JP3212526B2 - 多線用電話機のクロス干渉低減回路と多線用電話機のクロス干渉低減方法 - Google Patents

多線用電話機のクロス干渉低減回路と多線用電話機のクロス干渉低減方法

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    • H04M1/74Interface circuits for coupling substations to external telephone lines with means for reducing interference; with means for reducing effects due to line faults
    • HELECTRICITY
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    • H04M9/002Arrangements for interconnection not involving centralised switching with subscriber controlled access to a line, i.e. key telephone systems
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  • Signal Processing (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Interface Circuits In Exchanges (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話機の共通モー
ド干渉を低減する回路と方法に関し、特に多線用電話機
の複数の電話ラインの間の共通モード干渉を低減する回
路と方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電話サービスのコストが下がり、複数の
電話線が多くの家庭および小さな事務所にもサービスで
きるようになり、これにより電話サービスの顧客にとっ
て非常に便利となった。このような複数ラインのサービ
スを行うために電話機の製造業者は、複数の電話線から
の複数の入力を受信できるような電話機を設計してい
る。しかし、このような現在の電話サービス装置の設計
に関しては、いくつかの問題があり、全体システムが分
散しているために複数の電話線に接続する際には、多線
用電話機の機能を損なうことがある。
【0003】このように多線用電話機は、各電話サービ
ス入力に接続するインタフェース回路を有しているため
に、このようなシステムデザインは、各入力ラインにサ
ービスする回路間を適切に絶縁して、第1の電話サービ
ス入力上に現れる信号が第2の電話サービス入力をサー
ビスする多線用電話機回路の動作に悪影響を及ぼさない
ようにしている。このような多線用電話回路の不安定の
原因は、特定の電話サービスライン上で受信された信号
の形式あるいは信号が伝送される中央局(Central Offi
ce(CO))の場所のいずれかに関係している。
【0004】ある典型的な状況は、第1の電話の呼が多
線用電話機の第1ラインで受信され、第2の電話の呼が
同じ多線用電話機の第2ラインで受信され、両方の呼が
同一の中央局を介してその電話機にルーティングされる
場合である。従来技術においては、第1のラインあるい
は第2のラインに関連する電話機の入力増幅器の入力電
圧範囲を超えた信号が存在すると、そのラインに対応す
る入力増幅器はクリップしてしまう。このクリッピング
現象は、他の電話線に対する電話機の回路の正常な動作
に干渉を与えてしまう。
【0005】第2の状況は、第1の電話の呼が多線用電
話機の第1のラインで受信され、第2の電話の呼が同じ
多線用電話機の第2ラインで受信され、各ラインが別々
の中央局に接続される場合である。このような状況にお
いては、第1の電話線と第2の電話線に関連する多線用
電話機回路により受信された信号は、送信された電話信
号に対し、各中央局の異なる接地電位に起因して、異な
る信号規準を有する中央局で受信される。従来公知のよ
うに接地電位は、場所によって異なり、例えば観測場所
の乱れのような減少としてとらえることができる。この
ような規準電圧(接地電位)の差は、多線用電話機回路
の正常動作に対し干渉を与える。
【0006】第3の状況は、第1の電話の呼が多線用電
話機の第1のラインで受信され、一方この第1のライン
に関連する発呼者ID回路(Caller ID circuitry)
は、受信信号上に搬送される発呼者の識別情報を復号化
し、そして第2の電話の呼が同一の多線用電話機の第2
