JP3221668B2 - 風力発電装置用ブレード - Google Patents

風力発電装置用ブレード

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JP3221668B2
JP3221668B2 JP33953299A JP33953299A JP3221668B2 JP 3221668 B2 JP3221668 B2 JP 3221668B2 JP 33953299 A JP33953299 A JP 33953299A JP 33953299 A JP33953299 A JP 33953299A JP 3221668 B2 JP3221668 B2 JP 3221668B2
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浜口 幸生
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction

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  • Wind Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は風力発電装置用ブレ
ードに係り、殊更街路や公共施設の構内、公園などへ動
くモニュメントとして据え付けられる風力発電装置に有
用なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の風力発電装置では図23に示す如
く、ナセル(N)がタワー(T)の上端部へ水平回転自
在に軸支されており、そのナセル(N)から後方へ一体
的に方向舵(1)が張り出している一方、同じくナセル
(N)から前方へ張り出す回転主軸(2)の前端部に、
3枚1組のブレード(B)が取り付け一体化されてい
る。
【0003】そして、そのブレード(B)が風力を受け
て回転した時、これを回転主軸(2)から回転動力とし
て、上記ナセル(N)に内蔵設置されている増速機を経
て発電機(図示省略)へ伝達し、発電させるようになっ
ている通例である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ブレー
ド(B)は繊維強化プラスチック材からプロペラ型に成
形されており、その軽く耐久性に富むと雖も、剛性な製
品であるため、強風による不正変形や破損などの防止
上、その取付け角(ピッチ角)を風速に応じて変える可
変ピッチ機構とその制御装置が必要となる。
【0005】この点、特開平7−91359号や特開平
9−195921号が提案されているが、その前者の構
成ではピッチ角制御のためのパワーを要さないとして
も、羽根軸(2)と雌ねじブロック(8)に対応する雄
ねじ部(5)と雌ねじ部(9)を刻設しなければなら
ず、他方後者の構成ではロープ(9)とウィンチ(1
4)並びにモーター(15)を設置する必要があり、未
だ故障しやすく、安価に提供することもできない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
の解決を企図しており、そのために役立つ風力発電装置
用ブレードとして、先細り形態の可撓な支持骨と、その
支持骨に差し込み被着された伸縮不能な膜体と、上記支
持骨の基端部に付属固定された取付脚筒とから成り、
【0007】その取付脚筒から一体的に張り出すステー
へ上記膜体を取り付け固定する引張り付勢力により、上
記支持骨を先端部からの強制的に屈曲変形させて、その
支持骨の復元弾撥力により上記膜体を緊張状態に保形維
持したことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の具体
的構成を詳述すると、その風力発電装置を示した図1〜
22において、(N)は骨材となるH型鋼のベースフレ
ーム(10)と、これを包囲する繊維強化プラスチック
(FRP)材のカバーケース(11)とから組立一体化
されたナセルであり、特に街路や公共施設、公園などの
モニュメントとしても機能し得るように、そのカバーケ
ース(11)の前端部が図2のような市町村などの据え
