JP3215548U - 映像表示装置及び遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】奥行き感のある映像を表現することができる映像表示装置及び遊技機の提供。【解決手段】映像表示装置1は、第1表示領域21と、第2表示領域22と、に区分して映像を表示する映像表示手段2と、少なくとも一部が映像表示手段2で構成され、内部に映像表示空間3aが規定され、視認方向から映像表示空間3aを視認可能な収容ケース3と、収容ケース3に収容され、第1表示領域21に対面するように配置され、第1表示領域21の光を反射するとともに視認方向下流側からの光を透過させる第1反射ミラー4と、収容ケース3に収容され、第2表示領域22に対面するとともに視認方向に第1反射ミラー4と並列に配置され、第2表示領域22の光を反射するとともに視認方向下流側からの光を透過させる第2反射ミラー5と、映像表示空間3aに配置され、視認方向から視認可能なオブジェクト6と、を有している。【選択図】図1
Description
本考案は、映像表示装置及び遊技機に関し、特に奥行き感のある映像を表現する映像表示装置及び当該映像表示装置を搭載した遊技機に関する。
従来より、複数のハーフミラーと液晶表示部とを組み合わせることにより、奥行きのある映像を表示する多重映像表示装置が知られている(例えば、特許文献1)。液晶表示部は2つの領域に区画され、一の領域に描画された映像は第1ハーフミラーによって反射され、他の領域に描画された映像は第2ハーフミラーによって反射され、それらの映像を重ねることによって奥行のある映像を表現している。
また、画像表示面に対して傾斜した反射板を有する遊技機が知られている(例えば、特許文献2)。画像表示面を第1表示領域と第2表示領域とに区画し、第1表示領域に表示された映像を透過反射板で反射し第2表示領域に表示された映像を反射板で反射することにより、奥行きのある映像を表現している。
しかしながら、従来の多重映像表示装置及び遊技機では、液晶ディスプレイ等からの光を反射させることにより奥行のある映像を表現していたが、1枚の液晶ディスプレイの映像を2枚の反射板で反射させて奥行のある映像を表していたため、2段階の奥行しか表現することができなかった。また、遊技機では、使用者の遊技意欲を高めるために、より立体感及び臨場感のある映像表現が求められていた。
さらに、特許文献1に記載の多重映像表示装置では、第1ハーフミラー及び第2ハーフミラーに側面から光が入り込むことによって映り込みが発生し、表示される映像の一部が見辛くなっていた。
そこで、本考案は奥行き感のある映像を表現することができる映像表示装置及び遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本考案は、第1表示領域と、第2表示領域と、に区分して映像を表示する映像表示手段と、少なくとも一部が前記映像表示手段で構成され、内部に映像表示空間が規定され、視認方向から前記映像表示空間を視認可能な収容ケースと、前記収容ケースに収容され、前記第1表示領域に対面するように配置され、前記第1表示領域の光を反射するとともに視認方向下流側からの光を透過させる第1反射ミラーと、前記収容ケースに収容され、前記第2表示領域に対面するとともに前記視認方向に前記第1反射ミラーと並列に配置され、前記第2表示領域の光を反射し視認方向下流側からの光を透過させる第2反射ミラーと、前記映像表示空間に配置され、前記視認方向から視認可能なオブジェクトと、を有することを特徴とする映像表示装置を提供している。
このような構成によると、視認方向から見て第1反射ミラーに反射された映像と第2反射ミラーに反射された映像とを重ねて見るとともに映像表示空間に配置されたオブジェクトも同時に視認することができるため、より奥行き感及び臨場感のある映像を見ることができる。オブジェクトは、映像表示空間のどこに配置してもよく、複数のオブジェクトを配置することによって、段階的な奥行き感のある映像を演出することができる。第1反射ミラー及び第2反射ミラーは視認方向下流側の光を透過させるいわゆるハーフミラーであるため、オブジェクトを第1反射ミラーの視認方向下流側又は第2反射ミラーの視認方向下流側に配置したとしても、視認方向から視認することができる。これにより、映像表示手段の映像に応じて、オブジェクトを映像表示空間の任意の位置に配置することができる。また、映像表示空間は収容ケースによって区画されているため、外部からの光が映像表示空間に入ることを低減できる。これにより、外部の光が第1反射ミラー又は第2反射ミラーに反射して視認方向からの映像が見にくくなる映り込みを抑制することができる。収容ケースの少なくとも一部が映像表示手段で構成されているため、別途映像表示手段を備えるスペースが不要となり映像表示装置の小型化が可能となる。