のラインで受信される場合である。従来の多線用電話機
においては、第2の電話線上の来入呼に関連する大きな
リンギング(呼出)信号は、発呼者識別情報を復号化す
るために第1のラインに関連する発呼者ID回路の機能
と干渉し合ってしまう。この原因は、発呼者ID情報は
低電圧で伝送され、このため第1の電話線と第2の電話
線に関連する回路間で、第2の電話線上の大きなリンギ
ング信号の存在により引き起こされるクロス結合が、第
1の電話線の低電圧の発呼者ID信号を歪ませてしまう
からである
【0007】上記したような問題に対し、従来の解決方
法は、様々なものがある。1つの解決方法は、多線用電
話機の第1の電話線入力回路と、第2の電話線入力回路
との間に光学的絶縁を与えることである。このような従
来の解決方法は、必要とされる回路が複雑となり、その
コストが上昇することに加えて、別の不利な点は、光学
絶縁を提供するのに必要な光カプラが、電話線から多く
の電流を取り出してしまうことである。
【0008】これは、多線用電話機のリンガー等価番号
(ringer equivalency number(REN)) あるいは規
制値を超えるために同一の電話線に接続される複数の電
話機の組み合わせが原因である。電話機のRENは、1
本の電話線に接続されるリンガー(ringer)の量を表
し、そして全ての電話機が来入呼に対し鳴ることができ
るようになるものである。複数の電話機の全てのREN
の全部を1本の線に接続された複数の電話機の全てのR
ENの全数は、5を超えてはならず、5を超えると全て
のリンガーあるいは一部のリンガーは動作できない。
【0009】このRENの制限を解除するために、従来
技術における第2の解決方法は、光学カプラに必要とさ
れる電流を供給するために、光学カプラとバッテリある
いは他の電源を組み合わせることである。しかしこのア
プローチの欠点は、電話機がバッテリあるいはAC電源
回路を必要とすることである。バッテリを使用する場合
には、ユーザは、周期的にバッテリをチェックし、バッ
テリを入れ換えるためにコストが上昇し不便である。一
方このAC電源回路を用いる場合には、電話機はAC電
源に接続されるかあるいはAC電源の近くになければな
らず、そのため電話機の大きさ,コストが上昇すること
になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、電話機の共通モード干渉を低減する回路と方法を
提供することであり、さらにまた多線用電話機の複数の
電話線の間のクロス干渉を光学絶縁を使用することなく
低減する回路と方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の回路は、請求項
1に記載した構成を有する。本発明の回路によれば共通
モード干渉が低減することになる。このような共通モー
ド干渉の低減により、電話機の信頼性増加し、信号の
品質が改良される。本発明の一実施例によれば、本発明
の回路は、請求項2に記載したような特徴を有する。し
かし、第1と第2のチップ/リング直列レジスタは、共
通モード干渉を低減するのに必ずしも必要なものではな
い。
【0012】本発明の他の実施例によれば、本発明の回
路は請求項3に記載したような特徴を有する。本発明に
は必ずしも必要なものではないが、第1のキャパシタと
第2のキャパシタは、好ましいフィルタ機能を与えるこ
とができる。本発明の一実施例によれば、本発明の回路
は請求項4に記載した特徴を有する。第1と第2のフィ
ードバックレジスタは、負のフィードバックを提供し
て、それぞれ第1と第2の演算増幅器のゲインを制御す
る。
【0013】次に本発明の一実施例によれば、本発明の
回路は請求項5に記載したような特徴を有する。さらに
本発明は、請求項6に記載したような特徴も有する。第
1の電話線と第2の電話線のチップ/リング導体の極性
は、必ずしも正確なものではない。本発明は第1と第2
の電話線の極性とその信号電圧には無関係である。
【0014】さらに本発明によれば、本発明の回路は請
求項7に記載したような特徴を有する。しかし、このよ
うな必要性が存在しない場合もあるが、本発明は第1と
第2の電話線の電位が電話機の電位と同一であるか否か
には無関係である。本発明は種々様々な接地電位は、互
いにフロートすることを前提にしている。さらに本発明
の多線用電話機は、請求項17に記載したような特徴を
有する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に電話機の差動入力段の回路
を示す。図1の増幅器回路100は、従来の構成を表
し、R1 =R2 ,R3 =R4 で増幅器回路100のゲイ
ンは、R3 /R1 =βの比(以下βとする)に等しい。
増幅器回路100の演算増幅器110が正常に動作して
