JP3213931B2 - 高圧射出成形方法およびその方法に用いる高圧射出成形用金型装置 - Google Patents

高圧射出成形方法およびその方法に用いる高圧射出成形用金型装置

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JP3213931B2 JP07677796A JP7677796A JP3213931B2 JP 3213931 B2 JP3213931 B2 JP 3213931B2 JP 07677796 A JP07677796 A JP 07677796A JP 7677796 A JP7677796 A JP 7677796A JP 3213931 B2 JP3213931 B2 JP 3213931B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧射出成形(型
内計量圧縮成形)と呼ばれる射出成形方法およびその方
法に用いる金型装置に係わり、特に、ゲートを開閉する
方法および機構に関する。
【0002】
【従来の技術】最近採用されるようになってきたいわゆ
る高圧射出成形では、キャビティ内に樹脂を充填するの
に伴い、樹脂圧により可動型を開き方向に後退させ、そ
の後、型締力を強めて最終的に型閉を行うとき、その途
中でゲートが閉じる金型構造を採っており、ゲートが閉
じるまでは、キャビティ内の余分な樹脂を加熱シリンダ
ーなどの成形材料供給装置側へ戻し、ゲートが閉じた後
にキャビティ内の樹脂が圧縮されるようにしている。こ
うして、樹脂圧により可動型を開く工程と、キャビティ
内の樹脂を成形材料供給装置側へ戻す工程とにより、ゲ
ートが閉じた時点でのキャビティ内の樹脂の量および圧
力を一定にする(計量および調圧する)ものである。
【0003】これまでの高圧射出成形では、例えば固定
型の基体に移動板を型開閉方向へ移動自在に組み付ける
とともに、これら基体と移動板との間にスプリングを設
け、型締力が弱い段階で閉じる移動板と可動型との間
(型分割面)に材料通路を形成し、型締力を強めた最終
的な型閉に際して、固定型に設けられたゲート閉塞部に
より、材料通路からキャビティへのサイドゲートが閉じ
られるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のよう
に、移動板と可動型との間に材料通路を形成するので
は、その分材料通路が長くなり、したがって、キャビテ
ィに至るまでの成形材料の硬化も大きくなる。そのた
め、計量から圧縮に際して、キャビティ内の樹脂が成形
材料供給装置側へ円滑に戻れず、正確な計量ができなく
なるとともに、型締力が足りず、製品を所定寸法まで圧
縮できないおそれがある。
【0005】これに対して、開口孔のある製品ならば、
ゲートを開口孔に対応する位置にあるダイレクトゲート
とし、このゲートに、可動型に設けられ前記開口孔を形
成する凸状のゲート閉塞部を嵌合させて、ゲートを閉じ
ることも考えられる。しかし、この構成は、開口孔のあ
る製品にしか適用できないし、複数個取りにも適さな
い。
【0006】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、高圧射出成形において、製品の形状によ
り限定されることなく、正確な計量や圧縮ができるよう
にすることを第1の目的とする。それに加えて、複数個
取りができるようにすることを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
目的を達成するために、成形材料供給装置が型閉された
型体間に形成された製品形状のキャビティに熱可塑性の
成形材料を充填するのに伴って前記型体が互いに開く方
向へ移動し、充填完了後型締力を強めて最終的に前記型
体を互いに閉じ、その間に前記成形材料供給装置からキ
ャビティへのゲートがゲート開閉部材を介して閉じる高
圧射出成形方法であって、前記1つの型体内に形成され
前記成形材料供給装置に通じる材料通路から、製品にお
