JP3220339B2 - 画像処理による水位計測方法および装置 - Google Patents
画像処理による水位計測方法および装置Info
- Publication number
- JP3220339B2 JP3220339B2 JP28194294A JP28194294A JP3220339B2 JP 3220339 B2 JP3220339 B2 JP 3220339B2 JP 28194294 A JP28194294 A JP 28194294A JP 28194294 A JP28194294 A JP 28194294A JP 3220339 B2 JP3220339 B2 JP 3220339B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- water
- water level
- water surface
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Image Analysis (AREA)
Description
る水位や潮位を計測する装置に係り、特に、画像処理に
より自動計測する水位計測方式に関する。
位(潮位)の測定は、量水板を人間が目視で読み取る方
式が一般的である。機械的な方法で水面位置を計測する
方法としては、「機械工学便覧;第7.6節:液位の測
定(改定第6版;日本機械学会1977)」等にいくつ
か提案されているが、川からトンネル等で陸上の井戸に
水を引き、その水面に浮かべた浮子によって計測する方
法が実用されている。
は、正確ではあるが観測者の負担が大きい。また、機械
的な方法は、計測装置のコストが大なうえに、浮子など
水との接触部等の故障が多く信頼性に欠け、目視計測と
併用されているのが現状である。
って、非接触に水位を計測する方法を提案している(特
願平6−131594号、特願平6−147358
号)。図4は、その原理を説明する模式図である。
て垂直に設置してあると、量水板の画像から水面境界を
認識できない。というのは、水が濁っている場合には、
水面が鏡面となり、量水板の実際の画像と水面に映った
反射像が水面をはさんで連続して見えるために、水面境
界を認識できなくなる。一方、水が透明な場合には、量
水板の水中部分が水面上に浮かび上がって見え(以下こ
れを屈折像と呼ぶ)、やはり水面境界を認識できない。
そこで、サブ量水板を利用する。
位計測の例である。水面と垂直に量水板3と、その横に
斜めにサブ量水板8を設置する。量水板3はその反射像
7aが水面に生じるため、実像と写像の境界を認識でき
ず、水位9の直接の計測が困難になる。一方、サブ量水
板8は、水面に対して傾斜しているので水面表面での反
射映46aは、水面境界9に線対称の位置に現れる。そ
こでサブ量水板8の実像と反射像46aの2つの画像の
交点を求めて水面位置9とし、これを量水板3の画像上
の目盛座標により換算して水位9を計測する。
計測の例である。透明な水では、水面下からの屈折像7
bが表面の反射像よりもより鮮明に現れるので、量水板
3と水面の境界は全く認識できなくなる。しかし、サブ
量水板8の屈折像46bも鮮明に得られるので、(a)
の場合と同様にして水位9を計測できる。
おける写像の問題を、斜めに設置したサブ量水板を併用
することで解決している。なお、この方式を以下では斜
板方式と呼ぶことにする。
は、高精度に水位が計測できる。しかし、水面に生じる
波浪や渦がある程度大きくなる流水面では、同図(c)
に示すように写像76cが揺らいで明確に認識できず、
実像と写像の交点を精度よく求めることができなくなっ
て、水位計測が困難になる。
より揺らぐ場合に、画像処理により簡単且つ、高精度に
水位を計測する方法と装置を提供することにある。
より揺らぎ昼間などの明るい場合に、画像処理により水
位を計測する方法と装置を提供することにある。
より揺らぎ夜間などの暗い場合に、画像処理により高精
度に水位を計測する方法と装置を提供することにある。
より揺らぐ場合に、最適な画像処理方式を選択して高精
度に水位を計測する方法と装置を提供することにある。
たり揺らいだりして変化する場合に最適な画像処理方式
を選択して、高精度に水位を計測する方法と装置を提供
することにある。
して初期設定を修正でき、使い勝手のよい画像処理によ
る水位計測装置を提供することにある。
じて明らかになる。
水面に対し垂直状に設置している量水板の画像を入力
し、所定の画像処理をして水位を計測する方式におい
て、前記量水板の画像を時系列に入力し、各入力画像の
濃度をその水平または斜め方向に微分処理したもの(微
分画像)を積算して累積濃淡画像を作成し、この累積濃
淡画像の濃度差によって前記量水板と水面を分離して水
面位置を認識することにより達成される。
系列に入力するたびに、入力画像間で差分処理したもの
(差分画像)を積算して累積濃淡画像を作成し、この累
積濃淡画像の濃度差によって前記量水板と水面を分離し
て水面位置を認識することにより達成される。
を複数回、時系列に入力するたびに、最初は入力画像
間、次いで入力画像と累積濃淡画像間で最大値処理した
ものを積算して前記累積濃淡画像を作成し、該累積濃淡
画像の濃度差によって前記量水板と水面を分離して水面
位置を認識することにより達成される。
を複数回、時系列に入力するたびに、最初は入力画像
間、次いで入力画像と累積濃淡画像間で最小値処理した
ものを積算して前記累積濃淡画像を作成し、該累積濃淡
画像の濃度差によって前記量水板と水面を分離して水面
位置を認識することにより達成される。
に設置している量水板の画像を時系列に入力し、所定の
画像処理をして水位を計測する方式において、前記量水
板の画像を入力するたびに、入力画像または入力画像間
または入力画像と累積濃淡画像間で所定の画像処理をし
て得たもの(以下、処理画像と呼ぶ)を累積して前記累
積濃淡画像を作成し、これら処理を所定回数繰り返して
作成した累積濃淡画像を2値化して前記量水板画像にお
ける水面位置を認識すること、及び、前記所定の画像処
理は、入力画像の所定方向の濃度変化を求める微分処理