いる場合、即ち飽和状態でない場合には、2つの入力端
子V+ とV- の電圧は等しい。この場合、図1の回路に
対しては、V+ =V- =VINβ/2であり、ここでVIN
は、増幅器回路100への差動入力電圧である。この関
係式から演算増幅器110の入力電圧V+ とV- は、差
動入力信号VINに依存することが分かる。
【0016】次に図2に2線用電話機の2個の差動入力
段の回路図を示す。図2のライン220は、ライン1,
ライン2の両方により受信された電話信号が同一の中央
局から得られた状況を示し、そして同一の信号規準を用
いている。図2では、増幅器回路200は図1の増幅器
回路100と同一構成を有し、R1 =R2 =RとR3
4 =βRで、この式から上記の増幅器回路100と2
00は、β(即ち、R3 /R1 )のゲインを有すること
が分かる。かくしてVAout=βVA ,VBout=βVB
ある。
【0017】図1で説明したように、演算増幅器110
が正常動作にあるときは、VA+はVA-に等しい。同様に
演算増幅器210が正常動作にある時には、VB+はVB-
に等しい。さらに差動入力信号VA ,VB は、中央局
(CO)の接地電位を規準としており、局部的な接地電
位を規準にはしていないので電圧VG がノード201と
局部接地203との間に現れる。電圧VG がノード20
1と局部接地203の間に現れると、電圧を分割する関
係式VA+=VGβR/(R+βR)=VGβ/(1+β)
が得られる。
【0018】同様にVB+=VGβ/(1+β) であり、
A+がVB+に等しいことが分かる。さらに増幅器回路1
00と200の演算増幅器110と210が正常に動作
しているときには、即ち飽和していない場合には、各演
算増幅器の入力端末の電圧VA+,VA-,VB+,VB-は等
しい。そのため演算増幅器110と120が飽和してい
ない場合には、VA+=VA-=VB+=VB-になる。上記の
関係式から増幅器回路100と200の演算増幅器11
0と210が飽和してない場合には、VA+=VA-=VB+
=VB-=(VA +VB )β/4が成り立つ。
【0019】かくして演算増幅器110,210の
A+,VA-,VB+,VB-が全て等しい電圧であり、これ
らの電圧は、多線用電話機にサービスする両方の電話線
で受信された信号VA ,VB の関数である。そのため演
算増幅器110が飽和状態になると演算増幅器120も
飽和状態になる。かくして多線用電話機の第1の電話入
力ライン上に信号が現れると、第2の電話入力線にサー
ビスする回路内の演算増幅器の端末に好ましくない電圧
が発生する。
【0020】来入する電話線のチップ−トゥ−リング電
圧の極性は、不確定である。さらに上記したように、多
線用電話機にサービスする個別の電話線は、異なる信号
規準電圧を有する遠隔の複数の中央極に接続される。以
上の2つのことにより、前述の回路解析に若干の修正が
必要である。しかし、このような必要な修正によって
は、多線用電話機の第1の電話入力線上に信号が現れる
と、第2の電話入力線にサービスする回路の演算増幅器
の端末に好ましくない電圧を誘導するという結論は変わ
らない。そのため本発明は、多線用電話機の複数の電話
線間のクロス干渉を低減する方法と回路を提供するもの
である。
【0021】図3は、多線用電話機に採用されるDC結
合された差動入力段300を表す図である。この差動入
力段300は、DC結合回路のアプリケーション用に修
正されたものである。差動入力段300は、図1の増幅
器回路100と機能的には等価であるが、ただし、抵抗
301,302が追加された点、および図1のR1 ,R
2 が2つの構成要素に分割された点、およびこの2つに
分割された間の線にキャパシタ310が挿入された点が
異なる。キャパシタ310を挿入した目的は、差動入力
信号の高周波ノイズフィルタ処理を行うためである。抵
抗301,302は、以下に説明するように演算増幅器
110の共通モード入力抵抗を減少し、これにより複数
の電話線の間のクロス干渉が多線用電話機内で低減され
る。
【0022】図2の演算増幅器110,210の入力V
A+,VA-,VB+,VB-のこれらが増幅器が飽和状態で動
作していないときには、全て同一の値であり、これらの
電圧が多線用電話機にサービスする2本の電話線により
受信された信号の関数であることを考慮すると、本発明
の回路と方法は、各演算増幅器への入力点に存在する共
通モード信号を低減する手段を用いながら、一方各電話
線で受信される差動信号の影響を最小にするものであ
る。
【0023】理想的な演算増幅器は、どのような入力電
流を採るのものとは想定されていない、即ち反転端末と
非反転端末への信号電流は、両方ともゼロである。言い
