JP3221477U - 卓球練習装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プレーヤーがボールを多方向に打ち返した場合であっても、その大半が自動的に回収され、さらに回収されたボールはプレーヤーに向けて続けて発射されるため、ラリーの練習を連続的に行い得る卓球練習装置を提供する。【解決手段】卓球練習装置1は、卓球台2と、連続的にボールを供給するボール発射装置3と、ボール発射装置3のボール貯留部31に向かって漸次下降傾斜されるように卓球台2の周囲に沿って設置されたボール回収路5とを備える。卓球台2のエンドラインから飛び出したボールは防球部4で防球された後に連通孔を通じてボール貯留部31に回収され、卓球台2のサイドラインから飛び出したボールは、ボール回収路5を通じてボール貯留部31に回収される。ボール貯留部31で回収されたボールは、ボール発射装置3からプレーヤーに向けて再び発射される。【選択図】図2
Description
本考案は、卓球練習装置に関する。詳しくは、プレーヤーがボールを多方向に打ち返した場合であっても、その大半が自動的に回収され、さらに回収されたボールはプレーヤーに向けて続けて発射されるため、ラリーの練習を連続的に行い得る卓球練習装置に係るものである。
スポーツは身体の健康を促進するだけでなく、心理的ストレスを解消することが知られている。特に不規則な生活やストレスの多い現代社会においては、生活習慣病の予防を始めとする健康維持やストレス解消のために適度なスポーツをすることが推奨されている。
スポーツの中でも特に卓球は身体をバランスよく使うため、全身運動として最適であるとともに、他のスポーツよりもボールのスピードが速く、瞬発的な判断力が求められることから、身体の健康促進だけでなく、瞬発的な判断力が自然と養われ、脳が刺激されることによる脳の活性化が期待できることが分かっている。そのため、近年では、若年層のみならず、痴呆防止を目的として高齢者にも広く普及しており、競技人口の増加が顕著なスポーツの一つである。
従来、一人で卓球の練習をするときには、プレーヤーコートとは反対側のコートに木製やプラスチック製のボードを設置して、係るボードに向かってボールを打ち付ける練習方法が一般に採用されている。しかしながら、木製やプラスチック製のボードは、その反射係数が本来のラケットのものとは異なるため、必ずしも実践に即した練習ができないという課題を有していた。
このような課題に対して、例えば特許文献1には、前面(ボールを打ち付ける面)にラケットと同質のラバーを貼着したボードから構成される卓球練習装置が開示されている。特許文献1によれば、ラバーが貼着された前面に向けてボールを打ち付けることにより、実際のラケットでボールを打ち返した場合と略同じ反射条件でボールが反射されるため、実践に近い練習を行うことができるものとなっている。
しかしながら、特許文献1に開示の卓球練習装置においては、ボードに打ち返されたボールは、必ずしもプレーヤー側のコートに跳ね返されるわけではなく、例えば卓球台から大きく外れた位置に跳ね返されることもある。その場合、プレーヤーは卓球台から外れた場所に落下したボールを拾い上げる必要があるため、その都度プレーが中断されてしまう。従って、プレーヤーにとって煩わしく、また連続的に打ち返すラリーの練習等には不向きなものとなっていた。
このような問題を解決するために、例えば特許文献2には、ボールをプレーヤーに向けて自動で連続的に供給する卓球練習機が開示されている。具体的には、卓球練習機は、主にボール発射装置、防球ネット、ボール回収部から構成されている。プレーヤーは対向するコートに設置されたボール発射装置から発射されたボールを防球ネットに向けて打ち返すと、ネットに打ち込まれたボールはそのままボール回収部に回収される。ボール回収部で回収されたボールは、再びボール発射装置発射からプレーヤーに向けて発射されるため、プレーヤーはボール回収をすることなく連続的にラリーの練習が可能なものとなっている。
しかしながら、特許文献2に係る発明においては、防球ネットはボール発射装置が設置された周囲のみ、即ち、プレーヤーコートとは反対側のコートであって、プレーヤーからみて正面側であるエンドラインに沿って設けられた構成となっている。そのため、プレーヤーが防球ネットに向けて打ち返した場合には、ボールはボール回収路からボール回収部に回収され、ボール発射装置から順次発射されることになる。
