JP3211664U - 測温プローブ用補償導線接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱電対を備えた測温プローブに対して補償導線をワンタッチで簡単に接続することができ、測温プローブの交換時の着脱作業性、安全性を向上させることができると共に、熱電対と補償導線との接続部を確実に冷却することができ、耐熱性、耐久性に優れ、精度の高い測温を実現できる測温プローブ用補償導線接続構造を提供する。【解決手段】測温プローブ10の熱電対素線11a、11bに接続されたプローブ側端子部12がワンタッチ式カプラ20のプラグ部20aの内部に設けられ、補償導線15a、15bに接続された補償導線側端子部17がワンタッチ式カプラ20のソケット部20bの筒体20cの内部に設けられて、プラグ部20aがソケット部20bに連結されることによりプローブ側端子部12と補償導線側端子部17が電気的に接続され、補償導線15a、15bが内挿される管体16を通して冷媒が供給される。【選択図】図1
Description
本考案は、温度検出素子として熱電対を備えた測温プローブに対して補償導線をワンタッチで簡単に接続できる耐熱性の測温プローブ用補償導線接続構造に関する。
従来、溶融金属やセメントなどの高温の溶融物や高温ガスなど高温のものを測温する場合には、温度検出素子として比較的高価な熱電対を備えた測温プローブが使用されている。このとき、測温プローブの熱電対と計測器との間は安価な補償導線で接続され、熱電対で生じた熱起電力は、この補償導線を介して計測器に伝えられる。
しかし、補償接点と呼ばれる熱電対と補償導線との接続部が、測温の対象物である高温の溶融金属などからの輻射熱や、熱電対を保護する熱電対保護管からの伝導熱、あるいは熱電対保護管内からの対流熱などを受け、その温度が上昇すると、熱電対の熱起電力が計測器に正しく伝えられなくなり、測温精度が低下するという問題がある。また、補償導線が測温の対象物から熱を受け、その温度が上昇すると、補償導線の断線や劣化の原因となり、測温精度に悪影響を及ぼすという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1には、測温プローブに設けられたレセプタクルに対応するコネクターを介して電気配線を行う際に、レセプタクル及びコネクターに連通する第1、第2の挿通孔を設け、コネクターに接続される信号線の外側に冷媒を流す隙間を有してフレキシブルチューブを被せ、フレキシブルチューブの基端側から隙間に冷媒を導入し、レセプタクル及びコネクターを通じて流れる冷媒によって、レセプタクルが設けられた端子ボックス及び媒体通路の信号線や信号線の接続部を冷却して、これらの温度上昇及び雰囲気の変化を防止する測温プローブの接続機構が開示されている。
しかし、補償接点と呼ばれる熱電対と補償導線との接続部が、測温の対象物である高温の溶融金属などからの輻射熱や、熱電対を保護する熱電対保護管からの伝導熱、あるいは熱電対保護管内からの対流熱などを受け、その温度が上昇すると、熱電対の熱起電力が計測器に正しく伝えられなくなり、測温精度が低下するという問題がある。また、補償導線が測温の対象物から熱を受け、その温度が上昇すると、補償導線の断線や劣化の原因となり、測温精度に悪影響を及ぼすという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1には、測温プローブに設けられたレセプタクルに対応するコネクターを介して電気配線を行う際に、レセプタクル及びコネクターに連通する第1、第2の挿通孔を設け、コネクターに接続される信号線の外側に冷媒を流す隙間を有してフレキシブルチューブを被せ、フレキシブルチューブの基端側から隙間に冷媒を導入し、レセプタクル及びコネクターを通じて流れる冷媒によって、レセプタクルが設けられた端子ボックス及び媒体通路の信号線や信号線の接続部を冷却して、これらの温度上昇及び雰囲気の変化を防止する測温プローブの接続機構が開示されている。
しかしながら、特許文献1では、レセプタクル及びコネクターが、それぞれ金属性の取付け金具を有し、レセプタクル側の取付け金具の端部に雄ねじが形成されており、コネクター側の取付け金具が、内側に雌ねじが形成された固定キャップを備えているので、コネクターをレセプタクルに接続するには、固定キャップを回転させてレセプタクル側の取付け金具に螺着しなければならず、接続作業がしづらく、消耗した測温プローブを取替える際にも時間と手間がかかり、着脱作業性に欠けるという問題があった。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので、熱電対を備えた測温プローブに対して補償導線をワンタッチで簡単に接続することができ、測温プローブの交換時の着脱作業性、安全性を向上させることができると共に、熱電対と補償導線との接続部を確実に冷却することができ、耐熱性、耐久性に優れ、精度の高い測温を実現できる測温プローブ用補償導線接続構造を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係る測温プローブ用補償導線接続構造は、一対の熱電対素線からなる熱電対を備え下端側に測温接点が設けられた測温プローブの上端側で前記熱電対素線に補償導線を電気的に接続する耐熱性を有する測温プローブ用補償導線接続構造において、
