JP3217780B2 - 収縮自在針を有する安全注射器 - Google Patents

収縮自在針を有する安全注射器

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JP3217780B2 JP51681391A JP51681391A JP3217780B2 JP 3217780 B2 JP3217780 B2 JP 3217780B2 JP 51681391 A JP51681391 A JP 51681391A JP 51681391 A JP51681391 A JP 51681391A JP 3217780 B2 JP3217780 B2 JP 3217780B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は収縮自在の針を有する安全注射器、および患
者に流体を移送し、かつ流体移送後に上記注射器内の上
記針を収縮させる方法に関する。特に、上記注射器装置
は円筒バレルへ伸張可能である中空プランジャから成
り、それにより上記バレルから上記バレルの１端部へ取
り付けられた針へ流体を付勢する。上記中空プランジャ
は、一旦上記バレルへ完全に伸張した後に上記収縮針を
受けることができる。
皮下注射器は注射器から患者の１以上の内部領域へ流
体を配送するために普通に使用される。皮下注射器を使
用する健康管理専門家は、注射完了後に針により偶発的
に引っ掻かかれたりまたは突き刺さされた場合にしばし
ば感染の危険に曝される。従って、汚染された皮下針は
皮下針を処理または使用する者に実質的健康障害とな
る。従って、かかる汚染針による偶発的皮膚突入による
創傷を防止する必要および針を設置するための安全で効
率的手段を提供する必要がある。
最近、注射終了後に針領域上に突出する伸張自在のシ
ールドを有する皮下注射器の設計が重要視されてきてい
る。かかる装置はしばしば注射終了後に針上でシールド
の手動操作を必要とする。シールドを針上へ手で伸張す
る時に、オペレータの手または指はしばしば針の先端と
接触し、その為に汚染の危険がある。シールドを手で延
ばすことに付随する問題を解決するために、多くの装置
が注射終了後に針上へシールドを自動的に伸張させる備
付け付勢機構を有する。これらの装置は針との偶発的接
触を減少させる助けになるが、針が注射器の内側へ収縮
した場合に針へオペレータが接近するのを完全に防止す
るものでない。伸張自在のシールドはシースの封止され
ていない前端部から指先へアクセス可能な針を残してい
る。更に、針先端は、シースが震動力により移動または
変位する場合に露出するかもしれない。
伸縮自在のシース物に関連する問題を解決するため
に、多くの従来装置は注射器の内側の針を手で収縮させ
ることによりオペレータを保護する。プランジャは、バ
レルの端部へ向けて押されるときに収縮自在の針の１端
部と結合し、プランジャを手で引っ張ることにより針が
伸張位置から注射器バレルへ引っ張られる。プランジャ
を手で収縮させることにより針をバレルへ収縮させる従
来方法は多くの欠点を有する。第１に、プランジャは複
数の針の１つに固定して結合しなければならず、時に
は、細かく複雑な機構を含む。第２に、針は手によって
注射器へ挿入しなければならず、そのために両手操作を
必要とする。一方の手が注射器の固定に必要とされ、他
方の手は注射器からプランジャを引き抜くために使用さ
れる。第３に、針は患者から引き抜いた後にのみ収縮す
るのが典型的である。
針の手動収縮は針−シース付き装置に好ましいけれ
ど、その複雑な構造および煩雑性は多くの利用に望まし
くない。針を手で収縮させる困難性を克服するために、
多くの従来装置は伸張位置から注射器の内側の一定位置
へ針を解放するトリガ機構を使用している。典型的トリ
ガ機構は作動アームまたは注射器の外側に設置されたレ
バーを含む。かかる外部レバーが作動するときに、針は
自動的に１以上の付勢機構により注射器へ引っ張られ
る。自動収縮機構を有する外部レバーは針を収縮させる
ためのより簡単な手段であるが、時に不当に製造および
操作を複雑にする。トリガ機構はしばしばプランジャか
ら離れた点に形成されるので、オペレータは手をプラン
ジャ上の便利な点から遠方のトリガ位置まで移動させる
必要がある。更に、上記機構は、偶発的に作動する場合
には不注意作動になる。
多くの安全注射器は操作し易くなっているが、同様に
製造はより困難になっている。安全注射器は操作が至便
で製造が経済的であることが重要である。従って、針の
収縮を至便にする注射器は、また、製造が簡単かつ安価
でなければならない。従来の安全注射器は明らかに両目
的を達成することができない。
上記に略述した問題は本発明の装置および方法により
大体において解決される。即ち、この収縮自在または格
納式針を有する安全注射器は、プランジャを完全にバレ
ルへ伸張させた後に上記プランジャへ追加圧力を加える
ことにより上記プランジャの内側へ針を簡単に格納す
る。上記プランジャ先端の近位または遠位のいずれにも
外部レバーまたはトリガを有しない。従って、本発明は
従来装置の複雑な性質から解放されている。本発明の安
全注射器は特に片手操作に適しており、上記プランジャ
上への単一前進運動により流体が配送され、かつ配送後
に上記プランジャへの付加的圧力により針は自動的に収
縮する。このようにして、本発明は、上記針が患者へ挿
入されている間または患者から除去されてから、いずれ
においても上記針の収縮を可能にする。更に、本発明は
患者から流体を抜き取ることを可能にし、流体が抜き取
られかつ適宜容器へ移された後に再使用を防止するため