一方で、プレーヤーが卓球台のサイドラインを狙ってボールを打ち返した場合には、ボールは防球ネットに当たらずに地面に落下することになる。ボール回収部には複数のボールが貯留されているため、プレーヤーは直ちに地面に落下したボールを拾い上げなくとも、引き続きラリーの練習を継続することができるが、地面に落下するボールが増えるに従い、やがてはボール発射装置から発射されるべきボールが不足することになる。
このとき、プレーヤーは練習を一時的に中断し、ボール回収を行う必要があるが、地面に落下した全てのボールを回収するには相当の労力と時間を必要とし、練習を継続したいプレーヤーにとっては非常に煩わしいものとなっていた。
さらに、ボールの回収を必要とせず、練習を継続するには、プレーヤーは常にエンドラインに沿って設けられた防球ネットに目がけて打ち返す必要があるため、例えばサイドラインを狙った練習ができず、単調な練習とならざるを得ないという問題を有していた。
本考案は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、プレーヤーがボールを多方向に打ち返した場合であっても、その大半が自動的に回収され、さらに回収されたボールをプレーヤーに向けて発射することで、ラリーの練習を連続的に行い得る卓球練習装置に係るものである。
前記の目的を達成するために、本考案の卓球練習装置は、ネットを挟んだ2つのコートを含む天板を有する卓球台と、該卓球台の一方のコートの後方に設置され、ボールを貯留するボール貯留部、該ボール貯留部に貯留されたボールを他方のコートに向けて発射するボール発射口が形成されたボール発射管を有するボール発射装置と、前記一方のコートのエンドラインに沿って設置され前記ボール貯留部に連接するボール連通孔が形成された底面部、該底面部から立設し前記ボール発射装置の前方に位置するとともに前記ボール発射口が露出可能な露出孔が形成された背面部、前記底面部と背面部に連接された周面部を有する前面開口された防球部と、上方開口された溝部が形成され、前記ボール貯留部に向かって漸次下降傾斜されるように前記卓球台の周囲に沿って設置されたボール回収路とを備える。
ここで、ネットを挟んだ2つのコートを含む天板を有する卓球台を備えることにより、後述する通り、一方のコートの後方に連続的にボールを発射するボール発射装置を設置し、他方のコートをプレーヤーコートとすることができる。これにより、ボール発射装置から他方のコートに向けて発射されたボールを、他方のコートの後方に位置するプレーヤーは一方のコート側に向けて打ち返すことで、連続的にラリーの練習を行うことが可能となる。
また、卓球台の一方のコートの後方に設置され、ボールを貯留するボール貯留部、ボール貯留部に貯留されたボールを他方のコートに向けて発射するボール発射口が形成されたボール発射管を有するボール発射装置を備えることにより、前記の通り、一方のコートからプレーヤーコートである他方のコートに向けて連続的にボールを発射することができる。プレーヤーは、ボール発射装置から連続的に発射されたボールを一方のコートに向けて打ち返すことで、途切れることなく連続的にラリーの練習を行うことが可能となる。
また、前面部が開口されるとともに、底面部、背面部、及び周面部より構成され、天板のエンドラインに沿って幅方向に設置された防球部を備えることにより、一方のコートに向けてプレーヤーが打ち返したボールは、防球部により防球され、卓球台から離れた位置に飛び出すことを防止することができる。このとき、防球部には、ボール発射装置のボール貯留部に連接されたボール連通孔が形成されているため、防球部で防球されたボールは、そのままボール連通孔を通じてボール貯留部に貯留される。ボール貯留部に貯留されたボールは再びボール発射管から発射されるため、プレーヤーはボール拾いを行う手間を省き、連続的にラリーの練習を行うことが可能となる。
また、防球部は、卓球台の他方のコート側からの正面視において、少なくともボール発射管を除くボール発射装置が被覆されているため、ボール発射管からボールを発射させることができるとともに、プレーヤーから打ち返されたボールがボール発射装置の本体部に衝突することを防止し、ボールの衝突によるボール発射装置の破損を防止することができる。
