JP3215813U - 毛髪成長を促進する被覆材 - Google Patents

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Abstract

【課題】毛髪成長を促進する被覆材を提供する。【解決手段】複数本の生物学的繊維11の交織からなる生物学的織物である毛髪成長を促進する被覆材1であって、当該生物学的繊維11は、重合体鞘材と、重合体鞘材内にドープ又は被覆された複数粒のドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子とを含む。生物学的織物11を載置及び支持するための基層と、生物学的織物11に結合し、生物学的織物に粘着性を付与するための粘着層とをさらに含む。本考案は、製造コストの低廉化に絶対的優位性を持っているほか、顕著な毛髪成長効果を奏する。更に、即時性のある毛髪増殖効能をもたらす。【選択図】図1

Description

本考案は、生物技術の技術分野に係り、特に、毛髪成長を促進する被覆材に関するものである。
毛髪の脱毛は、遺伝的要因、環境要因及び生理状態などの様々な要因が複雑に絡まって生じると考えられている。環境汚染物の増加及び生活によるストレスの蓄積に伴って発生する毛髪の脱毛は、数多くの中年男性にとっては避けられない悩みとなっている。
現在、例えば、ロゲインやプロペシア(登録商標)などのような多種の育毛用製品が市場に販売されている。ロゲインは、なかなかよい臨床効果を有するものの、依然として半数近くの使用者がロゲインを使用した後でも、細くて短い毛髪しか育たないという欠点を解消することはできなかった。一方、プロペシアは、髪量を増加させる効能を有するものの、1年間の使用後にその増髪効果が著しく低下する場合がある。
また、育毛用製品を使用する前に、必ず前記育毛用製品の使用により起こり得る副作用を念頭に置く必要があり、例えば、ロゲインの場合には、頭皮のかゆみ、視力障害、胸の痛み、血圧低下や性欲減退などのような副作用を誘発することが知られており、プロペシアの場合には、男性使用者への性欲低下、勃起障害や射精障害などの副作用を惹起することが知られている。
その一方で、市販の育毛用製品の価格があまりにも高価なために、禿げ頭の危機にさらされても、育毛用製品の購入になるべくお金をかけたくないと考える経済的な余裕がない使用者がいることも同時に考慮しなければならない重要点である。
このことから分かるように、育毛用製品の製造メーカーにとっては、如何にして製造工程の簡素化を図ってコストを安価に抑え、しかも使用を容易とする育毛用製品を提供するかが最も重要な課題となる。また、前記育毛用製品の販売価格をも一般の使用者に受け入れられる価格帯に設定する必要がある。
このため、本願の考案者は、極力研究発明した結果、遂に、本実用新案の考案である毛髪成長を促進する被覆材を研究開発して完成させた。
本考案の主要な目的は、毛髪成長を促進する被覆材を提供することである。配合が複雑で値段が高価な市販の育毛用組成物と異なり、本考案の考案者は、特に電界紡糸又は糸引き技術を利用して複数粒のドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子(MSN)を重合体材料と加工して複数本の生物学的繊維にしてから、製織設備で前記複数本の生物学的繊維を、本考案に係る毛髪成長を促進する被覆材としての生物学的織物に織成する。
従って、上記のような本考案の主要な目的を達成するために、本願の考案者は、前述の毛髪成長を促進する被覆材の一実施例を提供し、それは、複数本の生物学的繊維の交織からなる生物学的織物であり、かつ当該生物学的繊維は、重合体鞘材と、前記重合体鞘材内にドープ又は被覆された複数粒のドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子(MSN)とを含む。
また、上記のような本考案の主要な目的を達成するために、本願の考案者は、前述の毛髪成長を促進する被覆材の別の実施例を提供し、それは、複数本の生物学的繊維と複数本の(一般)繊維との交織からなる生物学的織物であり、かつ当該生物学的繊維は、重合体鞘材と、前記重合体鞘材内にドープ又は被覆された複数粒のドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子(MSN)とを含む。
