JP3212959U - ローラの落下受具 - Google Patents

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行雄 杉崎
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Abstract

【課題】ローラがブラケットから脱落したとき確実に受け止め得る落下受具であり、泥等の付着を極力防止し得るローラの落下受具を提供する。【解決手段】両端部をコンベアフレームのブラケット4に支持され、コンベアベルト5の下側を支持するローラ1の落下受具であって、一対の支持杆7aをローラ1の上流側と下流側に位置するようにコンベアフレーム3に設け、ローラ1の落下受具6は両支持杆に各々上端部を吊り下げられた吊下体9と、各吊下体9の下端部をつなぐものでローラ1の下方に位置する受体10とから構成され、吊下体9及び受体10は、コンベアベルト5の進行方向に沿う上下流方向、及び、コンベア進行方向に直交する方向に揺動可能に構成する。【選択図】図1

Description

本考案は、ベルトコンベア装置において、ローラが離脱したとき該ローラを受け止めるローラの落下受具に関するものである。
ベルトコンベア装置は、コンベアベルトのキャリア側の下面にはキャリアローラが所定間隔で複数設けられ、コンベアベルトのリタン側の下面にはリタンローラが所定間隔で複数設けられており、各々コンベアベルトの走行を下面側から支持している。
これらのローラは、中心軸の両先端部が、コンベアフレームに設けられたブラケットの凹部に固定され、中心軸の両端部に設けられたベアリングにより、該中心軸に対してローラ本体が回転可能に設けられており、上記コンベアベルトの下面に接触するローラ本体が、コンベアベルトの走行に応じて回転することで、上記コンベアベルトを支持するものである。
上記ローラは、コンベアベルトの走行により振動等を受けるので、中心軸の先端部の摩耗等の経年変化により、何れかの先端部がブラケットの凹部から離脱して、下方に脱落する場合がある。特に、ベルトコンベア装置が高所に設置されている場合、リタンローラが脱落すると、高所からリタンローラが地上まで落下することになり、非常に危険である。
このようなローラの落下を防止するため、ローラの下側全体にU字状の受板を設ける技術、或いは、ローラの両端部の下方に、各々、ローラの受枠を設け、ローラがブラケットから離脱しても、地上までローラが落下することを防止する技術が提案されている(特許文献1,2)。
米国特許出願公開第2006/0163041号明細書 米国特許第9067738号明細書
ところで、上記特許文献1,2の技術は、受板が板状の弾性体をU字状に折り曲げて形成したもの(特許文献1)、或いは、ローラの両端部下側に、金属板又は金属製鉄線にて受部又は受枠を形成して固定したもの(特許文献2)、から構成されている。
このような構成によると、例えば泥を含む鉱石、鉱物等を運搬するベルトコンベア装置を使用する場合、コンベアベルトから落下した泥、小石等が上記受板又は上記受枠に付着し、この泥、小石等が蓄積し、上記受板とローラ下面との間、上記受枠と上記ローラ下面との間に詰まり、上記ローラの回転を阻害してしまう、という問題がある。
本考案は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、ローラがブラケットから脱落したとき確実に受け止め得るローラの落下受具であって、しかも、泥等の付着を極力防止し得るローラの落下受具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本考案は、
第1に、中心軸の両端部をコンベアフレームのブラケットに支持され、コンベアベルトの下側を支持するローラを受け止めるローラの落下受具であって、上記ローラの上記中心軸に沿う一対の支持杆が、上記ローラの上流側と下流側に位置するように上記コンベアフレームに設けられ、上記ローラの落下受具は上記一対の支持杆に各々上端部を吊り下げられた吊下体と、各吊下体の下端部をつなぐもので上記ローラの下方に位置する受体とから構成され、上記吊下体及び受体は、上記コンベアベルトの進行方向に沿う上下流方向、及び、コンベア進行方向に直交する方向に揺動可能であるローラの落下受具により構成される。
このように構成すると、何らかの原因でローラがブラケットから脱落しても、ローラ下方の受体によりローラを受け止めることができ、ローラの地面等への落下を防止することができる。また、吊下体及び受体は上下流方向又は直交方向に揺動可能であるため、泥等の付着又は蓄積を防止することができる。