に上記針を格納できる。
概要的に説明すれば、本発明は第１および第２端部を
有しかつその間に流体を収容する円筒バレルから成る注
射器を意図している。中空プランジャは上記バレルの第
１端部へ挿入され、中空針が上記バレルの第２端部へ取
り付けられる。上記中空プランジャへ上記針および上記
バレルの第２端部の１部を付勢するために上記バレルの
第２端部へ付勢手段が取り付けられている。更に、上記
プランジャへ前進方向の圧力を加えることにより流体を
上記バレルから上記針へ誘導するための手段が設けられ
ている。更に、上記プランジャを上記バレルへ完全に伸
張させた後に上記プランジャ上へ付加的前進圧力を加え
ることにより上記中空プランジャへ上記針を解放するた
めの手段が設けられている。上記付勢手段はばねハウジ
ングおよび上記ハウジングへ取り付けられたコイルばね
を含み、上記コイルばねは上記針の１端部と上記ばねハ
ウジングとの間で圧縮される。上記圧縮されたコイルば
ねは上記針を上記中空プランジャへ向けて付勢する。上
記解放手段は上記プランジャの１端部へ取り付けられた
封止部材、および上記封止部材の内側に形成されたカッ
ティングチップから成り、上記カッティングチップは円
筒状切断手段またはナイフであって上記部材、上記バレ
ルの第２端部から上記ばねハウジング内の空洞へ伸縮自
在である。
本発明は、更に、上記バレルのねじ山を有する遠位端
部へ回転自在に取り付けることのできる上記ばねハウジ
ング上に設置されたねじ山を有する。更に、上記ばねハ
ウジングは上記バレルの遠位端部上へ上記ばねハウジン
グの音波溶接等の手段により永久的に取り付けることの
できる面を有していてよい。更に、上記ばねハウジング
は上記バレルの遠位端部上の少なくとも１つの止め金と
スナップ式に嵌合する少なくとも１つの止め金を有して
いてよい。上記選択的構成は上記ばねハウジングを上記
バレルの１端部へ取り付けるために、または上記中空プ
ランジャへ上記針を付勢するために使用できる種々の形
態を含む。
本発明は、また、ルアロック（Luer Lok）装置を含
み、上記ばねハウジングは自己収納ユニットであってよ
い。上記ルアロックばねハウジングユニットは上記ハウ
ジングの遠位端部に連結された保持器を含む。上記針は
上記ハウジングの中心を通って上記保持器上の連結点か
ら上記ハウジングの外側の１点へ軸方向に伸縮する構成
になっている。圧縮されたばねは上記保持器上の連結点
から上記ハウジングの近位端部に実質的に近傍の連結点
へ上記針上で軸方向へ変位する。従って、ルアロック装
置は上記ばねハウジング上に保持器を有しないねじ山、
音波溶接、およびスナップ式嵌合装置とは反対に上記ば
ねハウジング内に保持器を有する。上記ルアロック態様
はオペレータによる本発明の装置の注射器上への針の迅
速な取り付けまたは使用されない針の取外しを可能にす
る。上記ルアロックばねハウジング内に収容された針は
上記バレルへ上記プランジャを伸張させることにより収
縮可能であり、上記プランジャが完全に伸張したときに
上記プランジャの遠位端部へ取り付けられた上記カッテ
ィングチップは、上記封止部材および上記保持器から突
出し、それにより上記圧縮されたばねを解放しかつ上記
針を上記中空プランジャへ付勢する。
本発明は、更に、皮下注射器の針から患者へ流体を配
送しかつ流体移送後に上記注射器内の針を収縮させる方
法を意図している。この流体移送方法において、患者へ
挿入される針を有する装置を用意する。次に、オペレー
タは片手の力をプランジャの１端部へ加えて流体をバレ
ルから患者へ付勢する。そこで、上記プランジャは上記
バレルへ完全に伸張して全流体を上記バレルから付勢す
る。次に、上記プランジャの１端部へ更に片手の力を加
えることにより、カッティングチップが保持器へ伸張
し、それにより付勢された針が上記プランジャへ解放さ
れる。本発明者は上記針が患者への挿入中または患者か
ら引き抜いた後のいずれかに上記プランジャへ格納され
るものであることを意図している。いずれの場合におい
ても、収縮と同様に配送が上記プランジャへ片手の前方
圧力を加えるだけで達成される。
従って、本発明はプランジャの前進運動により針の簡
単な格納を可能にしかつ製造が簡単かつ比較的廉価に製
造できる改良された装置を提供する。針を収縮させるト
リガ機構は注射器内に全体的に収納されているので従来
トリガ装置のごとき欠点を有しない。更に、本発明は針
がプランジャへ収縮した後にバレル内にプランジャを保
持するための手段を意図している。プランジャの保持と
バレル内に収納される針は周囲バレルから汚染された針
が偶然に突出することを防止する。本発明の上記および
他の利点は添付図面および次の詳細な説明から理解され
るであろう。
図面の簡単な説明 図１は本発明により構成された注射器の断面部分図を
示す。
図２は本発明により構成された注射器の断面部分図で
あって、注射器へ完全に伸張したプランジャおよびプラ
ンジャの位置側に収縮した針を示す。
図３はバレルがばねハウジングとインターフェースで
接続する注射器の部分拡大断面図を示す。
図４は図３の注射器の部分拡大断面図であって、バレ
ルへ完全に伸張したプランジャおよび封止手段へ伸張し
て保持器の一部へ移動したカッティングチップを示す。
図５は図３および４の注射器の部分拡大断面図であっ
て、保持器へ完全に伸張し、それにより中空プランジャ
へ針を解放するカッティングチップを示す。
図６は注射器の部分拡大断面図であって、プランジャ
の端部の遠位部に取り付けた円筒ナイフのカッティング
チップを示す。
図７は図６の注射器の部分拡大断面図であって、端部
