JP3218031B2 - 多層乳化エマルションを利用した有用物の抽出方法および抽出液 - Google Patents

多層乳化エマルションを利用した有用物の抽出方法および抽出液

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】 本発明は、溶剤に含まれる
有用物を分離する方法に関する。実施例1.ではリサイ
クルを目的としてリモネン中に溶解しているポリスチレ
ンの分離を行うが,他の物質の分離にも応用可能であ
る。その応用範囲には植物性油脂または動物性油脂また
は微生物由来の油脂からの有用物質の抽出,各種の溶剤
中に分散している希少金属を含む分子の抽出などに及
ぶ。また、実施例2.ではエタノールと水の混合液中か
ら有用物を抽出する。
【0002】
【従来の技術】 廃棄された発泡スチロールの再生処理
にリモネンや,その他の有機溶剤が用いられることがあ
る。その目的は、そのプラスチックを溶解し抽出するた
めである。
【0003】 代表的な分離方法は沸点の差を利用
し、加熱して溶剤すなわちリモネンを蒸発させるもの
(特許第2518493号など)および界面活性剤を
用いてゲル化させるものとがあった(特願平5−926
56など)。
【0004】 まず加熱する方法は,装置が大きくな
ったり,過熱による溶剤やポリスチレンの劣化が起こっ
たりする可能性がある。また、のゲル化して分離する
方法は,ゲル化したポリスチレンが三層に分かれた液の
中段の層に現れるため,取り扱いに不便であるという問
題点があった。
【0005】 また、実施例2.にあげるエタノールと
水の混合物から多層乳化エマルションを使用して山椒の
成分を分離する方法に関する文献は存在しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 解決しようとする問
題点は、溶剤に溶け込んでいる有用物を簡便に分離する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本発明は、(a)抽出
対象物質を含有する液体と同じ組成の液体、または界面
活性剤を用いずに混合できる液体と、(b)(a)の液
体とは極性が異なる液体または界面活性剤を用いずには
混合できない液体と、界面活性剤とで多層乳化した抽出
液を作成ないし準備し、(c)抽出対象物質を含有する
液体と(b)抽出液とを接触・攪拌し,(d)後に分離
することによって、抽出対象物質を分離することを最も
主要な特徴とする。また、濃縮された抽出物を得るため
に転層乳化現象を用いることも特徴である。
【0008】
【発明の実施の形態】 溶剤に含まれる有用物の分離を
行うものである。実施例ではリサイクルを目的としてリ
モネン中に溶解しているポリスチレンの分離を行うもの
である。なお、本発明は,出願人の発明である特開平6
−299112の改良,応用でもある。なお、実施形態
は下記の実施例に限られるものではない。
【0009】
【実施例】 実施例1.として、ポリスチレンを含有す
るリモネンからポリスチレンを抽出することを実施例と
して説明する。
【0010】 まず抽出液の作成例をあげる。なお、温
度は全て室温、好ましくは15℃〜35℃であり、もっ
とも好ましくは20℃〜25℃である。実施例において
は21℃であった。 リモネン(ヤスハラケミカル株式会社製、d−リモネ
ン、純度93%)10mlにグリセリン脂肪酸エステル
(日本油脂株式会社製、食品添加物グレード)、HLB
19のショ糖脂肪酸エステル(第一製薬工業株式会社
製)を体積比で約0.1%添加し,撹拌する。 を、水を3%含有するエタノール20mlに少量ず
つ撹拌しながら加える。ここまででO/W型のエマルシ
ョンが30ml生成される。 リモネン20mlにグリセリン脂肪酸エステル(日本
油脂株式会社製、食品添加物グレード)、HLB19の
ショ糖脂肪酸エステル(第一製薬工業株式会社製)、H
BL11のポリグリセリン脂肪酸エステル(坂本薬品工
業株式会社製)を同比率で混合したものを体積比で約
0.1%添加し,撹拌する。ここで出来た液体をの液
体に撹拌しながら少しずつ加える。ここまででO/W/
O型のエマルションが50ml生成される。 にグリセリン脂肪酸エステル(日本油脂株式会社
製、食品添加物グレード),HLB6および2および1
のショ糖脂肪酸エステル(第一製薬工業株式会社製)、
HBL2のポリグリセリン脂肪酸エステル(坂本薬品工
業株式会社製)を同比率で混合したものを体積比で約
0.1%添加し,撹拌する。ここまででO/W/Oのエ
マルションの最外膜に親油性の界面活性剤が加わる。 リモネン10mlにグリセリン脂肪酸エステル(日本
油脂株式会社製、食品添加物グレード),HLB19お
よび13および6および2および1のショ糖脂肪酸エス
テル(第一製薬工業株式会社製)、HBL2のポリグリ
