JP3212281B2 - 簡易水量計 - Google Patents

簡易水量計

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JP3212281B2
JP3212281B2 JP16841798A JP16841798A JP3212281B2 JP 3212281 B2 JP3212281 B2 JP 3212281B2 JP 16841798 A JP16841798 A JP 16841798A JP 16841798 A JP16841798 A JP 16841798A JP 3212281 B2 JP3212281 B2 JP 3212281B2
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守 川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、例えばモルタル用の
ミキサー等に接続して使用する簡易水量計に関するもの
であって、一定量の水の供給を必要とするあらゆる用途
に使用できるものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】土木、建築用のモルタ
ル等に関しては、その強度等の点からモルタル材料の配
合比率を適正にして、攪拌、混合する必要がある。そし
て、水の配合比率も当然適正なものでなければならな
い。このように、モルタル用ミキサー等に供給する水の
分量は、他のモルタル材料の分量に応じて一定に設定さ
れるものであり、この供給される水の分量を正確に測定
することのできる水量計として、従来から価格の高い高
価な水量計が存在しているが、本願発明においては、こ
のような高価なものでなく、簡単な構成からなるもので
あって、しかも正確に供給されるべき水の分量を正確に
測定でき、モルタル用ミキサー等に水を供給できる簡易
タイプの水量計を提供することをその課題としている。
これによって本願発明は、土木、建築分野においては手
抜き工事等の防止を図ることもでき、また、この水量計
は、一定量の水を必要とするあらゆる分野に利用するこ
とができるものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願の第1の発明は、水が供給される給水管11
と水を送り出す送水部12を備えた水槽10と、この水
槽10の内部に上下移動可能に配設した管体からなる排
水管20とから成り、排水管20の上部には排水口20
hが設けられ、この排水口20hから排水管20内部を
通過して水槽10の外部に水槽10内の水が排出され、
排水管20を上下に移動させて、排水口20hの高さ位
置を設定することによって、必要とされる一定量の水が
水槽10内に貯溜される簡易水量計において、給水管1
1は、水を水槽10の上部から水槽10内に供給するも
のであり、この水量計で測定できる最大量の水位よりも
い位置の給水管11の部位に外気導入用の孔部11h
が設けられたことを特徴とする簡易水量計を提供する。
【0005】本願発明の第2は、上記第1の発明に係る
簡易水量計において、水槽10内の水量を指示するため
の指示部20rを排水管20に設け、この指示部20r
によって水槽10内の水量を読み取る目盛を表示した水
量目盛27を水槽10に設け、前記指示部20rを必要
とされる水量の水量目盛27の目盛に合致させることに
より、一定水量の水を水槽10内に貯溜できることを特
徴とするものを提供する。この発明においては、水量目
盛を指示する指示部を、必要とされる水量の水量目盛2
7の目盛に合致させることによって、水槽内に貯溜させ
るべき水の一定量を簡単に設定することが可能となる。
【0006】本願の第3の発明は、上記の第1または第
2の発明に係る簡易水量計において、必要とされる予定
測定量を越える量の水を給水管11から供給することが
でき、予定測定量を越えた後に、給水管11からの給水
を停止する手段が設けられ、給水が停止した後に予定測
定量を越えた水が排水管20の排水口20hから排水管
20内を通過して水槽10の外部に排出されるものであ
ることを特徴とするものを提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づき本願発
明の実施の形態について説明する。添付の図面はすべて
本願発明の実施形態を図示している。図1は本願発明に
係る簡易水量計の一実施形態を示す概略全体斜視説明図
である。この水量計は、約50リットル程度の水を貯溜
することの出来る円筒形の合成樹脂製の水槽10から成
り、この水槽10には、送水ポンプ(図示省略)等から
送られて来る水を水槽10内に供給するための給水部と