または入力画像間の濃度の差分を求める差分処理のいず
れかと、入力画像と累積濃淡画像間の濃度の最大値を求
める最大値処理と、入力画像と累積濃淡画像間の濃度の
最小値を求める最小値処理を所定条件に応じて選択して
用いることにより達成される。
に設置している量水板の画像と、水面に対し斜めに設置
しているサブ量水板の画像を入力して水位を計測する場
合に、計測環境条件に応じて、(イ)前記量水板の画像
を時系列に入力するたびに、入力画像または入力画像間
または入力画像と累積濃淡画像間で所定の画像処理をし
て得たもの(処理画像)を累積して前記累積濃淡画像を
作成し、これら処理を所定回数繰り返して作成した累積
濃淡画像を所定の濃度しきい値によって2値化して前記
量水板画像における水面位置を認識する垂直板方式と、
(ロ)前記サブ量水板の画像を入力し、該サブ量水板の
実像と水面による写像との交点を求めて前記水面位置を
認識する斜板方式を選択して用いることにより達成され
る。
に設置している量水板の画像を時系列に入力するカメラ
を有し、入力画像に所定の画像処理をして水位を計測す
る方法において、セットアップ時に量水板の画像上で指
示された所定目盛に対応する数字を読み取って基準位置
数字として記憶し、計測時に量水板の画像より全ての数
字を読み取り、その中に前記基準位置数字を認識できな
い場合には、前記全ての数字の中央値または中央値の近
傍値で記憶されている前記基準位置数字を更新すること
により達成される。
視角を制御することにより達成される。
置した量水板の入力画像から量水板を切り出し、基準位
置となるメモリや数字を読み取る。次に、入力画像に所
定の画像処理をして水面境界を認識する。最後に、基準
位置に基づいて認識した水面境界の水位(標高)を算出
する。
は、静水の場合と移動水の場合では異なる。静水の場合
は、水面に垂直な量水板の画像上で量水板の実像と写像
(反射像または屈折像)が連接し、水面境界位置の認識
が困難になる。このため、上記した先願のように水面に
斜めなサブ量水板の画像を入力し、その実像と写像の交
点から水面境界位置を求める。一方、移動水の場合は写
像が揺らぐので、上記先願の斜板方式による水面境界の
認識は困難になる。
による写像の時間的変位を利用し、複数回の入力画像を
処理して、この写像を消去して水面上部の量水板を抽出
して水面境界位置を認識する。
処理は、量水板と背景の水面の境界部分の明かるさ変化
が最も顕著となることを利用したものである。前記差分
処理は、水面上の一点の時間的な明るさの変化は量水板
の一点の明るさの変化に比べて大きいくなることを利用
したものである。これらの方式は、計測環境の明るさに
関係なく昼夜を通じて使用できる。
時には写像のない水面部が写像のある水面より明るさが
大きく、且つ、写像の位置が揺らいでいることを利用し
たものである。前記最小値処理は、水面部が写像のある
水面よりが暗く、且つ、写像の位置が揺らいでいること
を利用したものである。
さなどに応じて、前記微分処理または前記差分処理の一
つと、前記最大値処理と前記最小値処理の中から最適な
ものを選択して使用する。これによって、移動水の場合
にもその水位を非接触に精度よく計測できる。
面状態が変化する場合にも、静水に適する斜板方式と、
移動水に適する垂直板方式の中から適宜選択して使用す
る。このとき、垂直板方式の処理方式は明るさに応じて
選択される。これによって、あらゆる計測環境に適応で
きる水位計測方式を提供することができる。
に追従して量水板の入力画像中の基準位置を更新する。
前回の計測水面が一定値以上変化している場合には、カ
メラ姿勢制御を行う。この場合も、同様にして基準位置
が更新される。これによれば、でカメラ位置を水位測定
に最適のシ−ンが得られるように制御すると共に、設定
されている基準位置が画像上で認識できなくなった場合
に、それを自動的に更新できるので観測者の負担が軽減
できる。
細に説明する。
体構成と、水位計測の原理を模式的に示す。水位計測を
しようとする水表面4の中に水位計測用量水板3とサブ
量水板8が設置されている。量水板3は、従来の目視の
ための量水板と同様の構造で水面に垂直に設置され、水
位の国内統一基準レベルとの高低差を、数字と目盛から
読み取ることができる。サブ量水板8は、正面からみる
と斜めの長方形の板状のものを量水板3の真横に並べて
水中に設置してある。サブ量水板8は上述のように、静
水の水面位置を画像処理により認識するために設置した
ものである。
3とサブ量水板8の画像5をITVカメラ2にて取り込
み、水位自動計測装置本体1で以下に説明する画像解析
をして、水位を決定するように仕組んである。
24、水面位置認識手段25及び水位決定手段26より
なる量水板水位計測手段23と、画像処理演算手段2
7、画像メモリ28、CPU及び主メモリ29から構成
されている。本例での量水板水位計測手段23は、CP
U及び主メモリ29によって実現される機能である。
算機11に送信されデ−タベ−スに格納され必要に応じ
て表示装置56に表示させたり、他の関連システムに送
信する。上位計算機11は、計測管理30、カメラ姿勢
制御手段31、CPU及び主メモリ32から構成されて
いる。本例での手段30、31も、CPU及び主メモリ
32により実現される機能である。なお、水位計測装置
本体1と上位計算機11は、一つの計算機によって実現
してもよい。
明する。図2は、処理の概略を示すゼネラルフロー図で
ある。処理ボックスAでは、図3に示す量水板3上の目
盛数字を画像処理で取り込み、後述するように水位の変
動に応じた基準位置(図示の例では数値5に対応目盛
線)を決定する。この基準位置に対し、共通基準レベル
33からの標高値hが設定される。共通基準レベル33
は通常、国内統一基準を使用するが、その他特定場所を
基準としてもよい。なお、前回基準位置の目盛を示す数
字が認識できるときは、基準位置は変更しない。
面の境界位置を、後述する画像処理で認識する。静止水
面の位置は、量水板3の画像解析だけでは認識できない
ので、このような条件下においては、サブ量水板8の実
像と写像の画像を解析して境界位置を決定する。量水板
