JP3218507U - コードリール - Google Patents
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Abstract
【課題】電源コードが過度に高温になることを防止することができるコードリールを提供する。【解決手段】コードリール1は、リールと電源コード3と出力コンセント4と感温部5と遮断部6とを有する。リールは、筒状の胴部と、軸方向の胴部の両端部に配される側板部とを備える。電源コードは、外部の三相電源に差し込み可能な電源プラグを一端に備える。電源コードは、胴部の外周部に巻き取り可能に構成されている。出力コンセント4は、リールに設けられている。出力コンセント4は、電源コード3の他端側に接続されている。感温部5は、電源コード3の温度を感知する。遮断部6は、感温部5で感知する電源コード3の温度が所定温度以上であるときに、電源コード3の三相すべての相の電線から出力コンセント4への給電を遮断する。【選択図】図5
Description
本考案は、コードリールに関する。
コードリールは、例えば、電機器具を商用電源の電源コンセントから離れた場所で使用するとき等に用いられる。コードリールは、リールと、リールに巻き取られた電源コードと、リールの側面に設けられるとともに前記電源コードから給電される出力コンセントとを備える。そして、コードリールは、電源コードの電源プラグを商用電源の電源コンセントに差し込み、コードリールの出力コンセントに電機器具の差込プラグを差し込むことで、電源と電機器具との間を中継する。
かかるコードリールには、電源コードをリールに巻いたままの状態で使用できる負荷電流、消費電力の制限値が定められている。そして、この制限値を超えてコードリールを使用する場合は、電源コードをリールから全て引き出して使用することがコードリールの正しい使用方法として定められている。この正しい使用方法は、例えばコードリールの表面や取扱説明書等に記載されることで、使用者に注意喚起される。
しかしながら、使用者によっては、かかる正しい使用方法に反して、電源コードを必要分だけリールから引き出し、残りはリールに巻き取られた状態で使用する場合が考えられる。このような状態で長時間電源コードに通電し続けると、電源コードの胴部に巻き取られている部分の放熱性が悪く、当該部分が過度に高温になるおそれが考えられる。
そこで、特許文献1には、リールに巻き取られた電源コードの温度が所定の遮断設定温度となったときに、電源コードから出力コンセントへの給電を強制的に遮断する遮断用熱動スイッチを備えたコードリールが開示されている。
特許文献1に記載のコードリールにおいて、電源コードは、電圧線及び接地線の一対の電線を備えた単相の電源コードである。そして、前記遮断用熱動スイッチは、単相の電源コードの一対の電線(電圧線及び接地線)のうち、一本(電圧線)の通電を遮断することにより、電源コードの通電を遮断している。
しかしながら、特許文献1に記載の技術を、三相の電源コードに直接適用することはできない。すなわち、電源コードが三相のコードである場合、三本(三相)の電線のうちの一本の通電を遮断しても、他の二本は通電状態が継続されるため、電源コードの発熱を止めることはできない。そのため、三相の電源コードが過度に高温になることを防止するためには工夫が必要である。
本考案は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、電源コードが過度に高温になることを防止することができるコードリールを提供しようとするものである。
本考案の一態様は、筒状の胴部と、軸方向の前記胴部の両端部に配される側板部とを備えたリールと、
外部の三相電源に差し込み可能な電源プラグを一端に備えるとともに、前記胴部の外周部に巻き取られる三相の電源コードと、
前記リールに設けられるとともに、前記電源コードの他端側に接続された出力コンセントと、
前記電源コードの温度を感知する感温部と、
前記感温部で感知する前記電源コードの温度が所定温度以上であるときに、前記電源コードの三相すべての相の電線から前記出力コンセントへの給電を遮断する遮断部と、を有する、コードリールにある。
外部の三相電源に差し込み可能な電源プラグを一端に備えるとともに、前記胴部の外周部に巻き取られる三相の電源コードと、
前記リールに設けられるとともに、前記電源コードの他端側に接続された出力コンセントと、
前記電源コードの温度を感知する感温部と、
