JP3218481U - 包装用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】食品を入れる容器本体の底面に凹部を備えていても、ラベルの貼り付けを確実に行える包装用容器を提供する。
【解決手段】本体底部と本体側部とを備え内側に食品を入れる容器本体10と、容器本体の開口部を覆う蓋体20と、カバー底部とカバー側部とを備え内側に容器本体を収容するカバー30と、容器本体をカバーに回転自在に連結する容器本体用ヒンジ部と、容器本体及びカバーの何れかに蓋体を回転自在に連結する蓋体用ヒンジ部と、を備え、容器本体と蓋体とカバーと容器本体用ヒンジ部と蓋体用ヒンジ部とが一体に形成され、本体底部は容器本体をカバーに収容した状態でカバー底部と近接する複数の基部111と隣り合う基部の間に設けられカバー口部側へ突き出た凸部114とを備え、カバー底部31が平坦状に形成されている。
【選択図】図5

Description

本考案は、包装用容器の底部の構造に関する。
従来の包装用容器として、食品を入れる内側に仕切りを設けたものが知られている。包装用容器は、食品を入れる容器本体と、容器本体の開口に取り付けられる蓋体と、を備えていて、仕切り部が容器本体に一体に形成されている。容器本体は、底部と底部の周縁から上方へ延びた側部とを備えており、側部の上端部で開口を構成している。底部が食品を載せる面として構成され、その一部を開口側へ突出させて仕切り部を構成している。このような仕切り部を備えた包装用容器が特許文献1に開示されている。
意匠登録第1269090号公報
従来の包装用容器において、開口側へ突き出た仕切り部によって底面に凹部が存在すると、商品説明や価格などを記したラベルを包装用容器の底面に貼り付ける際に、例えば以下のような不具合が発生することが懸念される。
例えば平坦な領域から仕切り部の領域に亘ってラベルの貼り付けを行うと、ラベルが仕切り部の領域で折れ曲がって貼り付いて、ラベルの記述を十分に表示できなかったり、仕切り部の領域でラベルの一部が貼り付けられず、浮いた状態であるため、輸送の際などに他の商品に重ねたときに下の商品の蓋にラベルが貼り付いてしまうことが懸念される。
このような問題は、仕切り部を高い位置まで突出させた包装用容器に限らず、開口側へ突き出た部分が低く形成されて底面に凹部を持つ包装用容器、また包装用容器の底部が上方に開いた口と比べて大きさ(面積)が口の1/3〜1/5と小さい場合でも、同様に起こり得る。
本考案は、ラベルの貼り付けを確実に行える包装用容器を提供することを目的とする。
本考案の包装用容器は、本体底部と本体側部とを備え上記本体底部の上方に口(以下、開口部と呼ぶ。)を開けて内側に食品を入れる容器本体と、上記開口部を覆う蓋体と、カバー底部とカバー側部とを備え上方に口(以下、カバー口部と呼ぶ。)を開けて内側に上記容器本体を収容するカバーと、上記容器本体を上記カバーに回転自在に連結する容器本体用ヒンジ部と、上記容器本体及び上記カバーの何れかに上記蓋体を回転自在に連結する蓋体用ヒンジ部と、を備えている。上記容器本体と上記蓋体と上記カバーと上記容器本体用ヒンジ部と上記蓋体用ヒンジ部とが一体に形成されている。
さらに、上記本体底部は、上記容器本体を上記カバーに収容した状態で上記カバー底部と近接する複数の基部と、隣り合う上記基部の間に設けられカバー口部側へ突き出た凸部と、を備えている。上記カバー底部が平坦状に形成されていてラベル貼付面を構成している。また、上記本体底部は、周縁から上記本体側部が延長していて、上記容器本体を上記カバーに収容した状態で、上記カバー底部と近接する基部を備え、上記カバー底部が、上記本体底部と上記本体側部と対向するように構成され、更に平坦状に形成されていてラベル貼付面を構成してもよい。上記凸部は、好ましくは、上記食品を載せる傾斜部を備えている。
本考案によれば、食品を入れる容器本体が凸部によってできた凹部を底面に備えて、または本体底部が小さく形成されて、ラベルの全体を容器本体の底面に貼り付けることができなくても、容器本体の底面がカバーによって覆われ、平坦状に形成されたカバー底部を利用することでラベルを確実に貼り付けることができる。