第2に、中心軸の両端部を左右のコンベアフレームの各ブラケットに支持され、コンベアベルトの下側を支持するローラを受け止めるローラの落下受具であって、上記ローラの落下受具は、左右の上記コンベアフレームの各々の支持部に上端部を吊り下げられた一対の吊下体と、上記一対の吊下体の下端部をつなぐもので上記ローラの下方に位置する受体とから構成され、上記吊下体及び受体は、上記コンベアベルトの進行方向に沿う上下流方向、及び、コンベア進行方向に直交する方向に揺動可能であるローラの落下受具により構成される。
支持部とは例えば両側の支持板(8,8)等をいう(図6参照)。このように構成すると、上記第1の考案と同様の作用効果を得ながら、支持杆を用いる必要がないので、簡略な構成のローラの落下受具を実現することができる。
第3に、上記吊下体は、上記ローラの上記中心軸に直交する方向に設けられているものである上記第1又は2記載のローラの落下受具により構成される。
このように構成すると、例えば吊下体をチェンにより容易に構成することができる。
第4に、上記受体は、離脱した上記ローラを受け止め得る間隔を有する格子状の部材、又は、網状の部材、又は、上記中心軸に沿う平行線状の部材、又は、上記中心軸に直交する平行線状の部材からなるものである上記第1〜3の何れかに記載のローラの落下受具により構成される。
上記格子状の部材は例えば受体(10)、上記中心軸に沿う平行線状の部材は例えば横棒(13)等により構成することができる。このように構成すると、脱落したローラを確実に受け止めることができるし、コンベアベルトから落下する泥等の付着、蓄積を防止することができる。
第5に、上記吊下体の上端部と上記一対の支持杆とは、上記上端部が上記支持杆に揺動可能に係合されているものである上記第1記載のローラの落下受具により構成される。
揺動可能な係合とは、例えば、支持杆に突出部(11)とU字状リンク(12’)を設け、U字状リンク(12’)にチェンを連結するような係合である。このように構成すると、落下受具が上記支持杆に対して揺動可能となるため、泥等の付着、蓄積等を効果的に防止することができる。
第6に、上記吊下体の上端部と左右の上記支持部とは、上記上端部が上記支持部に揺動可能に係合されているものである上記第2記載のローラの落下受具により構成される。
揺動可能な係合とは、例えば、支持部にU字状リンク(18)(図6参照)を設け、U字状リンク(18)にチェンを連結するような係合である。このように構成すると、落下受具が上記支持部に対して揺動可能となるため、泥等の付着、蓄積を効果的に防止することができる。
第7に、上記吊下体は、チェン、又は、ワイヤーロープ、又は、金属製線材からなるものである上記第1〜6の何れかに記載のローラの落下受具により構成される。
このように構成すると、吊下体自体がフレキシブルに動くことができるため、泥等の付着、蓄積等を極力防止することができる。
第8に、上記受体は、金属製線材、又は、ワイヤーロープ、又は、チェンにより構成されたものである上記第1〜7の何れかに記載のローラの落下受具により構成される。
このように構成すると、受体自体が揺動することができるため、泥等の付着、蓄積を極力防止することができる。
第9に、上記落下受具は、側面視において略U字状である上記第1〜8の何れかに記載のローラの落下受具により構成される。
従って、U字状の下部の受体において、落下したローラを確実に受け止めることができる。
第10に、上記ローラはリタンローラである上記第1〜9の何れかに記載のローラの落下受具により構成される。
従って、ベルトコンベア装置が高所に設置された場合においても、高所からのリタンローラの地面への落下を確実に防止することができる。
本考案によれば、何らかの原因でローラがブラケットから脱落しても、ローラ下方の受体により該ローラを受け止めることができ、従って、ローラの地面への落下を防止した安
全なコンベアベルト装置を実現できる。
また、落下受具を構成する吊下体及び受体は、コンベアの進行方向に対して上下流方向又はその直交方向に揺動可能であるため、泥等の付着又は蓄積を防止することができる。
また、脱落したローラを確実に受け止めることができるし、コンベアベルトから落下する泥等の付着、蓄積を防止することができる。
また、吊下体自体がフレキシブルに動くことができるため、泥等の付着、蓄積を極力防止することができる。
また、受体自体が揺動することができるため、泥等の付着、蓄積を極力防止することができる。