しての給水管11と、水槽10内に貯溜した水を、例え
ばモルタル用ミキサー等に送水する送水部としての送水
管12が設けられている。
【0008】給水部としての給水管11は、水槽10の
上部側面部を外側からその内部に貫通し、その後水槽1
0の底面部10bの近傍にまで下方に延長するように設
けられ、下端の給水口11kから水が水槽10内に供給
される。送水部としての送水管12は、水槽10の底面
部10bから下方に延長し、底面部10bに形成された
送水口12mから水槽10内に溜まった水をモルタル用
ミキサー等に送水することができる。送水管12の適宜
位置には、図示は省略しているが、開閉バルブが設けら
れており、水槽内10に一定量の水が貯溜し、給水が停
止された後に、開放されるように構成されている。
【0009】更に、水槽10内には、水槽内に一定量の
水を貯溜させることを目的として、管体から成る排水管
20が設けられている。この排水管20は、筒形状の剛
性体から成り、その上端部に排水口20hを有してお
り、水槽10の底面部10bを貫通して、且つ、上下に
摺動することが出来るものである。つまり、この排水管
20の上端の排水口20hは、水槽10内で上下に往復
移動することができるのである。この排水管20が上下
に往復移動するための構成は、後に詳述するが、先ず、
水槽10の上端内周縁の適宜位置に設けられた支持部2
3から下方に支持棒25が、水槽10の底面部10bの
近傍まで垂下し、この支持棒25は、上下に往復動する
排水管20の内部に侵入しており、この図1には示され
ていないが、この支持棒25に案内されて排水管20を
支持する支持用腕部が排水口20hの部分に設けられて
おり、この支持用腕部が支持棒25に案内されて排水管
20が上下に円滑に往復動するのである。
【0010】排水管20近傍の水槽の側面部には、水槽
の内容量を示す水量目盛27が設けられている。この水
量目盛27は、透明又は半透明の帯状の合成樹脂板に水
槽10の内容量についての目盛がプリント又は刻印され
たものであって、水槽10の側面部に設けられた窓部に
配設されたものである。この水量目盛27を水槽10の
外部の横方向から目視して、排水管20の排水口20h
が設けられた上端縁が指示する目盛の水量が、水槽10
内に貯溜されうる一定水量となるのである。従って、使
用者は、必要な水量の目盛に排水管20の上端縁を適合
させるように、排水管20を上下に移動して、その上端
縁をその目盛に合致させることにより、一定の水量を設
定することが簡単にできるのである。排水管20を上下
に移動させるためには、水槽10の底面部10bから下
方に突き出た部分の排水管20を手等によって握り、上
下に移動させることができるのである。
【0011】この実施形態においては、更に、水槽10
の外側面の適宜位置に、水槽10が水平状態を保持して
いることを示すための水準器30が備え付けられてい
る。そして、この図には示していないが、水槽10の底
面部10bの周縁部の3箇所に脚部を設け、この脚部
は、上下の高さを調節できる構造としている。これによ
って、水準器30の表示部30s内の気泡の位置を確認
しつつ、上記3箇所の脚部の高さを調節して、水槽10
を水平状態にすることができるようにしている。
【0012】以上の構成からなる本願発明に係る簡易水
量計の使用方法について以下説明する。まず、第一に、
水槽10の3つの脚部の高さを調整し、水準器30を確
認して水槽10が水平に保持されていることを確認す
る。例えば、水槽10に一定量の水40リットルを貯溜
させ、モルタル等のミキサーに水を送水する場合には、
水量目盛27の40リットルの目盛に、排水管20を上
下に移動させて、その上端縁を合致させる。給水管11
に送水ポンプからの配管を接続する。送水管12の開閉
バルブは、閉鎖状態にしておき、送水管12は、モルタ
ル等のミキサーに接続しておく。送水ポンプの単位時間
当たりの送水量は、予じめ判っているため、その送水量
が40リットル以上となる適当な送水時間をタイマーに
セットしておく。
【0013】送水ポンプを始動して、水槽内に水を供給
する。タイマーにより設定された時間の間、送水が行わ
れ、徐々に水槽10内に水が貯溜する。タイマーによっ
て設定された時間の終了前に、水槽10内の水量が40
リットル以上となると、排水管20の上端の排水口20
hから排水管20内部に水が流入して、水槽10内の水
が外部に排出される。より詳細に言えば、送水ポンプに
よる水の供給が、40リットル以上となって、タイマー
の作動により送水ポンプからの給水が停止された後に、
40リットルをオーバーした水が排水口20hから排水
管20内を通過して水槽の外部に排出されるのである。
