JP3212812U - 調理補助装置 - Google Patents
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Abstract
Description
その際、まず、鶏卵を割ることが必要になるが、鶏卵を割る装置としては、例えば、特許文献1に記載の生たまご割り容器が知られている。
また、鶏卵を割って取り出した中身を卵黄と卵白とに分離したい場合があるが、そのための装置としては、例えば、中央の凹部に卵黄を載せ、その周囲に設けられた開口から卵白を下に落として分離するエッグセパレーターが知られている(非特許文献1参照)。
上段に、鶏卵の卵殻を割る殻割り部と、
中段に、前記殻割り部から流下した卵黄と卵白とを分離し、前記卵白のみを流下させる分離部と、
下段に、前記分離部から流下した前記卵白を受ける卵白受けと、
を備えることを特徴とする。
前記殻割り部には、前記鶏卵を下側から保持する卵受けと、前記卵受けに保持された前記鶏卵を上側から押さえる卵押さえと、前記卵押さえを下方に移動させることが可能なハンドルとが設けられており、
前記卵受けの内側中央の底面には、前記鶏卵の卵殻に下側から突き刺さることが可能なブレードが立設されており、
前記ハンドルが操作されて前記卵押さえが所定距離だけ下方に移動すると、前記鶏卵が前記所定距離だけ下方に移動して、鶏卵が押し潰されることなく前記ブレードが前記鶏卵の前記卵殻に突き刺さるように構成されていることを特徴とする。
前記卵受けは、略卵形の当該卵受けが2分割された2つの半割り受け部で形成され、
前記2つの半割り受け部は、連結軸で互いに回動可能に連結されており、かつ、前記連結軸が押し下げられることでそれらの各下端部同士が互いに離間して開くことができるように構成されており、
前記2つの半割り受け部の各下端部の内側底面にはそれぞれ前記ブレードが立設されており、
前記2つの半割り受け部を下端部が閉じた状態でロックするロック機構を備え、
前記ロック機構により前記2つの半割り受け部の下端部が閉じられた状態で前記ハンドルが操作されて前記卵押さえが前記所定距離だけ下方に移動すると、前記鶏卵が前記所定距離だけ下方に移動して前記各ブレードがそれぞれ前記鶏卵の前記卵殻に突き刺さり、
その後、前記ロック機構が解除された状態で前記ハンドルが操作されて前記卵押さえがさらに下方に移動すると、前記ブレードが前記鶏卵の前記卵殻に突き刺さった状態で前記2つの半割り受け部の各下端部が開いて前記各ブレードが開くことで前記鶏卵の前記卵殻が割れることを特徴とする。
図1は、本実施形態に係る調理補助装置を示している。以下の説明において、上下、左右、前後は、図1に矢印で示す方向を言うものとする。
本考案に係る調理補助装置1は、鶏卵の卵殻を割る殻割り部10を上段に備え、殻割り部10から流下した卵黄と卵白とを分離して卵白のみを流下させる分離部20を中段に備え、分離部20から流下した卵白を受ける卵白受け31を備える卵白受け部30を下段に備えるように構成されている。
1.殻割り部10
(1)卵受け11及びブレード11G,11G
図2は、殻割り部10内に配設された卵受け11を示した斜視図である。
殻割り部10の内部には、図2に示すような略卵形の卵受け11が配設されている。卵受け11は、その内部に鶏卵(後述する図4のE参照)が配置されると、鶏卵を下側から支持して保持するようになっている。
本実施形態では、卵受け11は、略卵形の卵受け11が左右に2分割された2つの半割り受け部11A,11Bで形成されている。そして、2つの半割り受け部11A,11Bは、対向する各上端部分が連結軸11Cで連結されているが、互いに回動可能に連結されている。そして、図2に矢印で示すように、連結軸11Cが押し下げられると、2つの半割り受け部11A,11Bが互いに連結軸11C周りに回動して、それらの下端部同士が互いに離間して左右に開くことができるようになっている。
また、連結軸11Cが押し上げられると、2つの半割り受け部11A,11Bが互いに逆方向に連結軸11C周りに回動して、それらの下端部同士が互いに接近するように移動して下端部が閉じるようになっている。
