JP3219037U - 作業装置及び作業台 - Google Patents

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横井勝則
前田英樹
菊田亮一
奥野一正
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森田和行
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日本スピードショア株式会社
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Abstract

【目的】地盤の崩落を抑制する効果も期待できる作業装置及び作業台を提供する。【構成】作業装置は、一対の鋼材30の間に、外側パイプと外側パイプ内に緩挿される内側パイプより成り、伸縮自在な切梁20を複数取り付けて構成される。切梁として油圧シリンダー或いは水圧シリンダーを用いるのが好ましい。また、外側パイプと内側パイプとの間に、引張りばねを介在させてもよい。作業台は、作業装置の上部に台を取り付けて、伸縮自在に構成される。鋼材の下部に車輪を取り付けてもよい。また、鋼材の両端下部を円弧状に構成してもよい。【選択図】図1

Description

本考案は、小規模な溝掘削を伴う上下水道形成用管やガス供給用管等の埋設工事における、地盤掘削後の土止め先行工法において用いる作業台に関する。
通信用ケーブル敷設用管、上下水道形成用管、ガス供給用管等の埋設工事における地盤掘削後は、深さ方向に切り立つ地盤が崩壊するのを防止しなければならない。この作業を土留めというが、この土留めを行うには先ず土留め杭(簡易鋼矢板、シートパイル等)を掘削溝側に対向する両地肌に沿って立て、次に、土留め杭に沿って土留め杭が転倒しないように腹起こしが配設され、さらに掘削溝側に対向する両腹起こし間に切梁が随所に設けられる。
ここで腹起こしとは、杭や矢板が倒れないように水平方向に配設される支持部材をいう。また、切梁とは、掘削された溝側に対向する腹起こし間に渡され、腹起こしが掘削溝側に押し出されないように支持する支持部材である。
上記のように行われる土止め先行工法において、一番上部に位置する腹起し及び切梁は、チェーン等より成る専用の治具で掘削溝外より吊り降ろし設置する。つまり、作業者は掘削溝内には立ち入らないで、腹起し及び切梁より成る最上段の支保工を設置するものである。しかし、二段目以降の支保工を設置する際には、作業者が掘削溝内に立ち入って支保工の設置を行う。この際、専用の作業台を掘削溝内に降ろし、該作業台に乗って設置作業を行うものである。この作業台は通常、金属製あるいは木製の箱体を利用している。
特許文献1には、砂防施設の施工などの作業を行なう際に使用する、傾斜地用作業台が開示されている。
特開平11−264139号公報
掘削溝内は、地下水の湧出や雨水により地面がぬかるむことがある。それゆえ、単なる箱体である作業台でも、作業者の足場を良くするという効果はある。また、地面の凹凸に足をとられないという効果も有する。しかし、地盤の崩落を抑制するための効能は有しない。そこで本考案は、地盤の崩落を抑制する効果をも期待できる作業装置及び作業台を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本考案の構成は、以下の通りである。
(1) 請求項1に記載の作業装置は、一対の鋼材間に、外側パイプと該外側パイプ内
に緩挿される内側パイプより成り、伸縮自在な切梁を複数取り付け構成した。
(2) 請求項2に記載の作業装置は、請求項1記載の考案において、切梁として油圧
シリンダー或いは水圧シリンダーを用いて構成した。
(3) 請求項3に記載の作業装置は、請求項2記載の考案において、外側パイプと内
側パイプとの間に、引張りばねを介在させて構成した。
(4) 請求項4に記載の作業台は、請求項1乃至請求項3いずれかに記載の作業装置
の上部に台を取り付け構成した。
(5) 請求項5に記載の作業台は、請求項4記載の考案において、作業台を伸縮自在
に構成した。
(6) 請求項6に記載の考案は、請求項1乃至請求項5いずれかに記載の作業装置又
は作業台において、鋼材の下部に車輪を取り付け構成した。
