JP3213140B2 - 光コネクタのコア偏心測定方法、および、これにより測定された光コネクタ - Google Patents

光コネクタのコア偏心測定方法、および、これにより測定された光コネクタ

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JP3213140B2 JP25064393A JP25064393A JP3213140B2 JP 3213140 B2 JP3213140 B2 JP 3213140B2 JP 25064393 A JP25064393 A JP 25064393A JP 25064393 A JP25064393 A JP 25064393A JP 3213140 B2 JP3213140 B2 JP 3213140B2
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光コネクタのコア偏心
測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
昭和63年電子情報通信学会秋期全国大会、B−343
の「多心コネクタの高精度寸法測定技術」が知られてい
る。図15は、これを模式的に示す斜視図である。光コ
ネクタ101は図示しないステージ(X方向,Y方向,
回転方向の可動ステージ)にセットされ、後端面から照
明光源102により照明される。光コネクタ101の前
端面側には対物レンズ103を挾んでCCDなどの撮像
デバイス104が配置され、光コネクタ101の前端面
の像が撮像デバイス104に結像される。
【0003】ここで、光コネクタ101には両側に2本
のガイドピン穴105が設けられると共に、その間には
多数本のファイバ穴106が形成されている。このた
め、照明光源102からの照明光はガイドピン穴105
およびファイバ穴106を通り、透過照明光となって撮
像デバイス104に入射する。画像処理装置107には
光コネクタ101の前端面からの透過照明光の撮像デー
タが与えられる。
【0004】このため、画像処理装置107ではガイド
ピン穴105とファイバ穴106の前端面におけるエッ
ジの輪郭を求めることができるので、その結果からガイ
ドピン穴105とファイバ穴106の中心位置が求ま
る。そこで、この測定された中心位置を設計上の中心位
置と対比すれば、いわゆる偏心量や偏心方向が求まり、
製品の評価が可能になる。なお、CRT108は撮像デ
ータや測定結果を目視可能に表示するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、ファイバ穴106の偏心は評価できる
が、ここに挿入される光ファイバ自体の偏心を評価でき
ない。このため、光ファイバを挿入して光コネクタとし
て実際に使用すると、好適な光結合を行なえない場合が
あった。また、位置決めの基準となるガイドピン穴10
5は、その前端面において研磨による「ダレ」が生じや
すく、中心位置が正確に算出できない不都合があった。
【0006】特に、図16に示すような斜め研磨面を有
する光コネクタにおいては、ガイドピン穴105及びフ
ァイバ穴106の境界が楕円になってしまい、これと合
わせて研磨による「ダレ93」も一様でなくなるため、
さらに中心位置の算出が困難となっていた。
【0007】そこで本発明は、斜め研磨面を有する光コ
ネクタにおいて、極めて高精度に偏心を測定することの
できる光コネクタのコア偏心測定方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光コネクタ
のコア偏心測定方法は、接続時の位置を決める少なくと
も2本のガイドピン穴が形成され、1本もしくは複数本
の光ファイバがそれぞれ1本もしくは複数本のファイバ
穴に挿入状態で固定され、前端面で光ファイバの端面が
略同一平面に配置され、さらに、該前端面が光ファイバ
の光軸に対して所定角度の平面で斜めに研磨された光コ
ネクタと、ダミー用の光ファイバが挿入されてなる貫通
穴が形成され、前端面が所定角度の平面で斜めに研磨さ
れたダミーパイプとを用意する第1ステップと、ダミー
パイプの前端面が光コネクタの前端面と略同一平面にな
るようにダミーパイプを当該ガイドピン穴に挿入する第
2ステップと、ダミー用の光ファイバに後端面側から照
明光を入射し、前端面側でダミー用の光ファイバからの
出射照明光を撮像することにより、ダミー用の光ファイ
バのコアの中心位置を求める第3ステップと、この第3
ステップで求めたダミー用の光ファイバのコアの中心位
置と設計データに基づき、ファイバ穴に挿入された光フ
ァイバのコア中心の設計位置を求める第4ステップと、
ファイバ穴に挿入された光ファイバに後端面側から照明
光を入射し、前端面側で当該光ファイバからの出射照明
光を撮像することにより、当該光ファイバのコアの中心
位置を求める第5ステップとを備え、ファイバ穴に挿入
された光ファイバのコア中心位置の設計位置からのずれ
を測定することを特徴とする。
【0009】また、上述のダミーパイプは、ダミー用の
光ファイバが挿入されてなる貫通穴が形成され、前端面
が前述の所定角度よりも鋭角な角度で円錐状に研磨され
たダミーパイプとしても良い。さらにこの場合、第2お
よび第3のステップを実行してダミー用光ファイバのコ
ア中心位置の第1回目の測定をした後、ダミーパイプを
ダミー用の光ファイバと共にその軸を中心に180°回
転させ、次いで第3ステップを実行してダミー用光ファ
イバのコア中心位置の第2回目の測定をし、これら第
1,第2回目の測定の平均値から光ファイバのコア中心
