JP3212599U - スケール - Google Patents

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Abstract

【課題】目盛の読み間違いを抑制できるスケールを提供する。【解決手段】長さを測定するスケール100は、目盛20が形成されたスケール本体部10を備えている。スケール本体部10の目盛20は、1cm単位の第1目盛基準21と、1mm単位の第2目盛基準22と、5mm単位の第3目盛基準25とを含んでいる。第1目盛基準21を規定する第1線分長は、第2目盛基準22を規定する第2線分長よりも長く、そして、第3目盛基準25を規定する第3線分長は、第2目盛基準22を規定する第2線分長よりも短い。【選択図】図1

Description

本考案は、スケールに関する。特に、目盛線の読み間違いを軽減できるスケール(物差し)に関する。
スケール(物差し)または定規の目盛線を読みやすくするために、目盛線に色を付けたりする技術が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、目盛りの中で特に目立たせたい特定の目盛線を、その他の目盛線と違う色にして、目盛線を読み取りやすくした定規が開示されている。
特開2016−155239号公報
室内照明で明るくした製図室のような場所で、特許文献1のような色違い目盛りの定規を使用する場合、特に不具合は生じず、たしかに特定の目盛線の色を変えたら読み間違えは少なくなる。しかしながら、工場の製造機械の裏のような影のような場所では、そのような色違い目盛りの定規は効果を発揮しずらく、やはり一定確率で読み間違いが生じてしまう。
本願考案者は、ペットボトルのシュリンクフィルムを用いてシュリンク業務を行っているが、そこでのフィルムの長さの読み間違いは、かなり大きな時間的損失、そして金銭的損失になる。フィルム(または、紙のような材質のもの)の寸法(幅など)を読み取る場合、図14に示すようにして行う。具体的には、フィルム1500の下にスケール(物差し)1000を配置して、スケール1000の目盛1200で、フィルム1500の寸法(ここでは、幅)を読み取る。工場内の設備装置(製造装置)の横で、製造工程の業務を行いながらフィルム1500の寸法(幅)を読み取るのであるが、図示した例では、フィルムの一端1210をスケール1000の目盛1210にきっちりと合わせて、そして、その反対側のフィルムの一端(他端)1220を、スケール1000の目盛1520で読み取る。
ここで、最も多い読み間違いは、スケール1000の目盛1200で、1cm目盛(10mm目盛)と55mm目盛とを勘違いしてしまうものである。フィルムの一端1210の方は、使いやすい決まった目盛り1510を利用してあわせるとして、フィルムの他端1220を計測する際には、フィルム1500の下にスケール1000があるので、スケールの目盛1200(1520)が見えにくく、前回のフィルム1500の幅や、良く使用されるフィルム1500の幅の先入観によって、1cmと5mmの目盛を間違って読んでしまうことがある。また、通常のフィルム幅のような先入観が強いと、ダブルチェックを行っても、寸法(幅)を読み間違ったまま、製造工程に入ってしまうことが多々ある。
製図のような場合には、寸法の読み間違いに気付いたら、そこを後日その寸法を修正すればよいが、フィルムをシュリンクさせるような工場内の製造工程においては、フィルム幅の読み間違いは、直ちに不良品の大量発生に繋がる。フィルムシュリンクの製造工程における誤差の許容はせいぜい±1mm(好ましくは±0.5mm)であるところ、5mmの読み間違いは致命的であり、読み間違いを行うと、小ロットでも数十万円の損失を招き、そして、大ロットではそれ以上(数十万円または数百万円あるいはそれ以上)の損失をもたらす。もちろん、費用的な損失も大きいが、それ以上に、製造工程には納期が存在するので、費用的な損失以上に時間的な損失も大きい。納期に間に合わなければ、信用が失墜するとともに、実際に、後工程に多大な迷惑をかけてしまう。
