JP3219983U - 運搬用台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケースから物品を取り出したり、ケースを持ち上げたりする際の作業効率を向上させることが可能な運搬用台車を提供する。
【解決手段】運搬用台車は、移動可能な台車から上方に向けて延在する支持柱と、支持柱によって昇降可能に支持される第1フォーク4a及び第2フォーク4bと、第1フォーク4aへの荷重減少に応じて第1フォーク4aを上昇させ、第1フォーク4aへの荷重増加に応じて第1フォーク4aを下降させるための、動滑車14と第2ワイヤー18からなる付勢手段と、第1フォーク4aの上昇に応じて第2フォーク4bを下降させ、第1フォーク4aの下降に応じて第2フォーク4bを上昇させる、定滑車8と第1ワイヤー13からなる連動手段とを備えた。
【選択図】図3

Description

本考案は、主に物品を収容する複数のケースを運搬するための運搬用台車に関する。
従来より、物品を運搬するためにケースに物品を収容して運ぶようなことが行われていたが、物品の運搬効率を上げるためのものとして、物品を収容するケースを複数の棚に載置して運搬するための運搬用台車が知られている。
特開2011−078537号公報
しかし、従来の運搬用台車では複数のケースを載置するために一番下の棚の位置を低く設定しておかなければならず、一番下の棚に載置してあるケースから物品を取り出す時やこのケースを持ち上げるときに腰をかがめたり、膝を曲げて腰を落としたりしなければならず、作業効率が悪いという問題があった。
本考案は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、ケースから物品を取り出したり、ケースを持ち上げたりする際の作業効率を向上させることが可能な運搬用台車を提供することを目的とする。
請求項1に記載の運搬用台車は、移動可能な台車から上方に向けて延在する支持柱と、前記支持柱によって昇降可能に支持され、物品を収容するケースを積載することが可能な第1フォーク及び第2フォークと、前記第1フォークへの荷重減少に応じて当該第1フォークを上昇させ、前記第1フォークへの荷重増加に応じて当該第1フォークを下降させるための付勢手段と、前記第1フォークの上昇に応じて前記第2フォークを下降させ、前記第1フォークの下降に応じて前記第2フォークを上昇させる連動手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の運搬用台車は、請求項1に記載の運搬用台車において、前記第1フォーク及び前記第2フォークは、前記支持柱側の基端部から先端部までの長さが、前記ケースの全長よりも短く且つ前記ケースの全長の半分よりも長いケース載置部と、前記ケース載置部の基端部側に設けられ、前記ケースの一端側の上方向への移動を規制する第1規制部と、前記ケース載置部の先端部側に設けられ、前記ケースの水平方向への移動を規制する第2規制部と、をそれぞれ備えたことを特徴とする。
本考案の運搬用台車によれば、ケースから物品を取り出したり、ケースを持ち上げたりする際の作業効率を向上させることが可能となる。
本考案における運搬用台車の斜視図である。 運搬用台車の分解斜視図である。 第1フォークと第2フォークの動作機構を示す説明図である。 フォークにおけるケースの固定機構を示す説明図である。 運搬用台車による配膳時の動作図である。 運搬用台車による下膳時の動作図である。
以下、本考案の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
(運搬用台車の構成)
図1及び図2を参照して本考案の実施形態における運搬用台車1の構成について説明する。図1は、運搬用台車1の斜視図であり、図2は、運搬用台車1の分解斜視図である。なお、運搬用台車1は、主に物品(主に料理、食器等)を収容するケースT(番重やプラスチックコンテナやトレー等)を載置して運搬するために使用される。
運搬用台車1は、図1に示すように、移動可能な台車2と、台車から上方に向けて延在する支持柱3と、支持柱3によって昇降可能に支持される第1フォーク4a及び第2フォーク4bとを備えており、第1フォーク4a及び第2フォーク4bのそれぞれにケースTを重ねて載置することが可能となっている。