の先端で面取りされた円筒ナイフを示す。
図８は注射器の部分拡大断面図であって、注射器のバ
レルへスナップ嵌めしたばねハウジングを示す。
図９は注射器の部分拡大断面図であって、ばねハウジ
ングの一部へ伸張し、それによりプランジャへ針を解放
する図８の面取りカッティングチップの貫通を示す。
図10は注射器の部分拡大断面図であって、注射器バレ
ルとばねハウジングとの間で嵌合するルアロックを示
す。
図11は注射器の部分拡大断面図であって、図10のルア
ロック手段により注射器バレルと嵌合するばねハウジン
グを示す。
図12は係止プランジャ部と注射器の一部の部分拡大断
面図であって、ルアロック手段により注射器バレルと嵌
合するばねハウジングの他の形態を示す。
図13は図12の係止プランジャ部と注射器の一部の部分
拡大断面図であって、保持器へ完全に伸張して中空プラ
ンジャへ針を解放するカッティングチップを示す。
図面を参照すると、図１は遠位端部14、即ち第２端部
と近位端部16、即ち、第１端部とを有する円筒バレルを
含む安全注射器を示す。近位端部16は概ね開放していて
中空プランジャ18のバレル12への挿入を可能にする。近
位端部16はオペレータがプランジャ18を作動させるとき
にその指を守るフランジ20を含んでよい。
バレルの遠位端部14はばねハウジング22を受ける形状
になっている。ハウジング22は、遠位端部14へ取り付け
られるときに遠位端部14を圧縮するばね24の１端部を含
む作用をする。ハウジング22は遠位端部14に取り付けら
れ、ばね24は針30上を慴動してハウジングフランジ28と
遠位端部14の一部、もしくは保持手段としての保持器32
との間で圧縮される。従って、ばねハウジング22はハウ
ジング22がバレル12へ取り付けられるときに保持器32に
付勢力を与える付勢手段として作用する。ばね24上への
圧縮力は保持器32と取り付けられた中空針30とを中空プ
ランジャ18へ向けて付勢する。
プランジャ18は遠位端部34と近位端部36とを有する中
空円筒部材である。近位端部36は閉鎖され、かつオペレ
ータの指を置くための適宜圧力点となるプランジャフラ
ンジ38を有していてよい。プランジャの遠位端部34には
短い円筒部40が形成されている。円筒部40は内径がプラ
ンジャ18の内径よりも小さい中空を有する。また、円筒
部40の外径はプランジャ18の外径よりも小さいのが好ま
しい。円筒部40の遠位端部で円筒部40の外径と内径との
間には概ね円筒ナイフの形状のカッティングチップ42が
ある。
チップ42と円筒部40の一部のまわりに封止手段として
封止部材44がある。封止部材44は侵入可能な柔軟性、可
撓性を有するゴム状材またはプラスチック材で形成さ
れ、バレル12の内径と慴動係合する外径を有する少なく
とも１つの半径方向へ延びる突起を有する。部材44は、
一方で慴動係合を可能にすると共に、他方で部材44の遠
位端部から近位端部へ流体が漏れるのを防止する。この
ようにして、部材44はバレル12の内径と実質的な流体型
封止係合を形成するので室46内の流体はプランジャ18の
前方移動により針へ付勢される。部材44はゴムまたはエ
ラストマー材により形成されるのが好ましいが、バレル
12の内径と流体型の慴動係合を可能にするいかなる材料
で形成されてもよい。更に、バレル12は実質的にスムー
ズな内径を有するいずれの材料で形成されてもよく、プ
ラスチック、ガラス等に限定されない。
図２は本発明の収縮自在の針注射器の機能を示す。プ
ランジャ遠位端部34はバレル近位端部16からバレル遠位
端部14へ移動するにつれて、流体は室46から針30へ付勢
される。全流体が注射器10から除去され、かつ部材44の
遠位端部がバレル遠位端部14と同一面になった後に、プ
ランジャ近位端部36上に付加力が加わるとカッティング
チップ42が封止部材44と保持器32へ侵入する。保持器32
がカッティングチップ42によりバレル遠位端部14から一
旦切断されると、圧縮されたばね24は保持器32および中
空プランジャ18へ取り付けられた針30を付勢する。カッ
ティングチップ42により切断されかつばね24により変位
した柔軟な封止部材44は図２に44Aとして示されてい
る。封止部材44Aはばね24の解放力によりプランジャ18
へ付勢される。カッティングチップ42の円筒ナンフは、
また、薄いタブまたはウエブ部材48を切断して保持器32
と取り付けられた針30とをプランジャへ解放する。タブ
48はカッティングチップ42により簡単に嵌入できるが、
嵌入まで剛性を維持する材料で形成される。タブ48は、
従って、プラスチック、薄い金属の糸等により構成され
てよい。しかし、タブ48は選択された構造が上述の概要
に適した作用をする限りいかなる特定構造にも限定され
ない。
図２に示されかつ以下に説明するように、端部40は中
空円筒状であり、カッティングチップ42は実質的に円形
であり、共に空洞50と実質的に同一であってそこに収容
される半径を有する。空洞50はばねハウジング22に沿っ
て軸方向へ延びる部分的に円筒状のボアであるのが好ま
しい。空洞50は、また、ばねハウジングのフランジ28と
保持器32との間にばね24を収容する。カッティングチッ
プ42と円筒部40は部材44とタブ48から空洞50へ付勢され
るにつれて、コイルばね24の力は封止部材44Aと保持器3
2とを中空部40へ円滑に移動させる。圧縮ばね24の初期
力はより小さい径の部40内へ封止部材44Aと保持器32を
移動させる。ばね24は延びた状態になりその付勢力が対
応して減少するにつれて、より大きい径の中空プランジ