本考案の毛髪成長を促進する被覆材は、市販の育毛用組成物と比較して、製造コストの低廉化に絶対的優位性を持っている。このほか、本考案の毛髪成長を促進する被覆材を7日間連続使用した後、ヌードマウスの頭部に顕著な毛髪成長効果を奏することが実験結果からも証明されている。
毛髪成長の効果を表現するために、市販の育毛用組成物を少なくとも4カ月間にわたって長期使用する必要があるのに対し、本考案の毛髪成長を促進する被覆材は、即時性のある毛髪増殖効能をもたらすことが明らかである。
本考案に係る毛髪成長を促進する被覆材の第1実施例を示す模式的斜視図である。 生物学的繊維を示す断面図である。 生物学的繊維の製造工程を示す模式図である。 生物学的繊維の製造工程を示す模式図である。 生物学的繊維の製造工程を示す模式図である。 本考案の毛髪成長を促進する被覆材の製造工程を示す模式図である。 本考案の毛髪成長を促進する被覆材の製造工程を示す模式図である。 本考案の毛髪成長を促進する被覆材の製造工程を示す模式図である。 ヌードマウスを示す画像写真である。 時間と体重との関係を示すデータ曲線図である。 動物実験が終了したヌードマウスの頭部皮膚組織切片を示す写真である。 正常ヌードマウスの頭部皮膚組織切片を示す写真である。 本考案の毛髪成長を促進する被覆材の第2実施例を示す模式的斜視図である。 本考案の毛髪成長を促進する被覆材の第3実施例を示す模式的斜視図である。 本考案の毛髪成長を促進する被覆材の第4実施例を示す模式的斜視図である。
本考案が提出した毛髪成長を促進する被覆材をより明瞭に記述するために、添付図面を参照しながら、本考案の好適な実施例を以下に詳述する。
図1は、本考案に係る毛髪成長を促進する被覆材の第1実施例を示す模式的斜視図である。図1を参照する。第1実施例において、本考案の毛髪成長を促進する被覆材1は、複数本の生物学的繊維11の交織からなる生物学的織物である。また、図2に示される生物学的繊維の断面図から分かるように、前述の生物学的繊維11は、重合体鞘材(polymer sheath)111と、複数粒のドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子(Mesoporous silica nanoparticles,MSN)112とを含み、その内、前述のドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子112は、化学式SiO :EuGdで表されるナノ粒子であり、かつそれが前記重合体鞘材111内にドープ又は被覆されている。特別に説明すべきことは、化学式中のx、yとzは、それぞれ重量百分率の値を示し、また、xが99wt%〜99.8wt%の間にあり、かつyとzが0.1wt%〜0.5wt%の間にある点である。
重合体鞘材111としては、本考案において、その種類や材質に特に制限はないので、前記重合体鞘材111は、ゼラチン/トリフルオロエタノールの複合鞘、ゼラチン/トリフルオロエタノール/ポリカプロラクトンの複合鞘、ゼラチン/トリフルオロエタノール/ポリ乳酸の複合鞘、ポリエステル(Polyester,PET)鞘、ポリウレタン(Polyurethane,PU)鞘、ポリ塩化ビニル(Poly(vinyl chloride),PVC)鞘、ポリプロピレン(Poly propylene,PP)鞘、及びポリアミド(Polyamide,PA)鞘のいずれか1種であってもよく、又はそれらのいずれか2種の組合せであってもよく、若しくはそれらのいずれか2種以上の組合せであってもよい。説明に値するのは、ゼラチン、ポリカプロラクトン(polycaprolactone,PCL)とポリ乳酸(Polylactic acid,PLA)は、いずれも生物分解性のある高分子重合体に属し、その他は、一般によく見られる人工合成高分子材料である。
(第1製造方法)