換えると理想的な演算増幅器の入力インピーダンスは、
無限であると仮定されている。しかし、現在市販の演算
増幅器は、このような理想的なものではなく、この現実
の演算増幅器は、反転入力端末と非反転入力端末の間で
測定される抵抗である差動入力抵抗(Rid)と、反転入
力端末と非反転入力端末を結合して接地への入力抵抗を
測定することにより測定された共通モード入力抵抗(R
icm) とを有する。
【0024】図4は、それぞれ有限の差動入力抵抗Rid
と、共通モード入力抵抗Ricm を組み込んだ演算増幅器
の等価回路を表す。ここでRicm は2つの等しい部分
(2Ricm )に分割され、それぞれは入力端末の1つと
接地との間に接続されている。理想的には、差動入力抵
抗と共通モード入力抵抗とは、入力信号の減衰を避ける
ことができる程度高くなければならない。汎用の演算増
幅器の入力抵抗の一般的な値は、Rid=1MΩでRicm
=100MΩである。本発明では、演算増幅器の共通モ
ード入力抵抗を減少することにより、電話線入力段増幅
器は、不用な共通モード信号の減衰を増加するようにで
きる。
【0025】演算増幅器110の共通モード入力抵抗
は、反転入力端末と非反転入力端末と接地との間に抵抗
301,302を付加することにより低減できる。図4
から分かるように抵抗301,302を付加することに
より演算増幅器内の有効共通モード入力抵抗(2R
icm )と並列の抵抗を有効に増加させることができ、こ
の結果共通モード入力抵抗を低くくできる。しかし、こ
の好ましくない影響は、演算増幅器の差動入力抵抗の減
少である。この影響は、抵抗303,304,305,
306の値を増加することにより取り除くことができ
る。図3に示された構成要素の値は、回路動作を行わせ
かつ多線用電話機の複数の電話線の間の共通モード干渉
を減少させるために経験的に示されたものである。
【0026】図5は、多線用電話機の複数の電話線の間
の共通モード干渉を阻止するために本発明の作用を示し
たものである。図5は、図3に示されるよう構成された
第1と第2の差動入力段の入力電圧波形と出力電圧波形
を表したものである。これらのグラフは、多線用電話機
のライン1が212ボルトのピーク(ピーク間が424
ボルト)で、20Hzサイン波で、79ボルトのDC成
分を有し、大きな電話リンギング信号(異常に大きな電
話呼出信号)を表している状態を示している。
【0027】図5Aは、異常に大きなリンギング信号を
本発明の2線用電話機のライン1が受信したときのライ
ン1用の差動入力段の演算増幅器の入力と出力電圧波形
を表したものである。図5Aにおいては、プロット2と
3は、ライン1の演算増幅器110への入力端末に現れ
る電圧を表し、プロット1は、演算増幅器110の電圧
出力を表す。同図から分かるように演算増幅器の出力電
圧はクリップされ、即ち増幅器は飽和状態にある。この
ことは演算増幅器の入力は、プロット2,3のオフセッ
トにより示されたように互いにトラッキングしないとい
う事実を反映したものである。
【0028】図5Bは、異常に大きなリンギング信号を
本発明の2線用電話機のライン1が受信したときのライ
ン2用の差動入力段の演算増幅器の入力と出力電圧波形
を表したものである。同図に示すように、高電圧のリン
ギング信号が、ライン1の演算増幅器110を周期的に
飽和させても(図5A)、ライン2は飽和していないこ
とを表している。このことはプロット2と3は、ライン
2の演算増幅器への入力端末に現れる電圧に対応するも
のであるが、互いにトラッキングして、ライン2の演算
増幅器は、ライン1の演算増幅器が周期的に飽和して
も、飽和しないことを示している。
【0029】図5は、多線用電話機の複数の電話線の間
の共通モード干渉を阻止するために本発明の作用を示し
たものである。同図は、同時に発生した呼が本発明の2
線用電話機のライン1とライン2に接続された際に、ラ
イン2の差動入力段の演算増幅器の入力電圧波形と出力
電圧波形を表し、各呼が遠隔の中央局からの受信された
ものである。同図においてVCOは、異なる中央局(C
O)から受け取ったライン1とライン2の電話信号を信
号規準電位の大きさの差を表す。プロット2,3は、ラ
イン2に対応する演算増幅器110への入力端末に現れ
る電圧を表し、プロット1は、同一の演算増幅器の出力
電圧を表す。図6のプロットから分かるように演算増幅
器の入力電圧は互いにトラッキングし、これによりVC
Oの値は、−200ボルトから+200ボルトの間に亘
って変化しても、演算増幅器は飽和することはないこと
を表している。
【0030】図7は、本発明を採用した多線用電話機4
00を表す。この多線用電話機400は、キーパッド1
31とデータディスプレイとして機能する液晶ディスプ
レイ410,411とを有するベース130からなる。
