JP3218000U - コンクリート補修用シール材塗布器とこれに用いられるシール材 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリート構造物のひび割れ部に補修材を注入して補修する工法に用いられ、補修材の注入に先立って、注入用シリンダの座金をひび割れ部に取り付けたり、ひび割れ部の開口部をシール材で封止したりするシール材塗布器を提供する。【解決手段】コンクリート構造物15のひび割れ部17にシール材2で座金16が取り付けられると共に、ひび割れ部17の開口部がシール材2で封止された状態で、座金16に取り付けられたシリンダを介して、ひび割れ部17内に補修材を注入して補修する工法に用いられるコンクリート補修用シール材塗布器1である。熱可塑性樹脂からなるシール材2が装填される装填部6と、この装填部6からのシール材2を溶融するヒータ7と、このヒータ7により溶融されたシール材2を吐出するノズル8とを備える。【選択図】図4
Description
本考案は、コンクリート構造物のひび割れ部にエポキシ樹脂のような補修材を注入して補修する工法に用いられ、補修材の注入に先立って、注入用シリンダの座金をひび割れ部に取り付けたり、ひび割れ部の開口部をシール材で封止したりするためのコンクリート補修用シール材塗布器とこれに用いられるシール材に関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されるように、コンクリート構造物のひび割れ部に補修材を注入する注入器が知られている。この種の注入器を用いて補修作業するには、ひび割れ部に座金を取り付けると共に、ひび割れ部の開口部をシール材で封止した後、補修材を充填したシリンダを前記座金に取り付けて、ゴムバンドやコイルバネの付勢力を用いて、補修材をひび割れ部に注入して硬化させている。
ひび割れ部に座金を取り付けたり、ひび割れ部の開口部を封止したりするために、シール材(たとえばコニシ株式会社製「ボンドはくりシールONE」)が用いられるが、従来のシール材は、カートリッジから粘着液として吐出され、その乾燥(養生)に半日から丸一日以上を要した。そのため、シール作業後、補修材の注入作業を開始できるまでに長時間を要し、作業効率に改善の余地があった。
本考案が解決しようとする課題は、シール作業を容易に確実に行える上、シール材の養生時間を短縮できるコンクリート補修用シール材塗布器とこれに用いられるシール材を提供することにある。
本考案は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の考案は、コンクリート構造物のひび割れ部にシール材で座金が取り付けられると共に、ひび割れ部の開口部がシール材で封止された状態で、前記座金に取り付けられたシリンダを介して、ひび割れ部内に補修材を注入して補修する工法に用いられるコンクリート補修用シール材塗布器であって、熱可塑性樹脂からなる前記シール材が装填される装填部と、この装填部からの前記シール材を溶融するヒータと、このヒータにより溶融された前記シール材を、前記ひび割れ部の開口部へ吐出するか、および/または、前記座金の取付部へ吐出するノズルとを備えることを特徴とするコンクリート補修用シール材塗布器である。
請求項1に記載の考案によれば、簡易な構成で、容易に確実に、シール作業を行うことができる。シール材は、熱可塑性樹脂からなるため、ヒータによる溶融状態でノズルから吐出された後は、常温で迅速に硬化するので、従来技術と比較して、シール材の養生時間を短縮することができる。これにより、次工程(ひび割れ部内への補修材の注入作業)への移行を円滑に進めることができ、コンクリート構造物のひび割れ部の補修作業を早期に終えることができる。
請求項2に記載の考案は、本体部とグリップ部とによりガン形状に形成され、前記本体部に、前記ヒータが内蔵されると共に、先端部に前記ノズルが設けられており、前記ノズルからの前記シール材の吐出を操作するトリガーを備えることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート補修用シール材塗布器である。
請求項2に記載の考案によれば、シール材塗布器はガン形状に形成され、トリガーを引くことで、ノズルからシール材を吐出させて、シール作業を容易に行うことができる。
請求項3に記載の考案は、前記ヒータは、ガスの燃焼熱により昇温する構成とされ、前記ヒータへのガスを貯留するガス缶が着脱可能に接続され、この接続されたガス缶から前記ヒータへガスが供給されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンクリート補修用シール材塗布器である。
請求項3に記載の考案によれば、ヒータへの燃料ガスをガス缶から供給することができ、頻繁なガスの充填作業を行う必要がない。
