JP3212446B2 - 有機塩素化合物汚染土壌の浄化処理設備 - Google Patents

有機塩素化合物汚染土壌の浄化処理設備

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械工業、電子工業、
クリーニング業などの各種の産業において、脱脂や洗浄
剤として使用した後のトリクロロエチレン、1,1,1
−トリクロロエタン、テトラクロロエチレン、四塩化炭
素、ジクロロメタン、1,1,2−トリクロロエタン、
1,2−ジクロロエタンや、それらの生物分解生成物で
ある1,1−ジクロロエチレン、シス−1,2−ジクロ
ロエチレンなどの揮発性有機塩素化合物によって汚染さ
れた土壌を浄化するために、土壌中の有機塩素化合物を
含有した汚染ガスを真空吸引によって抽気する真空ポン
プと、その真空ポンプで吸引される汚染ガスから水分を
分離する気液分離器と、気液分離後の汚染ガスを供給し
て有機塩素化合物を吸着する活性炭吸着塔とを備えた有
機塩素化合物汚染土壌の浄化処理設備に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような産業地域では、その敷地や
近辺の土壌が廃液中の有害物質である有機塩素化合物に
よって汚染され、その有機塩素化合物が、地下水位より
上部の不飽和帯を経て、それより下方の飽和帯に染み込
んでいき、地下水を汚染することになる。
【0003】なお、土壌汚染に係る環境庁告示の環境基
準によると、これらの揮発性有機塩素化合物は、100
gの土壌から1リットルの水への溶出濃度として、トリ
クロロエチレンで0.03ppm、1,1,1−トリク
ロロエタンで1ppm、テトラクロロエチレンで0.0
1ppm、四塩化炭素で0.002ppm、ジクロロメ
タンは0.02ppm、1,1,2−トリクロロエタン
0.006ppm、1,2−ジクロロエタンで0.0
04ppm、1,1−ジクロロエチレンで0.02pp
、シス−1,2,ジクロロエチレンで0.04ppm
となっている。
【0004】このような汚染土壌を浄化するために、従
来、汚染した土壌を掘り出して天日で乾燥したり熱を加
えるなどにより、含有されている有機塩素化合物を除去
するとか、あるいは、土壌中に水をかけたり水蒸気を注
入したりして、土壌中で固−液接触あるいは気−液接触
させて有機塩素化合物を脱離するとともに、その脱離し
た有機塩素化合物を水や水蒸気などとともに排出するな
どしていたが、手間の割に浄化効率が低い不都合があっ
た。
【0005】そこで、上述のような不都合を解消するも
のとして、従来では、例えば、特開平5−76618号
公報に開示されるように、有機塩素化合物による汚染の
可能性の有る土壌中に、多数の通気孔を分散して形成し
た多孔管を埋設するとともに、それらの多孔管に真空ポ
ンプを接続して、土壌中の有機塩素化合物を含有した汚
染ガスを真空吸引により抽気し、更に、抽気した汚染ガ
スを気液分離器で分離処理し、気液分離後の汚染ガスを
活性炭素材製吸着材を備えた二塔の活性炭吸着塔から成
る溶剤回収装置に供給し、有機塩素化合物を活性炭素材
製吸着材に吸着させ、それを熱脱着することにより有機
塩素化合物を回収し、地下水の汚染を防止するようにし
たものがあった。
【0006】また、土壌中から吸引した有機塩素化合物
を含有した汚染ガスは、その吸引時の温度での相対湿度
が飽和に近かったり、水滴を含むことが多いために、そ
れらの水分を気液分離器で除去しているが、飽和湿度以
下の水分には作用せず、そのような高湿度の汚染ガスを
活性炭吸着塔に直接吸着させると、吸着効率が低下する
のみならず、充填している活性炭素材の交換頻度が増加
する問題を生じる。また、汚染ガスの温度が露点以下に
下がった場合には、吸着した有機塩素化合物の脱着や活
性炭吸着塔での圧力損失の増大、更には、水分流入によ
る真空ポンプの故障等を招く問題がある。
【0007】このような問題を回避するために、従来で
は、電気ヒータやバーナ等の独立した熱源を有する加熱
手段を設け、活性炭吸着塔に供給する汚染ガスの温度が
所定範囲の温度になるように加熱していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