付け地域に特有の印象を与える鳥類の嘴状に造形されて
いるほか、同じくカバーケース(11)の胴面にはその
鳥類の翼模様などが着色塗装されてもいる。
【0009】上記ナセル(N)のカバーケース(11)
は図3、4のような後方のみ開放するトンネル形態をな
しており、その後端部の円弧状上面からは方向舵(1
2)が一体的に垂立している。(13)は同じくナセル
(N)のカバーケース(11)内を前後方向に沿って一
定長さだけ延在する水平な回転主軸であり、上記ベース
フレーム(10)の水平な据付け面(10a)へピロー
ブロック(14)を介して、回転自在に支持されてい
る。(15)はそのピローブロック(14)を据付け面
(10a)に固定するための脚台である。
【0010】上記回転主軸(13)の後端部はナセル
(N)のカバーケース(11)から後方へ張り出してお
り、その後端部には後述のブレードがハブを介して取り
付けられている一方、同じく回転主軸(13)のカバー
ケース(11)内に位置する前端部にはカップリング
(16)を介して、発電機(17)とその増速機(1
8)とが連結一体化されている。ブレードの回転動力が
回転主軸(13)によって発電機(17)へ伝達される
ようになっているのである。
【0011】上記ナセル(N)のベースフレーム(1
0)は発電機(17)の設置個所よりも前方へ長く延在
しており、その水平な据付け面(10a)の前端部には
図5のようなスリップリング逃し入れ用の遊合孔(1
9)が開口形成されている。(20)はスリップリン
グ、(21)はその支持筒、(22)は支持筒(21)
の下端部へ差し込み一本化された脚筒であり、上記ベー
スフレーム(10)の遊合孔(19)を通じて垂下して
いる。(23)はスリップリング(20)の周囲へ対応
的に臨むブラシ保持器、(24)はそのブラシ保持器棒
であり、取付けサドル(25)を介して上記ベースフレ
ーム(10)の据付け面(10a)から一体的に垂立さ
れている。
【0012】他方、(T)は上記ナセル(N)を支持す
る剛性なタワーであって、1本の鋼管から成り、上記ス
リップリング(20)の垂直中心線(Y−Y)上に対応
位置している。そのタワー(T)が図2から明白なよう
に、上記ナセル(N)の重心位置(O−O)よりも一定
量(L)だけ前方へ偏心した位置に垂立されているので
ある。
【0013】(26)は上記タワー(T)の上端部へフ
ランジ結合された軸受け台、(27)はその軸受け台
(26)の中心部からナセル(N)の内部へ一体的に垂
立された中空の枢軸であり、その上端部に上記スリップ
リング(20)の脚筒(22)が締結固定されている。
(28)は同じく枢軸(27)の下端部に締結された固
定ナットであり、その枢軸(27)が軸受け台(26)
から抜けることを防止している。
【0014】又、(29)は上記枢軸(27)を包囲す
る回転筒であり、その上端部が上記ナセル(N)におけ
るベースフレーム(10)の据付け面(10a)へ、複
数のネジ締結具(30)によって取り付け固定されてい
る一方、同じく下端部には上記軸受け台(26)からの
抜け止め用ストッパーリング(31)が被着一体化され
ている。
【0015】そして、上記枢軸(27)と回転筒(2
9)との相互間には、複数のラジアルベアリング(3
2)とスラストベアリング(33)とが介挿されてお
り、そのため上記ナセル(N)はタワー(T)に対し自
由自在に水平回転し得る。(34)はタワー(T)の下
端部へやはりフランジ結合された電源・バッテリー収納
ボックスである。尚、そのタワー(T)の据付け用基礎
コンクリートは図示省略してある。
【0016】先に一言したブレード取付け用ハブ(3
5)は図3や図6〜11から明白なように、回転主軸
(13)の後端部へオイルレスメタル(36)を介して
遊転自在に套嵌されており、その後面には摩擦クラッチ
機構(C)を形作る加圧フェースディスク(37)が、
複数の皿ビス(38)によって固定一体化されている。
そのハブ(35)がクラッチベースプレートとしての機
能を兼備し、上記回転主軸(13)に沿い前後方向へ進
退移動し得るようになっているのである。
【0017】(39)は上記加圧フェースディスク(3
7)と摩擦接触し得る受圧フェースディスクであり、こ
