JP3218486B2 - 正弦波発生装置 - Google Patents
正弦波発生装置Info
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- JP3218486B2 JP3218486B2 JP00887793A JP887793A JP3218486B2 JP 3218486 B2 JP3218486 B2 JP 3218486B2 JP 00887793 A JP00887793 A JP 00887793A JP 887793 A JP887793 A JP 887793A JP 3218486 B2 JP3218486 B2 JP 3218486B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直交位相振幅変調、復
調、PLL(位相保持回路)等に使用される正弦波発生
装置の改良に関する。
調、PLL(位相保持回路)等に使用される正弦波発生
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータを使用した従来のテーブル
参照式の正弦波発生装置は、角度π/256rad毎の
256個のsinの値をROM内のテーブルに記憶させ
ておき、これを参照することによって正弦波を発生する
ようになっている。しかし、大きなROM容量を必要と
する他、π/256rad毎の値しか記憶されていない
ので誤差が大きい等の問題があった。一方、回転演算に
よる正弦波発生装置では、 exp(jθ0 )=cosθ0 +jsinθ0 に、 exp(jθ)=cosθ+jsinθを次々に乗じる
ことによって(なお、以下θ0 =0として説明す
る)、 exp(j0)×exp(jθ)=cosθ+jsinθ exp(jθ)×exp(jθ)=cos2θ+jsin2θ exp(j2θ)×exp(jθ)=cos3θ+jsin3θ − − − − − − − − − − − − − − − − − − − − − − − − − − exp{j(n−1)θ}×exp(jθ)=cosnθ+ jsinnθ(n=1,2,3・・・) のように、回転角度θ毎のcosとsinの値を求める
ことが出来るので、大きなROM容量を必要とせず、ま
た、θを選ぶことによってより細かい角度毎のcosと
sinの値を求めることが出来るが、実際の演算に当た
っては、プログラムによって、図2に示すようなアルゴ
リズムを実行して、 cosnθ =cos(n−1)θ×cosθ−sin(n−1)θ×sinθ sinnθ =cos(n−1)θ×sinθ+sin(n−1)θ×cosθ 〔∵cosnθ+jsinnθ =exp{j(n−1)θ}×exp(jθ) ={cos(n−1)θ+jsin(n−1)θ} ×(cosθ+jsinθ) =cos(n−1)θ×cosθ−sin(n−1)θ×sinθ +j{cos(n−1)θ×sinθ +sin(n−1)θ×cosθ}〕 を演算していた。
参照式の正弦波発生装置は、角度π/256rad毎の
256個のsinの値をROM内のテーブルに記憶させ
ておき、これを参照することによって正弦波を発生する
ようになっている。しかし、大きなROM容量を必要と
する他、π/256rad毎の値しか記憶されていない
ので誤差が大きい等の問題があった。一方、回転演算に
よる正弦波発生装置では、 exp(jθ0 )=cosθ0 +jsinθ0 に、 exp(jθ)=cosθ+jsinθを次々に乗じる
ことによって(なお、以下θ0 =0として説明す
る)、 exp(j0)×exp(jθ)=cosθ+jsinθ exp(jθ)×exp(jθ)=cos2θ+jsin2θ exp(j2θ)×exp(jθ)=cos3θ+jsin3θ − − − − − − − − − − − − − − − − − − − − − − − − − − exp{j(n−1)θ}×exp(jθ)=cosnθ+ jsinnθ(n=1,2,3・・・) のように、回転角度θ毎のcosとsinの値を求める
ことが出来るので、大きなROM容量を必要とせず、ま
た、θを選ぶことによってより細かい角度毎のcosと
sinの値を求めることが出来るが、実際の演算に当た
っては、プログラムによって、図2に示すようなアルゴ
リズムを実行して、 cosnθ =cos(n−1)θ×cosθ−sin(n−1)θ×sinθ sinnθ =cos(n−1)θ×sinθ+sin(n−1)θ×cosθ 〔∵cosnθ+jsinnθ =exp{j(n−1)θ}×exp(jθ) ={cos(n−1)θ+jsin(n−1)θ} ×(cosθ+jsinθ) =cos(n−1)θ×cosθ−sin(n−1)θ×sinθ +j{cos(n−1)θ×sinθ +sin(n−1)θ×cosθ}〕 を演算していた。
