JP3217606U - 液体の漏れを測定できる装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体の漏れを測定できる装置の構造を提供する。【解決手段】熱伝導プレート100、一つのシェル200及び一つの流路構造300を含み、シェル200は、熱伝導プレート100の一面を覆い、流路構造300は、シェル200内に設置され、熱伝導プレート100とシェル200との間の周りに一つの循環室210を囲み、循環室210と隔離された一つの漏れ測定溝202を形成し、シェル200に循環室210と連通する一つの水の入口211及び一つの水の出口212を設置し、漏れ測定溝202内に一つの流体センサープローブ400が設置される。【選択図】図1
Description
本考案は、液体冷却システムにて使用する液体冷却熱伝達装置に関し、特に冷却液の漏れを検出でき液体の漏れを測定できる装置に関する。
高性能の電子装置の作動時には、通常大量な熱エネルギが発生する。ファンの風を送るだけでは、発生した熱エネルギを排除するのはパワー不足であるため、液体冷却放熱装置は、常に高性能の電子装置に応用されている。
現有の液体冷却放熱装置は、一般的に1つの水冷ヘッド及び水冷ヘッドに連通する循環ラインを含み、循環ライン内に作動流体を注入し、水冷ヘッドは電子装置内の発熱源と接触する。
作動流体は、水冷ヘッドを通過して熱源の熱交換を行うことで、発熱源が発生する熱エネルギを排除する。
このような、液体冷却放熱装置の構造は、特許文献1に開示されている。
しかしながら、一般的に、液体冷却放熱装置は、良好な熱交換効率を具備するが、最大の欠点は、作動流体の漏れが発生しやすい。
水冷ヘッドが直接発熱源(つまり電子部品)と接触するため、一旦作動流体が水冷ヘッドにおいて漏れた場合、電子部品にまで流れ、電子装置にダメージを与えてしまう。このことを鑑みて、更なる改善が必要であった。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、液体の漏れを測定できる装置を提供することを目的とする。
上述の目的を解決するために、本考案の一態様による液体の漏れを測定できる装置は、熱伝導プレート、一つのシェル及び一つの流路構造を含み、前記シェルは、前記熱伝導プレートの一面を覆い、前記流路構造は、前記シェル内に設置され、前記熱伝導プレートと前記シェルとの間の周りに一つの循環室を囲み、前記循環室と隔離された一つの漏れ測定溝を形成し、前記シェルに前記循環室と連通する一つの水の入口及び一つの水の出口を設置し、前記漏れ測定溝内に一つの流体センサープローブが設置される。
本考案によれば、液体の漏れを測定できる装置を提供することができる。
(第1実施例)
以下、本考案の構造と特徴および効果を、最良実施例と図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図3に示すのは、本考案の第1実施例を示す液体の漏れを測定できる装置である。
液体の漏れを測定できる装置に含まれるのは一つの熱伝導プレート100、一つのシェル200及び一つの流路構造300である。
本実施例において、本考案の液体の漏れを測定できる装置のシェル200は、熱伝導プレート100がシェル200の熱エネルギをアウトプットする面を覆う。
シェル200の外縁に一つの溝201が形成され、溝201は、循環室210を囲む。溝201内に一つのアウターシール241が嵌められる。
アウターシール241は、熱伝導プレート100とシェル200との間に挟まれることにより、熱伝導プレート100及びシェル200を密封する。
流路構造300は、シェル200内に設置され、流路構造300を介し、熱伝導プレート100とシェル200との間の周りに、一つの循環室210及び一つの漏れ測定溝202を形成する。
漏れ測定溝202は、循環室210と隔離した状態で循環室210の周りを囲む。尚、本考案はそれに限られず、流路構造300もまた循環室210を囲んで配列された複数の漏れ測定溝202を含むこともできる。
循環室210により、一つの作動流体30(水或いはその他の液体或いは気体)が通過し、熱伝導プレート100が熱エネルギをアウトプットする面と熱交換する。
シェル200に、循環室210と連通するとともに作動流体30が循環室210に流れ入る一つの水の入口211と、作動流体30が循環室210から流れ出る一つの水の出口212とが設けられている。
作動流体30は、水の出口212から循環室210に流れ出た後、温度が下がり、再び水の入口211を通って循環して循環室210に流れ入る。
尚、本考案は、この構造に限られず、作動流体30が水の出口212を通過して循環室210から流れ出た後、逆流せずに直接排出する構造であっても構わない。
本実施例において、流路構造300は、相互に間隔を空けて配列設置された複数のフィン310と、複数のフィン310を囲むリング壁320とを含んでいる。
フィン310は、水の入口211と水の出口212との間に配列される。各フィン310の縦方向は、熱伝導プレート100の表面に沿って延伸されている。
