JP3220258B2 - 加熱流体放出装置 - Google Patents

加熱流体放出装置

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JP3220258B2 JP28703392A JP28703392A JP3220258B2 JP 3220258 B2 JP3220258 B2 JP 3220258B2 JP 28703392 A JP28703392 A JP 28703392A JP 28703392 A JP28703392 A JP 28703392A JP 3220258 B2 JP3220258 B2 JP 3220258B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は航空ターボジエツトエン
ジンの空気取り入れ口の入口唇片の氷形成を阻止するた
めの装置に関しかつとくに低圧でかつ高度の混合により
防氷装置から加熱流体を放出するための加熱流体放出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロール・インダストリー社のアメリカ合
衆国特許第4,688,745号は、空気取り入れ口の
入口唇片に隣接して、エンジンの空気取り入れ口を構成
する中空の環状ケーシング内に画成される環状室に許容
されるようにエンジンの高圧部分から引き出される熱い
空気を供給するターボジエツトエンジンの空気取り入れ
口の入口唇片用防氷装置を記載している。熱い空気は該
熱い空気の円形の流れが室を通って形成されるように正
接方向において環状室に許容される。この解決におい
て、空気は次いで空気取り入れ口の環状ケーシング内で
環状室の後部を画成する内部仕切り壁の孔を通って放出
される。放出されるべき空気は孔を通って仕切り壁の後
ろの環状室内に通りかつ次いでケーシングの外壁の孔を
通って外気に放出される。
【0003】防氷装置により使用される熱い流体を放出
するための上述した装置により、かつとくにより高い引
き出し温度および圧力を有する最近のエンジンの開発に
より、ケーシングを構成する材料の過熱の危険がある。
この問題は複合材料が使用されるときとくに危険とな
る。とくに、仕切り壁の後ろの環状室に入る熱い空気が
空気取り入れ口を構成する環状ケーシングの内壁および
複合材料から作られるならば外壁上の消音パネルを損傷
するかも知れない。
【0004】この後者の問題を防止するために、また防
氷装置から熱い空気を放出するために仕切り壁に単一の
孔を有することが提案された。この場合に、たんいつつ
孔を通って放出される空気が空気取り入れ口のケーシン
グ内の管状導管によりケーシングの外壁の出口に向けら
れる。これは熱い空気が導管内に閉じ込められるので熱
い空気がケーシングの壁と接触するのを防止する。この
型の解決は、例えば、シヨート・ブラザーズ・ピー・エ
ル・シーのヨーロツパ特許第0205283号に記載さ
れている。
【0005】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、この第2の解
決も幾つかの欠点を有することが認められた。とくに、
外気に放出される熱い空気流は出口の下流のエンジン筺
体の外壁を超えて流れようとし、再び壁を構成する材料
の過剰な加熱の問題を生じる。このもんただいを阻止す
るために、出口が高圧放出噴流を発生するように形成さ
れ、かくして該噴流が出口のすぐ下流のエンジン筺体の
外皮に付着するのを阻止する。しかしながら、この装置
は放出される空気流ののより大きな圧力に抗するために
より重いかつより高価な構造を備えることを前提とす
る。さらに、導管の配置は導管および該導管がそれに接
続されねばならないエンジン筺体の壁を構成する材料の
異なる熱膨張特性から生じるさらに他の構造的な複雑さ
を生じる。
【0006】本発明の目的は上述した欠点を持たないタ
ーボジエツトエンジンの空気取り入れ口において防氷装
置から加熱流体を放出するための新規な装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の主題は、空気取り入れ口が、該空気取り入
れ口の入口唇片に隣接して、ケーシング内に画成する仕
切り壁を備えた中空の、環状ケーシング、熱い流体の流
れが前記唇片に氷が形成されるのを阻止するために向け
られる環状前方室を有し、そして前記空気取り入れ口の
前記ケーシングの外壁が前記前方室に以前に向けられた
熱い流体を外部に放出するための出口を有する、型の放
出装置において、前記出口が実質上局部外方流れの線に
沿って配置される複数のスロツトにより構成され、各ス
ロツトの長さがその幅よりかなり大きくそして前記スロ
ツトが、冷たい外気との高度の混合を受けかつそれゆえ
混合から結果として生じる冷却のためにエンジン筺体を
過熱することなしに、前記スロツトのすぐ下流のエンジ
ン筺体の外面を超えて流れる低圧放出流を生じるような
方法で成形されかつ配置されることを特徴とする加熱流
体放出装置である。
【0008】言い換えれば、放出されるべき空気を振り
向ける導管を備えた従来技術が熱い空気の噴流が出口の
すぐ下流のエンジン筺体の外皮に付着するのを防止する
