JP3220881U - キッチンパック - Google Patents
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Abstract
【課題】口部をきつく結んでおいた場合でも小さな力で中身を簡単に取り出すことができ、中身を取り出す際に中身が飛び出て手等が汚れることもないキッチンパックを提供すること。
【解決手段】キッチンパック1は、プラスチック製のフィルムからなる袋体2の底部縁端フィルム部分7に、ヒートシール部5の付いた底部4を切り開くための起点となるフィルム切り込み部8が付いている。口部3がきつく結ばれているキッチンパック1から中身10を取り出す際には、フィルム切り込み部8の切り込み9を起点として、小さな力で簡単に、底部4を切り開くことができる。
【選択図】図2
【解決手段】キッチンパック1は、プラスチック製のフィルムからなる袋体2の底部縁端フィルム部分7に、ヒートシール部5の付いた底部4を切り開くための起点となるフィルム切り込み部8が付いている。口部3がきつく結ばれているキッチンパック1から中身10を取り出す際には、フィルム切り込み部8の切り込み9を起点として、小さな力で簡単に、底部4を切り開くことができる。
【選択図】図2
Description
本考案は、食品の小分け、保存、下ごしらえ等に用いられるプラスチック製の袋であるキッチンパックに関する。
キッチンパックとして一般に用いられているポリ袋は、特許文献1(図6)に記載されているように、ポリエチレン製の柔軟なフィルムからなる袋体の下端がヒートシールにより封鎖されて底部となっている。キッチンパックは、食材等を入れて、その口部を結んだ状態で、冷蔵庫等に保管される。キッチンパックに詰めた食材等を使う場合には、口部の結び目を解く必要がある。保存中等に口部が開かないように、口部がきつく結ばれている場合が多い。また、キッチンパックは、容易に破れることのないように、高密度ポリエチレン等の丈夫なプラスチック製のフィルムから形成されている。
このように、キッチンパックは、丈夫な素材から形成されており、中身が出ないように、口部がきつく結ばれる場合が多い。中身を取り出す際には、口部の結び目をほどく必要があるが、きつく結んである場合には口部を簡単に開けることができない。指で無理矢理開けようとしても、プラスチック製のフィルムが伸び、破り取ることも容易ではない。また、口部の結び目を強引に引っ張る等すると、口部が開いた際に、中身が飛び出て手が汚れることもある。
本考案の目的は、このような点に鑑みて、口部をきつく結んでおいた場合でも小さな力で中身を簡単に取り出すことができ、中身を取り出す際に中身が飛び出て手等が汚れることもないキッチンパックを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本考案のキッチンパックは、プラスチック製のフィルムから形成した袋体からなり、袋体の底部には、当該底部を形成している底部フィルム部分のヒートシール部を切り開くための起点となるフィルム切り込み部が形成されている。フィルム切り込み部は、底部フィルム部分の縁端からヒートシール部までの間の底部縁端フィルム部分を、所定の長さだけ切断している1本あるいは複数本の切り込みを備えている。
切り込みは、例えば、底部縁端フィルム部分を、縁端からヒートシール部に到達しない位置まで延びる1本あるいは複数本の切り込みとすることができる。また、切り込みは、底部縁端フィルム部分を、縁端およびヒートシール部の双方に到達しないように形成した1本あるいは複数本の切り込みとすることができる。
本考案のキッチンパックは、その袋体の底部縁端フィルム部分に、底部(ヒートシール部)を切り開くための起点となるフィルム切り込み部が付いている。口部がきつく結ばれているキッチンパックから中身を取り出す際には、フィルム切り込み部の切り込みを起点として、底部を切り開くことができるので、比較的小さな力で簡単に底側からキッチンパックを切り開くことができる。
また、フィルム切り込み部として、底部縁端フィルム部分の長さ方向に沿って、所定の間隔で配置した複数本の切り込みが形成されている場合には、中身の充填状態などに応じて、適切な位置から底部を切り開くことができる。これにより、中身が飛び出す等の弊害を回避でき、キッチンパックを底から切り開く際に、手等が汚れることも少ない。
キッチンパックの底部に付ける切り込みは、ヒートシール部に交差する方向に延びるように形成しておけばよい。例えば、切り込みは、ヒートシール部に直交する方向に延びるように形成しておけば、切り込みを起点としてヒートシール部が形成されている底部を、簡単に切り開くことができる。また、切り込みが、キッチンパックの底部の縁端まで延びておらず、縁端が繋がっている場合には、不用意に底部が切り裂かれてしまうことがない。
以下に、図面を参照して、本考案を適用したキッチンパックの実施の形態を説明する。以下に述べるキッチンパックは本考案の一例を示すものであり、本考案は当該キッチンパックに限定されるものではない。
図1は本例のキッチンパックを示す説明図である。キッチンパック1は、例えば、高密度ポリエチレンフィルムから形成した縦長の筒状の袋体2である。袋体2の長さ方向の上端が口部3となっており、下端部分が底部4となっている。底部4を形成している底部フィルム部分は、袋体幅方向に直線状に延びるヒートシール部5によって封鎖されている。なお、キッチンパック1の素材は、高密度ポリエチレンフィルムに限定されるものではなく、低密度ポリエチレンフィルム、その他のプラスチックフィルムであってもよい。
底部4において、底部フィルム部分の縁端6と、ヒートシール部5との間の一定幅の部分を、底部縁端フィルム部分7と呼ぶものとする。この底部縁端フィルム部分7には、底部4を切り開くための起点となるフィルム切り込み部8が形成されている。本例のフィルム切り込み部8は、底部縁端フィルム部分7を所定の長さに亘って切断している複数本の切り込み9を備えている。