前記感温部で感知する前記電源コードの温度が所定温度以上であるときに、前記電源コードの三相すべての相の電線から前記出力コンセントへの給電を遮断する遮断部と、を有する、コードリールにある。
本態様のコードリールにおいては、感温部で感知する電源コードの温度が所定温度以上であるときに、電源コードの三相すべての相の電線から出力コンセントへの給電を遮断する遮断部を有する。それゆえ、電源コードの温度が所定温度以上となった場合に、電源コードの各相の電線と出力コンセントとの接続を遮断することができる。これにより、電源コードが過度に高温になることを防止することができる。
以上のごとく、前記態様によれば、電源コードが過度に高温になることを防止することができるコードリールを提供することができる。
前記コードリールにおいて、前記遮断部は、前記電源コードの各相と前記出力コンセントとの間に接続された3つの接点と、通電状況に応じて3つの前記接点のオンオフを切り替える操作コイルと、を有する電磁接触器であることが好ましい。この場合、遮断部を構成するために複雑な制御回路等を構成する必要がなく、コードリールの生産性を向上させることができる。
また、前記感温部は、前記操作コイルに接続されるとともに、前記電源コードの温度に応じて前記操作コイルを通電状態と非通電状態との間で切り替える機械式のサーモスタットであることが好ましい。この場合、感温部を構成するために複雑な制御回路等を構成する必要がなく、コードリールの生産性を向上させることができる。
また、前記サーモスタットは、手動復帰式であることが好ましい。この場合には、一旦サーモスタットが3つの前記接点をオフにし、出力コンセントへの通電を遮断した後は、使用者が遮断解除操作をしない限りは出力コンセントへの給電が復帰することはない。これにより、使用者の意思に反して、出力コンセントに接続した電気機器への給電が再開されることを防止することができる。
(実施例1)
コードリールの実施例につき、図1〜図5を用いて説明する。
本例のコードリール1は、図1、図2に示すごとく、リール2と電源コード3と出力コンセント4と感温部5と遮断部6とを有する。図2に示すごとく、リール2は、筒状の胴部21と、軸方向Xの胴部21の両端部に配される側板部22とを備える。図示は省略するが、電源コード3は、外部の三相電源に差し込み可能な電源プラグを一端に備える。また、電源コード3は、胴部21の外周部に巻き取り可能に構成されている。図1に示すごとく、出力コンセント4は、リール2に設けられている。また、出力コンセント4は、電源コード3における電源プラグ側と反対側の端部に接続されている。感温部5は、電源コード3の温度を感知する。遮断部6は、感温部5で感知する電源コード3の温度が所定温度以上であるときに、電源コード3の三相すべての相の電線から出力コンセント4への給電を遮断する。以後、本例のコードリール1につき詳説する。
コードリールの実施例につき、図1〜図5を用いて説明する。
本例のコードリール1は、図1、図2に示すごとく、リール2と電源コード3と出力コンセント4と感温部5と遮断部6とを有する。図2に示すごとく、リール2は、筒状の胴部21と、軸方向Xの胴部21の両端部に配される側板部22とを備える。図示は省略するが、電源コード3は、外部の三相電源に差し込み可能な電源プラグを一端に備える。また、電源コード3は、胴部21の外周部に巻き取り可能に構成されている。図1に示すごとく、出力コンセント4は、リール2に設けられている。また、出力コンセント4は、電源コード3における電源プラグ側と反対側の端部に接続されている。感温部5は、電源コード3の温度を感知する。遮断部6は、感温部5で感知する電源コード3の温度が所定温度以上であるときに、電源コード3の三相すべての相の電線から出力コンセント4への給電を遮断する。以後、本例のコードリール1につき詳説する。
本例においては、コードリール1が地面等に設置された姿勢において、鉛直方向となる方向を上下方向Zという。また、単に軸方向Xといったときは、リール2の巻回軸が延びる方向を意味するものとする。軸方向Xは、上下方向Zと直交している。また、軸方向Xの一方側であって、リール2における出力コンセント4が配置される側を前方、その反対側を後方とする。
コードリール1は、商用電源、発電機等の三相交流200Vの三相電源(図示略)と、当該三相電源による電力を消費する各種電気器具(図示略)とを接続するために使用される。コードリール1は、電源コード3の電源プラグを三相電源に挿入接続し、出力コンセント4に各種電気器具のコンセントプラグを接続することにより、三相電源と各種電気器具との間を電気的に中継する。