3とサブ量水板8は、相並んで設置されているので、同
じカメラ画面の中に取り込むのが処理上有利であるが、
別々のカメラ画面に取り込んでもよい。別々の画面の時
は、2つの画面間で物理的な垂直の位置関係が同じにな
るよう調整する。
ら水面位置を計算する。図3の量水板上における基準位
置と境界位置の画像目盛から、その目盛差に相当する実
距離Hを計算し、水位=基準位置標高H0−Hを求め
る。
(ここでは、静水面に対称する意味であり、川のような
流れの有無は問わない)に対し、画像処理による水位計
測について説明する。流水面では、上述のように斜板方
式の適用が困難になる。もちろん、垂直な量水板の直接
の画像もその写像による妨害や、水位の変動によって水
面境界を認識できない。そこで、本発明では、1回の画
像からではなく、水面の特性を利用し、一定期間に取り
込んだ複数の画像を処理して、水面境界を認識するユニ
ークな方法を実現した。
を利用し、垂直に設置した量水板の濃淡画像を周期的に
取り込み、その複数の画像を処理して水面境界を認識す
る方法を実現した。以下では、この方式を垂直板方式と
呼ぶことにする。
る微分処理による水位計測を説明する模式図である。図
5(a)は、計測エリアの量水板3の入力画像5で、水
面に揺らぎがある場合のある時刻の濃淡画像である。実
像3と写像(反射像又は屈折像)7とが連接し、境界の
認識はほとんど困難である。図5(b)は、(a)の入
力画像の濃度をX方向に1回微分処理したときの微分画
像(データ)である。
部分が最も大となるので、実像3の輪郭線3aと写像7
の輪郭線38aは(a)の場合より認識しやすく、両者
にある程度の角度があれば、その交点から水面境界を求
めることができる。しかし、水面の揺らぎがバランスし
たときの画像では、図5(c)のように、微分した実像
3aと写像38aは真っすぐあるいは角度が小さく、こ
のような場合には境界の認識は困難になるので、実用に
は供しえない。
たは時刻で入力し、微分した複数の画像33〜36を累
積することで、実像の輪郭線3aのみを識別する。画像
33〜36はそれぞれ、時間t1〜tnに入力した濃淡
画像をX方向に微分処理し、2値化した画像である。2
値化の濃度しきい値は、背景(水面)と像(量水板)の
輪郭が区別できるよう、適宜に設定している。
濃淡画像上に累積したものである。この画像で背景(水
面)の濃度値は、ノイズを無視するとゼロになる。実像
の輪郭線3aを累積した部分40が最大濃度値を示し、
n個の画像を累積したとすれば、濃度値は最大nとなる
はずである。実際には映像の誤差があり、nよりやや小
さい値になる。写像の輪郭38aの大部分は、画像が重
複せず低濃度となる。輪郭線が交叉により重複する点で
濃度値が高くなるが、最大でもn/2程度で、しかも点
または短小線となる。
値THで2値化すると、写像の輪郭38aは消去され、
実像3の輪郭線44が識別される。輪郭線44は水面よ
り上方の量水板3の側辺の輪郭であり、線44の下端が
水面境界9を与える。なお、しきい値THは0.5n〜
0.9n(n:正の整数)程度で、画像がノイズなく安
定して得れるときはできるだけ高くする。しかし、しき
い値THが0.5n付近でも、それにより残る写像の輪
郭38aの高濃度部はわずかで、輪郭線44に極めて近
接した部分領域であり、水位の測定精度への影響は無視
できる程度のものとなる。
イプの垂直板方式)のフローチャートを示す。
(例えばnのゼロクリアや濃淡画像メモリG2のゼロク
リア)を行う(B−501)。次に画像を取り込み濃淡
画像メモリG0に格納する(B−502)。濃淡画像メ
モリG0の内容をX方向微分を行い、結果を2値化し、
2値画像メモリB1に格納する(B−503)。次に、
2値画像メモリB1の内容を濃淡画像メモリG2(画像
39に対応する)に加算する(B−504)。なお、微
分画像を2値化せずに、そのまま加算してもよい。な
お、2値化のしきい値は、量水板と水面間の境界と背景
(水面)を分離できる程度とする。
を越えるまで上記を繰返し実行する(B−505)。所
定の値Nを越えると濃淡画像G2を2値化し、2値画像
メモリB2(画像43に対応する)に格納する(B−5
06及び507)。このときの2値のしきい値THは前
述の通りで、使用環境に合わせて設定する。
板3の水面より上部の直線44が現れるので、この垂直
な線状図形から1本を取りだし、その最下端座標を求め
る。あるいは2本の最下端座標の平均をとる(B−50
8)。この下端座標を、実際の量水板における物理的な
空間座標系に変換して水面位置とする。最後に、画像ワ
ークのクリアなどの後処理を行う(B−509)。
間に濃度差があれば、昼夜を問わず適用可能である。な
お、夜間の場合は微光の照明が必要となることは言うま
でもない。
(以下では、最大値処理タイプの垂直板方式と呼ぶ)
を、図8のフローチャートによって説明する。本方式
は、水面が量水板より明るい場合に適する。
ウンターや画像メモリの初期化を行う。次に、画像を取
り込み画像メモリG0に格納する(B−602)。次
に、再び画像を取り込み、その入力画像と画像メモリG
0間で最大値処理を行い結果を再びG0に格納する(B
−603)。これにより、同じ画像位置が水面になった
り写像になったり揺らぐとき、明るい水面の濃度が採用
されてG0に格納される。この処理を一定回数繰り返す
(B−604)と、水面の写像濃度は、水面の濃度に置
き換えられる。上記処理により得られた濃淡画像を2値
化処理を行う(B−605)と、濃度の低い量水板の映
像は白ぬきされる。
の一例で、低濃度の量水板の部分17と高濃度の水面の
部分18に完全に分離される。これは、水面より上部の
量水板の白抜き画像である。この量水板の部分17の幅
に注目して、その幅が急変する垂直座標を検出し、それ
を水面との境界位置とする(B−606)。距離Hは境
界位置と基準位置との差を示す。
て量水板より明るくなる昼間に、水位を高精度に計測で
きる。
方法(以下では、最小値処理タイプの垂直板方式と呼
ぶ)を、図10のフローチャートによって説明する。本
方式は、水面が量水板より暗い場合に適する。