液晶ディスプレイ410はユーザに対し、例えば日時、
ダイアルした電話番号、来入した呼の電話番号等の情報
を提供する。ハンドセット140がベース130に接続
されて、音声の送受信を行うためのユーザに対するイン
タフェースを提供する。ネットワークインタフェース1
50は、各ラインのチップアンドリング導体を含む電話
線(図示せず)を介して通信ネットワーク(図示せず)
の複数のラインに接続可能である。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、多線用電話機の複数
の電話線の間で共通モード干渉のクロス結合を本発明に
より低減することはできるが、しかし共通モード信号干
渉は、単線用電話機についても問題となり得る。前述し
たように図3の差動入力段300は、電話線の共通モー
ド干渉を低減するよう動作することができる。そのため
本発明は、多線用電話機および単線用電話機のいずれに
対しても共通モード干渉を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電話機の差動入力段を表す回路図
【図2】2線用電話機の2個の差動入力段を表す回路図
【図3】本発明の多線用電話機の差動入力段を表す回路
【図4】有限差動入力抵抗と共通モード入力抵抗とを組
み込んだ演算増幅器の等価回路図
【図5】A.異常に大きなリンギング信号を、本発明の
2線用電話機のライン1が受信したときに、ライン1用
の差動入力段の演算増幅器の入力電圧波形と出力電圧波
形を表すグラフ B.異常に大きなリンギング信号を、本発明の2線用電
話機のライン1が受信したときに、ライン2用の差動入
力段の演算増幅器の入力電圧波形と出力電圧波形を表す
グラフ
【図6】遠隔にある中央局(CO)からの複数の電話の
呼が、本発明の2線用電話機のライン1とライン2に接
続された際の、ライン2の差動入力段の演算増幅器の入
力電圧波形と出力電圧波形を表す図
【図7】本発明が適用される多線用電話機を表す回路図
【符号の説明】
100,200 増幅器回路 110,120,210 演算増幅器 130 ベース 131 キーパッド 140 ハンドセット 150 ネットワークインタフェース 201,202 ノード 203 局部接地 220 ライン 300 差動入力段 301,302,303,304,305,306 抵
抗 310 キャパシタ 400 多線用電話機 410 液晶ディスプレイ 411 表示ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New J ersey 07974−0636U.S.A. (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 1/74 H04M 1/00

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多線用電話機の第1電話線と第2電話線
    との間のクロス干渉を低減する回路において、 (A)前記第1電話線の導体に接続される第1のチップ
    /リング入力と、前記第1のチップ/リング入力を前記
    電話機の信号規準に接続する第1のチップ/リングシャ
    ントレジスタとを有する第1差動入力増幅器と、 (B)前記第2電話線の導体に接続される第2のチップ
    /リング入力と、前記第2のチップ/リング入力を前記
    電話機の信号規準に接続する第2のチップ/リングシャ
    ントレジスタとを有する第2差動入力増幅器とを有し、
    前記第1と第2のチップ/リングシャントレジスタは、
    前記第1と第2の差動入力増幅器の共通モード入力抵抗
    値を低減し、これにより前記第1と第2の電話線の両方
    に共通するクロス干渉を減衰することを特徴とする多線
    用電話機のクロス干渉低減回路。
  2. 【請求項2】 前記第1チップ/リング入力は、前記第
    1電話線と前記第1差動入力増幅器の導体間に抵抗を与
    えるために第1のチップ/リング直列レジスタを有し、 前記第2チップ/リング入力は、前記第2電話線と前記
    第2差動入力増幅器の導体間に抵抗を与えるために第2
    のチップ/リング直列レジスタを有し、 前記第1と第2のチップ/リング直列レジスタは、前記
    第1と第2のチップ/リングシャントレジスタによる前
    記第1と第2の差動入力増幅器の差動入力抵抗値の減少
    を少なくとも部分的に補償することを特徴とする請求項
    1の回路。
  3. 【請求項3】 (C)第1のしきい値周波数以上の周波
    数を有する前記第1電話線の信号をフィルタ処理する前
    記第1のチップ/リング入力に接続された第1キャパシ
