JP3220711U - 風船 - Google Patents

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Abstract

【課題】密封ガス入り球体と音響光学メディアユニットとを備え、興趣性が高く、製造コストを低減した風船、及び風船を含む手持ち応援棒、看板を提供する。【解決手段】音響光学メディアユニット6は、風船体1の内部のカプセル状部3の中に収容されている。カプセル状部は、風船体の縁部の粘着接合部に粘着される開口付きビニール袋である。ビニール袋の少なくとも1つの内側面は風船体の粘着接合部に、風船体の粘着接合部の粘着線の幅よりも幅の大きい耐高温インキ印刷層を有する。音響光学メディアユニットは電子素子とスイッチ装置とを含み、電子素子はカプセル状部に取り付けられ、スイッチ装置は風船体の外に位置し、両方が導線7を介して接続されている。【選択図】図1

Description

本考案は、風船製品の分野に関し、特にメディアユニットの取付構造が付く、固定密封される又はガス注入可能な風船製品に関する。
薄膜材料をヒートシールしてなる風船製品に、空気、窒素ガス又は軽い水素ガス、ヘリウムガス等を注入して種々の立体形状に形成でき、独立した製品として使用してもよく、他の構造と組み合わせて看板、応援棒、提灯等の製品にしてもよい。持ち運びやすく、繰り返して使用可能であるという利点を有し、構造形態が多彩で、趣向性が高く、人目を引きやすく、優れた伝播・宣伝効果を生じることができる。風船という製品外観の特徴点のほかに、一部の風船製品は内部にランプ電子素子、発音素子及び制御回路が設けられ、内部からの照射により風船体の表面の形態特徴を強め、より鮮明で生き生きとしているという効果を有する。音声の効果も加えて、表現力はさらに豊かになる。メディアユニットを取り付けるために、風船体内に収容構造を設置する必要がある。しかし、風船体の製造及び密封過程は一般的にヒートシールプロセスであるため、収容構造の設置にはある程度困難である。一部の製品は、ヒートシール位置にビアホールを設ける構造により実現されるが、このような設置は構造階層が多く、熱接合(ヒートシール)の製造プロセスに対する要求が高く、不良率が高い。生産性を向上させ、製造コストを低減しようとする風船メーカーにとって、このような製品構造は明らかにまだ不十分である。
本考案は、メディアユニットを配置可能な配置構造を有するガス入り風船製品を提供することを目的としている。また、このような風船製品を本体構造部材として構成した実用的製品を提供する。風船製品の配置構造は、袋状体の構造と熱接合の製造方式を利用し、構造設置を変更・簡略化して、生産効率を向上させ、不良率を低減する。それにより、従来の風船製品の構造階層が多く、製造フローが長く、プロセスに対する要求が高く、及び製造コストが高いという欠点を克服する。
上記目的を実現するために、次の技術方案を採用する。密封ガス入り球体と音響光学メディアユニットとを備える興趣性の高い風船である。音響光学メディアユニットは、ランプ及び/又は発音部材を含み、風船体の内部のカプセル状部中に収容されている。カプセル状部は、風船体の縁部の粘着接合部に粘着される開口付きビニール袋であり、その開口は風船体の外側に位置し、密封底部は風船体の内部に位置する。ビニール袋の少なくとも1つの内側面は風船体の粘着接合部に、風船体の粘着接合部の粘着線の幅よりも幅の大きい耐高温インキ印刷層を有する。
本考案は、メディアユニットの収容構造としてカプセル状部を設け、熱接合による製造前に既に作製され定型されたから、その大きさ、形状に対する設計空間はより大きく、製品はより鮮明で豊かになる。熱接合による製造時に、カプセル状部を風船体の粘着接合部に置き、インキ印刷層が粘着線が通る位置にあるようにして、風船体の熱接合粘着を行う。高温熱接合の後、カプセル状部のインキが印刷されていない部分は風船体に粘着固定され、インキが印刷された部分は高温安定性を有するため、粘着されず、開口通路を形成する。開口通路は、音響光学メディアユニットの取付ポートとして利用されやすく、また、音響光学メディアユニットを交換しやすくなる。開口通路を介して音響光学メディアユニットをカプセル状部内に取り付けた後、固定状況に応じて、カプセル状部を封口しても封口しなくてもよい。よって、本考案は、製品の組合せ構造を簡略化し、製造プロセスがより科学的になり、製造ロスを大幅に低減した。
好ましくは、上記構造の興趣性の高い風船において、耐高温インキ印刷層は、ポリアミド系表面印刷インキ、ポリウレタン又はポリウレタン−ウレア樹脂成分を有するインキのうちの1つを利用して印刷されたものである。
ポリアミド系インキは、PEフィルムに対する付着力が特に優れている。ポリウレタンインキとは、インキ成分中にポリウレタン樹脂成分が添加された印刷インキをいう。この2種類のインキは、性能が安定で、付着力が強く、耐熱性がよいという利点を有するから、カプセル状部の印刷層の材料として、開口は高温状態において変形することはない。インキはPE等のプラスチック製材料との相溶性が強く、耐候性がよく、成型効果及び使用性能が優れている。ポリウレタン−ウレア樹脂をインキに添加することにより、インキの成分の凝集強度をさらに強め、インキの成膜性を向上させ、製品は成型後に平坦性がよく、製品の品位を高めることができる。
さらに、上記構造の興趣性の高い風船において、音響光学メディアユニットは電子素子とスイッチ装置とを含み、電子素子はカプセル状部に取り付けられ、スイッチ装置は風船体の外に位置し、両方が導線を介して接続されている。
スイッチ装置と電子素子とを別体に設け、スイッチ装置を手持ち構造又は地上の作業者の手が届く位置に設けるのは一般的であり、水素ガス風船、ガス入りモデル、エアマット類製品の場合、このような構造設置により、使用時に音響光学メディアユニットを操作しやすく、それにより、特徴点が異なりかつより豊かな伝播内容に変更することができる。
