JP3219217U - 掃除具 - Google Patents
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Abstract
【課題】隅や管の内面などの比較的狭いところ、及び例えば、医療機器のチューブや、飲料用チューブの内面にたいしても、塵や埃、垢やその他の付着汚れに対し掃除し易く、汚れを落とし易い掃除具を提供する。
【解決手段】掃除具は、繊維素材からなる筒状構造体1を含んでなり、筒状構造体は組紐、袋編からなる群より選ばれた1種以上であることを特徴とする。また、掃除具は、繊維素材からなる筒状構造体1と、支持体とを含んでなり、筒状構造体は組紐、袋編からなる群より選ばれた1種以上であり、支持体は棒状であり、筒状構造体の内側に配設されたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】掃除具は、繊維素材からなる筒状構造体1を含んでなり、筒状構造体は組紐、袋編からなる群より選ばれた1種以上であることを特徴とする。また、掃除具は、繊維素材からなる筒状構造体1と、支持体とを含んでなり、筒状構造体は組紐、袋編からなる群より選ばれた1種以上であり、支持体は棒状であり、筒状構造体の内側に配設されたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本考案は、比較的狭いところを掃除する掃除具に関する。
塵や埃をはじめ、使用に伴い汚れてくるものを掃除するために、従来から布帛等が利用されている。一方台所、洗面所やトイレではスポンジやブラシ等が利用されている。また、日ごろ掃除し難い場所、すなわち溝や隙間などを掃除する際は、箒や木等の柄に毛を植毛したブラシ等を用いて行うことが多い。
しかしながら、上述の従来の布帛、いわゆる雑巾や、スポンジ、植毛ブラシ(例えば特許文献1)は細かい部分を掃除することはできるものの、さらに隅や管の内面などの掃除具が汚れ面に届き難い部分については、掃除し易いとは言い難く、汚れを十分に落とせるものではなかった。
本考案は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、隅や管の内面などの比較的狭いところ、及び例えば、医療機器のチューブや、飲料用チューブの内面にたいしても、塵や埃、垢やその他の付着汚れに対し掃除し易く、汚れを落とし易い掃除具を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本考案は以下の手段を提供する。
[1]比較的狭いところを掃除するための掃除具であって、
繊維素材からなる筒状構造体を含んでなり、
前記筒状構造体は組紐、袋編からなる群より選ばれた1種以上であることを特徴とする掃除具。
繊維素材からなる筒状構造体を含んでなり、
前記筒状構造体は組紐、袋編からなる群より選ばれた1種以上であることを特徴とする掃除具。
[2]比較的狭いところを掃除するための掃除具であって、
繊維素材からなる筒状構造体と、支持体とを含んでなり、
前記筒状構造体は組紐、袋編からなる群より選ばれた1種以上であり、
前記筒状構造体の内側に前記支持体が配設されたことを特徴とする掃除具。
繊維素材からなる筒状構造体と、支持体とを含んでなり、
前記筒状構造体は組紐、袋編からなる群より選ばれた1種以上であり、
前記筒状構造体の内側に前記支持体が配設されたことを特徴とする掃除具。
[3]前記支持体は略柱状であり、
前記支持体は木製、樹脂製、金属製からなる群より選ばれた1種以上である前項2に記載の掃除具。
前記支持体は木製、樹脂製、金属製からなる群より選ばれた1種以上である前項2に記載の掃除具。
[4]前記筒状構造体の直径が3mm〜20mmの範囲である前項1〜3のいずれか1項に記載の掃除具。
[1]の考案によれば、繊維素材からなる筒状構造体を含んでなり、筒状構造体は組紐、袋編からなる群より選ばれた1種以上であるので、隅や管の内面などの比較的狭いところ、及び例えば、医療機器のチューブや、飲料用チューブの内面の塵や埃、垢やその他の付着汚れに対し掃除し易く、汚れを落とし易い。さらに、汚れ面への追従性も良いことから、優れた汚れ捕集性、高い拭き取り性を発揮することができる。