ける型体の開閉方向に沿う外側面に相当する位置で、直
接前記キャビティに成形材料を充填し、充填完了後型締
力を強めたとき、他の型体に設けられたゲート閉塞部を
前記材料通路の先端部に嵌合させることにより、この材
料通路の先端部から前記キャビティへのゲートを閉じる
ように構成し、かつ前記ゲートに前記ゲート開閉部材が
嵌合するとき、このゲート開閉部材に形成した逃し路に
より、前記ゲート開閉部材およびゲート閉塞部の先端面
間の樹脂を前記材料通路内へ戻すものである。
【0008】高圧射出成形では、成形材料の充填時、そ
の圧力に応じて型体が開くことにより、キャビティ内の
成形材料の圧力が一定になる(調圧工程)。ついで、最
終的に型体を閉じるとき、キャビティ内の成形材料が成
形材料供給装置側へ戻り、ゲートが閉じた時点で、一定
量の成形材料がキャビティ内に残る(計量工程)。その
後、キャビティ内の成形材料は圧縮される(圧縮工
程)。
【0009】そして、1つの型体内に形成された材料通
路から直接キャビティに成形材料を充填することによ
り、材料通路を短くして、キャビティに至るまでの成形
材料の硬化を少なくし、計量工程時キャビティ内の成形
材料が成形材料供給装置側へ円滑に戻れるようにしてい
る。このように1つの型体内の材料通路から直接キャビ
ティに成形材料を充填するために、最終的な型閉に伴い
ゲートを閉じるときには、他の型体に設けられたゲート
閉塞部を材料通路の先端部に嵌合させるが、製品におけ
る型体の開閉方向に沿う外側面に相当する位置にゲート
を設定することによって、製品形状により限定されるこ
となく、1つの型体内の材料通路から直接キャビティに
成形材料を充填することが可能になる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明の高圧
射出成形方法において、前記第2の目的をも達成するた
めに、前記型体間に複数のキャビティを形成し、1つの
型体内に形成され前記成形材料供給装置に通じる単一の
材料通路から直接前記各キャビティに成形材料を充填
し、充填完了後型締力を強めたとき、他の型体に設けら
れたゲート閉塞部を前記材料通路の先端部に嵌合させる
ことにより、この材料通路の先端部から前記各キャビテ
ィへのゲートを同時に閉じるものである。
【0011】このように複数のキャビティに対して、材
料通路およびゲート閉塞部を共用することは、前述のよ
うに製品における型体の開閉方向に沿う外側面に相当す
る位置にゲートを設定することによって、可能になるも
のである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載の高圧射出成形方法に用いる金型装置であって、互い
に開閉して型閉時に相互間にキャビティを形成する第1
の型体および第2の型体を備え、前記第1の型体に、先
端部が第1の型体および第2の型体の開閉方向に沿う方
向性を有する材料通路を形成し、この材料通路の先端部
を製品における前記開閉方向に沿う外側面に相当する位
置で前記キャビティに開口させてゲートとし、このゲー
トを開閉するゲート開閉部材の先端部には、その先端面
から側面に通じる逃し路が形成され、前記第2の型体
に、前記材料通路の先端部に摺動自在に嵌合して前記ゲ
ートを開閉するゲート閉塞部を設けたものである。
【0013】この構成により、充填および調圧工程時に
は、第1の型体内の材料通路から、製品における型体の
開閉方向に沿う外側面に相当する位置で、直接キャビテ
ィに成形材料が充填される。また、最終的な型閉に伴っ
て、第2の型体のゲート閉塞部が材料通路の先端部に嵌
合することにより、ゲートが閉じる。
【0014】
【発明の実施形態】以下、本発明の一実施例について、
図面を参照しながら説明する。まず、高圧射出成形用金
型装置の構成を説明する。1は第1の型体である固定
型、2は第2の型体である可動型で、これら固定型1お
よび可動型2は、互いに図示上下方向(以下、型開閉方
向という)に移動して開閉し、型閉時に相互間に製品形
状の複数のキャビティ3を形成するものである。前記固
