JP3217123U - 切断装置 - Google Patents

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哲平 岡本
哲平 岡本
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【課題】操作性に優れた切断装置を提供する。
【解決手段】駆動源で生じる動力を用いて被切断物を切断するための切断装置10であって、駆動源で生じる動力により動作し、被切断物を切断する刃体20、30と、駆動源で生じる動力を刃体20、30に伝達する動力伝達機構40と、を備えており、刃体20、30は、長手方向に延びる基部21、31と、基部21、31から長手方向と直交する第1方向に延びる刃部25、35と、を有しており、動力伝達機構40は、刃体20、30の基部21、31の長手方向における中央部に沿って設けられている。
【選択図】図2

Description

本考案は、切断装置に関する。
従来から、駆動源で生じる動力を用いて被切断物を切断するための切断装置が知られている。このような切断装置が、例えば、特許文献1の刈払機で提案されている。
特許文献1の刈払機は、切断装置を備えており、当該切断装置は、互いに厚み方向に重ねられた一対の刃体と、駆動源で生じる動力を前記一対の刃体に伝達する動力伝達機構と、を有している。一対の刃体は、それぞれ、長手方向に沿って延びる基部と、前記基部から前記長手方向と直交する第1方向に延びる複数の刃部と、を有したバリカン型に形成されている。動力伝達機構は、一対の刃体それぞれを互いに逆方向に往復動作させるように動力を伝達している。
特開2007−82498号公報
ところで、特許文献1で提案されている切断装置は、動力伝達機構の重心が長手方向に延びる刃体から離れた位置に存しているので、操作する際にバランスを保つことが困難になり得た。すなわち、特許文献1の動力伝達機構は、切断装置の操作性を向上させる余地があった。
そこで、本考案は、操作性に優れた切断装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本考案に係る切断装置は、駆動源で生じる動力を用いて被切断物を切断するための切断装置であって、前記駆動源で生じる動力により動作し、前記被切断物を切断する刃体と、前記駆動源で生じる動力を前記刃体に伝達する動力伝達機構と、を備えており、前記刃体は、長手方向に延びる基部と、前記基部から前記長手方向と直交する第1方向に延びる刃部と、を有しており、前記動力伝達機構は、前記刃体の基部の長手方向における中央部に沿って設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、動力伝達機構の重心が刃体の長手方向における中央部に沿って位置するようになる。その結果、操作性に優れた切断装置を提供することが可能となる。
前記動力伝達機構は、前記刃体を前記長手方向に沿って往復動作させる往復動作機構と、前記往復動作機構を収納するための筐体と、を備えており、前記往復動作機構は、前記筐体に設けられる開口から突出して前記刃体の基部に連結される連結部材を有しており、且つ、前記連結部材は、厚み方向において前記筐体に設けられる開口と重なる位置に、前記長手方向と前記第1方向とが交わる平面において回動する回転軸を有していてもよい。
上記構成によれば、往復動作機構を収納するための筐体に設けられる開口を小さくすることができるので、当該動力伝達機構の防塵性能を向上させることが可能となる。
前記刃体の刃部は、前記基部に対して前記長手方向に並列するように複数設けられており、且つ、各々が前記基部に対して着脱可能に設けられており、前記刃体に対してその厚み方向に重ねられている他の刃体をさらに備えており、前記他の刃体は、前記長手方向に延び、且つ、前記動力伝達機構に対して固定されている基部と、前記基部から前記長手方向と直交する第1方向に延びる刃部と、を有しており、前記刃体が動作することで、前記刃体の刃部と前記他の刃体の刃部とで前記被切断物を挟み切るように構成されていてもよい。
上記構成によれば、刃体のメンテナンス性を向上させることが可能となる。
前記刃体の基部は、前記第1方向において前記刃部が延びる側と反対側に突出しながら湾曲していてもよい。
上記構成によれば、刃体の長手方向における中央部に被切断物を寄せ集めながら切断することができるので、効率良く切断作業を行うことが可能となる。
