JP3218667U - 営巣撤去用補助工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】放電クランプと営巣とが密着している状態であっても安全に短時間で営巣除去を容易にできる営巣撤去用補助工具を提供することである。
【解決手段】電線を支持する放電クランプの外周面を包囲するための筒体11は電柱の腕金に搭載され、筒体の上部には筒体を放電クランプに装着する際に間接活線工具で吊り下げるための持ち手12が設けられ、放電クランプの電線を通すためのスリット部13が筒体11の下部の一部を軸方向に切り欠いて設けられており、放電クランプに対する高い隠蔽性と作業安定性とを確保できる。
【選択図】 図1
【解決手段】電線を支持する放電クランプの外周面を包囲するための筒体11は電柱の腕金に搭載され、筒体の上部には筒体を放電クランプに装着する際に間接活線工具で吊り下げるための持ち手12が設けられ、放電クランプの電線を通すためのスリット部13が筒体11の下部の一部を軸方向に切り欠いて設けられており、放電クランプに対する高い隠蔽性と作業安定性とを確保できる。
【選択図】 図1
Description
本考案は、電柱の腕金上に鳥類が営巣した巣を撤去する際に使用する営巣撤去用補助工具に関する。
配電線の電柱腕金上に鳥類が営巣すると配電線事故(停電)を発生する恐れがあるので、鳥類の巣は撤去するようにしている。しかし、巣の撤去作業は時間と労力とを必要とするだけでなく高所での作業となるため危険を伴う。そこで、鳥類が電柱の上に巣を作るのを防止するための営巣防止装置がある。
営巣防止装置としては、例えば、取り付け性を向上し、飛来する鳥類の大きさが異なる場合であっても、充分な営巣防止効果を得ることができる営巣防止具がある(特許文献1参照)。また、柱の上方の突設部材に取付部材を取着し取付部材に端部を差し込んで可撓線材を支持し、簡素な構造でコストを低減でき取り付けが非常に容易に行えるようにした鳥類営巣防止具がある(特許文献2参照)
また、鳥類の巣撤去は、直接活線工法または間接活線工法で除去していた。例えば、間接活線工法では、配電機材の放電クランプ付近の営巣を撤去する場合、間接活線用防護シートならびに間接用シートグリップを使用し、事前に放電クランプの高圧充電部を間接活線用防護シートで覆い被せて隠蔽することで、営巣撤去時に巣を構成する木の枝や金属物が放電クランプの充電部に接触したり貫通することを防止し、地絡停電事故を未然に防止している。
また、鳥類の巣撤去は、直接活線工法または間接活線工法で除去していた。例えば、間接活線工法では、配電機材の放電クランプ付近の営巣を撤去する場合、間接活線用防護シートならびに間接用シートグリップを使用し、事前に放電クランプの高圧充電部を間接活線用防護シートで覆い被せて隠蔽することで、営巣撤去時に巣を構成する木の枝や金属物が放電クランプの充電部に接触したり貫通することを防止し、地絡停電事故を未然に防止している。
放電クランプ付近の営巣撤去時には、間接活線用防護シート並びに間接用シートクリップなどの防護具を使用して高圧充電部を隠蔽しているが、営巣が放電クランプに近接している場合には防護具を取り付けるスペースが確保できないことがある。このような状態では、防護具を取り付けるために営巣剪定作業を行うなどの追加作業が必要となる。また、防護具の取り付け作業自体も時間を要する。例えば配電線の1線あたり防護具取り付けに約4分の時間を要していた。
本考案の目的は、放電クランプと営巣とが密着している状態であっても防護具の取り付けを容易にし、安全に短時間で営巣除去をできる営巣撤去用補助工具を提供することである。
請求項1の考案に係る営巣撤去用補助工具は、電柱の腕金に搭載され電線を支持する放電クランプの外周面を包囲するための筒体と、前記筒体の上部に設けられ前記筒体を前記放電クランプに装着する際に間接活線工具で吊り下げるための持ち手と、前記筒体の下部の一部を軸方向に切り欠いて設けられ前記放電クランプの電線を通すためのスリット部とを備えたことを特徴とする。
請求項2の考案に係る営巣撤去用補助工具は、請求項1の発明において、前記スリット部のうち前記放電クランプの電線の貫通部分以外の部分を覆うためのスリット蓋とを備えたことを特徴とする。
請求項1の考案によれば、放電クランプの外周面を筒体で包囲するので、巣を構成する木枝や金属物が放電クランプに接触したり貫通することを防止できる。また、放電クランプの外周面を筒体で包囲するにあたり、間接活線工具で筒体の上部の持ち手を吊り下げて筒体の下部のスリット部に放電クランプの電線が通るように放電クランプに装着するので、防護具の装着の作業性が向上する。