[2]の考案によれば、繊維素材からなる筒状構造体と、支持体とを含んでなり、筒状構造体は組紐、袋編からなる群より選ばれた1種以上であり、筒状構造体の内側に支持体が配設されているので、[1]の効果に加え固着した汚れに対しても支持体を通し筒状構造体に擦る力を伝えることができるので、さらに汚れを落とし易い。
[3]の考案によれば、支持体は略柱状であり、木製、樹脂製、金属製からなる群より選ばれた1種以上であることから、柄として支持体を通して筒状構造体に十分に力を伝えることができ、容易に汚れを落とすことができる。
[4]の考案によれば、筒状構造体の直径が3mm〜20mmの範囲であることから、狭くてあるいは細かくて使い難い所や部分、管の内側、隅等においても十分使用することができる。
本考案の第一の考案に係る掃除具の一実施形態を図1に示す。本考案の第二の考案に係る掃除具は、図1の掃除具に支持体を装着した掃除具である(図2)。
第一の考案に係る掃除具は、比較的狭いところを掃除するための掃除具であって、繊維素材からなる筒状構造体1を含んでなり、筒状構造体1は組紐、袋編からなる群より選ばれた1種以上であることを特徴とする。こうした構成を採用することで、塵や埃、垢やその他の付着汚れに対し掃除し易く、汚れを落とし易い掃除具となる。さらに、汚れ面への追従性も良いことから、優れた汚れ捕集性、高い拭き取り性を発揮することができる。
第二の考案に係る掃除具は、比較的狭いところを掃除するための掃除具であって、繊維素材からなる筒状構造体1と、支持体2とを含んでなり、筒状構造体1は組紐、袋編からなる群より選ばれた1種以上であり、筒状構造体1の内側に支持体2が配設されたことを特徴とする。こうした構成を採用することで、第一の考案の効果に加え、固着した汚れに対しても支持体2を通し筒状構造体1に擦る力を伝えることができるので、さらに汚れを落とし易い掃除具となる。
この考案に係る繊維素材としては、少なくとも一部はポリエステルマルチフィラメント捲縮糸含む糸が使用される。ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸以外の糸を構成する素材及び形態は特に限定されない。例えば、綿などの天然繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維等の合成繊維、レーヨン繊維等の再生繊維を挙げることができる。また、糸のいずれかに抗菌、抗アレルゲン、消臭等の機能性が付与れた糸を用いてもよい。
前記ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸は、加熱流体により捲縮を付与する捲縮工程を経て、捲縮している。ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸を紡糸し延伸・捲縮する加工工程で、延伸の終了の後に加熱流体捲縮付与装置に導入され、捲縮が付与され、続いて冷却ドラム等で冷却される。加熱流体は、加熱された空気が好ましく、その温度は140℃〜220℃の範囲が好ましく、処理速度等に応じて適切な条件を選択すればよい。
さらに、製糸されたポリエステルマルチフィラメント捲縮糸を、構成する糸の少なくとも一部に用いた筒状構造体1に熱処理を施してもよい。湿熱処理は、例えば蒸気雰囲気下にさらすことにより、あるいは、蒸気を筒状構造体1に噴きつけることにより施すことができる。前記蒸気の温度は、100℃〜150℃、処理時間は10秒〜30秒の範囲である。加熱処理を施すことで、ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸に潜在化している捲縮を発現させることができ、一段と優れた捕集性能を発揮することができる。
