JP3213689U - トイレのロータンク用カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】安価としながら形成時間を容易に短縮することができるトイレのロータンク用カバーを提供する。【解決手段】孔24に通過孔31を重ね合わせながら凹み23の表面に沿ってシート29を変形させるとともに、粘着剤等によりシート29を凹み23の表面に貼付けることでカバー28を構成したので、該シート29は平坦な状態での二次元的な形成作業となり、この結果、先行技術の真空成形のような凹部に沿っての三次元的な変形作業が不要となって形成時間を容易に短縮することができる。しかも、安価な、例えばプレス機用の金型で十分であるため、製作費を安価とすることもできる。【選択図】図1
Description
この考案は、トイレに設置され水洗用の水を貯留するロータンクの上蓋をカバーするトイレのロータンク用カバーに関する。
従来のトイレのロータンク用カバーとしては、例えば以下の特許文献1に記載されているようなものが知られている。
このものは、水洗用の水を貯留するタンク本体と、該タンク本体上に載置され、最深部に水をタンク本体内に導く流水孔が位置する凹部が形成された上蓋とを備えたトイレのロータンク用カバー部材であって、中央部に前記流水孔に重なり合う通孔が形成されるともに、プラスチック製シートを真空成形により前記凹部に沿って塑性変形させることで、前記上蓋に被せられたとき凹部に密着させるようにしたものである。
しかしながら、このような従来のトイレのロータンク用カバーにあっては、プラスチック製シートを真空成形により凹部に沿って塑性変形させることで形成するようにしているため、形成に時間が必要で作業能率が低いという課題があった。しかも、前述の上蓋に形成された凹部の形状は多数の種類があるため、各形状の凹部に応じて真空成形用金型を準備する必要があるが、このような真空成形用金型は高価であり、結果としてロータンク用カバーも高価とならざるを得ないという課題もあった。
この考案は、安価でありながら形成時間を容易に短縮することができるトイレのロータンク用カバーを提供することを目的とする。
このような目的は、水洗用の水を貯留するタンク本体と、該タンク本体上に載置され、最深部に水をタンク本体内に導く孔が位置する凹みが形成された上蓋とを備えたトイレのロータンク用カバーであって、中央部に前記孔に重なり合う通過孔が形成されるとともに、外縁から前記通過孔に向かって徐々に狭幅となりながら延びる複数のスリットが形成された屈曲可能で平坦なプラスチック製シートからなり、該シートを前記上蓋の凹みに沿って変形させながら貼付けることで構成したトイレのロータンク用カバーにより、達成することができる。
この考案においては、ロータンク用カバーを、外縁から通過孔に向かって徐々に狭幅となりながら延びる複数のスリットが形成され、屈曲可能で平坦なプラスチック製シートから構成したので、形成作業は板厚方向への変形を含む三次元的な形成作業ではなく、平坦な状態を維持しながら通過孔、スリットを形成する二次元的な形成作業であり、これにより、形成時間を容易に短縮することができる。しかも、高価な真空成形用金型は不要であるため、製作費を安価とすることもできる。
また、請求項2に記載のように構成すれば、凹みに沿って変形させたときの追従性を容易に向上させることができる。さらに、請求項3に記載のように構成すれば、スリットの先端における応力集中を緩和し、スリット先端からの亀裂発生を効果的に抑制することができる。また、請求項4に記載のように構成すれば、開口エッジの余計な変形を抑制して凹みへの追従性を向上させることができる。さらに、請求項5に記載のように構成すれば、トイレの雰囲気を容易に良好とすることができる。
以下、この考案の実施形態1を図面に基づいて説明する。
図1において、11は西洋式トイレに設置されたトイレ装置であり、このトイレ装置11は、ボウルが形成された便器12と、該便器12の後部に設けられた本体部13と、該本体部13に後端部が開閉可能に支持され、使用者が着座可能な便座14と、前記本体部13に後端部が支持され便座14と個別に開閉可能である便蓋15とを有し、この便蓋15は、前記便座14が便器12の上面と平行になるまで下方に揺動しているとき、便座14に接触するまで下方に揺動すると、該便座14を上方から遮蔽することができる。なお、前記本体部13には、衛生洗浄手段としての機能、即ち、使用者のスイッチ操作などに応じて、本体部13から吐水ノズル(図示していない)が、便器12のボウル内に伸出し、その先端付近に設けられた吐水口から温水を噴射して、使用者のおしりなどを洗浄するものが、さらに付加されていてもよい。
