JP3220025U

JP3220025U - ダイエット用パッチ

Info

Publication number: JP3220025U
Application number: JP2018004583U
Authority: JP
Inventors: 康泰崔
Original assignee: 株式会社オズファクトリー
Priority date: 2018-11-27
Filing date: 2018-11-27
Publication date: 2019-02-07
Anticipated expiration: 2028-11-27

Abstract

【課題】高い脂肪分解効果を発揮し、且つ肌トラブルを起こさないダイエット用パッチを提供する。
【解決手段】ダイエット用パッチは、皮膚付着層１１、支持層１３及び離型部材１５を有する。支持層１３には、皮膚付着層１１の少なくとも一部が含侵されている。皮膚付着層１１は、支持層１３と離型部材１５との間に介在している。支持層１３及び離型部材１５は、例えば略矩形である。皮膚付着層１１は、熱可塑性エラストマーゲルとカプサイシンとを含む。
【選択図】図２

Description

本考案は、ダイエット用パッチに関する。

ダイエット商品には様々なものがある。
このようなダイエット商品には、皮膚にゲル状の粘着剤を貼り付けることで、皮膚の温度を高め、脂肪分解を誘発させるダイエット用パッチがある。

ところで、このようなダイエット用パッチは、脂肪分解効果をさらに高めたいという要請がある。
また、パッチの粘着力により、肌のトラブルも起こさないようにしたいという要請がある。

本考案は、高い脂肪分解効果を発揮し、且つ肌トラブルを起こさないダイエット用パッチを提供することを目的とする。

上述した従来技術の問題点を解決し、上述した目的を達成するため、本考案のダイエット用パッチは、皮膚に付着して使用されるダイエット用パッチであって、皮膚付着層と、少なくとも一部が前記皮膚付着層が含侵された支持層と、前記皮膚付着層の一側に付着された離型部材とを有し、前記支持層と前記離型部材との間に前記皮膚付着層が介在している。

好適には、前記支持層及び前記離型部材は、略矩形、略円形又は略楕円形である。

好適には、前記支持層は、平面視において、離型部材の内側に位置している。

好適には、前記支持層の前記皮膚付着層側の面に永久磁石が固定されている。

好適には、前記離型部材は、前記永久磁石が外側に突き出る孔を有する。

好適には、前記皮膚付着層は、熱可塑性エラストマー(ＴＰＥ：Ｔｈｅｒｍｏｐｌａｓｔｉｃｅｌａｓｔｏｍｅｒ)ゲルにカプサイシンを添加されている。

好適には、前記皮膚付着層は、ＳＥＢＳ（ＳｔｙｒｅｎｅＥｔｈｙｌｅｎｅＢｕｔｈｙｌｅｎｅＳｔｙｒｅｎｅ) またはＳＥＥＰＳ（ＳｔｙｒｅｎｅＥｔｈｙｌｅｎｅＥｔｈｙｌｅｎｅＰｒｏｐｙｌｅｎｅＳｔｙｒｅｎｅ)３〜２０重量部と、粘着付与剤４２〜５３重量部と、ミネラルオイル４２〜５３重量部と、カプサイシン０．００１〜０．０２５重量部と、を含んで組成されることを特徴とするカプサイシンを含む熱可塑性エラストマーゲル組成物からなる。

本考案によれば、高い脂肪分解効果を発揮し、且つ肌トラブルを起こさないダイエット用パッチを提供することができる。

図１は、本実施形態のダイエット用パッチ１の平面図である。図２は、図１に示すダイエット用パッチの部分断面図である。図３は、図１に示すダイエット用パッチ１の変形例をするための平面図である。図４は、本考案の第２実施形態に係わるダイエット用パッチ１の平面図である。図５は、本考案の第３実施形態に係わるダイエット用パッチの平面図である。