また、ベルトコンベア装置が高所に設置された場合においても、高所からのリタンローラの地面への落下を確実に防止することができる。
本考案に係るローラの落下受具の斜視正面図である。 同上受具の斜視図である。 同上受具の斜視図である。 同上受具においてリタンローラの離脱状態を示す斜視図である。 同上受具においてリタンローラの離脱状態を示す斜視図である。 同上受具の第2の実施形態を示す当該受具の正面図である。 同上第2の実施形態の側面図である。 同上第2の実施形態の落下受具の展開図である。 同上受具のローラの中心軸とブラケットとの関係を示す平面図である。
以下、添付図面に基づいて本考案に係るローラの落下受具について詳細に説明する。尚、本考案において「ローラ」との文言は、キャリアローラ及びリタンローラの何れも含む概念である。尚、以下、リタンローラ1を例に説明する。また、図1において、リタンローラ1の中心軸2と平行の方向を左右方向又は横方向という場合がある。
図1.図9に示すように、リタンローラ1は、その中心軸2の両端部2a,2aを左右のコンベアフレーム3,3の左右のL型のブラケット4,4の凹部4a,4a(図4参照)に支持されており、当該リタンローラ1はコンベアベルト5の下側を支持するものである。上記中心軸2は固定であり、該中心軸2の両側にベアリング(図示せず)が設けられ、これらベアリングに円筒体1aが回転可能に固定されている。
このリタンローラ1の下側に、当該リタンローラ1が上記ブラケット4,4から離脱した場合、当該リタンローラ1を受け止めるローラの落下受具6が設けられている。
このローラの落下受具6は以下の構成からなる。
上記リタンローラ1の上記中心軸2に沿う一対の支持杆7a,7b(図2、図4参照)が、上記リタンローラ1の上流側(7a)と下流側(7b)に位置するように、上記コンベアフレーム3,3の左右の支持板8,8に固定され、上記ローラの落下受具6は上記両支持杆7a,7bに各々上端部9a,9aを吊り下げられた上流側(9’)と下流側(9”)で対向する吊下体9と、両吊下体(各吊下体)9(9’,9”)の下端部を中心軸2の方向(左右方向)につなぐもので、上記ローラ1の下方に位置する受体10とから構成されている。
より具体的には、上記吊下体9は、本実施形態(第1の実施形態)では5本のチェンであり、各上端部9a,9aのリング12,12が各々上記支持杆7a,7bの下向板19,19に設けられた複数の突出部11に引っ掛けられることにより、各チェンは上記支持杆7a,7bにU字状に吊り下げられている。即ち、上記吊下体9は、上記リタンローラ1の上記中心軸2に直交する方向に架け渡され、上記支持杆7a,7bに、複数(図1では5個)設けられている。
従って、上記両吊下体9’,9”の上端部9a,9aと上記両支持杆7a,7bとは、上記両支持杆7a,7bに設けられた複数の突出部11に上記吊下体9’,9”の各上端部9a,9aの係合部としてのリング12,12が揺動可能に係合されている(図1、図2、図4)。又は、図3、図5に示すように、上記支持杆7a,7bの下向板19に突出部11を設け、当該突出部11にU字状リンク12’の上端部を係合し、このU字状リンク12’に上記吊下体9の上端部9a,9aのチェンを挿通連結しても良い。何れにしても、上記吊下体9は、上記支持杆7a,7bに対して揺動可能な状態で吊り下げられている。
また、上記受体10は、上記各吊下体9の上記中心軸2に直交する下部9cと、該下部9cに交差(実施形態では直交)し、互いに平行に設けられた複数の横棒13(本実施形態では4本)により格子状に構成されている。この横棒13は金属製線材により構成され、各下部9cにおいてチェンのリンク14内に挿通され、両端部において、抜止リング15(図3参照)が固定されることで、下部9cのリンク14から抜け止めされている。
そして、当該受体10は、チェンによる上記下部9cと上記横棒13により間隔Sの格子を構成し、上記間隔Sは、上記ブラケット4,4から離脱した上記リタンローラ1が下方に落下しない程度の狭い間隔(中心軸2と直交方向の幅、即ち隣接する横棒13の離間間隔は、リタンローラ1の直径よりも小さい)を有している。即ち、上記受体10は、上記ブラケット4,4から離脱した上記リタンローラ1を受け止め得る間隔Sを有する格子状の部材から構成されている。従って、上記落下受具6は、側面視において略U字状となるように構成されている(図3参照)。尚、間隔Sは泥或いは小石等の粒径より広い間隔である。