上記構造の興趣性の高い風船を含む手持ち応援棒であって、その手持ち部は「Y」字状構造であり、手持ち部と興趣性の高い風船との2つの接続部の間には、前記カプセル状部が設けられている。音響光学メディアユニットは、電子素子とスイッチとを含み、スイッチはマイクロタクトスイッチ、ロータリースイッチ及びトグルスイッチのうちの1つである。
マイクロタクトスイッチは小さな押圧力下で回路のオン/オフを実現し、使用されやすく、また、他の構造と組み合わせて、手持ち部を揺らして回路を自動的にオン/オフさせる効果を実現することができる。マイクロロータリースイッチは音響機能を有する製品に応用され、音響の大きさを調節することができる。マイクロトグルスイッチは機能状態がより安定的で、体積の大きい製品に応用されることができる。このような3種類のマイクロスイッチを利用することは、構造が取り付けやすく、機能効果が明瞭であるという利点を有し、しかもそれぞれの特徴点を有する。
本考案は、上記構造の興趣性の高い風船を含む看板をさらに提供し、当該看板は、ベースと、中空配管バーと、興趣性の高い風船とを備え、中空配管バーは、風船のカプセル状部とベースとの間に挿着されている。導線は中空配管バーを通してベースに取り付けられるスイッチ装置と接続されている。
このように風船を看板の表示構造とすることで、看板製品の従来構造を刷新し、形式が新規であるという特徴を有する。メディアユニットを透明材料であるジャケットに装入した後、カプセル状部に挿着することにより、風船体の交換はより便利になる。このようにして、風船体を交換することにより異なる場合・状況に適合する看板にし、非常に実用的で、趣向性が高い。メディアユニットの内容をさらに開拓すると、さらに豊かな効果を得ることもできる。
本考案は、ガス入り風船、興趣性の高い風船を構成部品とする製品に新規な工夫が施され、風船体にメディアユニットの収容構造としてカプセル状部を設けるとともに、カプセル状部の開口の階層構造を最適化し、製造プロセスを簡略化し、生産効率を向上させ、製造コストを低減し、製品の設計空間を大きくし、製品の表現能力、趣向性、魅力を向上させることができる。
図1は実施例1の風船の立体構造図である。 図2は風船体の一部構造図である。 図3は実施例2の応援棒の斜視図である。 図4は実施例3の看板の斜視図である。
以下、明細書の添付図面を参照しながら本考案の一部の好ましい実施形態を説明する。
<実施例1>
図1を参照する。アルミニウム・プラスチックフィルムを主材として製造される風船製品であり、風船体1の縁部にはガス注入口2とカプセル状体3とが設けられ、カプセル状体の開口は風船体の外部に位置し、密封底部は風船体の内部に位置する。風船体の外縁部は、熱接合により封止され、閉じたヒートシール線4を形成する。
図2は図1の一部であるA領域の拡大模式図であり、かつカプセル状体は展開している。カプセル状体3の構造は図2に示すように、一端が開口する袋状体であり、プラスチック材料で製造される。1つの内側面に、耐高温ポリウレタンインキを印刷して印刷層5が形成され、印刷層はヒートシール線と揃えており、幅はヒートシール線の幅よりも大きい。カプセル状体3内には、スピーカ素子、LEDランプビーズからなるメディア電子ユニット6が取り付けられ、導線7に接続され、導線の他端は、電源とスイッチ装置とを備えるコントロールボックス8に接続されている。
本実施例の導線は、風船の牽引線と回路制御用接続線として、風船を飛ばした後、コントロールボックスを操作して、異なる音響、異なる色の光線を発するように風船内部のメディア電子ユニットを制御でき、それにより、種々のパターンを表し、娯楽・宣伝効果を得ることができる。
<実施例2>
図3を参照する。プラスチック薄膜材料から製造されるガス注入応援棒であり、風船体10と手持ち棒11とを含み、手持ち棒11は「Y」字状構造であり、風船体は手持ち棒の分岐箇所に接続されている。風船体の底部であってかつ2つの接続箇所の間において、縁部位置にカプセル状体12が熱接合して接続されており、カプセル状体内には、音声、照明機能を有するメディア電子ユニット13が取り付けられている。
本実施例のカプセル状体の構造は図2のカプセル状体の構造と一致している。メディア電子ユニットはマイクロタクトスイッチ14を含み、タクトスイッチの押圧部は、手持ち棒の分岐部の凹み部の上面に当接している。応援棒を手持ちして揺らす時に、風船体はわずかに揺れ、タクトスイッチ14は凹み部からの押圧力を受けて、繰り返して回路をオン/オフさせることで、メディアユニットに設定されたプログラムに従って、異なる音響光学効果を果たすことができる。また、マイクロタクトスイッチに代えてマイクロトグルスイッチを利用して、回路をオン/オフさせる役割を果たしてもよい。
<実施例3>
図4を参照する。ベース22と、中空配管バー21と、風船体20とを含む標識用デスク看板である。風船体は、透明プラスチック材料から製造され、風船体の外縁はカプセル状体23に接続されており、本実施例のカプセル状体の構造は図2のカプセル状体の構造と一致している。カプセル状体内にはメディアユニットが取り付けられており、メディアユニットは透明プラスチック製ジャケットで被覆されている。メディアユニットは、音響光学電子素子を含み、導線24に接続されている。中空配管バー21は、ジャケットとベースとの間に挿着され、導線24は中空配管バーを通してベースに取り付けられるスイッチ装置25と接続されている。スイッチ装置25は、音響光学効果を発するようにメディアユニットを制御し、風船体の形状、パターンと組み合わせて看板の標識、装飾の機能を実現することができる。新規で、趣向性が高く、表現形式が豊かな実用的製品である。
以上は、図面を参照しながら本考案の一部の実施形態を説明したが、本考案はこれらの実施例のみに限定されていない。本考案の請求項の技術的範疇内の種々の変更、その等価物又は増加、例えばカプセル状部を熱接合により風船体の縁部に接続付着させて風船体の構造を飾る装飾部材とする等の類似した改良は、当然、本考案の請求範囲内にある。

