JP3213693U

JP3213693U - 和服ハンガー

Info

Publication number: JP3213693U
Application number: JP2017004225U
Authority: JP
Inventors: ゆかり杉田
Original assignee: 株式会社まあか
Priority date: 2017-09-14
Filing date: 2017-09-14
Publication date: 2017-11-24
Anticipated expiration: 2027-09-14

Abstract

【課題】多くの和服を同時に展示陳列し、対比観察を可能として選別を極めて容易にし、且つ展示している和服を取り出し易くした和服ハンガーを提供する。【解決手段】水平部４と支持部５を持つように折り曲げられ、二つの端部６を持ち、この端部６が下方に向けられて形成のハンガー本体２と、上下方向で２段となる水平取付部材１０，１１を備え、その水平取付部材に多数の挿入穴１６を形成した取付体３とより成り、ハンガー本体２の二つの端部１０，１１を、取付体３の挿入穴１６に挿入し、このハンガー本体２を挿入穴１６を支点として回動自在とし、ハンガー本体２の水平部４に和服１８を吊り下げて使用する。【選択図】図１

Description

この考案は、仕立てられた和服を吊り下げた状態で、陳列する和服ハンガーに関する。

和服の貸衣装や、振袖レンタル店では、二つに折りたたんで、しかも重ねて保管していて、それらをお客様に見せる作業を行っているが、重なっているためすべてを見せることができないし、また多数・多様なものの中から選択するので、目移りして決定しにくい。

多くの和服の同時対比観察が出来ないので、和服を何度も広げたり、折りたたんだりする作業が必要となって、手数と時間を要していた。

従来例を検索して見ると、和服を和服用額縁内へ収納する例が発見できた。特許文献１（特許第２９７３１１０号）は、和服一枚ずつ、額縁内に収納するため、和服模様が一幅の絵として表れるので、有効な美的鑑賞ができるし、また和服新調時のサンプル展示陳列用として活用すると多数同時の対比観察が可能となり、和服生地選択が極めてやり易くなる効果を得ている。

特許第２９７３１１０号号公報

しかしながら、仕立てられた和服の貸衣装にあっては、特許文献１に示すように全ての和服を和服用額縁に入れて、見せることは数量的に不可能であり、多くの和服を折りたたんで展示することを余儀なくされていた。

そこで、この考案では、５０〜１００なりの和服を同時に展示陳列することを目的とし、対比観察を可能として選別を極めて容易にし、且つ展示和服を取り出し易くした和服ハンガーを提供することにある。

即ち、この考案に係る和服ハンガーは、水平部を持つように折り曲げられ、二つの端部を持ち、この二つの端部を下方に向けて形成のハンガー本体と、少なくとも上下方向で２段となる水平取付部材を備え、その水平取付部材に多数の挿入穴を形成した取付体とより成り、前記ハンガー本体の二つの端部を、前記取付体の挿入穴に挿入し、該ハンガー本体を挿入穴を支点として回動自在とし、前記ハンガー本体の水平部に和服を吊り下げて使用することを特徴とする。

このため、ハンガー本体に和服を二つ折りして吊り下げて展示することができる。ハンガー本体は１０ｃｍほどの隙間を持ち、１ｍほどのスペースでは１０枚、２ｍ程では２０枚の展示を可能とする。和服を二つ折りするため縦方向では１ｍ程であるため、ハンガー本体を２段階に設置も可能とし、横が２ｍで縦が２ｍあれば、和服４０枚の展示を可能とすることができる。

お客様はハンガー本体に吊り下げられているため、展示和服を全て見ることができ、気に入った和服があれば、その前後の展示和服をハンガー本体ごと回動して避けさせ、吊り下げたまま全部を見ることが出来ると共に、その和服を持って手前に引けば、容易に取り出すこともできる。

前記取付体は、ねじなどの固定手段を介して壁面に取付けられていることを特徴とする（請求項２）。取付体はきわめて単純な構造体であり、壁面さえ強度を持てば、所を選ばない利点を持っている。

また前記取付体を、箱体の内部に取付けることで（請求項３）、ハンガー本体も箱体内に収納されることになり、展示する和服を大事に扱うことができる。この箱体の底部にキャスターを付ければ、展示会で移動も容易となる。