このように、上記吊下体9及び受体10は、上記コンベアベルト5の進行方向(矢印A方向)に沿う上下流方向(矢印B,B’方向)、及び、コンベア進行方向に直交する方向(矢印C,C’方向)に揺動可能に設けられている。
即ち、上記吊下体9は、チェンにより構成されており、その上端部9a,9aにおいてはリング12,12が上記支持杆7a,7bの突出部11に引っ掛けられているだけであり、しかも、受体10は上記チェンの下部9cのリンク14内に複数の横棒13が挿通して設けられている構成であるため、吊下体9及び受体10は、それ自体、フレキシブルに形状変化可能であり、当然に、上下流方向(矢印B,B’方向)、及び、それに直交する方向(矢印C,C’方向)は勿論、その他の方向にも自由に揺動可能に設けられている。しかも、上記5個の吊下体9の相互間隔T(>S、上下流方向の間隔)が大きく設けられており、上記受体10の格子の間隔Sも、リタンローラ1が落ちない程度の大きさに設けられている。
従って、コンベアベルト5の走行により、泥或いは小石等が落下しても、これら泥或いは小石等は上記間隔T又は上記間隔Sから容易に下方に落下することができるので、吊下体9又は受体10に泥又は小石等が付着、蓄積することはない。仮に、泥又は小石等が上記吊下体9又は受体10に付着したとしても、吊下体9又は受体10自体がフレキシブルに揺動し得るため、例えば、コンベアベルト走行による振動、屋外設置の場合は風等により、上記吊下体9又は受体10が揺動することにより、付着した泥又は小石等は下方に振り落とされ、結果として、吊下体9及び受体10、即ち、落下受具6に泥又は小石等が付着、蓄積することがない。
上述のように、上記受体10は当該実施形態では格子状に形成したが、格子状に限らず、網状(例えば、泥、小石等を通過し得るメッシュ状のネット等)の部材、又は、上記中心軸2に沿う平行線状の部材、即ち、上下流方向の隣接間隔をリタンローラ1が落下しない程度の狭い間隔とした複数の上記横棒13のみ、又は、上記中心軸2に直交する平行線状の部材、即ち、中心軸2に直交する間隔をリタンローラ1が落下しない程度の狭い間隔とした上下流方向の線材のみ、により構成することもできる。
さらに、上記吊下体9はチェンにより構成したが、チェン以外であっても、例えばワイヤーロープ、又は、金属製線材(針金等)等から構成してもよい。
また、上記受体10においても、上記実施形態では棒状の金属製線材により構成したが、逆に、受体10の上記横棒13を、ワイヤーロープ、又は、チェンにより構成してもよい。
図3に示すように、上記支持杆7a,7bの両端部は両側の支持板8,8を貫通し、支持板8,8の外側においてU字状ロックボルト16により各々抜け止め固定されている。上記支持板8,8は各上縁においてコンベアフレーム3,3にボルトV,Vにて固定されている。また、上記ブラケット4,4は上記支持板8,8の下縁に溶接固定されている。
本考案は上述のように構成されるので、次の本考案の動作について説明する。
通常、ベルトコンベア装置のリタン側は、図1に示すように、コンベアベルト5が矢印A方向に走行し、その下側において、リタンローラ1が上記コンベアベルト5下面に接触し、当該リタンローラ1は上記コンベアベルト5の走行に基づいて回転している。尚、中心軸2自体は回転せず、その両端部2a,2aがブラケット4の凹部4aに係合している。
このとき、コンベアベルト5の蛇行その他の振動により、上記リタンローラ1も振動し、当該振動に基づいて、中心軸2の両端部2a,2aと上記ブラケット4の凹部4a,4aとの接触による凹部4a,4a又は中心軸2の両端部2a,2aの摩耗が発生する。
このような摩耗が長年に亘り継続することにより、図4、図5に示すように、上記リタンローラ1の中心軸2の左右の何れかの端部2aが上記ブラケット4の凹部4aから脱落して下方に落下する場合がある。
このとき、図4、図5に示すように、上記リタンローラ1の下方にはローラの落下受具6が設けられているため、離脱した側のリタンローラ1の端部は、上記落下受具6の受体10により受け止められ、リタンローラ1自体が地面に落下することを防止することができる。
しかも、上記受体10は、リタンローラ1自体が通り抜け不能な間隔Sの格子状に形成されているため、リタンローラ1の左右の何れかの端部2aが上記ブラケット4から離脱しても、受体10にて受け止めることができるし、仮に、リタンローラ1の左右端部が左右のブラケット4,4から離脱して、リタンローラ1そのものが脱落しても、当該リタンローラ1を当該受体10にて受け止めることができる。
