JP3218800B2 - タービン静翼の組み付け方法 - Google Patents

タービン静翼の組み付け方法

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JP3218800B2
JP3218800B2 JP12955293A JP12955293A JP3218800B2 JP 3218800 B2 JP3218800 B2 JP 3218800B2 JP 12955293 A JP12955293 A JP 12955293A JP 12955293 A JP12955293 A JP 12955293A JP 3218800 B2 JP3218800 B2 JP 3218800B2
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学 七條
和彦 鈴木
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タービン静翼の組み付
け方法に係り、特に、静翼をモジュール化しておいて、
ろう付けすることにより組み付けを行なう技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】タービン静翼を効率良く製造する方法の
一つに、静翼を周方向に分割した状態のモジュール翼を
形成しておいて、複数のモジュール翼の接合面をろう付
けすることにより周方向に接続して連翼化を行ない、さ
らにこれらを組み合わせて全周を一体化した静翼とする
方法がある。
【0003】図2に示すように、例えば同型の4個のモ
ジュール翼1を周方向に接続して連翼化する場合である
と、予め、外周リング部材2と内周リング部材3との間
にブレード4を一体に支持した状態のモジュール翼1を
形成しておいて、4個のモジュール翼1を組み合わせ、
仮付け状態の点溶接部5によって接合面に小間隙Gを残
した状態を確保しておき、溶融状態としたろう材を小間
隙Gに充填することによって、組み付け状態とすること
が行なわれる。そして、ろう付けに使用されるろう材
は、モジュール翼1の構成材に対応して設定されるが、
一般に、板状のものと粉末状のものとの2種類がある。
【0004】一方、航空機用のタービン静翼等では、1
000℃以上の使用温度に耐えるものが要求される場合
が多く、この用途の金属材料としては、例えばコバルト
基耐熱合金が適用されるが、最適な板状のろう材が開発
されていないこともあいまって、粉末状のろう材を有機
溶剤でペースト化したものが適用されるものの、接合面
の小間隙Gの状態によって各モジュール翼の組み付け精
度が左右される。
【0005】図3は、モジュール翼1の形状を単純化し
た状態のものを示しており、接合面の小間隙Gを設定し
ながら組み付ける方法の従来例を示すものである。この
組み付け方法では、モジュール翼1の接合面に、例えば
0.1mmの厚さに設定したシムプレート6を緊密状態
に挟んだ状態で点溶接部5を形成して、仮付けにより連
翼化部分を一体化状態とした後、矢印及び鎖線で示すよ
うに、シムプレート6を引き抜いて小間隙Gを解放し
て、小間隙Gにろう材を充填することにより実施され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の方法で
あると、モジュール翼1の接合面の小間隙Gを正確に設
定しようとすると、接合面とシムプレート6との緊密な
接触のためにシムプレート6の引き抜き性が損われ易
く、かつ、点溶接部5とシムプレート6とが溶着してし
まう等の解決すべき課題が残されている。
【0007】本発明は、これらの課題に鑑みてなされた
もので、小間隙の寸法設定を正確にして組み付け精度を
向上させるとともに、小間隙の設定時の作業性を高める
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために、複数のモジュール翼をろう付けすることにより
周方向に接続して組み付けを行なう方法において、モジ
ュール翼の接合面に溶融金属を付着させて小突起を形成
する工程と、小突起を研削してその突出高さを設定する
工程と、モジュール翼の接合面を合わせその間の小間隙
にろう材を溶融充填してモジュール翼を一体化する工程
とを有する構成を採用している。また、これらの手段
に、ペースト状のろう材を使用する構成を付加するよう
にしている。
【0009】
【作用】モジュール翼の接合面に溶融金属を付着させて
形成された小突起は、研削することによって所望の小間
隙に合わせた寸法に突出高さが設定される。必要数の小
突起の高さを設定して接合面を合わせると、接合面の間
に均一な小間隙が形成される。複数のモジュール翼につ
いて、小間隙を保持した状態でその小間隙にろう材を溶
融充填すると、ろう材の固化後に複数のモジュール翼が
一体化されて周方向に接続される。ろう材が、ペースト
状のものであると、小間隙の内部または開口部に塗布し
ておくことにより、溶融したろう材が小間隙の内部に流
れ込んで、小間隙の寸法を保持したまま接合面を接合状
態とする。
【0010】
【実施例】本発明に係るタービン静翼の組み付け方法の
一実施例について、図1に基づいて工程順に説明する。
該一実施例は、モジュール翼1がコバルト基耐熱合金に