位置の設計位置からのずれを測定することを特徴として
も良い。
【0010】また、ダミー用の光ファイバの端面と前記
光コネクタの前端面との距離を測定し、この測定結果
と、該前端面が光ファイバの光軸に対して有する所定角
度とから、ファイバ穴に挿入された光ファイバのコア中
心の設計位置を第4ステップで補正しても良いし、ダミ
ーパイプの端面における外形中心とダミー用の光ファイ
バのコアの中心との偏心をあらかじめ測定しておき、フ
ァイバ穴に挿入された光ファイバのコア中心の設計位置
を第4ステップで補正しても良い。
【0011】また、本発明の光コネクタは、接続時の位
置を決める少なくとも2本のガイドピン穴が形成され、
1本もしくは複数本の光ファイバがそれぞれ1本もしく
は複数本のファイバ穴に挿入状態で固定され、前端面で
前記光ファイバの端面が略同一平面に配置され、さら
に、該前端面が前記光ファイバの光軸に対して所定角度
の平面で斜めに研磨され、上述した光コネクタのコア偏
心測定方法によりコア偏心が測定されたことを特徴とす
る。
【0012】
【作用】斜め研磨面を有する光コネクタにおいて、従来
のガイドピン穴の前端面における研磨による「ダレ」の
ため輪郭が不明瞭、かつ、一様でなかった出射照明光
が、本発明の構成であるダミー用の光ファイバを有する
ダミーパイプをガイドピン穴に挿入することにより輪郭
が明瞭となる。さらに、ダミー用の光ファイバ及びファ
イバ穴に挿入された光ファイバからの全ての出射照明光
を同一条件で測定できる。以上のことから、ファイバ穴
に挿入された光ファイバのコア中心の設計位置および実
際の位置が正確に測定でき、光コネクタのコア偏心が正
確に求まる。
【0013】また、上記のコア偏心測定方法によってコ
ア偏心が測定された光コネクタは、そのコア偏心が非常
に正確に測定されているので、信頼性の高い品質評価が
なされている。
【0014】
【実施例】以下、添付図面により本発明の実施例を説明
する。図1は実施例の方法が適用されるコア偏心測定装
置の全体構成を示す斜視図であり、図2はその機能構成
を示すブロック図である。
【0015】図1に示すように、前端面が光ファイバの
光軸に対して所定角度の平面で斜めに研磨された光コネ
クタ101は、傾斜の角度を変化させることができる傾
動ステージ10にセットされる。この傾動ステージ10
は水平面上で回転可能な回転ステージ11上に取り付け
られ、この回転ステージ11は水平なX方向にリニア駆
動されるX軸ステージ12上に取り付けられ、X軸ステ
ージ12はX方向と直交するY方向にリニア駆動される
Y軸ステージ13上に取り付けられる。光コネクタ10
1の上方には対物レンズ21を取り付けた顕微鏡22が
セットされ、この顕微鏡22にはCCDカメラ23がマ
ウントされている。さらに、顕微鏡22の側方には反射
型AF(オートフォーカス)装置24が取り付けられ、
これらは垂直方向(Z方向)に可動なZ軸ステージ14
に取り付けられている。
【0016】一方、回転ステージ11、X軸ステージ1
2、Y軸ステージ13およびZ軸ステージ14の平行移
動する側面にはリニアスケールが描かれ、この動きをセ
ンサ31〜34で検出し、また、傾動ステージ10の傾
斜角もセンサ30で検出して、移動量・変化量に応じた
パルスを出力するようになっている。また、光源40が
別途に設けられ、ここからの照明光が光ファイバ41を
介して、あるいは光学レンズ(図示せず)を介して光コ
ネクタ101に送られるようになっている。この照明光
は、光コネクタ101のガイドピン穴105に挿入され
た光ファイバ92に直接導かれ、あるいは光コネクタ1
01のファイバ穴106に挿入された光ファイバ41に
導かれる。
【0017】図2に示すように、傾動ステージ10は傾
斜角駆動機構50により、回転ステージ11は回転駆動
機構51により、X軸ステージ12はX軸駆動機構52
により、Y軸ステージ13はY軸駆動機構53により、
Z軸ステージ14はZ軸駆動機構54により可動となっ
ており、これら駆動機構50〜54はステッピングモー
タなどで構成され、それぞれステージドライバ55によ
りコントロールされる。また、センサ30〜34の出力
パルスはカウンタ35により計数され、移動量がモニタ
される。
【0018】CCDカメラ23の出力(画像データ)は
画像処理装置61に送られ、輪郭検出や中心位置演算が
なされると共に、画像AF装置62にも送られて焦点合
わせに供される。この画像処理装置61および画像AF
装置62の出力はCPU63に送られ、CRT64で適
宜表示される。なお、CPU63は反射型AF装置24
およびステージドライバ55をコントロールすると共
に、光源ドライバ42を介して光ファイバ41・92照
明用の光源40をコントロールしている。
【0019】図3は実施例における光コネクタ101の
状態を示している。両側には互いに平行な2本のガイド
ピン穴105が形成され、その2本の間に多数本のファ
イバ穴106が形成されている。そして、ファイバ穴1
06には光ファイバ41が挿入され、境界面での反射抑
制のために、光ファイバ41の前端面は光コネクタ10
1の前端面と共に、光ファイバ41の光軸に対して所定
の角度を持つ平面で斜めに研磨されている。よって、こ
の研磨された光コネクタ101の前端面において、ファ
イバ穴106の開口から光ファイバ41の斜めに研磨さ
れた端面が露出している。
【0020】また、ガイドピン穴105にはダミー用光
ファイバ92が一体となっているダミーピン91が挿入
されている。このダミー用光ファイバ92は、ダミーピ
