JP3214559U - 包装用容器の蓋体及び包装用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器全体に対する密閉性及び剛性に寄与すると共に、小さめな蓋部からの内容物の取り出しに至る経路を確保した包装用容器の蓋体及び上記蓋体を装着した包装用容器を提供する。【解決手段】容器本体を閉蓋する大蓋部1と、大蓋部に対して部分的に開閉可能に成型された小蓋部2とを備え、大蓋部は、容器本体と嵌合するように周設された凹状の大蓋嵌合部14を有し、小蓋部は、大蓋部に対して大蓋嵌合部の外周端縁より外側に配され、大蓋嵌合部は、小蓋部と隣接する部分的に高さの低い大蓋嵌合切欠部16を有する。【選択図】図1
Description
本考案は、例えば、食品等の内容物の収納時に用いる包装用容器の蓋体及び包装用容器に関し、特に、内容物の取り出し用として部分的に開閉可能な小さめな蓋部を有する包装用容器の蓋体及び包装用容器に関する。
従来から、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の小売店で販売される小粒な生鮮食材(例えば、微塵ネギ、ちりめんじゃこ等)は、食材の封入及び搬送の利便性、賞味期限及び異物混入に対する品質性、並びに包装材のコスト性に鑑みて、熱可塑性樹脂製の包装用容器が活用されてきた。さらに、生鮮食材の鮮度や商品価値を維持するために、開閉自在な包装用容器の蓋体の密閉性や、販売時の陳列や購入後の持ち運ぶに適した剛性も重視されてきた。
一方、食品全般の収納用容器としては、容器本体に対してヒンジ等で係脱自在な大蓋と、上記大蓋に対して部分的に設けた窓部に対してヒンジ等で開閉自在な小蓋とを備えた発想が開示されている(例えば特許文献1を参照。)。この発想によれば、小蓋の開閉により中身を容易に取り出せるため、大蓋の開蓋に伴うスペースの確保や移動が不要になるという効果を期待するものである。
しかるに上述した従来技術の発想では、劣化しやすい生鮮食材に対する密閉性や浅めかつ広めな形状に対する剛性に関する課題が未解決である。すなわち、容器本体の周縁フランジ部に対して大蓋の上縁フランジ部を外側から係止して閉蓋状態を保持しているため、上記周縁フランジ部と上記上縁フランジ部との接触部分に隙間が生じるのみならず、軟性の素材や薄肉の成型品では容器全体における強度不足が懸念される。
また、上述した課題を解決しても、食品の取り出しやすさに関する課題が残ってしまう。すなわち、上述した従来技術の発想では、小粒な生鮮食材を取り出すのに大蓋又は小蓋を開けて指でつまむかスプーン等ですくうかしなければならず、手軽かつ少量の取り出しには不向きである。さらに、大蓋の開蓋回数が多いほど食材が大気に触れてしまうため、劣化を早やめてしまう恐れもある。
このような未解決の課題に対し、考案者等は創意工夫の末、従来技術と全く異なる技術的思想に基づいた新たな蓋体の開発に行き着いた。すなわち、食材の劣化や取り出しにくさに関する工夫のみならず、容器内での食品の詰まりやすさ(流動性の低下)を解消する構造を盛り込んだ包装用容器の蓋体である。
そこで本考案の目的は、容器全体に対する密閉性及び剛性に寄与すると共に、小さめな蓋部からの食材等の内容物の取り出しに至る経路を確保した包装用容器の蓋体及び上記蓋体を装着した包装用容器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案による包装用容器の蓋体は、容器本体を閉蓋する大蓋部と、上記大蓋部に対して部分的に開閉可能に成型された小蓋部とを備え、上記大蓋部は、上記容器本体と嵌合するように周設された凹状の大蓋嵌合部を有し、上記小蓋部は、上記大蓋部に対して上記大蓋嵌合部の外周端縁より外側に配され、上記大蓋嵌合部は、上記小蓋部と隣接する部分的に高さの低い大蓋嵌合切欠部を有していてもよい。
