JP3219622U - 吸収性物品及び吸収性物品の包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者の肌に対向する肌側シートが不織布である吸収性物品であって、吸水性能の悪化を抑制しつつ、着用者の肌を均一に保護し易い吸収性物品を提供する。【解決手段】吸収性物品は、着用者の肌に対向する肌側シートを有する。肌側シートは、不織布である。親水性を有する繊維処理剤からなる油層552が、不織布を構成する第1繊維55の繊維本体551の表面を覆っている。油層には、植物油が存在する。また肌側シートは、第1繊維間に配置されている天然繊維56を有し、天然繊維の表面は、油層によって覆われていない。【選択図】図5

Description

本考案は、吸収性物品及び吸収性物品の包装体に関する。
特許文献1には、着用者の肌に対向する肌側シートを有し、当該肌側シートにスキンケア剤が塗布された吸収性物品が開示されている。スキンケア剤の例としては、オリーブ油、ホホバ油、紅花油といった植物油が挙げられている(特許文献1の段落0059参照)。
これにより、着用者が吸収性物品を着用することで、着用者の肌に、肌側シートに塗布されているスキンケア剤としての植物油が転写されて、肌トラブルを低減することができる。
特開2017−202254号公報
着用者の肌に転写される植物油の量を均一にするために、肌側シート上に植物油を均一に塗布することが想定される。
しかしながら、肌側シートが不織布により構成されている場合、当該不織布を構成する各繊維が、互いに絡まって結合している。このため、不織布の表面粗さは一般的に粗くなり易い。また、吸収性物品としての機能を高めるために、肌側シートが厚さ方向に圧搾されるなどの加工が行われることによって、肌側シートの厚みが変化することがある。
従って、不織布である肌側シートに植物油を均一に塗布しようとしても、塗布ムラが発生したり、植物油が塗布されていない領域が発生したりすることがあった。このため、着用者の肌を均一に保護できないという問題があった。
また、肌側シート上に塗布された疎水性の植物油が繊維の隙間に入り込むことによって、尿や経血などの親水性の排泄物が、非肌面側へ移動することが制限される。このため、吸水性能が悪化し易いという問題があった。
そこで、着用者の肌に対向する肌側シートが不織布である吸収性物品であって、吸水性能の悪化を抑制しつつ、着用者の肌を均一に保護し易い吸収性物品が望まれる。
本開示に係る吸収性物品は、着用者の肌に対向する肌側シートを有する。前記肌側シートは、不織布である。親水性を有する繊維処理剤からなる油層が、前記不織布を構成する繊維の表面を覆っている。前記油層には、植物油が存在する。
図1は、一実施形態に係る吸収性物品を肌面側から見た模式平面図である。 図2は、肌側シートの一部が拡大された模式斜視図である。 図3は、図2に示す肌側シートを肌面側から見た模式平面図である。 図4は、図3のA−A線に沿った模式断面図である。 図5は、肌側シート(不織布)を構成する繊維を示す拡大模式図である。 図6は、一実施形態に係る包装体の正面側からの模式斜視図である。 図7は、図6のD−D線に沿った模式断面図である。
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一態様に係る吸収性物品は、着用者の肌に対向する肌側シートを有する。前記肌側シートは、不織布である。親水性を有する繊維処理剤からなる油層が、前記不織布を構成する繊維の表面を覆っている。前記油層には、植物油が存在する。
これにより、着用者の肌が肌側シート(すなわち、繊維)に触れることで、着用者の触れた部分を構成する繊維の表面を覆っている油層が着用者の肌に均一に転写される。当該油層には植物油が存在するため、着用者の肌に植物油を均一に転写し易くなり、着用者の肌を均一に保護し易くなる。また、油層は、親水性を有するため、親水性の排泄物が非肌面側へ移動し易くなる。加えて、油層が繊維の表面を覆っているため、排泄物が、繊維の隙間を移動可能であるため、吸水性能の悪化を抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記肌側シートは、肌面側に突出する複数の凸部が前記肌側シートの肌面側に分散して配置されている不織布であってよい。複数の凸部が分散して配置されることによって通気性を確保しつつも、着用者の肌から肌側シートへ圧力が加わると凸部だけでなく、複数の凸部間に位置する凹部も着用者の肌に接触する。凹部に配置されている繊維の表面も油層で覆われているため、植物油を着用者の肌に均一に転写し易くなる。
