JP3215786U - 草刈鎌 - Google Patents

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田中 隆夫
隆夫 田中
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キンボシ株式会社
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Abstract

【課題】柄を握る手指が地面に接触することを防止して効率よく草刈作業ができるとともに、鎌体を作業者側に引くことなく安全に雑草を刈取ることができる草刈鎌を提供する。【解決手段】柄の先端に設けられた鎌体3からなる草刈鎌であって、鎌体3は、プレス加工した鋼板の両面の縁を研摩して形成された両刃の刃先4aを備えた刃部4と、柄の先端に差し込んで固定する差込部5と、刃部4と差込部5との間に折曲形成した段部6と、を有することを特徴とするものである。【選択図】図2

Description

本考案は、庭地や農地等の雑草を刈取るための草刈鎌に関する。
従来の草刈鎌は、柄の先端に刃体が取付けられたものであり、その刃体の刃先は、柄の長手方向に対して略直角方向に配設されるものであり、例えば、特許文献1に記載された発明には、刃体である略逆L字状に形成された略直角の鎌体1が開示されている。このような鎌体1を備えた草刈鎌は、鎌体1の刃先を雑草に当てた状態から鎌体1を作業者側に引くことによって、雑草等を効率よく刈取ることができる。
実公昭35−5809号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された考案などの草刈鎌において、雑草等の根本付近に鎌体1を当てて刈り取ろうとすると、柄を握った手指が地面に接触してしまうおそれがあり、効率よく草刈作業を行うことができない。また、雑草を刈り取るためには作業者側に略逆L字状の鎌体1を作業者側方向に引くことによって切れ味を発揮するために、鎌体の刃先等が誤って作業者の足などに接触して負傷するおそれがある。
したがって、本考案は、柄を握る手指が地面に接触することを防止して効率よく草刈作業ができるとともに、鎌体を作業者側に引くことなく安全に雑草を刈取ることができる草刈鎌を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本考案は、柄の先端に設けられた鎌体からなる草刈鎌であって、鎌体は、プレス加工した鋼板の両面の縁を研摩して形成された両刃の刃先を備えた刃部と、柄の先端に差し込んで固定する差込部と、刃部と差込部との間に折曲形成した段部と、を有することを特徴とする草刈鎌である。
また、上述した構成に加え、段部は、差込部と刃部とが連接するように略S字状に折曲形成されるとともに、差込部が緩やかな角度で上方に傾斜することを特徴とするものである。
また、上述した構成に加え、段部は、該段部の幅方向中央において段部の強度を保つための凸状のリブを備え、前記リブは、刃部と前記段部との折曲線近傍で徐々に広がる扇形の形状とすることを特徴とするものである。
また、上述した構成に加え、刃先は、刃先の基端から中間付近まで曲率の小さいほぼ直線状に形成されるとともに、刃先の中間付近から先端まで曲率の大きい円弧状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項1ないし3記載の考案によれば、緩やかな角度で上方に傾斜する差込部と刃部とが連接するように折曲形成された段部を介して差込部に柄を固定することで、従来の草刈鎌に比べて、柄を上方に傾斜させて配置することができ、柄を握った手指が地面に接触することを防止するとともに、雑草を根本付近から刈取ることができる草刈鎌を提供することが可能である。
請求項4記載の考案によれば、刃先の中間付近から先端までの曲率の大きい刃先部分によって、左から右に振ることでより雑草の根本付近をしっかりと巻き込みつつ、刃先の基端から中間付近までの曲率の小さいほぼ直線状の刃先部分によって、従来の略逆L字状の鎌体を備えた草刈鎌の引くことによる刃先の移動と同様になるため、作業者側に刃先を引くことなく作業者にとって安全に雑草を刈取ることが可能である。
本考案の実施形態に係る草刈鎌を示す斜視図である。 図1の鎌体のみの平面図である。 図1の鎌体のみの側面図である。 図1の草刈鎌の使用状態を示す(a)側面図、(b)刈取り始めの状態を示す平面図、(c)刈取り終了時の状態を示す平面図である。
(実施形態)
本考案の実施形態について図に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、柄2の先端に設けられた鎌体3からなる草刈鎌1であって、鎌体3は、プレス加工した鋼板の両面の縁を研摩して形成された両刃の刃先4aを備えた刃部4と、柄2の先端に差し込んで固定する差込部5と、刃部4と差込部5とが連接するように折曲形成された段部6と、を有するものである。また、この鎌体3の平面上には、刃先4aに対して一定の間隔を空けた中心付近に凹溝4bを設けることで、より鎌体3の強度を高めることが好ましい。
