JP3222045U - 円筒容器保持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】円筒形状のボトルを展示または収納する際に、使用する円筒容器保持具において、構造が簡単で製造が容易であり、商品名等の表示も可能で、家庭内において飲料ボトル等の冷蔵庫ストッカーとして利用可能な円筒容器保持具を提供する。【解決手段】円筒部分を有する容器4を転動しないように水平に保持するための保持具1であって、矩形状の平面基材2上に高さの等しい複数の転動防止突起3を有し、2以上の転動防止突起からなる列が2列以上となる碁盤目状に、転動防止突起が配置されている。【選択図】図2
Description
本考案は、転がり易い円筒形状のボトルを展示したり、収納したりする際に使用する保持具に関し、特に飲料ボトルを冷蔵庫に収納する際等に冷蔵庫ストッカーとして便利に使用できる円筒容器保持具に関する。
断面が円形の円筒状のボトルは、さまざまな飲料を収納するための容器として広く用いられている。ガラス製のボトルとしては、ワインボトルが一般的である。プラスチック製のボトルとしては、清涼飲料水などを収納したPETボトルが一般的である。これらの円筒状ボトルは、転がり易いので、立てて保管ないしは展示されている場合が多い。
ワインの場合は、長期に保存する場合、コルク栓が乾燥しないように、寝かせて保存する必要があり、PETボトルの場合も、家庭の冷蔵庫に冷蔵保存する場合には、寝かせて収納する方が、収納し易いという事情がある。
ワインボトルを展示したり保存したりする際に、転がらないように保存するためのボトルラックが知られている。特許文献1〜4に記載されたボトルラックは、いずれもワインボトルを対象としたもので、相当の重量を持ったワインボトルを収納するために構造的にもしっかりしたものであり、特に特許文献3、4に記載されたものは、大掛かりなものである。
一般家庭において、清涼飲料水のような比較的軽量のボトルを冷蔵庫に収納する際には、このような大掛かりなものでなく、もっと手軽に使用できるものが望まれている。
特許文献5に記載されたボトルラックは、容器の寸法に合わせた複数の窪みを有する立体的な形状を持ったボトルラックである。しかしながらこのボトルラックは、形状が複雑であるため、製造コストが掛かるばかりでなく、嵩が大きく、表面積も大きいため、冷蔵庫内で使用する場合、冷気が容器に届きにくいという問題がある。またストッカーを飲料の景品とする場合、商品名などを印刷または刻印する必要があるが、このボトルラックには平面部が存在しないため、印刷または刻印が困難である。
本考案の解決しようとする課題は、円筒形状のボトルを展示または収納する際に、使用する円筒容器保持具において、構造が簡単で製造が容易であり、商品名等の表示も可能で、家庭内において飲料ボトル等の冷蔵庫ストッカーとして利用可能な円筒容器保持具を提案するものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の考案は、円筒部分を有する容器を転動しないように水平に保持するための保持具であって、矩形状の平面基材上に高さの等しい複数の転動防止突起を有し、2以上の転動防止突起からなる列が2列以上となる碁盤目状に、前記転動防止突起が配置されていることを特徴とする円筒容器保持具である。
また、請求項2に記載の考案は、前記転動防止突起が、平面視において矩形状であり、転動防止突起同士の間隙が、縦方向、横方向ともほぼ等しいことを特徴とする請求項1に記載の円筒容器保持具である。
また、請求項3に記載の考案は、4つの長方形状の転動防止突起からなる列が2列、それぞれ長方形状の平面基材の端部に配置されており、転動防止突起の平面基材短辺方向の寸法は、平面基材長辺方向の寸法のほぼ2分の1であることを特徴とする請求項2に記載の円筒容器保持具である。
また、請求項4に記載の考案は、前記転動防止突起の配列ピッチが、目的とする円筒容器の直径より大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の円筒容器保持具である。
