JP3213697U - 物品載置用棚 - Google Patents
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Abstract
【課題】起立したパネル状構造物への設置を簡易かつ速やかに行うことができる物品載置用棚を提供する。【解決手段】棚板2の前端部に垂設される掛け止め部材3を表示装置の上部の前面に引っ掛けた状態で表示装置の上面に棚板2を載せ、一対のヒンジ部5を中心に一対のアーム4を回動させて、一対のアーム4の先端部を表示装置の後面に当接させることにより、掛け止め部材3と一対のアーム4との協働によって棚板2を支持するようにした物品載置用棚1において、一対のヒンジ部5を中心に一対のアーム4が同時に回動するように、一対のアーム4同士を連結軸15で連結する。【選択図】図2
Description
本考案は、小物等の物品を載置するための物品載置用棚に関し、特に、液晶ディスプレイ等の薄型の映像表示装置やオフィス用パーティション等のような起立したパネル状構造物の上部のスペースを有効利用して必要な物品を載置できるようにした物品載置用棚に関するものである。
近年、液晶テレビやプラズマテレビ、コンピュータのモニターといった薄型平面ディスプレイが多く開発されており、表示パネルを組み込む筐体の厚さ(奥行)も非常に薄く形成できるようになってきている。このような薄型の表示装置は、テーブルまたは机の上面に置いて使われることが多い。しかし、机等の上面に置かれた表示装置が机等の上面に占める設置面積は相当に大きいものであるにもかかわらず、表示装置の上部には消耗品や備品、装飾品等を何も載せることができず、机等の上面の有効利用が制限されるという問題点があった。
このような問題点を解決するための物品載置用棚が例えば特許文献1にて提案されている。
上記の特許文献1に係る物品載置用棚は、物品の載置面を上面に有する棚板と、棚板と略直角を成すように棚板の前端部に垂設される掛け止め部材と、棚板の左右方向に間隔をあけて棚板の下面側に配される一対のアームと、一対のアームの先端部が棚板の前後方向に往復移動できるように一対のアームの基端部を棚板の後端部に回動自在に接合する一対のヒンジ部とを備えている。
この物品載置用棚においては、ディスプレイ等の表示装置やオフィス用パーティション等のような起立したパネル状構造物(以下、単に「パネル状構造物」と称する。)の上部の前面に掛け止め部材を引っ掛けた状態でパネル状構造物の上面に棚板を載せ、一対のヒンジ部を中心に一対のアームを回動させて、一対のアームの先端部をパネル状構造物の後面に当接させることにより、掛け止め部材と一対のアームとの協働によって棚板を略水平状態で支持するようにされている。
しかしながら、この従来の物品載置用棚では、一対のアームのそれぞれが一対のヒンジ部を介して独立して回動する構成であるため、一方側のアームの先端部をパネル状構造物の後面に当接させる操作を行った後、他方側のアームについても同様の操作を行わなければならず、パネル状構造物への設置を簡易かつ速やかに行うことができないという問題点がある。
本考案は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、起立したパネル状構造物への設置を簡易かつ速やかに行うことができる物品載置用棚を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本考案による物品載置用棚は、
物品の載置面を上面に有する棚板と、前記棚板と略直角を成すように前記棚板の前端部に垂設される掛け止め部材と、前記棚板の左右方向に間隔をあけて配される一対のアームと、前記一対のアームの先端部が前記棚板の前後方向に往復移動できるように前記一対のアームの基端部を前記棚板の後端部に回動自在に接合する一対のヒンジ部とを備え、起立したパネル状構造物の上部の前面に前記掛け止め部材を引っ掛けた状態で前記パネル状構造物の上面に前記棚板を載せ、前記一対のヒンジ部を中心に前記一対のアームを回動させて、前記一対のアームの先端部を前記パネル状構造物の後面に当接させることにより、前記掛け止め部材と前記一対のアームとの協働によって前記棚板を支持するようにした物品載置用棚において、