本考案によれば、操作性に優れた切断装置を提供することができる。
本考案の実施形態に係る切断装置及びそれを備える刈払機の外観斜視図である。 本考案の実施形態に係る切断装置の平面図である。 本考案の実施形態に係る切断装置が備える動力伝達機構の図2に示すIII−III線に沿った断面図である。 本考案の実施形態に係る切断装置が備える動力伝達機構の図2に示すIV−IIV線に沿った断面図である。 本考案の実施形態に係る切断装置が備える動力伝達機構の分解斜視図である。 本考案の実施形態に係る切断装置の変形例を示す平面図である。
以下、本考案の実施形態に係る切断装置及びそれを備える刈払機について図面を参照して説明する。なお、本実施形態によって本考案が限定されるものではない。また、以下では、全ての図を通じて、同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(刈払機150)
図1は、本実施形態に係る切断装置及びそれを備える刈払機の外観斜視図である。図1に示すように、本実施形態に係る切断装置10は、刈払機150に取り付けて用いられる。刈払機150は、長手寸法を有する操作杆152と、操作杆152の基端部に設けられる原動機154(駆動源)と、を備えている。
また、刈払機150は、操作杆152の長手方向における中央部に設けられる肩掛けバンド156と、同長手方向における肩掛けバンド156が設けられる部分よりも先端側に設けられる操作ハンドル158と、操作杆152の先端部に設けられる本実施形態に係る切断装置10と、をさらに備えている。そして、刈払機150は、切断装置10を操作杆152内に設けられた駆動軸(図示せず)に連結するためのギヤボックス160をさらに備えている。
(原動機154)
原動機154は、エンジン又は電動モータ等で構成されている。原動機154で生じる動力は、操作杆152内に設けられた駆動軸(同前)及び後述する動力伝達機構40を介して上刃体20に伝達される。そして、刈払機150は、上刃体20が動作することで、上刃体20の刃部25と下刃体30の刃部35とで草木など(被切断物)を挟み切るように構成されている。
(切断装置10)
図2は、本実施形態に係る切断装置の平面図である。図2に示すように、本実施形態に係る切断装置10は、原動機154で生じる動力により動作し、後述する下刃体30(他の刃体)と協働して草木などを挟み切る上刃体20と、原動機154で生じる動力を上刃体20に伝達する動力伝達機構40と、を備えている。
以下の説明で左右方向とは、図2において紙面を横向きとしたきの左右方向のことである。なお、当該左右方向は、上刃体20及び下刃体30それぞれの長手方向とも称する。また、以下の説明で前後方向とは、図2において紙面を横向きとしたときの上下方向のことである。なお、当該上下方向は、上刃体20及び下刃体30それぞれの第1方向とも称する。また、以下の説明で上下方向とは、図2において紙面の手前側と奥側を結ぶ方向のことである。
(上刃体20)
上刃体20は、長手方向に延びる基部21(以下「上刃基部21」と称する)と、上刃基部21から長手方向と直交する第1方向の前側に延びる刃部25(以下「上刃刃部25」と称する)と、を有している。
上刃基部21には、長手方向に並列するように6つの固定孔が穿設されている。また、上刃基部21の長手方向における中央部には、左右方向に延びる長孔が穿設されている。当該長孔は、後述するコンロッド基部81の基端部(すなわち、後端部)に穿設されている固定孔と厚み方向において連通するように配されている。そして、連通したこれらの長孔及び固定孔に対して、6角ボルトとして構成される第1固定部材121が円環状に形成されたスペーサ121aを介して挿通されている。上記のようにして、上刃基部21及び後述するコンロッド80は、それぞれ、互いに固定されている。
上刃刃部25は、上刃基部21に対して長手方向に並列するように6つ設けられている。具体的には、6つの上刃刃部25は、それぞれ、その基端部(すなわち、後端部)の上面を上刃基部21の底面に当接されている。