そして、連結軸11Cが押し下げられると、2つの半割り受け部11A,11Bが互いに連結軸11C周りに回動し、軸部材11D,11Eが互いに接近する方向に僅かに移動して、2つの半割り受け部11A,11Bの下端部が左右に開く。また、連結軸11Cが押し下げられた位置から押し上げられると、2つの半割り受け部11A,11Bが互いに逆方向に連結軸11C周りに回動し、軸部材11D,11Eが互いに離間する方向に僅かに移動して、2つの半割り受け部11A,11Bの下端部が閉じる。
本実施形態では、このようにして、卵受け11の連結軸11Cを上下させることで2つの半割り受け部11A,11Bの下端部を左右に開閉させることができるようになっている。
また、本実施形態では、図3に示すように、卵受け11の2つの半割り受け部11A,11Bを下端部同士が閉じた状態でロックするロック機構13が設けられている。ロック機構13は、ユーザが操作する操作部13Aと、回動軸13Bと、卵受け11側に平行に突出した2本のロッド13C,13C等で構成されており、操作部13Aが倒されるように操作されると、ロック機構13全体が回動軸13B周りに回動して、2本のロッド13C,13Cが卵受け11側に移動する。
そして、2本のロッド13C,13Cが、卵受け11の2つの半割り受け部11A,11Bの下側にそれぞれロック機構13側に突出するように設けられた突出部11F,11Fを左右両側から挟む状態になる。そのため、2本のロッド13C,13Cで2つの半割り受け部11A,11Bの下端部が開くことが阻害され、2つの半割り受け部11A,11Bの下端部同士が閉じた状態でロックされる。
また、逆に、操作部13Aが起こされるように操作されると、今度は、ロック機構13全体が回動軸13B周りに逆向きに回動して、2本のロッド13C,13Cが2つの半割り受け部11A,11Bの突出部11F,11Fから離れる。そのため、2つの半割り受け部11A,11Bの下端部が開くことが可能になりロックが解除されるようになっている。
本実施形態では、ブレード11G,11Gは、一方の半割り受け部11Aの下端部の内側底面と他方の半割り受け部11Bの下端部の内側底面にそれぞれ立設されるように螺着等により取り付けられており、上記のように2つの半割り受け部11A,11Bの各下端部が左右に開くと、それとともに各ブレード11G,11Gも互いに離間して左右に開く。また、上記のように2つの半割り受け部11A,11Bの各下端部が閉じられると、それとともに各ブレード11G,11G同士も互いに当接するようになっている。
図5は、殻割り部10の卵押さえ15やハンドル16等を示す分解斜視図である。
殻割り部10の蓋14(図1参照)の部分は、図5に示すように、卵押さえ15と、ハンドル16と、押し盤17と、バネ18等で構成されている。本実施形態では、ハンドル16を押し盤17やバネ18に挿通した状態でハンドル16の下端が卵押さえ15に固定されている。そのため、ハンドル16と卵押さえ15が押し盤17に対して一体的に動くようになっている。また、ハンドル16は押し盤17に対して相対的に移動し得るが、押し盤17はハンドル16の動作範囲を所定の範囲に規制するようになっている。
そして、卵押さえ15やハンドル16、バネ18が組み付けられた押し盤17が、蓋14の開口部14Aに上下方向に移動可能に挿入されるようになっている。
また、図1の状態では、卵押さえ15(図5参照)は、卵受け11に保持された鶏卵E(図4参照)の上側に当接する状態になる。その際、卵押さえ15は、バネ18により下向きに付勢されるため、鶏卵Eを上側から押さえる状態になる。
ただし、この状態では、卵押さえ15は鶏卵Eを上側から緩く押さえるだけであり、卵押さえ15の押圧により鶏卵Eが下側に押されて各ブレード11G,11Gが鶏卵Eの卵殻に突き刺さることはない。また、卵押さえ15はバネ18により下向きに付勢されているが上下方向に移動可能であるため、鶏卵Eの大きさに大小があっても、卵押さえ15は鶏卵Eの大きさに応じて上下方向に適宜移動して鶏卵Eを上側から緩く押さえる状態を維持する。本実施形態では、鶏卵Eはこのようにして卵押さえ15から適切に押圧されて卵受け11内に保持されるようになっている。