定型1は、図示していない射出成形機の型締装置の固定
側プラテンに取り付けられるもので、固定側型板5にお
ける可動型2側の面に、前記各キャビティ3をそれぞれ
形成する複数の凹部6が相互に隣接させて、かつ、放射
状に配置して形成されている。また、固定型1の内部に
は、複数の凹部6間に位置して、図示していない射出成
形機の成形材料供給装置である加熱シリンダー装置が接
続される単一の材料通路7が形成されている。この材料
通路7は、固定型1内に埋設されたバルブケーシング8
内に形成されている。また、材料通路7におけるキャビ
ティ3側の先端部7aは、径が材料通路7の他の部分より
も小さく、側面が型開閉方向と平行な孔状になってい
る。そして、材料通路7の先端部7aは、成形される製品
Pにおける型開閉方向と平行な外側面に相当する位置で
各キャビティ3にそれぞれ開口し、これら開口がそれぞ
れゲート9をなすものである。さらに、バルブケーシン
グ8の周壁部には、材料通路7の成形材料である熱可塑
性樹脂Rを常時溶融状態に保つための加熱手段であるヒ
ーター10が設けられている。
【0015】そして、固定型1には、ゲート9を開閉す
るゲート開閉部材であるバルブピン11が型開閉方向へ移
動自在に組み込まれている。このバルブピン11は、油圧
駆動装置などの流体圧駆動装置12により駆動されるもの
で、材料通路7の先端部7aに挿脱自在にかつ摺動自在に
嵌合するものである。そして、材料通路7の先端部7aに
嵌合するために側面が型開閉方向と平行になっているバ
ルブピン11の先端部には、その先端面から側面に通じる
逃し路13が形成されている。そして、バルブピン11の先
端面は、その中央にある逃し路13の先端開口13a へ向か
って細くなる円錐面、球面あるいは角錐面などの逆テー
パー面14になっている。また、バルブピン11の側面に開
口した逃し路13の側面開口13b は、固定型1においてバ
ルブピン11が下限位置に達したとき、材料通路7の先端
部7aの側面により閉塞される位置にある。
【0016】前記可動型2は、図示していない型締装置
の可動側プラテンに取り付けられるもので、可動側型板
20における固定型1側の面には、前記固定型1の各凹部
6内にそれぞれ嵌合してキャビティ3を形成する凸部21
が形成されている。これら凹部6および凸部21の側面は
型開閉方向と平行になっており、凹部6および凸部21が
相互に摺動することによりキャビティ3の容積は可変で
ある。なお、本実施例とは逆に、固定型に凸部を設け、
可動型に凹部を設けてもよい。また、可動型2には、固
定型1側の先端部がゲート閉塞部22になったピン23が固
定されている。そのゲート閉塞部23は、側面が型開閉方
向と平行になっており、前記固定型1の材料通路7の先
端部7aに挿脱自在にかつ摺動自在に嵌合して、この材料
通路7の先端部7aから各キャビティ3へのゲート9を同
時に開閉するものである。また、ゲート閉塞部22の先端
面は、前記バルブピン11の逆テーパー面14と同形状で、
この逆テーパー面14に嵌合して突き当たるテーパー面24
になっている。
【0017】なお、材料通路7の先端部7a、バルブピン
11およびゲート閉塞部22の横断面形状は、図2(a)に
示すようにほぼ円形のものであってもよいし、図2
(a)に示すようにほぼ四角形のものであってもよく、
適宜設定できる。
【0018】さらに、前記可動側型板20における固定型
1側には、その固定側型板5および可動側型板20に突き
当たる加圧板31が型開閉方向へ所定範囲移動自在に組み
付けられている。この加圧板31は、付勢手段としてのス
プリング32により可動側型板20に対して開く方向への力
が付与されている。また、この可動側型板20の凸部21
は、加圧板31を摺動自在に貫通している。なお、加圧板
は、可動型2側ではなく、固定型1側に設けてもよい。
【0019】つぎに、前記金型装置を用いた高圧射出成
形方法について説明する。なお、図3から図6には、樹
脂Rの流れと可動型2およびバルブピン11の動きを矢印
で示してある。型開時および型閉時を通じて、金型装置