前記測温プローブの上端側で前記熱電対素線に接続されたプローブ側端子部が、ワンタッチ式カプラのプラグ部の内部に設けられ、前記補償導線の一端側に接続された補償導線側端子部が、前記ワンタッチ式カプラのソケット部の内部に設けられて、前記プラグ部が前記ソケット部に連結されることにより前記プローブ側端子部と前記補償導線側端子部が電気的に接続され、前記補償導線が内挿される管体を通して前記補償導線、前記補償導線側端子部及び前記プローブ側端子部を冷却する冷媒が供給される。
前記測温プローブの上端側で前記熱電対素線に接続されたプローブ側端子部が、ワンタッチ式カプラのプラグ部の内部に設けられ、前記補償導線の一端側に接続された補償導線側端子部が、前記ワンタッチ式カプラのソケット部の内部に設けられて、前記プラグ部が前記ソケット部に連結されることにより前記プローブ側端子部と前記補償導線側端子部が電気的に接続され、前記補償導線が内挿される管体を通して前記補償導線、前記補償導線側端子部及び前記プローブ側端子部を冷却する冷媒が供給される。
ここで、通常、測温プローブは、測温接点が下端側となるように設置され、上端側で熱電対素線に補償導線が電気的に接続されて使用される。但し、場合によっては測温プローブを斜めに設置したり、水平に設置したりすることもある。
ワンタッチ式カプラのプラグ部とソケット部は、金属製でねじ込みによらず、挿込みによってワンタッチで着脱自在に連結できるものであればよく、従来公知の構造を適宜、選択することができる。特に、抜け防止のためのロック機構を有するものが好適に用いられる。
プローブ側端子部及び補償導線側端子部は、ワンタッチ式カプラのプラグ部がソケット部に連結された際に、接触して電気的に接続されるものであればよいが、いずれか一方を雄型とし、他方を雌型として、雄型を雌型に嵌入するものが接続の確実性、安定性に優れ、好ましい。また、プローブ側端子部及び補償導線側端子部における絶縁材料として耐熱性、絶縁性に優れるステアタイト等のセラミックを用いることにより、プローブ側端子部及び補償導線側端子部全体が耐熱性を有する。
管体の材質は適宜選択できるが、ステンレスなど熱に強い金属を用いることが好ましい。また、管体はフレキシブル管であることが好ましい。なお、フレキシブル管としては、例えばステンレス製のワイヤーやリボンなどを編んで形成したものや蛇腹状に形成したものなどを用いることができる。
冷媒は補償導線、補償導線側端子部及びプローブ側端子部を冷却できるものであればよく、管体に設けられた導入口から供給されることにより、管体と補償導線との隙間を通ってプローブ側端子部と補償導線側端子部の接続部まで達する。特に、導入口を管体の基端側に設けた場合、補償導線を全長にわたって冷却することができ、補償導線の断線や劣化を効果的に防ぐことができる。
ワンタッチ式カプラのプラグ部とソケット部は、金属製でねじ込みによらず、挿込みによってワンタッチで着脱自在に連結できるものであればよく、従来公知の構造を適宜、選択することができる。特に、抜け防止のためのロック機構を有するものが好適に用いられる。
プローブ側端子部及び補償導線側端子部は、ワンタッチ式カプラのプラグ部がソケット部に連結された際に、接触して電気的に接続されるものであればよいが、いずれか一方を雄型とし、他方を雌型として、雄型を雌型に嵌入するものが接続の確実性、安定性に優れ、好ましい。また、プローブ側端子部及び補償導線側端子部における絶縁材料として耐熱性、絶縁性に優れるステアタイト等のセラミックを用いることにより、プローブ側端子部及び補償導線側端子部全体が耐熱性を有する。
管体の材質は適宜選択できるが、ステンレスなど熱に強い金属を用いることが好ましい。また、管体はフレキシブル管であることが好ましい。なお、フレキシブル管としては、例えばステンレス製のワイヤーやリボンなどを編んで形成したものや蛇腹状に形成したものなどを用いることができる。
冷媒は補償導線、補償導線側端子部及びプローブ側端子部を冷却できるものであればよく、管体に設けられた導入口から供給されることにより、管体と補償導線との隙間を通ってプローブ側端子部と補償導線側端子部の接続部まで達する。特に、導入口を管体の基端側に設けた場合、補償導線を全長にわたって冷却することができ、補償導線の断線や劣化を効果的に防ぐことができる。