そのため、このようにロックが掛けられた状態でユーザがハンドル16を押し下げると、卵受け11の連結軸11Cが下がらず腕部17A,17Aが連結軸11Cに当接している押し盤17も下がらないため、ハンドル16だけが押し下げられる状態になる。
なお、この場合、本実施形態では、上記の所定距離は、各ブレード11G,11Gの卵受け11の底面からの高さと同程度の長さや距離になるように調整されている。そのため、上記のようにロックが掛かった状態でハンドル16を押し下げると、鶏卵Eが卵押さえ15で押し潰されることなく各ブレード11G,11Gが鶏卵Eの卵殻に突き刺さるようになっている。
そして、押し盤17も押し下げられるため、押し盤17の腕部17A,17Aが卵受け11の連結軸11Cを下方に押し下げる。そのため、今度は、卵受け11の2つの半割り受け部11A,11Bの下端部が左右に開く(図2参照)。その際、各ブレード11G,11Gが鶏卵Eの卵殻に下側から突き刺さっているため、その状態で2つの半割り受け部11A,11Bの下端部が左右に開くと、それに伴って各ブレード11G,11Gもそれぞれ卵殻に突き刺さったまま左右に開く。そのため、各ブレード11G,11Gが開くことにより鶏卵Eの卵殻が中央から左右に2つに引き裂かれるようになり、このようにして鶏卵Eの卵殻が割れるようになっている。
図6は、分離部20を示している。分離部20は、中央部に凹部21を有しており、凹部21の底面や側面に複数の開口22が設けられている。
そして、分離部20は、上記のようにして殻割り部10で卵殻が割られた鶏卵E中から卵黄と卵白が流下してくると、凹部21の中央部で卵黄を受け止めるとともに、複数の開口22から卵白を分離部20の下側の卵白受け部30に流下させる。分離部20では、このようにして、殻割り部10から流下した卵黄と卵白とを分離して、卵白のみを卵白受け部30に流下させるようになっている。
また、分離部20は、殻割り部10から流下した卵黄と卵白とを的確に分離し、卵白のみを流下させることが可能であればよく、必ずしも図6に示した形状に構成される場合に限定されない。
図7は、卵白受け部30内に配設された卵白受け31や撹拌具32等を示している。卵白受け部30は、分離部20から流下した卵白を受ける卵白受け31を備えているが、本実施形態では、卵白受け部30で、卵白の撹拌も行うことができるようになっており、卵白受け部30の内部には、図7に示すような卵白受け31のほかに撹拌具32等が配設されている。
卵白受け31はボール状の容器であり、分離部20から流下してきた卵白を受けるようになっている。また、以下のように卵白受け部30で卵白の撹拌も行うことができるように構成する場合には、卵白受け31は、内部で卵白を撹拌させることができるように構成される。なお、以下では、卵白受け部30で卵白を撹拌するように構成されている場合について説明するが、卵白受け部30で卵白を撹拌しないように構成することも可能である。
なお、タイマーを設けておき、ユーザがスイッチ34を押下して撹拌具32の回転を開始した後、設定された時間の経過後に自動的に撹拌具32の回転を停止させるように構成することも可能である。また、家庭用の交流電源からモータ33に電力を供給するように構成してもよく、例えばモータ33が調理補助装置1に取り付けた電池からの電力で作動するように構成してもよく、それらのいずれからも電力を供給することができるように構成することも可能である。
本実施形態では、撹拌具32の外周の周方向に見た場合に、コイル32Aは撹拌具32の高さ程度に上下に波打つように配置されている。このようにコイル32Aを上下に波打つように配置することで、撹拌された卵白が的確に泡立てられてメレンゲ状になる。