前記一対のヒンジ部を中心に前記一対のアームが同時に回動するように、前記一対のアーム同士を連結軸で連結することを特徴とするものである(第1考案)。
物品の載置面を上面に有する棚板と、前記棚板と略直角を成すように前記棚板の前端部に垂設される掛け止め部材と、前記棚板の左右方向に間隔をあけて配される一対のアームと、前記一対のアームの先端部が前記棚板の前後方向に往復移動できるように前記一対のアームの基端部を前記棚板の後端部に回動自在に接合する一対のヒンジ部とを備え、起立したパネル状構造物の上部の前面に前記掛け止め部材を引っ掛けた状態で前記パネル状構造物の上面に前記棚板を載せ、前記一対のヒンジ部を中心に前記一対のアームを回動させて、前記一対のアームの先端部を前記パネル状構造物の後面に当接させることにより、前記掛け止め部材と前記一対のアームとの協働によって前記棚板を支持するようにした物品載置用棚において、
前記一対のヒンジ部を中心に前記一対のアームが同時に回動するように、前記一対のアーム同士を連結軸で連結することを特徴とするものである(第1考案)。
本考案において、前記ヒンジ部は、前記棚板の後端部に設けられる枢支軸と、前記枢支軸に対応するように前記アームの基端部に設けられる凹部との係合により構成されるものであり、前記枢支軸に、前記連結軸が挿通可能な中空部を軸方向に形成し、前記連結軸を、前記枢支軸の前記中空部を通して前記枢支軸と同軸をなすように配置するのが好ましい(第2考案)。
前記枢支軸における前記凹部の奥面と対向する端面に、複数の第1の凸部を前記枢支軸の軸線回りに所定間隔で形成するとともに、前記凹部における前記枢支軸の端面と対向する奥面に、前記複数の第1の凸部と対向するように複数の第2の凸部を形成し、前記複数の第1の凸部と前記複数の第2の凸部との間にクッション材を配設し、前記アームの基端部を前記枢支軸から前記凹部が抜ける方向に付勢する付勢手段を設け、前記連結軸の端部に前記アームの基端部を貫通して突出する雄ねじを設け、前記雄ねじと螺合する雌ねじを有し前記アームの基端部に当接する締付ノブを設け、前記締付ノブの締付操作により、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記複数の第2の凸部を、前記クッション材を介して前記複数の第1の凸部が形成された前記枢支軸の端面に押し付けるようにするのが好ましい(第3考案)。
本考案の物品載置用棚によれば、一対のアームのうちの一方側のアームに対して回動操作力を加えると、加えた回動操作力の一部が連結軸を介して他方側のアームに伝達されるので、一方側のアームを回動させると、他方側のアームが連動して回動され、一方側のアームの先端部を、起立したパネル状構造物の後面に当接させれば、これと同時に、他方側のアームの先端部も、起立したパネル状構造物の後面に当接することになり、一方側のアームの1回の回動操作で一対のアームの両方の先端部を、同時に、起立したパネル状構造物の後面に当接させることができ、起立したパネル状構造物への設置を簡易かつ速やかに行うことができる。
第2考案の構成を採用することにより、一対のアームのうちの一方側のアームに対して加えた回動操作力の一部を、連結軸を介して他方側のアームに確実に伝達することができ、一対のアームの回動操作をよりスムーズに行うことができる。
第3考案の構成を採用することにより、枢支軸に対するアームの回動操作時に、複数の第2の凸部がクッション材を介して複数の第1の凸部を乗り越え係合して複数の第1の凸部と噛み合い、枢支軸回りのアームの相対回動位置を多段階で調整することができる。このときの乗り越え係合に必要とされる枢支軸回りのアームの回動操作力、言い換えると、枢支軸回りのアームの相対回動位置を多段階で調整するのに必要な操作力は、締付ノブの締付操作量に応じて調整することができる。ここで、アームの基端部に対する締付ノブの締付操作方向の相対位置は、付勢手段からの付勢力に応じてアームの基端部と締付ノブとの間に働く摩擦力によって保持されるので、枢支軸回りのアームの相対回動位置を多段階で調整するのに必要な操作力の調整を締付ノブの操作で容易に行うことができる。
