JP3219295B2 - ポリカルボン酸(塩)溶液の濃縮方法および連続濃縮方法 - Google Patents

ポリカルボン酸(塩)溶液の濃縮方法および連続濃縮方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ポリカルボン酸
(塩)溶液の濃縮方法および連続濃縮方法に関し、詳し
くは、水処理剤、洗剤ビルダー、分散剤等に利用される
ポリカルボン酸またはポリカルボン酸塩の溶液を、輸送
保管効率の向上のため、あるいは、その利用目的に合わ
せるために、溶液中の溶媒を蒸発除去して濃縮する方
法、および、この濃縮作業を連続的に行う方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ポリカルボン酸(塩)は、水処理剤、洗
剤ビルダー、分散剤等の原料として非常に重要なもので
ある。ポリカルボン酸(塩)の製造には、各種の合成方
法や重合方法が適用されるが、通常、製造されたポリカ
ルボン酸(塩)は、水などの溶媒が大量に含まれた溶液
の状態である。
【0003】水などの溶媒を大量に含んだままでは、輸
送あるいは保管時に嵩が高くなり、輸送保管の効率が悪
くなるため、不経済である。また、ポリカルボン酸
(塩)の使用目的によって、濃度の高いポリカルボン酸
(塩)を用いることが要求される場合も多い。そこて、
製造されたポリカルボン酸(塩)溶液を、輸送保管ある
いは利用に適当な濃度まで濃縮する必要が生じる。
【0004】従来、ポリカルボン酸(塩)溶液の濃縮方
法としては、大きな容器状の蒸発釜にポリカルボン酸
(塩)溶液を溜め、蒸発釜の外面から加熱して、ポリカ
ルボン酸(塩)溶液に含まれる溶媒を、液面から蒸発さ
せて濃縮する方法が採用されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な蒸発釜を用いる濃縮方法では、ポリカルボン酸(塩)
溶液に強い泡立ちが生じ、濃縮作業に支障が出たり、濃
縮後のポリカルボン酸(塩)溶液の取り扱いや利用が行
い難いという問題があった。ポリカルボン酸(塩)溶液
は、比較的粘度が高く、蒸発釜に溜めた状態で加熱する
と溶液内部から泡立ちが生じやすいとともに、一旦発生
した泡は、濃縮後もなかなか消え難いという性質があ
る。そのため、他の液状物質の濃縮作業ではそれほど問
題にならない泡立ちが、ポリカルボン酸(塩)溶液の場
合には、きわめて重大な問題となっていた。
【0006】このような濃縮時の泡立ちは、上記作業性
以外の問題も誘発する。すなわち、濃縮作業により泡立
った溶液は、この溶液を分取して濃度を測定するのが難
しく、濃縮作業中に溶液の濃度確認や濃度管理を行うこ
とが出来ない。そのため、従来は、溶媒の蒸発量を測定
し、これを基にして溶液の濃度を算出し、この算出され
た濃度値を目安にしていた。しかし、溶媒の蒸発量から
算出された溶液濃度は、実際の濃度とは異なるのが普通
である。そのため、蒸発釜で一度に濃縮作業を行う各バ
ッチ毎に、濃縮作業が完了し、溶液の泡立ちが収まって
から、正確な濃度を測定し、要求濃度との違いがあれ
ば、溶媒を添加して濃度の微調整を行わなければ、目的
とする濃度の製品が得られなかった。このようなバッチ
毎の濃度の微調整作業は、きわめて煩雑であるばかり
か、濃縮作業の連続化を阻む要因ともなっていた。
【0007】そこで、この発明の課題は、ポリカルボン
酸(塩)溶液を濃縮する方法として、泡立ちが生じ難い
方法を提供することにある。また、この発明の別の課題
は、泡立ちを生じさせることなく、ポリカルボン酸
(塩)溶液を連続的に濃縮できる方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する、こ
の発明にかかるポリカルボン酸(塩)溶液の濃縮方法