図1〜図3に示すごとく、コードリール1は、リール2を支持する支持体7を有する。支持体7は、下端部に形成された一対の脚部71と、上端部に形成された把持部72と、脚部71と把持部72とを連結する背部73と、背部73に固定されるとともにリール2の回転の中心となる回転軸部74と、を有する。
脚部71は、支持体7の下端部に形成されており、コードリール1を地面等に置く際に、地面等に当接する部位である。把持部72は、支持体7の上端部に形成されており、コードリール1の使用者がコードリール1を持ち運びする際に把持する部位である。背部73は、脚部71と把持部72との後端部を上下方向Zに連結している。換言すれば、脚部71と把持部72は、背部73から前方に突出している。背部73における上下方向Zの中央部に、回転軸部74が固定されている。
回転軸部74は、背部73に対して垂直に形成されている。回転軸部74は、背部73から前方に向かって、軸方向Xに延在するよう形成されている。回転軸部74に対して回転可能となるよう、リール2が支持体7に支持されている。
リール2は、前述のごとく胴部21と側板部22とを有する。胴部21は、軸方向Xに高さを有する円筒状に形成されており、側板部22は、胴部21よりも外周側に突出するよう円盤状に形成されている。一対の側板部22は、胴部21における両側の開口端を閉塞するよう胴部21に嵌合されている。図1、図3に示すごとく、一対の側板部22は、締結部材11によって互いに軸方向Xに固定されている。
図1に示すごとく、一対の側板部22のうちの前方の側板部22である前方側板部221は、金属を円環状に形成してなる金属板部221aと、金属板部221aの開口を前方から閉塞するとともに、樹脂を円盤状に形成してなる樹脂板部221bとを有する。
樹脂板部221bには、電源コード3に電気接続された3つの出力コンセント4がボルト締結されている。3つの出力コンセント4は、回転軸部74を軸方向Xに直交する3方向から囲むよう配されている。3つの出力コンセント4は、互いに並列に、電源コード3に電気接続されている。なお、図4、図5においては、1つの出力コンセント4のみを表している。
前述のごとく、各出力コンセント4は、電源コード3の三相の電線(第一電線31、第二電線32、及び第三電線33)と、電源コード3の接地用の電線(第四電線34)とに接続される、4つの端子(第一端子41、第二端子42、第三端子43、及び第四端子44)を備える。第一端子41は、第一電線31に電気接続され、第二端子42は第二電線32に電気接続され、第三端子43は第三電線33に電気接続され、第四端子44は第四電線34に電気接続されている。また、樹脂板部221bには、出力コンセント4不使用時等に出力コンセント4を覆うカバー13が取り付けられている。
樹脂板部221bには、パイロットランプ8が取り付けられている。図4、図5に示すごとく、パイロットランプ8には、赤色に発光する赤色LED82と、緑色に発光する緑色LED81とが内蔵されている。そして、詳細は後述するが、パイロットランプ8は、電源コード3の温度が所定温度未満の正常時には緑色に点灯し、電源コード3の温度が所定温度以上の異常時には赤色に点灯し、電源コード3に電流が流れていない時は消灯するよう構成されている。これにより、コードリール1の使用者は、コードリール1の状態を一目で把握することができる。
図1、図2に示すごとく、金属板部221aの外周部には、コードリール1の使用者が、電源コード3をリール2に巻き取る際に掴んでリール2を回転させるための取手部221cが形成されている。なお、図3に示すごとく、一対の側板部22における後方の側板部22である後方側板部222は、一枚の円盤状の金属板からなる。そして、図2に示すごとく、胴部21の外周側、かつ、一対の側板部22の間の領域に、電源コード3が巻回される。
図2に示すごとく、電源コード3における電源プラグと反対側の部位は、胴部21に貫通形成された引出孔211から胴部21内に入っている。引出孔211は、軸方向Xにおける胴部21の中央部に形成されている。電源コード3における胴部21の引出孔211を貫通する部位は、固定部材10によって胴部21に固定されている。電源コード3における胴部21内に配された部位は、出力コンセント4側に電気接続されている。図4、図5に示すごとく、電源コード3の第一電線31、第二電線32、第三電線33は、遮断部6としての電磁接触器の3つの接点61を介して出力コンセント4の第一端子41、第二端子42、第三端子43に接続されている。なお、第四電線34は、電磁接触器6を介さずに、出力コンセント4の第四端子44に接続されている。以後、適宜、遮断部6を電磁接触器6という。