【0003】ここで、図2のアルゴリズムについて説明
する。まず、レジスタ10、11に各々cos0=1、
sin0=0を入力する。
する。まず、レジスタ10、11に各々cos0=1、
sin0=0を入力する。
【0004】次のステップでは、cos0=1とsin
0=0は、各々cとsとして出力される。また、同時に
cos0=1は乗算演算子13でレジスタ12からのK
c=cosθと乗算されcosθとなると共に、乗算演
算子17でレジスタ15からのKs=sinθと乗算さ
れsinθとなる。一方、sin0=0も乗算演算子1
4でレジスタ12からのKc=cosθと乗算され0と
なると共に、乗算演算子16でレジスタ15からのKs
=sinθと乗算され0となる。次のステップでは、加
減算演算子18で、乗算演算子13からのcosθが乗
算演算子16からの0で減算されてcosθとなり、一
方、加算演算子19で、乗算演算子17からのsinθ
と乗算演算子14からの0が加算されてsinθとな
る。次のステップでは、加減算演算子18からのcos
θがレジスタ10に入力される一方、加算演算子19か
らのsinθがレジスタ11に入力される。そうして、
上記を繰返し、n−1回繰り返した後は以下のようにな
る。
0=0は、各々cとsとして出力される。また、同時に
cos0=1は乗算演算子13でレジスタ12からのK
c=cosθと乗算されcosθとなると共に、乗算演
算子17でレジスタ15からのKs=sinθと乗算さ
れsinθとなる。一方、sin0=0も乗算演算子1
4でレジスタ12からのKc=cosθと乗算され0と
なると共に、乗算演算子16でレジスタ15からのKs
=sinθと乗算され0となる。次のステップでは、加
減算演算子18で、乗算演算子13からのcosθが乗
算演算子16からの0で減算されてcosθとなり、一
方、加算演算子19で、乗算演算子17からのsinθ
と乗算演算子14からの0が加算されてsinθとな
る。次のステップでは、加減算演算子18からのcos
θがレジスタ10に入力される一方、加算演算子19か
らのsinθがレジスタ11に入力される。そうして、
上記を繰返し、n−1回繰り返した後は以下のようにな
る。
【0005】まず、cos(n−1)θとsin(n−
1)θは、各々cとsとして出力される。また、同時に
cos(n−1)θは乗算演算子13でレジスタ12か
らのKc=cosθと乗算されcos(n−1)θ×c
osθとなると共に、乗算演算子17でレジスタ15か
らのKs=sinθと乗算され cos(n−1)θ×
sinθとなる。一方、sin(n−1)θも乗算演算
子14でレジスタ12からのKc=cosθと乗算され
sin(n−1)θ×cosθとなると共に、乗算演算
子16でレジスタ15からのKs=sinθと乗算され
sin(n−1)θ×sinθとなる。次のステップ
では、加減算演算子18で、乗算演算子13からの cos(n−1)θ×cosθが乗算演算子16からの
sin(n−1)θ×sinθで減算されて cos(n−1)θ×cosθ−sin(n−1)θ×
sinθ となり、一方、加算演算子19で、乗算演算子17から
の cos(n−1)θ×sinθと、乗算演算子14から
のsin(n−1)θ×cosθが加算されて cos(n−1)θ×sinθ+sin(n−1)θ×
cosθ となる。その次のステップでは、加減算演算子18から
のcos(n−1)θ×cosθ−sin(n−1)θ
×sinθがレジスタ10に入力されて、 cosnθ=cos(n−1)θ×cosθ−sin
(n−1)θ×sinθとなる一方、加算演算子19か
らのcos(n−1)θ×sinθ+sin(n−1)
θ×cosθがレジスタ11に入力されて、sinnθ
=cos(n−1)θ×sinθ+sin(n−1)θ
×cosθとなる。ところが、上記のように cosnθ=cos(n−1)θ×cosθ−sin
(n−1)θ×sinθsinnθ=cos(n−1)
θ×sinθ+sin−1)θ×cosθ(n=1,
2,3,・・・・)を繰返し演算すると、1回の乗算e
xp{j(n−1)θ}×exp(jθ)当たりεの誤
差(例えば、演算に使用するレジスタが16ビットであ
れば、10進数にすると高々5桁の演算である。)が生
じるとすると、n回の乗算を実行した後では>nεの誤
差が生じることになり、1回の乗算当たりの誤差εが微
小で無視出来ても、乗算を繰り返す内に無視出来なくな
る問題があった。
1)θは、各々cとsとして出力される。また、同時に
cos(n−1)θは乗算演算子13でレジスタ12か
らのKc=cosθと乗算されcos(n−1)θ×c
osθとなると共に、乗算演算子17でレジスタ15か
らのKs=sinθと乗算され cos(n−1)θ×