図1において、11は西洋式トイレに設置されたトイレ装置であり、このトイレ装置11は、ボウルが形成された便器12と、該便器12の後部に設けられた本体部13と、該本体部13に後端部が開閉可能に支持され、使用者が着座可能な便座14と、前記本体部13に後端部が支持され便座14と個別に開閉可能である便蓋15とを有し、この便蓋15は、前記便座14が便器12の上面と平行になるまで下方に揺動しているとき、便座14に接触するまで下方に揺動すると、該便座14を上方から遮蔽することができる。なお、前記本体部13には、衛生洗浄手段としての機能、即ち、使用者のスイッチ操作などに応じて、本体部13から吐水ノズル(図示していない)が、便器12のボウル内に伸出し、その先端付近に設けられた吐水口から温水を噴射して、使用者のおしりなどを洗浄するものが、さらに付加されていてもよい。
また、前記トイレ装置11は本体部13より後側に位置するロータンク19を有し、このロータンク19は上方が開放したタンク本体20と、前記タンク本体20上に載置され該タンク本体20の上端開口を閉止する上蓋21とから構成されるとともに、これらロータンク19のタンク本体20と上蓋21とは、一般に施釉し焼成することによって表面を平滑化した陶磁器製のものが用いられている。そして、このタンク本体20内には便器12を洗浄する水洗用の水が貯留されるが、この水洗水は該タンク本体20に設けられた操作レバー22を使用者が操作することで、便器12のボウルに供給される。なお、この発明においては、使用者がスイッチを押すことで、あるいは、使用者の立ち上がり動作を検出することで、タンク本体20内の水洗水を便器12に供給するようにしてもよい。また、この実施形態では、前記ロータンク19として水平断面が四角形(矩形)のものを用いたが、楕円形のものや三角形のものも用いられている。前記上蓋21の上面には後述する吐水体から吐水された手洗水を受ける凹み23が形成され、この凹み23は平面形状がほほ四角形(矩形)を呈するとともに、上蓋21の中央部に向かって徐々にその深さが深くなっている。そして、前記上蓋21の中央部で凹み23の最深部には該凹み23に溜まった手洗水(タンク本体20に供給されると前記水洗水となる)を前記タンク本体20内に導く貫通した孔24が位置している。
27は上蓋21に設けられた吐水体であり、この吐水体27は、前述のようにタンク本体20内に貯留されている水洗水が便器12に供給されて水位が低下すると、凹み23に向かって吐水し、使用者に手洗水を供給するとともに、凹み23から孔24を通じてタンク本体20内に水洗水を補給する。ここで、前述した上蓋21の凹み23は繰り返して流れる水によって釉剤が剥がれて表面が汚損したり、微細なひびが入って洗剤などで洗っても容易に綺麗にならないことがある。このため、この実施形態では、前記ロータンク19の上蓋21に形成された凹み23と平面形状がほぼ同形状であるロータンク用カバー28により覆うようにしたのである。ここで、前記カバー28は図1、2に示すように、屈曲可能で平坦なプラスチック製、ここではポリプロピレンのフィルム状薄肉シート29から構成されているが、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチロールなどの熱可塑性樹脂から構成してもよい。
また、前述の平坦なプラスチック製シート29にはその中央部に前記孔24に重なり合う通過孔31が形成されるとともに、その外縁32から前記通過孔31に向かって徐々に狭幅となりながら直線状に延びる複数(6個)のスリット33が形成されている。そして、このカバー28は、素材(シート29)の状態では前述のように平坦であるが、該シート29を前記孔24に通過孔31を重ね合わせながら凹み23の表面に沿って変形させるとともに、裏面に塗布された粘着剤あるいは接着剤により該凹み23の表面に貼付けることで構成している。ここで、前述の先行技術では、シートを真空成形により凹部に沿って塑性変形させる、即ち板厚方向への変形を含む三次元的な形成作業であるが、この実施形態では、ロータンク用カバー28を、外縁32から中央部の通過孔31に向かって徐々に狭幅となりながら延びる複数のスリット33が形成された屈曲可能で平坦なプラスチック製シート29から構成したので、該シート29の形成作業は平坦な状態を維持しながら通過孔、スリットを形成する二次元的な形成作業、例えばプレス機による打ち抜き作業で対処することができ、この結果、形成時間を容易に短縮することができる。しかも、高価な真空成形用金型は不要で、安価な、例えばプレス機用金型で十分であるため、製作費を安価と、結果としてカバー28を安価とすることもできる。