台車2は、図2に示すように、矩形枠状に形成された台車本体5と、台車本体5の4つの角部のそれぞれに取り付けられたキャスター6とを備えており、4つのキャスター6が接地していることで、第1フォーク4aや第2フォーク4b、又は、第1フォーク4aや第2フォーク4bに載置されたケースTが手で押されることで移動することが可能となっている。
支持柱3は、図2に示すように、第1フォーク4aを支持するための第1柱部材7aと、第2フォーク4bを支持するための第2柱部材7bと、第1フォーク4aと第2フォーク4bを昇降させる際に用いる定滑車8と、第1フォーク4aを上昇させる付勢力を付与するための動滑車ユニット9とを備えている。
そして、支持柱3の下端部寄りの部分が台車本体5の長手方向の中心にネジ等の固着具によって取り付けられる。
第1柱部材7aは、運搬用台車1の幅方向に延在する平板部10aと、第2柱部材7bとの間に機構空間K(図1参照)を形成するための空間形成部11aと、第1フォーク4aを昇降可能に支持するための一対の支持レール部12a、12aとを備えている(図2参照)。
空間形成部11aは、平板部10aの幅方向の中央部分を上端部から下端部にかけて第2柱部材7bとは反対側(図2中左側)に窪ませた凹部により構成され、機構空間Kの第1柱部材7a側の半分を形成するようになっている(図2参照)。
一対の支持レール部12a、12aは、平板部10aの幅方向の両端部をそれぞれ複数回にわたって第2柱部材7bとは反対側(図2中左側)に折り曲げることで、平板部10aの上端部から下端部にかけて平板部10aの幅方向の中央側が開放する溝状に形成されている(図2参照)。
第2柱部材7bは、運搬用台車1の幅方向に延在する平板部10bと、第1柱部材7aとの間に機構空間K(図1参照)を形成するための空間形成部11bと、第2フォーク4bを昇降可能に支持するための一対の支持レール部12b、12bとを備えている(図2参照)。
空間形成部11bは、平板部10bの幅方向の中央部分を上端部から下端部にかけて第1柱部材7aとは反対側(図2中右側)に窪ませた凹部により構成され、機構空間Kの第2柱部材7b側の半分を形成するようになっている(図2参照)。
一対の支持レール部12b、12bは、平板部10bの幅方向の両端部をそれぞれ複数回にわたって第1柱部材7aとは反対側(図2中右側)に折り曲げることで、平板部10bの上端部から下端部にかけて平板部10bの幅方向の中央側が開放する溝状に形成されている(図2参照)。
そして、第1柱部材7aと第2柱部材7bとを平板部10a、10bとが当接する状態でネジ等の固着具で固着すると、空間形成部11a、11bによって第1柱部材7aと第2柱部材7bとの間に上述した機構空間Kが形成されることになる(図1参照)。
なお、本考案の実施形態では、第1柱部材7aと第2柱部材7bとは同一の部材となっている。そのため、第1柱部材7aと第2柱部材7bとを別構成の部材とする場合に比べて、運搬用台車1の生産コストや販売価格を抑えることが可能となる。
定滑車8は、機構空間K内の上端部寄りの位置に配置され、支持柱3の幅方向に沿った支軸8a周りに回転するように支持柱3に軸支されており、第1フォーク4a及び第2フォーク4bに接続される第1ワイヤー13が掛けられるようになっている。また、支軸8aは、第1柱部材7aの平板部10aと第2柱部材7bの平板部10bとによって挟持されている。なお、この定滑車8の機能については後述する。
動滑車ユニット9は、第1フォーク4aを昇降させるために用いる動滑車14と、動滑車14を支持するための支持体15と、支持体15を上方に押し上げるための圧縮スプリング16と、圧縮スプリング16が縮んだ際の下方への移動を規制すると共に、圧縮スプリング16を支持するためのユニットベース17とを備えている。
そして、動滑車ユニット9が機構空間K内の下端部寄りの位置に臨む状態でユニットベース17が支持柱3にネジ等の固着具によって取り付けられる。なお、ユニットベース17を設けずに圧縮スプリング16を支持柱3に直接取り付けるようにしてもよい。
動滑車14は、定滑車8よりも下方に配置され、支持柱3の幅方向に沿った支軸14a周りに回転するように支持体15の上端部に軸支されており、第1フォーク4a及び第2柱部材に接続される第2ワイヤー18が掛けられるようになっている。なお、この動滑車14の機能については後述する。
支持体15は、圧縮スプリング16の上端部が当接する本体部(図示省略)と、本体部から圧縮スプリング16の内部に臨むように下方に延設される延設部(図示省略)と、支軸14aが架け渡される一対の軸ブラケット15a、15aとを備えており、一対の軸ブラケット15a、15aの間に動滑車14が配置されるようになっている。