本考案の第1実施形態の包装用容器の斜視図である。 (A)は図1の包装用容器の容器本体の平面図、(B)は(A)に示す本体底部を説明するための図、(C)は(A)のa−a線に沿った容器本体の断面図である。 (A)は図2(A)のb−b線に沿った容器本体の拡大断面図、(B)は図2(A)のc−c線に沿った容器本体の拡大断面図である。 (A)は図1の包装用容器のカバーを示す平面図、(B)は(A)のd−d線に沿ったカバーの断面図、(C)は(A)のe−e線に沿ったカバーの断面図である。 図1の包装用容器の容器本体をカバーに入れた状態を示す断面図である。 (A)は図1の包装用容器の蓋体を示す平面図、(B)は(A)のf−f線に沿った蓋体の断面図、(C)は(A)のg−g線に沿った蓋体の断面図である。 (A)〜(C)は図1の包装用容器の使用方法を説明するための図である。 (A)と(B)は図1の包装用容器の使用状態を示す斜視図である。 (A)と(B)は本考案の第2実施形態の包装用容器を説明するための図である。 (A)は本考案の第2実施形態の包装用容器の平面図であり、(B)は(A)のh−h線に沿った包装用容器の断面図であり、(C)は容器本体の変形例を説明するための断面図である。 (A)と(B)は図10の包装用容器の使用方法を説明するための図である。 (A)〜(C)は図1の包装用容器の変形例を説明するための図である。 本考案の第2実施形態の包装用容器の変形例を示す断面図である。
図1は本考案の第1実施形態のプラスチック製の包装用容器1を示す斜視図である。包装用容器1は、食品を内側に入れる容器本体10と、容器本体10の開口部100に取り付けられる蓋体20と、容器本体10を内側に収容するカバー30と、を備えている。
図2(A)は容器本体10を示す平面図である。容器本体10は、本体底部11と、本体底部11の周縁から立ち上がった本体側部12と、本体側部12から外側へ延長した本体フランジ部13と、を備えている。
図2(B)は容器本体10の本体底部11を構成する領域を説明するための図である。容器本体10は平面視で縦長の長方形型に外形を設定されていて、複数の領域に区分されている。容器本体10は二種類の領域で構成され、一方が基部111を構成する領域(以下、基部領域と呼ぶ。)であり、他方が二つの基部111の間に設けられて上方へ突き出た凸部114を構成する領域(以下、凸部領域と呼ぶ。)である。基部領域と凸部領域は、平面視で横長の長方形型に形成されている。
基部領域と凸部領域とが縦に交互に並んで本体底部11を構成する。図示例の本体底部11では、基部領域が四か所、凸部領域が三か所設けられている。なお、基部領域は複数設けられ、凸部領域は少なくとも一か所設けられればよい。
図2(C)は図2(A)のa−a線に沿った容器本体10の断面図であり、図3(A)は図2(A)のb−b線に沿った容器本体の拡大断面図である。基部111は、平らに形成された平坦部112と、窪み部113と、を備えている。平坦部112は、平面視で、基部領域と同様に外形を横長の長方形型に形成されている。
窪み部113は、最も深い箇所の深さが2mmに設定され、幅が1cmに設定されていて、平坦部112の周縁に沿って配置されている。また窪み部113は本体側部12と隣接する。窪み部113の深さと幅とが上記寸法に限定されるものではないが、基部111は窪み部113と平坦部112を含めて全体を平坦状に構成されている。ここで、図3(A)に示すように、基部111の窪み部113と平坦部112とが鉛直方向に沿った寸法tMの範囲内で横に並んで設けられており、tMは3mm以下に設定されている。
長手方向の両端に配置された基部領域B1では、平坦部112が外形を構成する一辺を除いて窪み部113で囲われている。本体底部11の長手方向の中間に配置された基部領域B2では、平坦部112の左側と右側に窪み部113が設けられている。
図3(B)は図2(A)のc−c線に沿った容器本体10の断面図である。凸部114は、凸部領域の中央に配置された頂部115と、頂部115から四方へ延びた傾斜部116と、を備えている。