これにより、一定の40リットルの水量が正確に測定さ
れて、水槽10内に貯溜することとなるのである。その
後、送水管12の開閉バルブが開放されて、一定水量4
0リットルの水が、モルタル等のミキサーに送水される
のである。
【0014】上記の手順において、送水ポンプのタイマ
ーを、予じめ40リットル以上の給水量となるように設
定し、給水量が40リットルをオーバーした後に送水ポ
ンプの給水を停止させる理由は、水量計に水を余分に給
水して、その後給水を停止した後に、40リットルをオ
ーバーした水を排水管20から水槽10の外部に排水さ
せた状態で測定する方が、より正確に水量を測定するこ
とができるからである。即ち、本願発明に係る簡易水量
計においては、必要とされる予定測定量を越える量の水
を給水管11から供給することができ、予定測定量を越
えた後に、給水管11からの給水を停止する手段を設
け、給水が停止した後に予定測定量を越えた水が排水管
20の排水口20hから排水管20内を通過して水槽1
0の外部に排出されることが一つの特徴になっている。
これによって、給水中における水槽10内に貯溜した水
の水面上の波立ち等が、給水停止によって消失し、その
後に予定測定量を越えた水が排水管20から排水される
ため、水槽10内の水量を静的な状態において、より正
確に測定することができるのである。また、本願発明に
係る水量計は、モルタル等のミキサーの上に直接搭載し
て設けることもできるし、また、ミキサーとは別の載置
台上に設置して使用することもできる。しかし、ミキサ
ーの振動等をも考慮すれば、ミキサーに搭載するより
も、別の載置台に搭載する方が、測定の精度は高まり、
より好適なものとなる。
【0015】そして、本願発明においては、送水ポンプ
からの給水を停止した後に、給水管11内の水が逆流し
ないような逆流防止手段をも設けている。最も簡単な逆
流防止手段としては、給水管11の上部、即ち、この水
量計で測定できる最大量の水位よりも高い位置の給水管
11の部位に孔部11hを設けることである。この孔部
11hの存在により、送水ポンプからの給水が停止する
と、この孔部から外気が導入されて、給水管11の内部
の水位と、水槽10内の水位が同一となり、且つ給水管
11内の水が逆流することもなくなるのである。これに
よって水槽10内の水量を正確に測定することが可能と
なるのである。この孔部11hにより、給水中は、この
孔部11hからも送水ポンプからの水が排出されるが、
水槽10内に排出されるために、何ら問題は生じない。
【0016】図2は、上記実施形態に係る水量計を図示
しており、その(A)が正面説明図、その(B)が送水
部の説明図である。給水管11は、水槽10の外部から
内部に水を供給するために、水槽10の側面上部を貫通
して、水槽10の底面部10bの近傍にまで下方に延長
する。支持部23から下方に垂下する支持棒25が、排
水管20を支持して、排水管20が上下に移動すること
を案内する。排水管20は、水槽10の底面部10bを
貫通して、上下に摺動可能であり、排水管20が水槽1
0の底面部10bを貫通する部位には、排水管20を支
持する支持部29が設けられ、支持部29の排水管20
が貫通する貫通孔の内周部には、水漏れ防止用のシール
パッキンが備え付けられている。図2(B)から解る通
り、水槽10の底面部10bは、完全に水平でなく、送
水管12の送水口12mが一番低い位置に来るように少
し傾斜をもって形成されている。
【0017】図3は、上記実施形態に係る排水管20の
部分を図示しており、その(A)が斜視説明図、その
(B)が他の実施形態を示す斜視説明図である。図3
(A)に示したものが、上記実施形態の排水管20であ
る。水槽10の内周上端部の適宜位置には、支持部23
が設けられ、この支持部23から下方に支持棒25が垂
下している。この支持棒25を挿通させる筒体部20t
が複数の腕部20aによって排水管20の上端内周部に
支持されており、これによって排水管20が上下に移動
することができる。即ち、上記の支持棒25は、排水管
20を上下に移動させるためのガイド棒の役割を担うも
のである。筒体部20tを支持する腕部20aの数は、
自由に設定することができる。排水管20の上端に設け
られているこれら腕部20a同士の間が、排水口20h
となり、水槽10内に貯溜された余分の水がこの排水口
20hから外部に排出されるのである。
【0018】排水管20の外周部上端縁には、指示リン
グ20rが設けられている。この指示リング20rが水
量目盛27の目盛を指示する指示部となっている。水量
目盛27は、透明の合成樹脂板に水槽10内に貯溜する
水の水量を示す目盛が刻印又はプリントされたものから
成り、排水管20に隣接する水槽10の側面部に設けら