また、上方開口された溝部が形成され、ボール貯留部に向かって漸次下降傾斜されるように卓球台の周囲に沿って設置されたボール回収路を備えることにより、例えば卓球台のサイドラインから飛び出したボールは、ボール回収路に落下する。このとき、ボール回収路は、ボール貯留部に向かって漸次下降傾斜される構成となっているため、ボール回収路に落下したボールは、傾斜に沿って転がり、ボール貯留部にて回収される。ボール貯留部に回収されたボールは再びボール発射管から発射されるため、プレーヤーはボールの集球作業の手間が省かれ、連続的にラリーの練習を行うことが可能となる。
また、卓球台の幅方向に延設されるとともに、ボール回収路に向かって漸次下降傾斜されるようにボール回収路に沿って設置された傾斜板を有する場合には、プレーヤーの打ち返したボールがサイドラインから勢いよく飛び出した場合でも、ボールは傾斜板で防球される。このとき、傾斜板は、ボール回収路に向かって漸次下降傾斜されているため、傾斜板で防球されたボールは傾斜に沿ってボール回収路に向けて転がり、ボール回収路に落下したボールは、前記した通り、傾斜に沿って転がり、ボール貯留部にて回収される。そして、ボール貯留部に回収されたボールは再びボール発射管から発射されるため、プレーヤーはボールの集球作業の手間が省かれ、連続的にラリーの練習を行うことが可能となる。
また、卓球台の設置面には、一方のコート側から他方のコート側に向けて送風される送風機を有する場合には、例えば、プレーヤーが打ち返したボールが防球部、及び傾斜板から大きく外れ、床面に落下した場合でも、送風機からの送風により、ボールはプレーヤーが位置する他方のコート側に送られる。従って、床面に落下したボールを集球するに際して、プレーヤーは卓球台の下に潜り込んで集球する必要がなく、集球に際しての手間を省くことが可能となる。
また、卓球台の所定の位置には、送風機からの送風を遮断する遮断板が設置されている場合には、送風機から送風された風は、遮断板の両サイドに沿って流れることになる。そのため、床面に落ちたボールも、遮断板の両サイドに沿って移動するため、プレーヤーの足元付近にボールが集まることを防止することができる。従って、プレーヤーは床面に落下したボールを気にすることなく、ラリー練習に集中することができる。
本考案に係る卓球練習装置は、プレーヤーがボールを多方向に打ち返した場合であっても、その大半が自動的に回収され、さらに回収されたボールはプレーヤーに向けて続けて発射されるため、ラリーの練習を連続的に行い得るものとなっている。
以下、本考案の実施形態に係る卓球練習装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図においては、説明の便宜上、卓球台を床面に設置した状態において、床面から上方に向かう方向を上方向と定義し、上方向の反対方向を下方向と定義し、卓球台の短手方向を幅方向と定義し、卓球台の長手方向を長さ方向と定義し、上方向、及び下方向により表される軸方向を鉛直方向と定義し、鉛直方向と垂直な方向を水平方向と定義する。
本考案の実施形態に係る卓球練習装置1の構成について図1乃至図3に基づいて説明する。本考案に係る卓球練習装置1は、主に卓球台2、ボール発射装置3、防球部4、ボール回収路5、及び傾斜板6から主に構成され、例えばネット状の周壁7で囲まれた空間内に設置されるものである。
卓球台2は、平面視において方形状の天板21、天板21を支持する脚部22から構成されている。天板21は、例えばパーティクルコア合板、又はメラミンボード等の公知の材質で、青、又緑色に着色が施されている。
天板21の幅方向の略中心には長さ方向にセンターラインLc、天板21の周縁の長さ方向にはサイドラインLs、及び幅方向にはエンドラインLeがそれぞれ表示されている。また、天板21の長さ方向の略中心には、センターラインLcと略直角に交差するように、一方のコートC1と他方のコートC2を分離するためのネット23が天板21の幅方向に設置されている。
脚部22は外側脚部22aとキャスター(符号を付さない)付の内側脚部22bから構成されており、外側脚部22aと内側脚部22bはそれぞれ天板21の裏面に螺子等の公知の固定手段により強固に固定されている。外側脚部22a、及び内側脚部22bは、ステー(図示しない)を介して折り畳み可能なように構成されており、卓球台2を収納する際には、天板21をその長さ方向略中心部で内側に折り畳んだ際に、キャスター付の内側脚部22bでのみ天板を支持できるように構成されている。
