JP3212165B2 - スラリー用調節弁 - Google Patents

スラリー用調節弁

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JP3212165B2 JP30892992A JP30892992A JP3212165B2 JP 3212165 B2 JP3212165 B2 JP 3212165B2 JP 30892992 A JP30892992 A JP 30892992A JP 30892992 A JP30892992 A JP 30892992A JP 3212165 B2 JP3212165 B2 JP 3212165B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば石炭焚火力発電
所の排煙脱流装置に用いられるスラリー用調節弁に係
り、特にその排ガス中の細粒灰を含むスラリーにさらさ
れる弁体の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の排煙脱流装置において、燃焼に
よって生成される細粒灰をサイロまで搬送する搬送系路
には、この細粒灰を含む流体、いわゆるスラリーの流量
を調節する調節弁が備えられている。この調節弁として
は、従来からボール弁のような回転弁が用いられてい
る。この回転弁の弁体やこの弁体が接離する弁座は、オ
ーステナイト系ステンレス鋼の表面にコバルト系ステラ
イトを溶着したものや、あるいは超硬合金鋼のような高
硬度の金属材料にて構成されている。
【0003】しかしながら、弁体や弁座は常時高温のス
ラリーにさらされるために、高硬度のステライト層で
も、腐食とエロージョンのために短いもので2ケ月、長
くても6ケ月の使用で著しい磨耗が生じ、頻繁な補修作
業や部品交換作業を余儀なくされるといった問題があ
る。
【0004】この対策として、例えば「実公平4ー17
885号公報」に見られるように、弁体の一部や弁箱の
内面の一部をセラミックス材料にて構成し、耐磨耗性を
高めた調節弁が知られている。このセラミックス材料と
しては数多くの種類が知られているが、その中でもアル
ミナは、硬度、強度、耐蝕性が高く、しかも比較的安価
で製造技術も確立されているので、スラリーを取り扱う
弁の材料として広く活用されている。そして、従来で
は、弁体の一部をセラミックス製とするに際して、金属
製の弁体の表面に、セラミックス製のカバーを接着した
り、ロー付けすることが行われている
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この接
着剤による金属とセラミックスとの接合方法は、接着剤
の経年劣化が懸念され、接合の信頼性に欠けるといった
問題がある。このことから、最近では、弁体を高温に加
熱し、この弁体の表面に溶融または半溶融状態のセラミ
ックス粉末を吹き付けることで、弁体の表面にセラミッ
クス製の保護被膜を形成することが行われている。
【0006】このセラミックスを金属表面に溶射する方
法は、すでに確立されている技術であるが、スラリーを
取り扱う弁に適用した場合には、スラリーとの接触によ
る保護被膜の剥離が問題となってきている。すなわち、
セラミックスの保護被膜を弁体表面に溶射した場合で
も、この弁体の表面上には保護被膜の縁が存在するの
で、この縁の部分がスラリーの流れにさらされている
と、保護被膜の縁に細粒粉が繰り返し衝突することにな
る。したがって、保護被膜の縁が捲り上がり、この保護
被膜と弁体との間にスラリーが侵入するので、ここから
保護被膜が剥離するといった問題がある。
【0007】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、保護被膜の被着端部をスラリーの流れか
ら保護することができ、保護被膜の剥離を防止できるス
ラリー用調節弁の提供を目的とする。
【0008】また、本発明の他の目的は、保護被膜の仕
上げ加工範囲を少なく抑えることができ、加工に要する
手間を省いて製造コストを低減できるスラリー用調節弁
を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載されたスラリー用調節弁は、スラリ
ーの流通路を有する弁箱と、この弁箱の流通路に支持さ
れたセラミックス製の弁座と、上記弁箱内に上記弁座の
中心軸線から偏心した位置に挿通され、軸回り方向に回
動される回動軸と、この回動軸に取り付けられ、上記弁
座に当接して流通路を閉じる第1の位置と、上記弁座か