本考案に係る測温プローブ用補償導線接続構造において、前記プローブ側端子部のプラス端子及びマイナス端子が、それぞれ複数の接点部を備え、前記プラグ部の内部に挿通された前記補償導線側端子部のプラス側接点及びマイナス側接点がそれぞれ前記複数の接点部を介して前記プローブ側端子部の前記プラス端子及び前記マイナス端子に電気的に接続されることが好ましい。
ここで、プローブ側端子部のプラス端子及びマイナス端子には、ステンレス鋼、ベリリウム銅、リン青銅などで形成した金属薄板を用いることができる。雌型のプローブ側端子部の内周面に貼り付けた金属薄板の一部をくの字型や山型などに折り曲げることにより、容易に接点部を形成することができ、そのバネ性によって補償導線側端子部の雄型のプラス側接点及びマイナス側接点と確実に接触させることができる。特にステンレスバネ鋼を用いた場合は、接点部の接触性を向上させることができ、繰り返しの抜き差しにも強く、耐久性に優れる。なお、接点部の数や配置は適宜、選択することができるが、同一円周上に等角度間隔で配置した場合、複数の接点部で補償導線側端子部のプラス側接点及びマイナス側接点を均等に押圧することができ、導通の安定性、確実性を向上させることができる。なお、プラス端子及びマイナス端子となる金属薄板は雌型のプローブ側端子部の内周面の全周に貼り付けてもよいし、一部に貼り付けてもよい。
本考案に係る測温プローブ用補償導線接続構造において、前記プラグ部の基端側に前記冷媒を排出する冷媒排出口が設けられることが好ましい。
ここで、プラグ部の基端側(下端側)の端部は測温プローブの上端側に固定されている。なお、冷媒排出口の形状、大きさ、配置などは適宜、選択することができるが、複数の冷媒排出口を設けることにより、冷媒を確実かつスムーズに排出することができ、プラグ部の内部に熱が籠もることを防止して、測温プローブの測温精度を維持することができる。
ここで、プラグ部の基端側(下端側)の端部は測温プローブの上端側に固定されている。なお、冷媒排出口の形状、大きさ、配置などは適宜、選択することができるが、複数の冷媒排出口を設けることにより、冷媒を確実かつスムーズに排出することができ、プラグ部の内部に熱が籠もることを防止して、測温プローブの測温精度を維持することができる。
本考案に係る測温プローブ用補償導線接続構造において、前記プラグ部の外周にロック溝が形成され、前記ソケット部が、筒体と、該筒体のボール保持孔に保持されたロックボールと、前記筒体の外周に摺動自在に保持されたロック解除スリーブとを有し、前記ロック解除スリーブの内周側に設けられたコイルばねの両端部が前記筒体の開口側端部と前記ロック解除スリーブの内周面に形成されたばね押さえとの間に挟まれ、前記ロック解除スリーブの内周面で前記ロックボールが前記ロック溝に押え込まれて前記プラグ部が前記ソケット部に固定されることが好ましい。
ここで、コイルばねを圧縮する方向にロック解除スリーブをスライドさせることにより、ロックボールの拘束を解除して、簡単にプラグ部をソケット部から引き抜くことができる。なお、ばね押さえは、コイルばねが抜け落ちることを防止すると共に、ロック解除スリーブをスライドさせた際に、コイルばねを圧縮できるものであればよい。よって、必ずしもロック解除スリーブの内周面の全周にばね押さえを形成する必要はなく、一部のみにばね押さえを形成してもよいし、複数の突起状のばね押さえを断続的に形成してもよい。
また、筒体の外周側に係止凹部を設け、ロック解除スリーブの内周側に係止凸部を設けて、係止凹部に係止凸部を係止させることにより、ロック解除スリーブが筒体から抜け落ちることを防止できる。なお、係止凹部と係止凸部は、互いに係止可能であればよく、その形状、数、配置などは、適宜、選択することができる。係止凸部はロック解除スリーブと一体に形成することもできるが、ピン状の係止凸部をロック解除スリーブの外周面側から打ち込んだり、ネジ止めしたりして、先端側をロック解除スリーブの内周側に突出させるものは生産性、組立作業性に優れる。
また、筒体の外周側に係止凹部を設け、ロック解除スリーブの内周側に係止凸部を設けて、係止凹部に係止凸部を係止させることにより、ロック解除スリーブが筒体から抜け落ちることを防止できる。なお、係止凹部と係止凸部は、互いに係止可能であればよく、その形状、数、配置などは、適宜、選択することができる。係止凸部はロック解除スリーブと一体に形成することもできるが、ピン状の係止凸部をロック解除スリーブの外周面側から打ち込んだり、ネジ止めしたりして、先端側をロック解除スリーブの内周側に突出させるものは生産性、組立作業性に優れる。