ン91に中心軸を共有するように形成された貫通穴に挿
入されたものである。このダミーピン91も、光コネク
タ101と同様に光ファイバ92の光軸に対して光コネ
クタ101の角度と同様の角度の平面で斜めに研磨され
ており、この研磨面と光コネクタ101の前端面とを合
わせ、凹凸が無いようにガイドピン穴105にダミーピ
ン91を回転させ調整しながら挿入する。
【0021】光源40からの照明光はこれら光ファイバ
41・92の後端部からレンズ(図示せず)を介して入
射される。
【0022】図4は反射型AF装置24の詳細な構成を
示している。これは、臨界角法による合焦検出装置であ
り、被測定面(光コネクタ101の斜め研磨された前端
面)に垂直方向から焦点合わせのための測定光が投光さ
れる。なお、測定光が投光されてくる方向(この場合
は、被測定面の垂直方向)を焦点合わせ方向ということ
にする。光源241からの測定光はコリメートレンズ2
42によって平行光とされ、偏光ビームスプリッタ24
3に入射され、直角方向に反射される。反射光は1/4
波長板244を通ることによって偏波面が45°回転さ
れ、コリメートレンズ245により集束される。
【0023】ここで、被測定面がコリメートレンズ24
5の焦点位置にあるとき(実線の状態)は、反射光は同
一の光路を通ってコリメートレンズ245で再び平行光
とされ、1/4波長板244を通って偏波面がさらに4
5°回転される。これにより、反射光は偏光ビームスプ
リッタ243に対して偏波面が直交することになるの
で、偏光ビームスプリッタ243をそのまま通過して臨
界角プリズム246に入射する。ここで、臨界角プリズ
ム246は図中の角度θが臨界角となっているので、入
射光は全反射することになり、反射光は2分割センサ2
47に入射される。したがって、2分割センサ247の
双方の受光面に等しく光が入射され、被測定面が合焦位
置にあることがわかる。
【0024】これに対し、被測定面が図中の点線のよう
に反射型AF装置24から離れたときには、コリメート
レンズ245を通った後の反射光は集束光となり、この
状態で臨界角プリズム246に入射される。すると、臨
界角プリズム246の反射面への入射光の入射角度は、
片側では臨界角θ以上となり、反対側ではθ以下となる
ので、臨界角θ以下の光のみが反射されて2分割センサ
247に検出される。このため、2分割センサ247の
双方の受光面での検出レベルを比較すれば、被測定面が
離れたことが判明する。逆に、被測定面が焦点位置より
も接近したときは、2分割センサ247の出力比は逆に
なるので、接近したことがわかる。これにより合焦検出
が可能となる。
【0025】この臨界角法は、図5に実線で示すよう
に、光ファイバ41・92への光源40からの光の入射
とほぼ同軸方向から、合焦操作用の測定光を光コネクタ
101の前端面にある光ファイバ41の端面に照射する
ものであるが、この構成を採用するために、光路上には
波長選択性のビームスプリッタ240が設けられる。す
なわち、ビームスプリッタ240については、光源40
からの白色光(実線)を透過し、反射型AF装置24の
光源241からの赤外光(例えば波長830nm)は反
射するように構成する。これにより、CCDカメラ23
による撮像と反射型AF装置24による合焦操作が同時
に実行できる。
【0026】また、図5に一点鎖線で示すように、光源
248から光を同軸あるいは斜軸方向に入射し、反射光
をカメラ249で撮像して合焦検出してもよい。すなわ
ち、本発明では図4のような臨界角法のみならず、他の
方式による合焦検出、たとえばナイフエッジ法や非点収
差法を用いることも可能である。
【0027】光ファイバ41・92への入射光の波長す
なわち光源40の発光波長については、特に制限はない
が、光ファイバ41・92のカットオフ波長より長い波
長の光であることが望ましい。すなわち、図6に示すよ
うに、カットオフ波長より長いとシングルモードとな
り、光ファイバ41・92からの出射光の強度分布はガ
ウス分布(同図(a))となるので、光ファイバ41・
92のコア中心位置が正確に求まる。これに対し、カッ
トオフ波長より短いと同図(b)のマルチモード型の光
強度分布となる。しかし、この場合であっても、反射型
AF装置24を用いて正確に合焦させることにより、正
確なコア中心の測定が可能になる。
【0028】光ファイバ41・92のコア中心を求める
ための端面画像のエッジ検出は、図7(a)のように、
端面のパターンの輝度変化をX,Y方向で調べて変化点
すなわちエッジを求め、このエッジの組み合わせから円
(斜めに研磨された端面の垂直方向から撮像するので、
実際には楕円であるが、研磨の角度はわずかなので
「円」と表現し、図7もこれに合わせた。以下でも同様
にしている。)のパターンを検出してもよいが、図7
(b),(c)に示すようにメモリ一括方式によって行
なってもよい。すなわち、光ファイバ41・92からの
出射光を複数の撮像範囲に別けてCCDカメラ23で撮
像し、画像処理装置61に内蔵されたフレームメモリに
格納する。そして、図7(c)のようにエッジに対応す
るアドレスから、最小二乗法により円の方程式を計算す
る。これにより、円の中心すなわち光ファイバ41・9
2のコア中心位置の座標が求まる。
【0029】次に、上記の装置を用いて実行される光コ
ネクタのコア偏心測定方法を説明する。図8はそのフロ
ーチャートである。まず、図1のように光コネクタ10
1を傾動ステージ10の上面にセットし(ステップ80
1)、傾動ステージ10を駆動して、光コネクタ101