また、前記オブジェクトは、光を発する発光素子と、前記視認方向から視認される映像を加飾するための加飾オブジェクトと、から構成され、前記発光素子の発光を制御する発光制御部をさらに有し、前記映像表示手段は、前記第1表示領域の映像及び前記第2表示領域の映像の少なくとも一方を、前記加飾オブジェクトの位置に基づいて前記第1表示領域及び/又は前記第2表示領域に表示することが好ましい。
このような構成によると、オブジェクトは発光素子と加飾オブジェクトとから構成されているため、映像表示手段の映像以上の多種多様な演出を行うことができる。また、映像表示手段は加飾オブジェクトの位置に基づいて映像表示領域に映像を表示するため、有体物である加飾オブジェクトと映像表示手段の映像とを融合させることにより、臨場感及び奥行き感のある映像演出を実現することができる。さらに、発光制御部が発光素子の発光を制御することにより、映像表示手段の映像に応じて発光素子を発光させることができる。ここでいう「加飾オブジェクトの位置に基づいて」とは、加飾オブジェクトの位置と映像表示領域に投影された映像の位置とを合わせることをいう。例えば、加飾オブジェクトがライブステージであって映像表示手段の映像がアイドルのライブ映像である場合には、映像表示手段は視認方向から見てアイドルがライブステージ上でライブを行っているような第1表示領域又は第2表示領域の位置にアイドルのライブ映像を表示する。一般的に、有体物であるオブジェクトの上に映像を重ね合わせる方法としてプロジェクションマッピングを用いることが考えられるが、それにはオブジェクトに投影するための機器であるプロジェクターが必要になるなどコストが増大してしまう。これに対し本考案によると、低コストでオブジェクト上に画像を投影したかのような奥行き感のある映像演出を実現することができる。
また、前記オブジェクトを可動させる可動手段をさらに有し、前記映像表示手段は、前記第1表示領域の映像及び前記第2表示領域の映像の少なくとも一方を、前記オブジェクトの位置に基づいて前記第1表示領域及び/又は前記第2表示領域に表示することが好ましい。
このような構成によると、オブジェクトが可動手段によって可動されるため、映像表示手段の映像に応じてオブジェクトを可動させることにより、オブジェクトの出現や消失など多様な演出が可能となる。また、映像表示手段はオブジェクトの位置に基づいて映像表示領域に映像を投影するため、有体物であるオブジェクトと映像表示手段の映像とを融合させることにより、臨場感及び奥行き感のある映像演出を実現することができる。
また、前記オブジェクトは、パチンコ玉と、前記パチンコ玉に対して光を照射する発光素子と、から構成され、前記パチンコ玉を前記映像表示空間に供給する玉供給部と、前記映像表示空間に供給された前記パチンコ玉を回収する玉回収部と、前記発光素子の発光を制御する発光制御部と、をさらに有し、前記映像表示手段は、前記第1表示領域の映像及び前記第2表示領域の映像の少なくとも一方を、前記パチンコ玉の状態に基づいて前記第1表示領域及び/又は前記第2表示領域に表示することが好ましい。
このような構成によると、発光素子の光がパチンコ玉に照射されるため、発光素子の色を変えることによりパチンコ玉の色を多様に表現することができる。第1反射ミラー及び第2反射ミラーによって反射された奥行き感のある映像とパチンコ玉との演出を組み合わせることにより、遊技機を使用する使用者の遊技意欲を高めることができる。また、映像表示手段はパチンコ玉の状態に基づいて映像表示手段に映像を表示するため、有体物であるパチンコ玉と映像表示手段の映像とを融合させることにより、臨場感及び奥行き感のある映像演出を実現することができる。
本考案の別の観点によると、上述の映像表示装置を搭載した遊技機を提供している。
本考案によれば、奥行き感のある映像を表現することができる映像表示装置及び遊技機を提供することができる。
本考案の第1の実施の形態による映像表示装置1を図1乃至図3に基づき説明する。図1に示すように前後上下左右方向を定義する。
映像表示装置1は、映像表示手段2と、収容ケース3と、第1反射ミラー4と、第2反射ミラー5と、複数のオブジェクト6と、から主に構成されている。映像表示装置1は、パチンコやパチスロなどの遊技機に搭載される映像表示装置1であって、前側から見ると、映像表示手段2の映像が第1反射ミラー4及び第2反射ミラー5に反射されて奥行のある映像を見ることができる。