また、ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸は、着色剤を含有させた原着ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸でもよく、公知の方法で染色してもよい。色を付与することで、意匠性を向上させることができる。原着ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸は摩擦堅牢度の点で優れているので好ましい。
この考案の筒状構造体1は、例えば、ダブルラッシェル編機によって、1×1トリコット袋編で製編すればよい。筒状構造体1の直径が3mm〜20mmの範囲が好ましい。この範囲にすることで、狭くてあるいは細かくて使い難い所や部分、管の内側、隅等においても十分使用することができるとともに、十分な耐久性を発揮する掃除具とすることができる。筒状構造体1の直径が3mm未満では、表面積が少なくなるので好ましくなく、20mmを超えると綿埃や塵埃の捕集性能は向上するものの、狭い箇所の掃除がし易くなくなるおそれがあるので好ましくない。
この考案の筒状構造体1は、例えば、直径9mmの場合で、目付が0.5g/m〜20g/mの範囲が好ましい。この範囲にすることで十分な耐久性を発揮することができる。目付が0.5g/m未満では、耐久性が低下するおそれがある。目付が20g/mを超えても、耐久性は向上するものの、比較的狭いところを掃除がし難くなるおそれがあるので好ましくない。
前記繊維素材としては、特に限定されないがポリエステルマルチフィラメント捲縮糸を含んでなり、前記ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸が、次の(1)〜(5)の特性を同時に満たすのが好ましい。
(1)乾熱捲縮率が10%〜30%
(2)単糸繊度が0.3dtex〜50.0dtex
(3)総繊度が75dtex〜4400dtex
(4)強度が2.5cN/dtex以上
(5)単繊維の断面形状が、該繊維断面の外接円の直径(B)と内接円の直径(A)の比(B/A)で表した異形度が3.0未満の異形断面または円形状
こうした構成を採用し、これらの特性を同時に満たすことで、さらに塵や埃の捕集性能に優れ、拭き取り性能を発揮することができるとともに、繰返し耐久性にも優れる。
(1)乾熱捲縮率が10%〜30%
(2)単糸繊度が0.3dtex〜50.0dtex
(3)総繊度が75dtex〜4400dtex
(4)強度が2.5cN/dtex以上
(5)単繊維の断面形状が、該繊維断面の外接円の直径(B)と内接円の直径(A)の比(B/A)で表した異形度が3.0未満の異形断面または円形状
こうした構成を採用し、これらの特性を同時に満たすことで、さらに塵や埃の捕集性能に優れ、拭き取り性能を発揮することができるとともに、繰返し耐久性にも優れる。
ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸の乾熱捲縮率は10〜30%の範囲が好ましい。乾熱捲縮率が10%未満では捲縮が不充分であり、掃除用具としての綿埃や塵埃の捕集性能が低下する。乾熱捲縮率が30%を超えるポリエステルマルチフィラメント捲縮糸を製造するのは困難である。
ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸の単糸繊度が0.3〜50dtexの範囲が好ましく、ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸の総繊度が75〜4400dtexの範囲が好ましい。
ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸の強度が2.5cN/dtex以上が好ましい。強度が2.5cN/dtex未満では、掃除用具とした場合に耐久性が劣り、使用により捲縮糸の一部が擦り切れてしまうおそれがある。
