JP3213130U - 清掃具 - Google Patents

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【課題】携帯電話、スマートフォン、タブレット、テレビ、パソコンなどの液晶機器、およびその周辺機器の外表面に付着した汚れ(主として皮脂汚れ)を電解水を用いて拭き取ることが可能な清掃具を提供する。【解決手段】容器12内に電解水を注入する一方、容器12の上端に設けた電解水注入口11に浸透性を有する素材からなる拭き取り部13を装着し、かつ容器12の上端部に拭き取り部13をカバーするトップキャプ14を着脱自在に設ける。【選択図】図1

Description

本考案は、携帯電話、スマートフォン、タブレット、iPad、パソコン、テレビなどの液晶画面を持つ液晶機器(以下「液晶機器」ともいう)、おびその周辺機器の表面に付着した汚れ(特に皮脂汚れ)を、電解水(例えば、アルカリ電解水)を用いて拭き取る清掃具に関する。
例えば、上記スマートフォンは、その液晶画面にタッチした指先によって、アイコンなどを操作するため、指先の皮脂などが液晶画面に付着し、次第に画面が見え難くなる。
上記液晶画面に付着した皮脂汚れは、例えば布切れやティッシュペーパーなどを用いて拭き取っているが、皮脂よごれをきれいに拭き取ることは難しい。そこで、鋭意検討の結果、本考案者らは、洗浄力の高い電解水に着目して本考案を創作するに至った。
従来、電解水、例えばアルカリ電解水を用いたクリーナーとしては、株式会社レックの「激落ちくん」、あるいは株式会社Nrf2の「Clew(クリュー)」などが市販されているが、前者は冷蔵庫、食器、電子レンジなどの大型家庭電器製品の洗浄クリーナーであり、後者は電子タバコ(IQOS)専用のクリーナーである。そして、両者は、いずれもスプレー式で、アルカリ電解水を吹き付けて、汚れを除去するタイプであり、液晶画面などに付着した皮脂汚れを拭き取るという概念は持っていない。
なお、アルカリ電解水が洗浄能力を有していることを記載した文献としては、例えば下記の非特許文献1がある。
菊地憲次「環境に優しい洗浄 強アルカリ性電解水の洗浄能力とその化学的要因」『医工学治療』19(Suppl)(通号56)、2007年2月、43頁
本考案は、携帯電話、スマートフォン、タブレット、iPad、テレビ、パソコンなどの液晶機器、およびその周辺機器の外表面に付着した汚れ(主として皮脂汚れ)を電解水(例えば、アルカリ電解水)を用いて拭き取ることが可能な清掃具を提供することにある。
請求項1に係わる考案は、容器内に電解水を注入する一方、前記容器の上端に設けた電解水注入口に浸透性を有する素材からなる拭き取り部を装着し、かつ前記容器の上端部に前記拭き取り部をカバーするトップキャプを着脱自在に設けてなるものである。
請求項2に係わる考案は、前記容器の側面に拭き取り部を設けてなるものである。
請求項3に係わる考案は、前記容器の底部に皮脂汚れ拭き取り部を設け、かつ前記容器の底部に前記皮脂よごれ拭き取り部をカバーするボトムキャプを着脱自在に設けてなるものである。
請求項4に係わる考案は、容器がスティック状を呈している。
請求項5に係わる考案は、容器がスクエア状を呈している。
請求項6に係わる考案は、電解水に防カビ剤を添加してなるものである。
請求項7に係わる考案は、防カビ剤の添加量が電解水に対して、0.25〜1.5重量%添加したものである。
本考案は、容器内に電解水を注入する一方、前記容器内の上端に設けた電解水注入口に浸透性を有する素材からなる拭き取り部を装着し、かつ前記容器の上端部に前記拭き取り部をカバーするトップキャップを着脱自在に設けたものであるから、トップキャプを外して容器を傾けると、電解水が浸透して拭き取り部が湿潤される。次に、電解水で湿潤した拭き取り部によって、前記液晶機器、おびその周辺供給の外表面を拭き取りすると、電解水の洗浄作用と拭き取り部による拭き取り作用の相乗効果によって、前記液晶機器およびその周辺機器の外表面に付着していた皮脂汚れなどを綺麗に拭き取ることができる。皮脂汚れの拭き取り除去作業後、トップキャップによって拭き取り部をカバーする。
また、前記容器の側面に皮脂汚れ拭き取り部を設けることにより、拭き取り部による拭き取り作業後、前記皮脂汚れ拭き取り部によって、皮脂汚れを綺麗に拭き取ることができる。
また、前記容器の底部に皮脂汚れ拭き取り部を設け、かつ前記容器の底部に前記皮脂汚れ拭き取り部をカバーするボトムキャップを着脱自在に設けることにより、拭き取り部による拭き取り作業後、前記皮脂汚れ拭き取り部によって、皮脂汚れを綺麗に拭き取ることができる。