請求項2の考案によれば、請求項1の考案の効果に加え、スリット部のうち放電クランプの電線の貫通部分以外の部分をスリット蓋で覆うので、巣を構成する木枝や金属物が放電クランプに接触したり貫通することをより確実に防止できる。
以下、本発明の実施形態を説明する。図1は本考案の第1実施形態に係る営巣撤去用補助工具の斜視図である。図1に示すように、第1実施形態に係る営巣撤去用補助工具は、筒体11の上部には持ち手12が設けられ、筒体11の下部にはスリット部13が設けられて構成されている。
筒体11は絶縁物(例えば塩化ビニール)で円筒状に形成される。筒体11は、電柱の腕金に搭載された放電クランプの外周面を包囲するものである。このことから、筒体11の内径は放電クランプの外径より少し大きな径(ほぼ同径)に形成され、軸方向の長さは放電クランプを隠蔽できる高さに成形される。筒体11の内径を放電クランプの外径より少し大きな径(ほぼ同径)とするのは、筒体11で放電クランプを隠蔽したとき筒体11ががたつかないようにするためである。
筒体11の上部の持ち手12は間接活線工具で挟持され、間接活線工具で持ち手12を介して筒体11を吊り下げた状態で放電クランプの上部から筒体11を挿入して筒体11を放電クランプに装着する。また、筒体11の下部のスリット部13は放電クランプの電線を通すための開口部であり、筒体11の下部の一部を軸方向に切り欠いて設けられている。放電クランプは頭部で電線を支持するものであり電柱の腕金に搭載されているので、電柱の腕金に搭載された放電クランプを筒体11で隠蔽するにあたり、放電クランプの電線を通す開口部が必要となるからである。
図2は、本考案の第1実施形態に係る営巣撤去用補助工具を電柱の放電クランプに装着する過程を説明する斜視図であり、図2(a)は電柱の腕金に搭載された放電クランプの斜視図、図2(b)は図2(a)の放電クランプに第1実施形態に係る営巣撤去用補助工具を装着している状態を示す斜視図である。図2では2個の放電クランプを示しているが電線が3線の場合は3個の放電クランプとなる。
図2(a)に示すように、放電クランプ14は電柱の腕金15に搭載されている。放電クランプ14は碍子16により電線17を支持するとともに、雷により電線17が高電圧になったときに碍子16の円面放電により腕金15に放電するものである。なお、腕金15は接地されている。また、放電クランプ14の碍子16の頭部には被覆を剥いだ電線17が搭載され、碍子16の頭部は絶縁体18で被覆され絶縁されている。
鳥類の巣は、通常、腕金15の上の営巣部19に営巣される。鳥類の巣は木の枝や金属物(金具のハンガー)で形成されており、従来においては間接活線工法にて営巣部19の巣を撤去するには、放電クランプ14を間接活線用防護シートで覆い、間接活線用防護シートを間接用シートクリップで掛止して防護していた。
本考案の第1実施形態では、図2(b)に示すように、図1に示した第1実施形態に係る営巣撤去用補助工具を営巣部19に近接している放電クランプ14に装着する。すなわち、筒体11の上部の持ち手12を間接活線工具20で把持して筒体11を吊り下げ、放電クランプ14の上部から筒体11を挿入して筒体11を放電クランプ14に装着する。その際に、筒体11の下部のスリット部13は放電クランプ14の電線17を跨いで放電クランプ14を筒体11で隠蔽する。
図3は、本考案の第1実施形態に係る営巣撤去用補助工具を電柱の放電クランプに装着した状態を示す斜視図である。筒体11の内径は放電クランプ14の外径より少し大きな径(ほぼ同径)であるので、僅かなスペースに筒体11を取付可能である。すなわち、営巣部19に近接している放電クランプ14に対しても筒体11を装着可能である。
次に、本考案の第2実施形態を説明する。図4は、本考案の第2実施形態に係る営巣撤去用補助工具を電柱の放電クランプに装着した状態を示す斜視図である。
この第2実施形態は、図1〜図3に示した第1実施形態に対し、スリット蓋21を追加して設けたものである。スリット蓋21は、筒体11に下部に設けられたスリット部13のうち放電クランプ14の電線17の貫通部分以外の部分を覆うものであり、これにより、営巣撤去時に、巣を構成する木枝や金属物がスリット部13に挿入することを防止できる。従って、巣を構成する木枝や金属物が放電クランプ14に接触したり貫通することをより確実に防止でき、地絡停電事故をより確実に防止できる。