の場合に、汚染ガスを加熱するための設備に費用がかか
るとともに、電気ヒータであれば電力消費量が、またバ
ーナなどであればその燃料使用量がかかり、経済性が低
くて未だ改善の余地があった。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1に係る発明の有機塩素化合物
汚染土壌の浄化処理設備は、簡単な構成で、かつ、経済
的に、活性炭吸着塔に供給する汚染ガスを加熱できるよ
うにすることを目的とし、そして、請求項2および請求
項3に係る発明の有機塩素化合物汚染土壌の浄化処理設
備は、それぞれ簡単な構成で経済的に汚染ガスを適切に
加熱できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
上述のような目的を達成するために、土壌中の有機塩素
化合物を含有した汚染ガスを真空吸引によって抽気する
真空ポンプと、その真空ポンプで吸引される汚染ガスか
ら水分を分離する気液分離器と、気液分離後の汚染ガス
を供給して有機塩素化合物を吸着する活性炭吸着塔とを
備えた有機塩素化合物汚染土壌の浄化処理設備におい
て、真空ポンプを活性炭吸着塔よりも下流側に設け、気
液分離器から活性炭吸着塔への汚染ガス供給管に熱交換
器を設けるとともに、真空ポンプからの排ガス配管を熱
交換器に接続して構成する。
【0011】また、請求項2に係る発明の有機塩素化合
物汚染土壌の浄化処理設備は、上述のような目的を達成
するために、請求項1に係る発明の有機塩素化合物汚染
土壌の浄化処理設備における真空ポンプと活性炭吸着塔
とを接続するガス配管に、外気を導入する外気導入管を
接続するとともに、その外気導入管に流量調節弁を備え
て構成する。
【0012】また、請求項3に係る発明の有機塩素化合
物汚染土壌の浄化処理設備は、上述のような目的を達成
するために、請求項1に係る発明の有機塩素化合物汚染
土壌の浄化処理設備における真空ポンプと熱交換器とを
接続する排ガス配管に、排ガスを外部に放出する排気管
を接続するとともに、その排気管に流量調節弁を備えて
構成する。
【0013】
【作用】請求項1に係る発明の有機塩素化合物汚染土壌
の浄化処理設備の構成によれば、土壌中の有機塩素化合
物を含有した汚染ガスを、活性炭吸着塔よりも下流側に
設けた真空ポンプで真空吸引し、その汚染ガスから気液
分離器により水分を分離し、水分分離後の汚染ガスを活
性炭吸着塔に供給して有機塩素化合物を吸着させる。そ
の有機塩素化合物が吸着除去された排ガスが真空ポンプ
で吸引吐出されるに伴い、その吐出側で排ガスの温度が
上昇し、その温度が高くなった排ガスを熱交換器に流
し、活性炭吸着塔に供給する汚染ガスを加熱し、その相
対湿度を下げてから有機塩素化合物を活性炭素材に吸着
することができる。
【0014】また、請求項2に係る発明の有機塩素化合
物汚染土壌の浄化処理設備の構成によれば、真空ポンプ
の吸引側で外気を導入して、真空ポンプによる真空度を
調節し、吐出側での上昇温度を調節することにより熱交
換器による汚染ガスの加熱量を調節することができる。
【0015】また、請求項3に係る発明の有機塩素化合
物汚染土壌の浄化処理設備の構成によれば、真空ポンプ
の吐出側で温度が上昇した汚染ガスの一部を外部に放出
し、熱交換器に送る排ガス量を調節することにより熱交
換器による汚染ガスの加熱量を調節することができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0017】図1は、有機塩素化合物汚染土壌の浄化処
理設備の第1実施例を示すフローシートであり、この図
において、1は真空抽出井を示し、トリクロロエチレン
などの有機塩素化合物によって汚染された、地下水域の
飽和帯Wよりも上方の不飽和帯である土壌Z中に埋設さ
れている。
【0018】前記真空抽出井1,1それぞれは、鋼棒2
…にワイヤー3を螺旋状に巻き、土壌Z中に埋設した部
分において、鋼棒2…とワイヤー3との間に形成される
隙間から有機塩素化合物および水蒸気を含んだ汚染ガス
を吸引できるように構成されている。上記真空抽出井1
の埋設は、例えば、直径 200mmの掘削孔内に 150mmの真
空抽出井1を挿入するといったように、真空抽出井1の