    タと、 (D)第2のしきい値周波数以上の周波数を有する前記
    第2電話線の信号をフィルタ処理する前記第2のチップ
    /リング入力に接続された第2キャパシタとをさらに有
    することを特徴とする請求項1の回路。
  4. 【請求項4】 前記(A)の第1差動入力増幅器は、第
    1反転入力と非反転入力と出力とを有する第1演算増幅
    器と、前記第1出力と前記第1反転入力とを接続する第
    1フィードバックレジスタとを有し、 前記(B)の第2差動入力増幅器は、第2反転入力と非
    反転入力と出力とを有する第2演算増幅器と、前記第2
    出力と前記第2反転入力とを接続する第2フィードバッ
    クレジスタとを有することを特徴とする請求項1の回
    路。
  5. 【請求項5】 前記(A)の第1差動入力増幅器は、第
    1反転入力と非反転入力と出力とを有する第1演算増幅
    器と、前記第1非反転入力を前記信号規準に接続する抵
    抗とを有し、 前記(B)の第2差動入力増幅器は、第2反転入力と非
    反転入力と出力とを有する第2演算増幅器と、前記第2
    非反転入力を前記信号規準に接続する抵抗とを有するこ
    とを特徴とする請求項4の回路。
  6. 【請求項6】 前記第1のチップ/リング入力は、前記
    第1の電話線をチップ/リング導体にそれぞれ接続され
    ることを特徴とする請求項1の回路。
  7. 【請求項7】 前記電話機の信号規準は、前記第1と第
    2の電話線の第1と第2の信号規準とは異なることを特
    徴とする請求項1の回路。
  8. 【請求項8】 前記電話機の信号規準は、前記電話機の
    接地電位であることを特徴とする請求項1の回路。
  9. 【請求項9】 前記(A)第1の差動入力増幅器と、前
    記(B)の第2の差動入力増幅器は、前記第1と第2の
    電話線の導体にAC接続されていることを特徴とする請
    求項1の回路。
  10. 【請求項10】 多線用電話機の第1電話線と第2電話
    線との間のクロス干渉を低減する方法において、 (A)前記第1電話線の導体に接続される第1のチップ
    /リング入力と、前記第1のチップ/リング入力を前記
    電話機の信号規準に接続する第1のチップ/リングシャ
    ントレジスタとを有する第1差動入力増幅器に、前記
    第1電話線上の第1信号を受信するステップと、 (B)前記第2電話線の導体に接続される第2のチップ
    /リング入力と、前記第2のチップ/リング入力を前記
    電話機の信号規準に接続する第2のチップ/リングシャ
    ントレジスタとを有する第2差動入力増幅器に、前記
    第2電話線上の第2信号を受信するステップと、 (C)前記第1と第2の差動入力増幅器の共通モード入
    力抵抗値を低減し、これにより前記第1と第2の電話線
    の両方に共通するクロス干渉を減衰するステップからな
    ることを特徴とする多線用電話機のクロス干渉を低減す
    る方法。
  11. 【請求項11】 (D)前記第1電話線と前記第1差動
    入力増幅器の導体間に抵抗を配置するステップと、 (E)前記第2電話線と前記第2差動入力増幅器の導体
    間に抵抗を配置するステップをさらに有し、前記第1と
    第2のチップ/リング直列レジスタは、前記第1と第2
    のチップ/リングシャントレジスタによる前記第1と第
    2の差動入力増幅器の差動入力抵抗値の減少を少なくと
    も部分的に補償することを特徴とする請求項10の方
  12. 【請求項12】 (F)第1のしきい値周波数以上の周
    波数を有する前記第1電話線の信号をフィルタ処理する
    ステップと、 (G)第2のしきい値周波数以上の周波数を有する前記
    第2電話線の信号をフィルタ処理するステップとをさら
    に有することを特徴とする請求項10の方法。
  13. 【請求項13】 前記(A)のステップの第1差動入力
    増幅器は、第1反転入力と非反転入力と出力とを有する
    第1演算増幅器と、前記第1出力と前記第1反転入力と
    を接続する第1フィードバックレジスタとを含み、 前記(B)のステップの第2差動入力増幅器は、第2反
    転入力と非反転入力と出力とを有する第2演算増幅器
    と、前記第2出力と前記第2反転入力とを接続する第2
    フィードバックレジスタとを含み、 (H)前記第1と第2の反転入力に、それぞれ前記第1
    と第2のフィードバックレジスタでもってフィードバッ
    クを提供するステップをさらに有することを特徴とする
    請求項10の方法。
  14. 【請求項14】 前記(A)のステップの第1差動入力