カウンターや画像メモリの初期化を行う。次に画像を取
り込み画像メモリG0に格納する(B−702)。次
に、再び画像を取り込み、その入力画像と画像メモリG
0間で最小値処理を行い結果を再びG0に格納する(B
−703)。これにより、同じ画像位置が水面になった
り写像になったり揺らぐとき、暗い水面の濃度が採用さ
れてG0に格納される。この処理を一定回数繰り返す
(B−704)と、水面の明るい写像濃度は、水面の暗
い濃度に置き換えられる。上記処理により得られた濃淡
画像に、2値化処理を行う(B−705)。
像の一例で、高濃度の量水板19と低濃度の水面20に
分離される。この量水板19の幅が急変する垂直座標を
検出し、それを水面との境界位置とする(B−70
6)。
なる夜間に、水位を高精度に計測できる。
方法(以下では、差分処理タイプの垂直板方式と呼ぶ)
を、図12のフローチャートによって説明する。本方式
は、水面の時間的な明るさの変化が量水板のそれより大
であるという特徴に注目して画像処理を行う例である。
メモリの初期化を行う(B−801)。次に、画像を取
り込み画像メモリG0に格納する(B−802)。次
に、再び画像を取り込み、その入力画像を画像メモリG
1に格納し、G0とG1間で画像間演算を行い時間差分
画像を作成して画像メモリG3に格納する(B−80
3)。
少ない量水板より、濃度変化の大きい水面が強調され
る。画像メモリG3またはその2値化したものを濃淡画
像G4に累積する(B−804、B−805)。画像メ
モリG1のデータを画像メモリG0に転送する(B−8
06)。これらの処理を一定回数繰返し実行する(B−
807)。このようにして得られた画像を2値化する
(B−808)。なお、G0とG1に取り込む入力画像
の時間差は、ステップB−807の繰返し周期より十分
短くすると、水面の短時間における明るさの変化を有効
に検出できる。
で、低濃度の量水板の部分21、高濃度の水面部分22
に分離される。水面境界は、抽出された量水板21の幅
が急変する垂直座標を検出し、それを水面との境界位置
とする(B−809)。
流水面では、水面の各位置の濃度は短時間において変化
する。しかし、量水板には殆ど変化がない。したがっ
て、水面の移動する環境下で、水面の明るさには関係な
く、画像処理による水位計測が可能になる。
位計測方式について、昼夜を問わず計測可能な微分また
は差分処理タイプの一つ、あるいは複数のタイプを組合
せて周囲の環境条件に応じて最適のものを選んで使用す
ることで、画像処理による水位計測の精度を向上でき
る。さらに、適用場所によっては、垂直板方式と斜板方
式を組あわせることで、どのような環境条件にも対応可
能な水位計測方式を実現できる。以下に、計測管理手段
30によって行われる計測方式の選択処理の一例を説明
する。
説明図である。観測者は測定の開始前に、スケジューラ
30cに測定時期指定と計測方式指定を行う。測定時期
指定の項目51は、測定時刻または1時間あたりの測定
分を設定する。もちろん、時間や分による測定周期の指
定によってもよい。計測方式指定の項目52は、計測時
間帯と計測方式を一組にして設定する。同図の4つの時
間帯は、上から昼間、夕方、早朝及び夜間で、方式1は
最大値処理タイプ、方式2は微分または差分処理タイ
プ、方式3は最小値処理タイプを設定している。
指定された測定時期になると、水位自動計測装置本体1
に対し、その時間帯における計測方式による測定開始を
指示する。これにより、水位自動計測装置本体1は、そ
の時間帯における水面の光学的特性に最も適した計測方
式を採用して、精度の高い水位計測を実行する。
帯の指定によって行っているが、量水板や水面の明るさ
(照度)を測定し、その絶対値と水面と量水板の明るさ
を比較し、絶対値が大きく且つ水面の方が大のときは方
式1、絶対値が低く且つ水面の方が小のときは方式3、
両者の差が小さいときは方式2を採用するようにしても
よい。
を受ける。ダムや樋門などの計測環境は通常、水面は静
水で透明または不透明となっていることが多い。しか
し、強風時や激しい雨の時は波浪のある流水となる。一
般の河川では、その両岸付近では静水が多いが、急流の
付近では波浪や渦を生じる流水となる。さらに、潮位計
測のための下降では、海の波により流水となることが多
いが、凪などの条件下では静水に近くなる。
も対応可能にするためには、上記した斜板方式と垂直板
方式を組みあわせ、風雨などの気象条件に応じて最適な
方式を選択する。すなわち、計測環境に応じて、風速ま
たは雨量あるいはその組合せが一定値以上のときは垂直
板方式を、そうでないときは斜板方式を採用する。これ
によって、画像処理による水位計測を種々の計測環境と
自然条件に適応させることができる。
式に共通する、カメラ姿勢制御とセットアップ処理を説
明する。量水板は、2m程度の高さであり、河川では洪
水時、10m以上も水位が上がるため、同一計測地点に
対し、複数の量水板を標高を変えて設置してある。水位
は、1cm程度の精度で計測する必要があり、カメラの
視野はある程度以下に押さえる必要がある。このため、
カメラアングルや水位の基準位置を、状況に応じて変更
する必要がある。
を示す。カメラ2の向きは、量水板と水面の境界部分が
画面の中心になるように、水位の高低に合わせて制御し
てやる必要がある。
ず、前回の水位計測結果hxを格納してあるデータベー
スから読出す(D−101)。そして、今回のカメラセ
ッテイング角度θ(カメラアングル)を、以下のように
算出し(D−102)、雲母台12に装備してあるカメ
ラ姿勢制御機構に角度θを送信する(D−103)。
2と量水板3の距離L0は、図1に示したように既知で
あるから、カメラセッテイング角度θは(数1)より計
算できる。
仕組んでおくものとする。水位計測は、水位があまり変
化しない程度の周期で行われるので、カメラセッティン
グ角を前回の水位より決定しても何ら問題はない。これ
により、水位が変化しても量水板の水面境界部分は、常
に画面中央付近となるように制御されるので、カメラの
計測視野を狭くして検出精度を向上することができる。