内の材料通路7内の成形材料である熱可塑性樹脂Rは、
ヒーター10の加熱により常時溶融状態に保たれる。
【0020】そして、型締装置により、固定型1と可動
型2はまず弱い型締力で型閉される。これにより、図1
に示すように、固定側型板5の各凹部6内に可動側型板
20の各凸部21がそれぞれ嵌合し、固定型1と可動型2と
の間に複数のキャビティ3が形成される。これととも
に、加圧板31が固定側型板5に突き当たるが、スプリン
グ32と型締力との均衡により、加圧板31は可動側型板20
に突き当たっていない。こうして型閉されると、図1に
示すようにそれまでゲート9を閉じていたバルブピン11
が流体圧駆動装置12の駆動により固定型1において上昇
し、ゲート9が開放される。この状態で、加熱シリンダ
ー装置から材料通路7へ加熱により溶融した樹脂Rが射
出される。この樹脂Rは、共通の単一の材料通路7から
ゲート9を通って各キャビティ3内にそれぞれ充填され
る(充填工程)。
【0021】加熱シリンダー装置からの樹脂Rの供給
は、例えばインラインスクリュー式の場合、スクリュー
が前進限などの所定位置に達するまで行われる。それに
伴い、キャビティ3内の樹脂圧により、図3に実線およ
び鎖線で示すように、型締力に抗して可動型2が押し下
げられ、固定型1と可動型2とが互いに開く。この開き
量は、キャビティ3内の樹脂圧およびスプリング32の力
と型締力との均衡によって決まり、キャビティ3内によ
り多くの樹脂Rが充填されるほど大きくなる。換言すれ
ば、加熱シリンダー装置から供給される樹脂Rの量に誤
差があっても、前記開き量の変化により誤差が吸収さ
れ、キャビティ3内の樹脂の圧力が調整されて一定にな
る(調圧工程)。
【0022】その後、型締装置が固定型1および可動型
2に加える型締力が強められる。これにより、可動型2
が上昇して、この可動型2が固定型1に対して閉じてい
く。このように固定型1と可動型2とが最終的に型閉さ
れるとき、この最終的な型閉に伴い、キャビティ3内の
余分な樹脂Rは、まだ開いているゲート9から材料通路
7に戻り、この材料通路7内の樹脂Rは、加熱シリンダ
ー装置内に戻る。そして、図4に示すように、可動型2
のゲート閉塞部22が材料通路7の先端部7a内に嵌合し始
めると各ゲート9が閉じ、この時点で、キャビティ3内
に一定量の樹脂Rが残ることになる(計量工程)。その
後、加圧板31と可動側型板20とが互いに突き当たるまで
閉じ、それに伴い、図5に示すように、キャビティ3内
の樹脂Rが加圧されて圧縮される(圧縮工程)。
【0023】その後、流体圧駆動装置12の駆動により固
定型1においてバルブピン11が下降し、材料通路7の先
端部7a内に嵌合する。その際、バルブピン11およびゲー
ト閉塞部22の先端面間の樹脂Rは、加圧により、逃し路
13を通ってバルブケーシング8内の材料通路7に戻る。
そして、最終的に、バルブピン11の先端の逆テーパー面
14がゲート閉塞部22の先端のテーパー面24に嵌合して突
き当たり、バルブピン11およびゲート閉塞部22の先端面
間には樹脂Rが残らない。このとき、バルブピン11の先
端面が逃し路13の先端開口13a に向かって細くなる逆テ
ーパー面14になっており、かつ、ゲート閉塞部22の先端
面が対応するテーパー面24になっているので、バルブピ
ン11およびゲート閉塞部22の先端面間の樹脂Rは、逆テ
ーパー面14およびテーパー面24により案内されて逃し路
13の先端開口13a へ導かれ、円滑にバルブケーシング8
内の材料通路7へ戻る。
【0024】そして、キャビティ3内の樹脂Rが十分に
冷却して固化した後、図6に示すように、型開が行われ
る。この型開が開始して少しの間は、流体圧駆動装置12
の駆動によりバルブピン11が可動型2とともに下降す
る。そして、固定型1においてバルブピン11が下降限に
達すると、このバルブピン11の逃し路13の側面開口13b
が材料通路7の先端部7aの側面により閉じられた状態に
なる。それまで、バルブピン11の逆テーパー面14とゲー