圧縮スプリング16は、動滑車14を上方に付勢するための付勢力を付与するものであり、下端部がユニットベース17に固定されると共に、上端部が支持体15の本体部に固定されるようになっている。より具体的には、自由長が350mm、最大たわみ率71%、バネ定数=0.132Kgf/mm、最大荷重が32.8Kgfとなっている。
第1フォーク4aは、第1柱部材7aの支持レール部12a、12aによって支持されることで昇降可能なフォークステー19aと、フォークステー19aに取り付けられると共に、物品を収容するケースを載置するためのフォーク本体20aと、フォークステー19aとフォーク本体20aの取付強度を高めるための補強部材21aと、を備えている。
フォークステー19aは、一側(図2中左側)にフォーク本体20aが取り付けられる平板状の取付ベース部22aと、取付ベース部22aの幅方向の両端部をそれぞれ他側(図2中右側)に向けて折り曲げることで形成される一対のフランジ部23a、23aと、一対のフランジ部23a、23aのそれぞれに2つずつ取り付けられるローラー27aとを備えている。
ローラー27aは、一対のフランジ部23a、23aの外側であって上下の2箇所にそれぞれ配設され、取付ベース部22aの幅方向に沿った支軸(図示省略)周りに回転するようにフランジ部23aに軸支されている。
フォーク本体20aは、フォークステー19aの取付ベース部22aの上端部側に取り付けられ、物品を収容するケースTが載置されるケース載置部28aと、ケース載置部28aのフォークステー19a側(図2中右側)の基端部に設けられ、ケースTの上方向への移動を規制するための第1規制部29aと、ケース載置部28aのフォークステー19aとは反対側(図2中左側)の先端部寄りの位置に設けられ、ケースTの水平方向への移動を規制するための第2規制部30aとを備えている。
ケース載置部28aは、フォークステー19a側となる基端部からフォークステー19aとは反対側となる先端部までの長さが、ケースTの全長Lよりも短く、且つ、ケースTの全長Lの半分よりも長くなっている。また、幅方向の長さが、ケースTの幅方向の長さと略同じとなっている。
補強部材21aは、一端側に設けられる第1フランジ部31aがフォークステー19aの下端部にネジなどの固着部材によって取り付けられ、他端側に設けられる第2フランジ部32aがフォーク本体20aの先端部寄りの位置にネジなどの固着部材によって取り付けられており、フォーク本体20aが下方向へ垂れ下がらないようにしている。
そして、第1柱部材7aに対して第1フォーク4aを取り付ける場合には、一対のフランジ部23a、23aが一対の支持レール部12a、12aの間に位置する状態で、一対のフランジ部23a、23aのそれぞれに取り付けられるローラー27aを支持レール部12a、12a内に進入させる。そうすると、支持レール部12aの内壁をローラー27aが転がることで第1フォーク4aが第1柱部材7a(支持柱3の一側)に昇降可能に支持される。
第2フォーク4bは、第2柱部材7bの支持レール部12b、12bによって支持されることで昇降可能なフォークステー19bと、フォークステー19bに取り付けられると共に、物品を収容するケースを載置するためのフォーク本体20bと、フォークステー19bとフォーク本体20bの取付強度を高めるための補強部材21bと、を備えている。
フォークステー19bは、一側(図2中右側)にフォーク本体20bが取り付けられる平板状の取付ベース部22bと、取付ベース部22bの幅方向の両端部をそれぞれ他側(図2中左側)に向けて折り曲げることで形成される一対のフランジ部23b、23bと、一対のフランジ部23b、23bのそれぞれに2つずつ取り付けられるローラー27bとを備えている。
ローラー27bは、一対のフランジ部23b、23bの外側であって上下の2箇所にそれぞれ配設され、取付ベース部22bの幅方向に沿った支軸(図示省略)周りに回転するようにフランジ部23bに軸支されている。
フォーク本体20bは、フォークステー19bの取付ベース部22bの上端部側に取り付けられ、物品を収容するケースTが載置されるケース載置部28bと、ケース載置部28bのフォークステー19b側(図2中左側)の基端部に設けられ、ケースTの上方向への移動を規制するための第1規制部29bと、ケース載置部28bのフォークステー19bとは反対側(図2中右側)の先端部寄りに設けられ、ケースTの水平方向への移動を規制するための第2規制部30bとを備えている。