凸部114の頂部115は、凸部領域の長手方向に沿って最も高い部分を筋状に形成し、その長さは本体底部11の幅よりも短くなるように設定されている。頂部115は、基部111の平坦部112からの高さを、図2及び図3に示す容器本体10の高さHの1/3から1/2に設定されてもよいし、本体フランジ部13と横に並ぶ高さに設定されてもよい。なお、容器本体10の高さHは、窪み部113の最も深い部分から本体フランジ部13までの鉛直方向に沿った寸法(後述のHM1+HM2)である。
傾斜部116は、前方の基部111につながる前方傾斜部116aと、後方の基部111につながり前方傾斜部116aと対向する後方傾斜部116bと、左方の本体側部12につながる左方傾斜部116cと、右方の本体側部12につながる右方傾斜部116dと、を備えている。前方傾斜部116a,後方傾斜部116b,左方傾斜部116c及び右方傾斜部116d同士がつながる部分は曲面に形成されている。
前方傾斜部116aと後方傾斜部116bとは、同じ形状であり、頂部115を通る横方向に延びた図2(C)で二点鎖線で示す垂直面Pを想定した場合この垂直面Pを基準に対称に配置されている。前方傾斜部116aと後方傾斜部116bとは、図2(C)で二点鎖線で示す水平面Pを想定した場合、水平面Pとの間の角度θ1,θ2が同じに設定されている。図示例の角度θ1,θ2は53度であるが、45度〜60度の範囲であればよい。各凸部領域の縦の寸法Lと基部領域の縦の寸法Lとは、図示の構成例では寸法Lが寸法Lより大きく設定されているが、5mm〜50mmの範囲であればよい。
本体側部12は、本体底部11の周縁から立ち上がって四つの側面を構成する。各側面は高さを揃えて形成されていて、本体底部11の上方に開いた開口部100を構成する。本体側部12は、本体底部側に比べて開口部側を、対向する部分との距離が長くなるように、傾斜している。
本体側部12は、上端部に段部(以下、本体段部120と呼ぶ。)を備えている。本体段部120は、開口部100まわりの全体に設けられている。本体段部120は、図3(A)に示すように、横へ拡がった横壁部121と、横壁部121の端から上方へ延長した縦壁部122と、から構成されている。本体フランジ部13が、本体段部120の縦壁部122から外側へ突出している。
図4(A)はカバー30を示す平面図である。カバー30は、容器本体10の本体フランジ部13より下方の部分を、内側を入れることができるように構成されている。カバー30は、矩形型に形成されたカバー底部31と、カバー底部31の周縁か立ち上がったカバー側部32と、カバー側部32の上端から外側へ延長したカバーフランジ部33と、を備えている。
カバー底部31は、容器本体10の複数の基部領域と複数の凸部領域と対向する縦長の広い面を構成する。本実施形態では、カバー底部31は縦155mm、横55mmの大きさに形成されていて、中央部分を周縁部分より1.5mm高く配置している。
カバー側部32は四つの側面を構成する。これらの側面は、高さを揃えて形成されており、さらにカバー底部31の上方で開いたカバー口部300を構成する。カバー側部32は、カバー底部側と比べてカバー口部側が対向する側面との距離が長くなるように、傾斜している。
カバー30は、カバー底部31とカバー側部32とを部分的に内側に例えば1mm凹ませた複数のリブ35を備えている。リブ35は、カバー底部31の周縁部分からカバー側部32の上端部の下まで、筋状に延びている。各リブ35は交差しないよう所定の間隔で並んでいる。
リブ35を備えた周縁部分と中央部分とでカバー底部31が構成されるが、カバー底部31は、深い凹みや大きな穴を備えずに、全体で平坦状に構成されている。ここで、図4(C)に示すように、カバー底部31の周縁部分と中央部分とが鉛直方向に沿った寸法tの範囲内で横に並んで設けられており、tは2mm以下に設定されている。
カバー側部32の上端部は、図4(C)に示すように、段部(以下、カバー段部360と呼ぶ。)を備えており、このカバー段部360は容器本体10の本体段部120と同様に横壁部361と縦壁部362とから構成されている。またカバー段部360はカバー口部300まわりの全体に設けられている。カバー段部360は、縦壁部362の高さHS1が図3(A)に示す本体段部120の縦壁部122の高さHM1よりも低くなるように設定されている。カバーフランジ部33がカバー段部360の縦壁部362から外側へ突出している。