請求項4に記載の考案は、前記装填部に装填されるシール材は、断面が非円形の細長い棒状とされ、前記装填部は、前記シール材の装填口が、前記シール材の断面に合わせた形状とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンクリート補修用シール材塗布器である。
請求項4に記載の考案によれば、断面が非円形の細長い棒状のシール材を用いることで、シール材の表面積を増やして、比較的大量のシール材でも円滑に溶融することができ、シール作業を容易に行うことができる。また、シール材の装填口は、シール材の断面に合わせた形状とされているので、シール材塗布器へのシール材の装填を容易に確実に行うことができる。
請求項5に記載の考案は、前記ノズルの吐出口には、溶融シール材の液垂れ防止のメッシュ材が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンクリート補修用シール材塗布器である。
請求項5に記載の考案によれば、ノズルの吐出口にメッシュ材を設けることで、溶融シール材の液垂れを防止することができる。
請求項6に記載の考案は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンクリート補修用シール材塗布器に用いられるシール材であって、熱可塑性樹脂から細長い棒状に形成されたことを特徴とするコンクリート補修用シール材塗布器に用いられるシール材である。
請求項6に記載の考案によれば、シール材を熱可塑性樹脂から形成することで、容易に確実に、シール作業を行うことができる。すなわち、シール材は、熱可塑性樹脂からなるため、溶融状態から常温で迅速に硬化するので、従来技術と比較して、シール材の養生時間を短縮することができる。これにより、次工程(ひび割れ部内への補修材の注入作業)への移行を円滑に進めることができ、コンクリート構造物のひび割れ部の補修作業を早期に終えることができる。また、シール材を細長い棒状とすることで、取扱いが容易であると共に、端部から所望量だけを溶融して使用しやすい。
請求項7に記載の考案は、前記シール材の断面は、略長円形状または略長方形状とされるか、複数の円が連接された形状とされたことを特徴とする請求項6に記載のコンクリート補修用シール材塗布器に用いられるシール材である。
請求項7に記載の考案によれば、断面が所定形状のシール材を用いることで、シール材の表面積を増やして、比較的大量のシール材でも円滑に溶融することができ、シール作業を容易に行うことができる。
さらに、請求項8に記載の考案は、前記熱可塑性樹脂は、エチレン酢酸ビニル樹脂であることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のコンクリート補修用シール材塗布器に用いられるシール材である。
請求項8に記載の考案によれば、エチレン酢酸ビニル樹脂からシール材を形成することで、シール材の製造や取扱いが容易である。
本考案のコンクリート補修用シール材塗布器とこれに用いられるシール材によれば、シール作業を容易に確実に行える上、シール材の養生時間を短縮することができる。
以下、本考案の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は、本考案の一実施例のコンクリート補修用シール材塗布器1を示す概略図であり、図1は正面図、図2は図1におけるII−II矢視図、図3は図1におけるIII−III矢視図である。なお、以下の説明において、シール材塗布器1およびシール材2について、図1の左側を先端側、右側を基端側ということがある。
本実施例のシール材塗布器1は、細長い棒状のシール材2が装填されると共に、ガス缶3が着脱可能に接続されて用いられる。
本実施例のシール材塗布器1は、本体部4とグリップ部5とによりガン形状に形成されている。具体的には、図1において、左右方向へ延出して本体部4が配置されており、その本体部4の右端部には、下方へ延出してグリップ部5が連接されている。グリップ部5は、下方へ行くに従って、やや基端側(図1における右側)へ傾斜して形成されている。
シール材塗布器1は、熱可塑性樹脂からなる棒状のシール材2が装填される装填部6と、この装填部6からのシール材2を溶融するヒータ7と、このヒータ7により溶融されたシール材2を吐出するノズル8と、このノズル8からのシール材2の吐出を操作するトリガー9とを備える。
装填部6は、本体部4の基端側へ開口して形成されている。後述するように、本実施例のシール材2は、断面が非円形(好ましくは非円形かつ非正方形)とされるが、装填部6は、シール材2の装填口(差込口)10が、シール材2の断面に合わせた形状とされるのが好ましい。図示例では、本体部4の基端部の穴(第一装填口10a)と、長手方向中央部の穴(第二装填口10b)とが、それぞれ、シール材2の断面に合わせた形状とされている。シール材2は、第一装填口10aから第二装填口10bへはめ込まれることになる。