ャがその収縮要素を簡単に収容する。このようにして、
端部40が空洞50と直線状に長くなってそこへ侵入する
が、上記収縮した要素が部40の内側を塞ぐほど長くはな
いことが重要である。両目的に適したいずれの長さも本
発明の範囲および精神に合致する。
図３−５の拡大図は本発明の解放機構を示す。図３に
示されたように、封止部材44は未だ完全にバレル遠位端
部14と係合していない。タブ48とカッティングチップ42
は相互に軸方向へ一直線になる。ばね24は保持器32に圧
縮されて取り付けられた針を中空円筒部40へ付勢する。
図４は、封止部材44がバレル遠位端部14へ当接すよう
にバレル12へ更に付勢されるプランジャ18を示す。従っ
て、全流体は室46から中空針30へ付勢されて、注射器か
ら排出する。部材44はバレル12へ完全に延び、部材44の
内径上の雌止め金52は部40の外径上の雄止め金54を解放
するので、部40は空洞50内へ延び、他方部材44はバレル
12内に止まる。
雌、雄止め金52,54はそれぞれ部40の遠位端部のまわ
りに部材44を保持する作用をする。部40の遠位端部また
はカッティングチップ42が部材44とタブ48を横切るとき
に、雌と雄の止め金52と54との嵌合は図４および５のご
とく解除される。カッティングチップ42が一旦空洞50へ
延びると、雌と雄の止め金52と54は分離して部材44をバ
レル12内へ保持しかつ遠位端部14へ固定する。更に、部
材44は、また、ストッパ手段を提供し、プランジャ18の
エッジ56は、完全に空洞50へ延びたときに部材44へ当接
する。エッジ56はプランジャ18が伸張する全範囲の触知
できる印となる。図５はこの点を示す。オペレータはプ
ランジャの近位端部36へフランジ38を介して圧力を加え
るときに、部材44をバレル遠位端部14に対して伸張させ
て室46から針30へ流体を強力に誘導する。更に、オペレ
ータがフランジ38を押圧するとカッティングチップ42は
部材44とタブ48へ伸張する。オペレータが部材44に対す
るエッジ56の当接を確実に検出したときにプランジャは
完全に伸張している。エッジ56によるストッパ手段は、
確実に、カッティングチップ42がばねハウジング22の遠
位端部から突出しないようにする。更に、エッジ56は上
記収縮自在要素が引っ掛かったりその中に巻き込まれる
ことなく部40から延びるたけの十分な軸長を部40に付与
する構成になっている。
図３−６はカッティングチップ42の１態様を示す。こ
こでは、該カッティングチップは円筒状ナイフエッジか
ら成り、該ナイフエッジの全周で部材44とタブ48とを同
時に穿孔する。多くの場合に、他の部の前に部材44の一
部とタブ48とを穿孔するために、図７−９に示されたよ
うな面取りしたカッティングチップ42Aに形成するのが
望ましい。面取りしたカッティングチップ42Aは部材44
とタブ48の穿孔および貫通をより容易にする。しかし、
図６または７のカッティングチップ42のいずれの態様も
使用でき、または付勢機能を有する限り、即ち、部40の
内径面とプランジャ18への通過を容易にするために、部
材44とタブ48を綺麗に切断して円滑外面を容易に残す限
り他の態様が使用できる。
図4,6および７は、また、ばねハウジング22をバレル
遠位端部14へ取り付けるための他の態様を示す。図１−
５はハウジング22とバレル遠位端部14との間のスナップ
式嵌合形態を示す。少なくとも１つの瘤、突起、タブま
たは止め金58がバレル遠位端部14の外面上に配置され
る。瘤58は、ハウジング22が遠位端部14上で軸方向へ変
位するときにハウジング22内の空洞または凹部60を受け
る構成になっている。凹部60と瘤58はハウジング22の近
位端部をバレル12の遠位端部、即ち、第２端部上に解放
自在に固定する手段を提供する。更に、図１−５のスナ
ップ式嵌合構成は針30を中心としたばね24の軸方向の圧
縮を迅速にする。
スナップ式取付けは便利であるが、ハウジング22をバ
レル遠位端部14へ取り付ける他の種々の方法が採用でき
る。特に、ねじ切りされた嵌合手段は、軍需、工業、獣
医、または自己管理用途等の利用に適している。遠位端
部14上に設けられたねじ山62はハウジング22の近位端部
上のねじ山と嵌合させるために使用できる。ねじ山は先
ずハウジング22へ取り付けられたばねを遠位端部14へ取
り付けられた針30上に載置することにより嵌合させる。
第２に、ねじ山間を嵌合させることによりハウジング22
を回転して遠位端部14へ挿入する。ハウジング22が遠位
端部14へ密接に接触するときに、ばね24が圧縮され、そ
れにより保持器32と取り付けられた針30をプランジャ18
の方向へ付勢する力を提供する。
図７はハウジング22をバレル遠位端部14へ取り付ける
ための他の態様を示す。当接する半径方向面64を音波溶
接することによりハウジング22を遠位端部14へしっかり
と固定できる。ハウジング22が遠位端部14上で軸方向へ
慴動することにより、ばね24が保持器32を圧縮する。ハ
ウジングを所定位置に設置した後に、音波溶接により当
接面64をハウジング22と遠位端部14との間へ固定する。
更に、図７には簡単かつ予想通りにタブ48をカッティン
グチップ42または面取りカッティングチップ42aにより
確実に裂くまたは切断するために、タブ48のより薄い面
を形成する小さい凹部49が示されている。
図６−８は封止部材44を部40へ結合する手段、または
結合しない種々の手段を示す。図６の部材44は部40の遠
位端部上に簡単に載置されて固定されていなくてもよ
い。または、部40が空洞50内へ部分的に伸張するときに
