JP3219582U - トレーニングシステム - Google Patents

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一範 三好
一範 三好
潤子 篠原
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Abstract

【課題】トレーニング実施者の士気を高めつつ個々のトレーニングスキルを低コストで高めることが可能なトレーニングシステムを提供する。
【解決手段】本考案に係るトレーニングシステムは、トレーニングの方法を音声データとして複数作成し、作成された複数の音声データを記録する個人用携帯記録機器を備えたトレーニングシステムにおいて、個人用携帯記録機器に記録された複数の音声データのうち、トレーニング実施者のトレーニングスキルに適したトレーニングに対応する音声データが選定され、選定された音声データに係る音声が個人用携帯記録機器によって再生されることを特徴とする。トレーニング実施者は個人的に自己のトレーニングスキルに適したトレーニングの説明を聴きながらトレーニングを行う。
【選択図】図1

Description

本考案は、スポーツ等のトレーニングシステムに関する。
従来、ボクシングのトレーニングが行われている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、トレーニング指導者と選手とがマンツーマンでボクシングのトレーニングを行うことが記載されている。
また、一般的なトレーニング方法として、スポーツジム等の施設においてトレーニング指導者の説明に基づいて生徒達がトレーニングを行うことが多い。近年では、このような施設が増えてきている。例えば図4に示すように、生徒達01はトレーニング指導者の指導に基づいて鏡02を見ながらトレーニングを行う。また、モニタ画面を見ながらトレーニングを行う場合もある。
特表2005−500880号公報
しかしながら、スポーツジム等の施設では多くの生徒達が集まってトレーニングを行うので、生徒の能力によってトレーニングスキルは大きく異なってくる。そのため、ある種のトレーニングについていけない生徒にとっては苦痛を感じたり、さぼり癖が付いたりすることがある。また、生徒一人一人に指導できるほどの数のトレーニング指導者を集めるのは現実的でないし、経済的でもない。
そこで、本考案は、トレーニング実施者の士気を高めつつ個々のトレーニングスキルを低コストで高めることが可能なトレーニングシステムを提供することを目的とする。
本考案に係るトレーニングシステムは、トレーニングの方法を音声データとして複数作成し、作成された複数の前記音声データを記録する個人用携帯記録機器を備えたトレーニングシステムであって、前記個人用携帯記録機器に記録された前記複数の音声データのうち、トレーニング実施者のトレーニングスキルに適したトレーニングに対応する音声データが選定され、選定された音声データに係る音声が前記個人用携帯記録機器によって再生されることを特徴とする。
上記構成によると、トレーニングの方法(仕方)が音声データとして作成され、作成された音声データは個人用携帯記録機器に記録される。トレーニング実施者は、この個人用携帯記録機器によって再生されるトレーニングの説明を聴きながらトレーニングを行う。この場合、トレーニング実施者は上記説明に遅れまいと必死にトレーニングを行うよう努めることが期待されるので、トレーニング実施者の士気を非常に高めることができる。したがって、トレーニング実施者のトレーニングスキルが高まるまでの期間が短くなる効果が奏される。また、トレーニング実施者のトレーニングスキルに適したトレーニングの音声データを選定することができる。例えばボクシングのトレーニング実施者でいえば、全くの素人レベルからアマチュアレベル、またプロボクサーまで各自のトレーニングスキルに適した音声データを選定してトレーニングを行うことができる。トレーニングスキルが向上すれば、より上級ステップのトレーニングコースを選択してそのトレーニング実施者の現レベルに適したトレーニングを行うことができる。さらに、本考案の個人用携帯記録機器を用いればトレーニング指導者が要らなくなるので、低コストでトレーニングを行うことができる。
(a)はトレーニング実施者がトレーニング方法を聴きながらジャブを打つ練習をしている様子を示す図であり、(b)はトレーニング実施者がトレーニング方法を聴きながらストレートパンチを打つ練習をしている様子を示す図である。 (a)はトレーニングの音データを作成する様子を示す図であり、(b)は作成した音データを個人用携帯記録機器に記録する様子を示す図である。 イヤホンの種類を示す図である。 従来生徒達がトレーニング指導者の指導に基づいて鏡を見ながらトレーニングを行う様子を示す図である。
以下、本考案の一実施形態に係るトレーニングシステムについて、図1〜図3に基づいて説明する。
図1(a)、(b)に示すように、トレーニング実施者は、個人用携帯記録機器1を腰の辺りに図示しないクリップ等で付け、該個人用携帯記録機器1で再生されるトレーニングの仕方についての音声をイヤホン2で聴きながらトレーニングを行う。
個人用携帯記録機器1は個人で携帯し得るものであるので、トレーニング実施者はトレーニングを行う場所を特に気にすることなく、例えばスポーツジム、コンビニエンスストアやゲームセンター等、また接骨医院でリハビリを兼ねてトレーニングを行うこともでき、さらに自宅等で気軽に行うことができる。さらに、バランスボール、バランスディスク、トレーニングマシン(走ったり、漕いだり、スライドしたりするためのマシン)等の様々な器具を同時に使ってトレーニングを行うこともできる。