は、分子量が300〜1,000,000のポリカルボ
ン酸(塩)溶液を、加熱面に逐次供給することにより溶
媒を蒸発させて濃縮することを特徴とする。また、この
発明にかかるポリカルボン酸(塩)の連続濃縮方法は、
分子量が300〜1,000,000のポリカルボン酸
(塩)溶液を、循環経路で循環させつつ、加熱面に逐次
供給して溶媒を蒸発させて濃縮する連続濃縮方法であっ
て、前記循環経路に設置された濃度検知手段により循環
中の溶液の濃度を測定し、所望の濃度に達しない溶液
は、循環を継続させて再度加熱すると共に、所望の濃度
に達した溶液は、前記循環経路から抜き出して回収する
ことを特徴とする。
【0009】ポリカルボン酸(塩)溶液は、ポリカルボ
ン酸(塩)が溶媒に溶解したもので、各種用途、例え
ば、水処理剤、洗剤ビルダー、分散剤として有用なもの
である。ポリカルボン酸は、分子中にカルボキシル基を
複数個有する合成高分子であり、通常は1種以上の不飽
和カルボン酸を、必要により不飽和カルボン酸以外の単
量体を共重合成分に用いて、重合もしくは共重合するこ
とにより得られる。また、ポリカルボン酸(塩)は、上
記ポリカルボン酸を、各種塩基性物質、例えば、アンモ
ニア、苛性ソーダ、苛性カリ等で中和させたものであ
る。
【0010】ポリカルボン酸(塩)の具体例としては、
例えば、ポリアクリル酸(塩)、ポリメタクリル酸
(塩)、ポリマレイン酸(塩)、ポリフマール酸
(塩)、ポリイタコン酸(塩)、ポリクロトン酸
(塩)、アクリル酸共重合体(塩)、メタクリル酸共重
合体(塩)、マレイン酸共重合体(塩)、フマール酸共
重合体(塩)、イタコン酸共重合体(塩)、クロトン酸
共重合体(塩)などが挙げられる。
【0011】ポリカルボン酸(塩)の分子量は、300
〜1,000,000の範囲のものが、この発明の濃縮
方法を適用したときに良好な作用効果が達成される。ポ
リカルボン酸(塩)に含まれる溶媒としては、ポリカル
ボン酸(塩)の製造方法によっても異なるが、一般的に
は水が多く、その他の無機あるいは有機の溶媒が用いら
れる場合もある。ポリカルボン酸(塩)溶液の粘度が高
いものほど、濃縮時に泡立ちが生じ易く、かつ、泡が消
え難いが、この発明の濃縮方法では、粘度1.0〜6,
000cps の範囲の溶液に対して、泡立ちを起こすこと
なく良好に濃縮することができる。
【0012】ポリカルボン酸(塩)溶液を、加熱面に逐
次供給することにより溶媒を蒸発させるには、従来の各
種熱交換器などで採用されている各種の伝熱構造が採用
できる。具体的には、例えば、垂直または水平に配置さ
れた伝熱管の内部に蒸気などの加熱媒体を供給し、この
伝熱管の外面に沿ってポリカルボン酸(塩)溶液を流せ
ば、ポリカルボン酸(塩)溶液は薄層になって流れなが
ら伝熱管からの伝熱で加熱されることになる。多数の伝
熱管が配置された上方に、ポリカルボン酸(塩)溶液を
散布供給すれば、液滴状の溶液が自由落下しながら加熱
されたり、溶液が伝熱管の表面に沿って薄層状態で流れ
ながら加熱されることになる。垂直もしくは傾斜状態あ
るいは水平に配置された伝熱板にポリカルボン酸(塩)
溶液を流す方法も採用できる。何れにしても、ポリカル
ボン酸(塩)溶液が薄層状態、すなわち、伝熱面からポ
リカルボン酸(塩)溶液の蒸発表面までの厚みが薄い状
態で、加熱されるようにする。
【0013】ポリカルボン酸(塩)溶液は、加熱面が設
けられた加熱部に連続的に供給して、溶液が加熱面に対
して移動しながら加熱されるようにしたほうが、伝熱効
率が良い。ポリカルボン酸(塩)溶液を、加熱部に連続
的に供給し、濃縮された溶液を再び加熱部に送り返し
て、溶液を循環させながら濃縮すれば、高い濃度の濃縮
液を効率的に得ることができる。
【0014】ポリカルボン酸(塩)溶液が所望の濃度ま
で濃縮されたかどうかは、濃縮中の溶液を一部取り出し
