JP3182925U - 便器の尿漏れ防止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】洋式トイレの便器本体と便座との前部隙間から外に尿が漏れ出るのを防ぐことができ、低コストで使用可能で、トイレの掃除がしやすい便器の尿漏れ防止具を提供する。
【解決手段】カバー11が、洋式トイレ1の便器本体2および便座3の前部内周面に沿って、便器本体2および便座3の前部隙間4を覆うよう設けられている。フック12が、カバー11と一体的に設けられ、前部隙間4を覆う位置にカバー11を配置して便座3の縁に引っ掛け可能となっている。
【選択図】図3

Description

本考案は、洋式トイレの便器本体と便座との前部隙間から外に尿が漏れ出るのを防ぐための便器の尿漏れ防止具に関する。
一般的な洋式トイレでは、便器本体と便座との間に隙間があるため、主に男性が座って排尿するとき、尿がその前部隙間から便器の外に飛び散り、衣服や便器の外側、トイレの床などを汚してしまうという問題があった。そこで従来、便座の下面に突起を一体的に設けて、便器本体と便座との前部隙間を塞ぐよう構成された便座が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3143743号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来の便座は、既存の洋式トイレで使用するためには、便座または便器全体を交換する必要があり、コストが嵩むという課題があった。また、便座と一体的に突起が設けられているため、掃除しにくいという課題もあった。
本考案は、このような課題に着目してなされたもので、洋式トイレの便器本体と便座との前部隙間から外に尿が漏れ出るのを防ぐことができ、低コストで使用可能で、トイレの掃除がしやすい便器の尿漏れ防止具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係る便器の尿漏れ防止具は、洋式トイレの便器本体と便座との前部隙間から外に尿が漏れ出るのを防ぐための便器の尿漏れ防止具であって、前記便器本体および前記便座の前部内周面に沿って前記前部隙間を覆うためのカバーと、前記カバーと一体的に設けられ、前記前部隙間を覆う位置に前記カバーを配置して前記便座の縁に引っ掛け可能なフックとを、有することを特徴とする。
本考案に係る便器の尿漏れ防止具は、便器本体と便座との前部隙間を覆う位置にカバーを配置して、フックを洋式トイレの便座の縁に引っ掛けて使用される。このとき、カバーが便器本体および便座の前部内周面に沿って、便器本体と便座との前部隙間を覆うため、男性が便座に座って排尿する際にその前部隙間から外に尿が漏れ出るのを防ぐことができる。本考案に係る便器の尿漏れ防止具は、フックで容易に取り付け、取り外しができる。このため、便座や便器本体を交換することなく、既存の洋式トイレにも容易に使用することができ、低コストである。また、使用後に取り外して洗浄することができ、トイレの掃除もしやすい。
本考案に係る便器の尿漏れ防止具で、前記フックは、前記便座の形状に合わせて変形可能であることが好ましい。この場合、やや形状が異なる様々な洋式トイレに使用することができる。また、本考案に係る便器の尿漏れ防止具は、防水性の板材から成ることが好ましい。この場合、洗浄が容易で、傷みにくく、繰り返し使用することができる。本考案に係る便器の尿漏れ防止具は、両面テープや接着材などの粘着剤により、便座に固定して使用されてもよい。この場合、便座を上げたときにも外れず、便座に固定したままにしておくことができる。
本考案によれば、洋式トイレの便器本体と便座との前部隙間から外に尿が漏れ出るのを防ぐことができ、低コストで使用可能で、トイレの掃除がしやすい便器の尿漏れ防止具を提供することを目的とする。
本考案の実施の形態の便器の尿漏れ防止具の(a)正面図、(b)平面図、(c)右側面図である。 図1に示す便器の尿漏れ防止具の、折り曲げ加工前の板材を示す平面図である。 図1に示す便器の尿漏れ防止具の使用状態を示す(a)斜視図、(b)側面図である。