ト閉塞部22のテーパー面24とが突き当たった状態が保持
される。このように固定型1と可動型2とが開いた状態
にあっては、逃し路13の側面開口13b が閉じられ、この
逃し路13がバルブケーシング8内の材料通路7から遮断
されるので、この材料通路7内で溶融状態になっている
樹脂Rが逃し路13の先端開口13a から漏れ出ることはな
い。なお、逃し路13内にも樹脂Rが残り、かつ、この樹
脂Rもほぼ溶融状態に保たれるが、逃し路13の容積はご
く小さいものであり、かつ、材料通路7から遮断された
逃し路13内には大きな圧力がかからないので、逃し路13
内の樹脂Rが先端開口13a から漏れ出ることはない。か
りに漏れ出るにしても、わずかな量であり、金型装置の
動作不良や成形不良を招くものではない。
【0025】また、型開に伴い、キャビティ3内の樹脂
Rすなわち製品Pは、まず固定型1から離れる。その
後、可動型2側に設けられた図示していない突き出し機
構が製品Pを突き出し、この製品Pが可動型2から離型
する。これとともに、図示していない取り出し装置が製
品Pを金型装置内から取り出す。その後、再び型閉が行
われ、以上の工程が繰り返される。
【0026】以上のような高圧射出成形によれば、調圧
工程および計量工程により、品質の安定した高精度の製
品Pを得られる。また、圧縮工程により密度が高められ
ることにより、機械的性質および光学的性質などにおい
て優れた製品Pが得られる。
【0027】また、本金型装置では、固定型1内の材料
通路7の先端部7aがキャビティ3に直接通じるので、固
定型内の材料通路からさらに型分割面に形成された材料
通路を介してキャビティに至る場合よりも、材料通路7
の全体を短くできる。したがって、キャビティ3に至る
までの樹脂Rの冷却による硬化が少なくなることによ
り、前記計量工程に際して、キャビティ3内の樹脂Rは
円滑に材料通路7内に戻ることができ、また、材料通路
7内の樹脂Rは円滑に加熱シリンダー装置12に戻ること
ができる。これとともに、計量工程後のキャビティ3内
の樹脂Rの圧縮も円滑に行われ、型締装置の型締力も比
較的低いものでよい。したがって、調圧行程における調
圧結果を損なうことなく、計量および圧縮を正確にで
き、高圧射出成形の特長を最大限生かすことができる。
また、抵抗が少ないことにより計量工程および圧縮工程
に要する時間が短くなることから、成形サイクルの高速
化上も有利である。
【0028】その上、ヒーター10の加熱により金型装置
内の材料通路7内の樹脂Rが常時溶融状態に保たれるの
で、前記計量工程に際して、キャビティ3内の樹脂Rは
よりいっそう円滑に材料通路7内に戻ることができ、ま
た、材料通路7内の樹脂Rはよりいっそう円滑に加熱シ
リンダー装置12に戻ることができる。したがって、計量
および圧縮を正確にできるなどの前記効果をよりいっそ
う生かせる。
【0029】さらに、固定型1内の材料通路7の先端部
7aをキャビティ3に直接通じさせるために、最終的な型
閉に伴って、材料通路7の先端部7aに可動型2の凸状の
ゲート閉塞部22を嵌合させることによりゲート9を閉じ
るようにしているが、製品Pにおける型開閉方向に沿う
外側面に相当する位置に材料通路7の先端部7aを位置さ
せてゲート9を形成しているので、製品Pの形状に限定
されることなく、固定型1内の材料通路7の先端部7aを
キャビティ3に直接通じさせることができる。例えば開
口孔のない製品Pであっても、固定型1内の材料通路7
の先端部7aをキャビティ3に直接通じさせることができ
る。
【0030】これとともに、製品Pにおける型開閉方向
に沿う外側面に相当する位置に材料通路7の先端部7aを
位置させてゲート9を形成することは、複数個取りの場
合でも、固定型1内の単一の材料通路7の先端部7aを各
キャビティ3に直接通じさせることを可能とする。そし
て、各キャビティ3へのゲート9を共通の1つのゲート
閉塞部22およびバルブピン11により同時に開閉できる。
これにより、金型装置を小型化できるとともに、金型装
置の構造を簡単にできる。
【0031】また、前述のように、計量工程から圧縮工