特許文献1に開示された定規を用いた場合、例えば5mm目盛のところに色が付いていると、その色つきの5mm目盛によって1cm目盛との読み間違いが軽減するように思えるが、工場内は製造装置の影になって暗い場所があり、また定規がオイルなどで汚れている可能性もあり、色つきの5mm目盛を把握できない場合がある。また、フィルム1500の幅を、1mm単位(または、0.5mm単位)でしっかりと読み取りたい時に、5mm毎に色があると、寸法読み取りの邪魔になる。
また、デジタル式のスケール(物差し)も存在するが、デジタル式のスケールは、厚みや隙間を測るのには適しているが、フィルムの幅ような寸法を正確に測るには適していない。そして、デジタル式のスケールは値段が高いので、その高い定規を工場内に数多く配置するにはコスト的なデメリットが大きい。
そのような状況下で、本願考案者は、工場の製造現場であっても、読み間違いを抑制することができるスケール(または、定規)があれば便利であると鋭意検討して、本考案に至った。本考案はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、目盛の読み間違いを抑制できるスケールを提供することにある。
本考案に係るスケールは、長さを測定するスケールであり、目盛が形成されたスケール本体部を備え、前記スケール本体部の前記目盛は、1cm単位の第1目盛基準と、1mm単位の第2目盛基準と、5mm単位の第3目盛基準とを含んでいる。前記第1目盛基準を規定する第1線分長は、前記第2目盛基準を規定する第2線分長よりも長く、そして、前記第3目盛基準を規定する第3線分長は、前記第2目盛基準を規定する第2線分長よりも短い。
ある好適な実施形態では、さらに、前記目盛には、さらに、0.5mm単位の第4目盛基準が含まれている。前記第4目盛基準を規定する第4線分長は、前記第3目盛基準を規定する第3線分長よりも短い。
ある好適な実施形態において、前記スケール本体部は、板状部材であり、前記スケール本体部の一方の第1長手方向端部に、前記目盛が形成されている。
ある好適な実施形態において、さらに、前記スケール本体部には、前記一方と反対に位置する第2長手方向端部も前記目盛が形成されている。
ある好適な実施形態において、前記5mm単位の第3目盛基準の先端には、前記第3目盛基準を規定する線の幅の寸法よりも大きい印が設けられている。
ある好適な実施形態において、前記スケール本体部は、L字形状を有している。
ある好適な実施形態において、前記スケール本体部は、金属製である。前記目盛は、前記スケール本体部の表面に形成されている。前記スケール本体部の裏面は無地である。前記スケール本体部のうちの前記目盛が形成されていない領域において、貫通孔が形成されている。
ある好適な実施形態において、前記スケール本体部は、樹脂製の透光性材料から構成されている。
ある好適な実施形態において、前記スケール本体部は、巻き尺収納ケースに収納される目盛テープである。
本考案に係るメスシリンダーは、容積を測定するメスシリンダーであり、目盛が形成された容器部を備え、前記目盛は、10mL単位の第1目盛基準と、1mL単位の第2目盛基準と、5mL単位の第3目盛基準とを含んでいる。前記第1目盛基準を規定する第1線分長は、前記第2目盛基準を規定する第2線分長よりも長く、そして、前記第3目盛基準を規定する第3線分長は、前記第2目盛基準を規定する第2線分長よりも短い。
本考案に係る測定器は、物理量を測定する目盛を持った測定器であり、前記目盛は、第1単位の基準となる第1目盛基準と、前記第1単位よりも大きい第2単位の基準となる第2目盛基準と、前記第1単位と前記第2単位の間の第3単位の基準となる第3目盛基準とを含んでいる。前記第1目盛基準を規定する第1線分長は、前記第2目盛基準を規定する第2線分長よりも長く、前記第3目盛基準を規定する第3線分長は、前記第2目盛基準を規定する第2線分長よりも短い。
本考案に係るスケールによれば、スケール本体部の目盛が、1cm単位の第1目盛基準と、1mm単位の第2目盛基準と、5mm単位の第3目盛基準とを含んでおり、当該5mm単位の第3目盛基準は、1mm単位の第2目盛基準よりもさらに短いので、1cm単位と5mm単位の目盛を見間違うことが大幅に軽減する。その結果、読み間違いを抑制できるスケールを提供することができる。