好ましい一態様によれば、前記肌側シートは、前記肌側シートが厚さ方向に圧搾された圧搾部と、前記圧搾部の周囲に位置する非圧搾部と、を有してよい。前記圧搾部における単位面積当たりの前記繊維に対する前記植物油の重量%は、前記非圧搾部における単位面積当たりの前記繊維に対する前記植物油の重量%と同一であってよい。油層は、繊維の表面を覆っており、圧搾部と非圧搾部とで繊維の重量自体は同一であるため、油層に含まれる植物油の重量も同一である。圧搾部と非圧搾部とで植物油の量が変化しないため、植物油を着用者の肌に均一に転写し易くなる。
好ましい一態様によれば、前記油層には、前記植物油として、オリーブ油、ホホバ油、ライス油、シアバター、茶油、アロエ油、アルガン油、桃油のうちの1種類以上の植物油が存在してよい。これにより、油層に含まれる植物油が、食品で使用されている植物油、又は、肌保護のために実際に肌に塗布されている植物油であるため、吸収性物品を着用者に装着する装着補助者又は着用者に、吸収性物品に含まれる植物油に対する安心感を与えることができる。
好ましい一態様によれば、前記油層には、前記植物油として、オリーブ油、ホホバ油、ライス油、シアバター、茶油、アロエ油、アルガン油、桃油のうちの2種以上の植物油が存在してよい。これにより、2種以上の植物油が着用者の肌に転写されることによる複数の効果(例えば、保湿効果、抗炎症効果、抗酸化効果など)が得られ易くなり、着用者の肌を多面的に保護することができる。
好ましい一態様によれば、前記油層には、前記油層の重量に対して5重量%以上、20重量%以下の前記植物油が存在してよい。油層に5重量%以上の植物油が存在することにより、着用者の肌に接触する植物油の量が増加するため、植物油を着用者の肌に均一に転写し易くなる。また、油層に20重量%以下の植物油が存在することにより、油層が繊維を覆っていても、植物油の疎水性によって排泄物の移動が阻害され難いため、親水性の排泄物が繊維の隙間を移動でき、吸水性能の悪化を抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記油層は、弱酸性であってよい。これにより、着用者の肌は弱酸性であるため、同じ弱酸性の油層が着用者の肌に触れても、着用者の肌に対する刺激を受け難くなる。
好ましい一態様によれば、前記肌側シートは、前記繊維間に配置されている天然繊維を有してよい。前記天然繊維の表面は、前記油層によって覆われていなくてよい。着用者の排尿によって油層が繊維から剥がされた場合に、剥がされた油層が天然繊維に吸着されることによって、肌側シートに植物油が残り易くなる。これにより、排尿後においても、着用者の肌を保護する効果を得ることができる。
好ましい一態様によれば、前記繊維処理剤は、植物由来の油剤により構成されてよい。植物由来の油剤は、人の皮膚に直接塗布される化粧品などに使用された実績がある。従って、吸収性物品を着用者に装着する装着補助者又は着用者に、吸収性物品が油層を有することに対する安心感を与えることができる。
一態様に係る吸収性物品の包装体は、着用者の肌に対向する肌側シートを有する吸収性物品と、複数の前記吸収性物品を包装する袋状の包装シートと、を有する。前記肌側シートは、不織布である。親水性を有する繊維処理剤からなる油層が、前記不織布を構成する繊維の表面を覆っている。前記油層には、植物油が存在する。
好ましい一態様によれば、前記包装シートは、前記吸収性物品に前記植物油が存在することを表示する表示部を有してよい。吸収性物品を着用者に装着する装着補助者又は着用者が、包装シートの表示部を視認することで、吸収性物品には植物油が存在することを把握できる。植物油は、天然に存在するものであるため、装着補助者又は着用者に対して安心感を与えることができる。
(2)実施形態の詳細説明
次に、図面を参照して、一実施形態に係る吸収性物品について説明する。本実施形態において、吸収性物品は、テープタイプの吸収性物品である。この代わりに、吸収性物品は、パンツタイプの吸収性物品であってもよい。なお、吸収性物品は、乳幼児用のおむつであってもよく、大人用のおむつであってもよい。
以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