径よりも大きめに掘削した孔内に挿入して行う。このと
き、土壌Zの性状に応じ、土等の侵入を防止するため
に、真空抽出井1の周囲に粗砂を詰めるとか、シュロや
スクリーンを設けたりなどする。
【0019】鋼棒2…の上端は、溶接によって鋼管4に
一体連接され、その鋼管4に、第1の開閉弁5を介装し
た第1の配管6と、それに接続された第2の開閉弁7を
介装した第2の配管8とを介して、気液分離器9が接続
されている。気液分離器9には、ステンレス繊維などを
塊状にした、飛沫を付着除去するデミスター10が内装
されている。
【0020】気液分離器9には、有機塩素化合物を吸着
する活性炭素材11を充填した活性炭吸着塔12が汚染
ガス供給管13を介して接続されている。活性炭素材1
1は、破砕炭やビーズ状炭などの粒状活性炭とか、活性
炭素繊維による繊維状活性炭が使用され、それぞれ、カ
ートリッジ式に活性炭吸着塔12に着脱できるようにな
っていて、破過状態になるに伴って交換するようになっ
ている。
【0021】活性炭吸着塔12にはガス配管14を介し
てルーツブロワー型等の非水封式真空ポンプ15が接続
されている。前記汚染ガス供給管13には熱交換器16
が設けられ、その熱交換器16に真空ポンプ15からの
排ガス配管17が接続されている。
【0022】上記構成により、土壌Z中の有機塩素化合
物を含んだ汚染ガスを真空吸引によって抽気するととも
に、混入している水分や飛沫を気液分離器9で分離し、
しかる後に、真空ポンプ11により吸引吐出されて温度
が上昇した有機塩素化合物を除去した後の排ガスと熱交
換器16で熱交換して、気液分離後の汚染ガスを加熱
し、その相対湿度を下げてから活性炭吸着塔12に供給
し、有機塩素化合物を活性炭素材11に効率良く吸着さ
せることができる。
【0023】前記排ガス配管17の、真空ポンプ15と
熱交換器16との間において、排気管18が接続される
とともに、その排気管18に流量調節弁19が介装さ
れ、熱交換器16への排ガス供給量を調節できるように
なっている。また、熱交換器16から活性炭吸着塔12
に至る汚染ガス供給管13に汚染ガスの温度を測定する
温度計20が付設され、運転開始後に温度が安定したか
どうかを温度計20で監視し、その安定運転状態になっ
た後に、温度が、例えば、40〜45℃になるように流量調
節弁19の開度を調節し、気液分離後の有機塩素化合物
を含有した汚染ガスを40〜45℃に加熱して活性炭吸着塔
12に供給し、活性炭素材11による吸着効率を一層向
上するように構成されている。
【0024】図1中における21は真空度を測定する真
空計、22は、吸引されるガス量を測定する流量計であ
り、真空計21は、第3の開閉弁23を介装した第3の
配管24を介して第1の配管6に接続され、真空度およ
び吸引ガス量それぞれを確認できるようになっている。
【0025】前記気液分離器9において、汚染ガスと分
離した水は、容器中で空気を吹き込み、エアレーション
により水中の有機塩素を追い出したり、あるいは、加熱
により追い出し、有機塩素化合物を含まない水として放
流することが望ましい。
【0026】次に、上記設備の一具体例について説明す
る。真空抽気井1として、直径が 150mm、抽気深さが10
mで開口率が12%のものを用い、真空ポンプ15によ
り、風量60N・m3/hで汚染ガスを吸引した。このとき
の、熱交換器16に供給される汚染ガスのトリクロロエ
チレンの濃度は500ppmで、温度15℃、相対湿度90%であ
った。そして、熱交換器16からの排ガスの温度が45℃
になるように排ガス配管17からの排気量を調節した。
その結果、排ガス配管17から排出される排ガスにおけ
るトリクロロエチレンの濃度は3ppm で、除去効率は9
9.4%と極めて高いものであった。
【0027】また、上記設備において、ルーツブロワー
式の真空ポンプ15による真空度と、吐出側での排ガス
温度との関係を見たところ、次のような結果が得られ
た。 真空度 (mmHg) -10 -20 -40 -60 -260 -560 -660 -710 排ガス温度(℃) 35 40 50 60 70 80 90 95 このように、比較的低い真空度であっても、その吐出側