ここで、必ずしも、脚部22は外側脚部22aとキャスター付の内側脚部22bから構成されている必要はない。例えば、外側脚部22aのみから構成されていてもよい。但し、外側脚部22aと内側脚部22bをそれぞれ有することにより、床面Fへの設置に際しては、卓球台2が床面Fに対して強固に固定される一方で、卓球台2を収納する際には、キャスター付の内側脚部22bのみで床面Fに支持されるため、卓球台2の床面F上の移動が容易なものとなる。
ボール発射装置3は、ボール貯留部31、ボール供給管32、本体部33、ボール搬送管34、圧縮空気制御部35、及びボール発射管36から主に構成されており、卓球台2の一方のコートC1の後方に設置されている。
ボール貯留部31は、ボールを一時的に貯留するものであり、例えば略40〜50球程度のボールを一時的に貯留することが可能である。また、後述する通り、ボール貯留部31には、防球部4に形成された連通孔(符号を付さない)、及びボール回収路5の一端が連接されており、これら連通孔、及びボール回収路5から回収されたボールはボール貯留部31にて一時的に貯留されるものとなっている。
ここで、必ずしも、ボール貯留部31は、略40〜50球程度のボールを一時的に貯留できる容積を有している必要はない。ボール貯留部31の容積は、適宜変更することができるものとする。
ボール供給管32は、ボール貯留部31と本体部33を連通するもので、ボール貯留部31に貯留されたボールは、このボール貯留部31を通じて本体部33に供給される。
本体部33は、所定の回転速度で回転駆動されるスプロケット(符号を付さない)を有している。スプロケットが回転駆動すると、ボール供給管32から供給されたボールは、スプロケットにより一球ずつボール搬送管34に向けて搬送されるようになっている。
圧縮空気制御部35は、予めコンプレッサ(図示しない)等により、後述するボール搬送管34に向けて圧縮空気を吹き出すものである。圧縮空気の吹き出しにより、本体部33を含むボール搬送管34内は負圧状態となる。この状態でスプロケットの回転速度に応じたボールがボール搬送管34に向けて送り出されると、ボールは圧縮空気によりボール搬送管34を下から上方向に向けて移動し、さらにボール発射管36から外部に向けて発射されることになる。
ここで、必ずしも、ボール発射装置3は圧縮空気を用いた発射方法である必要はなく、公知の機構から適宜選択することが可能である。
防球部4は、ボール発射装置3よりも前方(一方のコートC1側)であって天板21のエンドラインLeに沿って設置されるようにボール発射装置3に取り付けられている。防球部4は前面部が開口されるとともに、底面部、周面部、及び背面部から構成されている。底面部は例えばビニール素材からなり、天板21と略同一の高さ位置に設置されるとともに、略中央部にはボール発射装置3のボール貯留部31に連通する連通孔が形成されている。
ここで、必ずしも、底面部はビニール素材から構成されている必要はない。例えば網目状のネット材により構成されていてもよい。
また、必ずしも、底面部の高さ位置は、天板21と略同一の高さ位置である必要はない。取り付けに際しての鉛直方向の位置は適宜変更することができる。
また、周面部、及び背面部は網目状のネット材により構成され、背面部の一部には、前記したボール発射装置3のボール発射管36の発射口(符号を付さない)が露出可能な露出孔41が形成されている。この露出孔41を通じてボール発射管36から他方のコートC2に向けてボールが発射される。また、プレーヤーにより防球部4に向けて打ち返され、前面開口部から侵入したボールは、主に背面部、及び周面部で防球されるため、ボールが卓球台2から遠く離れた位置に飛び出すことを抑制することができる。
ここで、必ずしも、周面部、及び背面部は網目状のネット材により構成されている必要はない。例えば、ビニール素材から構成されていてもよい。
ボール回収路5は、側面部と底面部からなる上方向に向けて開口された断面略L字状の溝部が形成されており、一側の側面部が卓球台2の脚部22に螺子等の公知の固定手段により固定されている。ボール回収路5は、ボール貯留部31に連接されているとともに、ボール貯留部31に向かって漸次下降するように傾斜を有している。即ち、ボール回収路5に落下したボールは、その傾斜に沿って転がり、ボール貯留部31に回収することが可能となっている。
ここで、必ずしも、ボール回収路5を設置する範囲は、図2、及び図3に示すように、一方のコートC1側から他方のコートC2側にかけての所定の範囲に限定されるものではない。プレーヤーのプレーの妨げとならない範囲において卓球台2を周回するように設置してもよく、その設置範囲は適宜変更することが可能である。