きるセットアップ処理を、図16と図17により説明す
る。
説明図である。この処理は、計測対象の量水板を変更し
て立ち上げするときに行われる。同図(a)で、(1)
〜(6)は観測者の手順、E−101〜106はセット
アップ手段30dの処理を示している。
図(b)のように表示されると、観測者はこの画面中央
付近に水面境界9のある正常なシーンか確認し、正常で
ない場合にはカメラの姿勢を操作調整する(1)。
が行われる。まず、カーソルでスケール基準上方点4
6、次いで下方点47を指示すると(2)〜(3)、そ
の座標P2とP1が取り込まれて記憶される(E−10
1,102)。この2点間49の実際の距離LLをキー
ボードから入力し(4)、記憶される(E−103)。
これより、座標変換係数Kが(数2)により算出される
(E−104)。
れる。カーソルによって、画像5上で最大値またはそれ
に準ずる数字が付記されている目盛、例えば上方点46
を基準位置48に指示すると(5)、基準位置がP2と
して取り込まれ(E−105)、その数字NMB(図で
は8)を文字認識により読み取る(E−106)。NM
Bは、観測者がキーボードから入力してもよい。最後
に、基準位置の実際の標高値50を、キーボードから入
力すると(6)、基準位置の標高hが取り込まれ記憶さ
れる(E−107)。
を更新しながら、水位を計測する処理フローを示したも
のである。同図(a)に示すAのステップ及びCステッ
プは、図2の処理Aと処理Cを詳細にしたものである。
ステップFは、基準位置の更新処理を示し、基準位置認
識手段24による処理Aの一部、または、セットアップ
手段30dの付加機能として実行される。
01)、画像5から全ての数字を切り出して、数字を文
字認識の手法、たとえばパターンマッチングにより読み
取り、大きさの順に並べる(A−102)。次に、読み
取った数字の中に、設定されているNMBに一致する数
字が有るかチエックする(A−103)。NMBに一致
する数字が有れば、前回計測時の基準値を用いて処理C
の水位計算が行われる。
され(あるいは、前回以後の水位の変動によって)前回
のNMBが認識できなくなった場合には、格納している
NMBに一致する数字が無いので、基準位置の更新処理
が行われる。まず、読み取り数字の最大値とNMBを比
較する(F−101)。NMBの方が大きいときは、水
位が低下し前回よりカメラが下向きに修正されているよ
うな場合で、読み取った数字の中央値をNMB1とし、
NMBとの偏差△hを求める(F−102)。そして、
NMB=NMB1、基準位置の標高h=h−△hに更新
する(F−103)。
り数字の最小値がNMBより大きい判定し(F−10
4)、大きいときは前回よりカメラが上向きに修正され
ているような場合で、読み取った数字の中央値をNMB
1とし、NMBとの偏差△hを求め(F−105)、N
MB=NMB1、基準位置の標高h=h+△hに更新す
る(F−106)。なお、中央値でなくその前後の値で
もよい。
取り数字は一桁で、0〜9を繰り返し付記している。こ
の場合、ステップF101の上記の判定は、NMB≠0
のときにのみ有効である。従って、NMB=0のときに
は、読み取り数字の最大値が8〜9の場合にカメラは下
向き修正であり、判定成立(YES)とする。図17
(b)は、かかる場合の基準位置更新を示している。
は、NMB≠9のときに有効である。もし、NMB=9
のときには、読み取り数字の最小値が0〜1の場合にカ
メラは上向き修正であり、判定成立(YES)とする。
ただし、測定周期内に画像5のエリアが、2個の数字間
隔(200ミリ)を超えるようなことがないという条件
である。この条件を超えたときは、基準値の更新処理が
異常処理(F−207)となり、再度のセットアップを
要求して終了する。
変動方向の判定に代えて、カメラ姿勢制御信号を利用し
て直接、上向き/下向きを決定するようにしてもよい。
る。まず、NMBと同じ数字に対応(直下)する目盛の
垂直方向座標y0を読み取る(C−101)。次に、水
面位置認識手段25から、上述した画像処理(垂直板方
式あるいは斜板方式)によって検出した水面境界9の座
標h1を受け取る(C−102)。両座標から、国内統
一基準の標高による水面の位置hxを、(数3)にした
がって算出する(C−103)。
水位計測によれば、水位が急変し、カメラ姿勢が制御さ
れるような場合にも、リアルタイムに追随して精度の高
い水位計測を可能にしている。
ムな水位計測であるが、光ディスクやVTRの画像記録
装置を備え、画像データを検索可能に蓄積して、後刻に
ヒストリカルな水位計測を行って、事故解析やシミュレ
ーションに役立てることもできる。
のある流水面の水位を、画像処理による新規な計測方式
を実現できたので、観測者の負担を大幅に軽減できる効
果がある。
計測方式を選択でき、昼夜を問わず水位計測の精度を向
上する効果がある。
水あるいはその反対に変動す広範な環境に適応でき、水
位計測装置の信頼性と適用範囲を大幅に向上できる効果
がある。
測で、水位変動に応じたカメラ姿勢制御と基準位置の更
新ができるので、水位の急変などにリアルタイムに追随
して精度よく測定でき、観測者の負担も低減できる効果
がある。
体構成図。
像図。
題点示す説明図。
ーン)の説明図。
示すフロー図。
パターン)による水位計測の処理手順を示すフロー図。
理パターン)による水位計測の処理手順を示すフロー
図。
パターン)による水位計測の処理手順を示すフロー図。
みカメラの姿勢制御方法を説明するフロー図。
項目を示す説明図。
順を説明するフロー図。
と、水位決定の処理を説明するフロー図。
板、4…水面、5…入力画像、6…基準位置を示す数字
及び目盛、7…量水板の写像(反射影又は屈折像)、8
…サブ量水板、9…量水板と水面の境界位置、11…上
位計算機、12…カメラ雲台、23…量水板水位計測手
段、24…基準位置認識手段、25…水面位置認識手
段、26…水位決定手段、27…画像処理演算手段、2
8…画像メモリ、29…CPU及び主メモリ、30…計
測管理手段、30a…データベース登録手段、30c…
スケジューラ手段、30d…セットアップ手段、31…