ケース載置部28bは、フォークステー19b側となる基端部からフォークステー19bとは反対側となる先端部までの長さが、ケースTの全長Lよりも短く、且つ、ケースTの全長Lの半分よりも長くなっている。また、幅方向の長さが、ケースTの幅方向の長さと略同じとなっている。
補強部材21bは、一端側に設けられる第1フランジ部31bがフォークステー19bの下端部にネジなどの固着部材によって取り付けられ、他端側に設けられる第2フランジ部32bがフォーク本体20aの先端部寄りの位置にネジなどの固着部材によって取り付けられており、フォーク本体20aが下方向へ垂れ下がらないようにしている。
そして、第2柱部材7bに対して第2フォーク4bを取り付ける場合には、一対のフランジ部23b、23bが一対の支持レール部12b、12bの間に位置する状態で、一対のフランジ部23b、23bのそれぞれに取り付けられるローラー27bを支持レール部12b、12b内に進入させる。そうすると、支持レール部12bの内壁をローラー27bが転がることで第2フォーク4bが第2柱部材7b(支持柱3の他側)に昇降可能に支持される。
なお、本考案の実施形態では、第1フォーク4aと第2フォーク4bとは同一構成の部材となっている。そのため、第1フォーク4aと第2フォーク4bとを別構成の部材とする場合に比べて、運搬用台車1の生産コストや販売価格を抑えることが可能となる。
(第1フォークと第2フォークの動作機構)
次に、図3を参照して本考案の実施形態における第1フォーク4aと第2フォーク4bの動作機構について説明する。図3は、第1フォーク4aと第2フォーク4bの動作機構を示す説明図である。
第1フォーク4aと第2フォーク4bの動作機構には、第1フォーク4aを最上位置(上死点)に向けて付勢するための付勢機構(付勢手段に相当)と、第1フォーク4aと第2フォーク4bとを連動させる連動機構(連動手段に相当)とを備えている。
付勢機構は、機構空間K内のうちの定滑車8よりも下方に配置される動滑車ユニット9と、動滑車ユニット9の動滑車14に掛けられる第2ワイヤー18とを備えている。そして、第2ワイヤー18は、一端(図3中左側の端部)が第1フォーク4aのフォークステー19aの下端部に接続され、他端(図3中右側の端部)が第2柱部材の下端部寄りの位置に接続されている。
そのため、第2ワイヤーを介して動滑車ユニット9の付勢力が第1フォーク4aに付与されることになる。具体的には、図3(a)に示すように、第1フォーク4aに荷重がかかっていない常態においては、圧縮スプリング16の伸長力によって支持体15に軸支されている動滑車14が最上位置(上死点)に向かって移動し、それに伴って第2ワイヤー18の一端(図3中左側の端部)が上方に引っ張られることで第1フォーク4aが最上位置(上死点)まで上昇する。
一方、図3(b)に示すように、第1フォーク4aに最大荷重がかかっている状態においては、第1フォーク4aが下降しようとする力によって第2ワイヤー18の一端(図3中左側の端部)が下方に引っ張られることで支持体15に軸支されている動滑車14が最下位置(下死点)に向かって移動し、それに伴って圧縮スプリング16が圧縮することで第1フォーク4aが最下位置(下死点)まで下降する。
つまり、動滑車ユニット9及と第2ワイヤー18からなる付勢機構によって、第1フォーク4aへの荷重減少(又は第2フォーク4bへの荷重増加)に応じて第1フォーク4aが上昇し、第1フォーク4aへの荷重増加(又は第2フォーク4bへの荷重減少)に応じて第1フォーク4aが下降するように動作する。
より具体的には、第1フォーク4aに0.066kgの荷重が掛かると、第1フォーク4aは2mm下降し、圧縮スプリング16は1mm圧縮する。つまり、圧縮スプリング16に掛かる荷重と第1フォーク4aに掛かる荷重は1:0.5という関係になり、圧縮スプリング16のストロークと第1フォーク4aのストロークは1:2という関係になる。
連動機構は、機構空間K内の上端部寄りの位置に配置される定滑車8と、定滑車8に掛けられる第1ワイヤー13とを備えている。そして、第1ワイヤー13は、一端(図3中左側の端部)が第1フォーク4aのフォークステー19aの下端部に接続され、他端(図3中右側の端部)が第2フォーク4bのフォークステー19bの下端部に接続されている。