映像表示手段2は液晶ディスプレイであって、図1に示すように、第1表示領域21と、第2表示領域22と、を有している。第1表示領域21と第2表示領域22とは、前後方向に隣接するように並列配置される。図1において、液晶ディスプレイの液晶面は映像表示手段2の下面に位置しているため、第1表示領域21及び第2表示領域22を点線で表し、液晶ディスプレイに表示される映像を模式的に示す。第1表示領域21にはアイドルのライブ映像である第1の映像21Aが表示され、第2表示領域22にはアイドルを部分的に拡大した映像である第2の映像22Aが表示されている。映像表示手段2は、薄型のディスプレイであって、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、発光ダイオードディスプレイ等を用いてもよい。
映像表示手段2は、図2に示すように、遊技機の制御装置10に電気的に接続されている。制御装置10は、制御部11と、記憶部12と、から構成される。制御部11は、映像表示手段2を制御する表示制御部13と、後述の発光素子を制御する発光制御部14と、を備えている。制御部11はCPU及びメモリなどから構成され、記憶部12に記憶されているオペレーティングシステムやプログラムをメモリ上にロードし、プログラムに含まれる様々な指令を実行する。表示制御部13は、映像表示手段2を第1表示領域21と第2表示領域22とに区画し,それぞれ同一の又は異なる映像を表示する。発光制御部14は、外部の発光制御回路7に接続されている。記憶部12は、オペレーティングシステムやプログラム等が記憶されるHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)から構成される。本考案を実行するためのプログラム及び各種データは、ホストコンピューター(サーバ)が備えている記憶媒体からネットワークを介して記憶部12に配信してもよい。
収容ケース3は略箱形状をなし、上部に映像表示手段2が配置されていて、オブジェクト6が載置される底面31と、映像表示手段2を支持する左右方向の側面32と、後部から立設し映像表示手段2を支持する後面33と、から構成される。換言すると、収容ケース3の上面に相当する部分は、映像表示手段2によって構成されている。側面32には、図示せぬミラー支持部が設けられていて、第1反射ミラー4及び第2反射ミラー5を保持している。収容ケース3の内部には、図3に示す視認方向Sから視認される略直方体の映像表示空間3aが規定されている。収容ケース3の前面には、図示せぬガラス又はアクリル製の透明板が設けられている。なお、遊技機に搭載する際には、透明板はなくてもよい。
第1反射ミラー4は、所定の割合で光を透過又は反射するハーフミラーであって、映像表示空間3a内に映像表示手段2に対して45°傾斜するように設置されている。第1表示領域21の第1の映像21Aは、図3の矢印D1で示すように、第1反射ミラー4によって一部が反射されて前方から第1表示領域21の映像を視認することができる。同時に、第1反射ミラー4は後方に位置するオブジェクト6及び第2反射ミラー5からの光を透過させる。換言すると、第1反射ミラー4は、視認方向S下流側からの光を透過させる。
第2反射ミラー5は、所定の割合で光を透過又は反射するハーフミラーであって、映像表示空間3a内に映像表示手段2に対して45°傾斜するように設置されている。第2表示領域22の第2の映像22Aは、図3の矢印D2で示すように、第2反射ミラー5によって一部が反射されて前方から第2表示領域22の映像を視認することができる。同時に、第2反射ミラー5は後方に位置するオブジェクト6を透過させる。換言すると、第2反射ミラー5は視認方向S下流側からの光を透過させる。
図3に示すように、視認方向Sから見て、第1の映像21Aは第1反射ミラー4によって反射されるとともに第2の映像22Aは第2反射ミラー5によって反射され、第1の映像21Aと第2の映像22Aとが重ねて表示されるため奥行きのある映像となる。このとき、第1反射ミラー4及び第2反射ミラー5はいずれもハーフミラーであるため、後方に位置しているオブジェクト6を透過させる。
オブジェクト6は映像表示空間3a内に配置され、フロントスピーカ61と、第1発光素子62と、フロントステージ63と、リヤステージ64と、第2発光素子65と、スクリーン66と、第3発光素子67と、から構成されている。フロントスピーカ61は、第1反射ミラー4の後方に左右方向に間隔を隔てて2つ配置されている。フロントスピーカ61は、音声を出力するスピーカを載置してもよく加飾オブジェクトとして模造品を載置してもよい。第1発光素子62は、LEDであってフロントスピーカ61の後面を照射するようにフロントスピーカ61の後方に配置される。フロントステージ63は、複数段からなるステージであって、リヤステージ64よりも低くなるように構成される。リヤステージ64は、断面をブラスト加工等により凹凸をつけた透明なアクリル板を複数積層することにより構成される。第2発光素子65は、LEDであってリヤステージ64の前方に配置される。第2発光素子65の光がリヤステージ64に照射され、アクリル板の断面で拡散することによりリヤステージ64の前側断面が発光する。スクリーン66及び第3発光素子67は、後面33に支持されている。フロントスピーカ61と、フロントステージ63と、リヤステージ64と、スクリーン66と、が本考案の加飾オブジェクトに相当する。