て、その濃度を測定すれば判る。濃度を測定する方法と
しては、粘度や比重などの物理的性質を測定して、その
結果をもとに濃度を知る方法や、pH値などの化学的性
質を測定して、その結果をもとに濃度を知る方法が適用
できる。具体的な測定方法や測定器具などは、従来の通
常の各種濃縮方法や濃縮装置と同様のものが適用され
る。
【0015】ポリカルボン酸(塩)溶液を連続的に循環
させながら濃縮を行う場合、濃度の測定も溶液の循環経
路内で連続的に行い、測定された濃度の値から、溶液の
供給量や加熱温度その他の作業条件を制御したり、所定
の濃度まで濃縮された溶液を循環経路から抜き出すよう
にすれば、常に適切な条件で濃縮作業を行うことがで
き、しかも、濃縮作業を中断させることなく、濃縮液の
取り出しを連続的に行うことができる。すなわち、循環
経路に設置された濃度検知手段により循環中の溶液の濃
度を測定し、所望の濃度に達しない溶液は、循環を継続
させて再度加熱すると共に、所望の濃度に達した溶液
は、前記循環経路から抜き出して回収することで、ポリ
カルボン酸(塩)溶液の連続濃縮が可能になる。このよ
うな連続濃縮を行うための循環経路の構造は、各種化学
製品の製造装置と同様に、各種ポンプや制御弁、配管部
品などを組み合わせて構成することができる。
【0016】循環中の溶液の濃度を測定する方法のう
ち、比重計を用いて、測定された溶液の比重から濃度を
知る方法は、測定値と実際の濃度とがほぼ近似してお
り、回収した溶液の濃度を微調整する必要がなく、好ま
しい。比重計の具体的構造は、通常の液体配管などに組
み込まれる各種の比重計と同様のものが適用できる。溶
液の比重から濃度を知るには、予め比重と濃度の相関関
係を測定しておき、この相関関係にもとづいて、比重の
測定値を濃度に換算すればよい。
【0017】
【作用】ポリカルボン酸(塩)溶液を加熱して溶媒を蒸
発除去する場合、従来の蒸発釜を用いる方法のように、
溶液の厚みが非常に分厚い状態で加熱すると、溶液の内
部で発生する気泡が溶液内に長く留まることになるの
で、気泡が大きく成長して、泡立ちを生じるものと考え
られる。これに対し、ポリカルボン酸(塩)溶液を、加
熱面に逐次供給する場合には、溶液が比較的薄い層にな
った状態で逐次加熱されることになり、伝熱効率が良い
ため、気泡が発生し難いとともに、気泡が発生しても直
ぐに溶液表面から放出されることになり、泡立ちが少な
くなるものと考えられる。
【0018】また、この方法では伝熱効率が良いので、
加熱エネルギーも少なくて済むようになる。
【0019】
【実施例】ついで、この発明の実施例を図面を参照しな
がら以下に説明する。図1は、濃縮装置の全体構造を示
している。円筒状の蒸発缶10の内部に、低濃度部と高
濃度部の2段の熱交換器20、30が備えられている。
蒸発缶10には、真空ポンプ12が接続されてあって、
蒸発缶10の内部を減圧できるようになっており、圧力
指示計14および圧力調節計15で圧力を調節すること
により、蒸発缶10の内部圧力を一定値にコントロール
している。
【0020】熱交換器20、30には、細い伝熱管が多
数水平に並べて設けられており、伝熱管の内部には加熱
媒体となる蒸気が供給される。蒸気は、蒸気供給部40
から、それぞれエゼクタ42、43を経て各熱交換器2
0、30に供給され、熱交換を終えた蒸気およびドレン
水は、コンデンサ45で回収される。各熱交換器20、
30の上方には、溶液の散布器22、32が備えられて
おり、この散布器22、32から、濃縮しようとするポ
リカルボン酸(塩)溶液が、熱交換器20、30に向け
て散布される。各熱交換器20、30に散布供給された
溶液は、液滴状になって伝熱管の間を自由落下したり、
伝熱管の表面に接触して、薄層状態で伝熱管に沿って流
れ、熱交換器20、30の下方のそれぞれの液溜まり部