そのため、支持柱3に沿って昇降可能な第1フォーク4aと第2フォーク4bとが、定滑車8及び第1ワイヤー13を介して連動することになる。具体的には、第1フォーク4aが上昇すると、その分だけ第2フォーク4bが下降し(図3(a)参照)、第1フォーク4aが下降すると、その分だけ第2フォーク4bが上昇する(図3(b)参照)。
つまり、定滑車8と第1ワイヤー13からなる連動機構によって、第1フォーク4aのストロークと第2フォーク4bのストロークは1:1という関係になり、第1フォーク4aと第2フォーク4bとが所謂シーソーのように動作する。
このような動作機構によれば、第1フォーク4aにかかる荷重が増減した場合であっても、第1フォーク4a上に載置されたケースT(ケースTが積載されている場合には最上部のケースT)が最上位置又は最上位置に近い位置に配置されるため、ケースTから物品を取り出したり、第1フォーク4aからケースTを持ち上げたり、第1フォーク4aから第2フォーク4bにケースTを移動させたりする際の作業効率を向上させることが可能となる。
また、第1フォーク4a上に載置(積載)されたケースTの最上位置を作業者(主に大人)の腰の高さ程度に設定しておくことで、作業者が腰をかがめたり、しゃがんだりせずに作業することができ、作業者の疲労や怪我のリスクを軽減することが可能となる。
特に、日本では少子高齢化から将来的に人口減少が進んで働き手が減少する。このようになると健康な高齢者が進んで働くようになるが、高齢者になるほど腰をかがめたりしゃがんだりすることが困難になるため、上述した動作機構を備えた運搬用台車1では、その効果が顕著になる。
(フォークにおけるケースの固定機構を示す説明図である)
次に、図4を参照して本考案の実施形態におけるフォークにおけるケースTの固定機構について説明する。図4は、第2フォーク4bにおけるケースの固定機構を示す説明図である。なお、第1フォーク4aと第2フォーク4bとは同一構成であるため、ここでは第2フォーク4bにおけるケースTの固定機構のみを説明し、第1フォーク4aによるケースTの固定機構の説明は省略する。
まず、ケースT(番重、プラスチックコンテナ、トレー)について説明しておく。
ケースTは、図4に示すように、底面が矩形状であると共に上面が開口する箱状に形成されており、ケースTの側壁Taの上端部には、外側に向けて突出する把持部Tbが全周に亘って設けられており、把持部Tbを掴んで持ち運びするようになっている。
また、ケースTの側壁Taの下端部寄りの位置には、外側に向けて突出する突出片Tcが全周に亘って形成されており、ケースTを重ねる際に下側のケースTの把持部Tbに上側のケースTの突出片Tcが当接することで上側のケースTが下げ止まり、ケースTの収容空間が維持されるようになっている。
さらに、ケースTの底面であってケースTの長手方向及び幅方向の中央部には、上方に向けて窪ませた円形状の凹部Tdが形成されている。なお、ケースTの種類によっては、凹部Tdが円形状ではなく、多角形状のものもある。
次に、第2フォーク4bについて説明する。
上述したように、第2フォーク4bには、ケースTの固定機構として、ケースTの上方向への移動を規制するための第1規制部29bと、ケースTの水平方向への移動を規制するための第2規制部30bとを備えている。
第1規制部29bは、ケース載置部28bのフォークステー19b側となる基端部(図4中左側)から上方に起立する起立部33bと、起立部33bの上端部からケース載置部28bの先端部側(図4中右側)に向けて延設される延設部34bとから構成されている。
第2規制部30bは、所定の厚みを有する円盤部材によって構成されており、補強部材21bの第2フランジ部32bの上方となるケース載置部28bの上面に配置されている。そして、第2規制部30bがネジ35bによって補強部材21bの第2フランジ部32bと一緒に共締めされる。
そして、図4に示すように、第2フォーク4b(ケース載置部28b)に対してケースTを載置した場合、ケースTの長手方向の一端側(図4中左側)に位置する突出片Tcが第1規制部29bの延設部34bの下方に位置する状態で、延設部34bの先端とケースTの側壁Taとが当接する。また、ケースTの長手方向の略中央にある凹部Tdに対して第2規制部30bが嵌合することになる。