以下、本考案の実施形態に係るダイエット用パッチを、図面を参照しながら説明する。
本実施形態のダイエット用パッチは、身体の特定部位に付けられる皮膚付着層を構成する熱可塑性エラストマーゲルに添加されたカプサイシン（ｃａｐｓａｉｃｉｎ）成分が熱生成と共に脂肪分解を誘導して付着部位のダイエットを助ける、カプサイシンを含む熱可塑性エラストマーゲル組成物を使用している。

[第１実施形態]
図１は、本実施形態のダイエット用パッチ１の平面図である。図２は、図１に示すダイエット用パッチ１の部分断面図である。
図１及び図２に示すように、ダイエット用パッチ１は、例えば、皮膚付着層１１、支持層１３及び離型部材１５を有する。

支持層１３には、皮膚付着層１１の少なくとも一部が含侵されている。
皮膚付着層１１は、支持層１３と離型部材１５との間に介在している。

図１に示すダイエット用パッチ１では、支持層１３及び離型部材１５は、略矩形である。
図１に示すように、平面視において、支持層１３は、離型部材１５の内側に位置している。

ダイエット用パッチ１では、皮膚付着層１１に含有されているカプサイシン成分が熱生成と共に脂肪分解を誘導して粘着部位のダイエットを助けるという点と、パッチを皮膚に付着すると体温によって有効成分が迅速に溶出して長時間（８時間以上）効果が持続するだけではなく、粘着力が強くてパッチを付けて運動してもパッチが落ちることはなく肌のトラブルも起こさないようにしたという点とにある。

本明細書では「ダイエット用パッチ」と記載したが、本考案のパッチで使用した熱可塑性エラストマーゲルは、ダイエットパッチはもとより、おむつ、生理用ナプキン、失禁ディスペンサーなどのように皮膚に粘着させて使用しなければならない様々な種類の製品と様々な用途とにそのまま適用することができる。考案の名称と請求の範囲に「ダイエット用パッチ」と記載したが、本考案の熱可塑性エラストマーゲルを他の用途に使用しても、すべての権利に含まれるということを予め明かしておく。

本考案のダイエット用パッチ１０は、肌に直接付けたり剥がしたりして使用するもので、熱可塑性エラストマー（ＴＰＥ：Ｔｈｅｒｍｏｐｌａｓｔｉｃｅｌａｓｔｏｍｅｒ、以下「ＴＰＥ」と称する）ゲルとカプサイシンとを含む皮膚付着層１１と、一側に皮膚付着層が含浸された支持層１３及び皮膚付着層１１の一側に付着されており使用するときには剥がす離型部材１５とを備える。

「皮膚付着層１１は、ＳＥＢＳ（ＳｔｙｒｅｎｅＥｔｈｙｌｅｎｅＥｔｈｙｌｅｎｅＢｕｔｙｌｅｎｅＳｔｙｒｅｎｅ）又はＳＥＥＰＳ（ＳｔｙｒｅｎｅＥｔｈｙｌｅｎｅＰｒｏｐｙｌｅｎｅＳｔｙｒｅｎｅ）３重量部〜２０重量部と、粘着付与剤４２重量部〜５３重量部と、ミネラルオイル４２重量部〜５３重量部とを含むＴＰＥゲルに、カプサイシン０．００１重量部〜０．０２５重量部を含む組成物で構成される。このようなＴＰＥゲルを含む組成物は、人体の皮膚に付着されて肌に素早く吸収され、一定時間以上持続的に成分を溶出させる役割を果たす。ＴＲＰＶ１にカプサイシンが作用するときに、神経を一時的に脱感作（ｄｅｓｅｎｓｉｔｉｚａｔｉｏｎ）させる効果を奏するために、米国で一般医薬品（Ｏｖｅｒ‐ｔｈｅ‐ｃｏｕｎｔｅｒｄｒｕｇ：ＯＴＣ）として販売されている疼痛管理医薬品は０．０２５％以上のカプサイシンを含有している。したがって、本考案ではＴＲＶＰ１の脱感作を避けるために使用されるカプサイシンの含有量を、０．０２５％未満にすることが望ましい。