しかも、上記落下受具6自体は、チェン等からなる吊下体9及び細い線状部材からなる横棒13により構成されており、上記吊下体9間には広い間隔Tが設けられており、上記受体10も格子状に設けられているため、コンベアベルト5から泥、小石等が落下しても、泥或いは小石等は、上記間隔T及び上記間隔Sを容易に通過して下方に落とすことができ、コンベアベルト5からの落下物が落下受具6に付着、蓄積することがない。
さらに、上記落下受具6は、チェンからなる吊下体9と横棒13からなり、それ自体がフレキシブルに動き得るし、コンベアベルト5の進行方向に沿う方向(矢印B,B’方向)及びコンベアベルト5の進行方向に直交する方向(矢印C,C’方向)、さらにはその他の方向に揺動可能であるため、仮に、コンベアベルト5から落下した泥等が落下受具6の何れかに付着したとしても、落下受具6の上記方向への揺動により、付着した泥等を容易に下方に振り落とすことができる。従って、長年に亘り使用しても、泥或いは小石等が落下受具6に付着、蓄積することがなく、常時、円滑に使用できるし、付着した泥等によりコンベアベルト5の走行が阻害されることもない。
次に、本考案の第2の実施形態を図6、図7、図8により説明する。
この第2の実施形態において、上記第1の実施形態と対応する部分には同一の符号を付してそれらの説明は便宜上省略する。この第2の実施形態は、上記図1の実施形態において、支持杆7a,7bを無くすと共に、吊下体9は両側のみ使用して各上端部9a,9aを支持板8,8に係合し、中間の3つの吊下体9は、上端部9a,9aを無くして下部9cのみとしたものである。
即ち、両側の吊下体9,9は、その上端部9a,9aを両側の支持板8,8の下部両側に係合する。具体的には(図7参照)、上記支持板8の下部両側に一対の貫通孔17,17を形成し、当該貫通孔17,17にU字状リンク18を係合し、U字状リンク18に吊下体9の上端部9a,9a(本実施形態ではカラビナを使用)を連結し、当該上端部9a,9aにチェンを連結して図7に示す両側の吊下体9を構成する。
その後、図8の展開図に示すように、上記下部9cに相当する3本のチェン(相互の間隔はT)と、6本の横棒13を格子状に形成して受体10を構成する。このとき、上記6本の横棒13は上記下部9cを構成するチェンの各リングに挿通し、両端部において、上記吊下体9,9の各チェンのリング内に挿通され、外側から抜止リング15が固定されることにより抜け止めされている。そして、上記受体10の格子の間隔Sは図1の実施形態と同様に、リタンローラ1が落下してきた場合に当該リタンローラ1を受け止め得る間隔(中心軸2と直交方向の幅、即ち隣接する横棒13の離間間隔は、リタンローラ1の直径よりも小さい)となるように構成されている。
そして、この第2の実施形態においても、両端の吊下体9,9が上記支持板8,8に吊り下げられており、両吊下体9,9間には両吊下体9,9をリタンローラ1の中心軸2の方向につなぐように、受体10が形成されている構成であるから、落下受具6自体、フレキシブルに変形可能であるし、当該落下受具6は、上記図1の実施形態と同様に、上記コンベアベルト5の進行方向に沿う上下流方向、及び、コンベア進行方向に直交する方向に揺動可能に構成されている。
尚、図7において、20は、上記両側の吊下体9,9において、上流側の吊下体9’と下流側の吊下体9”とを連結する補強用線材(本実施形態ではチェン)である。
このように、第2の実施形態のローラの落下受具6は、中心軸2の両端部2aを左右のコンベアフレーム3の各ブラケット4,4の凹部4a,4aに支持され、コンベアベルト5の下側を支持するリタンローラ1を受け止めるローラの落下受具6であって、上記リタンローラ1の落下受具6は、上記左右のコンベアフレーム3の各支持部(実施形態では支持板)8に上端部9aを吊り下げられた一対の吊下体9,9と、両吊下体9,9の下端部をつなぐもので上記リタンローラ1の下方に位置する受体10とから構成され、上記吊下体9及び受体10は、上記コンベアベルト5の進行方向に沿う上下流方向、及び、コンベア進行方向に直交する方向に揺動可能となっている。
第2の実施形態は上述のように構成されているため、上記第1の実施形態と同様に、リタンローラ1の左右両端部がブラケット4から離脱しても、上記受体10により上記リタンローラ1を確実に受け止めることができ(図6の二点鎖線のリタンローラ1参照)、リタンローラ1の地面への落下を防止することができる。