ら離脱して流通路を開く第2の位置とに亘って回動可能
な弁体とを備えている。
【0010】そして、上記弁体は、上記弁座に接離する
球面状のシール部を含む頭部と、この頭部と回動軸とを
連結する連結部とに分割され、これら頭部と連結部との
間に、周方向に連続する隙間を形成するとともに、上記
シール部を含む頭部の周面には、セラミックスを溶射し
てなる保護被膜を被着し、この保護被膜の被着端部を、
上記隙間内に位置させたことを特徴としている。
【0011】請求項2に記載された回転形流量調整弁
は、上記弁体に被着された保護被膜の表面のうち、この
弁体のシール部を覆う部分のみ研磨加工が施された仕上
げ加工面とし、上記隙間内に位置された被着端部は、溶
射したままの非加工面としたことを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1の構成によれば、保護被膜の被着端部
は、弁体の頭部と連結部との間の隙間内に位置されてい
るので、この被着端部がスラリー流れの中に直接露出せ
ずに済み、この被着端部をスラリーとの接触に伴う衝撃
から保護することができる。このため、保護被膜の被着
端部が捲り上がることもなく、この被着端部からの保護
被膜の剥離を防止できる。
【0013】請求項2の構成によれば、この保護被膜の
隙間内に位置された部分は、スラリーの流れや弁座に接
しないので、溶射したままの無加工の状態で良く、研磨
加工を施す範囲は、弁座と対向し合うシール部のみで良
いことになる。このため、保護被膜の被着端部が頭部の
背面まで延長されているにも拘らず、加工範囲を削減す
ることができる。
【0014】
【実施例】以下本発明の第1実施例を、図1ないし図7
にもとづいて説明する。
【0015】図5は、石炭焚火力発電所の排煙脱流装置
に用いられる偏心回転形の調節弁1を示している。この
調節弁1は、弁本体2と、この弁本体2の駆動部3とを
備えている。
【0016】弁本体2は、図4に示すような金属製の弁
箱5を有している。本実施例の弁箱5は、50mm以下
のものであり、この弁箱5の内部には、燃焼によって生
じた細粒灰(フライアッシュ)を含む流体、いわゆるス
ラリーが流通する流通路6が形成されている。流通路6
の一端部には、スラリーの流入口7が開口されていると
ともに、他端部には、スラリーの吐出口8が開口されて
いる。なお、図中矢印は、流通路6内でのスラリーの流
れ方向を示している。
【0017】図1に示すように、流通路6の吐出側の端
部は、吐出口8に連なる大径部9と、この大径部9より
も直径の小さな小径部10とを備えている。これら大径
部9と小径部10との境界部分には、流通路6の中心軸
線X1 と直交する方向に延びるストッパ面11が形成さ
れている。
【0018】大径部9から小径部10にかけての部分に
は、円筒状の弁座13が支持されている。この弁座13
は、例えばアルミナを主成分とするセラミックス材料に
て構成され、流通路6の中心軸線X1 と同軸状に配置さ
れている。弁座13の外周面には、大径部9の内面に軸
方向に摺動可能に嵌合するガイド部14が突設されてい
る。このガイド部14は、弁座13の周方向に連続する
リング状をなしている。ガイド部14は、上記ストッパ
面11と対向し合う第1の面15と、この第1の面15
とは反対側の吐出口8側に位置された第2の面16とを
有している。
【0019】大径部9の内面には、吐出口8の方向から
リング状のリテーナ17がねじ込まれている。リテーナ
17は、弾性変形可能なOリング18を介してガイド部
14の第2の面16に当接されている。このリテーナ1
7のねじ込みにより、ガイド部14の第1の面15がス
トッパ面11に当接され、弁座13が弁箱5に支持され
ている。この場合、弁座13は、Oリング18の変形範
囲内で流通路6の軸方向に移動可能となっており、この
弁座13の第1の面15とストッパ面11との間には、
ガイド部14の摺動部分をシールするシールリング19
が介在されている。
【0020】図4に示すように、弁箱5は、流通路6と
直交する方向に延びる筒状の軸支持部21を一体に備え
ている。軸支持部21には、回動軸22がガイドブッシ
ュ23を介して軸回り方向に回動可能に挿通されてい
る。回動軸22の一端部は、流通路6を貫通しており、
この貫通端部はガイドカラー24を介して弁箱5に支持
されている。回動軸22は、流通路6の中心軸線X1 と
は直交する方向に延びている。この回動軸22の中心軸
線X2 は、図3に示すように、流通路6の中心軸線X1
に対し距離Lだけ偏心して位置されている。