Claims (5)

  1. 密封ガス入り球体と音響光学メディアユニットとを備える興趣性の高い風船であって、
    前記音響光学メディアユニットは、ランプ及び/又は発音部材を含み、風船体の内部のカプセル状部中に収容されており、
    前記カプセル状部は、前記風船体の縁部の粘着接合部に粘着される開口付きビニール袋であり、その開口は前記風船体の外側に位置し、密封底部は前記風船体の内部に位置しており、前記ビニール袋の少なくとも1つの内側面は、前記風船体の粘着接合部に、前記風船体の粘着接合部の粘着線の幅よりも幅の大きい耐高温インキ印刷層を有する、ことを特徴とする興趣性の高い風船。
  2. 前記耐高温インキ印刷層は、ポリアミド系表面印刷インキ、ポリウレタン又はポリウレタン−ウレア樹脂成分を有するインキのうちの1つを利用して印刷されたものである、ことを特徴とする請求項1に記載の興趣性の高い風船。
  3. 前記音響光学メディアユニットは電子素子とスイッチ装置とを含み、前記電子素子は前記カプセル状部に取り付けられ、前記スイッチ装置は前記風船体の外に位置し、両方が導線を介して接続されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の興趣性の高い風船。
  4. 請求項1又は2に記載の興趣性の高い風船を含む手持ち応援棒であって、前記応援棒の手持ち部は「Y」字状構造であり、前記手持ち部と前記風船との2つの接続部の間には、前記カプセル状部が設けられており、前記音響光学メディアユニットは、電子素子とスイッチとを含み、前記スイッチはマイクロタクトスイッチ、ロータリースイッチ及びトグルスイッチのうちの1つである、ことを特徴とする手持ち応援棒。
  5. ベースと、中空配管バーと、請求項3に記載の興趣性の高い風船とを備えた看板であって、前記中空配管バーは、前記風船の前記カプセル状部と前記ベースとの間に挿着され、前記導線は中空配管バーを通して前記ベースに取り付けられるスイッチ装置と接続されている、ことを特徴とする看板。
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