本考案の実施形態に係るスケール100の構成を示す斜視図である。 スケール100の目盛20を説明するための拡大図である。 スケール100の目盛30を説明するための拡大図である。 スケール100の構成を示す平面図である。 スケール100の構成を示す裏面図である。 スケール100の構成を示す側面図(正面図・背面図)である。 スケール100の目盛20の改変例を説明するための拡大図である。 スケール100の改変例の構成を示す斜視図である。 本考案の実施形態に係るL字スケール(指矩)110の構成を示す斜視図である。 本考案の実施形態に係る定規120の構成を示す斜視図である。 本考案の実施形態に係るプラスチック定規120の構成を示す斜視図である。 本考案の実施形態に係る巻尺(メジャー)200の構成を示す斜視図である。 本考案の実施形態に係るメスシリンダー300の構成を示す斜視図である。 従来のスケール(定規)1000で、フィルム(または紙)1500の寸法(幅)を測定する様子を示す図である。
本願考案者は、フィルムを取り扱う工場の中でも、簡単にスケール(物差し)の目盛を読み間違えずに見て測定をすることができる手法を検討し、5mmの目盛の線を短くすればよいことに気づき、本考案に至った。具体的には、フィルムの寸法をスケールで読む時に1cmと5mmの目盛の読み間違いが最も多いことを踏まえて、5mmの目盛は、1mmの目盛よりも長い(ただし、1cmの目盛も1mmの目盛よりも長い)という先入観を覆して、1mmの目盛よりも短くして、1cmの目盛と間違えないスケールの考案を完成させた。
以下、図面を参照しながら、本考案の好適な実施形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のために、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は、基本的にその寸法関係を満たすようにしたが、必ずしも実際の寸法関係を正確に反映していない場合がある。
また、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本考案の実施に必要な事項は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本考案は、本明細書及び図面によって開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。加えて、本考案は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本考案の実施形態に係るスケール100の構成を示している。また、図2は、本実施形態のスケール100の目盛20を拡大して説明するための拡大模式図である。本考案のスケール100は、長さを測ることができる器具(物差し)である。なお、本実施形態において「スケール(物差し)」とは、長さを測る器具であり、線を引くのに使用される定規の形態のものであってもよいものとする。
本実施形態のスケール100は、目盛20が形成されたスケール本体部10から構成されている。なお、図1に示したスケール100は、150mmのものであるが150mmの寸法は例示であり、150mm以下(例えば、100mm)であっても、150mm以上(例えば、200mm、300mm、600mm、1000mmなど)であっても構わない。
図2に示すように、本実施形態のスケール本体部10の目盛20は、1cm単位の第1目盛基準21と、1mm単位の第2目盛基準22と、5mm単位の第3目盛基準25とを含んでいる。そして、第1目盛基準(1cm毎目盛)21を規定する第1線分長は、第2目盛基準(1mm毎目盛)22を規定する第2線分長よりも長い。そして、第3目盛基準(5mm毎目盛)25を規定する第3線分長は、第2目盛基準(1mm毎目盛)22を規定する第2線分長よりも短い。したがって、多数の1mm毎目盛22の中に、1mm毎目盛22よりも更に短い5mm毎目盛25が存在するので、5mm毎目盛25は非常に目立つ目盛となっている。
