JP3217681U - 介護用排泄物処理装置における給排水装置及び介護用排泄物処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】要介護者の股間部に装着される排泄物受け具によって排泄物の洗浄を行った際に生じる汚水を溜めこむことなく下水管や浄化槽等に直接排出可能な介護用排泄物処理装置における給排水装置を提供する。
【解決手段】要介護者の股間部に使用する排泄物受け具の排泄物受けカップの内部を洗浄水で洗浄し、洗浄によって生じた汚水を排泄物受け具から吸引する処理が可能な介護用排泄物処理装置における給排水装置200であって、前記排泄物受け具に対して洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、前記排泄物受け具内の汚水を汚物吸引用ホース204を介して吸引するポンプ機能と、筐体201の外部に設置された汚水吐出管303に対して汚水排出用ホース207を介して汚水を圧送するポンプ機能を有する排水用ポンプ214とを備える。
【選択図】図1

Description

本考案は、介護用排泄物処理装置における給排水装置及び介護用排泄物処理装置に関する。
一人で排尿や排便をすることができない寝たきり老人や身動きが不自由な重度の身体障害者等の要介護者は年々増え続けている。
そして、このような要介護者の排尿や排便を自動的に処理するための介護用排泄物処理装置が種々案出され、実用化されている。
また、斯かる介護用排泄物処理装置の基本的な構成は、概ね図7及び図8に示す通りである。
図7及び図8において、100は要介護者の股間部にあてがう、底板部の受け皿状貯留部に排泄物検知センサ101を設け、前板部に下部から順に汚物吸引口と、洗浄水噴射口と、送風吹き出し口を設けた排泄物受け具である。102は機器収納ボックスであり、103、104、105は前記排泄物受け具100と前記機器収納ボックス102内に備えた各機器とを連結するホースであり、該103は汚物吸引用、該104は送風用、該105は洗浄水供給用である。
106は前記機器収納ボックス102内に備えた、前記排泄物受け具100の汚物吸引口から前記ホース103を介して空気と共に洗浄水と排尿・排便からなる汚物を吸引して収容する汚物タンクである。107は吸引循環管108をもって前記汚物タンク106に接続し、該吸引循環管108内の気圧を前記汚物タンク106内の気圧よりも低い状態として汚物タンク106内の気圧との圧力差により汚物タンク106からの吸引力を発生させる吸引モータである。また、該吸引モータ107は、汚物タンク106内の空気を吸引して、途中部に空気浄化フィルタ110を備えた吸引循環管109に送り出し、該吸引循環管109から前記連結ホース104に送風するものである。
また、111は途中部に送水ポンプ112、113と、ヒータを備えた温水タンク114を設けた洗浄水ホース115を接続し、該洗浄水ホース115を前記連結ホース105を介して前記排泄物受け具100の洗浄水噴射口に接続する洗浄水タンクである。
また、斯かる介護用排泄物処理装置の作用は、次の通りである。
先ず、要介護者Pの股間部に排泄物受け具100を装着する。そして、排泄物受け具100の排泄物検知センサ101によって排泄物が検知されると、一定時間経過後、送水ポンプ113が作動して温水タンク114内の適度に加温された洗浄水が洗浄水ホース115と連結ホース105を介して排泄物受け具100に送り込まれる。これにより洗浄水噴射口から肛門等に洗浄水を噴射して洗浄し、洗浄後の汚水と排泄物は汚物吸引口へ導かられる。同時に吸引モータ107が作動し、排泄物受け具100の汚物吸引口から連結ホース103を介して洗浄後の汚水と排泄物が汚物タンク106に吸引される。そして、汚物タンク106内の空気は、空気浄化フィルタ110によって浄化された後、吸引循環管109と連結ホース104を介して排泄物受け具100に送られ、送風吹き出し口から吹き出されて要介護者の股間部を乾燥させるものである。
本考案は、斯かる介護用排泄物処理装置における給排水装置に関するものである。
斯かる給排水装置に関するものは、従来においても種々案出され、実用に供されている(例えば、特許文献1を参照。)。
図7及び図8に示す機器収納ボックスと、特許文献1における機器収納ボックスは、それぞれ排泄物処理のための自動洗浄を制御する制御部を備えた給排水装置として機能している。