また、6つの上刃刃部25の基端部には、それぞれ、固定孔が穿設されている。当該固定孔は、それぞれ、上刃基部21に穿設された固定孔と厚み方向において連通するように配されている。そして、連通したこれらの固定孔に対して、第2固定部材122が挿通されている。なお、見た目の煩雑さを避けるため、最も右端に位置する第2固定部材122にのみ符号を付し、その他の第2固定部材122の符号については省略してある。後述する第3固定部材123及び第4固定部材124についても同様である。
上記のようにして、6つの上刃刃部25は、それぞれ、左右方向と前後方向(長手方向と第1方向)とが交わる平面において、第2固定部材122を回転軸として回動できるように、上刃基部21に対して設けられている。そして、第2固定部材122を取り付けたり取り外したりすることで、6つの上刃刃部25は、それぞれ、上刃基部21に対して着脱可能に設けられている。
6つの上刃刃部25は、それぞれ、その先端部が刃先に向かうに連れて左右寸法が小さくなるように形成されている。当該先端部それぞれの左右両端部は被切断物を切断することができるように鋭利に形成されている。
上刃刃部25の左右方向における中央部には、他の固定孔が穿設されている。当該他の固定孔は、下刃体30に穿設されている他の固定孔と厚み方向において連通するように配されている。そして、連通したこれら他の固定孔に対して、第3固定部材123が挿通されている。
上記のようにして、6つの上刃刃部25は、それぞれ、左右方向と前後方向(長手方向と第1方向)とが交わる平面において、第3固定部材123を回転軸として回動できるように、下刃体30に対して設けられている。そして、第3固定部材123を取り付けたり取り外したりすることで、6つの上刃刃部25は、それぞれ、下刃体30に対して着脱可能に設けられている。
(下刃体30)
下刃体30は、長手方向に延びる基部31(以下「下刃基部31」と称する)と、下刃基部31から長手方向と直交する第1方向の前側に延びる刃部35(以下「下刃刃部35」と称する)と、を有している。
下刃刃部35は、下刃基部31に対して前記長手方向に並列するように7つ設けられている。具体的には、7つの下刃部35は、それぞれ、その基端(すなわち、後端)が下刃基部31の前端と一体的に形成されている。そして、平面視において、左右方向に隣接している2つの下刃刃部35の間隙それぞれに、1つの上刃刃部25が位置するように配されている。
また、下刃基部31には、2つの固定孔が穿設されている。当該2つの固定孔は、それぞれ、後述するアンダープレート95に穿設された固定孔と厚み方向において連通するように配されている。そして、連通したこれらの固定孔に対して、第4固定部材124が挿通されている。2つの第4固定部材124は、それぞれ、上側から挿通されるボルト124aと、下刃基部31の底面に当接してボルト124aが螺合されるナット124bとを有している。
上記のようにして、下刃体30は、アンダープレート95に対して動作できないように固定されている。そして、第4固定部材124を取り付けたり取り外したりすることで、下刃体30は、アンダープレート95に対して着脱可能に設けられている。
7つの下刃刃部35は、それぞれ、その先端部が刃先に向かうに連れて左右寸法が小さくなるように形成されている。7つの下刃部35のうちで左右方向の中央部に位置する5つの下刃部35それぞれの先端部の左右両端部は、被切断物を切断することができるように鋭利に形成されている。また、7つの下刃部35のうちで左右方向の両端部に位置する2つの下刃部35それぞれの先端部の内側端部は、被切断物を切断することができるように鋭利に形成されている。
(ベースプレート36及びUボルト37)
切断装置10は、操作杆152の先端部の下側に沿うようにして配されるベースプレート36と、当該ベースプレート36に固定されるUボルト37と、を備えている。
ベースプレート36は、左側に向かうに連れて下側に傾斜する平板状の第1部分36aと、当該第1部分の左端縁から屈曲して左右方向と前後方向とが交わる平面において左側に延びる平板状の第2部分36bとを有している。当該第1部分36aの右端部にUボルト37が固定されている。
ベースプレート36の第2部分36bの左端部は、アッパケース55の右前部の上面側に配されている。また、当該第2部分36bの左端部には、2つの固定孔が穿設されている。当該2つの固定孔には、ロアケース50とアッパケース55とを互いに固定するための後述する7つの第7固定部材127のうちの2つが挿通されている。上記のようにして、ベースプレート36は、アッパケース55の上面側でロアケース50の右前部に対して固定されている。