また、ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸は、単繊維の断面形状が、該繊維断面の外接円の直径(B)と内接円の直径(A)の比(B/A)で表した異形度(図3参照)が3.0未満の異形断面または円形状が好ましい。異形度が3.0を超えるとフィブリル化が起こり易くなるので、糸の劣化が速くなり好ましくない。なお、単糸繊度が0.3dtex未満では、捲縮糸を安定的に製糸することが困難である。単糸繊度が50dtexを超えると、延伸不良による引張強度、引張伸度並びに捲縮率のばらつきが大きくなり好ましくない。
ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸は、撚糸(撚糸回数は50〜400T/mが好ましい)して使用してもよく、撚糸後2本以上に撚り(撚り回数は50〜400T/mが好ましい)を施して使用してもよい。例えば、ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸2−1を2本用い、下撚りと上撚りを施して双糸にし、その後撚り止めセット加工を施して糸2とする。撚り止めセット加工は、130〜200℃の熱風処理、または110〜150℃の真空蒸気処理にて施すことができる。
本考案の掃除用具を構成する筒状構造体1に占めるポリエステルマルチフィラメント捲縮糸の割合が、70質量%〜100質量%の範囲の構成が好ましい。この範囲にすることで、綿埃や塵埃の捕集性能の要求に合わせて色々な割合を選択することができる。ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸の割合が70質量%未満では、綿埃や塵埃の捕集性能が低下するおそれがある。さらに好ましくは75質量%〜100質量%である。
筒状構造体1は組紐、袋編のうち1種以上により形成されたものである。前記組紐、前記袋編はいずれも特に限定されず常法によりそれぞれ組紐、袋編みとすればよい。こうして、筒状構造体1の表面1−2は平滑でなく凹凸(図1参照)を有し、前記繊維素材として含まれるポリエステルマルチフィラメント捲縮糸の上述の(1)〜(5)の特性と相俟って、さらに塵や埃の捕集性能に優れ、拭き取り性能を発揮することができるとともに、繰返し耐久性にも優れる。具体的には、急須やポット、やかん、水筒などの注ぎ口の内側を掃除するのに好適である。
支持体2としては、略柱状であれば特に限定されないが、木製、樹脂製、金属製のものが好ましい。また、略柱状であれば断面形状は特に限定されず、円形、三角形、多角形であってもよい。また、滑り防止や持ち易さのために溝等を設けてもよい。いずれにも掃除の対象に応じて選択すればよい。
また、支持体2を筒状構造体1の内側に配設するには、例えば図2に示すように支持体2を筒状構造体1の内側に挿入すればよい。こうして、掃除具は、狭くてあるいは細かくて使い難い所や部分、管の内側、隅等の掃除に使い勝手もよく、塵や埃、垢やその他の付着汚れに対し掃除し易く、汚れを落とし易い。さらに、汚れ面への追従性も良いことから、優れた汚れ捕集性、高い拭き取り性を発揮することができるうえに、支持体を通し筒状構造体に擦る力を伝えることができるので、さらに汚れを落とし易い。具体的には、洗面所や、台所のシンクの排水孔の内側の掃除や、トイレの吸水装置やタンク、便座や便器周辺等を掃除するのに好適である。
本考案に係るポリエステルマルチフィラメント捲縮糸は次の方法により好適に製造できる。まず、公知の紡糸装置を用いて、ポリエステルチップを溶融し、円形断面(丸断面)96ホールを有するノズルから吐出し紡糸し、ポリエステルマルチフィラメントを延伸する(延伸工程)。
次に、延伸後のポリエステルマルチフィラメントを加熱流体によって捲縮させる(捲縮工程)。詳しくは、ポリエステルマルチフィラメントを延伸後に加熱流体捲縮付与装置に導き、捲縮を付与し、続いて冷却ドラム等で冷却する。加熱流体は加熱された空気が好ましく、その温度は140℃〜220℃の範囲が好ましい。こうして、ポリエステルマルチフィラメント捲縮糸を得ることができる。
次に、この考案の具体的実施例について説明するが、これらの実施例のものに特に限定されるものではない。
<実施例1>