これらの従来の給排水装置は、機器収納ボックス内に汚物タンクを備え、洗浄によって生じた汚水を汚物タンクに溜めておき、所定のタイミングで介護者が汚物タンクの中身をトイレ等に流す処理を行うようになっている。このように介護者が汚物タンクを処理する必要があるため、介護者の負担となっているという問題があった。また、要介護者が下痢の場合など、連続して複数回の排泄が行われる場合があるが、汚物タンクの容量の関係上、汚水を溜めておける容量には限界があり、要介護者はその点にも気を使う必要があった。また、空気フィルタ等を使って臭気に気を使っているとしても、汚物タンクの交換時にはどうしも臭気が漏れてしまうという問題があった。
特開2016−22367号公報
本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、要介護者の股間部に装着される排泄物受け具によって排泄物の洗浄を行った際に生じる汚水を溜めこむことなく下水管や浄化槽等に直接排出可能な介護用排泄物処理装置における給排水装置及び介護用排泄物処理装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、本考案に係る介護用排泄物処理装置における給排水装置は、要介護者の股間部に使用する排泄物受け具の排泄物受けカップの内部を洗浄水で洗浄し、洗浄によって生じた汚水を排泄物受け具から吸引する処理が可能な介護用排泄物処理装置における給排水装置であって、前記排泄物受け具に対して洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、前記排泄物受け具内の汚水を汚物吸引用ホースを介して吸引するポンプ機能と、筐体の外部に設置された汚水吐出管に対して汚水排出用ホースを介して汚水を圧送するポンプ機能を有する排水用ポンプとを備えることを特徴とする。
前記排水用ポンプは、筐体の外部に設置された汚水吐出管の垂直方向の高さによって決まる必要揚程と水平方向の延伸距離によって決まる必要圧送距離に対応可能な最大揚程と最大水平圧送距離を持つポンプを採用してもよい。
前記排水用ポンプは、汚水に混じった固形物を粉砕してから送り出す機能を備えた排水圧送粉砕ポンプであってもよい。
また、本考案に係る介護用排泄物処理装置は、要介護者の股間部に装着される排泄物受け具と、前記排泄物受け具に対して洗浄水を供給しかつ洗浄によって生じた汚水を排泄物受け具から吸引する処理を行う給排水装置と、給排水装置からの汚水を排出する流路としての汚水吐出管とを少なくとも含む介護用排泄物処理装置であって、前記給排水装置は、前記排泄物受け具に対して洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、前記排泄物受け具内の汚水を汚物吸引用ホースを介して吸引するポンプ機能と、筐体の外部に設置された汚水吐出管に対して汚水排出用ホースを介して汚水を圧送するポンプ機能を有する排水用ポンプとを備え、前記汚水吐出管は、前記給排水装置を設置する環境の壁面及び又は天井面に沿って延伸させるようにしたことを特徴とする。
本考案は上記の如き構成であり、給排水装置に対して、排泄物受け具に対して洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、排泄物受け具内の汚水を汚物吸引用ホースを介して吸引するポンプ機能と筐体の外部に設置された汚水吐出管に対して汚水排出用ホースを介して汚水を圧送するポンプ機能を有する排水用ポンプとを備えるようにしたので、排泄物の洗浄を行った際に生じる汚水を給排水装置内部に溜めこむことなく汚水吐出管によって下水管や浄化槽等に直接排出することが可能となる。これにより、介護者の負担を軽減することが可能となり、また、臭気の漏れを気にする必要がなくなる。
本考案の実施形態に係る介護用排泄物処理装置における給排水装置のブロック図である。 本考案の実施形態に係る介護用排泄物処理装置における排泄物受け具の斜視図である。 排泄物受け具の排泄物受けカップの前面側から看た斜視図である。 排泄物受け具の背面側から看た斜視図である。 一部切欠して示した装着固定部材の斜視図である。 排泄物受け具の装着方法の説明図である。 従来における介護用排泄物処理装置の概略的斜視図である。 従来における介護用排泄物処理装置の概略的構成図である。