Uボルト37は、U字状を逆にした状態における2つの下端部それぞれの外面に螺子溝が形成されている。当該2つの下端部それぞれがベースプレート36の第1部分36aの上端部に穿設されている貫通孔に挿通されている。そして、当該2つの下端部それぞれは、ベースプレート36を厚み方向に挟み込むように、ナットとして構成される第5固定部材125を螺合されることで、当該ベースプレート36に対して固定されている。
操作杆152は、その先端部がベースプレート36の第1部分36aとUボルト37とにより形成される挿通孔に挿通され、且つ、ギヤボックス160を介してベースプレート36の第2部分36bの左側に配される後述するアタッチボルト65に取り付けられる。これにより、ベースプレート36及びUボルト37は、操作杆152の前後方向及び上下方向の動作を規制している。
(動力伝達機構40)
図3は、本実施形態に係る切断装置が備える動力伝達装置の図2に示すIII−III線に沿った断面図である。また、図4は、同動力伝達装置の図2に示すIV−IV線に沿った断面図である。さらに、図5は、同動力伝達装置の分解斜視図である。
図3〜5に示すように、動力伝達機構40は、アンダーカバー45と、アンダーカバー45の上部に固定されるロアケース50と、ロアケース50の上部に固定されるアッパケース55と、アッパケース55の上部に固定されるロアホルダー60と、を備えている。アンダーカバー45とロアケース50とは、互いに3つの第6固定部材126を用いて固定されている。また、ロアケース50とアッパケース55とは、互いに7つの第7固定部材127を用いて互いに固定されている。
動力伝達機構40の主要部は、アンダーカバー45とロアケース50とを上下方向に重ねることで形成される内部空間、及びロアケース50とアッパケース55とを上下方向に重ねることで形成される内部空間において設けられている。以下においてその詳細について説明する。
(アタッチボルト65)
動力伝達機構40は、原動機154(駆動源)により回動するアタッチボルト65を備えている。アタッチボルト65は、円筒状に形成されており、その下端部には径方向に突出するアタッチボルト突部66が形成されている。アタッチボルト65の下端部は、アンダーカバー45の右後ろ部分に形成されている平面視円形状の嵌合凹部46に嵌合されている。
ここで、ロアケース50の右前部分に穿設されている平面視円形状の嵌合孔51と、アッパケース55の右前部分に穿設されている平面視円形状の嵌合孔56と、ロアホルダー60の中央部に穿設されている平面視円形状の嵌合孔61とは、それぞれ、上下方向において連通するように配されている。そして、連通したこれらの嵌合孔51、56、61に対して、ロアケース50の底面側からアタッチボルト65が挿通されている。
(ピニオンギヤ70)
動力伝達機構40は、ロアケース50の嵌合孔51の部分に配されるピニオンギヤ70を備えている。ピニオンギヤ70の下端部にはピニオンギヤ突部71が形成されている。当該ピニオンギヤ突部71の周縁部には複数の歯部が形成されている。また、ピニオンギヤ70には軸孔が穿設されており、当該軸孔にアタッチボルト65が挿通されている。
アタッチボルト突部66の上面とピニオンギヤ突部71の底面との間には、その軸孔にアタッチボルト65を挿通された状態で第1軸受け141が配されている。また、アッパケース55の嵌合孔56及びロアホルダー60の嵌合孔61それぞれの周縁部とピニオンギヤ70の上端との間には、その軸孔にアタッチボルト65を挿通された状態で第2軸受け142が配されている。
(スパーギヤ75)
ロアケース50とアッパケース55とを上下方向に重ねることで形成される内部空間には、ピニオンギヤ70と比較して大きな径寸法を有するスパーギヤ75が配されている。スパーギヤ75は、円板状に形成されており、ピニオンギヤ70に外接されている。スパーギヤ75の周縁部には複数の歯部が形成されており、当該複数の歯部は、ピニオンギヤ突部71の周縁部に形成された複数の歯部と互いに噛み合うように構成されている。また、スパーギヤ75の平面視における中央部には軸孔が形成されている。