ここで、平坦なプラスチック製シート29を凹み23の表面に沿って凹状に変形させると、該シート29は通過孔31から外縁部に接近するに従い一周長が元の長さより短くなるため、外縁部に弛みや波打が生じるが、該プラスチック製シート29に前述のような複数のスリット33を形成してやれば、該シート29を凹み23に沿って変形させた際、各スリット33は全域でほぼ等幅となるよう幅が狭くなり、これにより、前述の弛みや波打を問題なく回避することができる。また、前述した粘着剤、接着剤としては、例えば、塩化ビニル系、アクリル系、シリコン系、天然ゴム系、合成ゴム系樹脂等の再剥離可能な粘着剤、永久接着させる接着剤等を用いることができる。そして、前述の粘着剤層、接着剤層は凹み23に貼付けるまでは離型シートにより覆うとともに、貼付け直前に該離型シートを取り外すようにすればよい。ここで、前記凹み23およびシート29が大略多角形であるときには、前記スリット33はプラスチック製シート29の少なくとも各角部から通過孔31に向かって延在させることが好ましい。その理由は、前記シート29を凹み23に沿って変形させたときの該シート29の追従性を容易に向上させることができるからである。この実施形態においては、前記シート29が四角形(矩形)であるため、スリット33を少なくとも四角形の4箇所の角部から通過孔31に向かって延在させている。
また、この実施形態では、シート29に前述のようなスリット33を形成した際、これらスリット33の通過孔31に近接する先端に連続するとともに、該先端でのスリット33の幅より直径が大である緩和孔36を形成している。このような緩和孔36をスリット33の先端に形成すると、シート29を凹み23に沿って変形させた際のスリット33の先端における応力集中を緩和することができ、これにより、スリット33の先端からの亀裂発生を効果的に抑制することができる。また、この実施形態では、前記スリット33の角部に対する開口エッジ(スリット33とシート29の外縁32との交差位置)37を円弧状とし、これにより、開口エッジ37における余計な変形を抑制して凹み23への追従性を向上させるとともに、怪我の発生を抑制することで安全性を向上させている。また、この実施形態では、前記カバー28の表面に絵柄38、例えば金魚、花、鳥、景色等を印刷により描くようにしているが、このようにカバー28に絵柄38を描くようにすれば、トイレの雰囲気を容易に良好とすることができる。さらに、前述したシート29(カバー28)に抗菌剤、消臭剤を混入して成形したり、表面に抗菌処理、消臭処理を施したり、さらには、表面にウレタン塗装を施して平滑化するようにしてもよい。
この考案は、トイレに設置され水洗水を貯留するロータンクの上蓋をカバーする産業分野に適用できる。
19…ロータンク 20…タンク本体
21…上蓋 23…凹み
24…孔 28…カバー
29…シート 31…通過孔
32…外縁 33…スリット
36…緩和孔 37…開口エッジ
38…絵柄
21…上蓋 23…凹み
24…孔 28…カバー
29…シート 31…通過孔
32…外縁 33…スリット
36…緩和孔 37…開口エッジ
38…絵柄
Claims (5)
- 水洗用の水を貯留するタンク本体と、該タンク本体上に載置され、最深部に水をタンク本体内に導く孔が位置する凹みが形成された上蓋とを備えたトイレのロータンク用カバーであって、中央部に前記孔に重なり合う通過孔が形成されるとともに、外縁から前記通過孔に向かって徐々に狭幅となりながら延びる複数のスリットが形成された屈曲可能で平坦なプラスチック製シートからなり、該シートを前記上蓋の凹みに沿って変形させながら貼付けることで構成したことを特徴とするトイレのロータンク用カバー。
- 前記凹みおよびロータンク用カバーが大略多角形であるとき、前記スリットをプラスチック製シートの少なくとも各角部から通過孔に向かって延在させるようにした請求項1記載のトイレのロータンク用カバー。
- 前記スリットの通過孔に近接する先端に連続し、該先端でのスリット幅より直径が大である緩和孔を形成した請求項1または2記載のトイレのロータンク用カバー。
- 前記スリットの角部に対する開口エッジを円弧状とした請求項1〜3のいずれか一項に記載のトイレのロータンク用カバー。
- 前記カバーの表面に絵柄を描いた請求項1〜4のいずれか一項に記載のトイレのロータンク用カバー。
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JP2017004217U JP3213689U (ja) | 2017-09-13 | 2017-09-13 | トイレのロータンク用カバー |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019150537A (ja) * | 2018-03-01 | 2019-09-12 | 戸仁子 岡野 | 切り欠き型コップホルダー |
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2017
- 2017-09-13 JP JP2017004217U patent/JP3213689U/ja not_active Expired - Fee Related
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