上記大蓋嵌合切欠部が、上記小蓋部に向かって傾斜していることが望ましい。
上記容器本体が、上記大蓋部で閉蓋される大収納部と、上記小蓋部で閉蓋される小収納部とで構成され、上記大蓋嵌合切欠部が、閉蓋時に上記大収納部と上記小収納部との連通部周辺に位置することが望ましい。
上記大蓋嵌合切欠部が、上記連通部と同等以上の幅を有することが望ましい。
さらに、本考案による包装用容器は、上述した特徴を有する蓋体と、上記容器本体とを備えたことを特徴としてもよい。
本考案における包装用容器の蓋体では、容器本体に対して周設された凹状の大蓋嵌合部を介して大蓋部を閉蓋することにより、容器全体に対する密閉性及び剛性に寄与し、上記大蓋嵌合部より外側に配された小蓋部を開閉することにより、容器全体を傾けて食材を容易に取り出せると共に、上記大蓋嵌合部に上記小蓋部と隣接する部分的に高さの低い大蓋嵌合切欠部を設けたことにより、内容物を詰まりにくくし流動性を向高める経路を確保することができる。
図1〜図4を参照しつつ、本考案の実施形態における包装用容器(「本包装用容器」ともいう。)の蓋体及び容器本体の構成、作用効果、並びに使用状態を説明する。
なお、図1及び図4は、本包装用容器の蓋体を容器本体に組み合わせた使用状態の一例を示している。図3は、図1のA−A部分の拡大端面を示している。説明の便宜上のため、図1及び図4では、容器本体や実施形態上視認できず又は視認しにくい部分を二点鎖線(想像線)で示している。
なお、図1及び図4は、本包装用容器の蓋体を容器本体に組み合わせた使用状態の一例を示している。図3は、図1のA−A部分の拡大端面を示している。説明の便宜上のため、図1及び図4では、容器本体や実施形態上視認できず又は視認しにくい部分を二点鎖線(想像線)で示している。
まず、本包装用容器の蓋体及び容器本体の構成及び作用効果を説明する。
図1に示すとおり、本包装用容器は、蓋体Mと、この蓋体で開口部分を閉蓋される容器本体Nとを備えていてもよい。
なお、蓋体Mは、容器本体Nに対して着脱自在でもヒンジ等で連結されていてもよい。
なお、蓋体Mは、容器本体Nに対して着脱自在でもヒンジ等で連結されていてもよい。
蓋体Mは、平面視で略矩形状で、大蓋部1と、この大蓋部に対して部分的に開閉できるように一体的に成型された小蓋部2とで構成されていてもよい。
なお、蓋体Mの平面視での形状は、例えば、正方形、長方形、円形、半円形、又は楕円形でもよく、大蓋部1及び小蓋部2の平面視での形状と一致していてもしていなくてもよい。蓋体Mの高さその他の寸法に限定はない。
なお、蓋体Mの平面視での形状は、例えば、正方形、長方形、円形、半円形、又は楕円形でもよく、大蓋部1及び小蓋部2の平面視での形状と一致していてもしていなくてもよい。蓋体Mの高さその他の寸法に限定はない。
容器本体Nは、平面視で蓋体Mと同形状で、大蓋部1に閉蓋される大収納部3と、小蓋部2に閉蓋されこの大収納部と連通するように一体的に成型された小収納部4とで構成されていてもよい。換言すれば、容器本体Nは、大収納部3と小収納部4とを連通させる連通部5を介して食品を収容する一つの領域を形成したものでもよい。
なお、容器本体Nの平面視での形状は、例えば、正方形、長方形、円形、半円形、又は楕円形でもよく、大収納部3及び小収納部4の平面視での形状と一致していてもしていなくてもよい。容器本体Nの高さその他の寸法に限定はない。