また、請求項5に記載の考案は、前記転動防止突起の高さが10mm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の円筒容器保持具である。
本考案に係る円筒容器保持具は、平面状の基材上に転動防止突起を配置した簡単な構造であるため、製造が容易であり、平面部への印刷や刻印も容易に可能であるため、家庭用品のみならず販売促進用の景品等にも適している。
請求項2に記載の考案のように、転動防止突起が、平面視において矩形状であり、転動防止突起同士の間隙が、縦方向、横方向ともほぼ等しい場合には、容器を縦置きにすることも横置きにすることも可能である。
請求項3に記載の考案のように、4つの長方形状の転動防止突起からなる列が2列、それぞれ長方形状の平面基材の端部に配置されており、転動防止突起の平面基材短辺方向の寸法が、平面基材長辺方向の寸法のほぼ2分の1である場合、容器を縦置きであれば1個、横置きであれば3個置くことができ、しかも保持具を2個横方向に並べて使用した場合に、隙間なく無駄なく収納することができる。
請求項4に記載の考案のように、転動防止突起の配列ピッチを、目的とする円筒容器の直径より大きくした場合、容器を横に並べて置いた場合でも、容器同士が接触して干渉することがない。また容器同士の間に隙間ができるため、冷蔵庫で使用する際に冷却効率が良くなる。
請求項5に記載の考案のように、転動防止突起の高さを10mm以上とした場合には、一般的な直径70mmの飲料容器を置いた場合に、2段あるいは3段に積み重ねても安定的に保持することができる。
以下図面を参照しながら本考案に係る円筒容器保持具について詳細に説明する。図1は、本考案に係る円筒容器保持具1の一例を示した斜視図である。図2は、図1に示した円筒容器保持具1に円筒容器4の一種である飲料容器を1本横置きにした状態を示した斜視図である。
本考案に係る円筒容器保持具1は、円筒部分を有する容器を転動しないように水平に保持するための保持具であって、矩形状の平面基材2上に高さの等しい複数の転動防止突起3を有し、転動防止突起3は、2以上の転動防止突起からなる列が2列以上となる碁盤目状に配置されていることを特徴とする。
図1に示した例では、4個の転動防止突起からなる列が2列配置されている。1列に配置する転動防止突起の数は、2以上であればいくつでも良いし、列の数も2列以上であればいくつでも良いが、家庭用の冷蔵庫内で使用することを想定した場合には、2個×2列、3個×2列、4個×2列程度が使い易い。
図1に示した例では、転動防止突起3の形状は平面視において矩形状であるが、転動防止突起3の形状には特に制約は無く、円形や楕円形、長円形など任意である。但し一つの転動防止突起の両側に円筒容器が載せられる場合には、左右対称の形状が好ましい。また、転動防止突起の形状が円形や楕円形の場合には、円筒容器との接触部が点接触となり、容器の剛性が低い場合には転動防止突起の角が容器に食い込んで容器が変形したりする恐れがある。一方転動防止突起が矩形状であれば、円筒容器との接触は線接触となるので、容器に対する負荷は低減する。
図3は、図1に示した円筒容器保持具1に飲料容器を1本縦置きにした状態を示した斜視図である。また図4は、図1に示した円筒容器保持具1に飲料容器を3本横置きにした状態を示した斜視図である。このように、4個の転動防止突起3からなる列が2列配置されたこの例では、縦方向に1本の円筒容器を載置することができ、横方向に1本、2本、または3本の円筒容器を安定的に載置することができる。
図5は、図1に示した円筒容器保持具1の平面模式図である。また図6は、図1に示した円筒容器保持具1の側面模式図である。図5に示したように、この例では転動防止突起3の形状は、平面視において矩形状であり、転動防止突起3同士の間隙は、縦方向(A)、横方向(A´)ともほぼ等しい。また、転動防止突起3の平面基材短辺方向の寸法は、平面基材長辺方向の寸法のほぼ2分の1である。この例では、特に図示しないが、円筒容器保持具1を2枚並べて置いて、それぞれに円筒容器を縦置きにした場合に、隙間なく無駄なく並べることができる。