程時には、ゲート閉塞部22を材料通路7の先端部7aに嵌
合させ、一方、型開時には、バルブピン11によりゲート
9を閉じるようにしているのに対して、ゲート9にバル
ブピン11が嵌合するとき、このバルブピン11に形成した
逃し路13により、バルブピン11およびゲート閉塞部22の
先端面間の樹脂Rを材料通路7内へ戻すので、樹脂Rが
バルブピン11およびゲート閉塞部22の先端面間に残って
型開時に漏れ出てしまうことを防止できる。しかも、型
開時には、逃し路13の側面開口13b を材料通路7の先端
部7aの側面により閉じるので、ゲート9を確実に閉じる
ことができる。こうして、ゲート9を開閉するための機
構の信頼性を維持できる。
【0032】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、固定型1の材料通路7内の樹脂Rを加
熱により常時溶融状態に保つようにしているが、材料通
路内の樹脂は、型開までに冷却により固化させ、型開時
に製品とともに取り出すようにしてもよい。また、製品
形状も、既に説明したように、図示のような四角いもの
に限らず、円形のものなどでもよく、ほとんど任意の形
状の製品に本発明を適用できる。また、取り数も、図示
のような4つに限らず、2つ、3つなど、適宜の数が可
能である。ただし、複数のキャビティを放射状に配置で
きることが必要である。また、本発明は、熱可塑性樹脂
の射出成形のみならず、熱可塑性樹脂をバインダーとし
て用いるセラミックスの射出成形や射出成形粉末冶金法
など、熱可塑性の成形材料の射出成形一般に適用可能で
ある。さらに、射出成形機の型締装置や材料供給装置
も、各種の構成のものを利用できる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、高圧射出成形
方法において、1つの型体内に形成された材料通路から
直接キャビティに成形材料を充填するので、材料通路を
短くできることにより、充填完了後型締力を強めたと
き、キャビティ内の成形材料が円滑に成形材料供給装置
側に戻るとともに、キャビティ内の成形材料の圧縮も円
滑に行われ、計量および圧縮を正確にできる。また、1
つの型体内の材料通路から直接キャビティに成形材料を
充填するために、最終的な型閉に伴いゲートを閉じると
きには、他の型体に設けられたゲート閉塞部を材料通路
の先端部に嵌合させるが、製品における型体の開閉方向
に沿う外側面に相当する位置にゲートを設定したので、
製品形状に限定されることなく、1つの型体内の材料通
路から直接キャビティに成形材料を充填することができ
る。さらに、ゲートにゲート開閉部材が嵌合するとき、
このゲート開閉部材に形成した逃し路により、ゲート開
閉部材およびゲート閉塞部の先端面間の樹脂を材料通路
内へ戻すことにより、樹脂がゲート開閉部材およびゲー
ト閉塞部の先端面間に残って型開時に漏れ出てしまうこ
とを防止できる。
【0034】これとともに、製品における型体の開閉方
向に沿う外側面に相当する位置にゲートを設定すること
により、請求項2の発明のように、材料通路およびゲー
ト閉塞部を共用しての複数個取りが可能になり、その
際、前記請求項1の発明の効果を維持できる。また、材
料通路およびゲート閉塞部の共用により金型装置の小型
化や構造の簡略化などの効果も得られる。
【0035】請求項3の発明の高圧射出成形用金型装置
によれば、第1の型体に、先端部が第1の型体および第
2の型体の開閉方向に沿う方向性を有する材料通路を形
成し、この材料通路の先端部を製品における前記開閉方
向に沿う外側面に相当する位置でキャビティに開口させ
てゲートとし、第2の型体に、材料通路の先端部に摺動
自在に嵌合してゲートを開閉するゲート閉塞部を設けた
ので、高圧射出成形において、前述のように、製品の形
状により限定されることなく、正確な計量や圧縮ができ
るようになり、かつ、複数個取りも可能になる。さら
に、ゲートを開閉 するゲート開閉部材の先端部には、そ
の先端面から側面に通じる逃し路が形成され、ゲート開