なお、容器本体Nの平面視での形状は、例えば、正方形、長方形、円形、半円形、又は楕円形でもよく、大収納部3及び小収納部4の平面視での形状と一致していてもしていなくてもよい。容器本体Nの高さその他の寸法に限定はない。
大蓋部1は、平面視で略台形状であり、平坦状の大蓋天面部11と、この大蓋天面部の外周端縁から上方に突出するように設けられた大蓋天面リブ部12と、この大蓋天面リブ部の外周端縁から下方に向かって設けられた大蓋側部13と、この大蓋側部(又はこの大蓋側部の下方部分)を含むように周設された垂直方向の端面形状が凹型の内嵌合式の大蓋嵌合部14と、この大蓋嵌合部の上端から外方に延出された大蓋フランジ部15とで構成されていてもよい。
なお、大蓋部1の平面視での形状は、例えば、正方形、長方形、円形、半円形、又は楕円形でもよい。大蓋天面リブ部12はなくてもよく、大蓋天面部11の外周縁端から下方に向かって大蓋側部13が設けられてもよい。
なお、大蓋部1の平面視での形状は、例えば、正方形、長方形、円形、半円形、又は楕円形でもよい。大蓋天面リブ部12はなくてもよく、大蓋天面部11の外周縁端から下方に向かって大蓋側部13が設けられてもよい。
小蓋部2は、平面視で略三角形状であり、平坦状の小蓋天面部21と、この小蓋天面部に対して外側に突出するように設けられた垂直方向の端面形状が逆凹型の小蓋嵌合部22と、この小蓋嵌合部の外周端縁から外方に延出された小蓋フランジ部23とで構成されていてもよい。
なお、小蓋部2の平面視での形状は、例えば、正方形、長方形、円形、半円形、又は楕円形でもよい。小蓋部2のうち、実際に小収納部4を閉蓋する部分は、平面視形状でこの小収納部と同形でもよく、例えば略五角形でもよい。
なお、小蓋部2の平面視での形状は、例えば、正方形、長方形、円形、半円形、又は楕円形でもよい。小蓋部2のうち、実際に小収納部4を閉蓋する部分は、平面視形状でこの小収納部と同形でもよく、例えば略五角形でもよい。
図2に示すとおり、大蓋部1と小蓋部2とは、大蓋フランジ部15と小蓋天面部21とが面一になるように連接されていてもよい。大蓋部1と小蓋部2との連接部分には、折れ目が設けられていてもよい。周設された大蓋フランジ部15と小蓋フランジ部23とが面一になるように成型されてもよく、この大蓋フランジ部とこの小蓋フランジ部とで蓋体Mの平面視形状が略正方形となってもよい。
なお、大蓋部1と小蓋部2との連接部分には、スリットやミシン目が設けられていてもよい。大蓋天面部11と小蓋天面部21との相対的な高さ関係は、大蓋嵌合部14に対する大蓋フランジ部15の高さに応じてもよく、例えば、大蓋天面部11より小蓋天面部21の高さが低くてもよい。
なお、大蓋部1と小蓋部2との連接部分には、スリットやミシン目が設けられていてもよい。大蓋天面部11と小蓋天面部21との相対的な高さ関係は、大蓋嵌合部14に対する大蓋フランジ部15の高さに応じてもよく、例えば、大蓋天面部11より小蓋天面部21の高さが低くてもよい。
図2及び図3に示すとおり、大蓋嵌合部14は、大蓋側部13(又はこの大蓋側部の下方部分)に相当する大蓋嵌合内側部14aと、この大蓋嵌合内側部より外方かつ略水平に延出している大蓋嵌合底部14bと、この大蓋嵌合水平部の外端縁から上方に立設している大蓋嵌合外側部14cとで、表面からの垂直方向の端面形状が凹型になるように構成されていてもよい。大蓋嵌合部14は、小蓋部2に隣接して他の部分より大蓋嵌合内側部14a及び大蓋嵌合外側部14cの高さが低い大蓋嵌合切欠部16を有していてもよい。この構成によれば、大蓋部1から大蓋嵌合切欠部16を経由して小蓋部2に向かう直接的な経路が確保できるため、容器本体Nを傾けたときに、この大蓋部と小蓋部に沿って内容物をスムーズに取り出すことができる。大蓋嵌合切欠部16は、小蓋部2の開蓋時に小収納部4の開口部分(又は大蓋部1と小蓋部2との連接部分)に近接する位置に配されていてもよい。