ように高圧放出噴流を発生することによりエンジン筺体
の外皮の燃焼の問題を防止しようとしたのに反し、本発
明は上記従来技術のアプローチと反対のアプローチを採
用した。本発明によれば、出口のすぐ下流のエンジンの
外皮への噴流の付着はもはや反対されない。しかしなが
ら、構造は噴流がケーシングの材料の過熱の危険が阻止
されるようにエンジン筺体の外皮に付着する前に外気に
より非常に冷却される低圧噴流を発生するように配置さ
れる。
【0009】第1実施例において、スロツトは空気取り
入れ口の環状室の壁に直接形成設される。例えば、防氷
装置がアメリカ合衆国特許第4,688,745号から
知られる型、すなわち、熱い空気を室を通して円形通路
に沿って走行させる、環状前方室に熱い空気を向けるノ
ズルを有する型からなるならば、出口スロツトは円形通
路の最終部分に近い前方室の壁の部分に形成されるかも
知れない。
【0010】第2実施例において、しかしながら、仕切
り壁は熱い流体用の出口孔を有しかつ該孔が出口スロツ
トと連通し、これらのスロツトが仕切り壁の後ろの空気
取り入れ口の環状室の壁に形成されている。連通は出口
孔を含んでいる仕切り壁の部分により画成される箱状要
素、前記仕切り壁に隣接しかつ前記出口を含んでいる前
記後方室の外壁の1部分、および前記仕切り壁のすぐ後
ろに、前記後方室から隔離した仕切り室を画成するよう
に前記仕切り壁の前記部分におよび前記後方室の外壁の
前記部分に接合されるさらに他の壁を介して行われる。
【0011】以下に、本発明を非限定の例としてのみ設
けられる添付図面に関連して説明する。
【0012】
【実施例】図2を参照して、環状ケーシング4は該ケー
シング4内に空気取り入れ口3の入口唇片7および後方
室8に隣接して環状前方室6を画成する内方環状仕切り
壁5を有する。空気取り入れ口を構成する環状ケーシン
グの内壁の消音パネルは符号9で示される。
【0013】上述したエンジンは、例えば、該エンジン
の高圧部分から引き出された熱い空気が該熱い空気の円
形の流れが前方室6内に発生されるようにエンジンの軸
線10(図1)に対して正接する方向に環状室6内に開
口する導管(添付図面には示されない)を介して前方室
6内に向けられる型の、防氷装置(図示せず)を有す
る。
【0014】本発明によれば、前方室6を通って流れた
熱い空気は以下の方法においてエンジン筺体から放出さ
れる。
【0015】仕切れ壁5は、図示実施例においては矩形
でありかつエンジン(図3参照)の軸線10に対して周
部方向に細長い単一孔11を有する。空気は孔11を通
りかつ該孔11を含む仕切り壁5の部分により画成され
た箱状要素30、仕切り壁5に隣接する外壁4の1部分
4a、および仕切り壁5および外壁4aに接続される壁
13の内部のキヤビテイにより構成される仕切り室12
に入る。より詳しくは、外壁4aは実質上局部外方流れ
の線(図3の矢印Aで示される方向)に沿って配置され
る複数のスロツト15を有する被覆要素14により被覆
されるかなり広い孔4bを有し、各スロツトの長さはそ
の幅よりかなり大きい。
【0016】放出されるべき空気が後方室8と別個であ
る仕切り室12を通って流れることにより環状室6から
外気に通過するという事実はそれがパネル9が過熱によ
り損傷される危険を排除するので好都合である。同時
に、スロツト15の形状および配置がそれらが放出され
た空気の低圧噴流を作るように選択され、放出された空
気はそれゆえ外気との高度の混合を受けかつしたがつて
非常に冷却される。その低圧のため、放出された空気流
はスロツト15のすぐ下流のエンジンの外面に付着する
がこれは空気が混合の結果として十分に冷却されたので
外方パネルを構成する材料の燃焼の危険を伴わない。
【0017】もちろん、本発明による装置はまた、上述
した防氷装置以外の防氷装置とともに、例えば、図5に
示される防氷装置とともに使用されることができ、この
防氷装置において熱い空気は孔52を有する環状管51
によつて室6に向けられかつ次いで空気取り入れ口の唇
片の周辺のまわりに分布された幾つかの出口によつて外
部に放出される。
【0018】もちろん、同一物、構造の細部、出口の
数、それらの位置(例えば、単一位置におけるよりむし
ろ周辺のまわりに分布される出口)、渦巻形成または流
れ方向付け装置の形状、および実施例の形状に存続する
本発明の原理は、それにより本発明の範囲から逸脱する
ことなしに、例としてのみ説示された実施例に関連して
広範に変化することができる。
【0019】本発明による重要な代替の放出装置におい
て、箱状要素30および仕切り壁5の孔11は省略され
かつ一連のスロツトが、上述した方法において、空気取
り入れ口の前壁に直接形成される。この解決は室6(矢
印Cで示される)を通って円形通路に沿って熱い空気を
向けるノズル50(この場合に3本のノズル)を含んで
いる型の防氷装置とともに使用される本発明を示す図4
に示される。スロツト15は円形通路の最終部分近傍の
前壁に形成される。
【0020】
【発明の効果】叙上のごとく、本発明は、空気取り入れ
口が、該空気取り入れ口の入口唇片に隣接して、ケーシ
ング内に画成する仕切り壁を備えた中空の、環状ケーシ
ング、熱い流体の流れが前記唇片に氷が形成されるのを