そして、ケースTの長手方向の一端側(図4中左側)がケース載置部28bから上方向に移動しようとすると、ケースTの突出片Tcが延設部34bに下方から当接することで、ケースTの上方向への移動が規制され、ケースTが水平方向に移動しようとすると、ケースTの凹部Tdの内壁に第2規制部30bが当接することで、ケースTの水平方向への移動が規制され、ケースTが第2フォーク4b(ケース載置部28b)において固定されることになる。
このように、第1フォーク4a及び第2フォーク4bにケースT(番重、プラスティックコンテナ、トレー)の固定機構をそれぞれ設けたことで、第1フォーク4a(ケース載置部28a)の基端部から先端部までの長さ、及び、第2フォーク4b(ケース載置部28b)の基端部から先端部までの長さを、ケースTの全長Lよりも短くすることができ、運搬用台車1をコンパクト且つ軽量にすることが可能となる。
また、固定機構によって第1フォーク4aや第2フォーク4bに載置されたケースT(番重、プラスティックコンテナ、トレー)を安定して固定することができるので、第1フォーク4aや第2フォーク4bに載置(積載)されたケースTを手で押し引きすることで運搬用台車1を移動させることができる。そのため、運搬用台車1に移動用のハンドルを設ける必要がなくなり、運搬用台車1の部品点数を減らすことで、運搬用台車1の生産コストや販売価格を抑えることが可能となる。
なお、運搬用台車1に移動用のハンドルを設けてもよく、その場合には、台車本体5にハンドルを設けてもよいし、支持柱3にハンドルを設けてもよい。
(運搬用台車による配膳時の動作)
次に、図5を参照して運搬用台車1を用いて配膳(物品を運搬)する際の動作について説明する。図5は、運搬用台車1による配膳時の動作図である。
ここでは、料理が収容された5つのケースTが重ねられた状態で第1フォーク4aに積載されているものとする。この状態では、第1フォーク4aが最下位置(下死点)まで下降している一方、ケースTが載置されていない第2フォーク4bが最上位置(上死点)まで上昇している。
このような運搬用台車1によってテーブルに料理を配膳する場合、まず、図5(a)に示すように、第2フォーク4bを手で押して運搬用台車1をテーブルに向けて移動させる。その後、運搬用台車1がテーブル付近に到達すると、第1フォーク4aに積載されている最上部のケースTから料理を取り出してテーブル上に移す。
そして、図5(b)に示すように、第1フォーク4aに積載されている最上部のケースTに収容されている料理が空になると、このケースTを持ち上げて第2フォーク4bに移動させる。このとき、第1フォーク4aが上昇すると共に第2フォーク4bが下降し、第1フォーク4aに積載(載置)してある最上部のケースTがテーブル(作業者の腰)の高さ程度に位置する。
その後は、第1フォーク4aに積載されている最上部のケースTから料理を取り出してテーブル上に移す作業と、収容されている料理が空になった最上部のケースTを第2フォーク4bに移動させる作業とを繰り返し行うことになる。そのため、第1フォーク4aの上昇と第2フォーク4bの下降とが繰り返されることになる。
そして、図5(c)に示すように、第1フォーク4aに載置されている残り1つのケースTに収容されていた料理がなくなると、このケースTは第2フォーク4bに移動させずに、第1フォーク4aに載置された残り1つのケースTを手で押して運搬用台車1を調理場や待機場所等に向けて移動させる。
このように、運搬用台車による配膳時において、第1フォーク4aに積載されている最上部のケースTがテーブル(作業者の腰)の高さ程度に位置するため、第1フォーク4aに積載されているケースTからテーブルに配膳する際の作業効率を向上させることが可能となる。また、腰をかがめたり、しゃがんだりせずに配膳することができるため、配膳する作業者の疲労や怪我のリスクを軽減することが可能となる。
(運搬用台車による下膳時の動作)
次に、図6を参照して運搬用台車1を用いて下膳(物品を運搬)する際の動作について説明する。図6は、運搬用台車1による下膳時の動作図である。
ここでは、空の5つのケースTのうちの1つが第1フォーク4aに載置され、残りの4つが重ねられた状態で第2フォーク4bに積載されているものとする。この状態では、第1フォーク4aが最上位置(上死点)よりもケースTの1段分低い位置まで下降している一方、第2フォーク4bが最下位置(下死点)よりもケースTの1段分高い位置まで下降している。