セリン脂肪酸エステル(坂本薬品工業株式会社製)、キ
ラヤサポニン(株式会社アグロメディック社製)を同比
率で混合したものを体積比で約0.1%添加し,撹拌す
る。 をに少しずつ撹拌しながら加える。
【0011】 抽出液全体の代表的な組成は、リモネン
+界面活性剤:エタノール:水=20:9:1。代表的
な体積比はO層(中心):W層=1:2、O層(中心)
+W層:O層(外側)=3:2、O層(中心)+W層+
O層(外側):O層(最外膜への界面活性剤の追加層)
=5:1である。但しこの数値には界面活性剤を含んだ
ものの体積比である。
【0012】 ここで抽出対象に特に親和性のある界面
活性剤があるのであれば,加えても良い。また、上記
の界面活性剤には適宜追加したり割愛したりしてよい。
界面活性剤の量も適宜増減できるが体積比で5%未満が
望ましい。
【0013】 できあがった多層乳化エマルションには
次のような特徴がある。乳化が非常に安定している。
O/W/O型多層エマルションの最外膜のリモネン層に
親油性の界面活性剤と親水性の界面活性剤が両方存在す
る。中間のW層にはエタノールと水があり,この水は比
重を調整する役割と転層乳化を促進する役割がある。水
の量はエタノールとの混合液全体に対し望ましくは体積
比で3〜5%であるが、全く入れなくても良い。実施例
においては3%であった。
【0014】 次に,実験に用いた抽出対象物を含有す
る液体について説明する。リモネン(ヤスハラケミカル
株式会社製、d−リモネン、純度93%)20mlに梱
包用の緑色に着色された発泡スチロールを50立方セン
チメートル溶解した。
【0015】 (実験1)上記の抽出対象物を含有する
液体2mlを、上記により作成した抽出液を6mlに少
しずつ撹拌しながら加えた。 (実験2)上記の抽出対象物を含有する液体6mlに、
上記により作成した抽出液2mlを少しずつ撹拌しなが
ら加えた。 (実験3)上記の(実験2)で出来る液体2mlに、無
水エタノール6mlを加え激しく振った。結果は、(実
験1)約30分で沈殿終了。(実験2)約12時間で沈
殿終了。沈殿物の粒子は(実験1)より細かい。また、
(実験1)(実験2)ともに沈殿物内のポリスチレンの
濃度は少なくとも95%である。上澄み液に、その体積
の3倍の無水エタノールを加えてもポリスチレンは全く
析出しなかった。すなわち、溶解していたポリスチレン
のほぼ全量が沈殿したと考えられる。(実験3)無水エ
タノールを加えた直後に沈殿開始,試験管を激しく振る
と沈殿物が得られた。性状はペースト状であり,内部に
抽出液の液胞を含んでいる。
【0016】 上記の実験で、ポリスチレンがゲル化せ
ずに沈殿した原因は次の作用による。リモネン内に溶
解したポリスチレンと、O/W/O型エマルションの最
外膜の界面活性剤ないしリモネンとが引き合う。この
際、周囲にO/W/Oエマルションが多数存在する場合
(実験1)には徐々に転層する。周囲に油層がある場合
(実験2)にはゆっくりと転層する。周囲にエタノール
が多量に存在する場合(実験3)にはすぐにエマルショ
ンが転層する。転層した後のエマルションの比重が重
い場合には沈殿を起こす。
【0017】 ここで転層ないし転層乳化について説明
する。図1はO/W型エマルションの転層乳化の様子を
あらわしたものである。油をその中心に持つミセル(こ
こでは逆ミセルも含めた意味で使用する)は、そのミセ
ルの存在濃度の増加や、周りが水やアルコールから油に
変わることで,W/Oのエマルションに変化する。これ
は転層乳化と呼ばれている。この発明は、多層乳化エマ
ルション、とりわけO/W/O型エマルションの転層乳
化の現象を利用したものである。
【0018】 図2はO/W/O型エマルションの転層
乳化の現象を模式的にあらわしたものである。ここでは
界面活性剤は省略してある。●は抽出対象物で、それと
親和性のある界面活性剤がO/W/O型エマルションの
最外膜に存在するように構成する。図の点線の四角で囲
んだ部分が、抽出対象物を中心に持つO/W/O型エマ
ルションを転層によって形成する。
【0019】 このときW層の比重によって沈殿が起き
たり浮上したりする。従って、水だけで充分な比重をえ
られない場合には水の中に糖類などの非電解質を加える
ことで調節できる。
【0020】 また、中心のO層と外側のO層に抽出対
象物を含有する液体と同じ組成の液体または界面活性剤
を用いずに混合できる液体を使用する意味は転層後に液
が分離するのを防ぐためである。従って,中心部のO層
と外側のO層には抽出対象物を含有する液体と同じ組成
の液体を用いるのが望ましい。ここで、同じ組成という
語の意味することは,例えば,抽出対象物を含有する液
体がリモネンの場合には中心のO層と外側のO層にリモ
ネンを使用し、抽出対象物を含有する液体が、後述する
ように、エチルアルコールと水が抽出対象物を除いた体