図示した構成では、スケール本体部10は、金属製(例えば、ステンレス製)の直尺でり、具体的には、JIS基準(例えば、B7516)の条件を満たすスケールである。また、本実施形態における目盛20(短い5mm毎目盛25を含む目盛)は、スケール本体部10の表面10aに形成されている。この例のスケール100では、スケール本体部10の裏面は無地であるが、裏面にも目盛20を形成しても構わない。また、スケール本体部10のうちの目盛20が形成されていない領域において、貫通孔19が形成されている。貫通孔19は、スケール100を引っ掛けて保持しておく場合に便利である。
また、本実施形態のスケール本体部10は、板状部材(例えば、ステンレス板)であり、スケール本体部10の一方の第1長手方向端部11に、目盛20が形成されている。さらに。本実施形態の構成では、スケール本体部10において、第1長手方向端部11と反対に位置する第2長手方向端部12も目盛(第2目盛)30が形成されている。この目盛30の拡大図を図3に示す。
図3に示すように、目盛30は、スケール本体部10の一側面(第2長手方向端部)12に形成されている。この目盛30には、1mm毎目盛22の間に、0.5mm毎目盛(第4目盛基準)23が設けられている。本実施形態では、0.5mm毎目盛(第4目盛基準)を規定する第4線分長は、0.5mm毎目盛(第3目盛基準)25を規定する第3線分長よりも短くされている。なお、図3に示した目盛において、0.5mm毎目盛(第3目盛基準)25の線分長を、0.5mm毎目盛(第3目盛基準)25の線分長よりも短くしてもよいが、それでは、数多くある0.5mm毎目盛23の中に埋もれてしまって、0.5mm毎目盛25が読み取りくなる。したがって、0.5mm毎目盛25は、1mm毎目盛21よりも短く、かつ、0.5mm毎目盛23よりも長くするようにすることが好ましい。
なお、図1に示したスケール100では、第1長手方向端部11に目盛20を形成し、そして、第2長手方向端部12に目盛30を形成したが、この構成に限らない。例えば、第1長手方向端部11および第2長手方向端部12ともに目盛20を形成してもよいし、あるいは、第1長手方向端部11および第2長手方向端部12ともに目盛20を形成してもよい。または、第1長手方向端部11に目盛20を形成して、第2長手方向端部12には目盛(20、30)を形成しないようにしてもよい。さらには、第1長手方向端部11に目盛30を形成して、第2長手方向端部12には目盛(20、30)を形成しないようにしてもよい。
図4から図6は、それぞれ、本実施形態のスケール100の平面図、裏面図、および、側面図(正面図/背面図)を示している。図示したスケール100では、第1長手方向端部11に目盛20が形成され、第2長手方向端部12には目盛は形成されていない。また、本実施形態のスケール100の裏面10bは無地である。そして、スケール100の表面10aおよび裏面10bは、共に平面であり、両者の面(10a、10b)は平行である。なお、スケール100の左右側面図は、図4及び図6から導き出すことができる。
本実施形態では、多数の1mm毎目盛22の中に、1mm毎目盛22よりも更に短い5mm毎目盛25が存在する点が特徴的であり、1mm毎目盛22よりも5mm毎目盛25が短い構成であれば、5mm毎目盛25を改変することができる。例えば、図7では、5mm毎目盛25の先端に、5mm毎目盛25の基準線の幅よりも大きな印(ここでは、点または丸)が設けられている。この印は、例えば、星形、菱形などの他の幾何学形状や模様にしてもよい。
図1では、150mmの直尺のスケール100を示したが、本実施形態のスケール100は、図8に示すように300mmの直尺のスケール100であってもよい。また、本実施形態のスケール100は直尺に限定されるものではなく、図9に示すように、L字型のスケール110(L型万能定規、指矩(さしがね)、曲尺(かねじゃく))であってもよい。
図9に示したスケール110(指矩)では、スケール本体部10はL字の構造をしている。図示した例では、スケール本体部10の長手方向端部11Aに目盛20が形成されており、また、長手方向端部12Bにも目盛20が形成されている。これに限らず、長手方向端部11Aおよび長手方向端部12Bに目盛30を形成してもよいし、また、長手方向端部12Aおよび/または長手方向端部11Bに目盛20(または目盛30)を形成してもよい。スケール本体部10の裏面は無地であるが、裏面に目盛(目盛20または30)を形成しても構わない。