また、携帯電話、スマートフォン、タブレット、iPad、パソコン、テレビなどの液晶機器に対しては、スティック状の清掃具の適用が好ましく、前記液晶機器の周辺機器に対しては、スクエア状の清掃具の適用が好ましい。
また、電解水に防カビ剤を添加することにより、浸透性を有する素材からなる拭き取り部のカビの発生が抑制される。
本考案に係わるスティック状清掃具の斜視図である。 本考案に係わるスティック状清掃具の拭き取り作業を示す説明図である。 本考案に係わる第2のスティック状清掃具の斜視図である。 本考案に係わる第2のスティック状清掃具の電解水塗布作業を示す説明図である。 本考案に係わる第2のスティック状清掃具の拭き取り作業を示す説明図である。 本考案に係わる第3のスティック状清掃具の斜視図である。 本考案に係わる第3のスティック状清掃具の電解水塗布作業を示す説明図である。 本考案に係わる第3のスティック状清掃具の拭き取り作業を示す説明図である。 本考案に係わるスクエア状清掃具の正面図である。
本考案の清掃具は、スティック状、あるいはスクエア状(ボックス状)の2種類に大別されるが、最初にスティック状の清掃具について説明し、次にスクエア状の清掃具について説明する。
スティック状清掃具(その1)
図1に示すように、本考案に係わるスティック状の清掃具10は、上端に電解水注入口11を設けたスティック状の容器12と、前記電解水注入口11に装着した拭き取り部13と、この拭き取り部13をカバーするトップキャップ14とから構成されている。このトップキャップ14は、前記容器12の上端に着脱自在に設けられている。また、前記トップキャップ14は、ヒンジ15を介して前記容器12の側部に連結されている。しかし、所望により、ヒンジ15を省略してもよい。
前記拭き取り部13は、例えばスポンジ、不織布、フェルトなどの液体が浸透し易い浸透性の素材から形成されている。この拭き取り部13は、電解水注入口11よりも突出するように、凸状に形成されている。
また、前記容器12の中には、電解水(例えば、アルカリ電解水)が注入されている。ここで、アルカリ電解水としては、pH11以上、例えばpH11〜11.5の強アルカリ性の電解水が好ましい。また、所望により、アルカリ電解水には、防カビ剤を添加してもよい。
防カビ剤としては、抗菌性のカチオン系界面活性剤が使用される。この界面活性剤の例には、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルペンタエトキシアンモニウム、塩化メチルベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化アルキルイソキノリウム、臭化ドミフェンなどがある。また、フェニルアミド系、銅化合物系、ビグアナイド系、ピリドン系、ナフチリジン系、ベンゾピリジン系、無機系、銀系などの防カビ剤を使用することができる。
なお、防カビ剤の使用量は、電解水に対して、0.25〜1.5重量%、好ましくは0.25〜0.75重量%程度である。
次に、前記スティック状の清掃具10によって、スマートフォン20の液晶画面に付着した皮脂汚れを拭き取る場合について説明する。
上記のように、容器12の中にアルカリ電解水が注入されているから、トップキャップ14を外して容器12を傾けると、拭き取り部13がアルカリ電解水によって湿潤される。
次に、図2に示すように、アルカリ電解水で湿潤された拭き取り部13によって、スマートフォン20の液晶画面21を拭き取ると、アルカリ電解水による洗浄作用と、拭き取り部13による拭き取り作用によって、スマートフォン20の液晶画面21に付着している皮脂汚れが綺麗に拭き取りされる。拭き取り作業後、拭き取り部13をトップキャップ14によってカバーする。
スティック状清掃具(その2)
本考案に係わるスティック状の清掃具30は、図3に示すように、スティック状の容器12の側面に皮脂汚れ拭き取り部31を設けている。この皮脂よごれ拭き取り部31は、シート状のスポンジ、不織布、フェルトなどで構成され、所定の形状、および寸法に裁断したのち、例えば接着剤などによって、スティック状の容器12の側面に貼り付けられている。
それ以外の構造は、既に説明したスティック状の清掃具10(第1の実施形態参照)と相違しないので、同じ部位に同じ符号を付して詳しい説明は省略する。さらに、電解水(例えば、アルカリ電解水)のpH値、防カビ剤の有無、および防カビ剤の添加量についても、既に説明した第1の実施態様と変わりがないので、説明を省略する。