【0021】図1に示すように、回動軸22の流通路6
を貫通する部分には、弁体27が支持されている。この
弁体27は、弁座13に接離する球面状のシール部28
を含む頭部29と、この頭部29と回動軸22とを連結
する連結部30とに分割されている。これら頭部29と
連結部30は、高硬度の金属材料にて構成されている。
連結部30は、回動軸22にスプライン係合されたボス
部31と、このボス部31にアーム部32を介して連な
る円板状の支持部33とを一体に備えている。この支持
部33の端面には、受け凹部33aが形成されている。
【0022】また、頭部29は、シール部28とは反対
側に取り付け座部35を備えている。取り付け座部35
は、頭部29よりも小径をなすとともに、この頭部29
に対し同軸状に位置されている。このため、図2に示す
ように、頭部29の外周と取り付け座部35との境界部
分には、周方向に連続する凹部36が形成されている。
取り付け座部35の端面は、支持部33の受け凹部33
aに当接されている。そして、頭部29と支持部33と
は、複数のボルト37を介して連結され、この連結によ
り、弁体27が回動軸22と一体に回動するようになっ
ている。
【0023】したがって、弁体27は、図3に示すよう
に、弁座13に当接して流通路6を閉じる第1の位置
と、弁座13から離脱して流通路6を開く第2の位置と
の間に亘って回動可能となっている。
【0024】また、上記ボルト37を締め込んだ状態で
は、図2に示すように、取り付け座部35が受け凹部3
3aに密接し、頭部29の外周の凹部36と支持部33
との間に、周方向に連続する隙間38が形成されてい
る。この隙間38の寸法Sは、1mm以下に設定されて
いるが、図面上においては、隙間38の存在を明確にす
るため、この隙間38を誇張して表示している。
【0025】ところで、上記弁体27のシール部28
は、例えばアルミナを主成分とするセラミックス製の保
護被膜40によって覆われている。保護被膜40は、高
温に加熱されたシール部28の表面に、溶融または半溶
融状態のセラミックス粉末を吹き付けることで形成さ
れ、この保護被膜40の被着作業は、弁体27の頭部2
9を連結部30から分離した状態で行われる。そして、
図2に示すように、保護被膜40の被着端部40aは、
凹部36にまで導かれている。このため、頭部29と連
結部30とを連結すると、保護被膜40の被着端部40
aは隙間38内に位置され、連結部30の支持部33に
よってスラリーの流れから遮蔽されている。
【0026】また、図3に示すように、保護被膜40の
表面のうち、弁座13に接離したり、スラリーの流れと
接する部分、つまりシール部28を覆う部分は、研磨加
工が施された仕上げ加工面41aとされており、隙間3
8内に位置された被着端部40aにあっては、溶射した
ままの非加工面41bとなっている。
【0027】一方、図5や図6に示すように、上記駆動
部3は、弁箱5の軸支持部21に連結されたクランク箱
49を備えている。クランク箱49の内部には、上記回
動軸22の他端部が導入され、かつ軸受50を介して軸
支されている。そして、この回動軸22の他端部には、
クランク51が連結されており、このクランク51はク
ランク箱49内に位置されている。クランク箱49の上
面には、回動軸22を回動させるための空気圧式のアク
チュエータ52が取り付けられている。
【0028】アクチュエータ52は、圧力ケース53を
備えている。圧力ケース53の内部は、ダイアフラム5
4によって高圧室55と低圧室56とに仕切られてい
る。高圧室55には、接続口57を介して圧搾空気が導
入されるとともに、低圧室56は、圧力ケース53の底
面に開口された大気導入口58を介して大気中に開放さ
れている。
【0029】ダイアフラム54の低圧室56側の面に
は、ダイアフラムプレート59が取り付けられている。
ダイアフラムプレート59は、圧縮コイルばね60を介
して高圧室55側に押し上げられており、このダイアフ
ラムプレート59の中央部には、ステム61が連結され
ている。ステム61は、低圧室56内を上下方向に延び
ている。このステム61の下端部には、大気導入口58
を貫通するホルダ62を介してコネクションロッド63
が連結されている。コネクションロッド63は、クラン
ク箱49に収容されており、このコネクションロッド6
3は、ピン64を介してクランク51に連結されてい
る。
【0030】このような構成の駆動部3において、圧力
ケース53の高圧室55に圧搾空気を導入すると、ダイ
アフラムプレート59が圧縮コイルばね60の付勢力に