の前端面と撮像系の焦点合わせ方向の軸とが垂直(光コ
ネクタ101の前端面が水平)になるようにした後、回
転ステージ11、X軸ステージ12およびY軸ステージ
13を駆動して、一方のガイドピン穴105に顕微鏡2
2を位置合わせし、反射型AF装置24とZ軸ステージ
14により合焦操作を行なう(ステップ802)。次
に、光源40を点灯して照明光をガイドピン穴105に
挿入されているダミーピン91の光ファイバ92に投光
し、CCDカメラ23により出射照明光の撮像を行なう
(ステップ803)。しかる後、他方のガイドピン穴1
05の光ファイバ92に位置合わせしてステップ80
2,803と同様の操作を行なう(ステップ804,8
05)。
【0030】上記のようにして撮像データが双方のガイ
ドピン穴105に挿入されているダミーピン91の光フ
ァイバ92について得られたら、これを画像処理装置6
1のフレームメモリから取り出し、図7(b),(c)
に示した手法によって輪郭を検出し、双方のガイドピン
穴105の中心位置の計算を行なう(ステップ80
6)。しかる後、図9(a),(b)のようにしてファ
イバ穴106に挿入された光ファイバ41のコア中心位
置の設計値を求める(ステップ807)。図9(a)は
光コネクタ101を前端面から見た正面図である。この
光コネクタ101に対し、ガイドピン穴105の光ファ
イバ92に投光して撮像すると同図(b)のパターンが
得られ、ガイドピン穴105の中心が計算できる。そこ
で、この中心位置と設計データを用いれば、光ファイバ
41のコア中心が位置すべき設計位置が計算できる。
【0031】次に、図8のステップ808,809の操
作を行なう。すなわち光ファイバ41に顕微鏡22を位
置合わせし、反射型AF装置24とZ軸ステージ14に
よる合焦操作を行なう。そして、光源40によりその光
ファイバ41に照明光を入射し、出射光をCCDカメラ
23で撮像し、結果を画像処理装置61のフレームメモ
リに取り組む。上記の操作は全ての光ファイバ41に対
して行ない(ステップ810)、終了したら各々の光フ
ァイバ41のコア中心位置の計算を行なう(ステップ8
11)。なお、この場合の輪郭のパターン検出は、図7
(b),(c)の手法により行なう。
【0032】以上のように、ステップ807までの操作
で光ファイバ41のコア中心の設計位置が計算で求ま
り、ステップ811までの操作で光ファイバ41のコア
中心の実測位置が求まったら、その差を求める。すなわ
ち、図9(c)のように光ファイバ41・92のパター
ンが撮像され、その中心が求まったら、図9(d)のよ
うに設計値との差ΔxあるいはΔyを求める。なお、図
9(d)において、丸印は実測中心であり、クロス印は
設計中心である。
【0033】次に、実施例に係る光コネクタのコア偏心
測定方法において、ガイドピン穴105の中心位置の検
出を、正確に行える原理を説明する。図10はこの場合
の光コネクタ101の縦断面図であり、ガイドピン穴1
05の近傍のみを拡大して示している。図示の通り、光
コネクタ101は一定の角度で斜めに研磨された前端面
を有し、同じ様に斜めに研磨されたダミーピン91が、
それぞれの前端面を一平面になるように合わせてガイド
ピン穴105に挿入されている。ダミーピン91は中心
軸方向にダミー用光ファイバ92を有している。
【0034】ダレ93は、光コネクタ101の前端面の
研磨等により生じるものであるが、これがあると透過照
明光の撮像画面の輪郭が不明確になり、中心位置の計算
が正確に行えない。そこで、図10のようなダミーピン
91を挿入し、この光ファイバ92からの出射照明光を
CCDカメラ23で撮像すれば、正確なエッジ検出によ
る正確な中心位置が計算できる。
【0035】上述した方法では、光ファイバ92はダミ
ーピン91と中心軸を共有するように挿入され、ダミー
ピン91の前端面における外形中心と光ファイバ92の
コア中心とは一致しているという前提に立っていた。し
かし、実際には、光ファイバ92は偏位しやすく、ダミ
ーピン91の外形中心と光ファイバ92のコア中心とは
必ずしも一致しない。そのため、算出されるガイドピン
穴105の中心位置(これは、ダミーピン91の前端面
における外形中心の位置に等しい。)に誤差が生じ、さ
らには、この中心位置に基づいて計算される光ファイバ
41のコア中心の設計位置にも誤差が生じる場合があ
る。
【0036】この誤差を補正するには、ダミーピン91
の外形中心と光ファイバ92のコア中心との位置ずれ
(偏心)をあらかじめ測定しておき、この測定結果を考
慮して光ファイバ41のコア中心の設計位置を算出すれ
ばよい。
【0037】具体的には、測定された光ファイバ92の
コアの中心位置と上記偏心の測定結果とからダミーピン
91の前端面における外形中心の位置、すなわちガイド
ピン穴105の中心位置を求め、これに基づいて光ファ
イバ41のコア中心の設計位置を計算すればよい。ま
た、光ファイバ92のコアの中心位置をガイドピン穴1
05の中心位置とみなして光ファイバ41のコア中心の
設計位置を計算した後、上記偏心の測定結果に基づいて
この設計位置を補正してもよい。
【0038】ところで、図10に示すような円柱状のダ
ミーピン91を用いた場合では、挿入の際、その前端面
の向きが問題となる。光コネクタ101とダミーピン9
1とが、ダミーピン91の挿入方向(光ファイバの光
軸)と垂直ではない斜めに研磨された前端面をそれぞれ
別に有するため、図10に示したダミーピン91では、
その挿入の際にそれぞれの前端面を揃える必要ある。す