以下、本考案を実施するための形態について、図面を参照して説明する。本考案に係る介護用排泄物処理装置は、排泄物受け具、給排水装置、及び、壁面、天井等の内側又は壁面又は天井に沿って設置される汚水吐出管とで構成されることを特徴とする。
図1は、本考案の実施形態に係る介護用排泄物処理装置における給排水装置のブロック図である。この図1に示すように、給排水装置200は、筐体201の内部に各種構成を備え、同時に使用される排泄物受け具に対して接続される3つのホース、具体的には、洗浄水供給用ホース202、送風用ホース203、及び、汚物吸引用ホース204が筐体201から引き出されている。また、給排水装置200は、外部から洗浄水を取水するための洗浄水取水用ホース205、外部に対して排気を行うための排気用ホース206、及び、外部に対して汚物を排出するための汚水排出用ホース207が筐体201から引き出されている。
また、図1に示すように、洗浄水取水用ホース205から取水した洗浄水は、電気制御によって開閉される電磁弁208を介して給水用タンク209に溜められる。電磁弁208は、例えば、給水タンク209の水位が所定値より低くなったことを水位センサ等で検知した場合に自動で開口させて取水するといった制御が考えられる。給水用タンク209に溜められた洗浄水は、送水ポンプ210によって温水タンク211に溜められる。温水タンク211は、要介護者の股間部の洗浄に用いても要介護者が不快に感じない温度まで洗浄水を加熱する機能を有する。温水タンク211に溜められた温水は、要介護者の股間部の洗浄が必要であるとセンサが感知した場合に、送水ポンプ212によって洗浄水供給用ホース202から排泄物受け具に供給される。送風用モータ213は、送風用ホース203によって排泄物受け具に対して股間部を乾燥させるための風を供給する機能を有する。送風用モータ213は、要介護者の股間部の洗浄が必要であるとセンサが感知した場合に機能する。排水用ポンプ214は、排泄物受け具の内側で要介護者の股間部を洗浄することで生じた汚水及び排泄物を汚物吸引用ホース204を介して吸引するポンプ機能を有するとともに、筐体201の外部に対して汚水排出用ホース207を介して汚水を圧送するポンプ機能を有する。また、排水用ポンプ214は、送風用モータ213によって排泄物受け具の内側に送風された空気を汚物吸引用ホース204を介して吸引するポンプ機能を有するとともに、筐体201の外部に対して排気用ホース206を介して送風に用いた空気を排出するポンプ機能を有するものであってもよい。また、給排水装置200は、排泄物受け具における洗浄を含む各種処理に関連して給排水装置200内の各部を制御(詳細は省略)するための制御ユニット215を備えている。
また、図1に示すように、本考案に係る介護用排泄物処理装置を適用する環境には、壁面及び天井内に3本の配管が設けられている。3本の配管は、給排水装置200に対して洗浄水を供給するための給水管301と、排気用ホース206からの排気を室外に排出するための排気管302と、汚水排出用ホース207からの汚水を室外に排出するための汚水吐出管303である。給水管301と洗浄水取水用ホース205、排気管302と排気用ホース206、汚水吐出管303と汚水排出用ホース207は、それぞれ漏れが発生しない強固なコネクタ304によって接続される。給水管301は水道管と接続され、排気管302は換気口などと接続され、汚水吐出管303は下水管や浄化槽と接続される。なお、給水管301、排気管302及び汚水吐出管303は、壁面及び天井面の内側に設置するようにしてもよいし、壁面及び天井面に外から固定するようにしてもよい。
排水用ポンプ214は、汚水排出用ホース207を介して排泄物受け具から吸い出した汚水を、汚水吐出管303を通して下水管や浄化槽まで排出する能力が要求される。具体的には、室内の壁面に垂直方向に伸びた汚水吐出管303を天井部分の高さまで揚水するポンプ能力と、天井箇所を含む水平方向に伸びる汚水吐出管303の距離の分だけ圧送するポンプ能力が要求される。よって、介護用排泄物処理装置を適用する環境における汚水吐出管303の垂直方向の高さによって決まる必要揚程と、汚水吐出管303の水平方向の延伸距離によって決まる必要圧送距離とに十分対応可能な最大揚程と最大水平圧送距離を持つポンプを採用する必要がある。また、排水用ポンプ214は、洗浄水と固形の排泄物が混じった汚水が管内に詰まることなく流れるようにするために、固形物を粉砕してから送り出す排水圧送粉砕ポンプであることが好ましい。