sinθとなる。一方、sin(n−1)θも乗算演算
子14でレジスタ12からのKc=cosθと乗算され
sin(n−1)θ×cosθとなると共に、乗算演算
子16でレジスタ15からのKs=sinθと乗算され
sin(n−1)θ×sinθとなる。次のステップ
では、加減算演算子18で、乗算演算子13からの cos(n−1)θ×cosθが乗算演算子16からの
sin(n−1)θ×sinθで減算されて cos(n−1)θ×cosθ−sin(n−1)θ×
sinθ となり、一方、加算演算子19で、乗算演算子17から
の cos(n−1)θ×sinθと、乗算演算子14から
のsin(n−1)θ×cosθが加算されて cos(n−1)θ×sinθ+sin(n−1)θ×
cosθ となる。その次のステップでは、加減算演算子18から
のcos(n−1)θ×cosθ−sin(n−1)θ
×sinθがレジスタ10に入力されて、 cosnθ=cos(n−1)θ×cosθ−sin
(n−1)θ×sinθとなる一方、加算演算子19か
らのcos(n−1)θ×sinθ+sin(n−1)
θ×cosθがレジスタ11に入力されて、sinnθ
=cos(n−1)θ×sinθ+sin(n−1)θ
×cosθとなる。ところが、上記のように cosnθ=cos(n−1)θ×cosθ−sin
(n−1)θ×sinθsinnθ=cos(n−1)
θ×sinθ+sin−1)θ×cosθ(n=1,
2,3,・・・・)を繰返し演算すると、1回の乗算e
xp{j(n−1)θ}×exp(jθ)当たりεの誤
差(例えば、演算に使用するレジスタが16ビットであ
れば、10進数にすると高々5桁の演算である。)が生
じるとすると、n回の乗算を実行した後では>nεの誤
差が生じることになり、1回の乗算当たりの誤差εが微
小で無視出来ても、乗算を繰り返す内に無視出来なくな
る問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであり、乗算exp〔j{θ0 +
(n−1)θ}〕×exp(jθ)(n=1,2,3・
・・)を繰り返しても、誤差が大きくならない、回転演
算による正弦波発生装置を提供することを目的とする。
みてなされたものであり、乗算exp〔j{θ0 +
(n−1)θ}〕×exp(jθ)(n=1,2,3・
・・)を繰り返しても、誤差が大きくならない、回転演
算による正弦波発生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
提案される、請求項1に記載の本発明による正弦波発生
装置は、コンピュータを使用して、exp〔j{θ0
+(n−1)θ}〕×exp(jθ)(ここに、n=
1,2,3・・・)を演算して、正弦値:s=sin
(θ0+nθ)、余弦値:c=cos(θ0+nθ)を
順次デジタル値として算出して、正弦波及び余弦波を得
る回転演算による正弦波発生装置において、上記正弦
値:s=sin(θ0+nθ),上記余弦値:c=co
s(θ0+nθ)とを所定桁のデジタル値として算出す
る毎に、算出した正弦値と余弦値の2乗和と、1との大
小を比較判別し、算出された正弦値と余弦値の2乗和が
1より大きいときには、|s|、|c|のいずれか大きい
方の値の最小桁から1を減じる補正を行う一方、算出さ
れた正弦値と余弦値の2乗和が1より小さいときには、
|s|、|c|のいずれか大きい方の値の最小桁に1を加
算する補正を行う、補正処理手段を設けたことを特徴と
する。また、請求項2に記載の本発明の正弦波発生装置
では、算出した正弦値と余弦値の2乗和と、1との大小
を比較判別する際に、所定の許容誤差が加味されて、補
正がなされるようにしている。
提案される、請求項1に記載の本発明による正弦波発生
装置は、コンピュータを使用して、exp〔j{θ0
+(n−1)θ}〕×exp(jθ)(ここに、n=
1,2,3・・・)を演算して、正弦値:s=sin
(θ0+nθ)、余弦値:c=cos(θ0+nθ)を
順次デジタル値として算出して、正弦波及び余弦波を得
る回転演算による正弦波発生装置において、上記正弦
値:s=sin(θ0+nθ),上記余弦値:c=co
s(θ0+nθ)とを所定桁のデジタル値として算出す
る毎に、算出した正弦値と余弦値の2乗和と、1との大
小を比較判別し、算出された正弦値と余弦値の2乗和が
1より大きいときには、|s|、|c|のいずれか大きい
方の値の最小桁から1を減じる補正を行う一方、算出さ
れた正弦値と余弦値の2乗和が1より小さいときには、
|s|、|c|のいずれか大きい方の値の最小桁に1を加
算する補正を行う、補正処理手段を設けたことを特徴と
する。また、請求項2に記載の本発明の正弦波発生装置
では、算出した正弦値と余弦値の2乗和と、1との大小