次に、本考案による物品載置用棚の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下においては、起立したパネル状構造物として例えば液晶ディスプレイ等の薄型の映像表示装置(以下、単に「表示装置」と称する。)に取り付ける物品載置用棚について説明するが、本考案は、これに限定されるものではなく、オフィス用パーティションを含むその他の起立したパネル状構造物に対しても適用可能である。
<物品載置用棚の概略説明>
図1に示される物品載置用棚1は、物品の載置面を上面に有する棚板2と、棚板2と略直角を成すように棚板2の前端部に垂設される掛け止め部材3と、棚板2の左右方向に間隔をあけて棚板2の下面側に配される一対のアーム4と、一対のアーム4の先端部が棚板2の前後方向に往復移動できるように一対のアーム4の基端部を棚板2の後端部に回動自在に接合する一対のヒンジ部5とを備えて構成されている。なお、棚板2の裏面には、適宜に補強リブ2a(図5(b)参照)を設けることができる。また、後述するように、物品載置用棚1を表示装置40に設置するに当たっては、掛け止め部材3を表示装置40の上部の前面に引っ掛けるが、このとき、掛け止め部材3によって表示装置40の上部の前面に傷等を付けないようにするために、掛け止め部材3の裏面に、例えばゴム製のクッション材6が所要箇所に貼り付けられている。また、後述するように、物品載置用棚1を表示装置40に設置する際には、一対のアーム4の先端部を表示装置40の後面に当接させるが、このとき、表示装置40の後面に対し一対のアーム4の先端部が滑らずに安定的に当接するようにするために、各アーム4の先端部には、例えばゴム製の滑り止め材7が装着されている。
図1に示される物品載置用棚1は、物品の載置面を上面に有する棚板2と、棚板2と略直角を成すように棚板2の前端部に垂設される掛け止め部材3と、棚板2の左右方向に間隔をあけて棚板2の下面側に配される一対のアーム4と、一対のアーム4の先端部が棚板2の前後方向に往復移動できるように一対のアーム4の基端部を棚板2の後端部に回動自在に接合する一対のヒンジ部5とを備えて構成されている。なお、棚板2の裏面には、適宜に補強リブ2a(図5(b)参照)を設けることができる。また、後述するように、物品載置用棚1を表示装置40に設置するに当たっては、掛け止め部材3を表示装置40の上部の前面に引っ掛けるが、このとき、掛け止め部材3によって表示装置40の上部の前面に傷等を付けないようにするために、掛け止め部材3の裏面に、例えばゴム製のクッション材6が所要箇所に貼り付けられている。また、後述するように、物品載置用棚1を表示装置40に設置する際には、一対のアーム4の先端部を表示装置40の後面に当接させるが、このとき、表示装置40の後面に対し一対のアーム4の先端部が滑らずに安定的に当接するようにするために、各アーム4の先端部には、例えばゴム製の滑り止め材7が装着されている。
<ヒンジ部の説明>
図2に示されるように、ヒンジ部5は、棚板2の後端部に設けられる枢支軸11と、枢支軸11に対応するようにアーム4の基端部に設けられる凹部12との係合により構成されている。ここで、枢支軸11には、軸方向に開口された中空部13が形成され、アーム4の基端部には、凹部12の奥面の中心部を貫通するように略長方形状の軸取付用係合孔14が形成されている。
図2に示されるように、ヒンジ部5は、棚板2の後端部に設けられる枢支軸11と、枢支軸11に対応するようにアーム4の基端部に設けられる凹部12との係合により構成されている。ここで、枢支軸11には、軸方向に開口された中空部13が形成され、アーム4の基端部には、凹部12の奥面の中心部を貫通するように略長方形状の軸取付用係合孔14が形成されている。
<連結軸の説明>