なわち、円柱状のダミーピン91を回転させてダミーピ
ン91の前端面を光コネクタ101の前端面に合わせて
一平面にする必要がある。なぜならば、それぞれの前端
面が一致せず一平面にならないような場合は、正確に焦
点が合わず、結果的に正しい位置が認識できないことに
なるからである。
【0039】よって、円柱状のダミーピン91を用いる
場合は、その傾斜方向をマーク等により示しておくこと
が望ましい。また、ダミーピン及びガイド穴の形状を変
えて、唯一の回転方向にのみ挿入できるようにしても良
い。さらに、ダミーピン91をガイドピン穴105に挿
入した後に、光コネクタ101の前端面と共にダミーピ
ン91を斜めに研磨しても良い。
【0040】しかし、上述のようにして円柱状のダミー
ピン91および光コネクタ101の前端面の傾斜方向
を、ダミーピン91の挿入の際に揃えたとしても、それ
ぞれの前端面を一致させて一平面にすることは困難であ
る。そして多くの場合、ダミーピン91に挿入された光
ファイバ92の前端面と光コネクタ101の前端面とが
若干ずれて、双方の端面間に距離が生じてしまう。
【0041】この場合、撮像は光コネクタ101の前端
面の法線方向から行われているので、図11、12に示
すように、測定される光ファイバ92のコアの中心位置
と求めるべきガイドピン穴105の中心位置とは一致し
ていない。
【0042】ここで、図11は光コネクタ101の側平
面図である。本実施例では、図11においては図示され
ない傾動ステ−ジ10を駆動して、光コネクタ101の
前端面とCCDカメラ23による撮像の方向とが垂直に
なるようにしたので、光コネクタ101の前端面の傾斜
方向はY方向であり、光コネクタ101の前端面の法線
方向はZ方向となっている。したがって、双方の中心位
置のずれは、XY平面上においてはY座標の差ΔYとな
って現れる。図12は、この中心位置のずれΔYを説明
するためのもので、ダミーピン91の前端面と、光コネ
クタ101の前端面におけるダミーピン91の断面と
を、Z方向から投影してXY平面上に示した図である。
ここで、ダミーピン91の前端面上にあるものは実線
で、光コネクタ101の前端面上にあるものは破線で、
それぞれ表現されている。
【0043】また、図11、12において、A点はダミ
ーピン91に挿入された光ファイバ92のコアの中心位
置であり、CCDカメラ23で光ファイバ92からの出
射照明光を撮像することにより求まるものである。前述
した測定方法では、この位置をガイドピン穴105の中
心位置とみなして、光ファイバ41のコア中心が位置す
べき設計位置を計算していた。また、B点は真のガイド
ピン穴105の中心位置であり、本来求めるべきもので
ある。ΔYはガイドピン穴105の中心位置と光ファイ
バ92のコアの中心位置のY方向の位置ずれの量であ
る。また、ΔZは双方の中心位置のZ方向の位置ずれの
量であり、これは光ファイバ92および光コネクタ10
1の前端面間の距離に等しい。
【0044】図11から明らかなように、ΔYとΔZの
間には、以下に示す関係式が成り立っている。
【0045】ΔY=ΔZ/tanα …(1) ここで、αは、光コネクタ101の前端面がファイバ穴
106に挿入された光ファイバ41の光軸に対して有す
る角度である。ΔZを測定すれば、(1)式よりΔYが
求まるので、これに基づいて光ファイバ92のコアの中
心位置とガイドピン穴105の中心位置とのずれを補正
し、光ファイバ41のコア中心のより正確な設計位置を
算出することができる。
【0046】なお、ΔZは、例えば次のようにして測定
される。 光コネクタ101の前端面に顕微鏡22を
位置合わせし、Z軸ステージ14を駆動させて合焦操作
を行う。このとき、モニタされるZ軸ステージ14の移
動量を記録しておく。 光ファイバ92の前端面に顕
微鏡22を位置合わせし、Z軸ステージ14を駆動させ
て合焦操作を行う。ここでも、モニタされるZ軸ステー
ジ14の移動量を記録しておく。 、においてそ
れぞれ記録したZ軸ステージ14の移動量の差を求めれ
ば、ΔZが求まる。
【0047】光ファイバ41のコア中心の設計位置に関
する補正は、ΔYと光ファイバ92のコアの中心位置と
からガイドピン穴105の中心位置を求め、これに基づ
いて光ファイバ41のコア中心の設計位置を計算するこ
とにより行われる。また、光ファイバ92のコアの中心
位置から光ファイバ41のコア中心の設計位置を計算し
た後、ΔYに基づいてこの設計位置を補正してもよい。
【0048】次に、図13に上記実施例を一部変形した
場合の光コネクタ101の断面図を示す。この変形例に
おいては、図13に示すような、前端面が光コネクタの
角度以上の鋭角な角度で円錐状に研磨されたダミーピン
94が用いられる。ダミーピン91を用いた場合は、そ
の挿入の際、ダミーピン91の前端面と光コネクタ10
1の前端面が一平面になるよう挿入回転方向に注意しな
ければならなかった。しかし、この円錐型のダミーピン
94を用いるならば、その先端部(光ファイバ92の部
分)が光コネクタ101の前端面と同一平面上に配置さ
れるようにするだけでよく、その挿入回転方向に注意を
払う必要はない。
【0049】ここで、ダミーピン94の前端面は、ファ
イバ92の保護、及び、挿入位置の調節のしやすさを考
えた時、光コネクタ101の前端面の角度とほぼ等しい
角度で円錐状に研磨されていることが望ましい。
【0050】さらに、この円錐型のダミーピン94を用
いることにより、より正確なガイドピン穴の中心位置を
求めることができる。これを図14を用いて説明する。
【0051】図14は図13に示した円錐型のダミーピ