れている。従って、排水管20が上下に移動することに
より、指示リング20rもこれに伴って上下に移動し、
この指示リング20rが水量目盛27の目盛を指示し、
水槽10内の水量を読み取ることができるのである。水
量目盛27の目盛を読み取る際には、指示リング20r
の上端縁の部位が指示する目盛を読み取ることになるの
である。
【0019】図3(B)に示された排水管20の他の実
施形態においては、上記の実施形態におけるような支持
棒が設けられていない。水槽10の内周上端部の適宜位
置には、支持部23が設けられ、この支持部23を上下
に貫通し、上下に往復できる作動杆33が、この支持部
23に設けられている。この作動杆33の下端部に排水
管20が固定されている。これによって、支持部23か
ら上方に突き出た作動杆33を把持して上下に移動させ
ることにより、排水管20も上下に移動することにな
る。
【0020】排水管20を所定の高さ位置に固定するた
めに、支持部23に止めネジ34を設けており、この止
めネジ34を緩めて、作動杆33を上下に移動させ、所
定の位置でこの止めネジ34を締めつけて、作動杆33
を固定し、排水管20を所定の高さに固定することがで
きる。上記の図3(A)に示した実施形態では、図示煩
雑化を防止するため、このような止めネジの図示を省略
しているが、筒体部20tを上方に少し長く形成するこ
とによって、この部分に止めネジを設け、この止めネジ
を締めつけることによって支持棒25に筒体部20tが
固定され、これによって排水管20の固定を行うことが
できる。
【0021】図3(B)に戻り、排水管20の上端部
は、前記した通り、作動杆33の下端部と固定されてい
るが、その作動杆33との固定部20kは、内部が空洞
の筒体から形成されており、この固定部20kの下方部
の側壁の周方向に複数の排水口20h,20h,…を設
けている。この排水口20hの一番下の高さが皆同一高
さに配置されており、水槽10内に貯溜した水がこの排
水口20hから、排水管20の内部を通過して、水槽1
0の外部に排出されるのである。
【0022】この排水口20hの一番下の高さに一致す
る高さに、その上縁の高さが一致する指示リング20r
を排水管20の外周面に設け、この指示リング20rの
高さ位置を読み取る水量目盛27を、水槽10の側面部
に設けている点は、上記の実施形態と同様である。従っ
て、この実施形態においても、水量目盛27の目盛を指
示する指示リング20rの上縁の部位で目盛を読み取る
ことになるのである。尚、指示部としての指示リング2
0rは、排水管20の外側面の全周に設けられている必
要は全くなく、水量目盛27の側にのみ存在するもので
あればよい。つまり、水量目盛27の目盛を指示するこ
とができるようなものであれば、どのようなものでもよ
く、水量目盛27の外側から目視できる何らかの印や刻
印等が設けられていればよいのである。
【0023】以上の構成からなる排水管20は、直接こ
れを把持して、又は、この排水管20に固定された作動
杆33を把持して、上下に移行させて、所望の水量目盛
27の目盛に、排水管20に設けられた指示部としての
指示リング20rの上縁を合致させ、その後送水ポンプ
等からの給水を受けて、水槽10内に水が貯溜され、水
槽10内の水が排水管20の上部に設けられた排水口2
0hの高さ位置を越える状態となると、溜まった水が排
水口20hから排水管20の内部を通過して、水槽10
の内部から外部に排出され、所望の一定量の水を水槽1
0内に貯溜させることができるのである。
【0024】図4は、水槽10の下端に設けられた脚部
40を図示する説明図である。この脚部40は、先端部
に当接部を有するボルトの如き形状のものからなり、即
ち、ネジ棒の上端部に頭部を有し、その下端部には、ネ
ジ棒の外径よりも大きい外径を有する当接部から成り、
支持部41に設けられたネジ孔とそのネジ棒とが螺合
し、この脚部40の頭部を正逆回転することにより、脚
部40の高さがそれぞれ調節されうるものである。これ
らの脚部40は、本実施形態においては、水槽10の外
側面の下端部に、同一間隔に3箇所に設けられ、それぞ
れの高さを調節し、水槽の外側面に設けられた水準器3
0で確認することによって、水槽10を基台50の上部
に水平に維持することができるように構成されている。
脚部40の数は、4個であっても、またそれ以上であっ
てもよく、また、脚部40は、上記構成のもの以外に、
その高さを高低自在に調節できるものであれば、どのよ
うなものをも採用することができる。水準器30も従来
存在しているものを使用することができる。
【0025】以上、実施形態について説明したが、本願
発明においては以下の通り設計変更することが可能であ