段部6は、図3に示すように鎌体3の側面からみて、緩やかな角度で上方に傾斜する差込部5と刃部4とが連接するように略S字状に折曲形成される。この段部6は、刃部4と近接する位置で折曲する第1折曲線6aと、差込部5のやや刃部4側で折曲する第二折曲線6bと、からなる折曲線を有するものであり、この第1折曲線6aは、刃部4が段部6から連続して湾曲する手前側に位置している。より具体的には、この段部6は、刃部4の平面に対して、第1折曲線6aにおいて約60度の角度で上方に向けて折曲されるとともに、第2折曲線6bにおいて刃部4の平面に対して約10度の角度で上方に向けて折曲されることが好ましい。これにより、緩やかな角度で上方に傾斜する差込部5が形成される。この段部6によれば、刃部4や差込部5などに捻り等を加えずに、使用者の手が地面等に触れないようにしている。
また、この段部6は、段部6の幅方向中央において、刃部4から差込部5にかけて、段部6の強度を保つため、その表面を凸状にしたリブ7を有する。このリブ7は、第1折曲線6aより刃部4側から第2折曲線6bより差込部5側にかけて形成され、第1折曲線6aの付近では徐々に幅広となる略扇形状とし、第2折曲線6bの付近では同一の所定幅とすることで、刃部4の湾曲に応じてより一層強度を高めることが可能である。
刃先4aは、図2に示すように、刃先4aの基端から中間付近まで曲率の小さいほぼ直線状に形成されるとともに、刃先4aの中間付近から先端まで曲率の大きい円弧状に形成されている。この刃先4aの基端から中間付近までの直線Yは、柄2の長手方向の中心軸Xに対して鈍角θ(例えば約125度)にすることが好ましい。
柄2は、図1及び図4に示すように、略円柱状の棒体からなり、その先端に鎌体3の差込部5を差し込みうる細溝が柄2の長手方向において中心軸Xに沿って形成され、該細溝に鎌体3の差込部5を差し込んだ状態において差込部5と棒体とをボルト等で固定し得るものである。
次に、上述した構成からなる草刈鎌1の使用状態を図4に基づいて説明する。
図4(a)は、作業者が雑草Wの根本付近に刃先4aを当接させた刈取り始めの状態を示している。このとき、差込部5と刃部4とが連接するように折曲形成された段部6と、この段部6に連続して上方に傾斜して形成された差込部5に柄2を固定することで、従来の草刈鎌に比べて、柄2を上方に傾斜させて配置することができ、柄を握る作業者の手指Fが、従来の草刈鎌に比べて、地面Gから離れるために、手指Fが地面Gに接触することを防止しながら雑草Wを根本付近から刈取ることが可能である。
また、図4(b)、(c)は、刃先4aを作業者側に引くことなく、作業者の前方付近で左右方向に振ることで雑草Wを刈取る状態を示している。このとき、刃先4aの中間付近から先端までの曲率の大きい刃先部分を左から右に振ることによって、雑草Wの根本付近をしっかりと巻き込みつつ、刃先4aの基端から中間付近までの曲率の小さいほぼ直線状の刃先部分によって刈取ることができ、刃先4aを作業者側に引くことなく安全に雑草Wを刈取ることが可能である。
したがって、上述した構成によって、柄2を握った手指Fが地面Gと接触することを防止しながら雑草Wを根本付近から効率よく刈取ることができるとともに、鎌体3を作業者側に引くことなく安全に雑草Wを刈取ることができる草刈鎌1を提供することが可能である。
1…草刈鎌、2…柄、3…鎌体、4…刃部、4a…刃先、4b…凹溝、5…差込部、6…段部、6a…第1折曲線、6b…第2折曲線、7…リブ、θ…角度、W…雑草、Y…直線、X…中心軸、F…手指、G…地面

Claims (4)

  1. 柄の先端に設けられた鎌体からなる草刈鎌であって、鎌体は、プレス加工した鋼板の両面の縁を研摩して形成された両刃の刃先を備えた刃部と、柄の先端に差し込んで固定する差込部と、刃部と差込部との間に折曲形成した段部と、を有することを特徴とする草刈鎌。
  2. 段部は、差込部と刃部とが連接するように略S字状に折曲形成されるとともに、差込部が緩やかな角度で上方に傾斜することを特徴とする請求項1に記載の草刈鎌。
  3. 段部は、該段部の幅方向中央において段部の強度を保つための凸状のリブを備え、前記リブは、刃部と前記段部との折曲線近傍で徐々に広がる扇形の形状とすることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の草刈鎌。
  4. 刃先は、刃先の基端から中間付近まで曲率の小さいほぼ直線状に形成されるとともに、刃先の中間付近から先端まで曲率の大きい円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の草刈鎌。
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