図1は、一実施形態に係る吸収性物品を肌面側から見た模式平面図である。図1は、伸長状態の吸収性物品を示している。図2は、肌側シートの一部が拡大された模式斜視図である。図3は、図2に示す肌側シートを肌面側から見た模式平面図である。図4は、図3のA−A線に沿った模式断面図である。図5は、肌側シート(不織布)を構成する繊維を示す拡大模式図である。図5Aは、不織布を構成する繊維を示す拡大模式図である。図5Bは、図5AのB−B断面図を示す模式断面図であり、第1繊維を示す模式断面図である。図5Cは、図5AのC−C断面図を示す模式断面図であり、第2繊維を示す模式断面図である。図6は、一実施形態に係る包装体の正面側からの模式斜視図である。図7は、図6のD−D線に沿った模式断面図である。なお、本考案における伸長状態とは、吸収性物品10を皺が形成されない状態まで伸長させた状態である。また、本考案における自然状態とは、パッケージに収容されている吸収性物品10にあっては、パッケージから吸収性物品10を取り出し、20℃±2℃、相対湿度60%±5%RHの雰囲気下において24時間放置した状態である。
吸収性物品10は、前後方向Lと、幅方向Wと、厚さ方向Tと、を有する。前後方向Lは、着用状態において、吸収性物品10の腹側と背側とを結ぶ方向である。幅方向Wは、吸収性物品10の平面視で前後方向Lに直交する方向である。厚さ方向Tは、前後方向Lと幅方向Wの両方に直交する方向である。非肌面又は非肌面側T2は、吸収性物品の着用状態において、着用者の肌とは反対側に向く面又は側を意味する。一方、肌面又は肌面側T1は、吸収性物品の着用状態において、着用者の肌の方に向く面又は側を意味する。
吸収性物品10は、前胴回り域S1と、股下域S3と、後胴回り域S2と、を有する。前胴回り域S1は、吸収性物品の使用時に、着用者の前胴回りに面する領域である。後胴回り域S2は、吸収性物品の使用時に、着用者の後胴回りに面する領域である。股下域S3は、吸収性物品の使用時に、着用者の股下に位置する領域であり、前胴回り域S1と後胴回り域S2との間に位置する。股下域S3は、着用者の脚回りに配置される脚回り開口部65が設けられた領域である。脚回り開口部65は、吸収性物品の外側縁から幅方向の内側に凹む部分である。
吸収性物品10は、吸収材料を含む吸収コア31を含む。吸収コア31は、粉砕パルプもしくは高吸収性ポリマー(SAP)、又はこれらの混合物等の吸収材料を含む。吸収コア31は、コアラップ32によって覆われてよい。吸収コア31とコアラップ32によって吸収体30が構成されてよい。コアラップ32は、ティッシュによって構成され、吸収コア31の肌面側T1と吸収コアの非肌面側に配置されてよい。
図1に示すように、吸収性物品は、着用者の肌に対向する肌側シート50を有する。肌側シート50は、吸収コア31を含む吸収体30の肌面側T1に設けられる表面シート51により構成される。肌側シート50は、表面シート51に加えて、サイドシート52により構成されてもよい。
肌側シート50は、不織布である。図5に示すように、肌側シート50(不織布)を構成する繊維本体551の表面は、親水性を有する繊維処理剤からなる油層552により覆われている。油層552には、植物油が存在する。これにより、着用者の肌が肌側シート50(すなわち、第1繊維55)に触れることで、着用者の触れた部分を構成する繊維本体551の表面を覆っている油層552が着用者の肌に均一に転写される。当該油層552には植物油が存在するため、着用者の肌に植物油を均一に転写し易くなり、着用者の肌を均一に保護し易くなる。また、油層552は、親水性を有するため、親水性の排泄物が非肌面側へ移動し易くなる。加えて、油層552が繊維本体551の表面を覆っているため、排泄物が、繊維本体551と油層552とからなる第1繊維55の隙間を移動可能であるため、吸水性能の悪化を抑制できる。
表面シート51は、吸収体30の幅方向Wの中心を跨いで配置されてよい。サイドシート52は、表面シート51の外側部を覆うように配置されてよい。サイドシート52の内側部は、折り返されて重なってよい。重なったサイドシート52間には、前後方向Lに伸縮する防漏伸縮部43が設けられてよい。防漏伸縮部43は、前後方向Lに伸縮する糸ゴムによって構成されてよい。サイドシート52と防漏伸縮部43は、着用時に肌面側T1に起立する防漏ギャザーを構成する。
吸収体30の非肌面側T2には、裏面シート23及び外装シート24が設けられてよい。外装シート24は、裏面シート23の非肌面側T2に設けられてよい。裏面シート23の幅方向Wの長さは、外装シート24の幅方向Wの長さよりも短く、裏面シート23の前後方向Lの長さは、外装シート24の前後方向Lの長さよりも短い。裏面シート23は、液不透過性のフィルムによって構成されてよい。外装シート24は、液透過性の不織布によって構成されてよい。