このような運搬用台車1によってテーブル等から食器を下膳する場合、まず、図6(a)に示すように、第2フォーク4bに載置される最上部のケースTを手で押して運搬用台車1をテーブルに向けて移動させる。その後、運搬用台車1がテーブル付近に到達すると、テーブルに置かれている食器を第1フォーク4aに載置されているケースTに収容する。
そして、図6(b)に示すように、第1フォーク4aに載置されているケースTが食器で一杯になると、第2フォーク4bの最上部のケースTを持ち上げて第1フォーク4aに移動させる。このとき、第1フォーク4aが下降すると共に第2フォーク4bが上昇し、第1フォーク4a及び第2フォーク4bに積載(載置)してある最上部のケースTがテーブル(作業者の腰)の高さ程度に位置する。
その後は、テーブルに置かれている食器を第1フォーク4aに積載(載置)されている最上部のケースTに収容する作業と、第2フォーク4bに積載(載置)されている最上部のケースTを第1フォーク4aに移動させる作業とを繰り返し行うことになる。そのため、第1フォーク4aの下降と第2フォーク4bの上昇とが繰り返されることになる。
そして、図6(c)に示すように、第1フォーク4aに積載されている最上部のケースTが食器で一杯になると、この第1フォーク4aに積載されている最上部のケースTを手で押して運搬用台車1を食器洗い場等に向けて移動させる。
このように、運搬用台車による下膳時において、第1フォーク4aに積載されている最上部のケースTがテーブル(作業者の腰)の高さ程度に位置するため、テーブルから第1フォーク4aに積載されているケースTに下膳する際の作業効率を向上させることが可能となる。また、腰をかがめたり、しゃがんだりせずに下膳することができるため、下膳する作業者の疲労や怪我のリスクを軽減することが可能となる。
本考案における実施形態では、運搬用台車1によって主にケースTに収容された料理や食器など運搬するようにしていたが、運搬用台車1によって運搬するものとしては、ケースTそのものであってもよいし、ケースTに収容された食料品、工業部品、電子部品等の物品であってもよい。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は上記した説明ではなくて実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 運搬用台車
2 台車
3 支持柱
4a 第1フォーク
4b 第2フォーク
5 台車本体
6 キャスター
7a 第1柱部材
7b 第2柱部材
8 定滑車
8a 支軸
9 動滑車ユニット
10 平板部
11 空間形成部
12 支持レール部
13 第1ワイヤー
14 動滑車
14a 支軸
15 支持体
15a 軸ブラケット
16 圧縮スプリング
17 ユニットベース
18 第2ワイヤー
19 フォークステー
20 フォーク本体
21 補強部材
22 取付ベース部
23 フランジ部
27 ローラー
28 ケース載置部
29 第1規制部
30 第2規制部
31 第1フランジ部
32 第2フランジ部
33 起立部
34 延設部
35 ネジ

Claims (2)

  1. 移動可能な台車から上方に向けて延在する支持柱と、
    前記支持柱によって昇降可能に支持され、物品を収容するケースを積載することが可能な第1フォーク及び第2フォークと、
    前記第1フォークへの荷重減少に応じて当該第1フォークを上昇させ、前記第1フォークへの荷重増加に応じて当該第1フォークを下降させるための付勢手段と、
    前記第1フォークの上昇に応じて前記第2フォークを下降させ、前記第1フォークの下降に応じて前記第2フォークを上昇させる連動手段と、を備えたことを特徴とする運搬用台車。
  2. 前記第1フォーク及び前記第2フォークは、
    前記支持柱側の基端部から先端部までの長さが、前記ケースの全長よりも短く且つ前記ケースの全長の半分よりも長いケース載置部と、
    前記ケース載置部の基端部側に設けられ、前記ケースの一端側の上方向への移動を規制する第1規制部と、
    前記ケース載置部の先端部側に設けられ、前記ケースの水平方向への移動を規制する第2規制部と、をそれぞれ備えたことを特徴とする請求項1に記載の運搬用台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112515353A (zh) * 2020-11-30 2021-03-19 湖南瑞奇电器有限公司 一种对流式取暖桌

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