上述した図1のスケール100においては、スケール本体部10の厚さは薄いものを示したが、図10に示すように、スケール本体部10の厚さがある程度あるものにしてもよい。図10に示したスケール120は、樹脂製または竹製(または木製)あるいは金属製の定規である。図示したスケール120では、第1長手方向端部11に目盛20が形成されている。なお、第2長手方向端部12に目盛20(または、目盛30)を形成してもよい。
図11は、透光性樹脂から構成されたスケール本体部10を備えたスケール120の構成を示している。図示したスケール120では、スケール本体部10の第1長手方向端部11側に傾斜面13が形成されており、その傾斜面13に目盛20(または目盛30)が形成されている。
本実施形態のスケール100(または、110、120)によれば、スケール本体部10の目盛20(または目盛30)が、1cm単位の第1目盛基準(1cm毎目盛)21と、1mm単位の第2目盛基準(1mm毎目盛)22と、5mm単位の第3目盛基準(5mm毎目盛)25とを含んでおり、5mm単位の第3目盛基準(5mm毎目盛)25は、1mm単位の第2目盛基準(1mm毎目盛)よりもさらに短いので、1cm毎目盛21と5mm毎目盛25を見間違うことが大幅に軽減することができる。その結果、読み間違いを抑制できるスケール100(または、110、120)を実現することができる。
図14に示したような状態において、例えば幅42mmのフィルム1500の正確な寸法(幅)をスケールで測ろうとする時、図14に示したスケール(物差し)1000では、「長い線の目盛(1cm)を越えてから、さらに2mm」というマインドで測定しているので、1mm目盛よりも長い5mm目盛を越えたら、反射的にあと2mmと判断して、結局は幅37mmのものを幅42mmと思い込んでしまって、寸法を読み間違うことが多い。これは、図14に示した状況では、スケール1000の一方はゼロ基準(0mmのスタート基準)にはあわせずに、途中の任意の目盛基準(例えば、50cmや70cmの基準線)からスタートさせるので、読み取った目盛は、そのままフィルムの幅を表すわけでなく、頭の中で計算してから幅を算出するためにフィルムの幅の読み間違えに気付きにくいことも影響している。実際、通常目盛のスケール1000を使った場合の寸法の読み間違えは、本願考案者の経験からしても数多く存在し、読み間違えないようにと指導しても、読み間違えはゼロにはならない。特に、その期間に多く使用される寸法(幅)が続くと、違う幅のものがきても、多く使用されていた寸法(幅)のものの思い込みが残っており、ダブルチェックしても、間違いを除去しきれない。
一方、本実施形態のスケール100で、幅42mmフィルム1500の幅を測定する場合、5mmの目盛25は短いので、「長い線の目盛(1cm)を越えてから、さらに2mmと判断したときは、42mm」がきちんと導き出される。すなわち、5mmの目盛25が短いことにより、長い1cmの目盛21と間違うことがないので、幅42mmを、幅37mmと誤読すること(あるいは、幅37mmのものを幅42mmに誤読すること)を大幅に減らすことができる。
なお、特許文献1に開示されたような色つきの5mmの場合は暗い場合にその色を把握することが難しかったり、定規がオイルなどで汚れて色がはっきりしない場合、読み間違いが生じる可能性があるが、本実施形態のスケール100では、5mm毎目盛25を低い目盛線にしているので、暗い場合や汚れている場合でも、目盛線が短いという特徴によってはっきり認識することができる。また、工場内では、フィルム1500の寸法を落ち着いて測りたいところ、5mm目盛に色がついているものはその色付き目盛がとても気になって、おちついて測ることができないという精神的な問題も生じさせ得る。