を比較判別する際に、所定の許容誤差が加味されて、補
正がなされるようにしている。
【作用】本発明の正弦波発生装置では、exp〔j{θ
0 +(n−1)θ}〕×exp(jθ)(ここに、n
=1,2,3・・・)を演算して、正弦値:s=sin
(θ0+nθ)、余弦値:c=cos(θ0+nθ)を
順次デジタル値として算出して、正弦波及び余弦波を得
る回転演算による正弦波発生装置において、sin(θ
0 +nθ)=s、cos(θ0 +nθ)=cの値をデ
ジタル値として算出する毎に、算出した正弦値と余弦値
の2乗和と、1との大小を比較判別し、その2乗和が1
より大きいときには、|s|、|c|のいずれか大きい方
の値の最小桁の値に1を減じるように、s、cをデジタ
ル値に補正する一方、その2乗和が1より小さいときに
は、|s|、|c|のいずれか大きい方の値の最小桁の値
に1を加算した値になるように、s、cを補正するの
で、乗算exp〔j{θ0 +(n−1)θ}〕×ex
p(jθ)(n=1,2,3・・・)を繰り返しても、
誤差が大きくならず、正確な正弦波と余弦波を得ること
が出来る。
0 +(n−1)θ}〕×exp(jθ)(ここに、n
=1,2,3・・・)を演算して、正弦値:s=sin
(θ0+nθ)、余弦値:c=cos(θ0+nθ)を
順次デジタル値として算出して、正弦波及び余弦波を得
る回転演算による正弦波発生装置において、sin(θ
0 +nθ)=s、cos(θ0 +nθ)=cの値をデ
ジタル値として算出する毎に、算出した正弦値と余弦値
の2乗和と、1との大小を比較判別し、その2乗和が1
より大きいときには、|s|、|c|のいずれか大きい方
の値の最小桁の値に1を減じるように、s、cをデジタ
ル値に補正する一方、その2乗和が1より小さいときに
は、|s|、|c|のいずれか大きい方の値の最小桁の値
に1を加算した値になるように、s、cを補正するの
で、乗算exp〔j{θ0 +(n−1)θ}〕×ex
p(jθ)(n=1,2,3・・・)を繰り返しても、
誤差が大きくならず、正確な正弦波と余弦波を得ること
が出来る。
【0008】
【実施例】以下に、添付図を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0009】図1は、本発明による正弦波発生装置のア
ルゴリズムの例を示した図である。図において図2と異
なるのは、乗算exp〔j{θ0 +(n−1)θ}〕
×exp(jθ)(n=1,2,3・・・)が1回終了
して、sinとcosの値を得る毎に、補正手段1によ
ってsinとcosの値を補正する点である。その他の
乗算exp〔j{θ0 +(n−1)θ}〕×exp
(jθ)の各ステップは、上記の従来例と同様なので、
説明を省略する。なお、以下、従来例と同様θ0=0と
する。補正手段1では、プログラム処理を実行してお
り、sin(θ0 +nθ)=s、cos(θ0 +n
θ)=cの値を算出する毎に、算出した正弦値と余弦値
の2乗和と、1との大小が比較判別される。すなわち、
実際の演算では、 s2+c2>1+p、s2+c2<1−pが判別され、(こ
こに、pは許容誤差)比較判別結果がs2+c2>1+p
のときには、|s|、|c|のいずれか大きい方の値に対
応させたデジタル値の最小桁の値に1を減じるようにし
て、s、cを補正する。しかし、比較判別結果がs2+
c2<1−pのときには、|s|、|c|のいずれか大き
い方の値に対応させたデジタル値の最小桁の値に1を加
算するようにして、s、cをデジタル値に補正する。以
上を更に具体的に説明すると、乗算exp{j(n−
1)θ}×exp(jθ)(n=1,2,3・・・)が
1回終了して、 c=cosnθ =cos(n−1)θ×cosθ−sin(n−1)θ ×sinθ s=sinnθ =cos(n−1)θ×sinθ+sin(n−1)θ ×cosθ (n=1,2,3,・・・・) が算出されると、補正手段1では、s2+c2との大小が
比較判別され、その結果、s2+c2>1+p(但し、p
=許容誤差)のときには、|s|、|c|のいずれか大き
い方の値に対応させたデジタル値の最小桁の値に1を減
じるようにして、s、cを補正する。一方、s2+c2<
1−p(但し、p=許容誤差)のときには、|s|、|c
|のいずれか大きい方の値に対応させたデジタル値の最
小桁の値に1を加算するようにして、s、cを補正す
る。こうして、得たデジタル値をcosnθ、sinn
θの値として出力すると共に、この値に基づいて、更に
乗算exp(jnθ)×exp(jθ)(n=1,2,
3・・・)を実行し、 c=cos(n+1)θ =cosnθ×cosθ−sinnθ×sinθ s=sin(n+1)θ =cosnθ×sinθ+sinnθ×cosθ (n=1,2,3,・・・・) を算出すると、これらを補正手段1において、上記と同