本考案に係る測温プローブ用補償導線接続構造は、下端側に測温接点が設けられた測温プローブの上端側で熱電対素線に接続されたプローブ側端子部が、ワンタッチ式カプラのプラグ部の内部に設けられ、補償導線の一端側に接続された補償導線側端子部が、ワンタッチ式カプラのソケット部の内部に設けられて、プラグ部がソケット部に連結されることによりプローブ側端子部と補償導線側端子部が電気的に接続されるので、測温プローブに対して補償導線をワンタッチで簡単に接続することができ、測温プローブの交換時の着脱作業性、安全性を向上させて作業者の負担を軽減することができる。プローブ側端子部がワンタッチ式カプラのプラグ部の内部に設けられ、補償導線側端子部がワンタッチ式カプラのソケット部の内部に設けられているので、プローブ側端子部及び補償導線側端子部をワンタッチ式カプラのプラグ部及びソケット部で保護して破損を防止することができ、耐久性、取り扱い性に優れる。素材として樹脂を用いず、耐熱性を有する例えば、金属とセラミックを用いるので、例えば300〜400℃でも使用可能となる。
また、補償導線が内挿される管体を通して補償導線、補償導線側端子部及びプローブ側端子部を冷却する冷媒が供給されるので、プローブ側端子部と補償導線側端子部の接続部だけでなく、補償導線全体を冷却することができ、測温精度の低下及び補償導線の断線や劣化を効果的に防ぐことができる。
本考案に係る測温プローブ用補償導線接続構造において、プローブ側端子部のプラス端子及びマイナス端子が、それぞれ複数の接点部を備え、プラグ部の内部に挿通された補償導線側端子部のプラス側接点及びマイナス側接点がそれぞれ複数の接点部を介してプローブ側端子部のプラス端子及びマイナス端子に電気的に接続された場合、導通の安定性、確実性に優れる。
本考案に係る測温プローブ用補償導線接続構造において、プラグ部の基端側(下端側)に冷媒を排出する冷媒排出口が設けられた場合、補償導線、補償導線側端子部及びプローブ側端子部を冷却した冷媒を確実にプラグ部から外部に排出することができ、管体やプラグ部などの内部に熱が籠もることがなく、順次、供給される冷媒によって効果的な冷却を行うことができる。
本考案に係る測温プローブ用補償導線接続構造において、プラグ部の外周にロック溝が形成され、ソケット部が、筒体と、筒体のボール保持孔に保持されたロックボールと、筒体の外周に摺動自在に保持されたロック解除スリーブとを有し、ロック解除スリーブの内周側に設けられたコイルばねの両端部が筒体の開口側端部とロック解除スリーブの内周面に形成されたばね押さえとの間に挟まれ、ロック解除スリーブの内周面でロックボールがロック溝に押え込まれてプラグ部がソケット部に固定される場合、測温プローブや管体が引っ張られてもプラグ部がソケット部から簡単に抜けることがなく、接続の確実性、安定性に優れる。
また、測温プローブを交換する場合には、コイルばねを圧縮する方向にロック解除スリーブをスライドさせるだけで、ロックボールの拘束を解除してソケット部から簡単にプラグ部を引き抜くことができ、作業性に優れる。プラグ部とソケット部は、プラグ部の外周に形成されたロック溝に、ソケット部の筒体のボール保持孔に保持されたロックボールが押え込まれた状態で接続されるので、プラグ部の軸心周りにソケット部を回転させることができ、管体の取り出し方向を自由に選択することが可能で、汎用性、取り扱い性に優れる。
また、補償導線が内挿される管体を通して補償導線、補償導線側端子部及びプローブ側端子部を冷却する冷媒が供給されるので、プローブ側端子部と補償導線側端子部の接続部だけでなく、補償導線全体を冷却することができ、測温精度の低下及び補償導線の断線や劣化を効果的に防ぐことができる。
本考案に係る測温プローブ用補償導線接続構造において、プローブ側端子部のプラス端子及びマイナス端子が、それぞれ複数の接点部を備え、プラグ部の内部に挿通された補償導線側端子部のプラス側接点及びマイナス側接点がそれぞれ複数の接点部を介してプローブ側端子部のプラス端子及びマイナス端子に電気的に接続された場合、導通の安定性、確実性に優れる。
本考案に係る測温プローブ用補償導線接続構造において、プラグ部の基端側(下端側)に冷媒を排出する冷媒排出口が設けられた場合、補償導線、補償導線側端子部及びプローブ側端子部を冷却した冷媒を確実にプラグ部から外部に排出することができ、管体やプラグ部などの内部に熱が籠もることがなく、順次、供給される冷媒によって効果的な冷却を行うことができる。