本考案の実施形態に係る介護用排泄物処理装置における排泄物受け具は、例えば、図2乃至図5に示す排泄物受け具1が挙げられる。図2は、本考案の実施形態に係る介護用排泄物処理装置における排泄物受け具の斜視図である。図3は、排泄物受け具の排泄物受けカップの前面側から看た斜視図である。図4は、排泄物受け具の背面側から看た斜視図である。図5は、一部切欠して示した装着固定部材の斜視図である。なお、本考案は給排水装置200の構造及び汚水吐出管303の配置に特徴を有するものであるため、排泄物受け具の構造は必ずしも図2乃至図5に示す構造に限定されるものではない。
図2乃至図5に示すように、排泄物受け具1は、樹脂により一体成型された底板部2及び該底板部2から立ち上がる軸断面コ字形の前板部3と、該前板部3の上端部に接合して一体化される蓋部4とからなる排泄物受けカップ5と、前記排泄物受けカップ5を装着者の股間部に固定する後記装着固定部材とをもって構成される。
また、前記排泄物受けカップ5における底板部2には、排泄物を受ける受け皿状貯留部2Aを設けると共に、該受け皿状貯留部2Aに排泄物検知センサ6を設ける。更に、該受け皿状貯留部2Aの開口部から前記前板部3の縁にかけて、表面に、装着者の肌に液漏れしない程度に貼り付く適度の粘着性を有する漏れ防止用のシリコンゴム7を盛り付ける。
尚、斯かるシリコンゴム7の盛り付けは、帯状のシリコンゴムを接着剤により接着したり、熱により融着したり、或いはシリコンゴムの溶融体を肉厚に塗布し、硬化させる等の適宜の手段でもって行えばよい。また、該シリコンゴム7は、装着者の肌に広い面で接触するように、表面が平坦で且つ適度の幅を有する帯状の形態にすることが望ましい。また、粘着性の程度は、装着者の肌に液漏れしない程度にソフトに貼り付く程度でよく、粘着性が高過ぎると引き剥がすときに装着者の皮膚を強く引っ張り、苦痛を与えることになる。
また、汚物吸引口8と、洗浄水噴射口9と、送風吹き出し口10を設けた前記前板部3の上端部に接合して一体化される前記蓋部4は、前記底板部2と対向する面に、装着者の肌に液漏れしない程度に貼り付く適度の粘着性を有するシリコンゴムのシートからなり、前記底板部2より大きい面積を有すると共に、中央部には前記前板部3から連続する、外側に膨出する細長い皿状の膨隆部4Aを形成し、且つ該膨隆部4Aの延出方向の先端部に複数の通気小孔11を設けている。尚、前記通気小孔11は、受け皿状貯留部2A内の汚物の吸引を行う際の負圧により膨隆部4Aが萎むことを防ぐためのものである。
また、上記の如く、シリコンゴム7の表面と、蓋部4におけるシリコンゴムのシートの底板部2との対向面に粘着性を持たせるには、アクリル系粘着剤を塗布する等の適宜の手段で行えばよい。また、斯かるアクリル系粘着剤の塗布に代えて、自己粘着性を有する粘着性シリコンゴムを用いてもよい。この場合には、上記蓋部4におけるシリコンゴムのシートにおいては、底板部2との対向面と反対側の面に、即ち、外側の面にポリエチレン系の保護フィルムを貼付するものである。尚、片面にのみ自己粘着性を有する粘着性シリコンゴムシートを用いるようにした場合には、斯かる保護フィルムは不要である。
また、前記前板部3の外面側には、汚物吸引用ホースの接続口3Aと、洗浄水供給用ホースの接続口3Bと、送風用ホースの接続口3C、並びにセンサーコード接続口3Dが設けられている。
また、前記装着固定部材12は、布等の柔軟な素材をもって装着者の臀部から腹部を包み込むに足りる長さを有する帯状となすと共に、長さ方向の両端部に、止着位置を変更できる適宜の止着部材13を設け、更に、長さ方向の中央部に、装着者の臀部より広い適度の弾性のパッド部14を設けると共に、該パッド部14の前端中央部に凹部14Aを設け、該凹部14A内に前記排泄物受けカップ5の底板部2を着脱自在に固定している。
尚、上記止着部材13としては、面ファスナーが好ましく、装着固定部材12の長さ方向の一方側の端部にはフック側の面ファスナー13Aを、またもう一方の側の端部にはループ側の面ファスナー13Bを縫着している。また、前記パッド部14の凹部14A内に排泄物受けカップ5の底板部2を固定する手段としては、面ファスナーを用いる手段が好ましい。そして、装着固定部材12は前記排泄物受けカップ5とは別体で、夫々を自由に分離することができるから、夫々を切り離して清掃や交換を行うことができるものである。その他、図において15は連結ホースを纏めて包む補助カバーである。