また、必ずしも、ボール回収路5は卓球台2の脚部22に固定する必要はない。例えば、天板21の外縁に沿って設置するようにしてもよい。
また、必ずしも、ボール回収路5の溝部は断面略L字状に形成されている必要はなく、上方開口された溝であれば、どのような形状であってもよく、例えば断面略コの字状の溝形状に形成されていてもよい。
傾斜板6は、一端がボール回収路5の底面部に接続されており、卓球台2の幅方向であって、卓球練習装置1が設置される閉空間内の周壁7まで延設されたアクリル製の板状体からなるものである。この傾斜板6は、ボール回収路に向かって漸次下降するように傾斜を有している。即ち、プレーヤーが打ち返したボールが、サイドラインLsを大きく超えて天板21から飛び出したとしても、傾斜板6で防球されたボールはそのままボール回収路5に向かって転がるとともに、その後ボール回収路5の傾斜に沿って転がり、ボール貯留部31に回収されることになる。
ここで、必ずしも、傾斜板6は設置されている必要はない。例えば、卓球練習装置1を設置する空間として、狭小な閉空間内に設置する場合には、ボール回収路5と周壁7が近接した位置であるため、傾斜板6を設置する必要はない。
一方、卓球台2を設置する閉空間として、比較的広い閉空間内に設置する場合には、ボール回収路5と周壁7との間には所定の空間が形成されるため、係る空間を傾斜板6により平面的に埋めることで、サイドラインLsから飛び出し周壁7に当たったボールは傾斜板6を通じてボール回収路5に転がり、その後、ボール回収路5を通過してボール貯留部31へと回収することができる。
また、必ずしも、傾斜板6は、アクリル製である必要はなく、その材質は特に限定されるものではない。
また、必ずしも、傾斜板6を設置する範囲は、図3に示すように、他方のコートC2側から一方のコートC1側にかけての一部の範囲に限定されるものではない。プレーヤーのプレーの妨げとならない範囲において卓球練習装置1を周回するように設置してもよく、その設置範囲は適宜変更することが可能である。
床面Fには、一定の風速の風を送風する送風機8が設置されている。送風機8により、一方のコートC1側から他方のコートC2側に向けて風を送風し、防球部4、及び傾斜板6で防球することができずに床面Fに落下したボールをプレーヤー側に送り出すことが可能となる。
ここで、必ずしも、送風機8は設置されている必要はない。但し、送風機8により床面Fに落下したボールをプレーヤー側に送り出すことで、床面Fに落下したボールの集球作業の負担を軽減することができる。即ち、床面Fに落下し、脚部22付近に集まったボールを集球するには、屈み込むような窮屈な姿勢での作業が必要となるが、送風機によりプレーヤー側に送り出すことで、このような窮屈な姿勢をすることなく、容易にボールを集球することが可能となる。
なお、送風機8を設置する場合には、送風機8からの送風を遮断する遮断板を天板21の裏面(床面Fと対峙する面)であって、かつ天板21の幅方向に沿って設置するようにしもてよい。この場合、送風機8によりプレーヤー側に移動したボールが、プレーヤーの足元付近に集まることを防止して、プレーの妨げとなることを防止するとともに、プレーヤーの足元が送風機8からの風により直接曝されることを防止することが可能となる。
ここで、必ずしも、遮断板は天板21に設置されている必要はない。送風機8からの送風によりプレーヤーの足元付近に直接曝されないように遮ることができれば、卓球台2の何れの位置に設置するようにしてもよい。
以上のように構成された卓球練習装置1においてラリー練習を行うに際しては、先ずボール貯留部31に所定の数(例えば40〜50球程度)のボールを貯留し、ボール発射装置3の電源を入れると、ボールはボール発射管36から所定のタイミングで連続的に一方のコートC1からプレーヤーのいる他方のコートC2に向けて発射される。
プレーヤーにより打ち返され、一方のコートC1側のエンドラインから飛び出して防球部4で防球されたボールは、防球部4の底面部に形成された連通孔から落下して、連接されたボール貯留部31に貯留され、再びボール発射管36から発射される。
一方、プレーヤーにより打ち返され、サイドラインLsから飛び出して傾斜板6で防球されたボールは、傾斜板6の傾斜面に沿ってボール回収路5に向けて転がる。その後ボールは、ボール回収路5の傾斜に沿って転がり、連接されたボール貯留部31に貯留され、再びボール発射管36から発射される。