本考案に係る測温プローブ用補償導線接続構造において、プラグ部の外周にロック溝が形成され、ソケット部が、筒体と、筒体のボール保持孔に保持されたロックボールと、筒体の外周に摺動自在に保持されたロック解除スリーブとを有し、ロック解除スリーブの内周側に設けられたコイルばねの両端部が筒体の開口側端部とロック解除スリーブの内周面に形成されたばね押さえとの間に挟まれ、ロック解除スリーブの内周面でロックボールがロック溝に押え込まれてプラグ部がソケット部に固定される場合、測温プローブや管体が引っ張られてもプラグ部がソケット部から簡単に抜けることがなく、接続の確実性、安定性に優れる。
また、測温プローブを交換する場合には、コイルばねを圧縮する方向にロック解除スリーブをスライドさせるだけで、ロックボールの拘束を解除してソケット部から簡単にプラグ部を引き抜くことができ、作業性に優れる。プラグ部とソケット部は、プラグ部の外周に形成されたロック溝に、ソケット部の筒体のボール保持孔に保持されたロックボールが押え込まれた状態で接続されるので、プラグ部の軸心周りにソケット部を回転させることができ、管体の取り出し方向を自由に選択することが可能で、汎用性、取り扱い性に優れる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
図1に示すように、本考案の第1の実施の形態に係る測温プローブ用補償導線接続構造が適用される測温プローブ10は、一対の熱電対素線11a、11bからなる熱電対11を備えており、下端側に測温接点(図示せず)が設けられている。測温プローブ10の上端側には耐熱性を有する金属製のワンタッチ式カプラ20の円筒状のプラグ部20aが取り付けられており、各熱電対素線11a、11bはプラグ部20aの内部に導かれ、プラグ部20aの内部に設けられたプローブ側端子部12のプラス端子12a及びマイナス端子12bに接続されている。プローブ側端子部12のプラス端子12a及びマイナス端子12bは薄板状のステンレス鋼で断面C型の筒状に形成され、それぞれ図2に示すように、同一円周上に3箇所ずつの接点部13a〜13c、14a〜14cを備えている。接点部13a〜13c、14a〜14cは薄板状のステンレス鋼の一部をくの字型や山型に折り曲げて形成することができ、等角度間隔で位相をずらして配置されている。なお、プラグ部20aとプローブ側端子部12との間は耐熱性、絶縁性に優れるステアタイトなどの絶縁材21で絶縁されている。
図1に示すように、本考案の第1の実施の形態に係る測温プローブ用補償導線接続構造が適用される測温プローブ10は、一対の熱電対素線11a、11bからなる熱電対11を備えており、下端側に測温接点(図示せず)が設けられている。測温プローブ10の上端側には耐熱性を有する金属製のワンタッチ式カプラ20の円筒状のプラグ部20aが取り付けられており、各熱電対素線11a、11bはプラグ部20aの内部に導かれ、プラグ部20aの内部に設けられたプローブ側端子部12のプラス端子12a及びマイナス端子12bに接続されている。プローブ側端子部12のプラス端子12a及びマイナス端子12bは薄板状のステンレス鋼で断面C型の筒状に形成され、それぞれ図2に示すように、同一円周上に3箇所ずつの接点部13a〜13c、14a〜14cを備えている。接点部13a〜13c、14a〜14cは薄板状のステンレス鋼の一部をくの字型や山型に折り曲げて形成することができ、等角度間隔で位相をずらして配置されている。なお、プラグ部20aとプローブ側端子部12との間は耐熱性、絶縁性に優れるステアタイトなどの絶縁材21で絶縁されている。
図1に示すように、補償導線15a、15bは管体16に内挿されており、管体16の一端側にはワンタッチ式カプラ20のプラグ部20aと着脱自在に連結されるソケット部20bが取り付けられている。補償導線15a、15bの一端側はワンタッチ式カプラ20のソケット部20bの筒体20cの内部に設けられた補償導線側端子部17のプラス側接点17a及びマイナス側接点17bにそれぞれ接続されている。なお、プラス側接点17a及びマイナス側接点17bは耐熱性、絶縁性に優れるステアタイトなどで形成された絶縁部18a、18bで絶縁されている。また、補償導線15a、15bの他端側は計測器(図示せず)に接続される。管体16としてフレキシブル管を用いることにより、管体16を適当な方向に曲げたり、巻いたりして使用することができ、測温場所が狭い場合などでも空間的な制約を受け難く、汎用性、取り扱い性に優れる。
続いて、本考案の第1の実施の形態に係る測温プローブ用補償導線接続構造で用いられるプラグ部20aとソケット部20bの詳細について説明する。
