JP3219281U - 芳香発生器を兼ねる包装用容器 - Google Patents

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信一郎 兼松
信一郎 兼松
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有限会社グリッタ
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Abstract

【課題】芳香発生器を別途購入する手間をなくし、かつ使い方の理解が容易で、汎用可能な包装用容器と芳香液吸収部材の組み合わせを提供する。
【解決手段】箱形の容器であって、芳香液ボトルを収容可能な内部空間を備え、少なくとも1つの側面に、開口5、又は開口5を構成する切り込み及び折り目が設けられており、当該開口5は芳香液吸収部材を差し込み可能であることを特徴とする包装用容器1である。また、切り込み及び折り目が、観音開きの開口5を構成し、容器に芳香液ボトル及び説明書が収容されている。使用者は、製品を購入すると、包装用容器1に内封された芳香液ボトルを取り出し、フィルター紙などの芳香液吸収部材に芳香液を吸収させる。そして、芳香液吸収部材を好きな形に折り、開口5に挿入する。
【選択図】図1

Description

本考案は包装用容器に関するものである。より具体的には、芳香液ボトルを収納する包装用容器であって、当該容器が芳香発生機器の一部として構成されるものに関する。
芳香液には、嫌な香りを消す消臭を目的とするものと、香り自体を楽しみ、また香りによりリラックスするなど、その効果を得ることを目的とするものがある。芳香液の例としては、香水やアロマに使用されるエッセンシャルオイルやアロマオイルなどが挙げられる。エッセンシャルオイルは精油の意味であって、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材であり、アロマオイルについては精油をアルコールや合成香料などで希釈したものと解釈されるのが一般的である。
香りから効果を得る芳香液の使用方法としては、一例として、受け皿に数滴垂らした上でアロマランプなどを使用して利用される。他には、電気的な芳香発生機器を使用して芳香を発生させるものが市販されている。さらに、芳香液を持ち運びできるアクセサリ型の芳香発生器も開示されている。
しかし、上述の通り、芳香を楽しむためには、液を保持して発散させるために何らかの器具を必要とする。この結果、使用者においては、芳香液の入ったボトルを購入するだけではなく、芳香発生器も購入しなければならない。また、使い方も、芳香発生器毎に異なることから、機器毎に理解する必要がある。
したがって、芳香液の効果が非常に有効である対象であるにもかかわらず、機器の購入や使い方の理解がハードルとなり、使用インセンティブが下がり、購入や利用がされない場合があるという問題点がある。
そこで、本考案の目的は、芳香発生器を別途購入する手間をなくし、かつ使い方の理解が容易で、汎用可能な新たな手段を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本考案の構成は、
箱形の容器であって、芳香液ボトルを収容可能な内部空間を備え、少なくとも1つの側面に、開口、又は開口を構成する切り込み及び折り目が設けられており、当該開口は芳香液吸収部材を差し込み可能な開口であることを特徴とする包装用容器であることからなる。
また、切り込み及び折り目が、観音開きの開口を構成することが好適である。
また、容器に、芳香液ボトル及び説明書が収容されていることが好適である。
また、芳香液吸収部材との組み合わせであり、芳香液吸収部材が紙部材であることが好適である
本考案においては、芳香液が市販される際の包装用容器を、芳香発生器としても機能するように構成するものである。すなわち、芳香液ボトルを収納する芳香用容器を、ボトルを取り出した後に、そのまま芳香発生器として使用できるように構成したものである。したがって、使用者にとっては、芳香液を購入すれば、自動的に芳香発生器も購入することになる。このため、包装用容器内には、芳香液ボトルだけでなく説明書も同封されていることが好適である。
具体的には、包装用容器は芳香液ボトルを収容可能な内部空間を備えた箱形の容器として構成され、芳香液ボトルを取り出した後に、机などの平面に箱としておくことができる。そして、少なくとも1つの側面に、開口、又は開口を構成する切り込み及び折り目が設けられている。当該開口には、好ましくは紙部材から構成される芳香液吸収部材を差し込むことで、芳香発生器として使用するものである。
紙部材としては、たとえばティッシュ、和紙、フィルター紙など、液体吸収性の高い素材を使用することができる。紙部材以外でも、液体吸収性が良く芳香液を発散できるものであれば、布生地など、他の部材を使用することが可能である。このため、様々な身近な部材を使用して、芳香液を吸収させ、開口に差し込むだけで良い。さらに、芳香液吸収部材の差し替え・交換も非常に容易であることから、芳香液吸収部材及び芳香液の種類の変更も容易である。芳香液吸収部材に関しては、折りを工夫すること等により、デザイン状も優れた芳香発生器として構成することができる。本考案ではティッシュなど身の回りの部材を使用できるため、包装用容器のみを販売すれば足りるものであるが、芳香液吸収部材とセットにして構成することも出来る。