図2に示すごとく、電磁接触器6は、胴部21の内部に収容されている。電磁接触器6は、軸方向Xに長尺に形成されている。図3に示すごとく、電磁接触器6は、後方側板部222に対してボルト及びナットからなる締結部材14によって締結されている。
電磁接触器6は、電源コード3の各相の電線に接続された3つの接点61と、通電の有無により3つの接点61のオンオフを切り替える操作コイル62と、を有する。以後、第一電線31に接続された接点61を第一接点611、第二電線32に接続された接点61を第二接点612、第三電線33に接続された接点61を第三接点613と呼ぶ。また、電磁接触器6は、第一電線31に対して、第一接点611と並列に接続された第四接点614を備える。そして、これら第一〜第四接点611〜614は、共通の操作コイル62により、オンオフが操作される。すなわち、第一〜第四接点611〜614は、共通の操作コイル62の起磁力によって、オンオフが操作される。
図4に示すごとく、電磁接触器6は、操作コイル62が通電状態にあるとき、第一〜第三接点611〜613をオンにし、第四接点614をオフにする。一方、図5に示すごとく、電磁接触器6は、操作コイル62が非通電状態にあるとき、第一〜第三接点611〜613をオフにし、第四接点614をオンにする。
図4、図5に示すごとく、第一接点611における電源コード3側と反対側は、出力コンセント4の第一端子41に電気接続されている。第二接点612における電源コード3側と反対側は、出力コンセント4の第二端子42に電気接続されている。第三接点613における電源コード3側と反対側は、出力コンセント4の第三端子43に電気接続されている。
第一接点611における第一端子41側と、第三接点613における第三端子43側とには、整流用のダイオード15、緑色LED81、及び抵抗16の直列回路が接続されている。抵抗16は、当該直列回路に流れる電流を制限する。緑色LED81は、アノード側が抵抗16に接続されており、カソード側がダイオード15のアノード側に接続されている。
第四接点614における第一電線31側の反対側には、抵抗17、赤色LED82、及びダイオード18の直列回路が接続されている。抵抗17は、当該直列回路に流れる電流を制限する。赤色LED82は、アノード側が抵抗17に接続されており、カソード側がダイオード18のアノード側に接続されている。ダイオード18のカソード側は、第三電線33に対して、第三接点613と並列に接続されている
電磁接触器6の第一〜第四接点611〜614のオンオフを操作する操作コイル62の一方側は、第一接点611及び第四接点614と並列に、第一電線31に接続されている。また、操作コイル62の他方側は、第二接点612と並列に第二電線32に接続されている。操作コイル62の第二電線32側には、感温部5としてのサーモスタットが接続されている。以後、適宜、感温部5をサーモスタット5という。
サーモスタット5は、機械式である。具体的には、サーモスタット5は、バイメタルを用いたものである。サーモスタット5は、一対の端子と、一対の端子を電気接続する端子間接点51と、端子間接点51のオンオフを操作するバイメタルとを有する。サーモスタット5は、電源コード3の温度に応じて操作コイル62を通電状態と非通電状態との間で切り替える。本例において、サーモスタット5は、コードリール1の使用により電源コード3の温度が上昇し80℃以上となると、バイメタルが変形して、図5に示すごとく端子間接点51をオフに操作するよう構成されている。本例において、サーモスタット5は、手動復帰式である。すなわち、サーモスタット5は、バイメタルによって端子間接点51がオフにされた後は、コードリール1の使用者等が手動で端子間接点51をオンにしなければ、端子間接点51がオンに復帰しないよう構成されている。なお、サーモスタット5は、自動復帰式であってもよい。
