進み、相関係数の和が最
大となる音声データを、確認すべきCMのものと判定す
る。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、放送素材の例えばCM
放送の開始前における0.3秒間の無音状態を検出し、
無音状態の後に送出される音声信号を取り込む。取り込
んだ音声信号を、あらかじめ登録されている登録データ
と比較し、両者が一致すれば、登録データに対応するC
M放送が放送されたことが確認される。上記の比較にお
いて、音声信号のレベルに基づく比較と、周波数に基づ
く比較とを組み合わせ、音声信号のレベルに基づく比較
で求めた一致候補に対して音声信号の周波数あるいは基
本周波数に基づく比較を行う。これによって放送された
音声信号に波形歪が生じて一致の可能性が低下した場合
でも、周波数を比較することにより正しい比較が可能と
なり、放送確認の精度が向上する。放送素材に特に加工
を加える必要がないので実施が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の放送確認装置のブロック図
【図2】本発明の実施例の放送確認装置に用いるコンピ
ュータの構成図
【図3】(a)は登録レベルデータの波形図、(b)は
取り込み信号の波形図
【図4】本発明の実施例の放送確認装置のサンプリング
信号発生回路のブロック図
【図5】(a)ないし(b)はサンプリング信号発生回
路の動作を示すタイミング図
【図6】(a)は音声信号の取り込み状況を示すタイミ
ング図、(b)は取り込まれた音声信号の波形図
【図7】本発明の実施例の他の例の放送確認装置のブロ
ック図
【図8】本発明の放送確認装置の動作のステージ1のフ
ローチャート
【図9】本発明の放送確認装置の動作のステージ2のフ
ローチャート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝澤 亮 大阪府豊中市長興寺北3丁目3番地3 アルテハイム緑地公園502号 (56)参考文献 特開 昭63−56091(JP,A) 特開 平1−177796(JP,A) 特開 平3−289829(JP,A) 特表 平2−500875(JP,A) 米国特許4450531(US,A)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送すべき放送素材の放送開始から一定
    時間の音声信号をあらかじめ記録するステップ、 前記放送素材を放送するとき、前記音声信号の送出に先
    だって所定時間無音状態を保つステップ、 前記放送を受信するとき、前記無音状態を検出するステ
    ップ、 前記無音状態が検出されたとき、無音状態の終了後に受
    信される前記放送素材の放送開始から前記一定時間の、
    前記無音状態が検出されるたびに時差を持って生成され
    る音声信号を複数のメモリに順次記録するステップ、 前記複数のメモリに順次記録するステップにより複数の
    メモリに順次記録された前記一定時間の音声信号を、前
    記あらかじめ記録するステップによりあらかじめ記録さ
    れた音声信号と比較するステップ、及び、 前記比較結果に基づいて、前記受信された音声信号と、
    あらかじめ記録された音声信号との一致を検出するステ
    ップを有する放送確認方法。
  2. 【請求項2】 前記比較するステップは、音声信号の波
    形を比較するステップを有する請求項1記載の放送確認
    方法。
  3. 【請求項3】 前記比較するステップは、音声信号の周
    波数を比較するステップを有する請求項1記載の放送確
    認方法。
  4. 【請求項4】 前記比較するステップは、受信される音
    声信号とあらかじめ記録された音声信号とのタイミング
    をずらすステップを有する請求項1記載の放送確認方
    法。
  5. 【請求項5】 前記音声信号はテレビジョンのコマーシ
    ャル放送の音声部分であることを特徴とする請求項1記
    載の放送確認方法。
  6. 【請求項6】 放送すべき放送素材の放送開始から一定
    時間の音声信号をあらかじめ記録する記録装置、 前記放送素材を放送するとき、前記音声信号の送出に先
    だって所定の時間無音状態を保つ手段を有する放送装
    置、 前記放送を受信し、前記無音状態を検出する無音検出手
    段、 前記無音状態が検出されたとき、無音状態の終了後に受
    信される前記放送素材の放送開始から前記一定時間の、
    前記無音状態が検出されるたびに時差を持って生成され
    る音声信号を順次記録する複数のメモリ、 前記複数のメモリに順次記録された前記一定時間の音声
    信号を、前記記録装置によりあらかじめ記録された音声
    信号と比較する比較手段、 前記比較結果に基づいて、前記受信された音声信号と、
    前記あらかじめ記録された音声信号との一致を検出する
    一致検出手段、 を有する放送確認装置。
  7. 【請求項7】 前記比較手段は、音声信号の波形を比較
    する波形比較手段を有する請求項6記載の放送確認装
    置。
  8. 【請求項8】 前記比較手段は、音声信号の周波数を比
    較する周波数比較手段を有する請求項6記載の放送確認
    装置。
  9. 【請求項9】 前記比較手段、前記一致検出手段、はC
    PU及び前記音声信号を記録するメモリ装置を有するコ
    ンピュータにより構成されたことを特徴とする請求項6
    記載の放送確認装置。
JP04824098A 1998-02-27 1998-02-27 放送確認方法及びその装置 Expired - Fee Related JP3222103B2 (ja)

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