表示制御部13は、図1に示す第1の映像21Aのアイドルの映像が第1反射ミラー4によって反射された際、第1表示領域21においてあたかもアイドルがフロントステージ63の上に立っているような位置にアイドルを表示する。同様に、表示制御部13は、第2の映像22Aのアイドルの部分拡大の映像が第2反射ミラー5によって反射された際、第2表示領域22においてあたかも部分拡大の映像がスクリーン66に映し出されているような位置にアイドルの部分拡大映像を表示する。換言すると、表示制御部13は、フロントステージ63の位置に基づいて第1の映像21Aのアイドルの映像を第1表示領域21に表示し、スクリーン66の位置に基づいて第2の映像22Aのアイドルの部分拡大映像を第2表示領域22に表示する。
発光制御部14は、記憶部12に記憶されているプログラムに基づいて発光制御回路7に第1発光素子62、第2発光素子65、及び第3発光素子67を制御するための信号を送る。発光制御回路7は、制御装置10からの信号に基づいて第1発光素子62、第2発光素子65、及び第3発光素子67を制御する。これにより、映像表示手段2の映像と連動するかのように第1発光素子62、第2発光素子65、及び第3発光素子67の発光を制御することができる。
このような構成によると、視認方向Sから見て第1反射ミラー4に反射された映像と第2反射ミラー5に反射された映像とを重ねて見るとともに映像表示空間3aに配置されたオブジェクト6も同時に視認することができるため、より奥行き感のある映像を見ることができる。オブジェクト6は、映像表示空間3aのどの領域に配置してもよく、複数のオブジェクト6を配置することによって、段階的な奥行き感のある映像を演出することができる。第1反射ミラー4及び第2反射ミラー5は視認方向S下流側の光を透過させるいわゆるハーフミラーであるため、オブジェクト6を第1反射ミラー4の視認方向S下流側又は第2反射ミラー5の視認方向S下流側に配置したとしても、視認方向Sから視認することができる。これにより、映像表示手段2の映像に応じて、オブジェクト6を映像表示空間3a間の任意の位置に配置することができる。また、映像表示空間3aは底面31と側面32と後面33と映像表示手段2とによって閉塞されているため、外部からの光が映像表示空間3aに入ることを低減できる。これにより、外部からの光が第1反射ミラー4又は第2反射ミラー5に反射して視認方向Sからの映像が見にくくなる映り込みを抑制することができる。収容ケース3の少なくとも一部が映像表示手段2で構成されているため、別途映像表示手段2を備えるスペースが必要なくなり映像表示装置1の小型化が可能となる。
このような構成によると、オブジェクト6は複数の発光素子と加飾オブジェクトであるフロントスピーカ61と、フロントステージ63と、リヤステージ64と、スクリーン66と、から構成されているため、映像表示手段2の映像以上の多種多様な演出を行うことができる。また、映像表示手段2はフロントステージ63及びスクリーン66の位置に基づいて映像表示手段2の第1表示領域21及び第2表示領域22に映像を表示するため、有体物であるフロントステージ63及びスクリーン66と映像表示手段2の映像とを融合させることにより、臨場感及び奥行き感のある映像演出を実現することができる。さらに、発光制御部14が各発光素子の発光を制御することにより、映像表示手段2の映像に応じて各発光素子を発光させることができる。
このような構成によると、視認方向Sから見て第1発光素子62はフロントスピーカ61の後方に位置しているため、第1発光素子62が視認方向Sから直接視認されず、第1発光素子62が映像表示空間3aの演出の妨げとならない。また、第1発光素子62がフロントスピーカ61に対して光を照射することにより、視認方向Sから見てフロントスピーカ61を明確に認識することができ、より臨場感及び奥行き感のある映像演出を実現することができる。
次に、図4及び図5を参照して第2の実施の形態について説明する。上述の実施の形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。図4に示すように、前後上下方向を定義する。
