JP3217751U - 粘着ローラー用キャップ及び粘着ローラー支持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャップを粘着ローラーから取り外す作業を容易に行うことのできる粘着ローラー用キャップ及び粘着ローラー支持具を提供する。
【解決手段】粘着ローラー10に装着されるキャップ20が、粘着ローラー10の軸方向端面に配置される円板状のキャップ本体21と、指先で把持してキャップ20を粘着ローラー10の軸方向に移動可能な複数の把持部24とを備えているので、各把持部24を指先でつまむように把持しながら粘着ローラー10から引き出すことにより、キャップ20を粘着ローラー10から容易に取り外すことができる。
【選択図】図1
【解決手段】粘着ローラー10に装着されるキャップ20が、粘着ローラー10の軸方向端面に配置される円板状のキャップ本体21と、指先で把持してキャップ20を粘着ローラー10の軸方向に移動可能な複数の把持部24とを備えているので、各把持部24を指先でつまむように把持しながら粘着ローラー10から引き出すことにより、キャップ20を粘着ローラー10から容易に取り外すことができる。
【選択図】図1
Description
本考案は、例えば衣服、カーペット等の表面からゴミや塵埃を除去するための粘着ローラーに用いられる粘着ローラー用キャップ及び粘着ローラー支持具に関するものである。
従来、衣服やカーペット等の表面からゴミや塵埃を除去する清掃具として、円筒状の粘着ローラーにゴミや塵埃を付着させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この清掃具は、外周面が粘着面をなす円筒状の粘着ローラーと、粘着ローラーの軸方向両端にそれぞれ係合する一対のキャップと、各キャップを回動自在に支持する支持具とを備え、支持具を手指で把持しながら粘着ローラーの外周面を衣服等の清掃対象面に押し当てるとともに、粘着ローラーを清掃対象面に沿って転動させることにより、清掃対象面のゴミや塵埃を粘着ローラーに付着させるようにしている。
また、前記粘着ローラーでは、清掃作業によってゴミや塵埃が多く付着した粘着面を剥がし、粘着面が無くなったら粘着ローラーを支持具から取り外して新たな粘着ローラーに交換することにより、新たな粘着ローラーによる清掃作業が可能になる。
ところで、前記支持具は、各キャップを着脱自在に支持するようになっているため、粘着ローラーを交換する際、各キャップが装着されたままの粘着ローラーを支持具から取り外した後、粘着ローラーから各キャップを取り外す必要がある。
しかしながら、キャップは、円板状のキャップ本体の軸方向一方の面側から粘着ローラー内に突出する部分が粘着ローラーの内周面に圧接しているため、例えばキャップ本体の軸方向一方の面と粘着ローラーの他方の面との間に爪先等を挿入してキャップ本体を粘着ローラーから引き出すなど、キャップを粘着ローラーから取り外す作業に苦労するという問題点がある。このため、粘着ローラーの交換作業が煩雑になり、例えば食品工場で衣服の塵埃等を除去するために用いる場合には、キャップを粘着ローラーから取り外す作業を面倒とする作業者が使用済みの粘着ローラーをキャップが付いたまま廃棄してしまうなどの問題が発生していた。
本考案は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、キャップを粘着ローラーから取り外す作業を容易に行うことのできる粘着ローラー用キャップ及び粘着ローラー支持具を提供することにある。
本考案は前記目的を達成するために、円筒状の粘着ローラーの軸方向端部に着脱自在に装着され、手指で把持可能な粘着ローラー支持具に回動自在且つ着脱自在に取り付けられる粘着ローラー用キャップにおいて、前記粘着ローラーの軸方向端面に配置される円板状のキャップ本体と、キャップ本体の軸方向一方の面側に設けられ、粘着ローラーの内周面に弾性変形可能に圧接する圧接部と、キャップ本体の軸方向他方の面側に設けられ、指先で把持してキャップを粘着ローラーの軸方向に移動可能な把持部とを備えている。
これにより、キャップ本体には指先で把持してキャップを粘着ローラーの軸方向に移動可能な把持部が設けられていることから、粘着ローラーからキャップを取り外す際、キャップの把持部を指先で把持しながら粘着ローラーから引き出すことにより、キャップが粘着ローラーから取り外される。