なお、撹拌具32の外周面にコイル32Aを全面的に巻き付けるように構成することも可能であるが、本実施形態のように撹拌具32の外周面にコイル32Aを上下に波打つように配置することで卵白を十分に泡立ててメレンゲ状にすることが可能であることが分かっている。また、コイル32Aを、撹拌具32の外周面の全面に設ける代わりに、本実施形態のように撹拌具32の外周面にコイル32Aを上下に波打つように配置するように構成することで、必要とされるコイル32Aの長さが短くて済むという効果もある。
分離部20では、卵白は自らの重みで凹部21の複数の開口22から下側の卵白受け部30に自然落下して流下するが、卵白の一部が分離部20に残る場合がある。しかし、卵白の各部分は互いにある程度つながっているため(いわゆる卵白のコシ)、卵白受け部30に流下した卵白が撹拌されると、それとつながっていてまだ分離部20に残っている卵白を引っ張る状態になり、分離部20に残った卵白が卵白受け部30に効果的に引き下ろされる。
そのため、本実施形態では、図7に示すように、コイル32Aの中にワイヤ32Bが挿通されている。このように構成すると、撹拌中にコイル32Aが卵白に引っ張られてもワイヤ32Bがそれに抵抗するため、コイル32Aが引き伸ばされたり切れたコイル32Aが遠心力で飛んで行ってしまうことを確実に防止することが可能となる。
図8は、調理補助装置1の卵白受け部30を示しており、殻割り部10や分離部20が取り外された状態が示されている。また、図9は、卵白受けや回転子の構成やモータ33への取り付け構造を示している。なお、図9では、撹拌具32のコイル32A等の記載が省略されている。
図8に示すように、ボール状の卵白受け31は、卵白受け部30に嵌め込んで取り付けられるようになっている。
また、撹拌具32の内部には、より小径の円筒状の取付部32Cが設けられており、卵白受け部30に取り付けた状態の卵白受け31の円筒部31Aに撹拌具32を被せるように取り付けると、撹拌具32の取付部32Cとモータ33の駆動軸33Aとが嵌合して、撹拌具32がモータ33の駆動軸33Aに取り付けられる。なお、この状態では、撹拌具32は、卵白受け31(円筒部31Aを含む。)には接触していない。
なお、このように構成されているため、前述したようにユーザがスイッチ34を押してモータ33を起動させると、モータ33の駆動軸33Aの回転駆動により撹拌具32が回転するため、卵白受け31内の図示しない卵白が撹拌されることになる。
また、卵白受け部30には凹部30Aが設けられており、ユーザがその凹部30Aに指を入れて卵白受け31の縁31Bを掴むことができる。そのため、ユーザは縁31Bを掴んで容易に卵白受け31を持ち上げて取り外すことができる。
そのため、本実施形態に係る調理補助装置1では、ユーザは、調理補助装置1の卵白受け部30から卵白受け31や撹拌具32、コイル32A等を容易に取り外し、卵白受け31内の卵白を他の容器に移し替えたり、それらを洗浄することを容易に行うことが可能となる。
本実施形態に係る調理補助装置1(図1参照)の使い方は至ってシンプルである。
ユーザは、調理補助装置1のハンドル16や押し盤17等ごと蓋14を開けて、殻割り部10の卵受け11の中に鶏卵Eを入れる。
その際、鶏卵Eがブレード11G,11Gに突き刺さったりブレード11G,11Gで割れたりしないように入れる必要があるが、鶏卵Eの卵殻は硬いため、鶏卵Eを卵受け11に押し込まない限り、鶏卵Eが割れたりブレード11G,11Gが刺さったりすることはなく、図4に示したように鶏卵Eが各ブレード11G,11Gの上に乗った状態になる。
殻割り部10の内部では、ユーザがハンドル16を押し下げると卵押さえ15が鶏卵Eを下方に押しながら所定距離だけ下方に移動して鶏卵Eが所定距離だけ下方に移動する。そして、鶏卵Eが押し潰されることなく卵受け11内で鶏卵Eにブレード11G,11Gが突き刺さる。
殻割り部10の内部では、押し盤17の腕部17A,17Aで卵受け11の連結軸11Cが下方に押し下げられて、卵受け11の2つの半割り受け部11A,11Bの下端部が左右に開く。そして、それに伴って鶏卵Eの卵殻に下側から突き刺さった各ブレード11G,11Gも左右に開くため、鶏卵Eの卵殻が中央から左右に2つに引き裂かれて鶏卵Eが割れ、卵黄と卵白が分離部20に流下する。