一対のアーム4同士は、連結軸15によって連結されている。連結軸15は、一方側のヒンジ部5における枢支軸11の中空部13と、他方側のヒンジ部5における枢支軸11の中空部13とを通して、枢支軸11と同軸をなすように配置されている。
一対のアーム4同士は、連結軸15によって連結されている。連結軸15は、一方側のヒンジ部5における枢支軸11の中空部13と、他方側のヒンジ部5における枢支軸11の中空部13とを通して、枢支軸11と同軸をなすように配置されている。
連結軸15の一端部には、一方側のアーム4の基端部に形成された軸取付用係合孔14を通して突出する雄ねじ16が形成されている。連結軸15における雄ねじ16に隣接する端部寄りの部位には、連結軸15の軸線を中心に対称配置される2つの平坦面を有する断面略長方形状の角軸部17が形成されている。角軸部17は、アーム4の基端部に形成されている軸取付用係合孔14と嵌合する。また、連結軸15の他端部は、他方側のアーム4の基端部に固着されている。こうして、例えば、一方側のアーム4に対して加えた回動操作力の一部を、軸取付用係合孔14と角軸部17との嵌合部分、連結軸15の本体部分を介して他方側のアーム4に伝達することができる。
<第1,第2の凸部の説明>
枢支軸11における凹部12の奥面と対向する端面には、複数の第1の凸部21が枢支軸11の軸線回りに所定間隔で形成されるとともに、凹部12における枢支軸11の端面と対向する奥面には、複数の第1の凸部21と対向するように複数の第2の凸部22が形成されている。第1の凸部21および第2の凸部22は、いずれもフェースギヤ(円盤状歯車)の歯のような形状とされている。
枢支軸11における凹部12の奥面と対向する端面には、複数の第1の凸部21が枢支軸11の軸線回りに所定間隔で形成されるとともに、凹部12における枢支軸11の端面と対向する奥面には、複数の第1の凸部21と対向するように複数の第2の凸部22が形成されている。第1の凸部21および第2の凸部22は、いずれもフェースギヤ(円盤状歯車)の歯のような形状とされている。
<クッション材の説明>
複数の第1の凸部21と複数の第2の凸部22との間には、リング状のクッション材23が配設されている。クッション材23の構成材としては、柔軟な素材であれば特に限定されるものではないが、例えばゴム弾性を有するエラストマーが好適であり、具体的には、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂などの合成樹脂およびその発泡体が挙げられる。
複数の第1の凸部21と複数の第2の凸部22との間には、リング状のクッション材23が配設されている。クッション材23の構成材としては、柔軟な素材であれば特に限定されるものではないが、例えばゴム弾性を有するエラストマーが好適であり、具体的には、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂などの合成樹脂およびその発泡体が挙げられる。
<付勢手段の説明>
枢支軸11には、圧縮コイルばね24が外嵌されている。圧縮コイルばね24の一端は、凹部12の内周面に形成された段付き面25に当接され、圧縮コイルばね24の他端は、枢支軸11の基端部と棚板2の本体部分との境界に形成された段付き面26に当接されている。アーム4の基端部は、圧縮コイルばね24により、凹部12が枢支軸11から抜ける方向に付勢されている。
枢支軸11には、圧縮コイルばね24が外嵌されている。圧縮コイルばね24の一端は、凹部12の内周面に形成された段付き面25に当接され、圧縮コイルばね24の他端は、枢支軸11の基端部と棚板2の本体部分との境界に形成された段付き面26に当接されている。アーム4の基端部は、圧縮コイルばね24により、凹部12が枢支軸11から抜ける方向に付勢されている。
<締付ノブの説明>
連結軸15の一端部には、雄ねじ16と螺合する雌ねじ27を有し一方側のアーム4の基端部に当接する締付ノブ30が螺着されている。この締付ノブ30の締付操作により、圧縮コイルばね24の付勢力に抗して、複数の第2の凸部22を、クッション材23を介して複数の第1の凸部21が形成された枢支軸11の端面に押し付けることができる。