第2の実施の形態による映像表示装置101は、映像表示手段2と、収容ケース3と、第1反射ミラー4と、第2反射ミラー5と、複数のオブジェクト106と、から構成される。収容ケース3の左右方向の両方の側面32には所定のタイミングで映像表示空間3a内にパチンコ玉161を供給する玉供給口132が形成され、底面31には映像表示空間3aからパチンコ玉161を回収する玉回収口131が形成されている。玉回収口131によって回収されたパチンコ玉161は、図示せぬ循環経路を通って再び玉供給口132から所定のタイミングで映像表示空間3aに供給される。玉供給口132は本考案の玉供給部に相当し、玉回収口131は本考案の玉回収部に相当する。
玉供給口132から供給されるパチンコ玉161は、図示せぬ傾斜経路を通って所定の速度まで加速され玉供給口132を通過するため、視認方向Sから見て放物線を描くようにして映像表示空間3aを通る。
オブジェクト106は、パチンコ玉161と、第1発光素子62と、回収部162と、第2発光素子65と、お面163と、を有している。第1発光素子62は、玉供給口132から映像表示空間3aに供給されたパチンコ玉161に光を照射する。回収部162は、中心部分に玉回収口131が形成された略皿形状をなし、玉回収口131から離間するにつれて上方に向かうように傾斜している。玉供給口132と玉回収口131との位置は前後方向にずれているため、玉供給口132から供給されたパチンコ玉161は、玉供給口132の周囲を回転し回収部162に所定時間滞在した後、玉回収口131に回収される。これにより、パチンコ玉161の映像表示空間3aの滞在時間が長くなるため、パチンコ玉161による演出効果を高めることができる。
お面163は、駆動モータ107によって回転軸164を中心に回転する。図4及び図5に示す状態では、お面163は視認方向Sから視認可能だが、駆動モータ107によってお面163が90°回転すると視認不能となる。お面163には目が表示されておらず、表示制御部13は、図5(a)に示すようにお面163が正面を向いた際、又はお面163が正面を向き且つ第2発光素子65が発光した際、図5(c)に示すように第2表示領域22におけるお面163の目の位置に、目163Aが動いているような映像を表示する。これにより、視認方向Sから見て図5(b)に示すように、お面163と第2反射ミラー5によって反射された目163Aの映像とが重なって合成され、あたかもお面163の目163Aが動いているような映像となる。駆動モータ107は、本考案の可動手段に相当する。
表示制御部13は、パチンコ玉161が玉供給口132から供給されたとき、第1表示領域21に予め記憶されているパチンコ玉161の放物線状の軌跡に沿って炎のエフェクト映像を表示する。視認方向Sから見て、パチンコ玉161と第1表示領域21の映像とが重なり、あたかもパチンコ玉161が燃えながら映像表示空間3aを飛んでいるように見える。
このような構成によると、お面163は薄い板状の部材であって駆動モータ107の回転駆動によって映像表示空間3aへの出現及び消失を演出しているため、オブジェクトを映像表示空間3a内に出現させた後に映像表示空間3aから退避させる構造と比較するとオブジェクトの退避スペースが不要となる。これにより、映像表示装置101の小型化が可能となる。
このような構成によると、お面163が駆動モータ107によって可動されるため、映像表示手段2の映像に応じてお面163を回転させることにより、お面163の出現や消失など多様な演出が可能となる。また、映像表示手段2はお面163の位置に基づいて第2表示領域22に目163Aを投影するため、有体物であるお面163と第2表示領域22に表示された映像の目163Aとを融合させることにより、臨場感及び奥行き感のある映像演出を実現することができる。
このような構成によると、第1発光素子62の光がパチンコ玉161に照射されるため、第1発光素子62の色を変えることによりパチンコ玉161の色を多様に表現することができる。第1反射ミラー4及び第2反射ミラー5によって反射された奥行き感のある映像とパチンコ玉161との演出を組み合わせることにより、遊技機を使用する使用者の遊技意欲を高めることができる。また、第1表示領域21にはパチンコ玉161が流れている際、パチンコ玉161が燃えるような炎のエフェクト映像を表示するため、有体物であるパチンコ玉161と第1表示領域21に表示された炎の映像を融合させることにより、臨場感及び奥行き感のある映像演出を実現することができる。
次に、図6を参照して第3の実施の形態について説明する。上述の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し説明を省略する。第3の実施の形態による映像表示装置201は、映像表示手段202が第1の実施の形態の制御装置10に相当する機能を備えている。