容器本体用ヒンジ部(以下、本体用ヒンジ部40と呼ぶ。)が容器本体10をカバー30に回転自在に連結している。
本体用ヒンジ部40は、図1に示すように、カバーフランジ部33と本体フランジ部13とをつなぐ部分(以下、つなぎ部41と呼ぶ。)と、カバーフランジ部33と本体フランジ部13とが直線状の切れ込みで分かれている部分(以下、切断部42と呼ぶ。)と、を交互に縦に並べて構成されている。例えば切断部42の長さを4mm、切断部42の間隔(つなぎ部41の長さ)を2mmとする。
本実施形態では、容器本体10をカバー30に収容する前の状態では、図1に示すように、容器本体10は上下を逆にした姿勢で、本体用ヒンジ部40を介してカバー30につながり、カバー30の左側に配置されている。
容器本体10をカバー30に入れると、本体段部120がカバー段部360に嵌って固定される。包装用容器1は、容器本体10がカバー30に固定された状態を維持するように本体用ロック部を備えている。本体用ロック部として、カバー段部360の縦壁部362に内側へ突出した本体用突起部51を設け、本体段部120の縦壁部122に本体用突起部51を入れる本体用受け部52を設けている。
図4(C)に示すカバー段部360の横壁部361からカバー底部31(最も深い部分)までの深さ方向の寸法HS2は、図3(A)に示す本体段部120の横壁部121から本体底部11(最も深い部分)までの深さ方向の寸法HM2と比べて、大きくなるように設定されている。
図5は容器本体10をカバー30に収容した状態を示す断面図である。容器本体10がカバー30の内側の深くまで入ると、基部111とカバー底部31との間に0.5mm〜2mm、好ましくは0.5mm〜1mmのクリアランスCL1が設けられる。また、クリアランスCL1に代えて、容器本体10の基部111の全体を平坦に形成してカバー底部31に当たるように、または窪み部113によって下方へ凸型に膨らんだ一部をカバー底部31に当たるように構成する。
このように本実施形態では、容器本体10は、基部111がカバー底部31と当たる場合を含めて、カバー底部31との距離が数ミリメートルの範囲内に配置されて、カバー底部31に近接する。
図5に示す容器本体10がカバー30に収容された状態では、本体側部12は、カバー側部32の面と平行に設けられる。本体側部12とカバー側部32とは、0.5mm〜2mm、好ましくは0.5mm〜1mmのクリアランスCL2を介して対向する。
また、図5に示すように、本体段部120の縦壁部122の上端がカバー口部300から突出し、本体フランジ部13は縦壁部122から外側に延びて、カバーフランジ部33と上下に並ぶように配置される。本体フランジ部13はカバーフランジ部33と輪郭をほぼ同形に形成されている。
容器本体10がカバー30に収容された状態で、蓋体20が容器本体10を覆うように取り付けられる。図6(A)は蓋体20を示す平面図である。蓋体20は、開口部100の上方で広がる天井部21と、天井部21の周縁から下方へ延長した蓋側部22と、蓋側部22の下端から外側に出て折り返した取付部23と、取付部23から外側へ延長した蓋フランジ部24と、を備えている。
天井部21は、開口部100と同様に縦長の長方形型に形成されている。天井部21は、周縁部分と比べて中央部分を1mm〜2mm高く形成したスタッキング部211を備えている。スタッキング部211は、長手方向に距離を置いて二つ設けられている。
図6(B)は図6(A)のf−f線に沿った蓋体20の断面図であり、図6(C)は図6(A)のg−g線に沿った蓋体20の断面図である。蓋側部22は、蓋体20の四つの側面を構成する。各側面は高さを揃えて形成されて、下端が天井部21の下方に開いた蓋口部200を構成する。各側面の高さHは、本体段部120の縦壁部122の高さHM1の寸法よりも大きく形成され、本実施形態では、容器本体10の高さH(=HM1+HM2)を半分にした寸法より大きく設定されている。
取付部23は、図6(C)に示すように、蓋側部22の下端から外側へ延長した横壁部231と、横壁部231の端から上方へ延長した縦壁部232と、から構成されている。縦壁部232が本体段部120の縦壁部122と高さを同じに設定されている。蓋フランジ部24は縦壁部232の上端から外側へ突出している。