積比で97:3のときはW/O/W型エマルションの中
心のW層と外側のW層にエチルアルコールと水で体積比
97:3のものを使うことが、もっとも望ましい,とい
う意味である。もちろん、それぞれ異なった体積比や転
層を促進する添加物を加えることは差し支えない。
【0021】 多層乳化エマルションを使用することの
効果は,エマルションの安定性にある。W/O型よりも
O/W/O型のほうが、抽出液単独としても安定してい
て分離することが少なく,抽出作用においてもはるかに
安定しており,荒いゲルを生成することがほとんどな
い。
【0022】 エマルションをさらに多層化すること
や、W/O/W型のエマルションを使用して分離するこ
とも、もちろん可能である。以下に実施例2.として説
明する。
【0023】 山椒から室温で加水した際に発泡する
成分を抽出することを実施例として説明する。まず抽出
液の作成例をあげる。なお、温度は全て室温、好ましく
は15℃〜35℃であり、もっとも好ましくは20℃〜
25℃である。実施例においては21℃であった。 水を体積比で3%含有するエチルアルコール20ml
にHLB1および2および5のショ糖脂肪酸エステル
(第一製薬工業株式会社製、以下同じ)を体積比で約
0.1%添加し,撹拌する。 リモネン(ヤスハラケミカル株式会社製、d−リモネ
ン、純度93%、以下同じ)30mlにグリセリン脂肪
酸エステル(日本油脂株式会社製、食品添加物グレー
ド、以下同じ)、HLB1および2および5のショ糖脂
肪酸エステル、HBL2のポリグリセリン脂肪酸エステ
ル(坂本薬品工業株式会社製、以下同じ)を同比率で混
合したものを体積比で約0.1%添加し,撹拌する。 にを攪拌しながら少しずつ加える。ここまでで、
W/Oエマルションが50ml生成する。 リモネン10mlにグリセリン脂肪酸エステル、HL
B19、15のショ糖脂肪酸エステル、HBL11のポ
リグリセリン脂肪酸エステルを同比率で混合したものを
体積比で約0.1%添加し,撹拌する。ここで出来た液
体をの液体に撹拌しながら少しずつ加える。ここまで
でW/O型のエマルションの最外層に親水性の界面活性
剤が加わる。 水を体積比で3%含有するエチルアルコール60ml
にHLB19および15および13および6および2お
よび1のショ糖脂肪酸エステル、HBL2,および11
のポリグリセリン脂肪酸エステルを体積比で約0.1%
添加し,撹拌する。ここまででW/O/W型のエマルシ
ョンを含む液体が120ml生成する。W/O/Wエマ
ルションの最外層に親水性の界面活性剤と、親油性の界
面活性剤が加わる。
【0024】抽出液全体の代表的な体積比はW層(中
心):O層:W層(外側)=1:2:3である。実施例
における体積比は、リモネン:エタノール:水=4:
7.76:0.24である。但しこの数値には界面活性
剤を含んだものの体積比である。水の量はエタノールと
の混合液全体に対し望ましくは体積比で3〜5%である
が、全く入れなくても良い。実施例においては3%であ
った。
【0025】ここで抽出対象に特に親和性のある界面活
性剤があるのであれば,加えても良い。また、上記の
界面活性剤には適宜追加したり割愛したりしてよい。界
面活性剤の量も適宜増減できるが体積比で5%未満が望
ましい。
【0026】次に,実験に用いた抽出対象物を含有する
液体について説明する。山椒粉末(エスビー株式会社
製、商品名「さんしょうの粉」)3グラムにエチルアル
コール60mlを加え,攪拌し,常温で24時間静置し
た。得られた褐色の透明な液体を20ml試験管に採
り,40mlの水を加えると,弱く発泡した。
【0027】(実験)上記の抽出対象物を含有する液体
6mlに、上記により作成した抽出液2mlを少しずつ
撹拌しながら加えた。 (結果)24時間静置すると、試験管の底に沈殿が現れ
た。これを上澄み液とわけ,上澄み液と沈殿を含む液各
2mlに水4mlを加えて攪拌した。上澄み液からは発
泡しなかったが,沈殿を含む液からは弱い発泡が見られ
た。従って,エタノール・水混合液中からの有用物の抽
出がW/O/Wエマルションでも可能であることが分か
った。
【0028】 さらにこの方法は、界面活性剤やW層ま
たはO層の組成を調整することで,抽出対象の特性に合
わせた抽出液が簡単に作成できる。したがって、この抽
出液自体を製造して提供するだけではなく,需要家自身
が使用の直前に混合比率や組成を調整できるような薬品
の集合体として、需要家に提供することもできる。
【0029】
【発明の効果】 以上説明したように本発明の抽出方
法方法は、(a)抽出対象物質を含有する液体と同じ組
成の液体、または界面活性剤を用いずに混合できる液体
と、(b)(a)の液体とは極性が異なる液体または界
面活性剤を用いずには混合できない液体と、界面活性剤
とで多層乳化した抽出液を作成ないし準備しているの