(7) 請求項7に記載の考案は、請求項1乃至請求項5いずれかに記載の作業装置又
は作業台において、鋼材の両端下部を円弧状に構成した。
図2は本考案に係る作業装置10の平面図である。一対の鋼材10,10間に二本の切梁20,20を取り付け構成してある。
図1は作業装置10の使用状態を示す説明図である。掘削溝の地肌に沿って建てた矢板1,1間には、一番上部に位置する腹起し2及び切梁3より成る支保工が設置されている。この腹起し2及び切梁3は、先述のように掘削溝外から専用の治具を用いて吊り下げ設置されたものである。
図1が示すのは二段目以降の支保工を設置するため、掘削溝内に作業装置10を設置し、作業者が掘削溝内に立ち入った状態を示すものである。本考案に係る作業装置10によれば、切梁20は伸縮自在であることから、掘削溝の幅に合わせて伸縮させ、鋼材30により矢板1を押圧することが可能となる。すなわち、矢板の下部が土圧により掘削溝内にせり出すことを抑制することが可能となる。つまりは本考案に係る作業装置によれば、地盤の崩落を抑制する効果をも期待できるものである。
請求項2に記載の考案では、切梁20として油圧シリンダー或いは水圧シリンダーを用いている。掘削溝外に設置された水圧ポンプ或いは油圧ポンプの操作のみで、簡便に切梁を伸縮させることが可能となり、作業効率の向上を図れるものである。
請求項3に記載の考案では、図6に示すように切梁20を構成する外側パイプ21と内側パイプ22との間に、引張りばね24を介在させて構成してある。引張りばね24により外側パイプ21は伸長状態から引き戻されるものであり、作業装置、作業台の撤去作業が容易になるものである。
請求項4に記載の考案は、図7に示すように作業装置10の上部に台40を取り付け構成してある。当該第40のうえでの作業が可能となり、作業者の足場が良くなるという効果を有するものである。
請求項5に記載の考案は、図8に示すように作業装置10の上に、伸縮自在な台41を取り付けてある。切梁20の伸縮に伴い、台41も伸縮することになり、作業スペースを大きく取れるという効果を有するものである。
請求項6に記載の考案は、図9に示すように鋼材30の下部(図中左側)に車輪50を取りつけてある。請求項7に記載の考案は、図10に示すように鋼材30の両端下部34
(図中左側)を円弧状に形成してある。かかる構成とすることで、掘削溝内での作業装置或いは作業台の移動が容易になるものである。
本考案の使用状態を示す説明図 作業装置の正面図 同、平面図 A 鋼材の正面図 B 同、平面図 切梁の底面図 請求項2に記載の切梁の一部破断説明図 請求項4記載の考案の底面図 請求項5に記載の考案の底面図 請求項6に記載の考案の左側面図 請求項7に記載の考案の左側面図
以下、好ましい本考案の構成要素の実施形態につき、図面を参照しながら概説する。なお、本考案構成要素の実施形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本考案の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
本考案に係る作業装置10は、図2に示すように一対の鋼材30,30間に二本の切梁20,20を取り付け構成してある。
鋼材30は図4Bにおける上下端に鍔部31を備えた溝形鋼を用いている。正面側及び背面側の辺部32,32には、いずれも切梁20を取り付けるための孔部33が複数設けてある。溝形鋼を用いているのは、無論一例であり、H型鋼、その他の鋼材も利用可能である。
図5は切梁20の底面図である。切梁20は外側パイプ21内に内側パイプ22を、移動自在に収容したものである。切梁20としては、内側パイプ22或いは外側パイプ21の一方にねじを取り付け、該ねじと螺合するねじ溝を、ねじを取付けていないほうのパイプに設けて、一方パイプを回転させることで全体長を伸縮させるターンバックル形式の切梁等を採用できる。
図5における切梁20の右端には当て板25が、左端にはシリンダーパット26が取り付けられている。当て板25には孔部25aが設けられており、鋼材30の両辺部32,32に嵌め込んだうえで、鋼材30の孔部33に重ね合わせ、図3に示すようにピン61で固定するものである。シリンダーパット26には孔部26aが設けられており、鋼材30の両側辺32,32に嵌め込んだうえで、鋼材30の孔部33に重ね合わせ、ピン62 固定するものである。