本体部4の内、第二装填口10bよりも先端側には、ヒータ7が内蔵されている。ヒータ7は、本実施例では、ガスヒータとされている。すなわち、ヒータ7は、ガスの燃焼熱により昇温されて、装填部6からのシール材2の先端部を溶融可能に構成される。
本実施例では、本体部4の先端側の下部には、ガス缶3の接続口11が設けられている。この接続口11には、ガス缶3が着脱可能に接続される。本実施例では、シール材塗布器1にガス缶3を接続したままシール作業を可能とされ、ガス缶3から直接にヒータ7へガスを供給可能とされる。なお、ガス缶3には、燃料ガスが充填されており、ガス缶3内のガスがなくなれば、ガス缶3ごと取り替えられる。
シール材塗布器1には、適宜の位置に、ヒータ7のガスに着火する着火操作部(12)や、ヒータ7へのガス供給の有無(あるいは量)を調整する送出操作部(13)が設けられている。図示例では、本体部4に着火ボタン12が設けられると共に、グリップ部5の上部に、ガスの送出の有無や量を調整する送出ダイヤル13が設けられている。
本体部4の先端部には、ヒータ7で溶融されたシール材2を吐出するノズル8が設けられている。ノズル8の開口部は、断面形状が、図示例では略長円形状(略長方形の長手方向両端部が略半円形とされた形状、あるいは略楕円形状)とされるが、その他の形状(たとえば円形)とされてもよい。なお、ノズル8の吐出口にメッシュ材14を設けておけば、壁面にシール材2を吐出する場合でも、溶融シール材2の液垂れを防止することができる。
本体部4とグリップ部5との連接部内側には、トリガー9が設けられる。トリガー9は、上端部が前記連接部に揺動自在に保持され、下方へ延出して配置される。トリガー9は、上端部まわりに下端部が所定の止まり位置まで付勢手段(図示省略)で付勢されているが、その付勢力に対抗して、グリップ部5の側へ引き寄せる(トリガー9を引く)ことができる。トリガー9を引くことで、それに応じた分量だけ、装填部6のシール材2がヒータ7側へ送出される。これにより、シール材2の先端部がヒータ7により溶融され、溶融状態のシール材2がノズル8から吐出される。なお、トリガー9を一回引くと、所定量だけシール材2が吐出されるが、トリガー9を引いたままとするなどして、シール材2が徐々に(所定速度で)押し出される構成としてもよい。
次に、本実施例のシール材塗布器1に用いられるシール材2について説明する。
本実施例のシール材2は、熱可塑性樹脂から形成されると共に、細長い棒状に形成されている。図4〜図6に基づき後述するように、シール材2は、コンクリート構造物15の補修面15aに座金16を保持したり、補修面15aへの開口部(ひび割れ部17の表面)を閉じたりするのに用いられるので、これら機能を発揮できるのであれば、熱可塑性樹脂の種類を特に問わない。本実施例では、たとえば、エチレン酢酸ビニル樹脂(EVA)が用いられる。
シール材2は、丸棒状でもよいが、好ましくは、断面が非円形(さらに好ましくは非円形かつ非正方形)とされる。たとえば、略長円形状(略長方形の長手方向両端部が略半円形とされた形状、あるいは略楕円形状)、または略長方形状とされるか、複数の円が連接された形状(たとえば二つまたは三つの円が串団子状に連接された形状)とされる。但し、複数の円が連接された断面形状とする場合、複数の円は、一体化されていてもよいし、別体でもよい。別体でもよいとは、丸棒状のシール材2を複数本(たとえば2本もしくは3本またはそれ以上)、並列にして用いてもよいということである。いずれにしても、単なる丸棒状(1本)の場合と比較して、シール材2の表面積を増やして、比較的大量のシール材2をヒータ7で容易に溶融することができる。なお、いずれの場合も、シール材2の表面に適宜の凹凸があってもよい。
次に、本実施例のシール材塗布器1およびシール材2の使用について説明する。
図4から図6は、本実施例のシール材塗布器1およびシール材2を用いてコンクリート構造物15のひび割れ部17を補修する例を示す概略図であり、図4から図6へと時系列に示している。ここでは、コンクリート構造物15の補修部として、コンクリート壁に生じたひび割れ部17の補修を例に説明する。
まず、下地処理として、ひび割れ部17の開口部(壁面15aへの開口部)に沿って、補修面(壁面)15aの汚れを落とす。その後、ひび割れ部17の大きさや壁の厚さなどを考慮して、ひび割れ部17に沿って、図4に示すように、適宜の間隔で座金16を設置する。座金16は、円筒部18の一端面にフランジ19が連接されて構成され、円筒部18の中空穴はネジ穴とされている。また、円筒部18の中空穴は、フランジ19を貫通して形成されている。座金16は、好ましくはフランジ19の外周部に沿って、フランジ19の端面と補修面(壁面)15aとの間にシール材2を介在させた状態(つまりフランジ19の端面が補修面15aから少し浮いた状態)で、フランジ19がシール材2で補修面15aに取り付けられる。