新型の毛髪成長を促進する被覆材1を取得するために、前記ドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子(MSN)112を予め準備する必要があり、以下のような製造工程を含むステップを用いて製造される。
(1)臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム(hexadecyl trimethyl ammonium bromide,cetyltrimethylammonium bromide,CTAB)を界面活性剤とし、水酸化ナトリウム(NaOH)を前記アルカリ金属化合物とし、両者を蒸留脱イオン水(distilled deionized water)中に加えた後に加熱攪拌する。
(2)順次にオルトケイ酸テトラエチル(Tetraethyl orthosilicate,TEOS)、塩化ユウロピウムと塩化ガドリニウムを上記のステップ(1)の溶液中に加え、全て加えた後に恒温で攪拌する。
(3)上記のステップ(2)に取得された溶液を遠心、洗滌と濾過する。
(4)上記のステップ(3)に取得された濾過沈澱物を乾燥させる。
(5)上記のステップ(4)に取得された乾燥沈澱物を焼成する。
上記のステップ(1)〜(5)によって化学式SiO :EuGdで表されるドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子112が製造し得られる。引き続き、前述の生物学的繊維11は、電界紡糸設備(electro−spinning equipment)で製造することができる。
図3A〜図3Bに示される生物学的繊維の製造工程の模式図を参照する。図3Aの模式図(a)に示すように、まず、ゼラチン原料11aと溶剤11bを反応ボトル2中に攪拌して混合する。その内、前述の溶剤11bは、2,2,2−トリフルオロエタノール(2,2,2−Trifluoroethanol,TFE)である。次に、図3Aの模式図(b)に示すように、前述のドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子112と蒸留脱イオン水を反応ボトル2中に加えて攪拌して混合する。引き続き、図3Bに示すように、反応ボトル2の溶液を紡糸装置3内に注入し、その内、前記紡糸装置3の下方箇所に収集装置4が設けられ、かつ前記収集装置4と前記紡糸装置3は同時に電圧発生装置5に電気的に接続される。
電界紡糸技術に精通する技術者が熟知しているように、前記電圧発生装置5を用いて高電圧を発生させて前記紡糸装置3に印加すれば、前記紡糸装置3によって溶液を細糸状に噴出させることができ、かつ噴出する細糸は、前記収集装置4に集中される。
図3Bに示される前記収集装置4が収集板であるので、複数本の生物学的繊維11を直接に集結させて本考案の毛髪成長を促進する被覆材1になることができる。説明に値するのは、図4に示される生物学的繊維の製造工程の模式図から分かるように、収集巻取りリールを前記収集装置4とする場合、巻納められた生物学的繊維11は、さらに製織設備を用いて前述の毛髪成長を促進する被覆材1に織成することができる点である。
(第2製造方法)
紡織技術に長年関わった技術者であれば分かるように、上記説明した第1製造方法は、電界紡糸設備を用いて複数本の生物学的繊維11が製造し得られ、そして製織設備で前述の生物学的繊維11をさらに本考案の毛髪成長を促進する被覆材1に織成する。第1製造方法との相違点は、第2製造方法では、糸引き設備で複数本の生物学的繊維11が製造し得られる点である。
図5A〜図5Cに示される本考案の毛髪成長を促進する被覆材の製造工程の模式図を参照する。図5Aにおいて、前述のドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子112が重合体モノマー溶液111a中に加えられて、重合と造粒製造工程を経た後、複数のプラスチックマスターバッチ6を取得する。図5Bにおいて、糸引き設備を用いて前記複数のプラスチックマスターバッチ6から複数本の生物学的繊維11に加工する。最後に、図5Cにおいて、製織設備を用いて前記複数本の生物学的繊維11を生物学的織物、即ち、本考案の毛髪成長を促進する被覆材1に織成する。