蓋体用ヒンジ部60が蓋体20をカバー30に回転自在に連結している。
蓋体用ヒンジ部60は、図1に示すように、本体用ヒンジ部40の反対側のカバーフランジ部33に設けられている。蓋体用ヒンジ部60は、本体用ヒンジ部40と同様に、つなぎ部41と切断部42とを交互に縦に並べて構成されている。
本実施形態では、蓋体20は容器本体10を覆う前の状態では、図1に示すように、蓋体20は上下を逆にした姿勢で、蓋体用ヒンジ部60を介してカバー30につながり、カバー30の右側に配置されている。
図5に実線で示すように容器本体10がカバー30に収容された状態で蓋体20を容器本体側へ回転させると、二点鎖線で示すように蓋体20の取付部23が本体段部120に嵌って固定される(以下、蓋をした状態と呼ぶ。)。
包装用容器1は、蓋体20が容器本体10に固定された状態を維持するよう、蓋用ロック部を備えている。蓋用ロック部として、図1に示すように、容器本体10は本体段部120の縦壁部122に内側に突出した蓋用突起部71を設け、蓋体20は蓋用突起部71を入れる蓋用受け部72を設けている。なお、蓋用受け部72に代えて、縦壁部232に外側に突出した蓋用突起部72Aを設けて、蓋用突起部71を蓋用突起部72Aに引っ掛けてもよい。
蓋体20を容器本体10に取り付けた状態で、天井部21が容器本体10の開口部100より離れた上方に配置される。蓋フランジ部24の一部は、カバーフランジ部33と本体フランジ部13の縁より外側へ突出した摘み部241として構成されている。
容器本体10と蓋体20とカバー30とは、本体用ヒンジ部40と蓋体用ヒンジ部60とを含めて、一体に形成されている。材料は限定されものではないが、ポリオレフィン系樹脂またはポリエステル系樹脂を利用することができる。本実施形態の包装用容器1は、PET等の樹脂製のシート材を成型で熱変形させて製造され、さらに全体を透明に構成されている。本体用ヒンジ部40は、成型後に、容器本体10とカバー30との間に切れ込みを入れることで、形成される。蓋体用ヒンジ部60もカバー30と蓋体20との間に切れ込みを入れて形成される。
成型後の包装用容器1の各部の厚みは、特に限定されるものではないが0.05mm〜1.0mmであり、好ましくは0.1mm〜0.5mmであり、さらに望ましくは0.2mm〜0.35mmである。なお、透明に限らず、透光性を有したり、不透明に構成してもよい。
包装用容器1の使用方法を説明する。
図7(A)は容器本体10と蓋体20をカバー30の横に配置した包装用容器1の展開状態を示している。展開状態から図7(B)、図7(C)に示すように、容器本体10と蓋体20を回転させて、蓋をした状態に変えることができる。
蓋をした状態で、包装用容器1は、図5に示すように容器本体10と蓋体20とで囲われた空間Sに食品を入れることができる。この空間Sは、本体底部11の凸部114が仕切りとして機能して、食品を分けて入れることができる。
例えば、巻き寿司を入れる場合、細巻のものであれば基部領域のそれぞれに短く切って二つ又は図8(A)に示すように三つ並べることができる。太巻きであれば切った一つを、図8(B)に示すように、各基部領域に入れることができる。なお、図8では包装用容器1を二点鎖線で表し、巻き寿司80を実線で表している。また、巻き寿司80を凸部114の傾斜部116に載せて、傾けた姿勢で入れることができる。これにより、巻き寿司80を包装用容器1に入れることで、顧客に見栄え良くカウンターに並べることができる。
また、包装用容器1の底面側では、全体を平坦状に形成されたカバー底部31が外表面(ラベル貼付面)を構成して、凸部114でできた図1に示す大きな凹部117を複数持った容器本体10の底面を覆っている。これにより、基部領域の縦寸法Lや凸部領域の縦寸法Lよりも大きい、商品名,価格,製造者などを記した例えば縦3cm、横6cmのラベルを確実に貼り付けることができる。