本実施形態のスケール100は、フィルム材料(または紙状の材料)の寸法を測定する他、木材・金属材(または、柱や梁などの建築材料)、ボルト・ナットなどの機械要素ないし機械部品、設備装置の寸法(または、配置位置、隙間などの寸法)を測定するにも便利である。どのような分野でも、5mmの読み間違いは、製品の仕上がりに大きく影響するものであり、いままでダブルチェックでも防ぐのが難しかった目盛の読み間違いの防止を、本実施形態のスケール100を用いることで実行できる技術的貢献は非常に大きいものである。また、本実施形態のスケール100は、洋裁、和裁などの裁縫にも好適に使用することができる。加えて、メートル法に基づいて目盛20(30)を説明したが、インチ、フィート、尺などのメートル法以外の長さ単位に置き換えて使用しても構わない。当業者であれば上述した説明に基づいて、メートル法で説明した短い目盛線25を、他の方式(インチ、尺など)にかえた目盛で適用することができる。もちろん、本実施形態のスケール100の目盛20(メートル法)を第1長手方向端部11に形成し、第2長手方向端部12に他の方式(例えば、インチ、または、尺)の目盛20(30)を形成することも可能である。
本実施形態のスケール100における目盛20(または目盛30)は、直尺、L字尺だけでなく、三角定規に使用することもできる。また、本実施形態の目盛20(または目盛30)は、平板形状のものだけでなく、三角スケール(または、三角回転スケール)に適用することも可能である。加えて、本実施形態の目盛20(または目盛30)は、ノギスの目盛として使用することも可能であるし、さらには、長さの測定ではないが、分度器の目盛や、質量計・体重計の目盛に使用することも可能である。
また、本実施形態の目盛20(または目盛30)は、平板のスケール(定規)だけでなく、図12に示すような巻き尺(メジャー)200にも適用可能である。図12に示した巻き尺200においては、本実施形態のスケール本体部10は目盛テープであり、その目盛テープ(スケール本体部)10に目盛20が形成されている。目盛テープ10の先端には引っ掛け具41があり、目盛テープ10を収納する巻き尺収納ケース40には、調整ロック(または留め具)45が設けられている。なお、巻き尺収納ケース40のない巻き尺(スケール本体部)10に、目盛20を形成してもよい。
さらに、本実施形態のスケール100における目盛20は、液体の量を測る器具(メスシリンダー)に適用することも可能である。図13は、本実施形態の目盛20が形成されたメスシリンダー300を示している。図示したメスシリンダー(液量測定器具)300は、本実施形態の目盛20が形成された容器部310と、容器部310の土台部320と、容器部310の上部開口端350に形成された注ぎ口352とから構成されている。本実施形態のメスシリンダー300は、300mL(ミリリットル)の液量測定容器であるが、300mL以下(例えば、50mL、100mL、150mL、200mLなど)でも、300mL以上(例えば、400mL、500mL、700mL、1000mL、2000mLなど)でも構わない。
本実施形態のメスシリンダー300における目盛20は、10mL単位の第1目盛基準(10mL毎目盛)21と、1mL単位の第2目盛基準(1mL毎目盛)22と、5mL単位の第3目盛基準(5mL毎)25を含んでいる。そして、第3目盛基準(5mL毎)25の線分長は、第2目盛基準(1mL毎目盛)22の線分長よりも短い。したがって、5mL単位の第3目盛基準(5mL毎)25と、10mL単位の第1目盛基準(10mL毎目盛)21とを見間違えることを軽減することができる。
以上、本考案を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではな
く、勿論、種々の改変が可能である。例えば、本実施形態の構成では、5mmと10mmとの目盛での見間違え防止の技術にしたが、顕微鏡レベルの目盛では、例えば、1000ミクロン(μm)と500ミクロン(μm)の見間違え(あるいは、100μmと50μmとの見間違え)の防止技術の目盛20として使用することができる。さらには、顕微鏡のような長さを測る測定器機の目盛だけでなく、上述したような角度、質量(または体重)、容積(例えば、液体、粉体の容積)、圧力、時間などの物理量(測定可能な物理量)を計測する測定器機の目盛20(30)として好適に用いることが可能である。加えて、スマートフォンの表示画面で表示されるアプリケーション測定器(スマートフォンアプリケーションでの物差し、分度器、時計など)においても、本実施形態の目盛20(または30)を採用することが可能である。