(実行可能性の検証)
本考案の毛髪成長を促進する被覆材1が、確かに毛髪成長を促進する効能を有することを証明するために、本願の考案者より関連の動物実験を完遂させた。動物実験を行う前に、予め電界紡糸設備で複数本の生物学的繊維11を製造しておき、かつ前記複数本の生物学的繊維11が、図3Bに示すような収集装置4(即ち、収集板)内に集結されて毛髪成長を促進する被覆材1になる。
動物実験において、6週齢のヌードマウス(BALB/c,female)計3匹を実験動物として用い、かつこれらのヌードマウスの体重が13gである。実験方法としては、面積1cmの毛髪成長を促進する被覆材1をヌードマウスの右大腿後側の臀部に貼付し、その内、前述の毛髪成長を促進する被覆材1は、2.5mgの前記ドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子(MSN)112を含む。動物実験を行う際に、毛髪成長を促進する被覆材1をヌードマウスの臀部の上に安定に吸着させるためには、毛髪成長を促進する被覆材1を貼付する前に、予めヌードマウスの臀部に少量の蒸留脱イオン水を滴下する。
特別に説明すべきことは、動物投与量と成人投与量は、米国食品医薬品局(Food and Drug Administration,FDA)が公告している人体体表面換算公式(Body Surface Area,BSA)に基づいて算出される。体重が60キログラム(kg)の成人を基準としてヒトへの1日当たり体重1kg当たりの推奨投与量(kg−bw/day)は、実験用ラット(rat)の6.2倍、実験用ハムスター(hamster)の7.4倍、実験用マウス(mouse)の12.3倍、及びウサギ(rabbit)の3.1倍に相当する。
図6は、ヌードマウスを示す画像写真である。図6において、A1、B1とC1は、それぞれ動物実験に用いる3匹のヌードマウス(BALB/c,female)を示す。また、吾人は、図6の画像写真から、本考案の毛髪成長を促進する被覆材1を7日間連続使用した後、ヌードマウスA1とヌードマウスB1の頭部には顕著な毛髪成長効果を奏することが観察される。また、刺激によって成長する毛髪を21日間維持したのち、ほんの僅かな脱毛しか認められなかった。一方、ヌードマウスC1では、本考案の毛髪成長を促進する被覆材1を12日間連続使用した後から、顕著な毛髪成長効果を現し始める。
さらに、本考案の毛髪成長を促進する被覆材1が生物体に対して悪影響を引き起こすかどうかを確認するために、本願の考案者は、ヌードマウスの体重を動物実験期間中、毎日測定して記録した。図7に示される時間と体重との関係のデータ曲線図によれば、吾人は、毛髪成長を促進する被覆材1の使用日数の増加につれて、3匹のヌードマウスの体重の著しい低下が観察されなかったことが分かる。
続いて、図8Aに示される動物実験が終了したヌードマウスの頭部皮膚組織切片の写真を参照する。それと同時に、図8Bに示される正常ヌードマウスの頭部皮膚組織切片の写真を参照する。図8Aと図8Bとを比較する。本考案の毛髪成長を促進する被覆材1を貼付したヌードマウスでは、深刻な頭部皮膚組織破壊あるいは炎症症状が見られなかったことが分かる。また、注意すべきことは、動物実験が終了したヌードマウスの頭部皮膚組織と正常ヌードマウスの頭部皮膚組織を比較したところ、両者には明らかな差異が見られなかった。このため、図7、図8Aと図8Bの実験データからは、本考案の毛髪成長を促進する被覆材1は、生物体に対して毒性反応やその他の悪影響を引き起さないことが証明されている。
図1と図2を参照する。上述した説明に開示される本考案の毛髪成長を促進する被覆材1の第1実施例は、複数本の生物学的繊維11で織成された1枚の生物学的織物である。それゆえ、前述の生物学的織物の貼付性を向上させるために、動物実験を行う際に、特別にヌードマウスの臀部に少量の蒸留脱イオン水を滴下する。織物の貼付性の向上を理由に、図9に示される本考案の毛髪成長を促進する被覆材の第2実施例の模式的斜視図のように、本考案の毛髪成長を促進する被覆材1の第2実施例は、前記生物学的織物に結合し、粘着性を付与するための粘着層12をさらに含む。一方、単純な生物学的織物は、比較的堅固ではなく、むしろ損壊し易いことを考慮した結果、第2実施例において、生物学的織物を載置するための1枚の基層10をさらに含む。