図3に示すように、ワンタッチ式カプラ20のプラグ部20aの外周にはロック溝22が形成されている。一方、ワンタッチ式カプラ20のソケット部20bの筒体20cの同一円周上には複数のボール保持孔23が形成され、各々のボール保持孔23にロックボール24が保持されている。例えばロックボール24の材質として耐熱性に優れる高炭素クロム軸受鋼鋼材(SUJ材)が使用できる。特に、SUJ2材は耐摩耗性にも優れるので好ましい。また、ソケット部20bの筒体20cの外周にはロック解除スリーブ25が摺動自在に保持されている。このとき、ソケット部20bの筒体20cの外周面に段差状の係止凹部20eが形成され、ロック解除スリーブ25の内周側に係止凸部25cが形成されて、係止凹部20eに係止凸部25cが係止されることにより、ロック解除スリーブ25が筒体20cから抜け落ちることを防止できる。なお、係止凹部20eと係止凸部25cは、互いに係止可能であればよく、その形状、数、配置などは、適宜、選択することができる。例えば、係止凹部20eは筒体20cの外周面の全周に段差状に形成してもよいし、筒体20cの長手方向と平行な一乃至複数の溝状に形成してもよい。
図3に示すように、ワンタッチ式カプラ20のプラグ部20aの外周にはロック溝22が形成されている。一方、ワンタッチ式カプラ20のソケット部20bの筒体20cの同一円周上には複数のボール保持孔23が形成され、各々のボール保持孔23にロックボール24が保持されている。例えばロックボール24の材質として耐熱性に優れる高炭素クロム軸受鋼鋼材(SUJ材)が使用できる。特に、SUJ2材は耐摩耗性にも優れるので好ましい。また、ソケット部20bの筒体20cの外周にはロック解除スリーブ25が摺動自在に保持されている。このとき、ソケット部20bの筒体20cの外周面に段差状の係止凹部20eが形成され、ロック解除スリーブ25の内周側に係止凸部25cが形成されて、係止凹部20eに係止凸部25cが係止されることにより、ロック解除スリーブ25が筒体20cから抜け落ちることを防止できる。なお、係止凹部20eと係止凸部25cは、互いに係止可能であればよく、その形状、数、配置などは、適宜、選択することができる。例えば、係止凹部20eは筒体20cの外周面の全周に段差状に形成してもよいし、筒体20cの長手方向と平行な一乃至複数の溝状に形成してもよい。
ロック解除スリーブ25の内周側に形成されたばね収容部26にはコイルばね27が収容されている。コイルばね27の両端部が、ソケット部20bの筒体20cの端部(開口側端部)20dとロック解除スリーブ25の内周側の開口端側に形成されたばね押さえ25bとの間に挟まれた状態で、ロック解除スリーブ25がロック位置に保持されており、ロック解除スリーブ25の内周面25aでロックボール24がロック溝22に押え込まれてプラグ部20aがソケット部20bに固定される。なお、耐熱性に優れるステンレス鋼製のコイルばね27を使用することにより、高温環境下での使用に耐えることができる。
このとき、同時に、補償導線側端子部17がプラグ部20aの内部に挿通されることにより、プラス側接点17aが接点部13a〜13cを介してプローブ側端子部12のプラス端子12aと電気的に接続され、マイナス側接点17bが接点部14a〜14cを介してプローブ側端子部12のマイナス端子12bと電気的に接続される。即ち、測温プローブ10の上端側で熱電対素線11a、11bに補償導線15a、15bが電気的に接続される。
このとき、同時に、補償導線側端子部17がプラグ部20aの内部に挿通されることにより、プラス側接点17aが接点部13a〜13cを介してプローブ側端子部12のプラス端子12aと電気的に接続され、マイナス側接点17bが接点部14a〜14cを介してプローブ側端子部12のマイナス端子12bと電気的に接続される。即ち、測温プローブ10の上端側で熱電対素線11a、11bに補償導線15a、15bが電気的に接続される。
図3の状態で、管体16の基端側に形成された導入口(図示せず)からエア(圧縮空気)などの冷媒を供給すると、冷媒は管体16と補償導線15a、15bとの隙間を通過し、矢印で示すようにワンタッチ式カプラ20のソケット部20b及びプラグ部20aの内部を通ってプラグ部20aの基端側(図3ではプラグ部20aの下端側)に形成された冷媒排出口28から排出される。これにより、補償導線15a、15b、補償導線側端子部17及びプローブ側端子部12を確実に冷却することができ、補償導線15a、15bの断線や劣化を防ぐと共に、プローブ側端子部12と補償導線側端子部17の接続部(補償接点)の温度上昇を防ぎ、熱電対11の熱起電力を計測器に正しく伝えて測温精度を維持することができる。このとき、図3に示すように、プローブ側端子部12の筒状のマイナス側接点17bに同心円状の円筒体17cが延設されていることにより、冷媒を円筒体17cの中空部に通してプローブ側端子部12を内側からも冷却することができ、冷却の効率性に優れる。なお、冷媒としてエア(圧縮空気)以外のガス(例えば、窒素ガス)を用いることもできる。