24、34に溜まる。液溜まり部24、34に溜まった
溶液は、循環ポンプ52、53で、それぞれの散布器2
2、32へと戻される。すなわち、溶液は、散布器2
2、32、熱交換器20、30および液溜まり部24、
34を結ぶ配管系を繰り返し循環しながら、濃縮される
ことになる。低濃度部の熱交換器20につながる配管系
には、原液の供給部56が設けられている。高濃度部の
熱交換器30につながる配管系には、比重計60、粘度
計62およびpH計64の濃度検知手段となる各測定
器、ならびに、濃縮液の取り出し部58が設けられてい
る。なお、濃度検知手段は、上記測定器60〜64のう
ちの、何れか1種を備えているだけでもよい。
【0021】上記濃縮装置の作動について段階的に説明
する。 蒸発缶10の内部を真空ポンプ12で減圧し、蒸発
缶10の内部圧力を圧力指示計14および圧力調節計1
5で一定圧力に制御する。 蒸気供給部40から各エゼクタ42、43を経て熱
交換器20、30に蒸気を供給する。
【0022】 濃縮するポリカルボン酸(塩)溶液を
原液供給部56から低濃度部の配管系に一定流量で供給
する。溶液は、散布器22、熱交換器20、液溜まり部
24を循環し、熱交換器20で蒸気からの伝熱により、
溶媒が蒸発して、徐々に濃縮されていく。 低濃度部である程度まで濃縮された溶液は、高濃度
部の配管系へと送られる。高濃度部でも溶液は、散布器
32、熱交換器30、液溜まり部34を循環して、さら
に濃縮される。
【0023】 比重計60、粘度計62、pH計64
で、循環している溶液の濃縮度をチェックし、予め設定
された特性値になった段階で、取り出し部58からの濃
縮液の抜き出しを開始する。濃縮液の抜き出し量は、液
溜まり部34の液面が一定に保たれる程度に設定してお
く。濃縮液の抜き出しを開始してからも、各熱交換器2
0、30における溶液の濃縮および循環は同じように続
けられる。
【0024】 濃縮液の抜き出し中、高濃度部の溶液
濃度を、比重計60で常に監視しておき、比重の測定値
が一定になるように、蒸気供給部40から供給する蒸気
の圧力または量を制御する。 上記のようにして、ポリカルボン酸(塩)溶液の濃縮が
行われ、濃縮液の取り出し部58からは、一定濃度の濃
縮液が連続的に得られる。
【0025】つぎに、上記濃縮装置を用いて、ポリカル
ボン酸(塩)溶液の濃縮を行った具体例について説明す
る。 −実施例1− ポリカルボン酸(塩)溶液:アクリル酸/3−アリロキ
シ・2−ヒドロキシプロパンスルホン酸共重合体ナトリ
ウム塩水溶液(固型分濃度25%、平均分子量5,00
0) 原液供給量:2800kg/Hr 蒸気量および圧力:850kg/Hr ,4.4kg/cm2 濃縮液抜き出し量:1400kg/Hr 濃縮倍率:2.0倍 上記操作条件で濃縮を行ったところ、固型分濃度が5
0.0±0.2%、粘度600cps (25℃)の濃縮液
が連続的に得られた。濃縮中の泡立ちは全く認められ
ず、安定かつ連続的な運転が可能であった。
【0026】−実施例2− ポリカルボン酸(塩)溶液:ポリアクリル酸水溶液(固
型分濃度8%、平均分子量730,000) 実施例1と同じ操作条件で濃縮を行ったところ、固型分
濃度が16.0±0.1%、粘度5,800cps (25
℃)の濃縮液が連続的に得られた。濃縮中の泡立ちは全
く認められず、安定かつ連続的な運転が可能であった。
【0027】−実施例3− ポリカルボン酸(塩)溶液:ポリアクリル酸ナトリウム
水溶液(固型分濃度10%、平均分子量300) 実施例1と同じ操作条件で濃縮を行ったところ、固型分
濃度が20.0±0.1%、粘度2.2cps (25℃)
の濃縮液が連続的に得られた。濃縮中の泡立ちは全く認
められず、安定かつ連続的な運転が可能であった。
【0028】