連結軸15の一端部には、雄ねじ16と螺合する雌ねじ27を有し一方側のアーム4の基端部に当接する締付ノブ30が螺着されている。この締付ノブ30の締付操作により、圧縮コイルばね24の付勢力に抗して、複数の第2の凸部22を、クッション材23を介して複数の第1の凸部21が形成された枢支軸11の端面に押し付けることができる。
以上に述べたように構成される物品載置用棚1を表示装置40に設置するに当たっては、図3に示されるように、掛け止め部材3を表示装置40の上部の前面に引っ掛けた状態で表示装置40の上面に棚板2を載せ、一対のアーム4のうちの一方側のアーム4の先端部を表示装置40の後面に当接させるように一方側のアーム4に対して回動操作力を加える。加えた回動操作力の一部は、連結軸15を介して他方側のアーム4に伝達されるので、一方側のアーム4を回動させると、他方側のアーム4が連動して回動され、一方側のアーム4の先端部を表示装置40の後面に当接させれば、これと同時に、他方側のアーム4の先端部も表示装置40の後面に当接する。このとき、枢支軸11の回りのアーム4の相対回動位置を適宜に調整し、棚板2に対する一対のアーム4の角度を調整して、棚板2が略水平状態となるようにすることにより、掛け止め部材3と一対のアーム4との協働によって棚板2が略水平状態で支持され、図4に示されるように、棚板2の上面に物品Mを安定的に置くことができる。
なお、他方側のアーム4の先端部を表示装置40の後面に当接させるように他方側のアーム4に対して回動操作を行っても、上記と同様に、一対のアーム4の先端部を表示装置40の後面に同時に当接させることができる。
また、表示装置40から物品載置用棚1を取り外した状態で、一方側または他方側のアーム4に対して回動操作力を加え、一方側または他方側のアーム4の全体を棚板2の下面に当接させるようにすれば、これと同時に、他方側または一方側のアーム4の全体も棚板2の下面に当接させるようにすることができ、図5(a)および(b)に示されるように、一対のアーム4を折り畳むことができる。こうして、物品載置用棚1を扁平な状態にすることができて、収納や持ち運びに便利な形態とすることができる。
<作用効果の説明>
本実施形態の物品載置用棚1によれば、一方側または他方側のアーム4の1回の回動操作で一対のアーム4の両方の先端部を同時に表示装置40の後面に当接させることができるので、表示装置40への設置を簡易かつ速やかに行うことができる。
本実施形態の物品載置用棚1によれば、一方側または他方側のアーム4の1回の回動操作で一対のアーム4の両方の先端部を同時に表示装置40の後面に当接させることができるので、表示装置40への設置を簡易かつ速やかに行うことができる。
また、一対のアーム4は、枢支軸11の中空部13を通して枢支軸11と同軸をなすように配置される連結軸15によって連結されている。これにより、一対のアーム4のうちの一方側または他方側のアーム4に対して加えた回動操作力の一部が、連結軸15を介して他方側または一方側のアーム4に確実に伝達され、一対のアーム4の回動操作をよりスムーズに行うことができる。
また、枢支軸11における凹部12の奥面と対向する端面には、複数の第1の凸部21が形成され、凹部12における枢支軸11の端面と対向する奥面には、複数の第2の凸部22が形成され、複数の第1の凸部21と複数の第2の凸部22との間には、クッション材23が配設されている。これにより、枢支軸11に対するアーム4の回動操作時に、複数の第2の凸部22がクッション材23を介して複数の第1の凸部21を乗り越え係合して複数の第1の凸部21とソフトに噛み合うことになり、枢支軸11の回りのアーム4の相対回動位置を多段階で調整することができる。このときの乗り越え係合に必要とされる枢支軸11の回りのアーム4の回動操作力、言い換えると、枢支軸11の回りのアーム4の相対回動位置を多段階で調整するのに必要な操作力は、締付ノブ30の締付操作量に応じて調整することができ、また、アーム4の基端部に対する締付ノブ30の締付操作方向の相対位置は、圧縮コイルばね24からの付勢力に応じてアーム4の基端部と締付ノブ30との間に働く摩擦力によって保持されるので、枢支軸11の回りのアーム4の相対回動位置を多段階で調整するのに必要な操作力の調整を締付ノブ30の操作で容易に行うことができる。