測温プローブ10を交換する場合には、ソケット部20bをプラグ部20aから引き抜く方向(図3では上方向)にロック解除スリーブ25をスライドさせることにより、ソケット部20bの筒体20cの端部20dとロック解除スリーブ25のばね押さえ25bとの間に挟まれたコイルばね27が圧縮されてロック解除スリーブ25がロック解除位置に移動し、ロック解除スリーブ25によるロックボール24の拘束が解除されて、プラグ部20aをソケット部20bから簡単に引き抜くことができる。このとき、同時に、プローブ側端子部12から補償導線側端子部17も引き抜かれる。
なお、ばね押さえ25bは、コイルばね27が抜け落ちることを防止すると共に、ロック解除スリーブ25をスライドさせた際に、コイルばね27を圧縮できるものであればよい。よって、必ずしもロック解除スリーブ25の内周面の全周にわたってばね押さえ25bを形成する必要はなく、一部のみにばね押さえを形成してもよいし、複数の突起状のばね押さえを断続的に形成してもよい。
なお、ばね押さえ25bは、コイルばね27が抜け落ちることを防止すると共に、ロック解除スリーブ25をスライドさせた際に、コイルばね27を圧縮できるものであればよい。よって、必ずしもロック解除スリーブ25の内周面の全周にわたってばね押さえ25bを形成する必要はなく、一部のみにばね押さえを形成してもよいし、複数の突起状のばね押さえを断続的に形成してもよい。
次に、本考案の第2の実施の形態に係る測温プローブ用補償導線接続構造について説明する。
図4に示すように、本考案の第2の実施の形態に係る測温プローブ用補償導線接続構造が、第1の実施の形態に係る測温プローブ用補償導線接続構造と異なる点は、プローブ側端子部32及び補償導線側端子部37のみであり、その他は第1の実施の形態と同一の構成とすることができる。このため、第1の実施の形態と同一の構成部分には、同一の符号を付して説明は省略し、プローブ側端子部32及び補償導線側端子部37についてのみ説明する。
図4、図5(A)、(B)において、プローブ側端子部32は雌型(長孔状)のプラス端子32a及びマイナス端子32bを1つずつ備えており、ステンレスバネ鋼などの金属薄板で円筒所に形成されたプラス端子32a及びマイナス端子32bの内周面にはそれぞれ4箇所ずつ突起状の接点部33a〜33d、34a〜34dが形成されている。また、補償導線側端子部37は雄型(ピン状)のプラス側接点37a及びマイナス側接点37bを1つずつ備えている。
図4に示すように、本考案の第2の実施の形態に係る測温プローブ用補償導線接続構造が、第1の実施の形態に係る測温プローブ用補償導線接続構造と異なる点は、プローブ側端子部32及び補償導線側端子部37のみであり、その他は第1の実施の形態と同一の構成とすることができる。このため、第1の実施の形態と同一の構成部分には、同一の符号を付して説明は省略し、プローブ側端子部32及び補償導線側端子部37についてのみ説明する。
図4、図5(A)、(B)において、プローブ側端子部32は雌型(長孔状)のプラス端子32a及びマイナス端子32bを1つずつ備えており、ステンレスバネ鋼などの金属薄板で円筒所に形成されたプラス端子32a及びマイナス端子32bの内周面にはそれぞれ4箇所ずつ突起状の接点部33a〜33d、34a〜34dが形成されている。また、補償導線側端子部37は雄型(ピン状)のプラス側接点37a及びマイナス側接点37bを1つずつ備えている。
ワンタッチ式カプラ20のプラグ部20aとソケット部20bを接続した際に、補償導線側端子部37のプラス側接点37a及びマイナス側接点37bが、プローブ側端子部32のプラス端子32a及びマイナス端子32bに挿通され、プラス側接点37a及びマイナス側接点37bの外周面がそれぞれ接点部33a〜33d、34a〜34dと接触することにより、プローブ側端子部32と補償導線側端子部37が電気的に接続される。即ち、測温プローブ10の上端側で熱電対素線11a、11bに補償導線15a、15bが電気的に接続される。
なお、プラス側接点37aとマイナス側接点37bが反対に挿し込まれないように、プラス側接点37aとマイナス側接点37bの太さを変えるか、プラグ部20aの外周に凸部又は凹部を形成し、ソケット部20bの内周にプラグ部20aの凸部又は凹部に係合する凹部又は凸部を形成することが好ましい。
なお、プラス側接点37aとマイナス側接点37bが反対に挿し込まれないように、プラス側接点37aとマイナス側接点37bの太さを変えるか、プラグ部20aの外周に凸部又は凹部を形成し、ソケット部20bの内周にプラグ部20aの凸部又は凹部に係合する凹部又は凸部を形成することが好ましい。
以上、本考案の実施の形態を説明したが、本考案は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本考案の適用範囲である。