れは回転主軸(13)と一体回転するクラッチカバープ
レート(40)の前面へ、やはり複数の皿ビス(41)
を介して取り付け固定されている。(42)はそのクラ
ッチカバープレート(40)を回転主軸(13)の後端
部へ取り付ける複数の固定ボルトである。
【0018】上記加圧フェースディスク(37)と受圧
フェースディスク(39)は何れも耐摩耗性の繊維強化
プラスチック材から成り、その両者の接触面には摩擦屑
排出用凹溝(43)(44)の複数が、対応的な放射対
称分布型に切り欠かれている。(45)は上記ハブ(3
5)における後面の周縁部へ複数の固定ボルト(46)
を介して取り付けられたフードであり、上記摩擦クラッ
チ機構(C)を包囲している。そのフード(45)は後
方の開放する先細り円錐型に造形されている。
【0019】(47)は同じくハブ(35)における前
面の周縁部へ、全体的な放射対称分布型に取り付け一体
化された複数(図例では合計4個)のブレード受け台で
あって、その各個が放射方向へ開放した二叉フォーク型
をなし、ここには後述のブレード(B)を取り付けるた
めの枢軸(48)が、横断状態に貫通されることとな
る。(49)はそのハブ(35)に対する各ブレード受
け台(47)の固定ボルトを示している。
【0020】更に、(50)は上記ハブ(35)の前面
と向かい合い並列するブレード受け止めプレートであっ
て、回転主軸(13)の中途部へ一体回転し得るように
套嵌されており、ブレード(B)の基端部に付属する後
述の遊転ローラーを受け止める。(51)はそのブレー
ド受け止めプレート(50)を上記回転主軸(13)に
取り付ける固定ボルトである。
【0021】先に一言したブレード(B)はそのブレー
ド受け台(47)と対応分布する個数の1組(図例の場
合4枚1組)として、その各個が次のような構成を備
え、上記ハブ(35)のブレード受け台(47)へ枢支
状態に取り付けられることにより、そのハブ(35)か
ら放射方向へ張り出すこととなる。
【0022】即ち、ブレード(B)の各個を抽出して示
した図12〜15において、(52)は繊維強化プラス
チック材の積層シートや帆布、その他の伸縮不能な可撓
膜体であり、長辺(y)と短辺(x)とのほぼ直角な三
角形に作成されていると共に、その直角三角形の斜辺
(z)が支持骨(53)への差込み袋(54)として捲
き曲げられている。(55)はその膜体(52)の短辺
(x)に沿って点在分布状態に取り付けられた複数の口
金(ハトメ)であり、後述の縛り付け用索条を受け入れ
る。上記膜体(52)には着色や模様などを施すことも
できる。
【0023】上記支持骨(53)は膜体(52)の斜辺
(z)よりも若干長い先細り形態の繊維強化プラスチッ
クパイプ材から成り、その先端部から滑らかな円弧状に
屈曲変形し得る可撓性を有する。(56)は支持骨(5
3)の基端部へ套嵌状態に差し込み一本化された取付脚
筒であり、その外周面から扁平なステー(57)がほぼ
直角に張り出されることによって、全体的なL字型又は
T字型をなしている。
【0024】その取付脚筒(56)から一体的に張り出
すステー(57)の一定長さは、上記膜体(52)の短
辺(x)とほぼ対応しており、ここには複数の索条受け
入れ孔(58)がやはり点在分布状態に開口形成されて
いる。そのステー(57)の索条受け入れ孔(58)と
上記膜体(52)の口金(55)とは、交互する千鳥配
列状態に定めることが好ましい。
【0025】ブレード(B)の各個は上記のような膜体
(52)と、その取付脚筒(56)の付属一体化された
支持骨(53)とから成り、これを組み立てるに当って
は、先ず膜体(52)の斜辺(z)に沿って形成されて
いる差込み袋(54)を、支持骨(53)の先端部から
差し込み被着させた上、引き続きその膜体(52)の短
辺(x)に開口分布している口金(55)と、上記取付
脚筒(56)のステー(57)に開口分布している索条
受け入れ孔(58)との相互間へ、1本又は複数本の強
靱な索条(59)を縫い合わせる如く縛り付け固定する
のである。
【0026】そうすれば、図14と図15との比較から
示唆されるように、索条(59)の引張り付勢力を受け