続いて、図10に示される本考案の毛髪成長を促進する被覆材の第3実施例の模式的斜視図を参照する。吾人は、図10から、前述の毛髪成長を促進する被覆材1の第3実施例が絆創膏の態様に設計され得ることが分かる。その内、複数本の生物学的繊維11の交織からなる生物学的織物が基層10の上に設置され、かつ粘着層12も前記基層10の上に形成される。特に、本考案の毛髪成長を促進する被覆材1の通気性を増大するために、第3実施例において、さらに基層10上に複数個の通気孔101が開設される。
続いて、図11に示される本考案の毛髪成長を促進する被覆材の第4実施例の模式的斜視図を参照する。図1と図11とを比較すると、上述した第1実施例と異なり、前述の毛髪成長を促進する被覆材1の第4実施例は、複数本の生物学的繊維11と複数本の繊維17との交織からなる生物学的織物であることが分かる。図2を参考すると、第1実施例と同様に、第3実施例における生物学的繊維11は、重合体鞘材111と、複数粒のドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子(Mesoporous silica nanoparticles,MSN)112とを含み、その内、前述のドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子112は、化学式SiO :EuGdで表されるナノ粒子であり、かつそれが前記重合体鞘材111内にドープ又は被覆されている。
紡織技術に精通する技術者であれば、かかる(一般)繊維17は、ゼラチン/トリフルオロエタノールの複合繊維、ゼラチン/トリフルオロエタノール/ポリカプロラクトンの複合繊維、ゼラチン/トリフルオロエタノール/ポリ乳酸の複合繊維、ポリエステル繊維、ポリウレタン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリプロピレン繊維、及びポリアミド繊維のいずれか1種であってもよく、又はそれらのいずれか2種の組合せであってもよく、若しくはそれらのいずれか2種以上の組合せであってもよいことが容易に推測できる。
また、注意すべきことは、第4実施例の生物学的織物は、生物学的繊維11と(一般)繊維17とで織成されるため、その製作コストは、第1実施例に比べてより安価なものとなる。しかしながら、強調すべき点は、第4実施例の生物学的織物を、さらに図9に示される前述の毛髪成長を促進する被覆材1の第2実施例、又は図10に示される前述の毛髪成長を促進する被覆材1の第3実施例のように加工して作成してもよい。
こうして、上記のように、本考案の毛髪成長を促進する被覆材の組成と効能を十分かつ明瞭に説明してきた。さらに、上記によれば、本考案は、下記の利点を有することが分かる。
(1)配合が複雑で値段が高価な市販の育毛用組成物と異なり、本考案の考案者は、特に電界紡糸又は糸引き技術を利用して複数粒のドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子(MSN)112を重合体材料と加工して複数本の生物学的繊維11になってから、製織設備で前記複数本の生物学的繊維11を、本考案に係る毛髪成長を促進する被覆材1としての生物学的織物に織成する。考えれば分かるように、市販の育毛用組成物と比較して本考案の毛髪成長を促進する被覆材1は、製造コストの低廉化に絶対的優位性を持っている。このほか、本考案の毛髪成長を促進する被覆材1を7日間連続使用した後、ヌードマウスの頭部に顕著な毛髪成長効果を奏することは実験結果からも証明されている。毛髪成長の効果を表現するために、市販の育毛用組成物を少なくとも4カ月間にわたって長期使用する必要があるのに対し、本考案の毛髪成長を促進する被覆材1は、即時性のある毛髪増殖効能をもたらすことは明らかである。