様な補正処理を実行して、c、sを補正し、以下、同様
な演算結果について、同様な比較判別と、補正処理が繰
り返し行われて、所望のθを満たす、c=cosnθ、
s=sinnθが補正される。
ルゴリズムの例を示した図である。図において図2と異
なるのは、乗算exp〔j{θ0 +(n−1)θ}〕
×exp(jθ)(n=1,2,3・・・)が1回終了
して、sinとcosの値を得る毎に、補正手段1によ
ってsinとcosの値を補正する点である。その他の
乗算exp〔j{θ0 +(n−1)θ}〕×exp
(jθ)の各ステップは、上記の従来例と同様なので、
説明を省略する。なお、以下、従来例と同様θ0=0と
する。補正手段1では、プログラム処理を実行してお
り、sin(θ0 +nθ)=s、cos(θ0 +n
θ)=cの値を算出する毎に、算出した正弦値と余弦値
の2乗和と、1との大小が比較判別される。すなわち、
実際の演算では、 s2+c2>1+p、s2+c2<1−pが判別され、(こ
こに、pは許容誤差)比較判別結果がs2+c2>1+p
のときには、|s|、|c|のいずれか大きい方の値に対
応させたデジタル値の最小桁の値に1を減じるようにし
て、s、cを補正する。しかし、比較判別結果がs2+
c2<1−pのときには、|s|、|c|のいずれか大き
い方の値に対応させたデジタル値の最小桁の値に1を加
算するようにして、s、cをデジタル値に補正する。以
上を更に具体的に説明すると、乗算exp{j(n−
1)θ}×exp(jθ)(n=1,2,3・・・)が
1回終了して、 c=cosnθ =cos(n−1)θ×cosθ−sin(n−1)θ ×sinθ s=sinnθ =cos(n−1)θ×sinθ+sin(n−1)θ ×cosθ (n=1,2,3,・・・・) が算出されると、補正手段1では、s2+c2との大小が
比較判別され、その結果、s2+c2>1+p(但し、p
=許容誤差)のときには、|s|、|c|のいずれか大き
い方の値に対応させたデジタル値の最小桁の値に1を減
じるようにして、s、cを補正する。一方、s2+c2<
1−p(但し、p=許容誤差)のときには、|s|、|c
|のいずれか大きい方の値に対応させたデジタル値の最
小桁の値に1を加算するようにして、s、cを補正す
る。こうして、得たデジタル値をcosnθ、sinn
θの値として出力すると共に、この値に基づいて、更に
乗算exp(jnθ)×exp(jθ)(n=1,2,
3・・・)を実行し、 c=cos(n+1)θ =cosnθ×cosθ−sinnθ×sinθ s=sin(n+1)θ =cosnθ×sinθ+sinnθ×cosθ (n=1,2,3,・・・・) を算出すると、これらを補正手段1において、上記と同
様な補正処理を実行して、c、sを補正し、以下、同様
な演算結果について、同様な比較判別と、補正処理が繰
り返し行われて、所望のθを満たす、c=cosnθ、
s=sinnθが補正される。
【0010】
【発明の効果】請求項1、2に記載された本発明の正弦
波発生装置では、回転演算による正弦波発生装置におい
て、乗算exp〔j{θ0 +(n−1)θ}〕×ex
p(jθ)(n=1,2,3・・・)を繰り返しても、
誤差が大きくならず、正確な正弦波と余弦波の両方を得
ることが出来る。
波発生装置では、回転演算による正弦波発生装置におい
て、乗算exp〔j{θ0 +(n−1)θ}〕×ex
p(jθ)(n=1,2,3・・・)を繰り返しても、
誤差が大きくならず、正確な正弦波と余弦波の両方を得
ることが出来る。
【0011】また、補正演算が極めて簡易であり、大き
なROM容量を必要としない。更に、正弦波発生途中で
あってもθを変えることにより、周波数を変化させるこ
とが可能である。更に、θを選ぶ(小さくする)ことに
よって、より精度の高い正弦波と余弦波を得ることが出
来る。
なROM容量を必要としない。更に、正弦波発生途中で
あってもθを変えることにより、周波数を変化させるこ
とが可能である。更に、θを選ぶ(小さくする)ことに
よって、より精度の高い正弦波と余弦波を得ることが出
来る。
【図1】本発明による正弦波発生装置の一実施例のアル
ゴリズムの例を示す図である。
ゴリズムの例を示す図である。
【図2】従来の回転演算による正弦波発生装置のアルゴ
リズムの一例を示す図である。
リズムの一例を示す図である。