尚、本実施例において、各フィン310の最良の実施例として、いずれも一対となるよう配置され、且つそれぞれ熱伝導プレート100及びシェル200と接続されるサイド縁311a/311bを有する構造が挙げられる。
また、各フィン310の最良の実施例として、シェル200の内表面に突出するよう形成され、且つ横向きに熱伝導プレート100にまで突出されることにより、各サイド縁311a/311bが、それぞれ熱伝導プレート100及びシェル200にまで接続された構造が挙げられる。
また、本実施例において、熱伝導プレート100と流路構造300との間に、一つのインナーシール242が挟まれている。
インナーシール242は、循環室210の周りを囲む。漏れ測定溝202は、インナーシール242を囲む。このことにより、インナーシール242は、漏れ測定溝202及び循環室210を密封して分割する。
尚、リング壁320の最良実施例として、一つの溝321が設けられ、且つインナーシール242を該溝321内に嵌め、熱伝導プレート100及び流路構造300の間に挟まれた構造が挙げられる。
さらに、本実施例において、各フィン310の両端は、それぞれシェル200の内壁にある一つの接続端312aと、シェル200の内壁と互いに間隔を空けて配置された一つの分離端312bとを接続する。
フィン310の接続端312a及び分離端312bは、交互に配列され、それによりフィン310は、循環室210の内側において、水の入口211及び水の出口212の間に連通され、且つ熱伝導プレート100の表面に沿って迂回して延伸された単流路200を形成する。
作動流体30は、水の入口211を通過して循環室210に入り、流路構造300に沿って循環室210を流動して通過する。
作動流体30は、単流路220を通過して迂回し、熱伝導プレート100の表面を流れて熱交換を行う。その後、充分に熱伝導プレート100内の熱エネルギを吸収してから、作動流体30は再び水の出口212を通過して循環室210から排出され、熱エネルギを液体の漏れを測定できる装置から排出する。
本考案の液体の漏れを測定できる装置は、フィン310を介し、作動流体30を水の入口211から水の出口212にまで誘導し、作動流体30は流動して熱伝導プレート100を通過し、且つ熱伝導プレート100の熱交換を行うことで、熱伝導プレート100内の熱エネルギを作動流体30にまで伝えることができる。
一旦、循環室210で漏れが発生し(許容範囲内の本体内の少しの漏れ、或いは異常の漏れの可能性もある)、密閉状態が破壊されると、作動流体30が漏れ測定溝202に染み入る。
この際、アウターシール241は、作動流体30がなお熱伝導プレート100とシェル200との間を通過して液体の漏れを測定できる装置に染み出すのを阻止することができる。
漏れ測定溝202内に、少なくとも一つの流体センサープローブ400が設置され、流体センサープローブ400は、作動流体を検出し、且つ互いに対応するシグナルを送ることにより、対応する処理動作(例えば駆動の指示ランプが光る、或いは作動流体30をポンピングするポンプを遮断する)を行う。
尚、本実施例において、各流体センサープローブ400の最良実施例として、それぞれ導線を通過してシグナルを送るが、本考案はこれに限られない。各流体センタープローブ400もまた無線でシグナルを送ることができる。
本実施例において、漏れ測定溝202内において、最良実施例として、複数個の流体センサープローブ400が設置され、且つ流体センサープローブ400がそれぞれ循環室210の複数のサイドに配置されることにより、循環室210の各サイドの密閉状態を検出することができる。
(実施例2)
図4〜図6に示すのは、本考案の第二実施例が提供する液体の漏れを測定できる装置である。液体の漏れを測定できる装置は、一つの熱伝導プレート100、一つのシェル200及び一つの流路構造300を具備している。
シェル200は、熱伝導プレート100の熱エネルギをアウトプットする面を覆い、流路構造300は、シェル200内に設置される。且つ流路構造300は、熱伝導プレート100とシェル200との間を囲むことにより、一つの循環室210及び一つの漏れ測定溝202を形成する。
漏れ測定溝202は、循環室210を囲み、且つ循環室210と隔離されている。循環室210により、一つの作動流体30(水或いはその他の液体)が通過し、熱伝導プレート100が熱エネルギをアウトプットする面と熱交換を行う。
シェル200の上において、循環室210と連通され、作動流体30が循環室210内に流れ入る水の入口211及び、作動流体30が循環室210から流れ出る水の出口212が設けられている。
本実施例の構造は、第1実施例と相似しており、相同する箇所は再度言述せず、本実施例と第1実施例の異なる箇所を下記に記す。
本実施例において、各フィン310は、熱伝導プレート100の表面に突出して形成され、且つ横向きに延びてシェル200と接触する。
各フィン310の縦方向は、熱伝導プレート100の表面に沿って延伸され、且つ各フィン310の両端は、それぞれシェル200の内壁と互いに間隔を空けて配置される。
流路構造300は、更に複数のフィン310を囲むリング壁320を含み、リング壁320は、シェル200内を循環室210及び漏れ測定溝202に分割する。