で、エマルジョンが安定して存在し,転層しても抽出液
を構成する液体が分離せず,また、分離物がゲル化せ
ず,(c)抽出対象物質を含有する液体と(b)抽出液
とを接触・攪拌するので,操作が簡便であり,(d)後
に分離することによって、抽出対象物質を分離するので
加熱の必要がない。
【0030】 さらに、界面活性剤やW層またはO層の
組成を調整することで,抽出対象の特性に合わせた抽出
液が調整可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 O/W型エマルションの転層乳化の様子をあ
らわした説明図である。
【図2】 O/W/O型エマルションの転層乳化の現象
を模式的にあらわした説明図である。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)抽出対象物質を含有する液体と同
    じ組成の液体、または界面活性剤を用いずに混合できる
    液体と、(b)(a)の液体とは極性が異なる液体また
    は界面活性剤を用いずには混合できない液体と、界面活
    性剤とで多層乳化したエマルションを含有する抽出液を
    作成ないし準備し、(c)抽出対象物質を含有する液体
    と(b)抽出液とを接触・攪拌し,(d)後に分離する
    ことによって、抽出対象物質を分離する抽出方法であ
    り、次の両方の事項を特徴とするもの: 1.該抽出液と抽出対象物質を含有する液体とを接触・
    攪拌した際に,多層乳化エマルションが転層することに
    より、抽出対象物を含有するミセルを形成するもの。 2.分離方法が、転層により生成した多層乳化エマルシ
    ョンの比重による沈殿分離または浮上分離であるもの。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の(a)の液体がリモネ
    ンを含む液体であるときには(b)の液体がエタノー
    ル、水から1種類以上選ばれる液体である、請求項1記
    載の抽出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の(a)の液体がエタノ
    ール、水から1種類以上選ばれる液体であるときには
    (b)の液体がリモネンを含む液体である、請求項1記
    載の抽出方法。
  4. 【請求項4】 界面活性剤がグリセリン脂肪酸エステ
    ル、ショ糖脂肪酸エステル、サポニンから1種類以上選
    ばれる、請求の範囲第項1記載の抽出方法。
  5. 【請求項5】 油溶液中の有用物の抽出にO/W/O
    ないしそれ以上に多層乳化したエマルションを使用す
    る,請求項1記載の抽出方法。
  6. 【請求項6】 エタノール、水から1種類以上選ばれ
    る液体中の有用物の抽出にW/O/Wないしそれ以上に
    多層乳化したエマルションを使用する,請求項1記載の
    抽出方法。
  7. 【請求項7】 (e)抽出対象物質を含有する液体と同
    じ組成の液体、または界面活性剤を用いずに混合できる
    液体と、(f)(e)の液体とは極性が異なる液体また
    は界面活性剤を用いずには混合できない液体と、界面活
    性剤とで多層乳化したエマルションを含有する抽出液で
    あり、次の両方の事項を特徴とするもの: 1.該抽出液と抽出対象物質を含有する液体とを接触・
    攪拌した際に、多層乳化エマルションが転層することに
    より、抽出対象物を含有するミセルを形成するもの。 2.転層により生成した、抽出対象物を含有するミセル
    が比重により沈殿または浮上するもの。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の(e)の液体がリモネ
    ンを含む液体であるときには(f)の液体がエタノー
    ル、水から1種類以上選ばれる液体である、請求項7記
    載の抽出液。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の(e)の液体がエタノ
    ール、水から1種類以上選ばれる液体であるときには
    (f)の液体がリモネンを含む液体である、請求項7記
    載の抽出液。
  10. 【請求項10】 界面活性剤がグリセリン脂肪酸エステ
    ル、ショ糖脂肪酸エステル、サポニンから1種類以上選
    ばれる、請求の範囲第項7記載の抽出液。
  11. 【請求項11】 請求項7から請求項10までの少なく
    とも1つにあてはまる抽出液を作成ないし調整するため
    に必要かつ充分な薬品群を備えた、抽出液作成・調整セ
    ット。
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