阻止するために向けられる環状前方室を有し、そして前
記空気取り入れ口の前記ケーシングの外壁が前記前方室
に以前に向けられた熱い流体を外部に放出するための出
口を有する、低圧でかつ高度の混合によりターボジエツ
トエンジンの空気取り入れ口において防氷装置から加熱
流体を放出する加熱流体放出装置において、前記出口が
実質上局部外方流れの線に沿って配置される複数のスロ
ツトにより構成され、各スロツトの長さがその幅よりか
なり大きくそして前記スロツトが、冷たい外気との高度
の混合を受けかつそれゆえ混合から結果として生じる冷
却のためにエンジン筺体を過熱することなしに、前記ス
ロツトのすぐ下流のエンジン筺体の外面を超えて流れる
低圧放出流を生じるような方法で成形されかつ配置され
る構成としたので、従来装置における欠点を持たないタ
ーボジエツトエンジンの空気取り入れ口において防氷装
置から加熱流体を放出するための新規な加熱流体放出装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置を有するターボジエツト航空
機エンジンを示す概略図である。
【図2】図1の細部を示す拡大断面図である。
【図3】図2の細部を示す部分斜視図である。
【図4】本発明の変形例を示す斜視図である。
【図5】その周部のまわりに分布された幾つかの出口を
有する第2変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 空気取り入れ口 4 環状ケーシング 4a 外壁の部分 5 仕切り壁 6 環状前方室 7 入口唇片 8 後方室 11 出口孔 12 仕切り室 13 壁 15 スロツト 30 箱状要素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−160395(JP,A) 米国特許4482114(US,A) 欧州特許出願公開436243(EP,A 1) 英国特許出願公開2204361(GB,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B64D 15/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気取り入れ口(3)が、該空気取り入
    れ口(3)の入口唇片(7)に隣接して、ケーシング
    (4)内に画成する仕切り壁(5)を備えた中空の、環
    状ケーシング(4)、熱い流体の流れが前記唇片(7)
    に氷が形成されるのを阻止するために向けられる環状前
    方室(6)を有し、そして前記空気取り入れ口の前記ケ
    ーシングの外壁が前記前方室(6)に以前に向けられた
    熱い流体を外部に放出するための出口(15)を有す
    る、低圧でかつ高度の混合によりターボジエツトエンジ
    ンの空気取り入れ口において防氷装置から加熱流体を放
    出する加熱流体放出装置において、 前記出口が実質上局部外方流れの線に沿って配置される
    複数のスロツト(15)により構成され、各スロツトの
    長さがその幅よりかなり大きくそして前記スロツトが、
    冷たい外気との高度の混合を受けかつそれゆえ混合から
    結果として生じる冷却のためにエンジン筺体を過熱する
    ことなしに、前記スロツトのすぐ下流のエンジン筺体の
    外面を超えて流れる低圧放出流を生じるような方法で成
    形されかつ配置されることを特徴とする加熱流体放出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記スロツト(15)が前記前方室
    (6)の壁に設けられることを特徴とする請求項1に記
    載の加熱流体放出装置。
  3. 【請求項3】 入口ノズルから前記前方室(6)に円形
    通路に沿って熱い流体を向けるための手段を有し、前記
    複数のスロツト(15)が前記円形通路の端部近傍にあ
    る前記室(6)の壁の領域において調和よく配分される
    ことを特徴とする請求項2に記載の加熱流体放出装置。
  4. 【請求項4】 前記仕切り壁(5)が熱い流体用の出口
    孔(11)を有し該孔(11)が出口(15)と連通
    し、前記出口が前記空気取り入れ口の後方室(8)の壁
    にあり、該後方室(8)が仕切り壁により前記前方室
    (6)から分離されており、前記仕切り壁(5)の出口
    孔(11)が該出口孔を含んでいる前記仕切り壁(5)
    の部分により画成される箱状要素(30)、前記仕切り
    壁(5)に隣接しかつ前記出口(15)を含んでいる前
    記後方室(8)の外壁の1部分(4a)、および前記仕
    切り壁(5)のすぐ後ろに、前記後方室(8)から隔離
    した仕切り室(12)を画成するように前記仕切り壁
    (5)の前記部分におよび前記後方室(8)の外壁の前
    記部分(4a)に接合されるさらに他の壁(13)を介
    して前記出口(15)と連通することを特徴とする請求
    項1に記載の加熱流体放出装置。
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