本考案に使用されるＴＰＥゲルは、ブロックポリマーであるベースポリマーと粘着付与剤及び可塑化オイルであって、ミネラルオイルから成る。本考案のＴＰＥゲルは、天然ゴムに類似したガラス転移温度（−７２℃）を有しており、常温ではソフトなゲルの物性であり、１００℃以上の高熱で液化し始める特性を示す。したがって、常温で使用するときは、いつもしっとりして付け心地が良い。

ベースポリマーに使用されるブロックポリマーは、スチレン系のＳＥＢＳ又はＳＥＥＰＳを使用する。ＳＥＢＳ及びＳＥＥＰＳは人体に安全で機械的物性に優れていることから医薬品、化粧品の原料としてもよく使用されるブロックポリマーであるが、詳細には医療用パッチ、リップグロスなどの化粧品、赤ちゃんのおむつや個人衛生用品などがその代表的な使用事例である。特に、ＳＥＢＳ及びＳＥＥＰＳは、他のスチレン系ブロックポリマーよりも凝集力に優れているので、肌に付けて剥がすときに残留物が肌に残ってはいけないパッチに適している。

粘着付与剤は、スチレンブロックポリマーと優れた相溶性を有するＣ５又はＣ９系の炭化水素樹脂（ｈｙｄｒｏｃａｒｂｏｎｒｅｓｉｎ）の中から使用するが、望ましくは、優れた粘着力を確保するために水素が添加された炭化水素樹脂（ｈｙｄｒｏｇｅｎａｔｅｄｈｙｄｒｏｃａｒｂｏｎｒｅｓｉｎ）を使用し、より望ましくは、米国ＦＤＡから食品用ラップ、食品用ラベルに使用が許可されたものを使用し、又は、ＩＮＣＩ（ＩｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌＮｏｍｅｎｃｌａｔｕｒｅｏｆＣｏｓｍｅｔｉｃＩｎｇｒｅｄｉｅｎｔｓ）に登載されたＣＡＳ番号を持つもののうち、水素が添加された炭化水素樹脂（ｈｙｄｒｏｇｅｎａｔｅｄｈｙｄｒｏｃａｒｂｏｎｒｅｓｉｎ）を使用する。

可塑化オイルとしてのミネラルオイルは、化粧品及び食品添加物用として精製された高純度の流動パラフィンを使用するが、望ましくは、一般化粧品で使う低粘度オイルよりは、動粘度（ｋｉｎｅｍａｔｉｃｖｉｓｃｏｓｉｔｙ）６０ｃＳｔ以上のオイルを使用するとよい。なぜなら、一般化粧品が付け心地や洗浄、保湿効果を重要視するのに対し、本考案のパッチで使用するＴＰＥゲルでは、皮膚への柔軟効果がさらに重要で、本考案に適したＴＰＥゲルの物性を付与するためである。前記ミネラルオイルは、常温では蒸発されないので、製造後時間が経過したり密封しなくても有効成分がそのまま残っているようになり、ゲルのしっとりとした感触を維持することができる。

このように配合された剤形は、ＳＥＢＳ又はＳＥＥＰＳが有するポリスチレン両方のエンドブロック（ｅｎｄ−ｂｌｏｃｋ）及び真ん中のラバーブロック（ｒｕｂｂｅｒ−ｂｌｏｃｋ）の構造によって感圧粘着剤（ＰＳＡ：ＰｒｅｓｓｕｒｅＳｅｎｓｉｔｉｖｅＡｄｈｅｓｉｖｅｓ）性質を有し、ガラス転移温度が天然ゴムと同様の−７２℃レベルと常温ではふわふわした軟質のゲルの形態を維持し、肌に付けたときに皮膚の温度に反応して迅速にカプサイシンのような有効成分を提供する。

このようにして組成されたＴＰＥゲルは、水分が含有されておらず、脂溶性のカプサイシンの溶解と皮膚に伝達する能力とが、水溶性アクリル剤形、ハイドロゲル剤形及びエマルジョン剤形よりも優れているので、皮膚を刺激しない程度の組成比でもカプサイシン成分の持続的な溶出（８時間以上）を可能にして、成分の過剰含有に因る肌のトラブルや不快感などの副作用がなく温熱感と脂肪分解とを可能にする。

カプサイシンは、唐辛子に含まれた辛味の原因物質であって、人体内のエネルギー代謝を促進し、脂肪組織を刺激して熱の発生を促進させながら脂肪組織を燃焼させて体脂肪の減少とコレステロールの減少に関わる成分であるが、前記カプサイシンは皮膚がひりひり痛いと感じない程度の組成比が重要であり、一定の組成比を超えるとユーザが皮膚のひりひりした痛みを感じて、パッチを直ぐに剥がしてしまうので使用そのものが中断されるからである。したがって、本考案に係るパッチにおいてカプサイシンの含有量は０．００１重量部〜０．０２５重量部であるが、人体の部位別にカプサイシンの吸収敏感度が異なることを勘案して、カプサイシンの含有量を部位別に異なるようにして施すことが望ましいが、腹部とセルライト（ｃｅｌｌｕｌｉｔｅ）の多い部位とには、０．００３重量部〜０．００８重量部を含有し、前腕、ふくらはぎ、太もも、お尻などには０．００１重量部〜０．００３重量部を適用することがさらに望ましい。

本考案に係るダイエット用パッチの一回当たりの使用時間は１日８時間に設計されているが、これは皮膚呼吸のために16時間の休息期間を置くためであり、一度付けたとき、皮膚に刺激を少なくしながら8時間以上カプサイシンが持続的に溶出されるようにすることは、カプサイシンの含量と皮膚付着層１１の厚さを調節することにより可能である。皮膚付着層１１のＴＰＥゲルの厚さは２０μｍ〜４００μｍが望ましい。

ＴＰＥゲルを皮膚に付着すると、周囲の空気と遮断されて皮膚の温度及び湿度が上昇する効果があり、本考案のダイエット用パッチを着用する間、熱生成効果で皮膚の温度を上げる一方、一面が不織布に付着されたＴＰＥゲルが皮膚と密着されているので、周囲の空気と遮断されて皮膚の温度を保護し、皮膚の保湿を強化して、カプサイシンを始めとする有効物質が直接皮膚に吸収される与件をさらに良好にして、別途の吸収促進剤及び流動化促進剤なしに拡散させて、カプサイシンを皮膚に有効に吸収させる。

TPEゲルにカプサイシン以外の脂肪分解物質を添加する場合、共役リノール酸（ＣｏｎｊｕｇａｔｅｄＬｉｎｏｌｅｉｃＡｃｉｄ、紅花の種エキス)、ココナッツオイルのような脂溶性成分を主に使用するが、カフェインのような水溶性物質も使用することができる。

本考案において、支持層（ｂａｃｋｌａｙｅｒ、１２)の片面には、皮膚付着層１１を成すＴＰＥゲルが結合されているが、パッチを皮膚から剥がすときに皮膚にＴＰＥゲルが残らないようにするためには、ＴＰＥゲルと支持層１３とがよく結合されていなければならない。このような結合のための方法として、１００℃以上の高温状態で液化されたＴＰＥゲルが支持層１３に拡散浸透して０．０１ｍｍ以上含浸されるようにしなければならない。このように結合させると、ＴＰＥゲルを皮膚から剥がすときに、剥離強度に耐えて皮膚にＴＰＥゲルがくっつかなくなる。また、支持層１３の材料は、不織布やポリエステル生地であれば良く、皮膚付着層１１の蒸発やずり落ちなどを防止するための如何なる装置も要らない。

図３は、図１に示すダイエット用パッチ１の変形例をするための平面図である。
本考案では、ダイエット用パッチ１を図３に示すように形成してもよい。

[第２実施形態]
図４は、本考案の第２実施形態に係わるダイエット用パッチ１０１の平面図である。
ダイエット用パッチ１０１は、図２に示すように、例えば、皮膚付着層１１、支持層１３及び離型部材１５を有する。
図４に示すように、ダイエット用パッチ１０１は、平面視において、離型部材１５は矩形である。

また、１枚の離型部材１５に２×５で合計１０個の支持層１３が形成されている。
支持層１３は、平面視が略円形あるいは略楕円形である。
使用時に、離型部材１５から使用する単数又は複数の支持層１３を剥がす。

[第３実施形態]
図５は、本考案の第３実施形態に係わるダイエット用パッチ２０１の平面図である。
ダイエット用パッチ２０１は、図２に示すように、例えば、皮膚付着層１１、支持層１３及び離型部材１５を有する。
図５に示すように、ダイエット用パッチ１０１は、平面視において、支持層１３及び離型部材１５は矩形である。

支持層１３の中央に離型部材１５側に向けて凸状の永久磁石２１が固定されている。
離型部材１５の永久磁石２１と対向する位置には、永久磁石２１が突き出る孔１５aが形成されている。

使用時に、離型部材１５を支持層１３から剥離し、永久磁石２１を皮膚に当てて皮膚付着層１１を皮膚に貼り付ける。
ダイエット用パッチ２０１によれば、皮膚付着層１１による前述した効果に加えて、永久磁石２１により血行を良くする効果がさらに発揮することができる。

なお、永久磁石２１の数は任意である。また、支持層１３の形状も任意である。

本考案は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本考案の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
本発明のダイエット用パッチの形状は任意であり、テープ状等でもよい。すなわち、温熱ヒートテープであってもよい。

本考案は、例えば、ダイエット用パッチに適用可能である。

１，１０１，２０１…ダイエット用パッチ
１１…皮膚付着層
１３…支持層
１５…離型部材
１５a…孔

Claims

皮膚に付着して使用されるダイエット用パッチにおいて、
皮膚付着層と、
少なくとも一部が前記皮膚付着層が含侵された支持層と、
前記皮膚付着層の一側に付着された離型部材と
を有し、
前記支持層と前記離型部材との間に前記皮膚付着層が介在している
ダイエット用パッチ。
前記支持層及び前記離型部材は、略矩形、略円形又は略楕円形である
請求項１に記載のダイエット用パッチ。
前記支持層は、平面視において、離型部材の内側に位置している
請求項１または請求項２に記載のダイエット用パッチ。
前記支持層の前記皮膚付着層側の面に永久磁石が固定されている
請求項１〜３のいずれかに記載のダイエット用パッチ。
前記離型部材は、前記永久磁石が外側に突き出る孔を有する
請求項４に記載のダイエット用パッチ。
前記皮膚付着層は、熱可塑性エラストマー(ＴＰＥ：Ｔｈｅｒｍｏｐｌａｓｔｉｃｅｌａｓｔｏｍｅｒ)ゲルにカプサイシンが添加されている
請求項１〜５のいずれかに記載のダイエット用パッチ。
前記皮膚付着層は、
ＳＥＢＳ（ＳｔｙｒｅｎｅＥｔｈｙｌｅｎｅＢｕｔｈｙｌｅｎｅＳｔｙｒｅｎｅ) またはＳＥＥＰＳ（ＳｔｙｒｅｎｅＥｔｈｙｌｅｎｅＥｔｈｙｌｅｎｅＰｒｏｐｙｌｅｎｅＳｔｙｒｅｎｅ)３〜２０重量部と、
粘着付与剤４２〜５３重量部と、
ミネラルオイル４２〜５３重量部と、
カプサイシン０．００１〜０．０２５重量部と、
を含んで組成されることを特徴とするカプサイシンを含む熱可塑性エラストマーゲル組成物からなる
請求項６に記載のダイエット用パッチ。