での排ガス温度を、活性炭吸着塔12に供給するの適切
な汚染ガスの温度以上に上昇でき、排ガスの熱を有効に
利用できることが明らかである。
【0028】図2は、有機塩素化合物汚染土壌の浄化処
理設備の第2実施例を示すフローシートであり、第1実
施例と異なるところは次の通りである。すなわち、熱交
換器16を経た汚染ガス供給管13に、円筒状の繊維状
活性炭による活性炭素材11を内装した2個の活性炭吸
着塔25,25それぞれが、第4の開閉弁26を介装し
た供給管13aを介して接続され、一方、活性炭素材1
1を間にした反対側において、第5の開閉弁27を介装
したガス管14aを介してガス配管14が接続されてい
る。
【0029】活性炭吸着塔25,25それぞれの供給管
13aと同じ側に、第6の開閉弁28を介装した回収管
29が接続され、その回収管29が合流されてコンデン
サー30に接続されるとともに、そのコンデンサー30
にデカンタ31が接続されている。一方、活性炭吸着塔
25,25それぞれのガス管14aと同じ側に、第7の
開閉弁32を介装した蒸気供給管33が接続され、所定
量の有機塩素化合物を活性炭素材11に吸着させた後
に、その活性炭素材11に蒸気を供給して有機塩素化合
物を脱着させ、コンデンサー30で液化させてからデカ
ンタ31で比重分離によって回収するように構成されて
いる。
【0030】前記ガス配管14の、活性炭吸着塔12と
真空ポンプ15との間において、外気導入管34が接続
されるとともに、その外気導入管34に流量調節弁35
が介装され、外気の導入量を調節することにより、真空
ポンプ15の真空度を調整し、その吐出側での排ガスの
上昇温度を調節できるようになっている。これにより、
前述第1実施例と同様に、熱交換器16から流出される
汚染ガスの温度を測定する温度計20で監視して流量調
節弁35の開度を調節し、気液分離後の有機塩素化合物
を含有した汚染ガスを40〜45℃に加熱して活性炭吸着塔
12に供給し、活性炭素材11による吸着効率を一層向
上するように構成されている。
【0031】この第2実施例によれば、両活性炭吸着塔
25,25の吸着と再生とを交互に行い、一方の活性炭
吸着塔25で有機塩素化合物を吸着処理した後に、他方
の活性炭吸着塔25で、吸着した有機塩素化合物を脱着
処理して活性炭素材11を再生でき、第1実施例の場合
のように、破過状態の活性炭素材11を交換する間処理
を中断せずに、連続的に処理できる利点を有している。
【0032】前述した真空ポンプ15としては、スクリ
ュー式の真空ポンプなどの非水封式真空ポンプを使用す
るのが好ましいが、ナッシュポンプなどの水封式真空ポ
ンプを使用しても良い。
【0033】上記実施例では、鋼管4に一体連接した鋼
棒2…にワイヤー3を螺旋状に巻くことにより真空抽出
井1を構成し、必要強度を確保しながら吸引のための開
口率を大きくできるようにしているが、例えば、鋼管に
通気孔を多数分散形成したりスリットを形成したりして
真空抽出井1を構成するものでも良い。
【0034】本発明を実施するに当り、例えば、飽和帯
に対して、予め揚水ポンプで地下水を汲み上げて地下水
位を下げておき、不飽和帯の範囲を拡大して実施するよ
うにしても良い。
【0035】上記真空抽出井1の深さとしては、数mか
ら 100m以上に及ぶものがあり、例えば、土壌Z中での
汚染ガスの存在領域に応じ、汚染ガスが存在しない深さ
部分に対応する箇所はシートで覆って吸引しないように
するなどして、所定領域から汚染ガスを吸引できるよう
にして使用されるものである。
【0036】前述第1実施例において、汚染ガスの活性
炭吸着塔への供給開始時には、活性炭吸着塔12に供給
される汚染ガスが低温で高湿になるが、活性炭素材11
の極く一部(この量としては、活性炭素材11の数%ま
でである)に水分が吸着された段階で熱交換器16で加
熱された汚染ガスが活性炭吸着塔12に供給されて来る
ことになり、実質上問題になることは無い。また、第2
実施例において、その運転開始時にのみ、両活性炭吸着
塔25,25の吸着と再生との切換サイクルを短くし、
上記問題をより効果的に防止するようにすれば良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明の有機塩素化合物汚染土壌の浄化処理設備によれば、