接着剤の一体性が破壊されないように部材44は部40へ接
着されてもよい。図７は、部40と部材44とが雌と雄の止
め金52と54とにより結合された状態を示す。更に、図８
は部40から遠隔のキャッチ機構または止め金66を介して
部40へ固定された部材44を示す。キャッチ66は部材44と
半径方向へ延びる部68との間に配置されている。
図９は、プランジャ18がバレル12へ完全に誘導される
ときの図８の固定態様を示す。面取りカッティングチッ
プ42Aが部材44およびタブ48へ伸張するにつれて、キャ
ッチ66が部材44を部40上のその固定位置から解放する。
従って、プランジャ18がバレル12へ完全に誘導されると
きに部材44は部40の遠位端部から近位端部へ誘導され
る。プランジャ18は、半径方向に延在するリップ70がバ
レル遠位端部14の内面と当接するまでバレル12へ伸張す
る。図３−９は部40上の軸方向へ変位する部材44の他の
態様を示すが、本発明の範囲および精神を逸脱しない範
囲で他の種々の型の形態が採用できる。部材44の軸方向
変位を可能にするいずれの取り付け形態が本発明の発明
者により意図されており、それらは本発明の範囲に属す
る。更に、カッティングチップ42が完全に延びたときに
オペレータへ明瞭にフィードバックするいずれの形態も
本発明に含まれる。図３−９の態様は製造の容易性にお
いて相互に異なる１例により同一機能を達成する異なる
方法例を示すのみである。
図10と11は他の態様を示し、ここでは自己収容ばねハ
ウジング22Aはルアロック装置を介してバレル遠位端部1
4に固定されている。タブ48により遠位端部14へ保持器3
2と針30を固定する代わりに、ルアロック装置によりば
ねハウジング22Aが針と保持器32を収容する。ばねハウ
ジング22Aは雌ねじ山72へ雄ねじ山71を係合させること
により回転自在に遠位端部14へ取り付けられる。ハウジ
ング22Aを遠位端部14へ押しつければ、円筒開口部74の
外径は開口部76の内径に密に当接する。
図11に示されたように、ばねハウジング22Aはそれぞ
れ前後部78と80を含む。後部80は１端部へ取り付けられ
た針30と保持器32、および他端部に取り付けられた前部
78を含む。前部78はばねハウジングのフランジ28に取り
付けられたばね24を含む。前部78が後部80へ取り付けら
れるときに、ばね24は針30上を移動し、かつ保持器32へ
圧縮されて保持器32の付勢力をプランジャ18へ向かわせ
る。上述のごとく、前部78はここで使用された種々の手
段のいずれかにより後部80へ取り付けられてよく、スナ
ップ式、音波溶接、ねじ山等に制限されない。ねじ山79
による取り付け手段を使用する場合には、スリットまた
は溝82を前部78の外面上に設けて前部78の後部80へのね
じ式運動を容易にする。更に、カッティングチップ42、
封止部材44および部40は、封止部材44がタブ48の貫通を
可能にすると共に封止部材44の部40に沿った軸方向変位
を可能にするいずれの方法で構成されてもよい。
図12には、注射器バレル12とばねハウジング22Bとの
ルアロック係合を示す他の態様が示されている。ばねハ
ウジング22Bは、ばねハウジング22Aと異なり、ばねハウ
ジング22Bの遠位端部から保持器32へ延びるボア51を有
する設計になっている。ボア51内の針30上にはばね24が
設けられている。ばね24を保持器32に対して圧縮するた
めに、プラグ53はボア51の壁と針30の外面との間に係合
する大きさである。プラグ53は、図示位置においてスナ
ップ嵌めするために開口部55を移動させることのできる
プラスチック材から成る硬質部材であるのが好ましい。
プラグ53はスナップ嵌め位置へ完全に挿入されるときに
ばね24の圧縮力を保持するだけの強度を有するものであ
る。プラグ53はばねハウジング22Bを当工業界において
標準化できる寸法および形状のバレル形態にすることが
できる。出願人はコッター等の手段によりばね24を保持
する他の方法を前提にしているが、他の方法が本発明の
精神の範囲で該当する。ばねハウジング22Bの近位端部
には標準的ルアロック係合方式に類似の遠位端部14内に
回転自在に受けられるフランジまたは１セットの少なく
とも２つの突起73が形成されている。
図12において、カッティングチップ42内に収容された
ガイド部材84が示されている。ガイド部材84は封止部材
44の一体部であってバレル12の内径との関係でカッティ
ングチップ42を正確に一直線にする作用をするので、カ
ッティングチップ42は、バレル12下へ押されるときにタ
ブ48と比較的精確に一直線になる。図12にはプランジャ
18がバレル12へ伸張するときに部材44の一部を押すエッ
ジ86が示されている。カッティングチップがタブ48を横
切ってボア51へ突出するときに、エッジ86は部材44を軸
方向へ圧縮して半径方向へ拡張する。プラグ53と保持器
32との間に圧縮されたばね24は図13に示されたように解
放され、それにより針30を中空プランジャ18へ付勢す
る。プランジャ18をバレル12内で完全に伸張した位置で
保持するために、保持凹部88がバレルフランジ20上に形
成されてよく、プランジャ18が完全に伸張したときに半
径方向へ延在するフランジ38を保持するものであってよ
い。図13に示されたように、プランジャ18が完全に伸張
するときに、フランジ38はフランジ20を半径方向外方へ
撓ませ、そのようにしてフランジ38を凹部88に収容す
る。更に、部材84は、一旦完全に伸張して針が収縮した
ならば、そこで圧縮されることなくプランジャ18の空洞
内を容易に慴動する寸法になっている。