    増幅器は、第1反転入力と非反転入力と出力とを有する
    第1演算増幅器と、前記第1非反転入力を前記信号規準
    に接続する抵抗とを有し、 前記(B)のステップの第2差動入力増幅器は、第2反
    転入力と非反転入力と出力とを有する第2演算増幅器
    と、前記第2非反転入力を前記信号規準に接続する抵抗
    とを有することを特徴とする請求項13の方法。
  15. 【請求項15】 (J)前記第1のチップ/リング入力
    を、前記第1電話線のチップ/リング導体にそれぞれ接
    続するステップをさらに有することを特徴とする請求項
    10の方法。
  16. 【請求項16】 前記電話機の信号規準は、前記第1と
    第2の電話線の第1と第2の信号規準とは異なることを
    特徴とする請求項10の方法。
  17. 【請求項17】 多線用電話機において、 (W)前記電話機のキーパッドと回路とを有するベース
    と、 (X)前記回路に接続されユーザに対しインタフェース
    を提供するハンドセットと、 (Y)前記電話機を通信ネットワークの第1電話線と第
    2電話線の1つに選択的に接続するネットワークインタ
    フェースと、 (Z)前記第1電話線と第2電話線との間のクロス干渉
    を低減する回路と、 からなり、 前記(Z)のクロス干渉を低減する回路は、 (A)前記第1電話線の導体に接続される第1のチップ
    /リング入力と、前記第1のチップ/リング入力を前記
    電話機の信号規準に接続する第1のチップ/リングシャ
    ントレジスタとを有する第1差動入力増幅器と、 (B)前記第2電話線の導体に接続される第2のチップ
    /リング入力と、前記第2のチップ/リング入力を前記
    電話機の信号規準に接続する第2のチップ/リングシャ
    ントレジスタとを有する第2差動入力増幅器とを有し、
    前記第1と第2のチップ/リングシャントレジスタは、
    前記第1と第2の差動入力増幅器の共通モード入力抵抗
    値を低減し、これにより前記第1と第2の電話線の両方
    に共通するクロス干渉を減衰することを特徴とする多線
    用電話機。
  18. 【請求項18】 前記第1チップ/リング入力は、前記
    第1電話線と前記第1差動入力増幅器の導体間に抵抗を
    与えるために第1のチップ/リング直列レジスタを有
    し、 前記第2チップ/リング入力は、前記第2電話線と前記
    第2差動入力増幅器の導体間に抵抗を与えるために第2
    のチップ/リング直列レジスタを有し、 前記第1と第2のチップ/リング直列レジスタは、前記
    第1と第2のチップ/リングシャントレジスタによる前
    記第1と第2の差動入力増幅器の差動入力抵抗値の減少
    を少なくとも部分的に補償することを特徴とする請求項
    17の多線用電話機。
  19. 【請求項19】 (C)第1のしきい値周波数以上の周
    波数を有する前記第1電話線の信号をフィルタ処理する
    前記第1のチップ/リング入力に接続された第1キャパ
    シタと、 (D)第2のしきい値周波数以上の周波数を有する前記
    第2電話線の信号をフィルタ処理する前記第2のチップ
    /リング入力に接続された第2キャパシタとをさらに有
    することを特徴とする請求項17の多線用電話機。
  20. 【請求項20】 前記(A)の第1差動入力増幅器は、
    第1反転入力と非反転入力と出力とを有する第1演算増
    幅器と、前記第1出力と前記第1反転入力とを接続する
    第1フィードバックレジスタとを有し、 前記(B)の第2差動入力増幅器は、第2反転入力と非
    反転入力と出力とを有する第2演算増幅器と、前記第2
    出力と前記第2反転入力とを接続する第2フィードバッ
    クレジスタとを有することを特徴とする請求項17の多
    線用電話機。
  21. 【請求項21】 前記(A)の第1差動入力増幅器は、
    第1反転入力と非反転入力と出力とを有する第1演算増
    幅器と、前記第1非反転入力を前記信号規準に接続する
    抵抗とを有し、 前記(B)の第2差動入力増幅器は、第2反転入力と非
    反転入力と出力とを有する第2演算増幅器と、前記第2
    非反転入力を前記信号規準に接続する抵抗とを有するこ
    とを特徴とする請求項20の多線用電話機。
  22. 【請求項22】 前記電話機の信号規準は、前記第1と
    第2の電話線の第1と第2の信号規準とは異なることを
    特徴とする請求項17の多線用電話機。
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