カメラ姿勢制御手段、32…CPU及び主メモリ、33
……水位等の共通基準位置(国内統一基準)、46…スケ
ール基準上方点、47……スケール基準下方点、48…
基準位置、49…スケール基準間距離、50…基準位置
標高値。
Claims (22)
- 【請求項1】 水面に対し垂直状に設置している量水板
の画像を入力し、所定の画像処理をして水位を計測する
方法において、 前記量水板の画像を時系列に入力し、各入力画像の濃度
をその水平または斜め方向に微分処理したもの(微分画
像)を積算して累積濃淡画像を作成し、この累積濃淡画
像の濃度差によって前記量水板と水面を分離して水面位
置を認識することを特徴とする画像処理による水位計測
方法。 - 【請求項2】 水面に対し垂直状に設置している量水板
の画像を入力し、所定の画像処理をして水位を計測する
方法において、 前記量水板の画像を複数回、時系列に入力するたびに、
最初は入力画像間、次いで入力画像と累積濃淡画像間で
最大値処理したものを積算して前記累積濃淡画像を作成
し、該累積濃淡画像の濃度差によって前記量水板と水面
を分離して水面位置を認識することを特徴とする画像処
理による水位計測方法。 - 【請求項3】 水面に対し垂直状に設置している量水板
の画像を入力し、所定の画像処理をして水位を計測する
方法において、 前記量水板の画像を複数回、時系列に入力するたびに、
最初は入力画像間、次いで入力画像と累積濃淡画像間で
最小値処理したものを積算して前記累積濃淡画像を作成
し、該累積濃淡画像の濃度差によって前記量水板と水面
を分離して水面位置を認識することを特徴とする画像処
理による水位計測方法。 - 【請求項4】 水面に対し垂直状に設置している量水板
の画像を入力し、所定の画像処理をして水位を計測する
方法において、 前記量水板の画像を複数回、時系列に入力するたびに、
入力画像間で差分処理したもの(差分画像)を積算して
累積濃淡画像を作成し、この累積濃淡画像の濃度差によ
って前記量水板と水面を分離して水面位置を認識するこ
とを特徴とする画像処理による水位計測方法。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記差分処理は、第1の時間間隔で取り込んだ二つの入
力画像間で行い、前記累積濃淡画像の作成は、前記第一
の時間間隔より長い第二の時間間隔で行われることを特
徴とする画像処理による水位計測方法。 - 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5におい
て、 前記量水板と水面の分離は、所定のしきい値による2値
化処理によって行うことを特徴とする画像処理による水
位計測方法。 - 【請求項7】 水面に対し垂直状に設置している量水板
の画像を時系列に入力し、所定の画像処理をして水位を
計測する方法において、 前記量水板の画像を入力するたびに、入力画像または入
力画像間または入力画像と累積濃淡画像間で所定の画像
処理をして得たもの(以下、処理画像と呼ぶ)を累積し
て前記累積濃淡画像を作成し、これら処理を所定回数繰
り返して作成した累積濃淡画像を所定の濃度しきい値に
よって2値化して前記量水板画像における水面位置を認
識することを特徴とする画像処理による水位計測方法。 - 【請求項8】 請求項7において、 前記所定回数は、前記2値化によって前記量水板と水面
の画像を識別するのに必要な値とされることを特徴とす
る画像処理による水位計測方法。 - 【請求項9】 請求項7または8において、 前記所定の画像処理は、入力画像の所定方向の濃度変化
を求める微分処理または入力画像間の濃度の差分を求め
る差分処理によることを特徴とする画像処理による水位
計測方法。 - 【請求項10】 請求項7、8または9において、 前記累積濃淡画像は、前記処理画像を2値化したのちに
累積されることを特徴とする画像処理による水位計測方
法。 - 【請求項11】 請求項9または10において、 前記所定の画像処理は、さらに入力画像と累積濃淡画像
間の濃度の最大値を求める最大値処理と、入力画像と累
積濃淡画像間の濃度の最小値を求める最小値処理を付加
され、これらの画像処理の一つを所定条件に応じて選択
することを特徴とする画像処理による水位計測方法。 - 【請求項12】 請求項11において、 前記所定条件は、1日のうちの特定の時間帯を設定する
ことを特徴とする画像処理による水位計測方法。 - 【請求項13】 請求項11において、 前記所定条件は、水位の測定環境における明るさの度合
いを設定することを特徴とする画像処理による水位計測
方法。 - 【請求項14】 水面に対し垂直状に設置している量水
板の画像と、水面に対し斜めに設置しているサブ量水板
の画像を入力して水位を計測する場合に、計測環境条件
に応じて下記(イ)または(ロ)を選択することを特徴
とする画像処理による水位計測方法。 (イ)前記量水板の画像を時系列に入力するたびに、入
力画像または入力画像間または入力画像と累積濃淡画像
間で所定の画像処理をして得たもの(処理画像)を累積
して前記累積濃淡画像を作成し、これら処理を所定回数
繰り返して作成した累積濃淡画像を所定の濃度しきい値
によって2値化して前記量水板画像における水面位置を
認識する垂直板方式。 (ロ)前記サブ量水板の画像を入力し、該サブ量水板の
実像と水面による写像との交点を求めて前記水面位置を
認識する斜板方式。 - 【請求項15】 水面に対し垂直状に設置している量水
板と、その画像を時系列に入力するカメラと、入力画像
に所定処理をして水位を計測する計算機装置からなる画
像処理による水位計測装置において、 前記入力画像中の量水板の数字と目盛から基準位置を決
定する基準位置認識手段と、前記入力画像を入力する度
にその入力画像または入力画像間または入力画像と累積
濃淡画像間で所定の画像処理をして得たもの(処理画
像)を累積して前記累積濃淡画像を作成し、これら処理
を所定回数繰り返して作成した累積濃淡画像を所定の濃
度しきい値によって2値化して前記量水板画像における
水面位置を認識する水面位置認識手段と、前記基準位置
に基づいて認識された水面位置から水位を算出する水位