次に、このスティック状の清掃具30によるスマートフォン20の皮脂汚れの拭き取り作業について説明する。
トップキャップ14を外して、スティック状の容器12を傾けると、拭き取り部13がアルカリ電解水によって湿潤されるので、図4に示すように、拭き取り部13によって、スマートフォン20の液晶画面21にアルカリ電解水aを塗布する。次に、図5に示すように、スティック状の容器12の側面に設けた皮脂汚れ拭き取り部31によってスマートフォン20液晶画面21に付着している皮脂汚れが綺麗に拭き取られる。その後、皮脂汚れ拭き取り部13をトップキャップ14でカバーする。
スティック状の清掃具(その3)
本考案に係わるスティック状の清掃具40は、図6に示すように、スティック状の容器12の底部に皮脂汚れ拭き取り部41を設け、さらに前記容器12の底部に前記皮脂汚れ拭き取り部41をカバーするボトムキャップ42を着脱自在に設けている。このボトムキャップ42は、ヒンジ43を介して容器12の側部に接続されている。しかし、所望により、ヒンジ43を省略してもよい。
前記皮脂汚れ拭き取り部41は、拭き取り性に優れたスポンジ、不織布、フェルトなどから構成され、接着剤によってスティック状の容器12の底部に貼り付けられている。
それ以外の構造は、既に説明したスティック状の清掃具10(第1の実施形態参照)と相違しないので、同じ部位に同じ符号を付して詳しい説明は省略する。さらに、電解水(例えば、アルカリ電解水)のpH値、防カビ剤の有無、および防カビ剤の添加量についても、既に説明した第1の実施態様と変わりがないので、説明を省略する。
次に、このスティック状の清掃具40によるスマートフォン20の皮脂汚れの拭き取り作業について説明する。
トップキャップ14を外して、スティック状の容器12を傾けると、拭き取り部13がアルカリ電解水によって湿潤されるので、図7に示すように、拭き取り部13によって、スマートフォン20の液晶画面21にアルカリ電解水aを塗布する。次に、図8に示すように、スティック状の容器12の底部に設けた皮脂汚れ拭き取り部41によってスマートフォン20液晶画面21に付着している皮脂汚れが綺麗に拭き取られる。その後、トップキャップ14によって拭き取り部13をカバーし、ボトムキャップ42によって、皮脂汚れ拭き取り部41をカバーする。
スクエア状の清掃具
本考案に係わる生装具50は、上端に開口部51を有する扁平なボックス状の容器52と、この容器52内に装填されたマット状の拭き取り部53と、この拭き取りぶ53をカバーするトレイ状のトップキャップ54から構成されている。
前記拭き取り部53は、その上面55が前記容器52の上端部56よりも上方に盛り上がり、拭き取り作業に適するようになっている。また、拭き取り部53は、アルカリ電解水などの電解水を浸透し易い、スポンジ、不織布、あるいはフェルトなどの素材から構成されている。
また、前記容器52の中には、電解水(例えば、アルカリ電解水)が注入されているが、電解水(例えば、アルカリ電解水)のpH値、防カビ剤の有無、および防カビ剤の添加量については、既に説明した第1の実施態様と変わらないので省略する。
このスクエア状の清掃具50は、スティック状の清掃具10、30、40に較べて、拭き取り部53の面積が広いので、キーボードやテレビ画面などの周辺機器の拭き取り作業に適している。
11 電解水注入口
12 容器
13 拭き取り部
14 トップキャップ

Claims (7)

  1. 容器内に電解水を注入する一方、前記容器の上端に設けた電解水注入口に浸透性を有する素材からなる拭き取り部を装着し、かつ前記容器の上端部に前記拭き取り部をカバーするトップキャプを着脱自在に設けてなる清掃具。
  2. 前記容器の側面に拭き取り部を設けてなる請求項1記載の清掃具。
  3. 前記容器の底部に皮脂汚れ拭き取り部を設け、かつ前記容器の底部に前記皮脂よごれ拭き取り部をカバーするボトムキャプを着脱自在に設けてなる請求項1記載の清掃具。
  4. 容器をスティック状に形成してなる、請求項1〜3いずれかに記載の清掃具。
  5. 容器をスクエア状に形成してなる、請求項1〜4いずれかに記載の清掃具。
  6. 電解水に防カビ剤を添加してなる、請求項1〜5いずれかに記載の清掃具。
  7. 防カビ剤の添加量が電解水に対して、0.25〜1.5重量%である、請求項6記載の清掃具。
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