なお、大蓋嵌合内側部14a、大蓋嵌合底部14b、及び大蓋嵌合外側部14cの形状や寸法に限定はない。
なお、大蓋嵌合内側部14a、大蓋嵌合底部14b、及び大蓋嵌合外側部14cの形状や寸法に限定はない。
図3に示すとおり、大蓋嵌合切欠部16が、小蓋部2に向かって傾斜していてもよい。この構成によれば、大蓋嵌合部14に対して小蓋部2の高さが相対的に高く又は低く配されていても、大蓋部1から大蓋嵌合切欠部16を経由してこの小蓋部に向かう滑らかな曲線状の経路を確保できる。詳細には、大蓋嵌合切欠部16の頂点付近、具体的には、大蓋嵌合内側部14a及び大蓋嵌合外側部14cの最も高さの低い部分(最もアーチが高い部分)として、例えば、大蓋嵌合切欠部16の中央部分では、大蓋天面リブ部12及び大蓋フランジ部15に対して所定の段差がなく(又は成型上の僅かな段差を介して)連結していてもよい。大蓋天面リブ部12の上端と大蓋フランジ部15との相対的な高さ関係に応じて大蓋嵌合切欠部16の天井部分の傾きを決定してもよく、例えば、この大蓋天面リブ部の上端がこの大蓋フランジ部より高い場合、この大蓋天面部からこの大蓋フランジ部に向かって下方に傾いていてもよい。
なお、大蓋天面リブ部12の上端と大蓋フランジ部15との高さが同一の場合、大蓋嵌合切欠部16の天井部分の傾きはなくてもよい。大蓋天面リブ部12がない場合、大蓋天面部11の上端との高さに応じて大蓋嵌合切欠部16の傾きを決定してもよい。
なお、大蓋天面リブ部12の上端と大蓋フランジ部15との高さが同一の場合、大蓋嵌合切欠部16の天井部分の傾きはなくてもよい。大蓋天面リブ部12がない場合、大蓋天面部11の上端との高さに応じて大蓋嵌合切欠部16の傾きを決定してもよい。
図1及び図4に示すとおり、大蓋嵌合切欠部16は、大蓋部1の閉蓋時に連通部5の周辺に位置してもよい。この構成によれば、大収納部3から小収納部4に移動する内容物の連通部5付近の経路を縦方向に広がることができる。大蓋嵌合切欠部16は、少なくとも連通部5の幅と同等以上の幅を有していてもよい。この構成によれば、大収納部3から小収納部4に移動する内容物の連通部5付近の経路を横方向に広げることができる。大蓋嵌合切欠部16は、正面視形状で天井部分が湾曲しているアーチ型でもよく、大蓋嵌合部14の高さに応じてアーチ型の曲率半径が大きくても小さくてもよく、その他、両端に角部分を有する門型、アーチが二つ以上連結した波型、斜面で形成される三角型でもよい。
図1に示すとおり、大収納部3は、平面視で大蓋部1と同形状であり、大収納底部31と、この大収納底部の周端から立設された大収納側部32と、この大収納側部の上端を含む上方部分に設けられた垂直方向の端面形状がL型の内嵌合式の大収納嵌合部33と、この大収納嵌合部の上端から外方に延出された大収納フランジ部34とで構成されていてもよい。
なお、大収納底部31の平面視形状や大収納側部32の水平方向の端面形状は、例えば、正方形、長方形、円形、半円形、又は楕円形でもよい。
なお、大収納底部31の平面視形状や大収納側部32の水平方向の端面形状は、例えば、正方形、長方形、円形、半円形、又は楕円形でもよい。
小収納部4は、平面視で略五角形状であり、小収納底部41と、この小収納底部の周端から立設された小収納側部42と、この小収納側部の上方部分を含むように設けられた表面からの垂直方向の端面形状が逆凹型の小収納嵌合部43と、この小収納嵌合部の外周端縁から外方に延出された小収納フランジ部44とで構成されていてもよい。