また、本考案は前記目的を達成するために、円筒状の粘着ローラーを回動自在に支持する粘着ローラー支持具において、手指で把持可能に形成された支持具本体と、支持具本体の幅方向両側に回動自在に支持され、粘着ローラーの軸方向両端にそれぞれ着脱自在に装着される一対のキャップとを備え、各キャップを支持具本体に粘着ローラーの軸方向への移動を規制されるように取り付けるとともに、支持具本体の少なくとも一部を粘着ローラーの軸方向に変形可能に形成し、支持具本体を変形させることにより各キャップが粘着ローラーに対して着脱されるように構成している。
これにより、各キャップが支持具本体に粘着ローラーの軸方向への移動を規制されるように取り付けられていることから、粘着ローラーからキャップを取り外す際、支持具本体を弾性変形させて各キャップを粘着ローラーから引き出すことにより、各キャップが支持具本体から外れることなく粘着ローラーから取り外される。
本考案によれば、キャップを粘着ローラーから容易に取り外すことができるので、粘着ローラーの交換作業を効率よく行うことができる。
図1乃至図12は本考案の第1の実施形態を示すもので、例えば衣服、カーペット等の表面からゴミや塵埃を除去するための粘着ローラーを支持する粘着ローラー支持具を示すものである。
本実施形態の粘着ローラー支持具は、粘着ローラー10の軸方向両端にそれぞれ装着される一対のキャップ20と、各キャップ20を回動自在に支持する支持具本体30とから構成され、各キャップ20及び支持具本体30はステンレス等の金属製の部材からなる。
粘着ローラー10は軸方向に長い円筒状の巻芯11に外周面が粘着面をなす粘着テープ12を巻回してなり、粘着テープ12は周方向所定長さずつ切り離して使用可能に形成されている。
キャップ20は、粘着ローラー10の軸方向端面に配置される円板状のキャップ本体21と、支持具本体30が挿入される軸受部22と、粘着ローラー10の内周面に弾性変形可能に圧接する複数の圧接部23と、指先で把持してキャップ本体21を粘着ローラー10の軸方向に移動可能な複数の把持部24とを備えている。
キャップ本体21は、粘着ローラー10の巻芯11の外径よりもやや小さい外径に形成され、その径方向4箇所には軸方向に貫通する貫通孔21aがキャップ本体21の周方向に等間隔で設けられている。
軸受部22は円筒状の部材からなり、キャップ本体21の径方向中央にキャップ本体21を軸方向に貫通するように設けられている。
各圧接部23は、キャップ本体21の軸方向一方の面側に設けられ、互いにキャップ本体21の周方向4箇所に等間隔で配置されている。各圧接部23はキャップ本体21の軸方向一方の面から軸方向に延出するとともに、先端側がキャップ本体21の径方向外側にU字状に屈曲するように形成されている。また、各圧接部23は、キャップ本体21の径方向における端部間の自然状態の距離L1 が、キャップ本体21の外径D1 よりもやや小さく、且つ粘着ローラー10の巻芯11の内径D2 よりも大きく形成されている。
各把持部24は、キャップ本体21の軸方向他方の面側に設けられ、互いにキャップ本体21の周方向2箇所に等間隔で配置されている。把持部24はキャップ本体21の軸方向他方の面から軸方向に突出するように略コ字状に形成され、その両端側はキャップ本体21の周方向に隣り合う二つの圧接部23と一体に形成されている。即ち、各圧接部23及び各把持部24は、図6に示すようにキャップ本体21を軸方向に貫通する二つの棒状の貫通部材25に形成されている。貫通部材25は両端側を直線状に形成された略コ字状をなすように形成されており、図7に示すように貫通部材25の両端側をキャップ本体21の周方向に隣り合う二つの孔21aに挿通し、貫通部材25の両端側を屈曲することにより、キャップ本体21の軸方向一方の面側に圧接部23を形成している。その際、貫通部材25の中央側をキャップ本体21から軸方向に距離L2 だけ離して配置することにより、キャップ本体21の軸方向他方の面側に把持部24を形成している。
支持具本体30は、粘着ローラー10を回動自在に支持する幅方向一対の支持部31と、手指で把持可能な柄部32とからなり、各支持部31及び柄部32は棒状部材を折り曲げることによって互いに一体に形成されている。
支持部31は、基端側が粘着ローラー10の軸方向に沿って直線状に延びるとともに、先端側が前方及び下方にそれぞれ屈曲するように形成されている。支持部31の先端側には、キャップ20の軸受部22に挿入され支軸部31aが設けられ、支軸部31aは粘着ローラー10の軸方向に延出するように形成されている。