図10−13は本発明の煩雑でなく比較的安価な注射器の
設計と製造に使用できる可能性の数々を示す。カッティ
ングチップ42、部材44と部40との間の境界面、前後部78
と80の取り付けは製造方法に弾力性を与えて、特定目的
および結果を達成する。ルアロック自己収納ばねハウジ
ング22aまたは22bは多くの医療利用に好ましく、かつ標
準針を有する種々容量の注射器を使用する場合に有利で
ある。反対に、種々の長さまたはゲージの針を種々の容
量のバレルへ取り付けることができる。従って、ルアロ
ック装置は近年非常に一般化している。故に、図10−13
は本発明にルアロック系を採用できるのでルアロックの
至便さという利点を利用している。ルアロック、ねじ付
き、スナップ式、または永久取り付け法のいずれの例示
態様と関係なく、本発明は、簡単かつ連続的にプランジ
ャのバレルに対する前進運動によりプランジャへ針を自
動的に収縮させるために、注射器の内部にトリガ機構を
有する改良された安全注射器を提供する。部材44が遠位
端部14へ当接するときを知らせるために注射器内部に触
知できる印が設けられており、かつカッティングチップ
42が完全に空洞50へ伸張するときを知らせるための付加
的な触知できる印が設けられている。
本発明の格納式針を有する安全注射器は、従って、患
者に流体を配送し、流体が移送された後に続いて針を注
射器内へ収縮させることができる。針30を患者へ挿入し
て、片手の力をプランジャフランジ20に加えてプランジ
ャフランジ38をバレルフランジ20へ向けて圧搾すること
により、流体は室46から針40を通って患者へ付勢され
る。部材44と遠位端部14との当接は全流体が移送された
ことをオペレータへ知らせる。付加的に片手の力をプラ
ンジャフランジ38へ加えることにより、オペレータがカ
ッティングチップ42を部材44とタブ48へ送ると、それに
よりばね24の付勢力が針30、保持器32および部44Aをプ
ランジャ18へ解放する。オペレータは、上記針が患者へ
埋め込まれている間に針を収縮させるか、または患者か
ら針30を除去した後に針30を収縮させるかを選択でき
る。いずれの手順も可能である。更に、針30が一旦プラ
ンジャ18へ収縮した後には、注射器10はもはや使用でき
ず、永久的に廃棄される。本発明の再使用不可能の注射
器10は汚染針の再発使用を不可能にする利点を有する。
本発明の上記説明は特定態様に関する。しかし、装置
および方法の改変および変更が本発明の範囲および精神
を逸脱することなく可能であることは当分野の熟練者に
明らかであろう。例えば、カッティングチップ42は所望
の機能を達成する限り上述の円筒ナイフまたは面取りナ
イフ以外の他の仕様で形成できる。更に、部材44は、接
着剤、止め金等以外の手段を使用して部40上に軸方向へ
設けることができ、かつ上で指摘したように固定するこ
となくカッティングチップ42上に単に載置してもよい。
更に、タブ48は圧縮ばね24の保持を可能にするいずれの
形態においても説明できるが、カッティングチップ42に
より迅速かつ簡単に貫通できるものである。更に、ばね
ハウジング22は、針33の実質的運動を防止しつつ注射器
に圧縮を与える手段により遠位端部14に固定できる。更
に、ルアロック装置は自己収納単一体であっても、図10
および11に示されたように、注射器24にアクセスするた
めの分離前後部を有しいてもよい。ばねハウジング22A
はそこへ収納かつ密封された針30、注射器24および保持
器48を有する単一体として製造できる。従って、以下の
請求の範囲において、出願人はこの発明の真の精神およ
び範囲に相当する均等の改良および変更をすべて含むこ
とを意図している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−289261（ＪＰ，Ａ) 米国特許4994034（ＵＳ，Ａ) 米国特許4747831（ＵＳ，Ａ) 国際公開89／435（ＷＯ，Ａ１) 英国特許出願公開2197792（ＧＢ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61M 5/32

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】第１および第２端部（16,14）を有する円
    筒バレル（12）； 上記バレル（12）の第１端部（16）へ挿入される中空プ
    ランジャ（18）； 上記バレル（12）の第２端部（14）へ取付けられた中空
    針（30）； 上記針（30）を上記中空プランジャ（18）へ付勢するた
    めの上記バレル（12）の第２端部（14）へ取付けられた
    付勢手段（24）； 上記バレル（12）の内径と慴動自在に係合するための、
    上記プランジャ（18）へ取付けられた封止手段（44）；
    および 上記プランジャ（18）が上記バレル（12）へ完全に伸張
    したときに上記付勢手段が上記プランジャ（18）へ上記
    針（30）を解放するように、上記封止手段（44）および
    上記バレル（12）の第２端部（14）を切断するための、
    上記封止手段（44）の内側に形成されたカッティングチ
    ップ（42）から成ることを特徴とする注射器。
  2. 【請求項２】上記カッティングチップ（42）は面取りナ
    イフであって、上記封止手段（44）から上記バレル（1
    2）の第２端部（14）を通って上記バレルの第２端部（1
    4）に連結されたばねハウジング（22）内の空洞（50）
    へ伸張自在である、請求項１の注射器。