請求項2に記載の考案では、切梁20として油圧シリンダー或いは水圧シリンダーを用いている。図6に示すように、内側パイプ22は、シリンダー22a及びピストンロッド22bとにより成り、ピストンロッド22bの先端部には連結用の円盤体23が取り付けられ、連結ピン23aによって外側パイプ21と連結されている。外側パイプ21の図中右側端部には、当て板25が嵌め込まれている。内側パイプ22の図中左側端部には、シリンダーパット26が取り付けられている。このシリンダーパット26には、シリンダー内にオイル或いは水を注入・排出するためのバルブ27が取り付けられている。このバルブ27には、図2に示すようなパイプ70が連結され、パイプ70の他端は図示されない油圧ポンプ或いは水圧ポンプに連結されるものである。なお、図2においてパイプ70は二股のものを使用しているが、無論かかる限定を受けるものではない。なお、図3においてはパイプ70は省略してある。
請求項4に記載の作業台は、図7に示すように作業装置10の上部(図中上方・使用時に地面に接する側の反対側)に台40を取り付けてある。より詳しくは、切梁20の外側パイプ21の上に、箱体或いは板材である台40を固定するものである。図7においてUは上方を、Dは下方を表す。また図7においてパイプ70は省略してある。
請求項5に記載の作業台に用いられる台41は、図8に示すように、切梁20の伸縮方向(図中左右方向)に伸縮自在に構成してある。かかる構造とすることで、作業スペースを大きく取れるという効果を有するものである。伸縮自在にする方法は、外箱41a内に内箱41bを入れ子構造に収容することによる。むろんかかる限定を受けるものではなく、例えば、一側面を開放した箱内にレールを設け、該レールを板材が動するといった方法も考えられる。図8においてUは上方を、Dは下方を、Lは左方を、Rは右方を表す。また、図8においてパイプ70は省略してある。
請求項6に記載の発明では、図9に示すように、鋼材30の下部(図中下側・使用時に地面に接する側)に車輪50を取り付けてある。車輪は直線方向にのみ移動できるように取り付けてもよいし、キャスターにして全方向に移動可能にしてもよい。図9においてUは上方を、Dは下方を表す。また、図9においてパイプ70は省略してある。
請求項7に記載の発明では、図10に示すように、鋼材30の左右の両端下部34(図中左右端下側・使用時に地面に接する側)を切削して円弧状に形成してある。かかる構造とすることで掘削溝内の地表面を容易に滑らせることが可能となる。図10においてUは上方を、Dは下方を、Lは左方を、Rは右方を表す。また、図10においてパイプ70は
省略してある。
20・・切梁
30・・鋼材
40・・台
41・・台
50・・車輪

Claims (7)

  1. 一対の鋼材間に、外側パイプと該外側パイプ内に緩挿される内側パイプより成り、伸縮自在な切梁を複数取り付けた作業装置。
  2. 切梁が油圧シリンダー或いは水圧シリンダーである請求項1に記載の作業装置。
  3. 外側パイプと内側パイプとの間に、引張りばねを介在させた請求項2に記載の作業装置。
  4. 請求項1乃至請求項3いずれかに記載の作業装置の上部に台を取り付けた作業台。
  5. 切梁の伸縮方向に台が伸縮自在である請求項4に記載の作業台。
  6. 鋼材の下部に車輪を取り付けた請求項1乃至請求項5いずれかに記載の作業装置又は作業台。
  7. 鋼材の両端下部を円弧状に形成した請求項1乃至請求項5いずれかに記載の作業装置又は作業台。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110485435A (zh) * 2019-09-18 2019-11-22 陕西建工第九建设集团有限公司 一种房屋建筑基坑围护结构
CN113006080A (zh) * 2021-02-24 2021-06-22 中国电建集团华东勘测设计研究院有限公司 适用于单体构筑物深基坑围护的装配式弧形桁架装置及施工方法

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