クリアランスCL1が基部111とカバー底部31との間に設けられることで、包装用容器1は、商品案内の紙片などのシートを、カバー底部31と本体底部11とで挟むように入れることができる。このような包装用容器1の取扱方法は従来の包装用容器では行うことができず、さらに底面に貼るラベルに代えてシートを用いて価格や製造者などを表示させると、底面に固定するための接着剤が不要になったり、底面に貼り付けを行う装置などを簡略化することができる。
また、凸部114でできた大きな凹部117を、保冷材などを入れる空間として活用することができる。この取扱方法によれば、食品などの内容物と分けて保冷材を包装用容器1に収容でき、食品の鮮度を保つといった付加価値を付与することができる。
本体用ヒンジ部40と蓋体用ヒンジ部60とがつなぎ部41と切断部42とで構成されることで、下方へ半円筒状に膨らんで形成されるヒンジ部と比べて、材料を低減することができる。
本体段部120をカバー段部360に嵌めて、容器本体10をカバー30に固定できる。また、容器本体10をカバー30の内側に押し込むと、本体段部120の横壁部121がカバー段部360の横壁部361に当たる。本体側部12はカバー側部32の高さよりも寸法が大きく形成されているが、本体底部11がカバー30の深いところに配置されるよう位置決めすることができる。
次に第2実施形態を説明する。第2実施形態の包装用容器は、第1実施形態と比べて、本体底部の構造が異なる。図9(A)は第2実施形態の包装用容器の容器本体の概略平面図である。図中の実線の円が基部111の周縁を表し、外側の破線の円が容器本体の開口部の輪郭を表している。基部111は開口部100の直径よりも小さく寸法が選定されている。なお、基部111は、縦と横の寸法が、5mm〜50mmの範囲であればよい。
図9(A)で斜線の領域が、基部111の周縁から開口部100まで延びた本体側部12を表していて、平面視で、基部111の領域よりも面積が大きくなるように設定されている。本体底部は第1実施形態と異なり凸部114を備えずに一つの基部111で構成され、さらに上記のラベル(例えば縦3cm、横6cm)よりも小さい領域として構成されている。本体底部や開口部の輪郭は、図9(B)に示す矩形型の他、三角、楕円、その他の多角形などでも良い。
図10(A)は第2実施形態の包装用容器2の展開状態の平面図である。図10(B)は包装用容器2の展開状態を示す図で、図10(A)のh−h線に沿った断面形状を表している。包装用容器2は、容器本体10Aと蓋体20Aとカバー30Aと本体用ヒンジ部40と蓋体用ヒンジ部60とを備えている。蓋体20Aとカバー30Aとは、上下を逆にした姿勢でカバー30Aに並んで設けられている。包装用容器2は、桃や梨などの球状の果物の大部分を蓋体に入れ、果物の下部側の一部を容器本体に入れるように、構成されている。なお、第1実施形態の包装用容器1の構成と同じ又は同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
容器本体10Aとカバー30Aとは皿状に形成されている。容器本体10Aは、本体底部11Aと本体底部11Aの周縁から立ち上がった本体側部12と、本体側部12の上端部から外側へ延長した本体フランジ部13とを備え、本体底部11Aから本体側部12の上端部までの鉛直方向に沿った寸法が10mm〜50mmの範囲に設定されている。
カバー30Aは、カバー底部31とカバー底部31の周縁から立ち上がったカバー側部32と、カバー側部32の上端部から外側へ延長したカバーフランジ部33とを備えている。カバー底部31からカバー側部32の上端部までの鉛直方向に沿った寸法が、容器本体10Aと同様に、10mm〜50mmの範囲に設定されている。容器本体10Aの本体フランジ部13がカバーフランジ部33の外側に合わさって、容器本体10Aがカバー30に固定される。
本体底部11Aは平坦に形成されている。さらに、基部111としての本体底部11Aは、図10(C)に示すように、上方へ突出した突起部15を中央に備えていてもよい。突起部15は平坦な面からの高さHが例えば3mm〜30mmに設定されている。本体底部11Aは、突起部15のまわりの平坦な領域を、第1実施形態の基部111のように、平坦部112と窪み部113とから平坦状に構成してもよい。
本体側部12は、本体底部11Aの周縁から立ち上がった傾斜部を構成する。本実施形態では、傾斜部は外側へ膨らんだ曲面に形成されている。