本実施形態の表面シート51(肌側シート50)は、図2及び図3に示すように、肌面側T1に突出する複数の凸部53が該表面シート51の面内方向に分散した凹凸構造を備える不織布であってよい。複数の凸部53が分散して配置されることによって通気性を確保しつつも、着用者の肌から肌側シートへ圧力が加わると凸部53だけでなく、複数の凸部53間に位置する凹部54も着用者の肌に接触する。凹部54に配置されている繊維本体551の表面も油層552で覆われているため、植物油を着用者の肌に均一に転写し易くなる。
凸部53は表面シートの面内方向に分散していればよい。表面シート51では、図2及び図3に示すように、凸部53が表面シート51の面内方向に均等に分散してよい。また、凸部53間に位置する凹部54が表面シート51の面内方向に均等に分散してよい。各凸部53の断面形状としては、全体として稜線が滑らかに丸みを帯びた、ドーム状の形状、扁平な直方体、或いは截頭四角錐体等であってよい。
表面シート51は、1枚の不織布で構成されていてもよい。本実施形態の表面シート51は、図2及び図3に示すように、互いに積層された第1不織布511及び第2不織布512が部分的に熱融着して形成された立体シートで形成されてよい。表面シート51では、互いに積層された第1不織布511及び第2不織布512が部分的に熱融着されて形成されてよい。第1不織布511が、熱融着により形成された部分である融着部で囲まれた非融着部において第2不織布512から肌面側に離れる方向に突出して、内部が中空の凸部53を多数形成している(図4参照)。表面シート51は、第2不織布512側の面がほぼ平坦であってよく、第1不織布511側に起伏の大きな複数の凸部53と複数の凹部54である底部からなる凹凸構造が形成されてよい。
表面シート51の凹凸構造は、例えば、表面シート51の製造時に、複数の融着部によって囲まれている部分に相当する部分を、第1不織布511における第2不織布512と対向する面側である裏面側から押圧したり、第1不織布511における第2不織布512と対向する面とは反対側の面側である表面側から吸引したりすること等によって、任意の形状の凸部53を形成することができる。
第1不織布511及び第2不織布512を構成する不織布としては、例えば、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、レジンボンド不織布、ニードルパンチ不織布などが挙げられる。これらの不織布を2種以上組み合わせた積層体や、これらの不織布とフィルム等とを組み合わせた積層体を用いることもできる。
なお、実施形態では、肌側シート50には、植物油を含む肌保護材料が塗布されて形成される肌保護層が設けられていない。これにより、非肌面側T2への排泄物の移動が肌保護層にブロックされないため、吸水性能を維持することができる。
図5に示すように、不織布を構成する第1繊維55は、繊維本体551と油層552とからなる。親水性を有する繊維処理剤からなる油層552は、不織布を構成する繊維本体551を覆っている。従って、図5Bに示すように、各繊維本体551上に油層552が配置されている。油層552は、肌側シート50の肌面側T1を構成する不織布の繊維だけでなく、肌側シート50の非肌面側T2を構成する不織布の繊維の表面上に配置されてよい。
ここで、油層552は、各繊維本体551の表面全体を完全に覆っていてもよいし、
各繊維本体551の表面全体が完全には覆われず、各繊維本体551の表面を実質的に覆っていてもよい。また、油層552は、各繊維本体551の表面に分散して配置されており、各繊維本体551の表面が部分的に露出していてもよい。不織布を構成する繊維の大きさは、着用者の肌に比べて非常に小さいため、各繊維本体551の表面上に油層553が分散して配置されていれば、植物油を着用者の肌に均一に転写できる。
繊維処理剤は、親水性を有する油剤により構成される。繊維処理剤は、石油由来の油剤により構成されてよい。また、繊維処理剤は、植物由来の油剤により構成されてよい。植物由来の油剤は、人の皮膚に直接塗布される化粧品などに使用された実績がある。従って、吸収性物品10を着用者に装着する装着補助者又は着用者に、吸収性物品10が油層552を有することに対する安心感を与えることができる。