真空ポンプを活性炭吸着塔よりも下流側に設け、その真
空ポンプにより汚染ガスを吸引吐出するに伴い、その吐
出側で断熱圧縮により排ガスの温度が上昇することを利
用し、その温度が高くなった排ガスを熱交換器に流し、
活性炭吸着塔に供給する汚染ガスを加熱し、その相対湿
度を下げてから有機塩素化合物を活性炭素材に吸着する
から、別途、電気ヒータやバーナ等の専用の加熱手段を
設けずに、活性炭吸着塔に供給する汚染ガスを加熱で
き、設備費を低減できるのみならず、電気ヒータであれ
ば電力消費量が、またバーナなどであればその燃料使用
量がそれぞれ不用でランニングコストを低減でき、全体
として、簡単な構成で、かつ、経済的に、活性炭吸着塔
に供給する汚染ガスを加熱できるようになった。
【0038】また、請求項2に係る発明の有機塩素化合
物汚染土壌の浄化処理設備によれば、真空ポンプの吸引
側に外気導入管を接続し、その外気導入量を調節するだ
けで、活性炭吸着塔に供給する汚染ガスの温度を所望の
温度に調節できるから、簡単な構成の付加で経済的に汚
染ガスを適切に加熱できるようになった。
【0039】また、請求項3に係る発明の有機塩素化合
物汚染土壌の浄化処理設備によれば、真空ポンプの吐出
側に排気管を接続し、その排気量を調節するだけで、活
性炭吸着塔に供給する汚染ガスの温度を所望の温度に調
節できるから、簡単な構成の付加で経済的に汚染ガスを
適切に加熱できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有機塩素化合物汚染土壌の浄化処
理設備の第1実施例を示すフローシートである。
【図2】本発明に係る有機塩素化合物汚染土壌の浄化処
理設備の第2実施例を示すフローシートである。
【符号の説明】
1…真空抽出井 9…気液分離器 12…活性炭吸着塔 13…汚染ガス供給管 14…ガス配管 15…真空ポンプ 16…熱交換器 17…排ガス配管 18…排気管 19…流量調節弁 25…活性炭吸着塔 34…外気導入管 35…流量調節弁 Z…土壌
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−76618(JP,A) 特開 平4−16202(JP,A) 特開 平4−338211(JP,A) 特開 昭60−6626(JP,A) 実開 平3−119491(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/70 B01D 53/34 ZAB B01D 53/81 ZAB

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌中の有機塩素化合物を含有した汚染
    ガスを真空吸引によって抽気する真空ポンプと、その真
    空ポンプで吸引される汚染ガスから水分を分離する気液
    分離器と、気液分離後の汚染ガスを供給して有機塩素化
    合物を吸着する活性炭吸着塔とを備えた有機塩素化合物
    汚染土壌の浄化処理設備において、 前記真空ポンプを前記活性炭吸着塔よりも下流側に設
    け、前記気液分離器から前記活性炭吸着塔への汚染ガス
    供給管に熱交換器を設けるとともに、前記真空ポンプか
    らの排ガス配管を前記熱交換器に接続したことを特徴と
    する有機塩素化合物汚染土壌の浄化処理設備。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の真空ポンプと活性炭吸
    着塔とを接続するガス配管に、外気を導入する外気導入
    管を接続するとともに、その外気導入管に流量調節弁を
    備えた有機塩素化合物汚染土壌の浄化処理設備。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の真空ポンプと熱交換器
    とを接続する排ガス配管に、排ガスを外部に放出する排
    気管を接続するとともに、その排気管に流量調節弁を備
    えた有機塩素化合物汚染土壌の浄化処理設備。
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