図7は、図1に示した円筒容器保持具1の裏面を示した平面模式図である。この例では、円筒容器保持具1は、プラスチック製であり、射出成型法によって作製されている。裏面には補強用のリブ5が設けられており、転動防止突起部分の裏面側は、肉抜きされている。肉抜き6は、材料を節約する目的もあるが、表面側に成形時のヒケを目立たなくさせる目的もある。なお、この空間を利用して滑り止めのためのゴム足等を挿入しても良い。
円筒容器保持具1に用いる材料には、特に制約はなく、木製、金属製、陶磁器製、ガラス製等でも良いが、量産性やコストを考慮するとプラスチック材料が好ましい。プラスチック材料としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂(アクリロニトリルスチレン共重合体)、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等の汎用樹脂を用いることができる。
図8は、図1に示した円筒容器保持具1に円筒容器4を3段に積み重ねた場合の各部の寸法について示した説明図である。このように円筒容器4を積み重ねて使用する場合、転動防止突起3の高さHが低すぎると、最下段の円筒容器4が転動防止突起3を乗り越えて転動し、山が崩れてしまう恐れがある。実験的には、目的とする円筒容器4の直径Dが一般的な飲料容器の直径である70mmである場合には、転動防止突起3の高さHが10mm以上であれば、安定する。
転動防止突起3の配列ピッチPは、図8では円筒容器4の直径Dに等しいが、実際の飲料容器では、自重によって多少のつぶれが生じるため、転動防止突起の配列ピッチPは、円筒容器4の直径Dよりも大きくすることが望ましい。また容器同士の間に隙間が生じる程度に設定した場合には、中身の入った容器を冷蔵庫に入れて冷やす際に冷気が通過するため、冷えやすくなる。
転動防止突起の配列ピッチPは、転動防止突起同士の間隙Aと転動防止突起の長さLを加えたものに等しい。転動防止突起の長さLの値は、円筒容器の直径Dと転動防止突起の高さHとによって決まる値である。円筒容器の直径Dが70mmで、転動防止突起の高さHが10mmであると、転動防止突起の長さLの値は計算上は約21mmとなるが、先に述べた通りの理由により、Lの値は、22mm程度にすることが望ましい。
図9は、図1に示した円筒容器保持具を2枚互い違いに重ねて置いた状態を示した側面模式図である。このように、本考案に係る円筒容器保持具は、使用しない時にはコンパクトに収納できるという長所も備えている。
1・・・円筒容器保持具
2・・・平面基材
3・・・転動防止突起
4・・・円筒容器
5・・・補強用リブ
6・・・肉抜き
D・・・円筒容器の直径
H・・・転動防止突起の高さ
L・・・転動防止突起の長さ
P・・・転動防止突起のピッチ
A、A´・・・転動防止突起同士の間隙
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Claims (5)
- 円筒部分を有する容器を転動しないように水平に保持するための保持具であって、矩形状の平面基材上に高さの等しい複数の転動防止突起を有し、2以上の転動防止突起からなる列が2列以上となる碁盤目状に、前記転動防止突起が配置されていることを特徴とする円筒容器保持具。
- 前記転動防止突起は、平面視において矩形状であり、転動防止突起同士の間隙は、縦方向、横方向ともほぼ等しいことを特徴とする請求項1に記載の円筒容器保持具。
- 4つの長方形状の転動防止突起からなる列が2列、それぞれ長方形状の平面基材の端部に配置されており、転動防止突起の平面基材短辺方向の寸法は、平面基材長辺方向の寸法のほぼ2分の1であることを特徴とする請求項2に記載の円筒容器保持具。
- 前記転動防止突起の配列ピッチは、目的とする円筒容器の直径より大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の円筒容器保持具。
- 前記転動防止突起の高さは10mm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の円筒容器保持具。
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