公知の紡糸装置を用いて、ポリエステルチップを溶融し、円形断面(丸断面)96ホールを有するノズルから吐出し、紡糸した。この紡糸した糸を延伸倍率4.5倍に延伸し、続いて加熱流体捲縮装置にて、180℃、0.6MPaの加熱圧によって捲縮加工を施した後、S撚りで撚糸(120回/m)した。こうして繊度1100dtex/288フィラメント(単糸繊度3.8dtex)のポリエステルマルチフィラメント捲縮糸を得た。なお、異形度は2.7、乾熱捲縮率は25%、強度は2.7cN/dtexであった。次に、このポリエステルマルチフィラメント捲縮糸を用いて、ダブルラッセル編機(18ゲージ)を用いて組織1×1トリコット袋編みし、円周2.8cmの目付7g/mの筒状構造体を得た。得られた筒状構造体からなる掃除具を使って、洗面台の給水装置の周囲を掃除したところ、従来の、いわゆる雑巾や、スポンジ、植毛ブラシ比べて掃除し易すいとともによく汚れを落すことができた。また、筒状構造体の内側に木製の丸棒を挿入した掃除具で洗面台の排水孔入口及び孔の内側を掃除したところ、掃除し易すいとともによく汚れを落すことができた。
公知の紡糸装置を用いて、ポリエステルチップを溶融し、円形断面(丸断面)96ホールを有するノズルから吐出し、紡糸した。この紡糸した糸を延伸倍率4.5倍に延伸し、続いて加熱流体捲縮装置にて、180℃、0.6MPaの加熱圧によって捲縮加工を施した後、S撚りで撚糸(120回/m)した。こうして繊度1100dtex/288フィラメント(単糸繊度3.8dtex)のポリエステルマルチフィラメント捲縮糸を得た。なお、異形度は2.7、乾熱捲縮率は25%、強度は2.7cN/dtexであった。次に、このポリエステルマルチフィラメント捲縮糸を用いて、ダブルラッセル編機(18ゲージ)を用いて組織1×1トリコット袋編みし、円周2.8cmの目付7g/mの筒状構造体を得た。得られた筒状構造体からなる掃除具を使って、洗面台の給水装置の周囲を掃除したところ、従来の、いわゆる雑巾や、スポンジ、植毛ブラシ比べて掃除し易すいとともによく汚れを落すことができた。また、筒状構造体の内側に木製の丸棒を挿入した掃除具で洗面台の排水孔入口及び孔の内側を掃除したところ、掃除し易すいとともによく汚れを落すことができた。
<実施例2>
実施例1において、ダブルラッセル編機を調整して円周5.6cmとした以外は実施例1と同様にして、目付14g/mの筒状構造体を得た。得られた筒状構造体の内側に木製の丸棒を挿入した掃除具を使って、洗面台の排水孔入口及び孔の内側を掃除したところ、従来の雑巾や、スポンジ、植毛ブラシ比べて掃除し易すいとともによく汚れを落すことができた。
実施例1において、ダブルラッセル編機を調整して円周5.6cmとした以外は実施例1と同様にして、目付14g/mの筒状構造体を得た。得られた筒状構造体の内側に木製の丸棒を挿入した掃除具を使って、洗面台の排水孔入口及び孔の内側を掃除したところ、従来の雑巾や、スポンジ、植毛ブラシ比べて掃除し易すいとともによく汚れを落すことができた。
<実施例3>
実施例1において、ダブルラッセル編機に替えて、8本使いの組紐とした以外は実施例1と同様にして、目付14g/mの筒状構造体を得た。得られた筒状構造体の内側に木製の丸棒を挿入した掃除具を使って、洗面台の排水孔入口及び孔の内側を掃除したところ、雑巾や、スポンジ、植毛ブラシ比べて掃除し易すいとともによく汚れを落すことができた。
実施例1において、ダブルラッセル編機に替えて、8本使いの組紐とした以外は実施例1と同様にして、目付14g/mの筒状構造体を得た。得られた筒状構造体の内側に木製の丸棒を挿入した掃除具を使って、洗面台の排水孔入口及び孔の内側を掃除したところ、雑巾や、スポンジ、植毛ブラシ比べて掃除し易すいとともによく汚れを落すことができた。
<比較例1>
実施例1において、ダブルラッセル編機に替えて、ドビー織機で製織して幅1.4cmの平織物を得た。得られた平織物を使って、洗面台の給水装置の周囲を掃除した。また、洗面台の排水孔入口及び孔の内側を掃除したところ、手の入るところは掃除できるものの、際や排水孔入口及び孔の内側を掃除し易すいとは言い難かった。