映像表示手段202は、表示制御部13及び発光制御部14を有する制御部11と、記憶部12と、表示部220と、を有している。表示部220は液晶ディスプレイであって、第1表示領域21と、第2表示領域22と、を有している。映像表示手段202は、薄型のディスプレイであって、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、発光ダイオードディスプレイ等を用いてもよい。発光制御部14は、記憶部12に記憶されたプログラムに基づいて、第1発光素子62、第2発光素子65、及び第3発光素子67の発光を制御する。
このような構成によると、映像表示手段202が制御部11及び記憶部12を備えているため、映像表示装置201単体で奥行き感のある映像を表現することができる。これにより、遊技機だけでなくゲームセンターのメダル遊技機やアーケードゲームなど様々な器具に映像表示装置201を搭載することができる。なお、メダル遊技機など外部機器の制御装置からの信号によって表示部に表示される映像を制御するように構成してもよい。
本考案による映像表示装置及び遊技機は、上述した実施の形態に限定されず、実用新案登録請求の範囲に記載された考案の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。
上述の実施の形態では、第1発光素子62、第2発光素子65、及び第3発光素子67の発光は記憶部12に記憶されているプログラムに基づいて発光制御回路7により制御されたが、これに限定されない。発光制御回路が記憶部12のプログラムからの信号を受信することなく、予め定められた順番で各発光素子を発光させてもよい。
上述の実施の形態では、収容ケース3の上面に映像表示手段2を設けていたが、これに限定されない。例えば、収容ケースの下面に映像表示手段を設けてもよい。このとき、視認方向Sから映像表示手段の映像が直接目視できるため、映像表示手段の表示領域に偏向フィルムを重ねて、斜め前方からは映像表示手段の映像が見えないように構成することが好ましい。
上述の実施の形態では、収容ケース3の上面に映像表示手段を設けたが、これに限定されない。例えば、収容ケースの上面及び後面に映像表示手段を設けてもよい。これにより、奥面での映像表示も可能となるため、さらに奥行き感のある映像を表現することができる。
上述の実施の形態では、第2反射ミラー5は視認方向S下流側のオブジェクト6であるスクリーン66や第3発光素子67の光を透過するハーフミラーであったが、これに限定されない。例えば、第2反射ミラー5は後方の光を通過しない完全なミラーであってもよい。
上述の実施の形態では、収容ケース3に第1反射ミラー4及び第2反射ミラー5の2つの反射ミラーが設置されていたが、これに限定されない。例えば、3つ以上の反射ミラーが設置されていてもよい。このときは、設置された反射ミラーの枚数に応じて映像表示手段の表示領域を区画する必要がある。
上述の実施の形態では、オブジェクト6は第1反射ミラー4の後方から配置されていたが、第1反射ミラー4の前方にオブジェクト6を配置してもよい。
上述の第2の実施の形態では、玉供給口132から加速したパチンコ玉161が放出されたが、これに限定されない。例えば、透明なパイプやレールの上をパチンコ玉が通過するように構成してもよい。パチンコ玉が通過するレールをアクリル等で構成することにより、発光素子によってパチンコ玉だけでなくレールも発光させることができる。
上述の第2の実施の形態では、玉回収口131は回収部162の中央部分に1つ形成されていたが、これに限定されない。例えば、回収部162は中央部分が窪んだ略皿形状をしており、複数の玉回収口が形成されていて、いずれかの玉回収口にパチンコ玉が回収されると大当たりとなるように設定してもよい。
上述の第2の実施の形態では、玉供給口132は側面32に形成されていが、これに限定されない。例えば、玉供給口は後面に形成されていてもよく、底面に形成されていてパチンコ玉が飛び出すように構成してもよい。また、上面が複数の映像表示手段によって構成されている場合には、映像表示手段の間に玉供給口を形成して上面からパチンコ玉が降るように構成してもよい。
上述の第2の実施の形態では、駆動モータ107によってお面163が回転することによりオブジェクトの出現及び消失を表現したが、これに限定されない。例えば、駆動モータによってオブジェクトが上下動し、映像表示空間3aから完全に退避するように構成してもよい。また、オブジェクトが映像表示空間内を任意の方向に移動するように構成してもよい。このとき、オブジェクトの移動に連動して、映像表示手段に表示される映像も移動させることが好ましい。
1 映像表示装置
2 映像表示手段
3 収容ケース
4 第1反射ミラー
5 第2反射ミラー
6 オブジェクト
13 表示制御部