例えば、第1の実施の形態において、プローブ側端子部12のプラス端子12aとマイナス端子12bの位置関係は上下逆でもよく、接点部13a〜13c、14a〜14cの数や配置は、適宜、選択することができる。また、プローブ側端子部12のプラス端子12a及びマイナス端子12bは円筒状に形成してもよい。
第1及び第2の実施の形態のワンタッチ式カプラ20では、ロックボール24を用いたロック機構を採用しているが、ロック溝22、ロックボール24、ロック解除スリーブ25、コイルばね27の配置などは適宜、変更することができ、また、その他のロック機構を採用してもよい。
第2の実施の形態において、プローブ側端子部32と補償導線側端子部37の雄雌を逆にすることもできる。
例えば、第1の実施の形態において、プローブ側端子部12のプラス端子12aとマイナス端子12bの位置関係は上下逆でもよく、接点部13a〜13c、14a〜14cの数や配置は、適宜、選択することができる。また、プローブ側端子部12のプラス端子12a及びマイナス端子12bは円筒状に形成してもよい。
第1及び第2の実施の形態のワンタッチ式カプラ20では、ロックボール24を用いたロック機構を採用しているが、ロック溝22、ロックボール24、ロック解除スリーブ25、コイルばね27の配置などは適宜、変更することができ、また、その他のロック機構を採用してもよい。
第2の実施の形態において、プローブ側端子部32と補償導線側端子部37の雄雌を逆にすることもできる。
10:測温プローブ、11:熱電対、11a、11b:熱電対素線、12:プローブ側端子部、12a:プラス端子、12b:マイナス端子、13a〜13c、14a〜14c:接点部、15a、15b:補償導線、16:管体、17:補償導線側端子部、17a:プラス側接点、17b:マイナス側接点、17c:円筒体、18a、18b:絶縁部、20:ワンタッチ式カプラ、20a:プラグ部、20b:ソケット部、20c:筒体、20d:端部、20e:係止凹部、21:絶縁材、22:ロック溝、23:ボール保持孔、24:ロックボール、25:ロック解除スリーブ、25a:内周面、25b:ばね押さえ、25c:係止凸部、26:ばね収容部、27:コイルばね、28:冷媒排出口、32:プローブ側端子部、32a:プラス端子、32b:マイナス端子、33a〜33d、34a〜34d:接点部、37:補償導線側端子部、37a:プラス側接点、37b:マイナス側接点
Claims (4)
- 一対の熱電対素線からなる熱電対を備え下端側に測温接点が設けられた測温プローブの上端側で前記熱電対素線に補償導線を電気的に接続する耐熱性を有する測温プローブ用補償導線接続構造において、
前記測温プローブの上端側で前記熱電対素線に接続されたプローブ側端子部が、ワンタッチ式カプラのプラグ部の内部に設けられ、前記補償導線の一端側に接続された補償導線側端子部が、前記ワンタッチ式カプラのソケット部の内部に設けられて、前記プラグ部が前記ソケット部に連結されることにより前記プローブ側端子部と前記補償導線側端子部が電気的に接続され、前記補償導線が内挿される管体を通して前記補償導線、前記補償導線側端子部及び前記プローブ側端子部を冷却する冷媒が供給されることを特徴とする測温プローブ用補償導線接続構造。 - 請求項1記載の測温プローブ用補償導線接続構造において、前記プローブ側端子部のプラス端子及びマイナス端子が、それぞれ複数の接点部を備え、前記プラグ部の内部に挿通された前記補償導線側端子部のプラス側接点及びマイナス側接点がそれぞれ前記複数の接点部を介して前記プローブ側端子部の前記プラス端子及び前記マイナス端子に電気的に接続されることを特徴とする測温プローブ用補償導線接続構造。
- 請求項1又は2記載の測温プローブ用補償導線接続構造において、前記プラグ部の基端側に前記冷媒を排出する冷媒排出口が設けられていることを特徴とする測温プローブ用補償導線接続構造。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の測温プローブ用補償導線接続構造において、前記プラグ部の外周にロック溝が形成され、前記ソケット部が、筒体と、該筒体のボール保持孔に保持されたロックボールと、前記筒体の外周に摺動自在に保持されたロック解除スリーブとを有し、前記ロック解除スリーブの内周側に設けられたコイルばねの両端部が前記筒体の開口側端部と前記ロック解除スリーブの内周面に形成されたばね押さえとの間に挟まれ、前記ロック解除スリーブの内周面で前記ロックボールが前記ロック溝に押え込まれて前記プラグ部が前記ソケット部に固定されることを特徴とする測温プローブ用補償導線接続構造。
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