繊維処理剤は、例えば、天然油脂由来の脂肪酸(A)と、天然油脂のポリオキシアルキレン付加物(B)と、天然油脂のポリオキシアルキレン付加物の脂肪酸エステル(C)とを含有する吸水性物品用繊維処理剤であってよい。天然油脂由来の脂肪酸(A)は、例えば、オレイン酸含有の脂肪酸であってよい。天然油脂のポリオキシアルキレン付加物(B)が植物油脂由来であってよい。植物油脂由来である天然油脂のポリオキシアルキレン付加物(B)は、植物油脂に対して人工的にオキシアルキレン基を付加させた化合物であってよい。天然油脂のポリオキシアルキレン付加物(B)は、ひまし油由来であってよい。本発明で用いる天然油脂のポリオキシアルキレン付加物の脂肪酸エステル(C)は、植物油脂由来であってよい。植物油脂由来である天然油脂のポリオキシアルキレン付加物の脂肪酸エステル(C)には、植物油脂に対して人工的にオキシアルキレン基を付加させ、さらにエステル化させた化合物であってよい。
植物油の一例として、オリーブ油、ホホバ油、ライス油、シアバター、茶油、アロエ油、アルガン油、桃油が挙げられる。油層552には、植物油として、オリーブ油、ホホバ油、ライス油、シアバター、茶油、アロエ油、アルガン油、桃油のうちの1種類以上の植物油が存在してよい。これにより、油層552に含まれる植物油が、食品で使用されている植物油、又は、肌保護のために実際に肌に塗布されている植物油であるため、吸収性物品を着用者に装着する装着補助者又は着用者に、吸収性物品に含まれる植物油に対する安心感を与えることができる。
油層552には、植物油として、オリーブ油、ホホバ油、ライス油、シアバター、茶油、アロエ油、アルガン油、桃油のうちの2種以上の植物油が存在してよい。これにより、2種以上の植物油が着用者の肌に転写されることによる複数の効果(例えば、保湿効果、抗炎症効果、抗酸化効果など)が得られ易くなり、着用者の肌を多面的に保護することができる。
油層552には、油層552の重量に対して5重量%以上、20重量%以下の植物油が存在してよい。油層552に5重量%以上の植物油が存在することにより、着用者の肌に接触する植物油の量が増加するため、植物油を着用者の肌に均一に転写し易くなる。また、油層552に20重量%以下の植物油が存在することにより、油層552が繊維本体551を覆っていても、植物油の疎水性によって排泄物の移動が阻害され難いため、親水性の排泄物が第1繊維55の隙間を移動でき、吸水性能の悪化を抑制できる。
なお、植物油の重量%は、例えば、以下の方法により測定できる。まず、肌側シート50から、所定面積の不織布(例えば、5g程度の不織布)を準備する。準備した不織布の重さを測定する。準備した不織布をジエチルエーテル・エタノールの混合抽出溶液に漬ける。不織布を混合抽出溶液から取り出し、不織布を乾燥させる。乾燥させた不織布の重さを測定する。準備した不織布の重さと乾燥させた不織布の重さとの差を油層重量とみなす。
次に、混合抽出溶液を気化させて得られた残留物から、既存の成分分析器によって、植物油の配合率を測定する。油層重量に、植物油の配合率をかけることによって植物油の重量を算出できる。植物油の重量%は、(植物油の重量/油層重量)×100により算出することができる。
油層552は、弱酸性であってよい。具体的には、油層552を構成する繊維処理剤のpHが、5〜6.5の範囲であってよい。着用者の肌は弱酸性であるため、同じ弱酸性の油層552が着用者の肌に触れても、着用者の肌に対する刺激を受け難くなる。
第1繊維55(繊維本体551)を構成する繊維の種類は、特に限定されない。繊維本体551として、通常用いられる疎水性の合成繊維を用いることができる。例えば、合成繊維として、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等が挙げられる。ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン・プロピレン共重合体、及びエチレン・プロピレン・1−ブテン共重合体などが挙げられる。また、ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート・イソフタレート、及びポリエーテルポリエステルなどが挙げられる。ポリアミドとしては、6,6−ナイロン、及び6−ナイロンなどが挙げられる。
第1繊維を作成する方法、すなわち、繊維本体551の表面を油層552により覆う方法は、特に制限はなく、紡糸、延伸などの任意の工程で、オイリングロール法、浸漬法、噴霧法などの通常用いられる方法を利用することができる。また、紡糸、延伸などの繊維処理を行う際に用いられる既存の繊維処理剤に植物油を追加した油剤を用いて、当該繊維処理を行ってよい。これにより、植物油を塗布する工程を追加することなく、吸収性物品10を生産できるため、生産効率の低下を抑制できる。