た伸縮不能な膜体(52)によって、支持骨(53)が
先端部から強制的に屈曲変形されることとなり、その支
持骨(53)の復元弾撥力によって膜体(52)も全体
的な緊張状態に保形維持される結果、ブレード(B)の
各個は風力を受けて確実に回転し得るのである。
【0027】尚、図示の実施形態ではブレード(B)の
膜体(52)と上記取付脚筒(56)の張り出しステー
(57)とを、索条(59)により縛り付けているが、
その索条(59)に代るリベットやその他の固定手段に
よって、取り付け固定しても良い。
【0028】(J)は各ブレード(B)の支持骨(5
3)を上記ハブ(35)のブレード受け台(47)へ取
り付けるための揺動接手であって、図16〜19のよう
に、上記支持骨(53)の取付脚筒(56)を抜き差し
自在に差し込み套嵌させる丸軸(60)と、その丸軸
(60)の基端部へ固着一本化された角軸(61)とか
ら成り、更にその角軸(61)の基端部には枢支ボルト
(62)を介して、遊転ローラー(63)が取り付けら
れてもいる。(64)はその枢支ボルト(62)に締結
された固定ナットである。
【0029】このような揺動接手(J)の角軸(61)
はハブ(35)のブレード受け台(47)へ、上記枢軸
(48)によって前後方向への揺動自在に取り付けられ
ており、これに付属する遊転ローラー(63)が上記回
転主軸(13)上のブレード受け止めプレート(50)
と接触して、そのプレート(50)の後面を転動し得る
ようになっている。
【0030】又、同じく揺動接手(J)の丸軸(60)
には先端方向の開放する凹溝(65)が切り欠かれてい
る。(66)はその凹溝(65)の内部から丸軸(6
0)の外周面に向かって進退自在に突出された連結ピ
ン、(67)はその連結ピン(66)を常時丸軸(6
0)の外周面から突出する方向へ弾圧付勢する圧縮コイ
ルバネであり、上記凹溝(65)の内部に封入されてい
る。
【0031】他方、上記揺動接手(J)の丸軸(60)
へ抜き差し自在に差し込み套嵌される支持骨(53)の
取付脚筒(56)には、上記連結ピン(66)と対応合
致する連結ピン受け入れ孔(68)が開口形成されてい
る。その支持骨(53)の取付脚筒(56)を揺動接手
(J)の丸軸(60)へ差し込み套嵌させれば、上記連
結ピン(66)がその連結ピン受け入れ孔(68)へ進
入して、上記支持骨(53)の抜け止め状態に連結一体
化され、その連結ピン(66)を上記コイルバネ(6
7)の付勢力に抗して押し込めば、上記支持骨(53)
を揺動接手(J)から引き抜くことができ、そのブレー
ド(B)の交換を行なえるようになっているのである。
【0032】その場合、揺動接手(J)の丸軸(60)
から突出する連結ピン(66)と、支持骨(53)の取
付脚筒(56)に開口する連結ピン受け入れ孔(68)
とは、ブレード(B)の必要なピッチ角(θ)を与える
ものとして、好ましくは約15度の指向状態にあり、そ
のブレード(B)が風力を受けて円滑に回転し得るよう
に設定されている。
【0033】このようにブレード(B)の各個は前後方
向への揺動可能な揺動接手(J)を介して、ハブ(3
5)のブレード受け台(47)へ枢支状態に取り付けら
れており、しかもそのハブ(35)は摩擦クラッチ機構
(C)のクラッチベースプレートを兼ねたものとして、
上記回転主軸(13)へ遊転自在に套嵌され、その回転
主軸(13)に沿い前後方向へ進退移動し得るようにな
っているため、使用中にブレード(B)が風力を受け
て、その先端部の後方へ倒れる如く揺動すると、同じく
基端部をなす揺動接手(J)の遊転ローラー(63)
が、図20〜22のように回転主軸(13)上のブレー
ド受け止めプレート(50)と接触して、そのプレート
(50)の後面を転動することになり、ブレード(B)
は抵抗なく回転するのである。図1の符号(A)はその
ブレード(B)の回転方向を示している。
【0034】その回転状態のもとで風力が強くなると、
上記揺動接手(J)はその遊転ローラー(63)とブレ
ード受け止めプレート(50)との接点を言わば突っ張
り点として、ハブ(35)を回転主軸(13)に沿い後
方へ押圧移動させることとなり、その加圧フェースディ
スク(37)が受圧フェースディスク(39)と強く摩