閉部材およびゲート閉塞部の先端面間の樹脂を材料通路
内へ戻すことにより、樹脂がゲート開閉部材およびゲー
ト閉塞部の先端面間に残って型開時に漏れ出てしまうこ
とを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧射出成形用金型装置の一実施例を
示す縦断面図であり、型閉直後を示している。
【図2】同上可動型の概略平面図であり、(a),
(b)はそれぞれゲート閉塞部の形状を変えた例を示し
ている。
【図3】同上ゲート付近の縦断面図であり、充填工程時
および調圧工程時を示している。
【図4】同上ゲート付近の縦断面図であり、計量工程の
完了時を示している。
【図5】同上ゲート付近の縦断面図であり、圧縮工程の
完了時を示している。
【図6】同上ゲート付近の縦断面図であり、型開の開始
直後を示している。
【図7】同上バルブピンの横断面図である。
【符号の説明】
1 固定型(1つの型体、第1の型体) 2 可動型(他の型体、第2の型体) 3 キャビティ 7 材料通路 7a 材料通路の先端部 9 ゲート 11 バルブピン(ゲート開閉部材) 13 逃し路 22 ゲート閉塞部 R 熱可塑性樹脂(成形材料) P 製品

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形材料供給装置が型閉された型体間に
    形成された製品形状のキャビティに熱可塑性の成形材料
    を充填するのに伴って前記型体が互いに開く方向へ移動
    し、充填完了後型締力を強めて最終的に前記型体を互い
    に閉じ、その間に前記成形材料供給装置からキャビティ
    へのゲートがゲート開閉部材を介して閉じる高圧射出成
    形方法であって、前記1つの型体内に形成され前記成形
    材料供給装置に通じる材料通路から、製品における型体
    の開閉方向に沿う外側面に相当する位置で、直接前記キ
    ャビティに成形材料を充填し、充填完了後型締力を強め
    たとき、他の型体に設けられたゲート閉塞部を前記材料
    通路の先端部に嵌合させることにより、この材料通路の
    先端部から前記キャビティへのゲートを閉じるように構
    成し、かつ前記ゲートに前記ゲート開閉部材が嵌合する
    とき、このゲート開閉部材に形成した逃し路により、前
    記ゲート開閉部材およびゲート閉塞部の先端面間の樹脂
    を前記材料通路内へ戻すことを特徴とする高圧射出成形
    方法。
  2. 【請求項2】 前記型体間に複数のキャビティを形成
    し、1つの型体内に形成され前記成形材料供給装置に通
    じる単一の材料通路から直接前記各キャビティに成形材
    料を充填し、充填完了後型締力を強めたとき、他の型体
    に設けられたゲート閉塞部を前記材料通路の先端部に嵌
    合させることにより、この材料通路の先端部から前記各
    キャビティへのゲートを同時に閉じることを特徴とする
    請求項1記載の高圧射出成形方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の高圧射出成形
    方法に用いる金型装置であって、互いに開閉して型閉時
    に相互間にキャビティを形成する第1の型体および第2
    の型体を備え、前記第1の型体に、先端部が第1の型体
    および第2の型体の開閉方向に沿う方向性を有する材料
    通路を形成し、この材料通路の先端部を製品における前
    記開閉方向に沿う外側面に相当する位置で前記キャビテ
    ィに開口させてゲートとし、このゲートを開閉するゲー
    ト開閉部材の先端部には、その先端面から側面に通じる
    逃し路が形成され、前記第2の型体に、前記材料通路の
    先端部に摺動自在に嵌合して前記ゲートを開閉するゲー
    ト閉塞部を設けたことを特徴とする高圧射出成形用金型
    装置。
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