14 発光制御部
21 第1表示領域
22 第2表示領域
62 第1発光素子
65 第2発光素子
67 第3発光素子
107 駆動モータ
131 玉回収口
132 玉供給口
161 パチンコ玉
163 お面
S 視認方向
2 映像表示手段
3 収容ケース
4 第1反射ミラー
5 第2反射ミラー
6 オブジェクト
13 表示制御部
14 発光制御部
21 第1表示領域
22 第2表示領域
62 第1発光素子
65 第2発光素子
67 第3発光素子
107 駆動モータ
131 玉回収口
132 玉供給口
161 パチンコ玉
163 お面
S 視認方向
Claims (5)
- 第1表示領域と、第2表示領域と、に区分して映像を表示する映像表示手段と、
少なくとも一部が前記映像表示手段で構成され、内部に映像表示空間が規定され、視認方向から前記映像表示空間を視認可能な収容ケースと、
前記収容ケースに収容され、前記第1表示領域に対面するように配置され、前記第1表示領域の光を反射するとともに視認方向下流側からの光を透過させる第1反射ミラーと、
前記収容ケースに収容され、前記第2表示領域に対面するとともに前記視認方向に前記第1反射ミラーと並列に配置され、前記第2表示領域の光を反射し視認方向下流側からの光を透過させる第2反射ミラーと、
前記映像表示空間に配置され、前記視認方向から視認可能なオブジェクトと、を有することを特徴とする映像表示装置。 - 前記オブジェクトは、光を発する発光素子と、前記視認方向から視認される映像を加飾するための加飾オブジェクトと、から構成され、
前記発光素子の発光を制御する発光制御部をさらに有し、
前記映像表示手段は、前記第1表示領域の映像及び前記第2表示領域の映像の少なくとも一方を、前記加飾オブジェクトの位置に基づいて前記第1表示領域及び/又は前記第2表示領域に表示することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。 - 前記オブジェクトを可動させる可動手段をさらに有し、
前記映像表示手段は、前記第1表示領域の映像及び前記第2表示領域の映像の少なくとも一方を、前記オブジェクトの位置に基づいて前記第1表示領域及び/又は前記第2表示領域に表示することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。 - 前記オブジェクトは、パチンコ玉と、前記パチンコ玉に対して光を照射する発光素子と、から構成され、
前記パチンコ玉を前記映像表示空間に供給する玉供給部と、
前記映像表示空間に供給された前記パチンコ玉を回収する玉回収部と、
前記発光素子の発光を制御する発光制御部と、をさらに有し、
前記映像表示手段は、前記第1表示領域の映像及び前記第2表示領域の映像の少なくとも一方を、前記パチンコ玉の状態に基づいて前記第1表示領域及び/又は前記第2表示領域に表示することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の映像表示装置を搭載した遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018000130U JP3215548U (ja) | 2018-01-16 | 2018-01-16 | 映像表示装置及び遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018000130U JP3215548U (ja) | 2018-01-16 | 2018-01-16 | 映像表示装置及び遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3215548U true JP3215548U (ja) | 2018-03-29 |
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ID=61756441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018000130U Expired - Fee Related JP3215548U (ja) | 2018-01-16 | 2018-01-16 | 映像表示装置及び遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3215548U (ja) |
-
2018
- 2018-01-16 JP JP2018000130U patent/JP3215548U/ja not_active Expired - Fee Related
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