スパーギヤ75の上面には、平面視において円形状のスパーギヤ突部76が突設されている。当該スパーギヤ突部76は、平面視においてスパーギヤ75の周縁部に殆ど内接するような態様で形成されている。なお、このように殆ど内接するような態様ではあるが、平面視において、スパーギヤ突部76とスパーギヤ75の周縁部との間には、後述するコンロッド輪状部86の後端部が配されるための僅かな間隙が存している。また、当該スパーギヤ突部76は、平面視においてスパーギヤ75の軸孔が殆ど内接するような態様で形成されている。
スパーギヤ75の軸孔にはシャフト78が挿通されている。また、シャフト78の下端部には第3軸受け143が配されており、且つ、シャフト78の上端部には第4軸受け144が配されている。後述するスラストプレート90は、上下方向においてスパーギヤ75と第4軸受け144との間に配されている。シャフト78の下端は、ロアケース50の底板の内面における中央部に当接又は近接している。また、シャフト78の上端は、アッパケース55の天板の内面における中央部に当接又は近接している。
シャフト78は、ロアケース50とアッパケース55とを上下方向に重ねることで形成される内部空間の平面視における中央部に配されている。また、平面視においてシャフト78の左右方向の位置は、上刃基部21の左右方向における中央部と同じ位置である。これにより、動力伝達機構40は、上刃基部21の長手方向における中央部に沿って設けられている。
(コンロッド80)
ロアケース50とアッパケース55とを上下方向に重ねることで形成される内部空間には、スパーギヤ75の上側にコンロッド80(連結部材)がさらに配されている。コンロッド80は、前後方向に延びるコンロッド基部81と、コンロッド基部81の前端部に一体的に形成されるコンロッド輪状部86と、を有している。コンロッド輪状部86は、ロアケース50とアッパケース55とを上下方向に重ねることで形成される動力伝達機構40を収納するための筐体(以下「動力伝達機構40の筐体」と称する)の内部空間に配されている。また、コンロッド基部81は、動力伝達機構40の筐体の前側部に形成される開口(以下「動力伝達機構40の筐体に設けられる開口」と称する)から前方へと突出して配されている。
コンロッド基部81の基端部(すなわち、前端部)には、平面視円形状の固定孔が穿設されている。上記したように、当該固定孔は、厚み方向において上刃基部21に穿設された前後方向に延びる長孔と連通するように配されている。そして、連通したこれらの長孔及び固定孔に対して、6角ボルトとして構成される第1固定部材121が円環状に形成されたスペーサ121aを介して挿通されている。
なお、第1固定部材121の下端部は、コンロッド基部81よりも下方に位置している。そして、当該第1固定部材121の下端部には、ナット121cが螺合されている。当該ナット121cは、コンロッド基部81の底面に当接している。
上記のようにして、コンロッド80は、上刃基部21に穿設された長孔の第1固定部材121に対する余剰分だけ僅かに前後方向に移動することが可能な状態で、上刃基部21に対して固定されている。
コンロッド基部81のうちコンロッド輪状部86側の部分(すなわち、後端部分)には、平面視円形状の他の固定孔が穿設されている。当該他の固定孔は、ロアケース50に穿設されている固定孔と上下方向に連通するように配されている。そして、連通したこれらの固定孔には、リベットピンとして構成される第8固定部材128が挿通されている。これにより、コンロッド80は、左右方向と前後方向が交わる平面において回動可能な状態でロアケース50に対して固定されている。
ここで、第8固定部材128は、厚み方向において動力伝達機構40の筐体に設けられる開口と重なる位置に設けられている。これにより、コンロッド80は、厚み方向において動力伝達機構40の筐体に設けられる開口と重なる位置に、左右方向と前後方向(長手方向と第1方向)とが交わる平面において回動する回転軸(すなわち、第8固定部材128)を有している。
なお、コンロッド基部81に穿設された他の固定孔(すなわち、第8固定部材128が挿通される固定孔)の縁部は、左右方向に沿った寸法がコンロッド基部81の他の部分と比較して大きく形成されている。
また、第8固定部材128の頭部を囲繞するようにガスケット128aが設けられている。ガスケット128aは、左右方向に延びる直方体状の基部と、当該基部の左端部から下方へと突出してその下端部がロアケース50の篏合凹部に篏合される直方体状の左端突部と、当該基部の右端部から下方へと突出してその下端部がロアケース50の篏合凹部に篏合される直方体状の右端突部と、を有している。