図6は、排泄物受け具の装着方法の説明図である。排泄物受け具1を要介護者に装着するときには、図5に示す手順に従って行う。尚、装着する前に装着者Pの陰毛の剃毛を行うことが望ましい。先ず、図6(A)に示す如く、排泄物受けカップ5を装着者Pの腰の奥まで押し込む。このとき、受け皿状貯留部2Aが肛門の真下に位置するようにする。次に、図6(B)に示す如く、蓋部4を装着者の陰部を包み込むようにセットし、下腹部にフィットさせる。尚、このときには粘着力を利用して行う。そして、最後に、図6(C)に示す如く、装着固定部材12を装着者の臀部から腹部にかけて巻き回し、排泄物受けカップ5を固定するものである。そしてまた、その後介護用排泄物処理装置の各機器を作動させ、受け皿状貯留部2A内の排泄物を検知すると前記の通り洗浄、汚物吸引、送風を行うものである。
次に、本考案の実施形態に係る介護用排泄物処理装置の作用について説明を行う。先ず、要介護者が排泄を行うと、排泄物受け具1の排泄物検知センサ6がそれを検知し、制御ユニット215に信号が送られる。制御ユニット215は、排泄を検知した場合には、予め温水タンク211に溜めて所定の温度まで温められた温水を送水ポンプ212によって排泄物受け具1の排泄物受けカップ5の内部に供給して要介護者の股間の洗浄を行う。同時に、洗浄によって生じた汚水を吸引すべく排水用ポンプ214を駆動させて、排泄物受けカップ5の内部の汚水を吸出す。吸い出した汚水は、排水用ポンプ214を通過して更に汚水吐出管303に排出される。排水用ポンプ214は、予め汚水吐出管303内の汚水を天井方向の高さ分だけ揚水可能な性能を持たせているので、汚水は壁面内の汚水吐出管303内を垂直方向に揚水され、その後天井内の汚水吐出管303内を水平方向に圧送されて、最終的に下水管又は浄化槽まで排出される。要介護者の股間の洗浄が完了した場合には、温水の提供を停止する。次に、要介護者の股間の乾燥を行うために、送風用モータ213を駆動させて、排泄物受けカップ5の内部に送風を行う。排泄物受けカップ5の内部に送られた空気は、排水用ポンプ214によって吸い出して、排気管302から排出するようにしてもよい。介護用排泄物処理装置は、乾燥手順完了をもって一連の処理を終了する。
以上のように、本考案に係る介護用排泄物処理装置によれば、給排水装置に対して、排泄物受け具に対して洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、排泄物受け具内の汚水を汚物吸引用ホースを介して吸引するポンプ機能と筐体の外部に設置された汚水吐出管に対して汚水排出用ホースを介して汚水を圧送するポンプ機能を有する排水用ポンプとを備えるようにしたので、排泄物の洗浄を行った際に生じる汚水を給排水装置内部に溜めこむことなく汚水吐出管によって下水管や浄化槽等に直接排出することが可能となる。これにより、介護者の負担を軽減することが可能となり、また、臭気の漏れを気にする必要がなくなる。
また、排水用ポンプについて、汚水吐出管の垂直方向の高さによって決まる必要揚程と水平方向の延伸距離によって決まる必要圧送距離に対応可能な最大揚程と最大水平圧送距離を持つポンプを採用するようにすることで、壁面と天井に沿って汚水吐出管を配置したとしても汚水を問題なく揚水、圧送することが可能となる。介護用排泄物処理装置を介護施設や住居の一室に対して後付工事を行って設置する場合、汚水吐出管を床面に配置してしまうと要介護者の歩行の邪魔になるおそれがあるが、本考案によれば、壁面と天井に沿って配置した汚水吐出管であっても汚水を問題なく揚水、圧送可能な排水用ポンプを採用することで、要介護者の歩行を阻害する足元を避けて、壁面と天井に沿って汚水吐出管を配置することが可能となる。
なお、図1においては、汚水吐出管303の他に、給水管301と排気管302についても設置する例を用いて説明を行ったが、これに限定されるものではない。洗浄水の補給は必ずしも給水管302からである必要はなく、給水タンクに対して介護者が洗浄水を補給する手法であってもよい。逆に、給水管302から適温の温水の供給が可能な構成であるならば、給水管302から直接洗浄水供給用ホース202に対して温水を供給する構成であってもよい。この場合には、給水タンク209及び温水タンク211を設ける必要がなくなる。また、必ずしも排気管302を採用する必要はなく、汚水吐出管303から一緒に排気する構成であってもよい。