図2に示すごとく、サーモスタット5は、胴部21における引出孔211と軸方向Xの同じ位置であって、引出孔211から周方向にずれた位置に形成されている。サーモスタット5は、胴部21を径方向に貫通するよう形成された貫通孔に挿入されており、胴部21に対してボルト締結されている。サーモスタット5は、少なくともバイメタルが配された部位が胴部21の外周側に露出するよう胴部21に取り付けられている。これにより、胴部21に電源コード3が巻回された際、電源コード3がサーモスタット5に直接当接し、サーモスタット5が電源コード3の温度を直接的に感知することができる。
次に、本例のコードリール1の動作につき説明する。
まず、図4を用いて、サーモスタット5で感知する電源コード3の温度が80℃未満である、正常時のコードリール1の動作につき、説明する。
まず、図4を用いて、サーモスタット5で感知する電源コード3の温度が80℃未満である、正常時のコードリール1の動作につき、説明する。
正常時のとき、サーモスタット5の端子間接点51はオン状態である。これに伴い、サーモスタット5に接続された操作コイル62は、第一電線31と第二電線32とに接続され通電状態となる。これにより、操作コイル62の起磁力により、第一〜第三接点611〜613はオンとなり、第四接点614はオフとなる。
第一〜第三接点611〜613がオンとなることにより、第一〜第三電線31〜33が出力コンセント4の第一〜第三端子41〜43と導通する。これにより、コードリール1の使用者がコードリール1の出力コンセント4に各種電気機器のプラグを差し込むことで、当該電気機器と三相電源とが導通し、当該電気機器が使用可能状態となる。
また、第一接点611、第三接点613がオンとなることにより、これらに接続された緑色LED81が第一電線31及び第三電線33と導通し、緑色に発光する。一方、前述のごとく第四接点614はオフとなるため、これに接続された赤色LED82には電流が流れず、赤色LED82は発光しない。そして、コードリール1の使用者は、パイロットランプ8が緑色に発光していることから、コードリール1が正常(すなわち、電源コード3の温度が80℃未満)であることを認識する。
次に、図5を用いて、サーモスタット5で感知する電源コード3の温度が80℃以上となる、異常時のコードリール1の動作につき、説明する。
サーモスタット5で感知する電源コード3の温度が80℃以上となった場合、サーモスタット5のバイメタルが変形して端子間接点51をオフにする。これに伴い、サーモスタット5に接続された操作コイル62は非通電状態となる。これにより、操作コイル62から第一〜第四接点611〜614への起磁力がなくなり、第一〜第三接点611〜613はオフになり、第四接点614はオンとなる。
第一〜第三接点611〜613がオフとなることにより、第一〜第三電線31〜33から出力コンセント4の第一〜第三端子41〜43への導通が遮断される。これにより、コードリール1の出力コンセント4に各種電気機器のプラグを差し込んでも、当該電気機器に電気が流れず、当該電気機器が使用不可能状態となる。
また、第一接点611、第三接点613がオフとなることにより、これらに接続された緑色LED81には電流が流れず、緑色LED81は発光しない。一方、前述のごとく第四接点614はオンとなり、赤色LED82が第一電線31と第三電線33との間で導通し、赤色に発光する。そして、コードリール1の使用者は、パイロットランプ8が赤色に発光していることから、コードリール1に異常が発生している(すなわち、電源コード3の温度が80℃以上となっている)ことを認識する。
次に、本例の作用効果につき説明する。
本態様のコードリール1においては、感温部5で感知する電源コード3の温度が所定温度以上であるときに、電源コード3の三相すべての相の電線から出力コンセント4への給電を遮断する遮断部6を有する。それゆえ、電源コード3の温度が所定温度以上となった場合に、電源コード3の各相の電線(第一電線31、第二電線32、及び第三電線33)と出力コンセント4との接続を遮断することができる。これにより、電源コード3が所定温度以上となった後に電源コード3への通電が継続し、電源コード3が過度に高温になることを防止することができる。
本態様のコードリール1においては、感温部5で感知する電源コード3の温度が所定温度以上であるときに、電源コード3の三相すべての相の電線から出力コンセント4への給電を遮断する遮断部6を有する。それゆえ、電源コード3の温度が所定温度以上となった場合に、電源コード3の各相の電線(第一電線31、第二電線32、及び第三電線33)と出力コンセント4との接続を遮断することができる。これにより、電源コード3が所定温度以上となった後に電源コード3への通電が継続し、電源コード3が過度に高温になることを防止することができる。