当該基部の底面と当該左端突部の右側面と当該右端突部の左側面とにより囲繞される空間に第8固定部材128の頭部が配されている。上記のようにガスケット128aを設けることで、動力伝達機構40の筐体に設けられる開口を、コンロッド基部81が挿通される部分を除いて塞ぐことができる。これにより、動力伝達機構40の防塵性能を向上させることが可能となる。
コンロッド輪状部86は、貫通孔87が穿設されることで輪状に形成されている。当該貫通孔87は、平面視において前後方向に延びる左端縁及び右端縁と、当該左端縁の前端と当該右端縁の前端とを互いに結ぶように前方に突出しながら湾曲する円弧状の前端縁と、当該左端縁の後端と当該右端縁の後端とを互いに結ぶように後方に突出しながら湾曲する円弧状の後端縁と、を有している。当該貫通孔87は、スパーギヤ突部76が内接するように配されている。
(スラストプレート90)
ロアケース50とアッパケース55とを上下方向に重ねることで形成される内部空間には、コンロッド80の上側で且つ第4軸受け144の下側にスラストプレート90がさらに配されている。スラストプレート90は、コンロッド80の上方への移動を規制し、スパーギヤ突部76がコンロッド輪状部86の貫通孔87から抜け出ることを防止するために設けられている。
スラストプレート90は、円板状に形成されており、平面視における中央部に穿設されている軸孔にシャフト78が挿通されている。スラストプレート90の右前部分には、アタッチボルト65及びピニオンギヤ70が上下方向に通り抜けるための円弧状の切欠きが穿設されている。
(アンダープレート95)
アンダープレート95は、ベース部と、ベース部の前端縁から略上方に向けて突出したあとその上端縁からさらに前方に向けて屈曲する前端部と、を有している。
アンダープレート95のベース部は、その後端部に穿設された2つの固定孔が、ロアケース50に穿設された2つの固定孔と上下方向において連通するように配されている。このとき、アンダープレート95のベース部は、ロアケース50の下側に配されている。そして、連通したこれらの固定孔に対して、ロアケース50とアッパケース55とを互いに固定するための7つの第7固定部材127のうちの2つが挿通されている。
なお、当該2つの第7固定部材127は、上記ベースプレート36を固定するための2つとは異なる第7固定部材127である。そして、当該2つの第7固定部材127は、それぞれ、上側から挿通されるボルト127aと、アンダープレート95の底面に当接してボルト127aの下端部が螺合されるナット127bとを有している。このようにして、アンダープレート95は、ロアケース50に対して取り付けられている。
アンダープレート95の前端部は、その左端部に穿設された固定孔、及びその右端部に穿設された固定孔のそれぞれが下刃基部31に穿設された2つの固定孔と上下方向において連通するように配されている。そして、上記したように、連通したこれらの固定孔に対して、第4固定部材124が挿通されていることで、アンダープレート95に対して下刃体30が動作できないように固定されている。
(ロアホルダー60)
ロアホルダー60は、円板状に形成されており、平面視においてその中央部に円形状の軸孔が形成されている。当該軸孔には、アタッチボルト65の上端部が通されている。また、ロアホルダー60の底面には、上下方向において底面側からロアホルダー60を見たとき、前記軸孔を囲繞するように、円環状に形成された篏合突部が突設されている。当該篏合突部は、アッパケース55の右前部分に形成された篏合凹部に篏合されている。このようにして、ロアホルダー60は、アッパケース55に対して取り付けられている。
(切断装置10の動作態様)
切断装置10の動作態様について説明する。まず、原動機154(駆動源)で生じる動力によりアタッチボルト65が回動される。このとき、アタッチボルト65の軸孔に篏合されているピニオンギヤ70も回動される。ピニオンギヤ70が回動されると、ピニオンギヤ70に外接しているスパーギヤ75が回動される。
スパーギヤ75が回動されると、スパーギヤ突部76が回動される。そして、スパーギヤ突部76の回動により、当該スパーギヤ突部76が内接しているコンロッド輪状部86が左右方向に往復動作する。このように、スパーギヤ75の上面に平面視において円形状のスパーギヤ突部76が偏心して設けられていることで、当該スパーギヤ突部76及びそれに内接されるコンロッド輪状部86がカム機構(往復動作機構)として構成されている。