擦し合う結果、上記ブレード(B)の回転動力がその摩
擦クラッチ機構(C)の働きにより、回転主軸(13)
を経て発電機(17)へ伝達され、発電させることがで
きる。
【0035】又、ブレード(B)は可撓性を有する膜体
(52)と支持骨(53)とから成り、その支持骨(5
3)が先端部から強制的に屈曲変形された復元弾撥力に
よって、膜体(52)を緊張状態に保形維持しているた
め、そのピッチ角(θ)の固定状態にあるも、ブレード
(B)は風速に追従して撓み変形し乍ら、抵抗なく回転
作用し得る。
【0036】つまり、強い風力を受けたブレード(B)
の支持骨(53)は、その先端部から曲率の小さく屈曲
変形すると同時に、膜体(52)によって振り廻される
如く捻り変形し、その言わば3次元的な動きを営なむ結
果、風速に応じたピッチ角(θ)の可変機構やその制御
装置を設けなくても、強風によるブレード(B)の不正
変形や破損などを生じるおそれがない。このことには、
ブレード(B)の取付け用ハブ(35)が回転主軸(1
3)の後端部に配設されたことも役立つ。
【0037】他方、風力が著しく弱くなると、ブレード
(B)の先端部は後方へ倒れる如くに揺動せず、その基
端部をなす揺動接手(J)の遊転ローラー(63)が、
図9〜11のように回転主軸(13)上のブレード受け
止めプレート(50)から離れ、その揺動接手(J)に
よってハブ(35)が後方へ押圧移動されない結果、上
記加圧フェースディスク(37)と受圧フェースディス
ク(39)とが摩擦し合わないクラッチ機構(C)の動
力切断状態に保たれて、ブレード(B)は回転主軸(1
3)からの負荷を受けず、言わば自由自在に空転するこ
ととなる。
【0038】この状態では発電されないとしても、ブレ
ード(B)の回転が停止することはないため、風力発電
装置を動くモニュメントとして注目させることができ、
その据え付け使用される地域のメモリアル効果に優れ
る。
【0039】因みに、本発明の風力発電装置は約20K
W未満の発電規模を有し、その地上高は約6m、4枚1
組から成るブレード(B)の全体的な受風面積は約3m2
であり、その電力は例えば街路灯や公共施設の照明器具
などに利用される。
【0040】尚、図示の実施形態ではブレード(B)に
おける支持骨(53)の取付脚筒(56)を、ハブ(3
5)に枢着された別個な揺動接手(J)の先端部へ、抜
き差し自在に差し込み套嵌させているが、その支持骨
(53)の取付脚筒(56)を基端方向へ連続一体に延
長させて、その中途部をハブ(35)のブレード受け台
(47)へ枢軸(48)により取り付けると共に、同じ
く基端部に回転主軸(13)上のブレード受け止めプレ
ート(50)と接触し得る遊転ローラー(63)を軸支
させても良い。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明の風力発電装置用
ブレード(B)は先細り形態の可撓な支持骨(53)
と、その支持骨(53)に差し込み被着された伸縮不能
な膜体(52)と、上記支持骨(53)の基端部に付属
固定された取付脚筒(56)とから成り、
【0042】その取付脚筒(56)から一体的に張り出
すステー(57)へ上記膜体(52)を取り付け固定す
る引張り付勢力により、上記支持骨(53)を先端部か
らの強制的に屈曲変形させて、その支持骨(53)の復
元弾撥力により上記膜体(52)を緊張状態に保形維持
してあるため、冒頭に述べた従来技術の課題を確実に解
決できる効果がある。
【0043】即ち、本発明の上記構成によれば、ブレー
ド(B)が風速に応じて撓み変形し、その強い風力を受
けた支持骨(53)は先端部から曲率の小さく屈曲変形
すると同時に、膜体(52)の振れ廻り付勢力を受けて
捻り変形することとなり、その3次元的な動きを営なむ
結果、ピッチ角(θ)の一定な固定状態としてハブ(3
5)へ取り付け使用されるも、決して不正変形したり、
破損したりするおそれがなく、従来のような風速に応じ
たピッチ角の可変機構やその制御機構を特別に設ける必
要がない。
【0044】特に、請求項2の構成を採用するならば、
膜体(52)とその支持骨(53)並びに取付脚筒(5