決定手段を、前記計算機装置に具備することを特徴とす
る画像処理による水位計測装置。 - 【請求項16】 請求項15において、 前記入力画像の微分処理、時系列に隣接する入力画像間
の差分処理、入力画像と前記累積濃淡画像間の最大値処
理及び入力画像と前記累積濃淡画像間の最小値処理の少
なくとも一つの前記所定の画像処理と、前記累積濃淡画
像の作成及び前記2値化とを行う画像処理演算手段と画
像メモリを具備することを特徴とする画像処理による水
位計測装置。 - 【請求項17】 請求項15または16において、 前記所定の画像処理を時刻および/または計測環境の明
るさに応じて用いる最適処理選択手段を具備することを
特徴とする画像処理による水位計測装置。 - 【請求項18】 水面に対し垂直状に設置している量水
板と、その量水板に並べて水面に対し斜めに設置してい
るサブ量水板と、量水板または量水板とサブ量水板の画
像を時系列に入力するカメラと、入力画像に所定処理を
して水位を計測する計算機装置からなる画像処理による
水位計測装置において、 前記入力画像中の量水板の数字と目盛から基準位置を決
定する基準位置認識手段と、前記量水板の画像を入力す
る度にその入力画像または入力画像間または入力画像と
累積濃淡画像間で所定の画像処理をして得たもの(処理
画像)を累積して前記累積濃淡画像を作成し、これら処
理を所定回数繰り返して作成した累積濃淡画像を所定の
濃度しきい値によって2値化して前記量水板画像におけ
る水面位置を認識する第1の水面位置認識手段と、前記
サブ量水板の入力画像における実像と水面による写像の
交点を求めて前記水面位置を認識する第2の水面位置認
識手段と、認識された前記水面位置と前記基準位置から
水位を算出する水位決定手段と、計測環境条件に応じて
前記第1の水面位置認識手段と前記第2の水面位置認識
手段の使用を選択する最適処理選択手段を具備すること
を特徴とする画像処理による水位計測装置。 - 【請求項19】 水面に対し垂直状に設置している量水
板の画像を時系列に入力するカメラを有し、入力画像に
所定の画像処理をして水位を計測する方法において、 セットアップ時に量水板の画像上で指示された所定目盛
に対応する数字を読み取って基準位置数字として記憶
し、 計測時に量水板の画像より全ての数字を読み取り、その
中に前記基準位置数字を認識できない場合には、前記全
ての数字の中央値または中央値の近傍値で記憶されてい
る前記基準位置数字を更新することを特徴とする画像処
理による水位計測方法。 - 【請求項20】 請求項19において、 前記セットアップ時に、前記量水板の目盛間の距離換算
係数と前記基準位置数字の標高を設定されていて、 前記基準位置数字を認識できない場合には、更新前の基
準位置数字と更新後の基準位置数字の差分に応じて前記
標高を補正することを特徴とする画像処理による水位計
測方法。 - 【請求項21】 請求項19または20において、 水位の変動に応じて前記カメラの視角を制御することを
特徴とする画像処理による水位計測方法。 - 【請求項22】 請求項21において、 前記カメラの視角は、前回計測した水位に基づいて入力
画像中の水面境界が識別可能になるように制御すること
を特徴とする画像処理による水位計測方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28194294A JP3220339B2 (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 画像処理による水位計測方法および装置 |
US09/098,463 US6098029A (en) | 1994-06-14 | 1998-06-17 | Liquid-level position measuring method and system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28194294A JP3220339B2 (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 画像処理による水位計測方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08145765A JPH08145765A (ja) | 1996-06-07 |
JP3220339B2 true JP3220339B2 (ja) | 2001-10-22 |
Family
ID=17646071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28194294A Expired - Fee Related JP3220339B2 (ja) | 1994-06-14 | 1994-11-16 | 画像処理による水位計測方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3220339B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6125137B1 (ja) * | 2016-11-17 | 2017-05-10 | 三菱電機株式会社 | 水位計測装置及び水位計測方法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3660160B2 (ja) * | 1999-05-20 | 2005-06-15 | 住友化学株式会社 | 界面計測装置及び界面計測方法 |
JP6224061B2 (ja) | 2015-12-22 | 2017-11-01 | 株式会社プロドローン | 水位測定システムおよび水位制御システム、並びに、これらを用いた水位測定方法および水位制御方法 |
KR101873124B1 (ko) * | 2016-12-30 | 2018-06-29 | 부산대학교 산학협력단 | 액체 저장 탱크의 수위 계측 방법 및 액체 저장 탱크의 수위 계측 시스템 |