以下、図面に基づき本考案の実施の形態について説明する。
図1乃至図3は、本考案の実施の形態の便器の尿漏れ防止具を示している。
図1に示すように、本考案の実施の形態の便器の尿漏れ防止具10は、カバー11とフック12とを有している。
図1に示すように、カバー11は、概ね横長の矩形板から成り、洋式トイレ1の便器本体2および便座3の前部内周面に沿うよう、縦方向の軸を中心として、緩やかに円弧状に湾曲した形状を成している。カバー11は、4隅が面取りされている。カバー11は、上縁が左右から中心部に向かって緩い上向き傾斜を成すよう形成されている。フック12は、カバー11の上縁の中心部から、カバー11の後方に向かって伸びるよう設けられている。フック12は、先端が下方に折り曲げられて鉤状に形成されている。
便器の尿漏れ防止具10は、防水性のアルミニウム製の板材20を図2に示す形状に切断加工し、それぞれカバー11に該当する部分21およびフック12に該当する部分22を、図1に示す形状になるよう折り曲げ加工して形成されている。このように、カバー11とフック12とは、一体的に設けられている。なお、具体的な一例では、便器の尿漏れ防止具10は、図2に示す板材20の折り曲げ加工前の形状で、カバー11に該当する部分21の長さが14cm、幅が5.5〜7cm、フック12に該当する部分22の長さが9cm、幅が3cmである。また、小型タイプの一例では、カバー11に該当する部分21の長さが12cm、幅が6cm、フック12に該当する部分22の長さが8cm、幅が3cmである。しかしながら、サイズはそれらの例に限定されるものではなく、洋式トイレのサイズなどに合わせて種々のサイズが可能である。
図3に示すように、フック12は、前部隙間4を覆う位置にカバー11を配置して便座3の縁に引っ掛け可能に構成されている。カバー11は、洋式トイレ1の便器本体2および便座3の前部内周面に沿って配置される。
次に、作用について説明する。
便器の尿漏れ防止具10は、図3に示すように、便器本体2と便座3との前部隙間4を覆う位置にカバー11を配置して、フック12を洋式トイレ1の便座3の縁に引っ掛けて使用される。フック12を洋式トイレ1の便座3に引っ掛けたとき、カバー11が便器本体2および便座3の前部内周面に沿って、便器本体2と便座3との前部隙間4を覆う。このため、男性が便座3に座って排尿する際にその前部隙間4から尿が漏れ出るのを防ぐことができる。便器の尿漏れ防止具10は、フック12で容易に取り付け、取り外しができる。このため、便座3や便器本体2を交換することなく、既存の洋式トイレ1にも容易に使用することができ、低コストである。また、使用後に取り外して洗浄することができ、トイレの掃除もしやすい。
便器の尿漏れ防止具10は、アルミニウム製であるため、便座3の形状に合わせてフック12を変形させることができる。このため、やや形状が異なる様々な洋式トイレに使用することができる。便器の尿漏れ防止具10は、板材20を加工して容易に製造することができる。また、防水性であるため、洗浄が容易で、傷みにくく、繰り返し使用することができる。
1 洋式トイレ
2 便器本体
3 便座
4 前部隙間
10 便器の尿漏れ防止具
11 カバー
12 フック

Claims (3)

  1. 洋式トイレの便器本体と便座との前部隙間から外に尿が漏れ出るのを防ぐための便器の尿漏れ防止具であって、
    前記便器本体および前記便座の前部内周面に沿って前記前部隙間を覆うためのカバーと、
    前記カバーと一体的に設けられ、前記前部隙間を覆う位置に前記カバーを配置して前記便座の縁に引っ掛け可能なフックとを、
    有することを特徴とする便器の尿漏れ防止具。
  2. 前記フックは前記便座の形状に合わせて変形可能であることを特徴とする請求項1記載の便器の尿漏れ防止具。
  3. 防水性の板材から成ることを特徴とする請求項1または2記載の便器の尿漏れ防止具。

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