1・・・補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−112227(JP,A) 特開 昭64−78323(JP,A) 特開 昭59−168546(JP,A) 米国特許4888719(US,A) 米国特許4577287(US,A) 「CORDIC形ディジタル正弦波対 発振器に対する誤差フィードバックの適 応」,中静 真 他,電子情報通信学会 技術研究報告,vol.90,no.180 (DSP90 52−62),pp43−48, 1990 ”A Normalization Scheme to Reduce N umerical Errors in Inverse Tangent C omputations on a F ixed−point CORDIC Processor”,Kishore Kota et al.,IEEE International Symp osium Circuits Sys tems,1992,vol.1,pp244 −247 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03B 28/00 G06F 7/548
Claims (2)
- 【請求項1】コンピュータを使用して、exp〔j{θ
0 +(n−1)θ}〕×exp(jθ)(ここに、n
=1,2,3・・・)を演算して、 正弦値:s=sin(θ0+nθ)、余弦値:c=co
s(θ0+nθ)を順次デジタル値として算出して、正
弦波及び余弦波を得る回転演算による正弦波発生装置に
おいて、 上記正弦値:s=sin(θ0+nθ),上記余弦値:
c=cos(θ0+nθ)とを所定桁のデジタル値とし
て算出する毎に、 上記算出された正弦値と余弦値の2乗和と、1との大小
を比較判別し、 正弦値と余弦値の2乗和が1より大きいときには、 |s|、|c|のいずれか大きい方の値の最小桁から1を
減じる補正を行う一方、正弦値と余弦値の2乗和が1よ
り小さいときには、 |s|、|c|のいずれか大きい方の値の最小桁に1を加
算する補正を行う、補正処理手段を設けたことを特徴と
する正弦波発生装置。 - 【請求項2】請求項1において、 上記算出された正弦値と余弦値の2乗和と、1との大小
の比較判別が、所定の許容誤差を加味して行われるよう
にしている正弦波発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00887793A JP3218486B2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 正弦波発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00887793A JP3218486B2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 正弦波発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06224639A JPH06224639A (ja) | 1994-08-12 |
JP3218486B2 true JP3218486B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=11704913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00887793A Expired - Fee Related JP3218486B2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 正弦波発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3218486B2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-22 JP JP00887793A patent/JP3218486B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
"A Normalization Scheme to Reduce Numerical Errors in Inverse Tangent Computations on a Fixed−point CORDIC Processor",Kishore Kota et al.,IEEE International Symposium Circuits Systems,1992,vol.1,pp244−247 |
「CORDIC形ディジタル正弦波対発振器に対する誤差フィードバックの適応」,中静 真 他,電子情報通信学会技術研究報告,vol.90,no.180(DSP90 52−62),pp43−48,1990 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06224639A (ja) | 1994-08-12 |
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