前述したとおり、シール材塗布器1には、細長い棒状のシール材2(この時点では固形)が装填される。そして、接続口11にガス缶3を接続した状態で、所定の操作により、ガスを噴出させて着火することで、ガスの燃焼熱を用いてヒータ7を発熱させる。所定温度までヒータ7が加熱された後、トリガー9を引けば、シール材2の先端部がヒータ7へ繰り出され、ノズル8から溶融シール材2を吐出することができる。シール材塗布器1から吐出された溶融シール材2を用いて、補修面15a(あるいは座金16のフランジ19)にシール材2を塗布して、補修面15aに座金16を取り付けることができる。その際、溶融状態のシール材2は、常温環境下で冷却されて硬化(たとえば1〜2分で硬化)されることで、補修面15aへ座金16を確実に保持することができる。
このようにして、ひび割れ部17に沿って適宜の間隔で座金16を取り付けた後、座金16間で露出するひび割れ部17の開口部(補修面15aへの開口部)を、シール材2で閉じる。これにも、シール材塗布器1を用いて、溶融状態のシール材2をひび割れ部17の開口部に沿って吐出して、硬化させればよい。これにより、ひび割れ部17の開口部を、座金16の中空穴以外の箇所では、シール材2により閉じる(封止する)ことができる。但し、別途、所望により、注入時の空気抜き部を設けてもよい。なお、シール材2を硬化状態で透明材質から形成すれば、のちの注入作業時、ひび割れ部17内への注入具合を確かめながら作業することができる。
その後、図5に示すように、各座金16に、シリンダ20を取り付けて、ひび割れ部17内に補修材21を注入する。具体的には、シリンダ20は、略円筒状で、先端部には小径部22が形成されており、この小径部22を座金16の円筒部18に着脱可能にねじ込むことで、座金16に取付可能とされる。シリンダ20の先端側の小径部22には貫通穴が形成されており、この貫通穴は、基端側の大径部23内と連通される。シリンダ20内には、先端部にピストンゴム24を備えたピストン25がはめ込み可能とされる。ピストン25付きのシリンダ20内に液状の補修材を充填した状態で、座金16にシリンダ20が取り付けられる。そして、シリンダ20の先端部に設けられた第一係止部26と、ピストン25の基端部に設けられた第二係止部27とに、ゴムバンド28を掛けることで、ピストン25は徐々にシリンダ20内へ押し込まれ(低圧注入)、ひび割れ部17内へ補修材21を注入することができる。
補修材21は、典型的には、エポキシ樹脂とされる。補修材21の主剤(A液)に硬化剤(B液)を混合した後、その混合液を前述したとおり、シリンダ20を用いてひび割れ部17内に注入する。ひび割れ部17内に注入された補修材21は、所定時間(たとえば約12〜24時間)の養生を経ることで硬化し、コンクリート内部のひび割れ部17を強固に埋めることになる。
その後、図6に示すように、座金16からシリンダ20を取り外した後、補修面15aから座金16やシール材2を取り外せばよい。本実施例のシール材(たとえばEVA)2を用いれば、コンクリート面15aからシール材2や座金16を容易にはがすことができる。座金16やシリンダ20などは、再利用可能である。
本考案のコンクリート補修用シール材塗布器1とこれに用いられるシール材2は、前記実施例の構成に限らず適宜変更可能である。特に、(a)コンクリート構造物15のひび割れ部17にシール材2で座金16が取り付けられると共に、ひび割れ部17の開口部がシール材2で封止された状態で、座金16に取り付けられたシリンダ20を介して、ひび割れ部17内に補修材21を注入して補修する工法に用いられるコンクリート補修用シール材塗布器1であって、(b)熱可塑性樹脂からなるシール材2が装填される装填部6と、この装填部6からのシール材2を溶融するヒータ7と、このヒータ7により溶融されたシール材2を、ひび割れ部17の開口部へ吐出するか、および/または、座金16の取付部(フランジ19)へ吐出するノズル8とを備えるのであれば、その他は適宜に変更可能である。また、シール材は、そのようなコンクリート補修用シール材塗布器1に用いられるシール材2であって、熱可塑性樹脂から形成されるのであれば、その他は適宜に変更可能である。
たとえば、前記実施例では、シール材2は、エチレン酢酸ビニル樹脂(EVA)製の細長い棒状とされたが、EVA以外の熱可塑性樹脂により形成されてもよいし、また、棒状以外の形状に形成されてもよい。また、断面形状も適宜変更可能である。
また、前記実施例では、シール材塗布器1は、ガン形状に形成されたが、場合により、これ以外の形状とされてもよい。
また、前記実施例では、シール材塗布器1にガス缶3を接続した状態で、シール作業可能に構成されたが、場合により、シール材塗布器1にガス貯留部を備え、そのガス貯留部に着脱可能にガス缶3を接続することで、ガス缶3からガス貯留部にガスを充填可能としてもよい。この場合、シール材塗布器1からガス缶3を取り外した状態で、ガス貯留部内のガスを用いて、シール作業を行うことができる。