6)を容易に量産して、ありふれた索条(59)の使用
により、そのブレード(B)を誰でも安定良く確実に組
立作業することができ、ますます安価に提供し得る効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る風力発電装置の全体概略正面図で
ある。
【図2】同じく全体概略側面図である。
【図3】図2の一部を拡大して示す側断面図である。
【図4】図3の4−4線に沿う拡大断面図である。
【図5】図3の一部を拡大して示す側断面図である。
【図6】図3の6−6線に沿う拡大断面図である。
【図7】図6の7−7線に沿う拡大断面図である。
【図8】図3の8−8線に沿う拡大断面図である。
【図9】図8の9−9線に沿う拡大断面図である。
【図10】図9の平面図である。
【図11】図9の11−11線断面図である。
【図12】ブレードを抽出して示す正面図である。
【図13】同じくブレードの一部を破断して示す拡大正
面図である。
【図14】ブレードの膜体を示す正面図である。
【図15】ブレードの支持骨を示す正面図である。
【図16】ハブに対するブレードの取付部分を示す斜面
図である。
【図17】揺動接手を抽出して示す側面図である。
【図18】図17の18−18線断面図である。
【図19】図17の19−19線断面図である。
【図20】図3に対応するブレードの揺動傾斜状態を示
す側断面図である。
【図21】図20の一部を拡大して示す側断面図であ
る。
【図22】図21の平面図である。
【図23】従来の風力発電装置を示す全体概略側面図で
ある。
【符号の説明】
(10)・ベースフレーム (11)・カバーケース (12)・方向舵 (13)・回転主軸 (16)・カップリング (17)・発電機 (18)・増速機 (20)・スリップリング (26)・軸受け台 (27)・枢軸 (29)・回転筒 (35)・ハブ (36)・オイルレスメタル (37)・加圧フェースディスク (39)・受圧フェースディスク (40)・クラッチカバープレート (43)(44)・摩擦屑排出用凹溝 (45)・フード (47)・ブレード受け台 (48)・枢軸 (50)・ブレード受け止めプレート (52)・膜体 (53)・支持骨 (54)・差込み袋 (55)・口金 (56)・取付脚筒 (57)・ステー (58)・索条受け入れ孔 (59)・索条 (B)・ブレード (C)・摩擦クラッチ機構 (N)・ナセル (T)・タワー (O−O)・重心位置 (Y−Y)・垂直中心線 (x)・膜体の短辺 (y)・膜体の長辺

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先細り形態の可撓な支持骨(53)と、そ
    の支持骨(53)に差し込み被着された伸縮不能な膜体
    (52)と、上記支持骨(53)の基端部に付属固定さ
    れた取付脚筒(56)とから成り、 その取付脚筒(56)から一体的に張り出すステー(5
    7)へ上記膜体(52)を取り付け固定する引張り付勢
    力により、上記支持骨(53)を先端部からの強制的に
    屈曲変形させて、その支持骨(53)の復元弾撥力によ
    り上記膜体(52)を緊張状態に保形維持したことを特
    徴とする風力発電装置用ブレード。
  2. 【請求項2】膜体(52)を長辺(y)と短辺(x)と
    のほぼ直角な三角形に作成し、その短辺(x)に沿って
    索条受け入れ用口金(55)の複数を点在分布状態に取
    り付けると共に、上記直角三角形の斜辺(z)を支持骨
    (53)への差込み袋(54)として捲き曲げる一方、 支持骨(53)の取付脚筒(56)からほぼ直角に張り
    出すステー(57)には、複数の索条受け入れ孔(5
    8)をやはり点在分布状態に開口形成して、 上記膜体(52)の索条受け入れ用口金(55)とステ
    ー(57)の索条受け入れ孔(58)との相互間へ、1
    本又は複数本の索条(59)を縫い合わせる如くに縛り
    付けたことを特徴とする請求項1記載の風力発電装置用
    ブレード。
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