  3. 【請求項３】上記針（30）が上記プランジャ（18）へ解
    放された後に上記バレル（12）内に上記プランジャ（1
    8）を保持するための手段（38,88）を更に含む、請求項
    １の注射器。
  4. 【請求項４】第１端部（16）と第２端部（14）を有する
    円筒バレル（12）、上記第１端部（16）は開放し、かつ
    上記第２端部（14）は上記針（30）を受けることができ
    る構成である； 近位端部（36）および遠位端部（34）を有する中空円筒
    プランジャ（18）、上記遠位端部（34）は上記バレル
    （12）の第１端部（16）へ挿入される； 上記プランジャ（18）の遠位端部（34）へ取付けられた
    カッティングチップ（42）に隣接した封止手段（44）； 上記バレル（12）の外側に位置する付勢位置に上記針
    （30）を保持するための、上記針（30）と上記バレル
    （12）の第２端部（14）との間に連結された保持手段
    （32）；および 上記バレル（12）の第２端部（14）に対して上記封止手
    段（44）を伸張させ、かつ更に上記カッティングチップ
    （42）を上記封止手段（44）および上記保持手段（32）
    へ向けて伸張させる手段（52,54）から成り、それによ
    り上記カッティングチップが上記封止手段（44）および
    上記バレルの第２端部を切断して、上記針（30）を上記
    保持手段と共に上記付勢位置から上記中空プランジャ
    （18）へ解放することを特徴とする注射器。
  5. 【請求項５】上記バレル（12）の第２端部（14）は上記
    針（30）上で軸方向へ変位自在のばね（24）を収容する
    ばねハウジング（22）を回転自在に受けるねじ山（62）
    を更に含み、上記ばね（24）は上記ハウジング（22）を
    上記バレル（12）の第２端部（14）へねじ込むことによ
    り上記保持手段（32）に対して圧縮される、請求項４の
    注射器。
  6. 【請求項６】上記バレル（12）の第２端部（14）はばね
    （24）を収容するばねハウジング（22）が音波溶接され
    る面（64）を更に含み、上記ばね（24）は上記針（30）
    上で軸方向へ変位自在であって、上記ばねハウジング
    （22）が上記バレル（12）の第２端部（14）上へ音波溶
    接されるときに上記保持手段（32）に対して圧縮され
    る、請求項４の注射器。
  7. 【請求項７】上記バレル（12）の第２端部（14）は、ス
    ナップ嵌め可能な少なくとも１つの第２止め金を内径上
    に有するばねハウジング（22）を受けるための、少なく
    とも１つの第１止め金を上記バレル（12）の外径上に更
    に有し、上記ハウジング（22）は上記針（30）上で軸方
    向へ変位自在のばね（24）を有していて、上記ばね（2
    4）は上記ばねハウジング（22）が上記バレル（12）の
    第２端部（14）上へスナップ嵌めされるときに上記保持
    手段（32）に対して圧縮される、請求項４の注射器。
  8. 【請求項８】上記封止手段（44）は上記バレル（12）内
    で運動可能であると共に上記バレル（12）の内径と封止
    係合を維持する柔軟なゴム状材である、請求項４の注射
    器。
  9. 【請求項９】上記プランジャ（18）よりも小さい内径を
    有する上記プランジャ（18）の遠位端部（34）の円筒状
    端部（40）を受けるための空洞（50）を有するばねハウ
    ジング（22）を更に含む、請求項４の注射器。
  10. 【請求項１０】上記伸張手段（52,54）は上記カッティ
    ングチップ（42）を上記封止手段（44）および上記保持
    手段（32）から上記空洞（50）へ付勢し、それにより上
    記針（30）と上記保持手段（32）の一部を自由にして上
    記端部（40）を横切って上記中空プランジャ内に止まら
    せる、請求項９の注射器。
  11. 【請求項１１】上記カッティングチップ（42）は上記円
    筒状端部（40）の先端部に取付けられた円筒ナイフであ
    り、上記円筒ナイフと上記円筒状端部（40）は、上記伸
    張手段が完全に作動するときに上記空洞（50）内へ実質
    的に移動できるだけの直径を有する、請求項９の注射
    器。
  12. 【請求項１２】上記カッティングチップ（42）は上記円
    筒状端部（40）の先端部（42）に取付けられた面取りし
    た円筒ナイフであり、上記面取り円筒ナイフと上記円筒
    状端部（40）は、上記伸張手段が完全に作動するときに
    上記空洞内へ実質的に移動できるだけの直径を有する、
    請求項９の注射器。
  13. 【請求項１３】上記プランジャ（18）の近位端部（36）
    に形成されたフランジ（38）；および 上記プランジャ（18）が完全に上記バレル（12）へ伸張
    するときに上記フランジ（38）を保持するための、上記
    バレル（12）の第１端部（16）に形成された手段（88）
    を更に含む、請求項４の注射器。
  14. 【請求項１４】第１端部（16）と第２端部（14）とを有
    する円筒バレル（12）； 近位端部（36）と遠位端部（34）とを有する中空円筒プ
    ランジャ（18）、上記遠位端部（34）は上記バレル（1
    2）の第１端部（16）へ挿入される； 近位端部と遠位端部（26）とを有するばねハウジング