以上のように、エンドラインLe、サイドラインLsの何れからボールが飛び出したとしても防球部4、及び傾斜板6により防球され、さらにはボール貯留部31に回収されるとともに、回収されたボールは再びボール発射管36から発射されるため、プレーヤーはボールを集球する作業を行うことなく、連続的にラリーの練習を繰り返すことが可能となる。
一方、防球部4、及び傾斜板6で防球できなかったボールについては、送風機8による風により卓球台2の側面からプレーヤー側に送り出されるため、例えボール貯留部31に貯留されるボールが少なくなり、プレーヤーによる集球作業が必要となった場合でも、床面Fに落ちたボールを短時間で集球することができるため、集球作業の負担を大幅に低減することが可能となっている。
以上、本考案に係る卓球練習装置は、プレーヤーがボールを多方向に打ち返した場合であっても、その大半が自動的に回収され、さらに回収されたボールはプレーヤーに向けて続けて発射されるため、ラリーの練習を連続的に行い得るものとなっている。
1 卓球練習装置
2 卓球台
21 天板
22 脚部
22a 外側脚部
22b 内側脚部
23 ネット
3 ボール発射装置
31 ボール貯留部
32 ボール供給管
33 本体部
34 ボール搬送管
35 圧縮空気制御部
36 ボール発射管
4 防球部
41 露出孔
5 ボール回収路
6 傾斜版
7 周壁
8 送風機
Lc センターライン
Ls サイドライン
Le エンドライン
C1、C2 コート
F 床面
2 卓球台
21 天板
22 脚部
22a 外側脚部
22b 内側脚部
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4 防球部
41 露出孔
5 ボール回収路
6 傾斜版
7 周壁
8 送風機
Lc センターライン
Ls サイドライン
Le エンドライン
C1、C2 コート
F 床面
Claims (3)
- ネットを挟んだ2つのコートを含む天板を有する卓球台と、
該卓球台の一方のコートの後方に設置され、ボールを貯留するボール貯留部、該ボール貯留部に貯留されたボールを他方のコートに向けて発射するボール発射口が形成されたボール発射管を有するボール発射装置と、
前記一方のコートのエンドラインに沿って設置され前記ボール貯留部に連接するボール連通孔が形成された底面部、該底面部から立設し前記ボール発射装置の前方に位置するとともに前記ボール発射口が露出可能な露出孔が形成された背面部、前記底面部と背面部に連接された周面部を有する前面開口された防球部と、
上方開口された溝部が形成され、前記ボール貯留部に向かって漸次下降傾斜されるように前記卓球台の周囲に沿って設置されたボール回収路と、を備える
卓球練習装置。 - 前記卓球台の幅方向に延設され、前記ボール回収路に向かって漸次下降傾斜されるように該ボール回収路に沿って設置された傾斜板を有する
請求項1に記載の卓球練習装置。 - 前記卓球台の設置面には、前記一方のコート側から前記他方のコート側に向かう一の方向に向けて送風される送風機と、
前記卓球台の所定の位置であって、前記送風機からの送風を遮断する遮断板と、を有する
請求項1または請求項2に記載の卓球練習装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019000894U JP3221477U (ja) | 2019-03-13 | 2019-03-13 | 卓球練習装置 |
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JP (1) | JP3221477U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111481893A (zh) * | 2020-04-18 | 2020-08-04 | 范逢跃 | 一种乒乓球收集输送系统 |
-
2019
- 2019-03-13 JP JP2019000894U patent/JP3221477U/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111481893A (zh) * | 2020-04-18 | 2020-08-04 | 范逢跃 | 一种乒乓球收集输送系统 |
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