柄部32は、後端側が略U字状に屈曲するとともに、両端側が互いに略平行に支持部31の基端まで延びるように形成されている。また、柄部32の前端側は後端側に対してやや前下りに傾斜するように形成されている。更に、柄部32にはその前後方向略中央部を互いに固定する固定部材32aが取り付けられている。これにより、柄部32は固定部材32aよりも前方の部分が支持具本体30の幅方向に弾性変形するようになっている。
以上のように構成された清掃具においては、各キャップ20をそれぞれ粘着ローラー10の軸方向両端に装着した後、図10に示すように支持具本体30を幅方向外側に向かって弾性変形させることにより各支持部31の間隔を広げ、各キャップ20の軸受部22に支持具本体30の各支軸部31aを挿入して支持具本体30を元の状態に復元させることにより、図1に示すように粘着ローラー10が支持具本体30によって回動自在に支持される。また、キャップ20を粘着ローラー10に装着する際、キャップ20の各圧接部23が粘着ローラー10の巻芯11の内周面に当接しながら粘着ローラー10の径方向内側に向かって弾性変形する。これにより、図11に示すように巻芯11の内周面に圧接し、キャップ20が粘着ローラー10に保持される。
前述のように粘着ローラー10を支持具本体30に装着した後、支持具本体30の柄部32を手指で把持しながら粘着ローラー10の外周面を図示しない衣服等の清掃対象面に押し当てるとともに、粘着ローラー10を清掃対象面に沿って転動させることにより、清掃対象面のゴミや塵埃が粘着ローラー10に付着する。
また、前記清掃作業によって粘着ローラー10にゴミや塵埃が多く付着した場合は、粘着ローラー10を支持具本体30から取り外して新たな粘着ローラーに交換する。粘着ローラー10を交換する場合、支持具本体30を幅方向外側に向かって弾性変形させて各支持部31の間隔を広げ、各キャップ20の軸受部22から支持具本体30の各支軸部31aを抜き出し、粘着ローラー10から各キャップ20を取り外して新たな粘着ローラーに装着する。その際、図12に示すようにキャップ20の各把持部24を指先でつまむように把持しながらキャップ20を粘着ローラー10から引き出すことにより、各キャップ20が粘着ローラー10から取り外される。
このように、本実施形態の粘着ローラー用キャップ20は、粘着ローラー10の軸方向端面に配置される円板状のキャップ本体21と、キャップ本体21の軸方向一方の面側に設けられ、粘着ローラーの内周面に弾性変形可能に圧接する複数の圧接部23と、キャップ本体21の軸方向他方の面側に設けられ、指先で把持してキャップを粘着ローラー10の軸方向に移動可能な複数の把持部24とを備えているので、各把持部24を指先でつまむように把持しながら粘着ローラー10から引き出すことにより、キャップ20を粘着ローラー10から容易に取り外すことができ、粘着ローラー10の交換作業を効率よく行うことができる。
また、圧接部23及び把持部24はキャップ本体21を軸方向に貫通する貫通部材25に形成されており、圧接部23はキャップ本体21の軸方向一方の面側に位置する貫通部材25の一部によって形成され、把持部24はキャップ本体21の軸方向他方の面側に位置する貫通部材25の他の部分によって形成されているので、圧接部23と把持部24とを互いに一体に形成することができ、部品点数及び組立工数を少なくすることができる。
この場合、キャップ本体21を貫通する貫通部材25に圧接部23と把持部24とが一体に形成されていることから、これらの部品がキャップ本体21から容易に脱落することがなく、例えば食品工場において使用器具からの脱落物が食材に混入することを効果的に防止することができる。
また、各圧接部23は貫通部材25の両端側を略U字状に屈曲することにより形成されているので、各圧接部23を粘着ローラー10の内周面に円滑に当接させることができ、粘着ローラー10に対するキャップ20の着脱を容易に行うことができる。
更に、各把持部24は貫通部材25の中央側の略コ字状部分によって形成されているので、略コ字状部分とキャップ本体21との間に指先を係止しやすくなり、各把持部24を指先で確実に把持することができる。
また、各キャップ20及び支持具本体30は金属製の部材からなるので、樹脂製のものに比べて部材の欠損による脱落物の発生が極めて少なく、前述のように食品工場で使用する場合に有利である。
図13乃至図16は本考案の第2の実施形態を示すもので、前記第1の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
本実施形態の粘着ローラー支持具は、前記第1の実施形態と同様、粘着ローラー10の軸方向両端にそれぞれ装着される一対のキャップ20と、各キャップ20を回動自在に支持する支持具本体30とから構成され、各キャップ20が支持具本体30から外れないように取り付けられるとともに、前記把持部24を有しない点で第1の実施形態とは異なる。