ン94を用いた場合の端面図である。光ファイバ92は
ダミーピン94の中心軸に形成されるのが望ましいが、
前にものべたように実際には偏位しやすく、この偏位
(図14(a)のΔX、ΔY)があると光コネクタ10
1のガイドピン穴105の中心が正確に認識できない。
そこで、図14(b)のように第1回目の測定を行った
後に、ダミーピン94を180°回転させ、第2回目の
測定を行う。すると、測定された光ファイバ92の2つ
の中心位置は、ダミーピン94の本来の中心位置に対し
て点対称となるので、両者の測定値の平均を求めること
により、真の中心位置を得ることができる。また、ダミ
ーピン91を用いたときと同様に、光ファイバ92のコ
ア中心とダミーピン94の外形中心との位置ずれ(偏
心)をあらかじめ測定しておいてもよい。この様にする
ならば、上述のように測定を2回行う必要はなく、1度
だけの測定ですむ。
【0052】また、ダミーピン94を用いた場合でも、
光ファイバ92の前端面と光コネクタ101の前端面と
の間に距離が生じて、光ファイバ92のコアの中心位置
とガイドピン穴105の中心位置が一致しないことがあ
ると考えられるが、これもダミーピン91を用いた場合
と同様、双方の端面間の距離(ΔZ)を測定することに
より補正することができ、より正確なコア偏心測定が可
能となる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、斜め研磨面を有する光
コネクタにおいて、従来のガイドピン穴の前端面におけ
る研磨による「ダレ」のため輪郭が不明瞭、かつ、一様
でなかったものが、本発明の構成であるダミー用の光フ
ァイバを有するダミーパイプをガイドピン穴に挿入する
ことにより、出射照明光の輪郭は明瞭となる。このた
め、光ファイバの偏心測定の基本であるガイドピン穴の
位置が非常に正確に測定できる。
【0054】また、ファイバ穴にあらかじめ光ファイバ
を挿入しておき、この光ファイバからの出射照明光が撮
像されるので、光ファイバのコア自体の偏心が極めて高
精度に測定できる。さらに、ダミー用の光ファイバ及び
ファイバ穴に挿入された光ファイバの全ての出射照明光
を同一条件で測定できる。このため、ファイバ穴に挿入
された光ファイバのコア中心の位置が正確に測定でき
る。
【0055】以上のことから、ファイバ穴に挿入された
光ファイバのコア中心の設計位置および実際の位置が、
非常に正確に測定できる。したがって、光コネクタのコ
ア偏心が正確に測定できるので、精度の高い製品評価が
可能となる。
【0056】また、本発明のコア偏心測定方法によりコ
ア偏心が測定された光コネクタは、そのコア偏心が非常
に正確に測定されているので、信頼性の高い品質評価が
なされている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の光コネクタのコア偏心測定方法が適用
される装置の斜視図。
【図2】実施例の光コネクタのコア偏心測定方法が適用
される装置のブロック図。
【図3】実施例に係るコネクタの斜視図。
【図4】臨界角法による合焦検出の説明図。
【図5】合焦検出の説明図。
【図6】光ファイバからの出射光の強度分布図。
【図7】中心位置検出の説明図。
【図8】実施例に係る光コネクタのコア偏心測定方法を
示すフローチャート。
【図9】実施例に係る光コネクタのコア偏心測定方法を
示す光コネクタの図。
【図10】実施例に係るダミーピンを示す図。
【図11】実施例に係る光コネクタおよびダミーピン双
方の前端面間にずれがある様子を示した側平面図。
【図12】光ファイバのコア中心とガイドピン穴の中心
の間の位置ずれを示す平面図。
【図13】変形例に係るダミーピンを示す図。
【図14】変形例に係るガイドピン穴の位置測定方法を
説明する図。
【図15】従来例を示す斜視図。
【図16】従来例を示す光コネクタの要部断面図。
【符号の説明】
101…光コネクタ、102…照明光源、104…撮像
デバイス、105…ガイドピン穴、106…ファイバ
穴、107…画像処理装置、10…斜動ステージ、11
…回転ステージ、12…X軸ステージ、13…Y軸ステ
ージ、14…Z軸ステージ、21…対物レンズ、22…
顕微鏡、23…CCDカメラ、24…反射型AF装置、
40…光源、41…光ファイバ、50…傾斜角駆動機
構、51…回転駆動機構、52…X軸駆動機構、53…
Y軸駆動機構、54…Z軸駆動機構、55…ステージド
ライバ、61…画像処理装置、62…画像AF装置、6
3…CPU、64…CRT、241…光源、242…コ
リメートレンズ、243…偏光ビームスプリッタ、24
4…1/4波長板、245…コリメートレンズ、246
…臨界角プリズム、247…2分割センサ、240…ビ
ームスプリッタ、91…ダミーピン、92…光ファイ
バ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長沢 真二 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−199008(JP,A) 実開 平4−57804(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 G01M 11/00 - 11/08 G02B 6/24 - 6/26 G02B 6/30 - 6/42

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続時の位置を決める少なくとも2本の
    ガイドピン穴が形成され、1本もしくは複数本の光ファ