【発明の効果】以上に述べた、この発明にかかるポリカ
ルボン酸(塩)溶液の濃縮方法によれば、従来の方法で
は泡立ちによる種々の弊害が生じていたポリカルボン酸
(塩)溶液を濃縮しても、泡立ちが発生し難くなる。そ
の結果、濃縮後の取り扱いが行い易い品質良好な濃縮液
が得られる。
【0029】しかも、ポリカルボン酸(塩)溶液を加熱
する際の伝熱効率も非常に良くなるので、濃縮作業に必
要な熱エネルギーが削減でき、濃縮作業のコスト低減に
も大きく貢献できることになる。さらに、この発明にか
かるポリカルボン酸(塩)溶液の連続濃縮方法によれ
ば、従来のバッチ作業に比べて、はるかに能率的に濃縮
作業が行え、また、回収した濃縮液に対して、溶媒添加
による濃度の微調整を行うような面倒な作業が不要にな
る。その結果、所望濃度の濃縮液を、連続的に効率良く
生産することができるようになり、生産性が格段に向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例を示す濃縮装置の全体構造
【符号の説明】
10 蒸発缶 20、30 熱交換器 22、32 散布器 60 比重計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 春治 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地 の1 株式会社日本触媒内 (56)参考文献 特開 平3−174404(JP,A) 特開 昭57−86601(JP,A) 実開 昭57−86602(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 6/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子量が300〜1,000,000の
    ポリ(メタ)アクリル酸(塩)溶液を、加熱面に逐次供
    給することにより溶媒を蒸発させて濃縮することを特徴
    とするポリ(メタ)アクリル酸(塩)溶液の濃縮方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法において、ポリ(メタ)
    アクリル酸(塩)溶液の25℃における粘度が、1.0
    〜6,000cps の範囲であるポリ(メタ)アクリル
    (塩)溶液の濃縮方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の方法において、ポリ
    (メタ)アクリル酸(塩)溶液を散布して加熱面に逐次
    供給するポリ(メタ)アクリル酸(塩)溶液の濃縮方
    法。
  4. 【請求項4】 分子量が300〜1,000,000の
    ポリカルボン酸(塩)溶液を、加熱媒体が供給される伝
    熱管の外面に逐次供給することにより溶媒を蒸発させて
    濃縮することを特徴とするポリカルボン酸(塩)溶液の
    濃縮方法。
  5. 【請求項5】 分子量が300〜1,000,000の
    ポリカルボン酸(塩)溶液を、循環経路で循環させつ
    つ、加熱面に逐次供給して溶媒を蒸発させて濃縮する連
    続濃縮方法であって、前記循環経路に設置された濃度検
    知手段により循環中の溶液の濃度を測定し、所望の濃度
    に達しない溶液は、循環を継続させて再度加熱すると共
    に、所望の濃度に達した溶液は、前記循環経路から抜き
    出して回収することを特徴とするポリカルボン酸(塩)
    溶液の連続濃縮方法。
  6. 【請求項6】 請求項の方法において、濃度検知手段
    として比重計を用いるポリカルボン酸(塩)溶液の連続
    濃縮方法。
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