また、前記実施の形態においては、洗浄に利用した温水の量と汚水吐出管303から排出する汚水の量は同じものとして説明を行ったが、要介護者の股間の洗浄に必要な温水の量と、汚水吐出管303内部の汚水を十分に流し切るために必要な水量とには差がある場合がある。そこで、図1に破線で示すように、給水用タンク209から排水用ポンプ214に対して水を供給するためのホースを接続して、汚水吐出管303内部の汚水を十分に排出するために、給水用タンク209から排水用ポンプ214に対して水を供給するようにしてもよい。本考案のように、汚水吐出管303を壁面や天井に沿って延伸させるとその経路が長くなり、汚水を十分に流し切るために必要な水量も多くなることから、このような構成とすることで対応するようにしてもよい。
1 排泄物受け具
2 底板部
2A 受け皿状貯留部
3 前板部
3A 汚物吸引用ホースの接続口
3B 洗浄水供給用ホースの接続口
3C 送風用ホースの接続口
4 蓋部
4A 膨隆部
5 排泄物受けカップ
6 排泄物検知センサ
7 漏れ防止用のシリコンゴム
8 汚物吸引口
9 洗浄水噴射口
10 送風吹き出し口
11 通気小孔
12 装着固定部材
13 止着部材
14 パッド部
14A 凹部
200 給排水装置
201 筐体
202 洗浄水供給用ホース
203 送風用ホース
204 汚物吸引用ホース
205 洗浄水取水用ホース
206 排気用ホース
207 汚水排出用ホース
208 電磁弁
209 給水用タンク
210 送水ポンプ
211 温水タンク
212 送水ポンプ
213 送風用モータ
214 排水用ポンプ
215 制御ユニット
301 給水管
302 排気管
303 汚水吐出管
304 コネクタ

Claims (6)

  1. 要介護者の股間部に使用する排泄物受け具の排泄物受けカップの内部を洗浄水で洗浄し、洗浄によって生じた汚水を排泄物受け具から吸引する処理が可能な介護用排泄物処理装置における給排水装置であって、
    前記排泄物受け具に対して洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、
    前記排泄物受け具内の汚水を汚物吸引用ホースを介して吸引するポンプ機能と、筐体の外部に設置された汚水吐出管に対して汚水排出用ホースを介して汚水を圧送するポンプ機能を有する排水用ポンプと
    を備えることを特徴とする介護用排泄物処理装置における給排水装置。
  2. 前記排水用ポンプは、筐体の外部に設置された汚水吐出管の垂直方向の高さによって決まる必要揚程と水平方向の延伸距離によって決まる必要圧送距離に対応可能な最大揚程と最大水平圧送距離を持つポンプを採用した
    請求項1に記載の介護用排泄物処理装置における給排水装置。
  3. 前記排水用ポンプは、汚水に混じった固形物を粉砕してから送り出す機能を備えた排水圧送粉砕ポンプである
    請求項1又は2に記載の介護用排泄物処理装置における給排水装置。
  4. 要介護者の股間部に装着される排泄物受け具と、前記排泄物受け具に対して洗浄水を供給しかつ洗浄によって生じた汚水を排泄物受け具から吸引する処理を行う給排水装置と、給排水装置からの汚水を排出する流路としての汚水吐出管とを少なくとも含む介護用排泄物処理装置であって、
    前記給排水装置は、
    前記排泄物受け具に対して洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、
    前記排泄物受け具内の汚水を汚物吸引用ホースを介して吸引するポンプ機能と、筐体の外部に設置された汚水吐出管に対して汚水排出用ホースを介して汚水を圧送するポンプ機能を有する排水用ポンプとを備え、
    前記汚水吐出管は、
    前記給排水装置を設置する環境の壁面及び又は天井面に沿って延伸させるようにした
    ことを特徴とする介護用排泄物処理装置。
  5. 前記排水用ポンプは、前記汚水吐出管の垂直方向の高さによって決まる必要揚程と水平方向の延伸距離によって決まる必要圧送距離に対応可能な最大揚程と最大水平圧送距離を持つポンプを採用した
    請求項4に記載の介護用排泄物処理装置。
  6. 前記排水用ポンプは、汚水に混じった固形物を粉砕してから送り出す機能を備えた排水圧送粉砕ポンプである
    請求項4又は5に記載の介護用排泄物処理装置。
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