また、遮断部6は、電源コード3の各相と出力コンセント4との間に接続された3つの接点61と、通電状況に応じて3つの接点61のオンオフを切り替える操作コイル62と、を有する電磁接触器6である。それゆえ、遮断部6を構成するために複雑な制御回路等を構成する必要がなく、コードリール1の生産性を向上させることができる。
また、感温部5は、操作コイル62に接続されるとともに、電源コード3の温度に応じて操作コイル62を通電状態と非通電状態との間で切り替える機械式のサーモスタット5である。これにより、感温部5を構成するために複雑な制御回路等を構成する必要がなく、コードリール1の生産性を向上させることができる。
また、サーモスタット5は、手動復帰式である。それゆえ、一旦サーモスタット5が3つの接点61をオフにし、出力コンセント4への通電を遮断した後は、使用者が遮断解除操作をしない限りは出力コンセント4への給電が復帰することはない。これにより、使用者の意思に反して、出力コンセント4に接続した電気機器への給電が再開することを防止することができる。
また、コードリール1は、リール2の側板部22に配されたパイロットランプ8を有する。パイロットランプ8は、電源プラグが三相電源に差し込まれていない状態では消灯するよう構成されている。また、パイロットランプ8は、電源プラグが三相電源に差し込まれている状態では、電源コード3の温度が所定温度未満の正常時と、電源コード3の温度が所定温度以上の異常時とにおいて、互いに異なる色で点灯するよう構成されている。これにより、コードリール1の使用者は、コードリール1の状態を一目で把握することができる。
以上のごとく、本例によれば、電源コードが過度に高温になることを防止することができるコードリールを提供することができる。
本考案は、前記各実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施例に適用することが可能である。
1 コードリール
2 リール
21 胴部
22 側板部
3 電源コード
4 出力コンセント
5 感温部(サーモスタット)
6 遮断部(電磁接触器)
2 リール
21 胴部
22 側板部
3 電源コード
4 出力コンセント
5 感温部(サーモスタット)
6 遮断部(電磁接触器)
Claims (5)
- 筒状の胴部と、軸方向の前記胴部の両端部に配される側板部とを備えたリールと、
外部の三相電源に差し込み可能な電源プラグを一端に備えるとともに、前記胴部の外周部に巻き取られる三相の電源コードと、
前記リールに設けられるとともに、前記電源コードの他端側に接続された出力コンセントと、
前記電源コードの温度を感知する感温部と、
前記感温部で感知する前記電源コードの温度が所定温度以上であるときに、前記電源コードの三相すべての相の電線から前記出力コンセントへの給電を遮断する遮断部と、を有する、コードリール。 - 前記遮断部は、前記電源コードの各相と前記出力コンセントとの間に接続された3つの接点と、通電の有無により3つの前記接点のオンオフを切り替える操作コイルと、を有する電磁接触器である、請求項1に記載のコードリール。
- 前記感温部は、前記操作コイルに接続されるとともに、前記電源コードの温度に応じて前記操作コイルを通電状態と非通電状態との間で切り替える機械式のサーモスタットである、請求項2に記載のコードリール。
- 前記サーモスタットは、手動復帰式である、請求項3に記載のコードリール。
- 前記リールの前記側板部に配されたパイロットランプをさらに有し、前記パイロットランプは、前記電源プラグが前記三相電源に差し込まれていない状態では消灯し、前記電源プラグが前記三相電源に差し込まれている状態では、前記電源コードの温度が所定温度未満の正常時と、前記電源コードの温度が所定温度以上の異常時とにおいて、互いに異なる色で点灯するよう構成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のコードリール。
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2018
- 2018-08-08 JP JP2018003058U patent/JP3218507U/ja active Active
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