なお、ユーザがハンドル16から手を離すと、前述した弾性体の弾発力により卵受け11の連結軸11Cが上方に押し上げられ、押し盤17が押し上げられるため、ハンドル16も押し上げられる。
また、ユーザが何もしなくても、分離部20に流下した卵黄と卵白は分離部20で自動的に分離され、卵白のみが卵白受け部30のボール状の卵白受け31に流下する。
卵白受け部30の内部ではモータ33の回転駆動が開始され、ボール状の卵白受け31内で撹拌具32が回転し、コイル32Aが回転して、卵白が泡立てられてメレンゲ状に撹拌される。
そして、ユーザは、頃合いを見計らって再度スイッチ34を押して卵白受け部30での撹拌を停止させる(あるいは設定された時間の経過後にモータ33が自動的に停止して撹拌が停止する。)。
なお、調理補助装置1の使用後、ユーザは、卵白受け31や撹拌具32、コイル32A等を調理補助装置1の卵白受け部30から取り外して容易に洗浄することが可能となる。
そのため、本実施形態に係る調理補助装置1では、ユーザは、調理補助装置1の卵白受け部30から卵白受け31や撹拌具32、コイル32A等を容易に取り外し、卵白受け31内の卵白を他の容器に移し替えたり、それらを洗浄することを容易に行うことが可能であることは前述した通りである。
以上のように、本実施形態に係る調理補助装置1では、上段に設けた殻割り部10で鶏卵Eの卵殻を割り、中段に設けた分離部20で、殻割り部10から流下した卵黄と卵白とを分離して卵白のみを流下させ、下段に設けた卵白受け部30で、分離部20から流下した卵白を受けるように構成したため、鶏卵Eを割り、取り出した卵黄と卵白とを分離する複数の動作を1つの調理補助装置1で行うことが可能となる。
そのため、ユーザは、鶏卵Eを割って取り出した卵黄と卵白を別の容器(分離器)に移す等の動作を行う必要がなくなる。そして、調理補助装置1が自動的に割られた鶏卵Eの卵黄と卵白とを分離してくれるため、ユーザにとって調理補助装置1が非常に便利なものになる。
それに対し、本実施形態に係る調理補助装置1では、上記のように殻割り部10で鶏卵Eの卵殻を割る際、卵押さえ15が鶏卵Eを所定距離だけ下側に移動させてブレード11G,11Gが卵殻に突き刺さるようになるため、殻割り部10で、鶏卵Eが押し潰されることなく鶏卵Eの卵殻を割ることが可能となる。そして、このように構成することで、鶏卵Eが押し潰されることなく鶏卵Eを容易に割って卵黄や卵白を取り出すことが可能となる。そのため、本実施形態に係る調理補助装置1によれば、前述した従来の生たまご割り容器を用いる場合のように鶏卵Eを割る際に容器内で鶏卵Eを押し潰してしまう事態が生じることを的確に防止して、鶏卵Eが押し潰されることなく鶏卵Eを容易かつ的確に割ることが可能となる。
例えば、本実施形態に係る調理補助装置1では、ユーザがスイッチ34を押下しなければモータ33は回転駆動せず卵白受け部30では卵白が撹拌されない。そのため、ユーザは、スイッチ34を押さずに卵白受け部30から撹拌されていない状態(泡立てられていない状態)の卵白を取り出すように調理補助装置1を使うことも可能である。
また、殻割り部10から卵白受け部30に卵黄と卵白が流下するようにして、卵白受け部30で卵黄と卵白をともに撹拌するように(あるいは卵黄と卵白を撹拌しない状態で取り出すことができるように)調理補助装置1を使うことも可能である。これを実現するために、例えば、調理補助装置1を、分離部20を取り外して卵白受け部30に殻割り部10を直接取り付けることができるように構成したり、あるいは、凹部21(図6参照)を分離部20から取り外すことができるように構成することも可能である。
10 殻割り部
11 卵受け
11A,11B 2つの半割り受け部
11C 連結軸
11G,11G ブレード
13 ロック機構
15 卵押さえ
16 ハンドル
20 分離部
30 卵白受け部
31 卵白受け
32 撹拌具
32A コイル
32B ワイヤ
E 鶏卵
Claims (7)
- 上段に、鶏卵の卵殻を割る殻割り部と、