る。水槽10は、円筒形、箱型等、その形状は全く自由
に設計することができ、その大きさも必要に応じて設計
することができる。またその材質も自由で、金属製のも
のであってもよい。水槽10の上面部に蓋部を形成し、
水槽10を閉鎖タイプのものとすることもできる。ま
た、その全体を透明又は半透明の合成樹脂製のもので形
成してもよく、この場合には、水量目盛を別体の透明の
合成樹脂板から製造する必要がなく、直接透明又は半透
明の水槽の側面部に目盛を刻印又はプリントすればよい
のである。
【0026】給水部としての給水管11も自由に設計す
ることができ、上記の実施形態のように、水槽の上部か
ら底面部の近傍まで延長しなくとも実施可能であり、水
槽の上部からその内部に給水できるものでもよい。但
し、より正確に水量を測定するためには、上記実施形態
のように、水槽の底部から水を供給したほうが好まし
い。送水部としての送水管12も、水槽10の底面部1
0bを傾斜させ、その一番底い位置である底面部の周辺
位置に設けているが、この送水管の位置も全く自由であ
って、底面部10bの中心位置を一番低く形成し、その
部位に送水管12の送水口を設けてもよい。また、底面
部10bは、水平面からなるものであってもよい。
【0027】排水管20に関しても、これが上下に移動
可能で、その上部に排水口20hが形成されていれば、
どのような構成のものであってもよい。この排水管20
は、上記の実施形態では、筒形状の剛性の管体から形成
されているが、この管体は、柔軟な合成樹脂製のものか
ら形成されたものでもよく、或いは、蛇腹形状の伸縮自
在の合成樹脂製のものであってもよく、その場合には、
上部の排水口の部分を金属製或いは硬質合成樹脂から形
成して、作動杆と固定される部位を硬質のものから形成
し、丈夫なものとする必要がある。排水管20が柔軟な
合成樹脂製のものや蛇腹形状の伸縮自在のものから形成
した場合には、この排水管20が水槽10の底面部10
bに対して上下に摺動しなくともよく、水槽10内で上
下に伸縮して、その排水口20hの高さが上下に移動で
きればよいのである。この場合、排水管20は、水槽の
側面部を貫通するように設計することも可能である。
【0028】排水管20の上端部に設けられている排水
口20hは、図3に示した通り、排水管20の上端面、
又は、排水管20の上方端の側面部に設けているが、そ
の排水口20hを設ける位置は、必ずしも厳密にその上
端部に限られるものではなく、その上端部から少し下方
の側面部に設けられていてもよい。つまり、この排水口
20hは、排水管20の上方部分に設けられていればよ
いのである。排水口20hの数や形は、全く自由に設計
することができる。上記実施形態においては、排水口2
0hのすぐ下に指示部としての指示リング20rが設け
られていたが、この指示リング20rは、必ずしも排水
口20hの直下でなくともよく、それよりも少し下方の
位置に、或いは、それよりも上方の位置に設けられてい
てもよいのである。この場合には、指示リング20rの
位置に合わせて、水量目盛27の位置も調整する必要が
ある。他方、指示部としては、上記指示リング20r以
外に、水量目盛27の目盛を指示できるものであれば、
どのような形態のものであってもよい。支持棒25は、
上記実施形態においては排水管20の内部に侵入するよ
うに、配設されていたが、この支持棒25が、排水管2
0の内部でなく、排水管20の外部近傍に沿うように下
方に垂下させておくこともできる。
【0029】水槽10の脚部40の構成も全く自由であ
り、上記した通り、少なくとも3個の脚部が上下の高さ
調節可能なものから形成されていればよい。水準器30
も、表示部の気泡を視認することによって、その水平を
確認できるタイプの既存のものを使用することができ、
その設置位置も水槽の側面部或いは水槽の上面部の何れ
の部位であってもよい。以上、実施形態について説明し
たが、本願発明においては、モルタル等用の各種のミキ
サー等に組み合わせて、一定水量の水を供給する際の水
量計として使用されるものであり、簡易な構造を有し、
しかも正確な水量を測定することのできるものを提供す
ることがその目的であり、その使用に際しては、送水ポ
ンプ等からの送水をタイマーにより予じめ必要量以上の
水量を供給させ、一定量以上となった水は、給水停止後
に排水管から水槽外部に排出させて、一定量の水を正確
に測定し、その後送水管のバルブを手動で又は自動的に
開放して、各種ミキサー等に正確に一定の水量を送水す
ることが出来るものである。
【0030】
【発明の効果】本願の第1の発明は、水槽内の排水管の
排水口が上下に移動することによって、この排水口の高
さ位置を適宜設定することによって、水槽内に貯溜する