    イバがそれぞれ1本もしくは複数本のファイバ穴に挿入
    状態で固定され、前端面で前記光ファイバの端面が略同
    一平面に配置され、さらに、該前端面が前記光ファイバ
    の光軸に対して所定角度の平面で斜めに研磨された光コ
    ネクタと、ダミー用の光ファイバが挿入されてなる貫通
    穴が形成され、前端面が前記所定角度の平面で斜めに研
    磨されたダミーパイプとを用意する第1ステップと、 前記ダミーパイプの前端面が前記光コネクタの前端面と
    略同一平面になるように該ダミーパイプを当該ガイドピ
    ン穴に挿入する第2ステップと、 前記ダミー用の光ファイバに後端面側から照明光を入射
    し、前端面側で前記ダミー用の光ファイバからの出射照
    明光を撮像することにより、前記ダミー用の光ファイバ
    のコアの中心位置を求める第3ステップと、 この第3ステップで求めた前記ダミー用の光ファイバの
    コアの中心位置と設計データに基づき、前記ファイバ穴
    に挿入された前記光ファイバのコア中心の設計位置を求
    める第4ステップと、 前記ファイバ穴に挿入された前記光ファイバに後端面側
    から照明光を入射し、前端面側で当該光ファイバからの
    出射照明光を撮像することにより、当該光ファイバのコ
    アの中心位置を求める第5ステップとを備え、 前記ファイバ穴に挿入された光ファイバのコア中心位置
    の前記設計位置からのずれを測定することを特徴とする
    光コネクタのコア偏心測定方法であって、 前記ダミー用の光ファイバの端面と前記光コネクタの前
    端面との距離を測定し、この測定結果と、該前端面が前
    記光ファイバの光軸に対して有する前記所定角度とか
    ら、前記ファイバ穴に挿入された前記光ファイバのコア
    中心の設計位置を前記第4ステップで補正する光コネク
    タのコア偏心測定方法。
  2. 【請求項2】 接続時の位置を決める少なくとも2本の
    ガイドピン穴が形成され、1本もしくは複数本の光ファ
    イバがそれぞれ1本もしくは複数本のファイバ穴に挿入
    状態で固定され、前端面で前記光ファイバの端面が略同
    一平面に配置され、さらに、該前端面が前記光ファイバ
    の光軸に対して所定角度の平面で斜めに研磨された光コ
    ネクタと、ダミー用の光ファイバが挿入されてなる貫通
    穴が形成され、前端面が前記所定角度の平面で斜めに研
    磨されたダミーパイプとを用意する第1ステップと、 前記ダミーパイプの前端面が前記光コネクタの前端面と
    略同一平面になるように該ダミーパイプを当該ガイドピ
    ン穴に挿入する第2ステップと、 前記ダミー用の光ファイバに後端面側から照明光を入射
    し、前端面側で前記ダミー用の光ファイバからの出射照
    明光を撮像することにより、前記ダミー用の光ファイバ
    のコアの中心位置を求める第3ステップと、 この第3ステップで求めた前記ダミー用の光ファイバの
    コアの中心位置と設計データに基づき、前記ファイバ穴
    に挿入された前記光ファイバのコア中心の設計位置を求
    める第4ステップと、 前記ファイバ穴に挿入された前記光ファイバに後端面側
    から照明光を入射し、前端面側で当該光ファイバからの
    出射照明光を撮像することにより、当該光ファイバのコ
    アの中心位置を求める第5ステップとを備え、 前記ファイバ穴に挿入された光ファイバのコア中心位置
    の前記設計位置からのずれを測定することを特徴とする
    光コネクタのコア偏心測定方法であって、 前記ダミー用の光ファイバと前記ファイバ穴に挿入され
    た光ファイバのそれぞれに入射する照明光の波長を、当
    該光ファイバのカットオフ波長よりも長い波長とする光
    コネクタのコア偏心測定方法。
  3. 【請求項3】 接続時の位置を決める少なくとも2本の
    ガイドピン穴が形成され、1本もしくは複数本の光ファ
    イバがそれぞれ1本もしくは複数本のファイバ穴に挿入
    状態で固定され、前端面で前記光ファイバの端面が略同
    一平面に配置され、さらに、該前端面が前記光ファイバ
    の光軸に対して所定角度の平面で斜めに研磨された光コ
    ネクタと、ダミー用の光ファイバが挿入されてなる貫通
    穴が形成され、前端面が前記所定角度の平面で斜めに研
    磨されたダミーパイプとを用意する第1ステップと、 前記ダミーパイプの前端面が前記光コネクタの前端面と
    略同一平面になるように該ダミーパイプを当該ガイドピ
    ン穴に挿入する第2ステップと、 前記ダミー用の光ファイバに後端面側から照明光を入射
    し、前端面側で前記ダミー用の光ファイバからの出射照
    明光を撮像することにより、前記ダミー用の光ファイバ
    のコアの中心位置を求める第3ステップと、 この第3ステップで求めた前記ダミー用の光ファイバの
    コアの中心位置と設計データに基づき、前記ファイバ穴
    に挿入された前記光ファイバのコア中心の設計位置を求
    める第4ステップと、 前記ファイバ穴に挿入された前記光ファイバに後端面側
    から照明光を入射し、前端面側で当該光ファイバからの
    出射照明光を撮像することにより、当該光ファイバのコ
    アの中心位置を求める第5ステップとを備え、 前記ファイバ穴に挿入された光ファイバのコア中心位置
    の前記設計位置からのずれを測定することを特徴とする