中段に、前記殻割り部から流下した卵黄と卵白とを分離し、前記卵白のみを流下させる分離部と、
下段に、前記分離部から流下した前記卵白を受ける卵白受けと、
を備えることを特徴とする調理補助装置。 - 前記殻割り部には、前記鶏卵を下側から保持する卵受けと、前記卵受けに保持された前記鶏卵を上側から押さえる卵押さえと、前記卵押さえを下方に移動させることが可能なハンドルとが設けられており、
前記卵受けの内側中央の底面には、前記鶏卵の卵殻に下側から突き刺さることが可能なブレードが立設されており、
前記ハンドルが操作されて前記卵押さえが所定距離だけ下方に移動すると、前記鶏卵が前記所定距離だけ下方に移動して、鶏卵が押し潰されることなく前記ブレードが前記鶏卵の前記卵殻に突き刺さるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の調理補助装置。 - 前記卵受けは、略卵形の当該卵受けが2分割された2つの半割り受け部で形成され、
前記2つの半割り受け部は、連結軸で互いに回動可能に連結されており、かつ、前記連結軸が押し下げられることでそれらの各下端部同士が互いに離間して開くことができるように構成されており、
前記2つの半割り受け部の各下端部の内側底面にはそれぞれ前記ブレードが立設されており、
前記2つの半割り受け部を下端部が閉じた状態でロックするロック機構を備え、
前記ロック機構により前記2つの半割り受け部の下端部が閉じられた状態で前記ハンドルが操作されて前記卵押さえが前記所定距離だけ下方に移動すると、前記鶏卵が前記所定距離だけ下方に移動して前記各ブレードがそれぞれ前記鶏卵の前記卵殻に突き刺さり、
その後、前記ロック機構が解除された状態で前記ハンドルが操作されて前記卵押さえがさらに下方に移動すると、前記ブレードが前記鶏卵の前記卵殻に突き刺さった状態で前記2つの半割り受け部の各下端部が開いて前記各ブレードが開くことで前記鶏卵の前記卵殻が割れることを特徴とする請求項2に記載の調理補助装置。 - 前記分離部は、前記殻割り部の半割り受け部が互いに離間して開く位置の直下に凹部を有し、凹部の底面や側面には前記卵白受けに向かって開放された複数の開口が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の調理補助装置。
- 前記卵白受けの中央に、撹拌具を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の調理補助装置。
- 前記撹拌具は、周囲にコイルが取り付けられた回転子であることを特徴とする請求項5に記載の調理補助装置。
- 前記コイルは、前記回転子の外周の周方向に見た場合に上下に波打つように配置されており、前記回転子の回転により前記撹拌具が回転することにより前記卵白がメレンゲ状に撹拌されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の調理補助装置。
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JP (1) | JP3212812U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109259625A (zh) * | 2018-11-23 | 2019-01-25 | 黄伟彬 | 一种基于蛋清蛋黄分离的家庭用高效搅蛋器 |
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2017
- 2017-07-10 JP JP2017003137U patent/JP3212812U/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109259625A (zh) * | 2018-11-23 | 2019-01-25 | 黄伟彬 | 一种基于蛋清蛋黄分离的家庭用高效搅蛋器 |
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