カバー底部31は、平坦な面に構成されていて、容器本体10Aをカバー30に収容した状態で、本体底部11Aとそのまわり本体側部12と対向する。カバー側部32は、上端部の高さを揃えてカバー口部200を構成し、カバー口部200がカバー底部31よりも大きくなるように傾斜している。なお、容器本体10Aやカバー30Aは、剛性を高くするために、リブを備えてもよい。
容器本体10Aが本体用ヒンジ部40によってカバー30Aに対して回転自在に連結されており、図10(B)に破線で示す方向に回転させると、図11(A)に示すように容器本体10Aがカバー30Aの内側に入り、本体底部11Aがカバー底部31に近接する。
容器本体10Aがカバー30Aに固定された状態で、蓋体20Aは容器本体10Aの開口部100を覆うように構成されている。蓋体20Aは、図10(B)に示すように、果物の上方を覆う天井部21と、天井部21の周縁から下方へ延びて果物の側面を囲う蓋側部22と、蓋側部22の下端から外側へ延びて容器本体10Aの本体フランジ部13の外側に合わさる固定部25と、を備えている。
蓋体20Aが蓋体用ヒンジ部60によってカバー30に対して回転自在に連結されている。図10(B)に破線で示す方向に蓋体20Aを回転させると容器本体10Aに被さり、容器本体10Aの本体フランジ部13が固定部25の内側に嵌り、蓋体20Aを固定することができる。
図11(B)に示すように、包装用容器2は、二点鎖線で示す桃85や梨などの果物を、皿状の容器本体10Aの基部111に載せて入れることができる。これにより、外観の略全体が蓋体20Aを通して見やすく包装されるので、顧客に商品性をアピールすることができる。さらに、カバー底部31が本体底部11Aと傾斜部の下に配置され、このカバー底部31にラベルを確実に貼り付けることができる。
本考案の包装用容器1,2は、上記の説明や図示の寸法や比率に限定されるものではない。また、包装用容器1,2の基部111,凸部114などは以下のように構成することもできる。
(包装用容器1の変形例)
基部111は、平らな面に構成されたものに限らず、基部領域を図12(A)に二点鎖線の円jで囲って示すように縦寸法Lを0.1〜2.0mmに設定して、カバー底部31に近接する部分を線状に構成してもよい。
前方傾斜部116aと後方傾斜部116bとは、非対称の形状に構成されてもよい。例えば、図12(B)に示すように前方傾斜部116aを後方傾斜部116bよりも面積を大きく形成し、さらに前方傾斜部116aの傾きθ1を後方傾斜部116bの傾きθ2よりも小さくして、前方傾斜部116aに食品を載せるように構成してもよい。
食品は、前方傾斜部116aと後方傾斜部116bの面に載せることができるものであれば、巻き寿司に限定されず、他の食品でもよい。例えば、肉、刺身なども載せることができる。
本体底部11は、基部領域と凸部領域を交互に一列に並べた構成に限らず、複数列設けてもよい。また、容器本体10と蓋体20とカバー30は、横一列に展開する配置に代えて、L字型に配置してもよい。蓋体20を容器本体10と回転自在にヒンジ部で連結させて、包装用容器を構成してもよい。
図12(C)に示すように本体側部12の傾きを、カバー側部32の傾きと異なるように構成する。容器本体10をカバー30に入れると、本体底部11と本体側部12とで構成される角部が破線で示すカバー側部32の内側の面に当たって、支持される。これにより、本体段部120に加えて、容器本体10の下部もカバー30によって支えられる。食品を一層安定した状態で保存することができる。
蓋体20は、容器本体10の開口部100の内側に嵌るように構成されているが、この内嵌合式に代えて、容器本体10の本体フランジ部13の外側に合わさるように外嵌合式に構成されてもよい。
(包装用容器2の変形例)
包装用容器2は、果物を二つ以上入れることができるように構成されてもよい。図13に示す包装用容器3は、包装用容器2の構成と比較して、本体底部の構成が異なる。包装用容器3の本体底部11Bでは、基部111が距離を置いて二カ所に設けられ、凸部114が一方の基部111と他方の基部111との間で上方へ突き出ていて、桃85を二つ入れることができる。包装用容器2の構成と同じ又は同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