即ち、本実施形態では、キャップ20の軸受部22に挿入された支軸部31aの先端側に、軸受部22の軸方向の移動を規制する移動規制部31bが設けられ、移動規制部31bによってキャップ20が支軸部31aから外れないようになっている。移動規制部31bは、例えば長さの短いパイプ状部材を支軸部31aに溶接等により固定することにより設けることができる。
本実施形態では、第1の実施形態の図10と同様、支持具本体30を幅方向に弾性変形させることにより、図15に示すように粘着ローラー10の軸方向両端に各キャップ20を装着した状態で粘着ローラー10が支持具本体30に支持される。
また、粘着ローラー10を交換する場合は、図16に示すように支持具本体30を幅方向外側に向かって弾性変形させて各支持部31の間隔を広げて各キャップ20を粘着ローラー10から引き出すことにより、粘着ローラー10を各キャップ20から取り外して新たな粘着ローラーと交換する。各キャップ20を粘着ローラー10から引き出す際、移動規制部31bによってキャップ20が支軸部31aから外れることなく粘着ローラー10から取り外される。
このように、本実施形態によれば、各キャップ20を支持具本体30に粘着ローラー10の軸方向への移動を規制されるように取り付けるとともに、支持具本体31を粘着ローラー10の軸方向に変形可能に形成し、支持具本体30を変形させることにより各キャップ20が粘着ローラー10に対して着脱されるように構成したので、支持具本体30を幅方向外側に向かって弾性変形させて各支持部31の間隔を広げて各キャップ20を粘着ローラー10から引き出すことにより、各キャップ20を粘着ローラー10から容易に取り外すことができ、粘着ローラー10の交換作業を効率よく行うことができる。
尚、本実施形態の各圧接部23は、第1の実施形態のように把持部24と一体に形成されたものではないが、その一端側をキャップ本体21の貫通孔21aに挿入され、溶接等によりキャップ本体21に固定されている。
10…粘着ローラー、20…キャップ、21…キャップ本体、21a…貫通孔、23…圧接部、24…把持部、25…貫通部材、30…支持具本体、31b…移動規制部。
Claims (5)
- 円筒状の粘着ローラーの軸方向端部に着脱自在に装着され、手指で把持可能な粘着ローラー支持具に回動自在且つ着脱自在に取り付けられる粘着ローラー用キャップにおいて、
前記粘着ローラーの軸方向端面に配置される円板状のキャップ本体と、
キャップ本体の軸方向一方の面側に設けられ、粘着ローラーの内周面に弾性変形可能に圧接する圧接部と、
キャップ本体の軸方向他方の面側に設けられ、指先で把持してキャップを粘着ローラーの軸方向に移動可能な把持部とを備えた
ことを特徴とする粘着ローラー用キャップ。 - 前記圧接部及び把持部はキャップ本体を軸方向に貫通する貫通部材に形成され、
圧接部はキャップ本体の軸方向一方の面側に位置する貫通部材の一部によって形成され、
把持部はキャップ本体の軸方向他方の面側に位置する貫通部材の他の一部によって形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の粘着ローラー用キャップ。 - 前記貫通部材は略コ字状に形成されるとともに、前記キャップ本体に設けられた二つの貫通孔に両端側を挿通され、
前記圧接部は貫通部材の両端側を略U字状に屈曲することにより形成され、
前記圧接部は貫通部材の中央側の略コ字状部分によって形成されている
ことを特徴とする請求項2記載の粘着ローラー用キャップ。 - 円筒状の粘着ローラーを回動自在に支持する粘着ローラー支持具において、
手指で把持可能に形成された支持具本体と、
支持具本体の幅方向両側に回動自在に支持され、粘着ローラーの軸方向両端にそれぞれ着脱自在に装着される一対のキャップとを備え、
各キャップを支持具本体に粘着ローラーの軸方向への移動を規制されるように取り付けるとともに、
支持具本体の少なくとも一部を粘着ローラーの軸方向に変形可能に形成し、
支持具本体を変形させることにより各キャップが粘着ローラーに対して着脱されるように構成した
ことを特徴とする粘着ローラー支持具。 - 前記各キャップは、粘着ローラーの内周面に弾性変形可能に圧接する圧接部を有する
ことを特徴とする請求項4記載の粘着ローラー支持具。
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