この第2実施形態は、図1〜図3に示した第1実施形態に対し、スリット蓋21を追加して設けたものである。スリット蓋21は、筒体11に下部に設けられたスリット部13のうち放電クランプ14の電線17の貫通部分以外の部分を覆うものであり、これにより、営巣撤去時に、巣を構成する木枝や金属物がスリット部13に挿入することを防止できる。従って、巣を構成する木枝や金属物が放電クランプ14に接触したり貫通することをより確実に防止でき、地絡停電事故をより確実に防止できる。
図5は、本考案の第2実施形態に係る営巣撤去用補助工具の構成要素のスリット蓋21の斜視図である。スリット蓋21の本体22は、円筒の上部を斜め方向に切断し前面側を軸方向に切り取って構成される。これにより、前面側には開口部23が形成される。この開口部23は筒体11の外周面に押し当てられ、図4に示すようにスリット蓋21は筒体11の外周面に装着される。そして、本体22の背面側の取っ手24にてスリット蓋21を筒体11の外周面をスライドさせ、筒体11のスリット部13を覆う位置まで移動させる。
以上のように、本考案の実施形態によれば、営巣撤去用補助工具の筒体11は放電クランプ14の上部から挿入する構造であるため、放電クランプ14に対する高い隠蔽性と作業安定性とを確保できる。また、営巣との僅かなスペースに取り付けが可能であり、放電クランプ14と営巣が近接している状態でも取り付けることが可能である。さらに、構造が簡単であり誰でも容易に取り付られスキルレスであり、短時間で取り付けが可能である。例えば、取り付け時間は従来の約4分から約30秒に短縮することができた。また、スリット部13を覆うスリット蓋21を設けることにより、より安全性が確保できる。
以上、本考案のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、考案の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、考案の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、考案の範囲や要旨に含まれるとともに、登録実用新案請求の範囲に記載された考案とその均等の範囲に含まれる。
11…筒体
12…スリット部
13…持ち手
14…放電クランプ
15…腕金
16…碍子
17…電線
18…絶縁体
19…営巣部
20…間接活線工具
21…スリット蓋
22…本体
23…開口部
24…取っ手
12…スリット部
13…持ち手
14…放電クランプ
15…腕金
16…碍子
17…電線
18…絶縁体
19…営巣部
20…間接活線工具
21…スリット蓋
22…本体
23…開口部
24…取っ手
Claims (2)
- 電柱の腕金に搭載され電線を支持する放電クランプの外周面を包囲するための筒体と、
前記筒体の上部に設けられ前記筒体を前記放電クランプに装着する際に間接活線工具で吊り下げるための持ち手と、
前記筒体の下部の一部を軸方向に切り欠いて設けられ前記放電クランプの電線を通すためのスリット部とを備えたことを特徴とする営巣撤去用補助工具。 - 前記スリット部のうち前記放電クランプの電線の貫通部分以外の部分を覆うためのスリット蓋とを備えたことを特徴とする請求項1記載の営巣撤去用補助工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018003209U JP3218667U (ja) | 2018-08-21 | 2018-08-21 | 営巣撤去用補助工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018003209U JP3218667U (ja) | 2018-08-21 | 2018-08-21 | 営巣撤去用補助工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3218667U true JP3218667U (ja) | 2018-11-01 |
Family
ID=64012593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018003209U Active JP3218667U (ja) | 2018-08-21 | 2018-08-21 | 営巣撤去用補助工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3218667U (ja) |
-
2018
- 2018-08-21 JP JP2018003209U patent/JP3218667U/ja active Active
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