よって形成される場合に適用したものであり、図1では
図3例と同様に形状を単純化した状態で示している。
【0011】〔小突起の形成〕図1(a)に示すよう
に、モジュール翼1の接合面における複数箇所に、点溶
接等によって溶融金属を付着させることにより、所望の
設定寸法(例えば0.1mm程度)よりも高い小突起1
1を任意数付着形成する。該小突起11は、接合される
対をなす接合面の一方に形成される。
【0012】〔小突起の高さ設定〕小突起11の部分
は、図1(a)の鎖線で示す部分まで、研削加工によっ
て除去されて、図1(b)に示すように、所望の設定寸
法に揃えられる。
【0013】〔モジュール翼の仮止め〕モジュール翼1
の対をなす接合面に、小突起11を緊密状態に接触させ
て、小突起11の突出高さによって小間隙Gの寸法を設
定する。この小間隙Gの設定寸法を保持したまま、図1
(c)に示すように、点溶接による仮付けを行ない、点
溶接部5の形成によって複数のモジュール翼1を一体化
状態とする。この状態における小間隙Gは、点溶接部5
の形成部分を除くほぼ全部が解放されて、接合面の縁部
に沿って開口部が形成される。
【0014】〔ろう付け〕ろう材として、コバルト基耐
熱合金に対するろう付け適合材からなる粉末(例えば融
点が1100℃のもの)を、前述したように、有機溶剤
でペースト化したものを用意し、小間隙Gの開口部の全
周等に塗布して付着させる。ろう材を付着させたモジュ
ール翼1を、加熱炉の中に収容して加熱溶解させると、
溶融状態となったろう材が、小間隙Gに流れ込んで充填
される。この場合、小間隙Gの対向寸法を、点溶接部5
及び小突起11により保持したまま接合状態に導かれ
る。ろう材の固化後にあっては、図1(d)に示すよう
に、複数のモジュール翼1が、ろう付け金属12によっ
て一体化され、周方向に接続されて連翼化状態となる。
【0015】〔他の実施態様〕本発明にあっては、一実
施例に代えて、次の技術を採用することができる。 a)連翼化数及びモジュール翼1のろう付け数を任意の
複数とすること。 b)板状等のろう材に対して適用すること。
【0016】
【発明の効果】本発明に係るタービン静翼の組み付け方
法によれば、以下のような優れた効果を奏する。 (1) モジュール翼の接合面に溶融金属を付着させて
小突起を形成する工程と、小突起を研削してその突出高
さを設定する工程と、接合面を合わせその間の小間隙に
ろう材を溶融充填してモジュール翼を一体化する工程と
を有する構成の採用により、小突起の高さに基づいて小
間隙の寸法設定を正確にして組み付け精度を向上させる
ことができる。 (2) 複数のモジュール翼の接合時に、小突起分に基
づく小間隙の設定が必然的に行なわれることにより、接
合時の作業性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタービン静翼の組み付け方法の一
実施例の工程説明図である。
【図2】モジュール翼による連翼化の例を示す斜視図で
ある。
【図3】モジュール翼の連翼化時のろう付け方法の従来
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 モジュール翼 2 外周リング部材 3 内周リング部材 4 ブレード 5 点溶接部 6 シムプレート 11 小突起 12 ろう付け金属 G 小間隙
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−250727(JP,A) 特開 昭61−14074(JP,A) 特開 昭51−3102(JP,A) 特開 昭49−12208(JP,A) 特開 昭59−42173(JP,A) 実開 平1−109368(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01D 9/00 B23K 1/00 330

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のモジュール翼をろう付けすること
    により周方向に接続して組み付けを行なう方法であっ
    て、モジュール翼の接合面に溶融金属を付着させて小突
    起を形成する工程と、小突起を研削してその突出高さを
    設定する工程と、モジュール翼の接合面を合わせその間
    の小間隙にろう材を溶融充填してモジュール翼を一体化
    する工程とを有することを特徴とするタービン静翼の組
    み付け方法。
  2. 【請求項2】 ペースト状のろう材を使用することを特
    徴とする請求項1記載のタービン静翼の組み付け方法。
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IT1317277B1 (it) * 2000-04-18 2003-05-27 Nuovo Pignone Spa Procedimento per la realizzazione di un diaframma statorico in unaturbina a vapore e diaframma statorico cosi' realizzato.
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