以上、本考案の物品載置用棚について、一実施形態に基づいて説明したが、本考案は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本考案の物品載置用棚は、起立したパネル状構造物への設置を簡易かつ速やかに行うことができるという特性を有していることから、表示装置やオフィス用パーティション等の上部のスペースを有効利用して消耗品や備品、装飾品等の必要な物品を載置する用途に好適に用いることができ、産業上の利用可能性が大である。
1 物品載置用棚
2 棚板
3 掛け止め部材
4 アーム
5 ヒンジ部
11 枢支軸
12 凹部
13 中空部
15 連結軸
21 第1の凸部
22 第2の凸部
23 クッション材
24 圧縮コイルばね(付勢手段)
30 締付ノブ
40 表示装置
2 棚板
3 掛け止め部材
4 アーム
5 ヒンジ部
11 枢支軸
12 凹部
13 中空部
15 連結軸
21 第1の凸部
22 第2の凸部
23 クッション材
24 圧縮コイルばね(付勢手段)
30 締付ノブ
40 表示装置
Claims (3)
- 物品の載置面を上面に有する棚板と、前記棚板と略直角を成すように前記棚板の前端部に垂設される掛け止め部材と、前記棚板の左右方向に間隔をあけて配される一対のアームと、前記一対のアームの先端部が前記棚板の前後方向に往復移動できるように前記一対のアームの基端部を前記棚板の後端部に回動自在に接合する一対のヒンジ部とを備え、起立したパネル状構造物の上部の前面に前記掛け止め部材を引っ掛けた状態で前記パネル状構造物の上面に前記棚板を載せ、前記一対のヒンジ部を中心に前記一対のアームを回動させて、前記一対のアームの先端部を前記パネル状構造物の後面に当接させることにより、前記掛け止め部材と前記一対のアームとの協働によって前記棚板を支持するようにした物品載置用棚において、
前記一対のヒンジ部を中心に前記一対のアームが同時に回動するように、前記一対のアーム同士を連結軸で連結することを特徴とする物品載置用棚。 - 前記ヒンジ部は、前記棚板の後端部に設けられる枢支軸と、前記枢支軸に対応するように前記アームの基端部に設けられる凹部との係合により構成されるものであり、前記枢支軸に、前記連結軸が挿通可能な中空部を軸方向に形成し、前記連結軸を、前記枢支軸の前記中空部を通して前記枢支軸と同軸をなすように配置することを特徴とする請求項1に記載の物品載置用棚。
- 前記枢支軸における前記凹部の奥面と対向する端面に、複数の第1の凸部を前記枢支軸の軸線回りに所定間隔で形成するとともに、前記凹部における前記枢支軸の端面と対向する奥面に、前記複数の第1の凸部と対向するように複数の第2の凸部を形成し、前記複数の第1の凸部と前記複数の第2の凸部との間にクッション材を配設し、前記アームの基端部を前記枢支軸から前記凹部が抜ける方向に付勢する付勢手段を設け、前記連結軸の端部に前記アームの基端部を貫通して突出する雄ねじを設け、前記雄ねじと螺合する雌ねじを有し前記アームの基端部に当接する締付ノブを設け、前記締付ノブの締付操作により、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記複数の第2の凸部を、前記クッション材を介して前記複数の第1の凸部が形成された前記枢支軸の端面に押し付けるようにすることを特徴とする請求項2に記載の物品載置用棚。
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
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