また、前記実施例では、ヒータ7は、ガスの燃焼熱を利用する構成とされたが、場合により、電気ヒータなどにより構成されてもよい。その場合、電気ヒータへの給電は、電源コードを介してコンセント(あるいはバッテリ)から行ってもよいし、シール材塗布器1自体にバッテリ(好ましくは充電可能なもの)を内蔵してもよい。
また、前記実施例で述べた座金16、シリンダ20、ピストン25、ゴムバンド28などの構成は、一例であり、その他の公知の構成を利用可能である。
さらに、本考案のコンクリート補修用シール材塗布器1とこれに用いられるシール材2は、ひび割れ部17に限らず、たとえば欠損部の補修などにも同様に利用可能である。
1 シール材塗布器
2 シール材
3 ガス缶
4 本体部
5 グリップ部
6 装填部
7 ヒータ
8 ノズル
9 トリガー
10 装填口(10a:第一装填口、10b:第二装填口)
11 接続口
12 着火ボタン
13 送出ダイヤル
14 メッシュ材
15 コンクリート構造物(15a:補修面)
16 座金
17 ひび割れ部
18 円筒部
19 フランジ
20 シリンダ
21 補修材
22 小径部
23 大径部
24 ピストンゴム
25 ピストン
26 第一係止部
27 第二係止部
28 ゴムバンド
2 シール材
3 ガス缶
4 本体部
5 グリップ部
6 装填部
7 ヒータ
8 ノズル
9 トリガー
10 装填口(10a:第一装填口、10b:第二装填口)
11 接続口
12 着火ボタン
13 送出ダイヤル
14 メッシュ材
15 コンクリート構造物(15a:補修面)
16 座金
17 ひび割れ部
18 円筒部
19 フランジ
20 シリンダ
21 補修材
22 小径部
23 大径部
24 ピストンゴム
25 ピストン
26 第一係止部
27 第二係止部
28 ゴムバンド
Claims (8)
- コンクリート構造物のひび割れ部にシール材で座金が取り付けられると共に、ひび割れ部の開口部がシール材で封止された状態で、前記座金に取り付けられたシリンダを介して、ひび割れ部内に補修材を注入して補修する工法に用いられるコンクリート補修用シール材塗布器であって、
熱可塑性樹脂からなる前記シール材が装填される装填部と、
この装填部からの前記シール材を溶融するヒータと、
このヒータにより溶融された前記シール材を、前記ひび割れ部の開口部へ吐出するか、および/または、前記座金の取付部へ吐出するノズルと
を備えることを特徴とするコンクリート補修用シール材塗布器。 - 本体部とグリップ部とによりガン形状に形成され、
前記本体部に、前記ヒータが内蔵されると共に、先端部に前記ノズルが設けられており、
前記ノズルからの前記シール材の吐出を操作するトリガーを備える
ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート補修用シール材塗布器。 - 前記ヒータは、ガスの燃焼熱により昇温する構成とされ、
前記ヒータへのガスを貯留するガス缶が着脱可能に接続され、
この接続されたガス缶から前記ヒータへガスが供給される
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンクリート補修用シール材塗布器。 - 前記装填部に装填されるシール材は、断面が非円形の細長い棒状とされ、
前記装填部は、前記シール材の装填口が、前記シール材の断面に合わせた形状とされている
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンクリート補修用シール材塗布器。 - 前記ノズルの吐出口には、溶融シール材の液垂れ防止のメッシュ材が設けられている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンクリート補修用シール材塗布器。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンクリート補修用シール材塗布器に用いられるシール材であって、
熱可塑性樹脂から細長い棒状に形成された
ことを特徴とするコンクリート補修用シール材塗布器に用いられるシール材。 - 前記シール材の断面は、略長円形状または略長方形状とされるか、複数の円が連接された形状とされた
ことを特徴とする請求項6に記載のコンクリート補修用シール材塗布器に用いられるシール材。 - 前記熱可塑性樹脂は、エチレン酢酸ビニル樹脂である
ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載のコンクリート補修用シール材塗布器に用いられるシール材。
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JP2018002540U JP3218000U (ja) | 2018-07-04 | 2018-07-04 | コンクリート補修用シール材塗布器とこれに用いられるシール材 |
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