水の分量を適宜一定に設定することができ、モルタル等
の各種ミキサー等に一定の量の水を正確に測定し、且つ
供給することができる簡易水量計を提供する。特に、水
量計で測定できる最大量の水位よりも高い位置の給水管
11の部位に孔部11hを設けたことにより、送水ポン
プからの給水が停止すると、この孔部から外気が導入さ
れて、給水管11の内部の水位と、水槽10内の水位が
同一となり、且つ給水管11内の水が逆流することもな
くなり、水槽10内の水量を正確に測定することが可能
となった。このような簡易水量計によって、水量の正確
な測定と供給が可能となり、例えばモルタル原料等の混
合と、水との混合の正確な混合比率を容易に実現するこ
とが可能となって、土木、建築施工上のかかる不適切な
混合比率から生ずる諸問題を防止することができること
となる。また、従来の高価な水量計を用いることなく、
本願発明に係る水量計は、その構成が極めて単純である
ために、製造簡単且つ製造コストの低減化にも大いに貢
献することとなる。
【0031】本願の第2の発明は、上記の効果に加え
て、水量目盛を指示する指示部を、水量目盛の所定の目
盛に一致させることにより、水槽内に貯溜させるべき水
の一定分量を簡単に設定することができるという効果を
奏する。
【0032】本願の第3の発明に係る簡易水量計は、上
記の効果に加えて、たとえば、送水ポンプ等からの送水
をタイマーにより予じめ必要量以上の水量を供給させ、
一定量以上となった水は、給水停止後に排水管から水槽
外部に排出させて、一定量の水を正確に測定し、その後
送水管のバルブを手動で又は自動的に開放して、各種ミ
キサー等に正確に一定の水量を送水するという使用方法
を採ることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る簡易水量計の一実施形態を示す
概略全体斜視説明図である。
【図2】図1に示した実施形態に係る水量計を図示して
おり、その(A)が正面説明図、その(B)が送水部の
説明図である。
【図3】図1に示した実施形態に係る排水管の部分を図
示しており、その(A)が斜視説明図、その(B)が排
水管の他の実施形態を示す斜視説明図である。
【図4】本願発明の実施形態に係る水槽の下端に設けら
れた脚部を図示する説明図である。
【符号の説明】
10…水槽、11…給水管、12…送水管、20…排水
管、20h…排水口、23…支持部、25…支持棒、2
7…水量目盛、30…水準器、33…作動杆、40…脚

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水が供給される給水管(11)と水を送り出す
    送水部(12)を備えた水槽(10)と、 この水槽(10)の内部に上下移動可能に配設した管体から
    なる排水管(20)とから成り、 排水管(20)の上部には排水口(20h) が設けられ、この排
    水口(20h) から排水管(20)内部を通過して水槽(10)の外
    部に水槽(10)内の水が排出され、 排水管(20)を上下に移動させて、排水口(20h) の高さ位
    置を設定することによって、必要とされる一定量の水が
    水槽(10)内に貯溜されるようにした簡易水量計におい
    て、 給水管(11)は、水を水槽(10)の上部から水槽(10)内に供
    給するものであり、この水量計で測定できる最大量の水
    位よりも高い位置の給水管(11)の部位に外気導入用の孔
    部(11h) が設けられたものであることを特徴とする簡易
    水量計。
  2. 【請求項2】水槽(10)内の水量を指示するための指示部
    (20r) を排水管(20)に設け、 この指示部(20r) によって水槽(10)内の水量を読み取る
    目盛を表示した水量目盛(27)を水槽(10)に設け、 前記指示部(20r) を必要とされる水量の水量目盛(27)の
    目盛に合致させることにより、一定水量の水を水槽(10)
    内に貯溜できることを特徴とする請求項1に記載の簡易
    水量計。
  3. 【請求項3】必要とされる予定測定量を越える量の水を
    給水管(11)から供給することができ、予定測定量を越え
    た後に、給水管(11)からの給水を停止する手段が設けら
    れ、給水が停止した後に予定測定量を越えた水が排水管
    (20)の排水口(20h) から排水管(20)内を通過して水槽(1
    0)の外部に排出されるものであることを特徴とする請求
    項1または2記載の簡易水量計。
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