本考案によれば、目盛の読み間違いを抑制できるスケールを提供することができる。
10 スケール本体部(目盛テープ)
10a スケール本体部の表面
10b スケール本体部の裏面
11 第1長手方向端部
12 第2長手方向端部
13 傾斜面
19 貫通孔
20 目盛
21 第1目盛基準(1cm毎目盛)
22 第2目盛基準(1mm毎目盛)
23 第4目盛基準(0.5mm毎目盛)
25 第3目盛基準(5mm毎目盛)
30 目盛
40 巻き尺収納ケース
41 引っ掛け具
100 スケール(物差し)
110 スケール
120 スケール(定規、プラスチック定規)
200 巻き尺
300 メスシリンダー
310 容器部
320 土台部
350 上部開口端
352 注ぎ口
1000 スケール(物差し)
1500 フィルム(紙)

Claims (11)

  1. 長さを測定するスケールであって、
    目盛が形成されたスケール本体部を備え、
    前記スケール本体部の前記目盛は、
    1cm単位の第1目盛基準と、
    1mm単位の第2目盛基準と、
    5mm単位の第3目盛基準と
    を含んでおり、
    前記第1目盛基準を規定する第1線分長は、前記第2目盛基準を規定する第2線分長よりも長く、
    前記第3目盛基準を規定する第3線分長は、前記第2目盛基準を規定する第2線分長よりも短いことを特徴とする、スケール。
  2. さらに、前記目盛には、さらに、0.5mm単位の第4目盛基準が含まれており、
    前記第4目盛基準を規定する第4線分長は、前記第3目盛基準を規定する第3線分長よりも短いことを特徴とする、請求項1に記載のスケール。
  3. 前記スケール本体部は、板状部材であり、
    前記スケール本体部の一方の第1長手方向端部に、前記目盛が形成されている、請求項1または2に記載のスケール。
  4. さらに、前記スケール本体部には、前記一方と反対に位置する第2長手方向端部も前記目盛が形成されている、請求項3に記載のスケール。
  5. 前記5mm単位の第3目盛基準の先端には、前記第3目盛基準を規定する線の幅の寸法よりも大きい印が設けられている、請求項1から4の何れか一つに記載のスケール。
  6. 前記スケール本体部は、L字形状を有している、請求項1から5の何れか一つに記載のスケール。
  7. 前記スケール本体部は、金属製であり、
    前記目盛は、前記スケール本体部の表面に形成されており、
    前記スケール本体部の裏面は無地であり、
    前記スケール本体部のうちの前記目盛が形成されていない領域において、貫通孔が形成されている、請求項1から6の何れか一つに記載のスケール。
  8. 前記スケール本体部は、樹脂製の透光性材料から構成されている、請求項1から6の何れか一つに記載のスケール。
  9. 前記スケール本体部は、巻き尺収納ケースに収納される目盛テープである、請求項1から6の何れか一つに記載のスケール。
  10. 容積を測定するメスシリンダーであって、
    目盛が形成された容器部を備え、
    前記目盛は、
    10mL単位の第1目盛基準と、
    1mL単位の第2目盛基準と、
    5mL単位の第3目盛基準と
    を含んでおり、
    前記第1目盛基準を規定する第1線分長は、前記第2目盛基準を規定する第2線分長よりも長く、
    前記第3目盛基準を規定する第3線分長は、前記第2目盛基準を規定する第2線分長よりも短いことを特徴とする、メスシリンダー。
  11. 物理量を測定する目盛を持った測定器であって、
    前記目盛は、
    第1単位の基準となる第1目盛基準と、
    前記第1単位よりも大きい第2単位の基準となる第2目盛基準と、
    前記第1単位と前記第2単位の間の第3単位の基準となる第3目盛基準と
    を含んでおり、
    前記第1目盛基準を規定する第1線分長は、前記第2目盛基準を規定する第2線分長よりも長く、
    前記第3目盛基準を規定する第3線分長は、前記第2目盛基準を規定する第2線分長よりも短いことを特徴とする、測定器。
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