抗して低圧室56側に押し下げられる。すると、ステム
61も直線的に押し下げられるので、このステム61の
直線運動は、コネクションロッド63およびクランク5
1を介して回転運動に変換された後、回動軸22に伝え
られる。すなわち、ステム61が押し下げられると、回
動軸22は、図7において反時計回り方向に回動される
ようになっており、このことにより、弁体27はそのシ
ール部28が弁座13に当接する第1の位置に向けて回
動される。この場合、図3に示すように、回動軸22の
中心軸線X2 は、弁座13の中心から偏心しているの
で、弁体27のシール部28は、弁座13と同軸状に対
向し合う直前の位置でこの弁座13に接触し始め、弁体
27が閉じ方向に回動されて弁開度が小さくなる程、弁
座13に強く押し付けられるような軸方向の押圧力を受
ける。したがって、流通路6が閉じられる。
【0031】また、高圧室55の圧力を低下させると、
圧縮コイルばね60によってダイアフラムプレート59
が押し上げられるので、回動軸22は、図7において時
計回り方向に回動されるようになっており、図3の想像
線で示すように、弁体27はシール部28が弁座13か
ら離脱する開方向に向けて回動される。この回動により
流通路6が開かれ、この弁体27の回動位置に応じて流
通路6内を流れるスラリーの流量が制御される。
【0032】このような構成の調節弁1によると、流通
路6内で常時スラリーの流れにさらされる弁体27のシ
ール部28に、セラミックス製の保護被膜40を溶射し
たので、シール部28の耐摩耗性を飛躍的に高めること
ができ、頻繁な保守点検作業が不要となる。
【0033】しかも、上記構成においては、弁体27
を、シール部28を含む頭部29と連結部30とに分割
して、これら頭部29と連結部30との境界部分に周方
向に連続する隙間38を形成し、この隙間38に保護被
膜40の被着端部40aを位置させたので、この被着端
部40aがスラリー流れの中に直接露出せずに済み、被
着端部40aをスラリーとの接触に伴う衝撃から保護す
ることができる。このため、保護被膜40の被着端部4
0aが捲り上がることもなく、この被着端部40aから
の保護被膜40の剥離を防止することができる。
【0034】したがって、保護被膜40の耐久性が向上
し、頻繁な保守点検作業が不要となるとともに、弁座1
3とシール部28との当接部分からのスラリーの漏洩を
確実に防止できる。
【0035】また、弁体27の頭部29と連結部30と
は、ボルト37によって強固に結合されているから、た
とえ隙間38にスラリーが侵入して固化したとしても、
これら頭部29や連結部30に破壊に至る程の過大な応
力が生じたり、保護被膜40の被着端部40aに剥離が
生じるようなこともなく、耐久性が向上する。
【0036】さらに、保護被膜40のうち、隙間38内
に位置された被着端部40aは、スラリーの流れや弁座
13に接しないので、溶射したままの無加工の状態で良
く、研磨加工を施す範囲は、スラリーに直接さらされる
シール部28のみで良いことになる。このため、保護被
膜40の被着端部40aが、頭部29の背面まで延長さ
れているにも拘らず、保護被膜40の加工範囲を削減す
ることができる。よって、保護被膜40の加工に手間を
要さず、その分、製造コストを低減することができる。
【0037】なお、本発明は上記第1実施例に特定され
るものではなく、図8に本発明の第2実施例を示す。こ
の第2実施例に示された調節弁1は、口径が80mm以
上に設定された大型の弁箱71を備えているものであ
り、主にその弁体72と回動軸73の構成が上記第1実
施例と相違している。
【0038】すなわち、弁箱71に挿通された回動軸7
3は、駆動部3に連なる主軸部74とガイド軸部75と
に分割されており、これら各軸74,75は、同軸状に
配置されている。この回動軸73に連結される弁体72
は、頭部29と連結部76とに分割され、この連結部7
6は、一対のボス部77a,77bを備えている。これ
らボス部77a,77bは、夫々アーム部78a,78
bを介して支持部33に連なっている。そして、このよ
うな構成の第2実施例においても、保護被膜40の被着
端部40aは、弁体72の周面に開口する隙間38に位
置されている。
【0039】また、本発明に係る調節弁において、その
回動軸22,73を駆動する駆動部3は空気圧式に特定
されるものではなく、例えば液圧式、電気式あるいはそ
の他の駆動方式のものを採用しても良いことは勿論であ
る。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載した構成によれば、保護