なお、小収納底部41の平面視形状や小収納側部42の水平方向の端面形状は、例えば、正方形、長方形、円形、半円形、又は楕円形でもよい。小収納部4のうち、実際の平面視形状は、小蓋部2と同形でもよく、例えば小収納フランジ部44の外周縁端にて平面視が略三角形状であってもよい。
なお、小収納底部41の平面視形状や小収納側部42の水平方向の端面形状は、例えば、正方形、長方形、円形、半円形、又は楕円形でもよい。小収納部4のうち、実際の平面視形状は、小蓋部2と同形でもよく、例えば小収納フランジ部44の外周縁端にて平面視が略三角形状であってもよい。
大収納部3に対して小収納部4が成型される位置は、例えば、平面視で略台形状であるこの大収納部に対して容器本体Nの平面視形状が略正方形となるように成型されてもよい。大収納フランジ部34と小収納フランジ部44とが面一になるように成型されてもよく、この大収納フランジ部とこの小収納フランジ部とで容器本体Nの平面視形状が略正方形となってもよい。
連通部5は、部分的に切り欠いた大収納側部32と小収納側部42と共に、大収納底部31と小収納底部41とを一体的に連接した部分が該当してもよい。具体的には、大収納側部32と小収納側部42とが連接した部分の上端から下端を経由して大収納底部31と小収納底部41との境界部分に至るまでの範囲が該当してもよい。大収納側部32又は小収納側部42を切り欠いた部分の形状に応じて、連通部5の上方部分と下方部分との幅が同一でも相違していてもよく、例えば、上方部分の幅より下方部分の幅が狭くてもよい。
なお、連通部5の幅は、大収納部3から小収納部4に向かって内容物(食品等)が移動する程度であればよく、限定はない。
なお、連通部5の幅は、大収納部3から小収納部4に向かって内容物(食品等)が移動する程度であればよく、限定はない。
次に、本考案による包装用容器の蓋体と容器本体との使用状態を説明する。
図1に示すとおり、蓋体Mの大蓋部1は、容器本体Nの大収納部3に対してヒンジで開閉可能に成型されており、この大収納部における内容物の収納・取り出し時にこの大蓋部を開閉してもよい。大蓋部1の閉蓋時には、大蓋嵌合部14が大収納嵌合部33に対して内嵌合することで、閉蓋状態を維持してもよい。小蓋部2は、大蓋部1に対して折り目を折り曲げて部分的に開閉可能に成型されており、小収納部4における内容物の取り出し時にこの小蓋部を開放してもよい。小蓋部2の閉蓋時には、小蓋嵌合部22が小収納嵌合部43に対して外嵌合することで、閉蓋状態を維持してもよい。
図2及び図3に示すとおり、閉蓋状態にて、小蓋部2の小蓋天面部21が、大蓋部1の大蓋天面リブ部12の上端より低く位置すると共に、アーチ型の大蓋嵌合切欠部16の天井部分がこの小蓋部に向かって下方に傾斜することにより、この大蓋天面リブ部の上端からこの大蓋嵌合切欠部を経由してこの小蓋天面部に渡る一連の経路が滑らかに連結していてもよい。
図1及び図4に示すとおり、容器本体Nから内容物を取り出す場合、小蓋部2及び小収納部4が下向きになるように包装用容器全体を傾けてもよい。大収納部3から小収納部4に食材を移動させるとき、大蓋嵌合切欠部16の天井部分付近を食材が滑るように移動してもよい。大蓋嵌合切欠部16が大蓋部1と小蓋部2との連接部分及び小収納部4の開口部分に近接していることから、この大蓋嵌合切欠部を通過次第、食材がこの小蓋部の開口部分から放出されてもよい。