芳香液吸収部材の差し込みを可能にするため、包装用容器の少なくとも1つの側面に開口、又は開口を構成する切り込み及び折り目が設けられている。開口、切り込み及び折り目は、使用者が押し開けて開口を構成できるものであれば、形状は限定されない。たとえば、円形や長方形の開口を構成する形態などが挙げられる。観音開きの構成であれば、織り込まれた部分が両側から切り返しとなり、差し込んだ芳香液吸収部材が外れにくいために好適である。
本考案では、包装用容器が芳香発生器としての機能を兼ねた包装用容器として構成されているため、使用者において別途包装用容器を購入する必要がない。芳香液ボトルと説明書の同封も容易であることから、使用方法に迷うこともない。また、様々な身の回りの芳香液吸収部材を使用することが出来るため、繰り返しの使用に耐え、省スペースで、デザインバリエーションを容易に広げることができる。したがって、アロマオイルやエッセンシャルオイルの使用における導入品又は啓蒙品として、さらには贈答品として好適である。
本考案は以上の構成からなるので、芳香液を充填するにあたり、吸着部材を芳香液容器に差し込むだけで、芳香液を漏れずに充填することが出来、その後第1部材と連結するだけでアクセサリとして使用可能である。このため、手のぶれに関係なく充填することが出来、かつ必要十分量の芳香液を充填することが出来る。また、従来に比してアクセサリ全体の小型化を実現することが出来るものである。
本考案に係る包装用容器を示す図である。 本考案の包装用容器の使用の1例を示す図である。 本考案の包装用容器の別の1例を示す展開図である。
以下、図面に従って本考案の実施の一例を説明する。なお、図面に表された包装用容器は実施の1例を示したものに過ぎず、これらに限定されるものではない。
図1は本考案の包装用容器1を示す展開図である。包装用容器1は精油の影響を受けにくいPET等の素材を使用した透明の箱形部材であり、タブ2を介して箱を空け、内包された芳香液ボトル(図示せず)を取り出すことが出来る。また、容器を囲むように、説明書(図示せず)が同封されていても良い。
包装用容器1の側面には、開口5を構成する切り込み3、3’と、折り目4が設けられている。切り込み3’は、左右の開口タブ6を互いに完全には切り離してはおらず、一部接続されて指の押圧により切り離される。したがって、開口5の外側から中央部分を押し込むと、切り込み3が切り離され、折り目4により、観音開き状に略長方形の開口5が構成される。
使用者は、製品を購入すると、包装用容器1に内封された芳香液ボトルを取り出し、ティッシュなどの芳香液吸収部材7に芳香液を吸収させる。そして、芳香液吸収部材7を好きな形に折り、開口5に挿入する(図2参照)。この簡易な工程のみで、使用者は、別途芳香発生器を購入することなく、芳香の効果を得ることができる。なお、この時、左右の開口タブ6は芳香液吸収部材7を固定するための切り返しとして機能している。
図2は、使用の状態を示す図である。箱のタブ位置等が異なる以外は、図1に示す包装用容器1と同様である。フィルター紙8を図に示されたように、デザイン的に優れた状態に折り、開口5に差し込むことで、インテリア的にも優れた芳香発生器として使用することができる。
図3は、開口の切り込み3’を波形にした場合の展開図である。図に示した縮尺単位はmmである。このように、開口形状についても、様々なデザインを適用することができる。
芳香液吸収部材7はティッシュや和紙、フィルター紙、布生地など、身の回りの部材を使用可能であることから、交換が容易であり、芳香液の変更も容易である。また、周囲のデザインを考慮して、容器のデザイン、芳香液吸収部材及びその折り方、開口形状等を選択することができるため、様々なデザインバリエーションを楽しむことができる。
したがって、包装用容器でありながら、別途芳香発生器の購入の必要がなく、一見して使用方法が容易に理解され、省スペースで、汎用性の広い芳香発生器として提供することが出来る。アロマオイルやエッセンシャルオイルの使用における導入品又は啓蒙品として、さらには贈答品として好適である。
1 包装用容器
2 タブ
3 切り込み
4 折り目
5 開口
6 開口タブ
7 芳香液吸収部材
8 フィルター紙

Claims (5)

  1. 箱形の容器であって、芳香液ボトルを収容可能な内部空間を備え、
    少なくとも1つの側面に、開口、又は開口を構成する切り込み及び折り目が設けられており、
    当該開口は芳香液吸収部材を差し込み可能な開口であることを特徴とする包装用容器。
  2. また、切り込み及び折り目が、観音開きの開口を構成することを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
  3. 芳香液ボトル及び説明書が収容されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用容器。
  4. 請求項1から3の包装用容器と、芳香液吸収部材の組み合わせ。
  5. 芳香液吸収部材が紙部材であることを特徴とする請求項4に記載の組み合わせ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116194385A (zh) * 2020-06-17 2023-05-30 Elc管理有限责任公司 可喷雾香水产品的包装
JP7482006B2 (ja) 2020-11-30 2024-05-13 大日本印刷株式会社 ブランク、ブランク接合体、外容器、消臭又は脱臭機能を持つゲル状組成物からなる内容物の収容体

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