被膜の被着端部がスラリー流れの中に直接露出せずに済
み、この被着端部をスラリーとの接触に伴う衝撃から保
護することができるので、保護被膜の被着端部が捲り上
がることもなく、この被着端部からの保護被膜の剥離を
防止することができる。
【0041】したがって、保護被膜の耐久性が向上し、
頻繁な保守点検作業が不要となるとともに、弁座とシー
ル部との当接部分からのスラリーの漏洩を確実に防止で
き、信頼性が向上する。
【0042】請求項2に記載した構成によれば、保護被
膜のうち、隙間内に位置された被着端部は、スラリーの
流れや弁座に接しないので、溶射したままの無加工の状
態で良く、保護被膜の被着端部が頭部の背面側まで延長
されているにも拘らず、保護被膜の加工範囲を削減する
ことができる。よって、保護被膜の加工に手間を要さ
ず、その分、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の調節弁において、その弁
本体の内部構造を示す断面図。
【図2】図1のA部を拡大して示す断面図。
【図3】弁座に対する弁体の回動位置を示す断面図。
【図4】弁本体とクランク箱の断面図。
【図5】調節弁の全体構造を一部断面して示す側面図。
【図6】調節弁の駆動部を一部断面して示す側面図。
【図7】駆動部のアクチュエータを一部断面して示す側
面図。
【図8】本発明の第2実施例の調節弁において、その弁
本体の内部構造を示す断面図。
【符号の説明】
5,71…弁箱、 6…流通路、 13
…弁座、22,73…回動軸、 27,72…弁体、
28…シール部、29…頭部、 30,7
6…連結部、 38…隙間、40…保護被膜、
40a…被着端部、 41a…仕上げ加工面、41
b…非加工面。
フロントページの続き (72)発明者 高橋 勝郎 宮城県仙台市青葉区堤町一丁目12番1号 株式会社本山製作所内 (56)参考文献 特開 昭57−61871(JP,A) 特開 昭62−278379(JP,A) 実開 昭63−96382(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 3/22 F16K 5/06 - 5/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラリーの流通路を有する弁箱と、 この弁箱の流通路に支持されたセラミックス製の弁座
    と、 上記弁箱内に上記弁座の中心軸線から偏心した位置に挿
    通され、軸回り方向に回動される回動軸と、 この回動軸に取り付けられ、上記弁座に当接して流通路
    を閉じる第1の位置と、上記弁座から離脱して流通路を
    開く第2の位置とに亘って回動可能な弁体と、を備えて
    おり、 上記弁体は、上記弁座に接離する球面状のシール部を含
    む頭部と、この頭部と回動軸とを連結する連結部とに分
    割され、 これら頭部と連結部との間に、周方向に連続する隙間を
    形成するとともに、 上記シール部を含む頭部の周面に、セラミックスを溶射
    してなる保護被膜を被着し、 この保護被膜の被着端部を、上記隙間内に位置させたこ
    とを特徴とするスラリー用調節弁。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記保護被膜
    の表面は、弁体のシール部を覆う部分のみ研磨加工が施
    された仕上げ加工面とし、上記隙間内に位置された被着
    端部は、非加工面としたことを特徴とするスラリー用調
    節弁。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20150128071A (ko) * 2014-05-08 2015-11-18 김충호 개폐가 용이한 유체 밸브 장치의 제작 방법 및 이에 의하여 제작된 유체 밸브 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150128071A (ko) * 2014-05-08 2015-11-18 김충호 개폐가 용이한 유체 밸브 장치의 제작 방법 및 이에 의하여 제작된 유체 밸브 장치
KR101579600B1 (ko) * 2014-05-08 2015-12-22 김충호 개폐가 용이한 유체 밸브 장치의 제작 방법 및 이에 의하여 제작된 유체 밸브 장치

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