CN110428416B (zh) * | 2019-08-06 | 2024-01-23 | 广东工业大学 | 一种液位视觉检测方法及装置 |
-
1994
- 1994-11-16 JP JP28194294A patent/JP3220339B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6125137B1 (ja) * | 2016-11-17 | 2017-05-10 | 三菱電機株式会社 | 水位計測装置及び水位計測方法 |
WO2018092238A1 (ja) * | 2016-11-17 | 2018-05-24 | 三菱電機株式会社 | 水位計測装置及び水位計測方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08145765A (ja) | 1996-06-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6098029A (en) | Liquid-level position measuring method and system | |
Lippmann et al. | Quantification of sand bar morphology: A video technique based on wave dissipation | |
Zinner et al. | Cb-TRAM: Tracking and monitoring severe convection from onset over rapid development to mature phase using multi-channel Meteosat-8 SEVIRI data | |
Mason et al. | Construction of an inter‐tidal digital elevation model by the ‘Water‐Line’Method | |
Stockdon et al. | A simple model for the spatially-variable coastal response to hurricanes | |
CN114359841B (zh) | 一种基于时空平均的视频水位识别方法 | |
CN101586956B (zh) | 基于单目摄像机的河流水位监测方法 | |
CN108921165B (zh) | 基于水尺图像的水位识别方法 | |
Takagi et al. | Development of a noncontact liquid level measuring system using image processing | |
CN109143413A (zh) | 一种基于图像识别的雨量测量方法及装置 | |
JPWO2019176826A1 (ja) | 領域判定装置、監視システム、領域判定方法、及び、コンピュータプログラム | |
CN116011480B (zh) | 基于二维码标识符的水位获取方法、装置、设备及介质 | |
JP3220339B2 (ja) | 画像処理による水位計測方法および装置 | |
Garvine | The vertical structure and subtidal dynamics of the inner shelf off New Jersey | |
JP3701167B2 (ja) | 水位計測方法および装置 | |
Xie et al. | A deep-learning-based fusion approach for global cyclone detection using multiple remote sensing data | |
CN115546235A (zh) | 一种基于图像分割的水位识别方法、系统及存储介质 | |
Shoshany et al. | New evidence for sand transport direction along the coastline of Israel | |
Armaroli et al. | An integrated study of shoreline variability using GIS and ARGUS techniques | |
KR20060018909A (ko) | 구조물 감시, 진단을 위한 이미지 프로세싱에 기반한구조물의 동적영상변위계측시스템 | |
KR100571121B1 (ko) | 항공 레이저 측량데이터를 이용한 해안선 추출시스템 및 그방법 | |
JP3361726B2 (ja) | 液位計測方法及びその装置 | |
JP2933158B2 (ja) | 画像処理を用いた水位計測方法および水位計測装置 | |
JPH0814992A (ja) | 画像処理を用いた液面高さ計測方法及び装置 | |
Pape et al. | Multivariate analysis of nonlinearity in sandbar behavior |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070810 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080810 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080810 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090810 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110810 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120810 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130810 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |