JP3219999U - 揺動型マウスパッド - Google Patents

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Abstract

【課題】マウス使用時の手首等の疲労を予防することができるマウスパッドを提供する。
【解決手段】本考案のマウスパッドにおいては、マウスの滑走板11を下から支える支持体12は載置平面13と一点または一直線で接する構成とする。このため、マウスを滑走させたときに滑走板が揺動するので、手首や肘が回旋・屈伸を余儀なくされ、関連部位の血流を促進し、疲労を予防する。
【選択図】図1

Description

本考案は、計算機の入力装置であるマウスの下に置いてその上でマウスを滑走させるためのマウスパッドに関する。特に、長時間マウスを使用する場合等に発生する手首等の疲労を予防・軽減するためのマウスパッドに関するものである。
マウスは、パーソナルコンピューターなどの入力装置として簡便なものであり、広く普及している。しかし、データ入力などのためにマウスを毎日長時間使用すると、手首や腕などの不調を生ずることが少なくない。これは、マウス使用時には手首、肘、肩などの関節が不自然な状態で固定されるため、関連する筋肉において血流が阻害され疲労を生じることが主たる原因であると考えられている。
この点を更に詳細に述べると、腕を自然に机上に置いた場合には、小指側は机上に圧着するが、親指側はやや浮いた状態になるのが普通である。しかし従来のマウスでは、小指側は浮かせ親指側は机上に近づけるようにマウスを握らなくてはならない。すなわち、このとき手首や腕はやや回内(右腕であれば、肘から手首の方向を見て反時計方向に回旋すること)している。そしてマウスを水平なマウスパッドの上で滑走させるときは、この回内状態を固定したままマウスを水平に動かさなくてはならないので、手首や腕の筋肉に負担がかかっている。
マウス使用による手首や腕等の疲労は、放置するといわゆる「マウス腱鞘炎」と呼ばれる炎症に至り、手首・肘・肩に留まらず背中や腰など全身に症状が及ぶ恐れもあるので、その予防は重要な課題となっている。このため、従来、マウスの形状・機能やマウスパッドの形状などにおいて、疲労を防ぐための様々な工夫が提案され、また実際に製品化されている。
上に述べた腕の回内を防ぐため、マウスに関しては、例えば、ジョイスティックのようなスタイルで握ることにより手首の回内を抑えて負荷を軽減する形状のマウスが製品化されている(非特許文献1)。また、マウスの形状そのものを、使用者の手や指の形状に合わせてカスタマイズして製造することにより、使用時の手首等の負担を軽減することが提案されている(特許文献1)。このほかにも、マウス内部に上下のクッション機能を内蔵する(特許文献2)、マウス後部に手首を置く台を付置する(特許文献3)など、様々な手段で手首等の負担を軽減するマウスが提案されている。
一方、マウスパッドに関しては、マウス滑走面を水平面ではなく傾斜面とすることにより、マウスを把持したときの上記の回内状態を解消させるものが提案されている(特許文献4,5,6)。このほかにも、手首の下にクッションを置き手首の高さを保つことで筋緊張を軽減するマウスパッド(非特許文献2)や、デスクに取り付け、体の横でマウスの操作をすることで、腕を前に出すことによる筋緊張を軽減したマウスパッド(非特許文献3)などが製品化されている。
特開2004−157709号公報 特表2018−505499号公報 特開平06−019619号公報 実用新案登録第3038777号公報 特開平11−24836号公報 実用新案登録第3137791号公報
SAKIDORI "疲れないマウスのおすすめランキング"、 「第5位 サンワサプライ(SANWA SUPPLY) ワイヤレスエルゴレーザーマウス MA-ERGW6」 [online]、[2018年8月17日検索]、インターネット <URL:https://sakidori.co/article/44449> Rakuten "低反発 リストレスト付き マウスパッド"、 [online]、[2018年8月17日検索]、インターネット <URL:https://item.rakuten.co.jp/vaps/4589559084731/> エルゴノミクスショップ "マウステーブル" [online]、[2018年8月17日検索]、 インターネット <URL:https://ergs.jp/products/detail.php?product_id=1885>
本考案は、マウス使用時の手首等の疲労を予防することができるマウスパッドを提供するものである。
上にも述べたように、マウス使用時の手首等の疲労を予防することは重要課題である。そして、疲労予防のためのマウスが多数提案・製品化されている。しかしこれらのマウスは特殊な形態・構造・製法となるので、高価格となり、また嵩張ったものになる。
一方、マウスではなくマウスパッドによって疲労予防ができれば、使用するマウスが特定のものに限られないので、大変好都合である。しかしながら、先に述べたようなすでに提案・製品化されている疲労予防型マウスパッドは、いずれも十分な疲労予防の効果を有しない。
なぜならば、マウスパッドをデスクに取り付けたり手首を置くクッションを設けたもの(非特許文献2、3)であっても、マウス使用中は手首や肘が特定状態に固定されるということは従来品と変わりなく、そこでの血流を阻害するものであるからである。また、マウス滑走面を傾けたマウスパッド(特許文献4,5,6)は、腕の回内状態は解消できるが、やはりマウス使用中は特定の方向に手首や肘が固定されてしまうので、十分な効果を有しない。
本考案の課題は、マウスの使用中に手首や肘が固定されることなく、むしろマウスを動かすと自ずと手首や肘の動きが促され、もって血流の阻害を防ぐことができるマウスパッドを、きわめて簡単・安価な構成によって提供することである。これによって、マウスの長時間使用時でも手首や腕の筋肉において疲労を発生することを防ぐことができる。

請求項1にかかるマウスパッドは、マウスをその上で滑走させるための滑走板と、該滑走板を下から支える支持体とを備え、これらは水平な平面(以下ではこれを載置板と称する)の上に載置される。載置板は、必ずしも本マウスパッドの構成部品の一つである必要はない。例えば、滑走板と支持体のみを備え、これらを直接平らな机上に置くことにより載置板を不要としたマウスパッドであっても本考案を構成する。
ここで、該支持体は、該滑走板と一直線または一点で接するものであるか、または、該載置板と一直線または一点で接するものであるとする。その両方であってもよい。これにより、本マウスパッドは、該滑走板の上でマウスを滑走させたときに、該一直線または該一点を支点として該滑走板が揺動することを特徴とするものである。
ここで揺動とは、シーソーのような支点を中心にした上下運動を意味する。これにより、該滑走板の上でマウスを移動すれば、該滑走板を左右あるいは前後に傾けることができる。
請求項1のマウスパッドは、例えば、断面が半円となる凸面を有する柱状の物体(以下ではこれを支持体と記す)を、該凸面が下向きになるように滑走板の下に固定し、それを載置板の上に置くことにより容易に実現できる。該支持体は該載置板とは一直線で接するものとなるからである。これにより該滑走板は、マウスを滑走させたときに、該支持体と該載置板との接線を支点に、その両側(これを左右とする)に揺動する。
請求項1のマウスパッドは、また例えば、円錐や角錐などの錐体を支持体として、その底面を滑走板の裏面に固定し、その頂点を載置板の上に置くことによっても容易に実現できる。該支持体は該載置板とは一点で接するものとなるからである。これにより該滑走板は、マウスを滑走させたときに、該支持体と該載置板との接点を支点に、全方向に揺動する。
請求項1のマウスパッドは、また例えば、球体を赤道部を含む平面で切断したような半球状の物体を支持体として、その切断平面側を滑走板の裏面に固定し、その球面側を載置板の上に置くことによっても容易に実現できる。この場合も、該滑走板は全方向に揺動する。
請求項1のマウスパッドは、また例えば、上面が錐体の頂点や半球のような凸型になっていて反対側の底面は平面になっている短い柱状物体を支持体として、その底面を滑走板の裏面に固定し、その凸面側を載置板の上に置くことによっても容易に実現できる。この場合も、該滑走板は全方向に揺動する。
以上に述べた支持体の取付方法は、上下をまったく逆転するとすることも可能である。例えば、錐体の支持体の底面を載置板に固定し、該錐体の頂点の上に滑走板の裏面を接するように置き、ここを支点とする構造であってもよい。
請求項2のマウスパッドは、請求項1のマウスパッドにおいて支持体を円柱状または球体状とし、これが滑走板と載置板との間で回転し、かつ転がって移動する構造とする。そして本マウスパッドは、該滑走板または該載置板に固定されているストッパーを備え、該支持体が転がることのできる範囲が該ストッパーにより定められた範囲に制限されることを特徴とする
請求項2のマウスパッドは、例えば、円柱状の支持体を載置板の上に横に寝かせ、その上に滑走板を載せ、また滑走板の特定の位置にストッパーとなる突起物を固定することにより容易に実現できる。該支持体は、滑走板および載置板のどちらにも固定されない。これにより、マウスを滑走させたときには、該支持体が回転して載置板の上を転がり、それに伴い該滑走板は水平方向に移動し、かつ揺動する。
請求項2のマウスパッドは、また例えば、支持体を球状の物体とし、これを載置板の上に置き、その上に滑走板を載せることによっても容易に実現できる。
請求項3のマウスパッドは、請求項1のマウスパッドにおいて、滑走板のうち支持体の直上にあたる部分の重量を他の部分より大きくすることにより、該滑走板の上でマウスを滑走させたときに、該滑走板の揺動を小さくすることを特徴とする。
請求項3のマウスパッドは、例えば、滑走板の裏面の支持体の直上にあたる部分に、金属板などの重量のある板を張り付けるなどにより、容易に実現できる。
以上に述べたように、請求項1ないし請求項3にかかる考案は、特殊な回転金具などを用いることなく単純・低コストの構成により、滑走板が揺動するマウスパッドを実現する。そして本考案にかかるマウスパッドは、従来、固定され静止しているべきマウスパッドの滑走板が揺動するという斬新な構成により、以下の「考案の効果」に述べるように、マウスの使用中にそれを使う手首や肘の運動を促し、その疲労を軽減する。
以上の請求項1、2および3の考案にかかるマウスパッドは、滑走板は支点でのみ支えられているので、その上でマウスを滑走させると滑走板が揺動して傾きの向きが変化する。このため、マウスの使用者は無意識のうちにマウスを持つ手の手首や肘を動かすことを余儀なくされる。
しかも、固定した傾きの滑走板を有するマウスパッドと異なり、本考案のマウスパッドはマウスの動きに伴って滑走板の傾きや方向が変化するので、手首や肘などがいろいろな方向に動かされ、マウスを操作しながら手首や肘の体操をしているのと同様の効果を得ることができる。すなわち、手首や肘が固定されている場合のような血流の阻害を生じさせないので、長時間のマウス使用による疲労を防ぐことができる。
即ち、請求項1の考案にかかるマウスパッドにおいては、支持体が滑走板または載置板と一線で接するものであれば、その接線の上を越えてマウスを左右に動かすと、滑走板はそれに応じて左右に傾く。よって、手首は左右に回旋させられ、上の効果が得られる。支持体が一点で接するものであれば、その接点の上を越えてマウスを動かすと、手首は回旋のみならず前後方向に屈伸もさせられる。
請求項2の考案にかかるマウスパッドにおいては、マウスを滑走させたときにはその摩擦力が滑走板や支持体に伝えられ、支持体は載置板の上を転がり、滑走板は支持体の回転に送られてしばらく水平移動し、その後傾く。すなわち、滑走板が揺動する支点そのものが移動する。また滑走板は水平状態をしばし保ったのち倒れる。このため手首の動きは、請求項1の場合のように単に固定した支点の上を越えるときのみ回旋・屈伸させられるのではなく、甚だ複雑なものとなる。その分、手首や肘が複雑に動かされるので、高い体操効果が得られる。
請求項3の考案にかかるマウスパッドにおいては、滑走板の支点周辺部の重量が外縁部に比べて大きくなるので、マウスが支点の直上部を外れて移動したときの滑走板を傾ける回転モーメントは小さくなり、滑走板の傾きは緩慢になる。このため、滑走板の傾きに伴う手首の回旋・屈伸を緩やかなものにすることができる。
請求項1にかかる考案の実施形態である実施例1のマウスパッドの投影図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 請求項2にかかる考案の実施形態である実施例2のマウスパッドの投影図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 実施例2における一動作例を示すための図であり、(a)は動作の開始時、(b)は動作中、(c)は動作の終了時、の各々における実施例2のマウスパッドの正面図である。 請求項3にかかる考案の実施形態である実施例3のマウスパッドの正面図である。
以下では、本考案の実施形態を、図1から図4に示す実施例1、2および3を用いて具体的に説明する。
図1は、請求項1にかかる考案の実施形態の一つである実施例1のマウスパッドを、投影図によって図示したものである。図1において、(a)はその正面図であり、(b)はその側面図である。また、11は滑走板、12は支持体、13は載置板、14は載置板13の左右両側に取り付けた側壁、15は載置板13の前後両側に取り付けた側壁である。図が煩瑣になることを防ぐため、(a)においては前後の側壁15の投影線、(b)においては左右の側壁14の投影線は省略している。
なお、以下の実施例1ないし3においては、滑走板の形状は四角形であり、その長辺が使用者の人体前面に平行になるように置かれているものと仮定する。しかし、これらは本考案の必須要件ではなく、例えば円形や楕円形の滑走板であっても本考案を構成することは明らかである。また載置板は、マウスパッドに一体化された部品であると仮定しているが、先にも述べたように、このことも本考案を構成する必須要件ではない。またカギ型の側壁は、載置板の周囲を囲っており、これによってマウスパッドの操作中や運搬中に滑走板や支持体が載置板の外に飛び出すことを防いでいるが、これも載置板と同様に本考案を構成する必須の要素ではない。
支持体12としては、実施例1では(a)に示すように下面が円形の曲面になっている柱状の物体を使用している。また支持体12は、(b)に示すように長手方向の両端が丸く面取りされている。そして支持体12の上面は滑走板11に固定されている。支持体12の下面は載置板13の上に固定せずに置かれている。
なお、支持体12の両端が丸く面取りされているのは、滑走板が前後にも容易に揺動できるようにするためであるが、このことは本考案の必須要件ではない。例えば、支持体12の両端が平面であるときは、滑走板は前後には揺動しにくくなるが、左右の揺動は行われるので、本考案の実施となる。
図1(a)(b)から明らかなように、滑走板11は、支持体12の下面と載置板との接線を支点として、その左右に揺動する。また支持体12の長手方向が滑走板の上下端まで届いておらず、かつその両端が丸く面取りされていることから、滑走板11は前後にも容易に揺動する。
このため、マウスを支点の上で左右に滑走させたときには、滑走板が左右に揺動し、それに応じて手首が左右に回旋する。またマウスを前後に滑走させたときには、滑走板が前後に揺動し、それに応じて手首が前後に屈伸する。これによって手首や肘のまわりの筋肉が伸縮し、血流の阻害による疲労を防止することができる。
図2は、請求項2にかかる考案の実施形態の一つである実施例2のマウスパッドを、投影図によって図示したものである。図2において、(a)はその正面図であり、(b)はその側面図である。また、21は滑走板、22は支持体、23は載置板、24,25は側壁、26,27はストッパー、である。図1と同様に、図が煩瑣になることを防ぐため、(a)においては前後の側壁25の投影線、(b)においては左右の側壁24の投影線は省略している。
支持体22としては、実施例2では円柱状の物体を使用している。また本実施例では、支持体22は(b)に示すように長手方向の両端は丸くなっている。これは滑走板が前後にも容易に揺動できるようにするためであるが、丸くなっていることは本考案の必須要件ではない。例えば、支持体22は両端に向かってテーパーがかかっているものでもよいし、両端が平面であってもよい。そして支持体22はどこにも固着されずに、載置板23の上に横になるように置かれている。
実施例1にも述べたように、支持体22の両端が丸くなっていることは本考案の必須要件ではない。例えば、支持体22は両端に向かってテーパーがかかっているものでもよいし、両端が平面であってもよい。
ストッパー26,27は、実施例2においては三角柱の物体を使用している。ストッパー26,27は、支持体22の両側に位置するように、支持体とはある程度の間隔をあけて滑走板21の下面に固定されている。
図2(a)(b)から明らかなように、滑走板21は、滑走板21の下面と支持体22との接線を支点として、その左右に揺動する。また支持体22の長手方向が滑走板の上下端まで届いておらず、かつその両端が丸くなっていることから、滑走板21は前後にも多少は揺動する。このため、マウスを支持体22の上で左右に滑走させたときには、実施例1と同様に、滑走板が前後左右に揺動し、手首等の疲労を防止することができる。
以上に加えて、請求項2にかかる考案の特徴として、実施例2では、支持体22は載置板23の上を回転して転がることができる。そして、2個のストッパー26,27は支持体22の両側に間隔をあけて固定されているのであるが、この構成のもたらす効果について以下に詳述する。
実施例2においては、マウスを滑走させたときには滑走板21はマウスとの摩擦力により引っ張られ、下の支持体22を回転させ、滑走板21は引っ張られた方向に移動するとともに支持体22は載置板の上を回転して転がる。
上記構成の第一の効果は、このとき支持体22は、必ずしも長手方向が人体正面に向かう方向になるとは限らず、ストッパーが許容する範囲で斜め向きになることもあることである。これによって、支点となる滑走板21と支持体22との接線が斜めになるので、マウスを滑走させたとき滑走板は斜め方向に倒れることになり、これに伴い、手首の曲がり方も前後左右だけでなく斜め方向の動きも促される。
上記構成の第二の効果は、上記のように支持体22が2個のストッパーの間を回転して転がることにより、手首の回旋を緩やかにすることである。これについて図3(a)(b)(c)に示す動作例について説明する。図3においては、31はマウス、32は滑走板21の移動方向を示す矢印、33はマウス31の移動方向を示す矢印である。21〜27の構成要素は図2と同じであるので説明は省略する。なお、図を簡明にするため、図3では側壁24、25の記載は省略している。
図3(a)において、滑走板21は図の右側に倒れており、支持体22は左のストッパー26によって止められているとする。この状態から、マウス31を滑走板21の右端から左端に向かって左に滑走させるものとする。
マウス31を矢印33に示すように左に動かすと、マウスと滑走板との間の摩擦力によって滑走板21は矢印32に示す方向に押され、支持体22が回転し、滑走板はその上を送られるように左に移動する。このため図3(b)に示すように、支持体22はストッパー26から離れ、右のストッパー27に近づく。また右に倒れていた滑走板21は移動中は水平になる。
さらにマウス31を左に動かすと、図3(c)に示すように、支持体22は右のストッパー27によって動きを止められる。このため、滑走板は左に倒れる。
以上において、マウス31を持つ手首の動きを考える。以下では右手でマウスを持つと仮定する。また図3は人体の側からマウスパッドを見た図であるとする。
マウス31を持つ手首は、図3(a)から(b)、(c)へと変わるにつれて、徐々に回内する。すなわち、右手の甲が体の右外側向きからいったんは上向きに、そして左外側向きになるように、手首が回内する。このように、手首が緩やかに回旋することが実施例2の第二の効果である。
なお、実施例2の支持体22は柱状物体を横に寝かせたものとしたが、支持体22を球状物体とする場合は、ストッパーは支持体の左右だけでなく前後にも取り付けることが考えられる。
図4は、請求項3にかかる考案の実施形態の一つである実施例3のマウスパッドについて、その正面図を図示したものである。実施例3は、実施例2のマウスパッドに請求項3にかかる考案を適用したものである。
図4においては、21ないし27は図2、図3と共通のものであるので説明は省略する。図2(a)と同様に、側壁25の記載は省略している。41は錘板であり、図4ではわかりやすいように黒く塗りつぶしている。錘板41は、例えば重い金属板などで構成できる。錘板41は滑走板21に固着し、その下にストッパー26、27を固定している。
図4から明らかなように、実施例3の滑走板21は錘板41のために両ストッパーの間の部分が重くなっているので、揺動しにくくなっている。したがって本考案により、滑走板21の上でマウスを滑走させたときに、マウスを持つ手首の回旋や屈伸を、実施例1,2に比べるとより緩やかなものにできる。
なお、実施例3は実施例2に錘板を加えた例を示しているが、実施例1に錘板を加えたものも請求項3にかかる本考案の実施形態となることはいうまでもない。
以上をまとめると、請求項1の実施形態である実施例1においては、マウスが支点の上を左右に滑走するときに滑走板が左右に倒れ、マウスを持つ手首は急速に回旋させられる。また滑走板は前後方向にも揺動するので、手首は前後に屈伸もさせられる。また、請求項2の実施形態である実施例2においては、マウスが支点の上を滑走するときには、支点を形成する支持体が転がって位置や向きを変えるので、滑走板は前後左右の様々な方向に様々な大きさで倒れ、倒れる早さも様々であり、それに伴ってマウスを持つ手首も前後左右の様々な方向に様々な大きさで回旋・屈伸させられる。請求項3の実施形態である実施例3においては、支点の上に錘板を置くことにより滑走板の急速な揺動を抑え、手首の回旋・屈伸の速さや大きさを緩やかにできる。
よって本考案は、マウスを使用するときに手首や肘、上腕の運動が促されるので、これら部位での血流の阻害を防ぐ効果がある。また本考案は、使用者の好みに応じた製品を選択できるように、運動の緩急が異なる複数種類のマウスパッド装置を提供するものであり、マウス使用時の手首や肘等の疲労を防止する効果が大きい。
また上記の実施例1ないし実施例3からわかるように、本考案は複雑・高価な部品の使用は必要なく、きわめて簡単・安価な構成によって実現できるので、本考案を適用した製品の普及は容易であり、その意味からも本考案の効果は大きい。
11 滑走板
12 支持体
13 載置板
14 側壁
15 側壁
21 滑走板
22 支持体
23 載置板
24 側壁
25 側壁
26 ストッパー
27 ストッパー
31 マウス
32 滑走板の動く方向を示す矢印
33 マウスの動く方向を示す矢印
41 錘板

Claims (3)

  1. 計算機への入力装置であるマウスの下に置いてマウスを滑走させるためのマウスパッドであって、
    マウスをその上で滑走させるための滑走板と、
    該滑走板を下から支える支持体
    とを備え、
    該滑走板および該支持体は水平な平面の上に載置され、
    該支持体は該滑走板および/または該載置平面と一直線または一点で接するものであって、
    これにより、該滑走板の上でマウスを滑走させたときに、該一直線または該一点を支点として該滑走板が揺動する
    ことを特徴とするマウスパッド
  2. 請求項1のマウスパッドであって、
    該滑走板と該載置平面との間に挟まれ、該滑走板の水平方向の移動に伴い回転し移動する円柱状または球体状の支持体と、
    該滑走板または該載置平面に固定され該支持体が移動する範囲を制限するストッパー
    とを備え、
    該滑走板の上でマウスを滑走させたときに、該支持体が該ストッパーにより定められた範囲を回転して移動する
    ことを特徴とするマウスパッド
  3. 請求項1のマウスパッドであって、
    該滑走板のうち該支持体の直上にあたる部分の重量を他の部分より大きくすることにより、
    該滑走板の上でマウスを滑走させたときの該滑走板の揺動を小さくする
    ことを特徴とするマウスパッド


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