上記の個人用携帯記録機器1の例としては、iPod(登録商標)やiPod shuffle(登録商標)等が挙げられるが、個人で携帯し得て音声を再生し得るものであればこれらに限定されるものではない。但し、個人用携帯記録機器1を身に付けながらトレーニングを行うので、個人用携帯記録機器1の大きさとしてはトレーニング中の妨げになり難い上記のようなものであることが好ましい。
次に、トレーニングの仕方に係る音データの作成手順について説明する。図2(a)に示すように、音楽(BGM)11やトレーニングの仕方を説明する音声データ(肉声データや合成データ)12、便乗感を出すための、サンドバッグまたはミットのパンチ音、或いはそれに合わせた効果音に係る音データ13が録音機器4に保存される。以下、上記の音楽11やトレーニングの仕方を説明する音声データ12等を音データと総称する。録音機器4に保存された音データはパーソナルコンピュータ3に保存される。また、音楽11に係るデータはパーソナルコンピュータ3からも取り出すことができる。音データはパーソナルコンピュータ3においてトレーニングスキルに応じたトレーニングコース毎に管理されている。
図2(b)に示すように、個人用携帯記録機器1をパーソナルコンピュータ3に接続し、該パーソナルコンピュータ3に保存されている音データを個人用携帯記録機器1にダウンロードする。この場合、トレーニング実施者が使用する個人用携帯記録機器1毎に、トレーニングスキルに応じたトレーニングコースを選択して対応する音データのダウンロードを行うことができる。例えば、トレーニングコースはAコース、Bコース、Cコース、Dコースといったものが保存されており、Dコースに近づくほどトレーニングの難易度が上がりハードワークを要するものとすることができる。このようにトレーニングスキルに応じた複数のトレーニングコースを用意することで、例えばボクシングのトレーニング実施者でいえば、全くの素人レベルからアマチュアレベル、またプロボクサーまでトレーニングの対象範囲を幅広く設定することができる。また、各トレーニング実施者においても、トレーニングスキルが向上すれば、より上級ステップのトレーニングコースを選択してそのトレーニング実施者の現レベルに適切なトレーニングを行うことができる。また、カロリー計算をもとにAコース、Bコース、Cコース、Dコース等を設定し、トレーニング実施者に最適なダイエットトレーニングコースを選定することもできる。さらに、例えば接骨医院では、リハビリトレーナーの指示のもとに、リハビリプログラムに沿ったトレーニングコースを設定し、トレーニング実施者に最適なリハビリトレーニングコースを選定することも可能である。さらに、上記のように自動設定でなく、トレーニング実施者の当日の調子に合わせてAコース、Bコース、Cコース、Dコース等を設定できるようにしてもよい。例えば、調子が悪いときには、上記のように最適な自動設定モードでなく、手動設定モードとしてトレーニング負担が軽めのコースに設定できるようにしてもよい。
図3はイヤホンの種類を示す図である。図3(a)のイヤホン2は、トレーニング実施者の腰の辺りにクリップ等で付けた個人用携帯記録機器1からイヤホンコード5を介して耳に装着するものである。図3(b)のイヤホン2aは、トレーニング実施者の腰の辺りにクリップ等で付けた個人用携帯記録機器1からイヤホンコード5を介して耳の外周に掛けて装着するものである。ハードワークを要するトレーニングを行う際には、トレーニング中に耳から外れ難い図3(b)のイヤホン2aを用いることが好ましい。
また、図3(c)に示すように、耳の外周に掛けて装着するイヤホン2aと個人用携帯記録機器1aとが一体となっているものを用いることもできる。この場合、図3(a)や図3(b)のようなイヤホンコード5が不要となるので、イヤホンコードがトレーニング実施者のトレーニングの妨げとなることがない。
このように、本考案では、トレーニング実施者が個人的に自己のトレーニングスキルに応じたトレーニングの説明を聴きながらトレーニングを行うことができる。この場合、トレーニング実施者は上記説明に遅れまいと必死にトレーニングを行うよう努めることが期待されるため、トレーニング実施者の士気を非常に高めることができる。したがって、トレーニング実施者のトレーニングスキルが高まるまでの期間が短くなる効果が奏される。
また、本考案の個人用携帯記録機器1を用いればトレーニング指導者が要らなくなるので、低コストでトレーニングを行うことができる。
以上、本考案の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく実用新案登録請求の範囲によって示され、さらに実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。したがって、本考案は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、個人用携帯記録機器1を腰の辺りに付ける形態について説明したが、これに限定されるものではなく、胸部や腹部等の他の部位に付けるようにしてもよい。
本考案のトレーニングシステムは、ボクシングをはじめとする各種スポーツのトレーニング等に好適に利用することができる。
1,1a 個人用携帯記録機器
2,2a イヤホン
3 パーソナルコンピュータ
4 録音機器
5 イヤホンコード
11 音楽(BGM)
12 音声データ(肉声データや合成データ)
13 サンドバッグのパンチ音に係る音声データ

Claims (1)

  1. トレーニングの方法を音声データとして複数作成し、作成された複数の前記音声データを記録する個人用携帯記録機器を備えたトレーニングシステムにおいて、
    前記個人用携帯記録機器に記録された前記複数の音声データのうち、トレーニング実施者のトレーニングスキルに適したトレーニングに対応する音声データが選定され、選定された音声データに係る音声が前記個人用携帯記録機器によって再生されることを特徴とするトレーニングシステム。
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