以上のように、請求項１の考案にあっては、ハンガー本体に和服を一つずつ吊り下げ展示ができ、しかも多くの和服を展示できる。展示してある全てを借りる方が見ることができ、対比観察を可能としている。

注目する和服があれば、ハンガー本体を左右に回動させ、その前後の和服を避けて全て見ることができる。試着時には手前に和服を引き出すことが容易にできる利点を持っている。

請求項２によれば、壁面に取付体を固定手段にて取付けることができれば、ハンガー本体をどこでも装着できることを可能とし、和服ハンガーを組立てることができる。請求項３によれば、箱体の内部に取付体を取付けることができれば、ハンガー本体も装着でき、和服を箱体内に収容でき、ごみなどの汚れから守ることができる。

この考案の和服ハンガーで、ハンガー本体に和服を吊り下げた状態の斜視図である。ハンガー本体の正面図である。取付体の正面図である。ハンガー本体に吊り下げられた和服を選んでいる状態で、ハンガー本体を回動させた斜視図である。

この考案の実施例を図１乃至図４をもとに説明すると、和服ハンガー１は、ハンガー本体２とそれを装着する取付体３より成っていて、ハンガー本体２は図２にも示すように、直径が８ｍｍ〜１０ｍｍほどの一本の長い金属線を所望の形状に折り曲げて作られ、上方に水平部４を、下方にそれを支える支持部５を設けていて、水平部４と支持部５の端は、それぞれの端部６，７となり、下方向に折れ曲がっている。なお水平部４と支持部５は連結された連結部８となっている。

前記取付体３は前記ハンガー本体２を装着するためのもので、上下方向で２段となる水平取付部１０及び１１を備えていて、金属用材で製作され、両端は、連結部材１２で連結され、横長構成となっている。

上方の水平取付部材１０と下方の水平取付部材１１とは３０ｃｍ程離れていて、それぞれの平面部１３から下面部１４に向かって挿入穴１６が形成されている。挿入穴１６の間隙が１０ｃｍ程であり、径が１０〜１４ｍｍの挿入穴１６に前記ハンガー本体２の端部６，７が上方及び下方の取付部材１０，１１の挿入穴１６に挿入される。１７は取付体３を壁面等に固定する取付ボルトである。

和服ハンガー１を所望する所に取付けるには、まず取付体３を壁面に取付ボルト１７を介して固定する。それから、ハンガー本体２の端部６及び７を、取付体３の上方及び下方の取付部材１０及び１１の挿入穴１６に挿入する。すると、ハンガー本体２が１０ｃｍ程に間隙で取付体３に図１に示すように配置される。ハンガー本体２は挿入穴１６を支点として回動することができる。

この和服ハンガー１を使用するには、二つ折りの和服１８をハンガー本体２の水平部４にそれぞれ掛け、吊り下げる。すると図１に示すように、和服１８が吊り下げられた状態となり、隣り合わせの和服１８が重ね合わされることなく隙間を有し、一部ではあるが、お客様が目視することが可能で、和服選びを多くのものから早くできるようになる。

そして、注目する和服１８があったなら、その和服１８を中心に回動させ、図４に示すようになる。即ち注目した和服１８の全体を見ることができるし、また手に取りたいなら、和服１８を持って手前に引けば、スライドして取り出すことも容易である。

１和服ハンガー
２ハンガー本体
３取付部
４水平部
５支持部
６端部
７端部
８連結部
１０水平取付部材（上方）
１１水平取付部材（下方）
１２連結部材
１３平面部
１４下面部
１６挿入穴
１７取付ボルト
１８和服

Claims

水平部を持つように折り曲げられ、二つの端部を持ち、この二つの端部を下方に向けて形成のハンガー本体と、少なくとも上下方向で２段となる水平取付部材を備え、その水平取付部材に多数の挿入穴を形成した取付体とより成り、
前記ハンガー本体の二つの端部を、前記取付体の挿入穴に挿入し、該ハンガー本体を挿入穴を支点として回動自在とし、前記ハンガー本体の水平部に和服を吊り下げて使用することを特徴とする和服ハンガー。
前記取付体は、壁面に固定手段を介して取付けられることを特徴とする請求項１記載の和服ハンガー。
前記取付体を箱体の内部に取付けることで、ハンガー本体も箱体内に収納されて成ることを特徴とする請求項１記載の和服ハンガー。