図5Aに示すように、肌側シート50は、第1繊維55間に配置されている第2繊維56である天然繊維を有してよい。図5Cに示すように、第2繊維56(天然繊維)の表面は、油層552によって覆われていなくてよい。これにより、着用者の排尿によって油層552が第1繊維55から剥がされた場合に、剥がされた油層552が第2繊維56(天然繊維)に吸着されることによって、肌側シート50に植物油が残り易くなる。これにより、排尿後においても、着用者の肌を保護する効果を得ることができる。
天然繊維は、例えば、オーガニックコットンを構成する繊維であってよい。なお、「オーガニックコットン」は、農業段階において、国際的な基準(CODEXに準じた各国の基準)に基づき有機性が認証され、それが証明されるコットンを意味する。
図5Aに示すような不織布は、第1繊維55と第2繊維56との混合繊維から形成することができる。第1繊維55と第2繊維56とを混合する前に、繊維本体551の表面を油層552により覆うことにより、第2繊維56(天然繊維)の表面が、油層552によって覆われない。
図1に示すように、肌側シート50(表面シート51)は、肌側シート50が厚さ方向Tに圧搾された圧搾部45と、圧搾部45の周囲に位置する非圧搾部46とを有してよい。なお、圧搾部45を形成する場合、肌側シート50のみを圧搾してもよく、肌側シート50と吸収体30とを圧搾してもよい。非圧搾部46は、肌側シート50が圧搾されていない部分であってよい。
圧搾部45における単位面積当たりの繊維(すなわち、肌側シート50を構成する不織布)に対する植物油の重量%は、非圧搾部における単位面積当たりの繊維(すなわち、肌側シート50を構成する不織布)に対する植物油の重量%と同一であってよい。油層552は、繊維本体551の表面を覆っており、圧搾部45と非圧搾部46とで繊維の重量自体は同一であるため、油層552に含まれる植物油の重量も同一である。圧搾部45と非圧搾部46とで植物油の量が変化しないため、植物油を着用者の肌に均一に転写し易くなる。
なお、上述と同様の方法により、圧搾部45における所定面積の不織布と、非圧搾部46における所定面積の不織布とのそれぞれにおける植物油の重量%を算出できる。算出した植物油の重量%どうしを比較することで、圧搾部45における単位面積当たりの繊維に対する植物油の重量%は、非圧搾部における単位面積当たりの繊維に対する植物油の重量%と同一か否かを判定できる。
なお、植物油を肌側シート50に塗布した場合、圧搾部45には、非圧搾部46と比べて、植物油が多く入り込んだり、逆に植物油が入り込まなかったりすることがある。従って、植物油を塗布した場合には、一般的に、圧搾部45における単位面積当たりの繊維に対する植物油の重量%は、非圧搾部における単位面積当たりの繊維に対する植物油の重量%と異なる。
図6及び図7に示すように、吸収性物品の包装体1は、吸収性物品10と、複数の吸収性物品10を包装する袋状の包装シート2と、を有する。包装シート2は、袋状に成形されている。包装シート2内の空間に、複数の吸収性物品10が収容されている。本実施の形態の吸収性物品10は、使い捨ておむつであり、二つ折りに畳まれた状態で包装シート2内に収容されている。
包装シート2は、吸収性物品10に植物油が存在することを示す表示部3を有する。吸収性物品10用者に装着する装着補助者又は着用者が、包装シートの表示部3を視認することで、吸収性物品10には植物油が存在することを把握できる。植物油は、天然に存在するものであるため、装着補助者又は着用者に対して安心感を与えることができる。
本実施形態では、表示部3には、吸収性物品10に植物油が存在することを示すために、「植物オイル配合」と表示されている。なお、吸収性物品10に植物油が存在することを示すために、表示部3は、他の表現が用いられてよい。
図6に示すように、表示部3は、包装体1の正面に配置されている。表示部3は、正面と反対側である裏面に配置されてよいし、包装体1の正面と裏面との間をつなぐ包装体1の側面に配置されてよい。
表示部3は、包装シート2に直接印刷されていてもよい。従って、包装シート2自体が吸収性物品10には植物油が存在することを示してよい。また、表示部3は、粘着部を有するシール部材により構成されており、包装シート2に接着されてもよい。
(3)その他実施形態