    （22）、上記ハウジング（22）は上記ハウジングの近位
    端部に連結された保持器（32）、上記保持器（32）の連
    結点から上記ハウジング（22）の中心を通って上記ハウ
    ジング（22）の外側点へ軸方向に伸張する針（30）、な
    らびに上記保持器（32）上の１点から上記ハウジング
    （22）の遠位端部（26）の実質的近傍の連結点へ上記針
    上を軸方向へ変位させる圧縮ばね（24）を含む； 上記バレル（12）の第２端部（14）上に上記ハウジング
    （22）の近位端部を解放自在に固定するための手段（5
    8,60,62,71,72,73）、 上記プランジャ（18）の遠位端部（34）へ取付けられた
    カッティングチップ（42）を囲撓する封止手段（44）；
    および 上記プランジャ（18）が完全に伸張するときに上記カッ
    ティングチップ（42）が上記封止手段（44）および上記
    保持器（32）へ突出し、それにより上記針（30）を上記
    中空プランジャ（18）へ解放するように、上記保持器
    （32）と軸方向に一直線に上記バレル（12）へ上記プラ
    ンジャ（18）を伸張させる手段（84）を含む、注射器。
  15. 【請求項１５】上記バレル（12）の第２端部（14）は上
    記ばねハウジング（22）の近位端部上のねじ山を回転自
    在に受けるための対応するねじ山（62）を有する、請求
    項14の注射器。
  16. 【請求項１６】上記バレル（12）の第２端部（14）は上
    記ばねハウジング（22）の近位端部上のフランジ（73）
    を回転自在に受けるためのねじ山を有する、請求項14の
    注射器。
  17. 【請求項１７】上記ばねハウジングはボアを有する第３
    部材（22B）から成り、このボアは第３部材の遠位端部
    から近位端部にある上記保持器まで延びている； 上記ばね（24）は上記針（30）上で軸方向へ設置され、
    かつ上記ボア内で上記ばね（24）の近位端部は上記保持
    器（32）と当接している；かつ 上記針（30）上で上記保持器（32）に対して上記ばね
    （30）を圧縮するために上記第３部材の遠位端部へ設置
    されたプラグ手段（53）を更に含む、請求項14の注射
    器。
  18. 【請求項１８】上記プラグ手段（53）は硬質シリコンゴ
    ムから成る、請求項17の注射器。
  19. 【請求項１９】第１端部（16）および第２端部（14）を
    有する円筒バレル（12）、上記第１端部（16）は開放
    し、かつ上記第２端部（14）は針（30）を受けることが
    できる構成である； 近位端部（36）および遠位端部（34）を有する中空円筒
    プランジャ（18）、上記遠位端部（34）は上記バレル
    （12）の第１端部（16）へ挿入される； 上記プランジャ（18）の遠位端部（34）へ設置されたゴ
    ム質封止手段（44）であってその封止手段上の止め金
    （52）と上記プランジャ（18）上の止め金（54）とを嵌
    合することにより固定される封止手段（44）； 上記プランジャ（18）の遠位端部（34）に取付けられか
    つ上記封止手段（44）内に収容された円筒ナイフから成
    るカッティングチップ（42）； 上記バレル（12）の第２端部（14）へ上記針（30）を保
    持するための、上記バレル（12）の第２端部（14）へ連
    結された保持器（32）； 上記バレル（12）の第２端部（14）に対して取外自在の
    ばねハウジング（22）、上記ハウジングは上記バレル
    （12）へ取付けられたときに上記ハウジング（22）と上
    記保持器（32）との間で上記針（30）上で圧縮自在のコ
    イルばね（24）、ならびに上記ハウジング（22）が上記
    バレル（12）へ取付けられたときに上記保持器（32）に
    密接に接近して上記ばね（24）を半径方向において囲繞
    する空洞（50）を含む；および 上記バレル（12）へ上記プランジャ（18）を伸張させる
    手段（52,54）であって、上記プランジャ（18）が上記
    バレル（12）へ完全に伸張するときに、上記カッティン
    グチップ（42）を上記封止手段（44）および上記保持器
    （32）から上記空洞（50）へ伸張させ、それにより上記
    圧縮ばね（24）および取付けられた上記針（30）を上記
    中空プランジャ（18）へ解放する手段から成ることを特
    徴とする収縮自在針を有する再使用できない注射器。
  20. 【請求項２０】上記ばねハウジング（22）は上記バレル
    （12）のねじ切りされた第２端部（14）へ回転自在に取
    付けるためのねじ山を含む、請求項19の注射器。
  21. 【請求項２１】上記ばねハウジング（22）は上記バレル
    （12）の第２端部（14）へ永久的に取付けるための表面
    （64）を有する、請求項19の注射器。
  22. 【請求項２２】上記ばねハウジング（22）は上記バレル
    （12）の第２端部（14）上に少なくとも１つの止め金を
    有するスナップ式に嵌合するための少なくとも１つの止
    め金を有する、請求項19の注射器。
  23. 【請求項２３】上記円筒ナイフは他部よりも長く面取り
    された上記カッティングチップ（42）の１部である、請
    求項19の注射器。
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