    光コネクタのコア偏心測定方法であって、 前記ダミーパイプの端面における外形中心と前記ダミー
    用の光ファイバのコアの中心との偏心をあらかじめ測定
    しておき、前記ファイバ穴に挿入された前記光ファイバ
    のコア中心の設計位置を前記第4ステップで補正する光
    コネクタのコア偏心測定方法。
  4. 【請求項4】 接続時の位置を決める少なくとも2本の
    ガイドピン穴が形成され、1本もしくは複数本の光ファ
    イバがそれぞれ1本もしくは複数本のファイバ穴に挿入
    状態で固定され、前端面で前記光ファイバの端面が略同
    一平面に配置され、さらに、該前端面が前記光ファイバ
    の光軸に対して所定角度の平面で斜めに研磨された光コ
    ネクタと、ダミー用の光ファイバが挿入されてなる貫通
    穴が形成され、前端面が前記所定角度以上の鋭角な傾斜
    角度で円錐状に研磨されたダミーパイプとを用意する第
    1ステップと、 前記ダミーパイプの前端面の先端部が前記光コネクタの
    前端面と略同一平面上に配置されるように該ダミーパイ
    プを当該ガイドピン穴に挿入する第2ステップと、 前記ダミー用の光ファイバに後端面側から照明光を入射
    し、前端面側で前記ダミー用の光ファイバからの出射照
    明光を撮像することにより、前記ダミー用の光ファイバ
    のコアの中心位置を求める第3ステップと、 この第3ステップで求めた前記ダミー用の光ファイバの
    コアの中心位置と設計データに基づき、前記ファイバ穴
    に挿入された前記光ファイバのコア中心の設計位置を求
    める第4ステップと、 前記ファイバ穴に挿入された前記光ファイバに後端面側
    から照明光を入射し、前端面側で当該光ファイバからの
    出射照明光を撮像することにより、当該光ファイバのコ
    アの中心位置を求める第5ステップとを備え、 前記ファイバ穴に挿入された光ファイバのコア中心位置
    の前記設計位置からのずれを測定することを特徴とする
    光コネクタのコア偏心測定方法。
  5. 【請求項5】 前記第2および第3のステップを実行し
    て前記ダミー用光ファイバのコア中心位置の第1回目の
    測定をした後、 前記ダミーパイプを前記ダミー用の光ファイバと共にそ
    の軸を中心に180°回転させ、 次いで前記第3ステップを実行して前記ダミー用光ファ
    イバのコア中心位置の第2回目の測定をし、 前記第1,第2回目の測定の平均値から前記光ファイバ
    のコア中心位置の前記設計位置からのずれを測定するこ
    とを特徴とする請求項4記載の光コネクタのコア偏心測
    定方法。
  6. 【請求項6】 前記光コネクタの前端面と撮像系の焦点
    合わせ方向の軸とが垂直になるように、前記光コネクタ
    が固定されていることを特徴とする請求項4記載の光コ
    ネクタのコア偏心測定方法。
  7. 【請求項7】 前記ダミー用の光ファイバの端面と前記
    光コネクタの前端面との距離を測定し、この測定結果
    と、該前端面が前記光ファイバの光軸に対して有する前
    記所定角度とから、前記ファイバ穴に挿入された前記光
    ファイバのコア中心の設計位置を前記第4ステップで補
    正する請求項4記載の光コネクタのコア偏心測定方法。
  8. 【請求項8】 前記ダミー用の光ファイバと前記ファイ
    バ穴に挿入された光ファイバのそれぞれに入射する照明
    光の波長を、当該光ファイバのカットオフ波長よりも長
    い波長とする請求項4記載の光コネクタのコア偏心測定
    方法。
  9. 【請求項9】 前記ダミー用の光ファイバと前記ファイ
    バ穴に挿入された光ファイバのそれぞれのコアからの出
    射光を撮像するための焦点合わせは、前記光ファイバの
    端面に同軸または斜軸方向から投光して反射光を検出す
    ることにより行なわれる請求項4記載の光コネクタのコ
    ア偏心測定方法。
  10. 【請求項10】 前記ダミー用の光ファイバと前記ファ
    イバ穴に挿入された光ファイバのそれぞれのコアの中心
    位置は、当該光ファイバからの出射光の撮像データを一
    括してメモリに保存し、保存の後に撮像画面の明暗の境
    界を検出することにより行なう請求項4記載の光コネク
    タのコア偏心測定方法。
  11. 【請求項11】 前記ダミーパイプの端面における外形
    中心と前記ダミー用の光ファイバのコアの中心との偏心
    をあらかじめ測定しておき、前記ファイバ穴に挿入され
    た前記光ファイバのコア中心の設計位置を前記第4ステ
    ップで補正する請求項4記載の光コネクタのコア偏心測
    定方法。
  12. 【請求項12】 接続時の位置を決める少なくとも2本
    のガイドピン穴が形成され、1本もしくは複数本の光フ
    ァイバがそれぞれ1本もしくは複数本のファイバ穴に挿
    入状態で固定され、前端面で前記光ファイバの端面が略
    同一平面に配置され、さらに、該前端面が前記光ファイ
    バの光軸に対して所定角度の平面で斜めに研磨され、コ
    ア偏心が測定された光コネクタの製造方法であって、請
    求項1から11までのいずれか記載の光コネクタのコア
    偏心測定方法によりコア偏心を測定するステップを備え
    る方法。
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