フィン310は、循環室210内の周りに、それぞれ水の入口211と水の出口212との間と連通する複数の分流路230を形成する。
本実施例において、インナーシール242がリング壁320とシェル200との間に挟まれている。リング壁320の頂縁の最良実施例は、一つの溝321が設けられ、且つインナーシール242が溝内321に嵌められ、熱伝導プレート100と流路構造300との間に挟まれた構成が挙げられる。
作動流体30は、水の入口211を通過して循環室210に入り、且つ各分流路230を通過し、熱伝導プレート100の表面を流れることで、充分に熱伝導プレート100内の熱エネルギを吸収する。
そして、作動流体30は、再び水の出口212を通過して循環室210から排出され、熱エネルギを液体の漏れを測定できる装置から排出する。
一旦循環室210に漏れが発生した場合、漏れ測定溝202内の流体センサープローブ400は、循環室210から染み出す作動流体30を検出することができ、そして対応するシグナルを送ることで、対応する処理動作を行う。
尚、上述した第1実施例、第2実施例は、本考案の最良実施例であり、本考案の詳細な説明は本考案の範囲を制限するものではない。本技術に熟知する者が、本考案の範囲内にて変更や調整を行っても、本考案の重要な意義は失われず、本考案の範囲に含まれる。
20…発熱源
30…作動流体
100…熱伝導プレート
200…シェル
201…溝
202…漏れ測定溝
210…循環室
211…水の入口
212…水の出口
220…単流路
230…分流路
241…アウターシール
242…インナーシール
300…流路構造
310…フィン
311a/311b…サイド縁
312a…連接端
312b…分離端
320…リング壁
400…流体センサープローブ
30…作動流体
100…熱伝導プレート
200…シェル
201…溝
202…漏れ測定溝
210…循環室
211…水の入口
212…水の出口
220…単流路
230…分流路
241…アウターシール
242…インナーシール
300…流路構造
310…フィン
311a/311b…サイド縁
312a…連接端
312b…分離端
320…リング壁
400…流体センサープローブ
Claims (9)
- 熱伝導プレート、一つのシェル及び一つの流路構造を含み、
前記シェルは、前記熱伝導プレートの一面を覆い、
前記流路構造は、
前記シェル内に設置され、
前記熱伝導プレートと前記シェルとの間の周りに一つの循環室を囲み、
前記循環室と隔離された一つの漏れ測定溝を形成し、
前記シェルに前記循環室と連通する一つの水の入口及び一つの水の出口を設置し、
前記漏れ測定溝内に一つの流体センサープローブが設置されたことを特徴とする液体の漏れを測定できる装置。 - 前記流路構造は、前記循環室内に互いに間隔を空けて配列設置された複数のフィンを具備し、
前記複数のフィンは、前記水の入口と前記水の出口との間に配列され、
各前記フィンの縦方向は、前記熱伝導プレートの表面に沿って延伸され、各前記フィンは、それぞれ前記熱伝導プレート及び該シェルと接続されていることを特徴とする請求項1に記載の液体の漏れを測定できる装置。 - 各前記フィンは、前記熱伝導プレートの表面から突出して形成され、且つ横向きに突出されて前記シェルに接触することを特徴とする請求項2に記載の液体の漏れを測定できる装置。
- 各前記フィンは、前記シェルの内表面から突出形成され、且つ横向きに突出されて前記熱伝導プレートに接触されていることを特徴とする請求項2に記載の液体の漏れを測定できる装置。
- 前記熱伝導プレートと前記流路構造との間に、一つのインナーシールが挟まれており、前記インナーシールは、前記循環室を囲み、
前記漏れ測定溝は、前記インナーシールを囲むことを特徴とする請求項1に記載の液体の漏れを測定できる装置。 - 前記シェルと前記流路構造との間に、一つのインナーシールが挟まれており、
前記インナーシールは、前記循環室を囲み、
前記漏れ測定溝は、前記インナーシールを囲むことを特徴とする請求項1に記載の液体の漏れを測定できる装置。 - 前記流路構造は、前記循環室を囲む一つのリング壁を具備し、
前記リング壁の頂縁に、一つの溝が設けられ、前記インナーシールが前記溝内に嵌められていることを特徴とする請求項5に記載の液体の漏れを測定できる装置。 - 前記流路構造は、前記循環室を囲む一つのリング壁を具備し、
前記リング壁の頂縁に、一つの溝が設けられ、前記インナーシールが前記溝内に嵌められていることを特徴とする請求項6に記載の液体の漏れを測定できる装置。 - 前記シェルの外縁に、一つの溝が形成され、
前記溝は、前記漏れ測定溝を囲み、
前記溝内に一つのアウターシールが嵌められ、
前記アウターシールは、前記熱伝導プレートと前記シェルとの間に挟まれることを特徴とする請求項1に記載の液体の漏れを測定できる装置。
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2018
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