容器本体10Bの底面は、傾斜部や凸部114でできた凹部117が有り、これらが基部111よりも大きな領域として構成されている。平坦なカバー底部31が基部111と本体側部12と対向するように配置されて、包装用容器3の底面を構成するので、ラベルを確実に貼り付けることができる。
包装用容器1,2,3の本体用ヒンジ部40は、つなぎ部41と切断部42とを交互に配置した構成に代えて、半円筒状に下方に凹んだ部分として本体フランジ部13とカバーフランジ部33との間に設けてもよい。蓋体用ヒンジ部60も半円筒状の部分として構成されてもよい。
1,2,3 包装用容器
10,10A,10B 容器本体
100 開口部
11,11A,11B 本体底部
111 基部
112 平坦部
113 窪み部
114 凸部
115 頂部
116 傾斜部
116a 前方傾斜部
116b 後方傾斜部
116c 左方傾斜部
116d 右方傾斜部
117 凹部
12 本体側部
120 本体段部
121 横壁部
122 縦壁部
13 本体フランジ部
20,20A 蓋体
200 蓋口部
21 天井部
211 スタッキング部
22 蓋側部
23 取付部
231 横壁部
232 縦壁部
24 蓋フランジ部
25 固定部
30,30A カバー
31 カバー底部
32 カバー側部
33 カバーフランジ部
35 リブ
360 カバー段部
361 横壁部
362 縦壁部
40 本体用ヒンジ部
41 つなぎ部
42 切断部
51 本体用突起部
52 本体用受け部
60 蓋体用ヒンジ部
71 蓋用突起部
72 蓋用受け部

Claims (4)

  1. 本体底部と本体側部とを備え上記本体底部の上方に口(以下、開口部と呼ぶ。)を開けて内側に食品を入れる容器本体と、上記開口部を覆う蓋体と、カバー底部とカバー側部とを備え上方に口(以下、カバー口部と呼ぶ。)を開けて内側に上記容器本体を収容するカバーと、上記容器本体を上記カバーに回転自在に連結する容器本体用ヒンジ部と、上記容器本体及び上記カバーの何れかに上記蓋体を回転自在に連結する蓋体用ヒンジ部と、を備え、
    上記容器本体と上記蓋体と上記カバーと上記容器本体用ヒンジ部と上記蓋体用ヒンジ部とが一体に形成され、
    上記本体底部は、上記容器本体を上記カバーに収容した状態で上記カバー底部と近接する複数の基部と、隣り合う上記基部の間に設けられカバー口部側へ突き出た凸部と、を備え、
    上記カバー底部が平坦状に形成されていることを特徴とする、包装用容器。
  2. 本体底部と本体側部とを備え上記本体底部の上方に開口部を開けて内側に食品を入れる容器本体と、上記開口部を覆う蓋体と、カバー底部とカバー側部とを備え上方にカバー口部を開けて内側に上記容器本体を収容するカバーと、上記容器本体を上記カバーに回転自在に連結する容器本体用ヒンジ部と、上記容器本体及び上記カバーの何れかに上記蓋体を回転自在に連結する蓋体用ヒンジ部と、を備え、
    上記容器本体と上記蓋体と上記カバーと上記容器本体用ヒンジ部と上記蓋体用ヒンジ部とが一体に形成され、
    上記本体底部は、上記容器本体を上記カバーに収容した状態で、上記カバー底部と近接する基部を備え、上記本体側部は上記基部の周縁から延長しており、
    上記カバー底部が、上記本体底部と上記本体側部と対向するように構成され、更に平坦状に形成されていることを特徴とする、包装用容器。
  3. 上記容器本体用ヒンジ部又は上記蓋体用ヒンジ部が、切断部とつなぎ部とを交互に配置して構成されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の包装用容器。
  4. 上記カバー側部は、段差状に形成されたカバー段部を上端部に備え、
    上記本体側部は、段差状に形成されていて上記カバー段部に嵌る本体段部を上端部に備えていることを特徴とする、請求項1から請求項3の何れかに記載の包装用容器。

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