なお、本実施形態における蓋体M及び容器本体Nは、例えば真空成型、熱板圧空成型、真空圧空成型、両面真空成型等のシート成型で、合成樹脂シートを熱成型することにより形成されてもよい。合成樹脂シートとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂で、単層や多層のシートを使用してもよい。樹脂としては、例えば、発泡樹脂を使用すれば、軽量かつ断熱性があり好ましい。さらに、シートの表面または裏面を合成樹脂フィルムで覆ってもよく、表面を覆った場合は印刷を施してもよい。合成樹脂シートの厚みは特に制限はない。
本考案における包装用容器の蓋体及びこの蓋体が装着された包装用容器は、容器内の内容物の取り出し効率の向上が期待できる観点から、飲食又は小売業に限らず、例えば、医療関係、教育関係、又は文具関係に関する産業に広く利用可能である。
M 蓋体
N 容器本体
1 大蓋部
11 大蓋天面部
12 大蓋天面リブ部
13 大蓋側部
14 大蓋嵌合部
14a 大蓋嵌合内側部
14b 大蓋嵌合底部
14c 大蓋嵌合外側部
15 大蓋フランジ部
16 大蓋嵌合切欠部
2 小蓋部
21 小蓋天面部
22 小蓋嵌合部
23 小蓋フランジ部
3 大収納部
31 大収納底部
32 大収納側部
33 大収納嵌合部
34 大収納フランジ部
4 小収納部
41 小収納底部
42 小収納側部
43 小収納嵌合部
44 小収納フランジ部
5 連通部
N 容器本体
1 大蓋部
11 大蓋天面部
12 大蓋天面リブ部
13 大蓋側部
14 大蓋嵌合部
14a 大蓋嵌合内側部
14b 大蓋嵌合底部
14c 大蓋嵌合外側部
15 大蓋フランジ部
16 大蓋嵌合切欠部
2 小蓋部
21 小蓋天面部
22 小蓋嵌合部
23 小蓋フランジ部
3 大収納部
31 大収納底部
32 大収納側部
33 大収納嵌合部
34 大収納フランジ部
4 小収納部
41 小収納底部
42 小収納側部
43 小収納嵌合部
44 小収納フランジ部
5 連通部
Claims (5)
- 容器本体を閉蓋する大蓋部と、当該大蓋部に対して部分的に開閉可能に成型された小蓋部とを備え、
前記大蓋部は、前記容器本体と嵌合するように周設された凹状の大蓋嵌合部を有し、
前記小蓋部は、前記大蓋部に対して当該大蓋嵌合部の外周端縁より外側に配され、
前記大蓋嵌合部は、当該小蓋部と隣接する部分的に高さの低い大蓋嵌合切欠部を有する
ことを特徴とする包装用容器の蓋体。 - 前記大蓋嵌合切欠部が、前記小蓋部に向かって傾斜している
ことを特徴とする請求項1に記載の包装用容器の蓋体。 - 前記容器本体が、前記大蓋部で閉蓋される大収納部と、前記小蓋部で閉蓋される小収納部とで構成され、
前記大蓋嵌合切欠部が、閉蓋時に前記大収納部と前記小収納部との連通部周辺に位置する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用容器の蓋体。 - 前記大蓋嵌合切欠部が、前記連通部と同等以上の幅を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の包装用容器の蓋体。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の包装用容器の蓋体と、前記容器本体とを備えた
ことを特徴とする包装用容器。
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JP2017005034U JP3214559U (ja) | 2017-11-06 | 2017-11-06 | 包装用容器の蓋体及び包装用容器 |
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