コンロッド輪状部86が左右方向に往復動作することで、それと一体的に形成されているコンロッド基部81も左右方向に往復動作する。このようにコンロッド80が左右方向に往復動作すると、コンロッド基部81の前端部に取り付けられている上刃基部21も左右方向に往復動作する。これにより、6つの上刃刃部25それぞれが、その刃先が隣接する2つの下刃刃部35の間の範囲内に概ね位置するように、第2固定部材122を回転軸として回動する。
上記のように、切断装置10は、6つの上刃刃部25それぞれが左右方向に往復動作(又は往復揺動)することで、上刃刃部25と下刃刃部35とで草木等の被切断物を挟み切るように構成されている。
(効果)
本実施形態では、動力伝達機構40は、上刃基部21の長手方向における中央部に沿って設けられている。これにより、動力伝達機構40の重心が上刃体20の長手方向における中央部に沿って位置するようになる。その結果、本実施形態に係る切断装置10は、操作性に優れている。
本実施形態では、コンロッド80は、動力伝達機構40の筐体に設けられる開口と上下方向(厚み方向)において重なる位置に、左右方向と前後方向とが交わる平面において回動する回転軸(すなわち、第8固定部材128)を有している。これにより、例えば、コンロッド80を左右方向に沿って往復動作させる場合と比較して、コンロッド80が挿通される前記開口を小さくすることが可能となる。したがって、草木等の被切断物や当該被切断物を切断する際に生じる粉塵などが動力伝達機構40の筐体内に進入してしまうこと抑制することができる。その結果、動力伝達機構40の防塵性能を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態では、コンロッド基部81に穿設された他の固定孔(すなわち、第8固定部材128が挿通される固定孔)の縁部は、左右方向に沿った寸法がコンロッド基部81の他の部分と比較して大きく形成されているので、上記防塵性能を向上させる効果をいっそう顕著にすることが可能となる。
また、本実施形態では、上刃刃部25は、上刃基部21に対して長手方向に並列するように6つ設けられており、且つ、当該6つの上刃刃部25は、それぞれ、上刃基部21に対して着脱可能に設けられている。これにより、例えば、傷んだ上刃刃部25のみを個別に取り外して修理や交換等を行うことができるので、上刃刃部25のメンテナンス性を向上させることが可能となる。
(変形例)
上記説明から、当業者にとっては、本考案の多くの改良や他の実施形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本考案を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本考案の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
図6は、上記実施形態に係る切断装置の変形例を示す平面図である。なお、本変形例に係る切断装置10´は、上刃基部21及び下刃基部31、コンロッド80、及び動力伝達機構40の筐体に設けられる開口の位置を除いて、上記実施形態に係る切断装置10と同様の構成を備えている。したがって、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図6に示すように、上刃基部21は、後ろ側(すなわち、前後方向(第1方向)において上刃刃部25が延びる前側と反対側)に突出しながら湾曲している。また、下刃基部31についても同様の形状を有している。これにより、上刃体20の長手方向における中央部に草木等の被切断物を寄せ集めながら切断することができるので、効率良く切断作業を行うことが可能となる。
また、本変形例では、動力伝達機構40の筐体に設けられる開口が、前記筐体の左側部を左右方向(すなわち、上刃体20及び下刃体30の長手方向)に沿って貫通するように設けられている。
そして、コンロッド基部81は、前記開口を通り抜けて左右方向に延びる第1部分と、当該第1部分の左端部から屈曲して前方向に延びる第2部分と、当該第2部分の前端部から屈曲して右方向に延びる第3部分と、を有している。そして、コンロッド基部81の第3部分の右端部が、第1固定部材121を用いて上刃基部21の長手方向における中央部に固定されている。