切り込み9は、両側のフィルム部分において、袋体長さ方向に沿って所定の間隔で形成されている。本例では、各切り込み9は同一長さであり、袋体長さ方向に一定の間隔で形成されている。また、各切り込み9は、縁端6およびヒートシール部5のいずれにも到達しない位置、長さとなるように形成されている。
図2(a)はキッチンパック1に食材等の中身10を入れて、口部3を結んだ状態を示す説明図であり、図2(b)はキッチンパック1を底部4から切り開いた状態を示す説明図である。図3(a)、(b)、(c)および(d)は、キッチンパック1を底部4から切り開く場合の動作例を示す説明図である。
これらの図に示すように、キッチンパック1に詰めた中身10を取り出して使用する場合には、その底部4におけるフィルム切り込み部8の切り込み9のうちの一つの位置において、切り込み9を起点として左右の底部4を切り開くことで、中身10を取り出すことができる。
例えば、図2(b)、図3に示すように、キッチンパック1を横向きに倒して、中身10を下側に寄せ、底部4において上側に位置する切り込み9を起点として、底部4を切り開く。これにより、キッチンパック1から中身10を落とすことなく、キッチンパック1を切り開くことができる。また、キッチンパック1に大きな力を加えることなく、キッチンパック1を切り開くことができるので、中身10が液体等を含む場合においても、加えた力によってキッチンパック1が大きく圧し潰されて液体等が飛び出して手等が汚れてしまうことも少ない。
(その他の実施の形態)
上記の例では、切り込み9は、底部4の底部縁端フィルム部分7において袋体幅方向の全幅に亘って等間隔で形成してある。例えば、図4(a)に示すように、切り込み9を、袋体幅方向の中央部分において広い間隔で形成し、両側の部分において狭い間隔で形成しておくこともできる。
上記の例では、切り込み9は、底部4の底部縁端フィルム部分7において袋体幅方向の全幅に亘って等間隔で形成してある。例えば、図4(a)に示すように、切り込み9を、袋体幅方向の中央部分において広い間隔で形成し、両側の部分において狭い間隔で形成しておくこともできる。
また、切り込み9は、底部縁端フィルム部分7において、袋体幅方向における一部の部分にのみ形成しておくこともできる。例えば、図4(b)に示すように、切り込み9を袋体幅方向の両側の部分に形成し、中央の部分には形成しないようにすることもできる。
さらに、切り込み9の方向は、上記の例ではヒートシール部5に直交する方向としてある。例えば、図4(c)に示すように、切り込み9の方向は、ヒートシール部5に対して90°未満の角度で傾斜する方向にすることもできる。切り込み9の延長線がヒートシール部5に交差するようにすればよい。
上記の例では、切り込み9は、縁端6から離れた位置から形成してある。例えば、図4(d)に示すように、縁端6から所定の長さで切り込まれた切り込み9aであってもよい。この場合、切り込み形状は、一定幅のスリット状、クサビ形状などにすることができる。
1 キッチンパック
2 袋体
3 口部
4 底部
5 ヒートシール部
6 縁端
7 底部縁端フィルム部分
8 フィルム切り込み部
9、9a 切り込み
10 中身
2 袋体
3 口部
4 底部
5 ヒートシール部
6 縁端
7 底部縁端フィルム部分
8 フィルム切り込み部
9、9a 切り込み
10 中身
Claims (5)
- プラスチック製のフィルムから形成した袋体と、
前記袋体の底部を形成している底部フィルム部分のヒートシール部を切り開くための起点となるフィルム切り込み部と、
を備えており、
前記フィルム切り込み部は、前記底部フィルム部分の縁端から前記ヒートシール部までの間の底部縁端フィルム部分を所定の長さだけ切断している切り込みを備えているキッチンパック。 - 請求項1において、
前記フィルム切り込み部は、
前記底部縁端フィルム部分を、前記縁端から前記ヒートシール部に到達しない位置まで延びる1本あるいは複数本の前記切り込みを備えているキッチンパック。 - 請求項1において、
前記フィルム切り込み部は、
前記底部縁端フィルム部分を、前記縁端および前記ヒートシール部の双方に到達しないように形成した1本あるいは複数本の前記切り込みを備えているキッチンパック。 - 請求項2または3において、
前記フィルム切り込み部は、複数本の前記切り込みを備え、
前記切り込みは、底部縁端フィルム部分の長さ方向に沿って、所定の間隔で形成されているキッチンパック。 - 請求項2ないし4のうちのいずれか一つの項において、
前記切り込みは、前記ヒートシール部に直交する方向に延びているキッチンパック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019000176U JP3220881U (ja) | 2019-01-22 | 2019-01-22 | キッチンパック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019000176U JP3220881U (ja) | 2019-01-22 | 2019-01-22 | キッチンパック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3220881U true JP3220881U (ja) | 2019-04-11 |
Family
ID=66092471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019000176U Active JP3220881U (ja) | 2019-01-22 | 2019-01-22 | キッチンパック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3220881U (ja) |
-
2019
- 2019-01-22 JP JP2019000176U patent/JP3220881U/ja active Active
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