強調すべき点は、上記の詳細な説明は、本考案の実施可能な実施例を具体的に説明したものであり、本考案の権利範囲はこれらの実施例に限定されるものではなく、本考案の技術的精神を逸脱しない限り、その等効果実施又は変更は、なお、本願の実用新案登録請求の範囲内に含まれる点である。
1 毛髪成長を促進する被覆材
11 生物学的繊維
111 重合体鞘材
112 ドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子
11a ゼラチン原料
11b 溶剤
2 反応ボトル
3 紡糸装置
4 収集装置
5 電圧発生装置
111a 重合体モノマー溶液
6 プラスチックマスターバッチ
A1 ヌードマウス
B1 ヌードマウス
C1 ヌードマウス
12 粘着層
10 基層
101 通気孔
17 繊維

Claims (9)

  1. 複数本の生物学的繊維の交織からなる生物学的織物である毛髪成長を促進する被覆材であって、
    当該生物学的繊維は、重合体鞘材と、前記重合体鞘材内にドープ又は被覆された複数粒のドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子とを含むことを特徴とする、
    毛髪成長を促進する被覆材。
  2. 前記生物学的織物を載置及び支持するための基層と、前記生物学的織物に結合し、前記生物学的織物に粘着性を付与するための粘着層とをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の毛髪成長を促進する被覆材。
  3. 前記重合体鞘材は、ゼラチン/トリフルオロエタノールの複合鞘、ゼラチン/トリフルオロエタノール/ポリカプロラクトンの複合鞘、ゼラチン/トリフルオロエタノール/ポリ乳酸の複合鞘、ポリエステル鞘、ポリウレタン鞘、ポリ塩化ビニル鞘、ポリプロピレン鞘、及びポリアミド鞘のいずれか1種、又はそれらのいずれか2種の組合せ、若しくはそれらのいずれか2種以上の組合せであることを特徴とする、請求項1に記載の毛髪成長を促進する被覆材。
  4. 前記基層の上にさらに少なくとも1層の粘着層が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の毛髪成長を促進する被覆材。
  5. 前記基層上に複数個の通気孔の設計がなされていることを特徴とする、請求項2に記載の毛髪成長を促進する被覆材。
  6. 複数本の生物学的繊維と複数本の繊維との交織からなる生物学的織物である毛髪成長を促進する被覆材であって、
    当該生物学的繊維は、重合体鞘材と、前記重合体鞘材内にドープ又は被覆された複数粒のドープランタニド系金属中のメソポーラスシリカナノ粒子とを含むことを特徴とする、
    毛髪成長を促進する被覆材。
  7. 前記生物学的織物を載置及び支持するための基層と、前記生物学的織物に結合し、前記生物学的織物に粘着性を付与するための粘着層とをさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載の毛髪成長を促進する被覆材。
  8. 前記重合体鞘材は、ゼラチン/トリフルオロエタノールの複合鞘、ゼラチン/トリフルオロエタノール/ポリカプロラクトンの複合鞘、ゼラチン/トリフルオロエタノール/ポリ乳酸の複合鞘、ポリエステル鞘、ポリウレタン鞘、ポリ塩化ビニル鞘、ポリプロピレン鞘、及びポリアミド鞘のいずれか1種、又はそれらのいずれか2種の組合せ、若しくはそれらのいずれか2種以上の組合せであることを特徴とする、請求項6に記載の毛髪成長を促進する被覆材。
  9. 当該繊維は、ゼラチン/トリフルオロエタノールの複合繊維、ゼラチン/トリフルオロエタノール/ポリカプロラクトンの複合繊維、ゼラチン/トリフルオロエタノール/ポリ乳酸の複合繊維、ポリエステル繊維、ポリウレタン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリプロピレン繊維、及びポリアミド繊維のいずれか1種、又はそれらのいずれか2種の組合せ、若しくはそれらのいずれか2種以上の組合せであることを特徴とする、請求項7に記載の毛髪成長を促進する被覆材。
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