上記構成によれば、動力伝達機構40の筐体に設けられる開口が上刃体20及び下刃体30と対向しないように配されている。これにより、草木等の被切断物や当該被切断物を切断する際に生じる粉塵などが動力伝達機構40の筐体内に進入してしまうこと抑制することができる。これにより、動力伝達機構40の防塵性能を向上させることが可能となる。
上記実施形態及びその変形例では、上刃刃部25が上刃基部21に対して6つ設けられる場合について説明したが、これに限定されない。すなわち、上刃刃部25は、上刃基部21に対して1つ以上5つ以下設けられてもよいし、7つ以上設けられてもよい。また、これにあわせて、下刃刃部35の数も適宜変更することが可能である。
上記実施形態及びその変形例に係る切断装置10は、刈払機150に対して設けられる場合について説明したが、これに限定されない。例えば、切断装置10は、芝刈機や草刈機などに対して設けられてもよいし、或いは、他の機器に対して設けられてもよい。
10 切断装置
20 上刃体
21 上刃基部
25 上刃刃部
30 下刃体
31 下刃基部
35 下刃刃部
36 ベースプレート
37 Uボルト
40 動力伝達機構
45 アンダーカバー
46 嵌合凹部
50 ロアケース
51 嵌合孔
55 アッパケース
56 嵌合孔
60 ロアホルダー
61 嵌合孔
65 アタッチボルト
66 アタッチボルト突部
70 ピニオンギヤ
71 ピニオンギヤ突部
75 スパーギヤ
76 スパーギヤ突部
78 シャフト
80 コンロッド
81 コンロッド基部
86 コンロッド輪状部
87 貫通孔
90 スラストプレート
95 アンダープレート
121 第1固定部材
121a スペーサ
122 第2固定部材
123 第3固定部材
124 第4固定部材
125 第5固定部材
126 第6固定部材
127 第7固定部材
128 第8固定部材
128a ガスケット
141 第1軸受け
142 第2軸受け
143 第3軸受け
144 第4軸受け
150 刈払機
152 操作杆
154 原動機
156 肩掛けバンド
158 操作ハンドル
160 ギヤボックス

Claims (4)

  1. 駆動源で生じる動力を用いて被切断物を切断するための切断装置であって、
    前記駆動源で生じる動力により動作し、前記被切断物を切断する刃体と、
    前記駆動源で生じる動力を前記刃体に伝達する動力伝達機構と、を備えており、
    前記刃体は、長手方向に延びる基部と、前記基部から前記長手方向と直交する第1方向に延びる刃部と、を有しており、
    前記動力伝達機構は、前記刃体の基部の長手方向における中央部に沿って設けられていることを特徴とする、切断装置。
  2. 前記動力伝達機構は、前記刃体を前記長手方向に沿って往復動作させる往復動作機構と、前記往復動作機構を収納するための筐体と、を備えており、
    前記往復動作機構は、前記筐体に設けられる開口から突出して前記刃体の基部に連結される連結部材を有しており、且つ、
    前記連結部材は、厚み方向において前記筐体に設けられる開口と重なる位置に、前記長手方向と前記第1方向とが交わる平面において回動する回転軸を有している、請求項1に記載の切断装置。
  3. 前記刃体の刃部は、前記基部に対して前記長手方向に並列するように複数設けられており、且つ、各々が前記基部に対して着脱可能に設けられており、
    前記刃体に対してその厚み方向に重ねられている他の刃体をさらに備えており、
    前記他の刃体は、前記長手方向に延び、且つ、前記動力伝達機構に対して固定されている基部と、前記基部から前記長手方向と直交する第1方向に延びる刃部と、を有しており、
    前記刃体が動作することで、前記刃体の刃部と前記他の刃体の刃部とで前記被切断物を挟み切るように構成されている、請求項1又は2に記載の切断装置。
  4. 前記刃体の基部は、前記第1方向において前記刃部が延びる側と反対側に突出しながら湾曲している、請求項1乃至3のいずれかに記載の切断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020022788A1 (ko) * 2018-07-27 2020-01-30 민재식 핑거-바아형 예초기

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