以上、上述の実施形態を用いて本考案について詳細に説明したが、当業者にとっては、本考案が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本考案は、実用新案登録請求の範囲の記載により定まる本考案の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本考案に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
上述の実施形態において、肌側シート50には、吸水性能が悪化しない範囲内で、肌保護材料が塗布されて形成される肌保護層が設けられてよい。
上述の実施形態において、肌側シート50は、第1繊維55と第2繊維56とにより構成される不織布であったが、これに限られない。肌側シート50は、第2繊維56を含まずに、第1繊維55により構成される不織布であってよい。
1 :包装体
2 :包装シート
3 :表示部
10 :吸収性物品
23 :裏面シート
24 :外装シート
30 :吸収体
31 :吸収コア
32 :コアラップ
43 :防漏伸縮部
45 :圧搾部
46 :非圧搾部
50 :肌側シート
51 :表面シート
52 :サイドシート
53 :凸部
54 :凹部
55 :第1繊維
56 :第2繊維
65 :脚回り開口部
511 :第1不織布
512 :第2不織布
551 :繊維本体
552 :油層
S1 :前胴回り域
S2 :後胴回り域
S3 :股下域

Claims (11)

  1. 着用者の肌に対向する肌側シートを有する吸収性物品であって、
    前記肌側シートは、不織布であり、
    親水性を有する繊維処理剤からなる油層が、前記不織布を構成する繊維の表面を覆っており、
    前記油層には、植物油が存在する、吸収性物品。
  2. 前記肌側シートは、肌面側に突出する複数の凸部が前記肌側シートの肌面側に分散して配置されている不織布である請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記肌側シートは、前記肌側シートが厚さ方向に圧搾された圧搾部と、前記圧搾部の周囲に位置する非圧搾部と、を有し、
    前記圧搾部における単位面積当たりの前記繊維に対する前記植物油の重量%は、前記非圧搾部における単位面積当たりの前記繊維に対する前記植物油の重量%と同一である請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記油層には、前記植物油として、オリーブ油、ホホバ油、ライス油、シアバター、茶油、アロエ油、アルガン油、桃油のうちの1種類以上の植物油が存在する請求項1から3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記油層には、前記植物油として、オリーブ油、ホホバ油、ライス油、シアバター、茶油、アロエ油、アルガン油、桃油のうちの2種以上の植物油が存在する請求項1から4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記油層には、前記油層の重量に対して5重量%以上、20重量%以下の前記植物油が存在する請求項1から5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記油層は、弱酸性である請求項1から6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記肌側シートは、前記繊維間に配置されている天然繊維を有しており、
    前記天然繊維の表面は、前記油層によって覆われていない請求項1から7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  9. 前記繊維処理剤は、植物由来の油剤により構成されている請求項1から8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  10. 着用者の肌に対向する肌側シートを有する吸収性物品と、複数の前記吸収性物品を包装する袋状の包装シートと、を有する吸収性物品の包装体であって、
    前記肌側シートは、不織布であり、
    親水性を有する繊維処理剤からなる油層が、前記不織布を構成する繊維の表面を覆っており、
    前記油層には、植物油が存在する、吸収性物品の包装体。
  11. 前記包装シートは、前記吸収性物品に前記植物油が存在することを表示する表示部を有する請求項10に記載の吸収性物品の包装体。
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