実施例1において、ダブルラッセル編機に替えて、ドビー織機で製織して幅1.4cmの平織物を得た。得られた平織物を使って、洗面台の給水装置の周囲を掃除した。また、洗面台の排水孔入口及び孔の内側を掃除したところ、手の入るところは掃除できるものの、際や排水孔入口及び孔の内側を掃除し易すいとは言い難かった。
本考案の実施例1〜3の掃除具は、隅や管の内面などの比較的狭いところにたいしても、塵や埃、垢やその他の付着汚れに対し掃除し易く、汚れを落とし易い掃除具であった。一方、比較例1の織物は、掃除に使った際には管内などを容易に掃除できるとは言い難かった。
(乾熱捲縮率)
ボビンパッケージからカセ取りしたポリエステルマルチフィラメント捲縮糸を、無荷重状態で100℃の熱風で10分間処理した後に、10分間自然放置する。これを乾熱処理後のポリエステルマルチフィラメント捲縮糸とする。この試料糸に総繊度dtex×0.882mN(90mg/dtex)の張力を与える定荷重をかけ10秒経過した後に、試料長さ(L1)を測定する。次いで、同試料に総繊度dtex×0.0176mN(1.8mg/dtex)の張力を与える定荷重をかけ10分経過した後に、試料長さ(L2)を測定する。下記式より、乾熱捲縮率(%)を求める。
乾熱捲縮率(%)=((L1−L2)/L1)×100
ボビンパッケージからカセ取りしたポリエステルマルチフィラメント捲縮糸を、無荷重状態で100℃の熱風で10分間処理した後に、10分間自然放置する。これを乾熱処理後のポリエステルマルチフィラメント捲縮糸とする。この試料糸に総繊度dtex×0.882mN(90mg/dtex)の張力を与える定荷重をかけ10秒経過した後に、試料長さ(L1)を測定する。次いで、同試料に総繊度dtex×0.0176mN(1.8mg/dtex)の張力を与える定荷重をかけ10分経過した後に、試料長さ(L2)を測定する。下記式より、乾熱捲縮率(%)を求める。
乾熱捲縮率(%)=((L1−L2)/L1)×100
(繊度)
JIS L 1013に準拠して測定した。
JIS L 1013に準拠して測定した。
(強度)
USTER社製TENSORAPID3の引張試験機を用い、試料長25cm、引張速度30cm/分の条件下で強力(cN)を測定した。測定した強力(cN)をその繊度で除して強度(cN/dtex)を算出した。
USTER社製TENSORAPID3の引張試験機を用い、試料長25cm、引張速度30cm/分の条件下で強力(cN)を測定した。測定した強力(cN)をその繊度で除して強度(cN/dtex)を算出した。
(異形度)
単糸を切断して、光学顕微鏡を用いて単糸の外接円の直径(B)と内接円の直径(A)を測定し、次の式を用いて算出した。
異形度=(B)/(A)
単糸を切断して、光学顕微鏡を用いて単糸の外接円の直径(B)と内接円の直径(A)を測定し、次の式を用いて算出した。
異形度=(B)/(A)
本考案の掃除具は、隅や管の内面などの比較的狭いところ、及び例えば、医療機器のチューブや、飲料用チューブの内面にたいしても、塵や埃、垢やその他の付着汚れに対し掃除し易く、汚れを落とし易い掃除具として利用される。
1…筒状構造体
1−2…筒状構造体の表面
2 …支持体
1−2…筒状構造体の表面
2 …支持体
Claims (4)
- 比較的狭いところを掃除するための掃除具であって、
繊維素材からなる筒状構造体を含んでなり、
前記筒状構造体は組紐、袋編からなる群より選ばれた1種以上であることを特徴とする掃除具。 - 比較的狭いところを掃除するための掃除具であって、
繊維素材からなる筒状構造体と、支持体とを含んでなり、
前記筒状構造体は組紐、袋編からなる群より選ばれた1種以上であり、
前記筒状構造体の内側に前記支持体が配設されたことを特徴とする掃除具。 - 前記支持体は略柱状であり、
前記支持体は木製、樹脂製、金属製からなる群より選ばれた1種以上である請求項2に記載の掃除具。 - 前記筒状構造体の直径が3mm〜20mmの範囲である請求項1〜3のいずれか1項に記載の掃除具。
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