また、同様に、落下受具6自体が揺動可能であるため、長年使用しても、泥等の付着、蓄積を防止する等の上記図1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、第1の実施形態で用いた支持杆7a,7bを使用する必要がないため、落下受具の構成を簡単にすることができ、既存のベルトコンベア設備にも比較的容易に設置することができるという効果を有する。
本考案は以上のように、何らかの原因でローラ1(リタンローラ又はキャリアローラ)がブラケット4から脱落しても、ローラ下方の受体10により該ローラ1を受け止めることができ、従って、ローラ1の地面への落下を防止した安全なベルトコンベア装置を実現できる。
また、落下受具6を構成する吊下体9及び受体10は、コンベアベルトの進行方向に対して上下流方向又はその直交方向に揺動可能であるため、泥等の付着又は蓄積を防止することができる。
また、脱落したローラを確実に受け止めることができるし、コンベアベルトから落下する泥等の付着、蓄積を防止することができる。
また、吊下体9自体がフレキシブルに動くことができるため、泥等の付着、蓄積を極力防止することができる。
また、受体10自体が揺動することができるため、泥等の付着、蓄積を極力防止することができる。
また、ベルトコンベア装置が高所に設置された場合においても、リタンローラ1の地面への落下を確実に防止することができる。
本考案に係るローラの落下受具は、特に、高所に設置されたベルトコンベア装置であり、しかもリタンローラに設置することにより、リタンローラの高所からの落下を確実に防止することができ、かつ、コンベアベルトの走行も阻害しないので、広く産業上利用されることが期待される。
1 ローラ(リタンローラ)
2 中心軸
2a 端部
3 コンベアフレーム
4 ブラケット
5 コンベアベルト
6 ローラの落下受具
7a,7b 支持杆
8 支持板
9,9’,9” 吊下体
9a 上端部
10 受体
S 間隔
B,B’ 上下流方向
C,C’ 上下流方向に直交する方向

Claims (10)

  1. 中心軸の両端部をコンベアフレームのブラケットに支持され、コンベアベルトの下側を支持するローラを受け止めるローラの落下受具であって、
    上記ローラの上記中心軸に沿う一対の支持杆が、上記ローラの上流側と下流側に位置するように上記コンベアフレームに設けられ、
    上記ローラの落下受具は上記一対の支持杆に各々上端部を吊り下げられた吊下体と、各吊下体の下端部をつなぐもので上記ローラの下方に位置する受体とから構成され、
    上記吊下体及び受体は、上記コンベアベルトの進行方向に沿う上下流方向、及び、コンベア進行方向に直交する方向に揺動可能であるローラの落下受具。
  2. 中心軸の両端部を左右のコンベアフレームの各ブラケットに支持され、コンベアベルトの下側を支持するローラを受け止めるローラの落下受具であって、
    上記ローラの落下受具は、左右の上記コンベアフレームの各々の支持部に上端部を吊り下げられた一対の吊下体と、上記一対の吊下体の下端部をつなぐもので上記ローラの下方に位置する受体とから構成され、
    上記吊下体及び受体は、上記コンベアベルトの進行方向に沿う上下流方向、及び、コンベア進行方向に直交する方向に揺動可能であるローラの落下受具。
  3. 上記吊下体は、上記ローラの上記中心軸に直交する方向に設けられているものである請求項1又は2記載のローラの落下受具。
  4. 上記受体は、離脱した上記ローラを受け止め得る間隔を有する格子状の部材、又は、網状の部材、又は、上記中心軸に沿う平行線状の部材、又は、上記中心軸に直交する平行線状の部材からなるものである請求項1〜3の何れかに記載のローラの落下受具。
  5. 上記吊下体の上端部と上記一対の支持杆とは、上記上端部が上記支持杆に揺動可能に係合されているものである請求項1記載のローラの落下受具。
  6. 上記吊下体の上端部と左右の上記支持部とは、上記上端部が上記支持部に揺動可能に係合されているものである請求項2記載のローラの落下受具。
  7. 上記吊下体は、チェン、又は、ワイヤーロープ、又は、金属製線材からなるものである請求項1〜6の何れかに記載のローラの落下受具。
  8. 上記受体は、金属製線材、又は、ワイヤーロープ、又は、チェンにより構成されたものである請求項1〜7の何れかに記載のローラの落下受具。
  9. 上記落下受具は、側面視において略U字状である請求項1〜8の何れかに記載のローラの落下受具。
  10. 上記ローラはリタンローラである請求項1〜9の何れかに記載のローラの落下受具。
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